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きぬ【絹】🔗🔉

きぬ [1] 【絹】 (1)蚕の繭からとった繊維。 (2)絹糸で織った織物。絹織物。

きぬ=を裂(サ)くよう🔗🔉

――を裂(サ)くよう 〔絹の布を裂くときに高く鋭い音が出ることから〕 かん高い鋭い声の形容。多く,女性の声についていう。「―な叫び声が聞こえた」

きぬ-あさ【絹麻】🔗🔉

きぬ-あさ [2][0] 【絹麻】 麻糸で織った布にシルケット加工して絹のような光沢をもたせたもの。夏用の着物地・襦袢(ジバン)地などに用いる。絹麻上布(ジヨウフ)。

きぬ-あや【絹綾】🔗🔉

きぬ-あや [2][0] 【絹綾】 薄い綾織りの絹織物。

きぬ-あんどん【絹行灯】🔗🔉

きぬ-あんどん [3] 【絹行灯】 木や竹のわくに絹の布を張った行灯。

きぬ-いと【絹糸】🔗🔉

きぬ-いと [0] 【絹糸】 蚕の繭からとった糸。生糸を含めず,精練した糸のみをいうことが多い。けんし。

きぬいと-そう【絹糸草】🔗🔉

きぬいと-そう ―サウ [0] 【絹糸草】 チモシー(オオアワガエリ)の種を水盤の脱脂綿にまいて萌(モ)え出た糸のような芽のこと。その鮮緑色の涼味を観賞する。[季]夏。 →稗蒔(ヒエマ)き

きぬ-うちわ【絹団扇】🔗🔉

きぬ-うちわ ―ウチハ [4][3] 【絹団扇】 絹の布を張ったうちわ。[季]夏。

きぬ-うんも【絹雲母】🔗🔉

きぬ-うんも [3] 【絹雲母】 白雲母の一種。微細な鱗片状の鉱物。単斜晶系。絹糸状光沢がある。絹雲母結晶片岩の構成鉱物。また,熱水変質によって生成した粘土として産する。良質のものは陶土として利用。

きぬ-え【絹絵】🔗🔉

きぬ-え [2] 【絹絵】 絹の布地に描いた絵。

きぬ-おり【絹織(り)】🔗🔉

きぬ-おり [0] 【絹織(り)】 絹糸で織ること。また,その織った布。

きぬおり-もの【絹織物】🔗🔉

きぬおり-もの [3][4] 【絹織物】 絹糸で織った織物の総称。しなやかで光沢があり,染色性に富むため衣料として古くから用いられた。羽二重・縮緬(チリメン)・御召・紬(ツムギ)など。

きぬ-がき【絹垣】🔗🔉

きぬ-がき [2] 【絹垣】 (1)神祭りなどの際,垣のようにめぐらす絹布のとばり。文垣(アヤガキ)。「亦其の山の上に―を張り帷幕を立てて/古事記(中訓)」 (2)神霊遷宮の際,御神体の上面,側面をおおう絹布。

きぬ-がさ【衣笠・絹傘・蓋】🔗🔉

きぬ-がさ [3][2] 【衣笠・絹傘・蓋】 (1)絹を張った柄の長い傘。古く,貴人の外出の際,後ろからさしかけるのに用いた。「我が大君は―にせり/万葉 240」 (2)仏像にかざす天蓋(テンガイ)。[和名抄] 衣笠(1) [図]

きぬがさ-たけ【絹傘茸】🔗🔉

きぬがさ-たけ [4] 【絹傘茸】 担子菌類腹菌目のきのこ。夏から秋にかけ竹林などに生える。初め,径4センチメートルほどの球形の外皮につつまれ,数時間で茎の高さ15センチメートルあまりに生長する。頭に鐘形で悪臭を放つ傘をかぶり,その下部から純白の網状のレースを垂らす。中国料理で珍重する。コムソウタケ。 絹笠茸 [図]

きぬ-かわ【絹皮】🔗🔉

きぬ-かわ ―カハ [2][0] 【絹皮】 「姫皮(ヒメカワ)」に同じ。

きぬげ-ねずみ【絹毛鼠】🔗🔉

きぬげ-ねずみ [4] 【絹毛鼠】 ⇒ハムスター(2)

きぬ-こくら【絹小倉】🔗🔉

きぬ-こくら [3] 【絹小倉】 経(タテ)糸・緯(ヨコ)糸ともに絹紡糸を用いた小倉織り。夏服地とする。

きぬ-ごし【絹漉し】🔗🔉

きぬ-ごし [0] 【絹漉し】 (1)絹のふるいや袋などでこすこと。また,こしたもの。 (2)「絹漉し豆腐」の略。

きぬごし-どうふ【絹漉し豆腐】🔗🔉

きぬごし-どうふ [5] 【絹漉し豆腐】 濃厚な豆乳に適量の苦汁(ニガリ)を加え,そのまま器の中で静かに固めた豆腐。木綿豆腐のように布でこさないので,布目がなくきめが細かい。きぬごし。あわゆきどうふ。ささのゆき。

きぬ-こまち【絹小町】🔗🔉

きぬ-こまち [3] 【絹小町】 紡績絹糸を縒(ヨ)り合わせた縫い糸。絹小町糸。

きぬ-ゴロ【絹―】🔗🔉

きぬ-ゴロ [0][3] 【絹―】 毛織物のゴロフクレンに似せて織った絹織物。多くは,黒色で夏服に用いる。

きぬ-さや【絹莢】🔗🔉

きぬ-さや [0] 【絹莢】 ⇒莢豌豆(サヤエンドウ)

きぬ-サラサ【絹―】🔗🔉

きぬ-サラサ [3][4] 【絹―】 更紗(サラサ)模様を染め出した絹地。

きぬ-ざる【絹猿】🔗🔉

きぬ-ざる [3] 【絹猿】 マーモセットの別名。

きぬ-じ【絹地】🔗🔉

きぬ-じ ―ヂ [0] 【絹地】 (1)絹織物の布地。 (2)日本画を描くのに用いる絹布。絵絹。

きぬ-じょうふ【絹上布】🔗🔉

きぬ-じょうふ ―ジヤウフ [3] 【絹上布】 上布のようにさらりとした手ざわりの薄地の絹織物。夏の着尺に用いる。透綾(スキヤ)。

きぬ-ずきん【絹頭巾】🔗🔉

きぬ-ずきん ―ヅキン [3] 【絹頭巾】 絹布でやや平たい円筒形に作り,頭が全部はまるようにした,錣(シコロ)のない頭巾。

きぬ-セル【絹―】🔗🔉

きぬ-セル [0] 【絹―】 (1)経(タテ)糸を絹,緯(ヨコ)糸を梳毛(ソモウ)糸で織ったセル風の交織(コウシヨク)織物。 (2)経(タテ)・緯(ヨコ)ともに絹糸を使い,糸の縒(ヨ)り方でセルの風合いをもたせた織物。

きぬ-ちぢみ【絹縮】🔗🔉

きぬ-ちぢみ [3] 【絹縮】 絹糸で織ったちぢみ。たてしぼのあるのが特徴。

きぬ-てん【絹天】🔗🔉

きぬ-てん [0] 【絹天】 〔「天」はビロードの当て字「天鵞絨」の略〕 絹のビロード。明治から大正にかけて,足袋(タビ)・鼻緒・夜具襟などに用いられた。

きぬ-の-みち【絹の道】🔗🔉

きぬ-の-みち 【絹の道】 ⇒シルク-ロード

きぬ-ばた【絹機】🔗🔉

きぬ-ばた [2] 【絹機】 絹布を織る手織りの機械。

きぬ-ばり【絹針】🔗🔉

きぬ-ばり [3][2] 【絹針】 絹布を縫うのに用いる細い針。

きぬ-ばり【絹張(り)】🔗🔉

きぬ-ばり [0] 【絹張(り)】 (1)絹布を物の表面に張ること。また,張ったもの。「―の屏風」 (2)絹布を洗い張りする時,その両端につけて引っ張ってしわをのばすための木の棒。 (3)スズキ目の海魚。ハゼ類の一種。全長11センチメートルほど。地色が黄色,もしくは帯紫色で,体側に六,七本の黒褐色の横帯があり美しい。東北地方以南の沿岸に分布。

きぬ-ひょうぐ【絹表具】🔗🔉

きぬ-ひょうぐ ―ヘウグ [3] 【絹表具】 絹布を使った表具。絹表装。

きぬ-ぶるい【絹篩】🔗🔉

きぬ-ぶるい ―ブルヒ [3] 【絹篩】 底に絹布を張った篩。細かな粉をふるったり,煮出し汁をこすのに用いる。

きぬまき-せん【絹巻(き)線】🔗🔉

きぬまき-せん [0] 【絹巻(き)線】 絶縁体として絹糸を緊密に巻きつけた銅線。

きぬ-め【絹目】🔗🔉

きぬ-め [0] 【絹目】 表面が絹織物の布目に似ている印画紙。

きぬ-モスリン【絹―】🔗🔉

きぬ-モスリン [3] 【絹―】 ⇒シフォン

きぬ-もの【絹物】🔗🔉

きぬ-もの [2][0] 【絹物】 絹織物。また,絹の衣服。

きぬ-やつし【絹やつし】🔗🔉

きぬ-やつし [3] 【絹やつし】 歌舞伎で,絹物の衣装のこと。

きぬ-わた【絹綿】🔗🔉

きぬ-わた [2] 【絹綿】 (1)屑繭(クズマユ)のけばに木綿わたを混ぜたもの。軽く暖かい。 (2)「真綿(マワタ)」に同じ。

けん-うん【巻雲・絹雲】🔗🔉

けん-うん [0] 【巻雲・絹雲】 対流圏の上部に現れる氷晶よりなる雲。俗にすじ雲と呼ばれ,繊細な繊維状の雲。気温が摂氏約マイナス二〇度以下のところに現れる。

けん-し【絹糸】🔗🔉

けん-し [1] 【絹糸】 ⇒きぬいと(絹糸)

けんし-せん【絹糸腺】🔗🔉

けんし-せん [0] 【絹糸腺】 昆虫の鱗翅(リンシ)目・毛翅目などの幼虫にみられる一対の外分泌腺。分泌物は空気に触れて絹糸となり繭や巣をつくる。カイコガでよく発達している。

けんし-ぼうせき【絹糸紡績】🔗🔉

けんし-ぼうせき ―バウ― [4] 【絹糸紡績】 屑繭や製糸の際に出る絹糸屑などをほぐして糸にする紡績。絹紡。

けんせき-うん【巻積雲・絹積雲】🔗🔉

けんせき-うん [3][4] 【巻積雲・絹積雲】 上層雲の一種。白雲の小さな塊が群集してまだら状または波状をなすもの。氷晶が集まったもので,通常6〜10キロメートルの高さに現れる。まだら雲。さば雲。うろこ雲。いわし雲。記号 Cc

けんそう-うん【巻層雲・絹層雲】🔗🔉

けんそう-うん [3] 【巻層雲・絹層雲】 上層雲の一種。通常5〜13キロメートルの高さに現れる。薄い白いベール状で,空一面にひろがることが多い。氷晶からなる。記号 Cs

けん-ちゅう【絹紬・繭紬】🔗🔉

けん-ちゅう ―チウ [1] 【絹紬・繭紬】 柞蚕糸(サクサンシ)を経緯(タテヨコ)に用いた薄地の平織物。

けん-どん【絹緞】🔗🔉

けん-どん [0] 【絹緞】 柞蚕糸(サクサンシ)を密に平織りにした絹織物。服地・こうもりがさなどに用いられる。

けん-ぱく【絹帛】🔗🔉

けん-ぱく [0] 【絹帛】 絹織物。絹布。

けん-ぷ【絹布】🔗🔉

けん-ぷ [1] 【絹布】 絹糸で織った布。絹織物。

けん-ぼう【絹紡】🔗🔉

けん-ぼう ―バウ [0] 【絹紡】 「絹糸紡績」の略。

けんぼう-し【絹紡糸】🔗🔉

けんぼう-し ―バウ― [3] 【絹紡糸】 屑繭,絹糸屑を紡いでつくった糸。あまり上等でない絹織物・縫糸に使う。紡績絹糸。

けん-ぽん【絹本】🔗🔉

けん-ぽん [0] 【絹本】 書画をかくための絹布。また,それにかいた書画。紙本(シホン)に対していう。

きぬ【絹】(和英)🔗🔉

きぬ【絹】 silk.→英和 〜の silk;silken;→英和 (made) of silk.→英和 〜を裂くような声 a piercing scream.‖絹糸 silk thread.絹織物(商) silk goods (a silk mercer).絹地 silk (cloth).

けんし【絹糸】(和英)🔗🔉

けんし【絹糸】 silk thread.

けんぷ【絹布】(和英)🔗🔉

けんぷ【絹布】 silk;→英和 silk cloth[stuff].

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