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こと‐あたらし・い【事新しい】🔗⭐🔉
こと‐あたらし・い【事新しい】
[形]
ことあたら・し[シク]
今までのものと違って新しい。「―・い出品はない」
ことさらに取り上げるさま。わざとらしい。「―・く説明するまでもない」
ことあたら・し[シク]
今までのものと違って新しい。「―・い出品はない」
ことさらに取り上げるさま。わざとらしい。「―・く説明するまでもない」
こと‐あまつかみ【△別天つ神】🔗⭐🔉
こと‐あまつかみ【△別天つ神】
古事記で、天地開闢(かいびやく)の初めに現れたとされる神。天つ神の中で別格とされる。天之御中主神(あまのみなかぬしのかみ)・高御産巣日神(たかみむすひのかみ)・神産巣日神(かみむすひのかみ)・宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこじのかみ)・天之常立神(あまのとこたちのかみ)の五神。
こと‐あれかし【事有れかし】🔗⭐🔉
こと‐あれかし【事有れかし】
〔連語〕《「かし」は強めの終助詞》何か事件などが起こればいいと待ち望むようす。事が起こってくれよ。「―と待ち構える」
ことい【特=牛】ことひ🔗⭐🔉
ことい【特=牛】ことひ
「こというし」に同じ。「淡路の門(と)渡る―こそ、角を並べて渡るなれ」〈梁塵秘抄・二〉
ことい‐うし【△特牛】ことひ‐🔗⭐🔉
ことい‐うし【△特牛】ことひ‐
《古くは「こというじ」とも》頭が大きく、強健で、重荷を負うことのできる牡牛。ことい。こってい。こといのうし。「しぶしぶに馬鍬(まぐわ)引く小田の―打たれぬ先に歩めと思へど」〈草径集〉
こというし‐の【△特牛の】ことひうし‐🔗⭐🔉
こというし‐の【△特牛の】ことひうし‐
〔枕〕特牛が租米を屯倉(みやけ)に運ぶところから、地名の「みやけ(三宅)」にかかる。「―三宅の潟(かた)にさし向かふ」〈万・一七八〇〉
こと‐いと【琴糸】🔗⭐🔉
こと‐いと【琴糸】
琴に張る糸。琴の緒。琴の弦。
ことい‐の‐うし【△特牛】ことひ‐🔗⭐🔉
ことい‐の‐うし【△特牛】ことひ‐
「こというし」に同じ。「―を二疋(ひき)までただ一月に見殺(たを)し」〈浮・沖津白浪〉
こと‐うけ【言△承け】🔗⭐🔉
こと‐うけ【言△承け】
受け答え。返答。また、引き受けること。承知。「都の人は、―のみよくて実(まこと)なし」〈徒然・一四一〉
こと‐うた【琴歌・×箏歌】🔗⭐🔉
こと‐うた【琴歌・×箏歌】
琴に合わせてうたう歌。
歌舞伎下座音楽の一。
の感じを取り入れたもので、時代物の御殿の場の幕開きなどに用いる。普通は三味線を伴奏とする。
琴に合わせてうたう歌。
歌舞伎下座音楽の一。
の感じを取り入れたもので、時代物の御殿の場の幕開きなどに用いる。普通は三味線を伴奏とする。
ことう‐やき【湖東焼】🔗⭐🔉
ことう‐やき【湖東焼】
琵琶湖東岸の滋賀県彦根市付近で焼成された陶磁器。井伊家の藩窯となったが、文久二年(一八六二)廃窯。広義には明治二八年(一八九五)まで同地方で焼かれたものも含む。
こと‐うら【琴△占】🔗⭐🔉
こと‐うら【琴△占】
古代の占いの一。琴を弾いて神霊を迎え、神がかりした人の口から出る託宣によって吉凶を占った。後世は、琴の代わりに琴板(こといた)を笏(しやく)でたたいて占った。→琴板
こと‐えり【言△選り】🔗⭐🔉
こと‐えり【言△選り】
用語を選択すること。言葉選び。「文を書けど、おほどかに―をし」〈源・帚木〉
こと‐おとこ【異男】‐をとこ🔗⭐🔉
こと‐おとこ【異男】‐をとこ
ほかの男。夫以外の情人である男。他(あだ)し男。「別当が妻、―にかたらはれて、跡を晦(くら)うして失(うせ)ぬ」〈宇治拾遺・三〉
こと‐おり【異折】‐をり🔗⭐🔉
こと‐おり【異折】‐をり
別の時。ほかの機会。「いつか―は、さはしたりし」〈能因本枕・四六〉
こと‐おんな【異女】‐をんな🔗⭐🔉
こと‐おんな【異女】‐をんな
ほかの女。妻以外の情人である女。他(あだ)し女。「―に思ひつきて、思ひ出でずなり侍りにけり」〈後拾遺・雑中・詞書〉
こと‐か・く【事欠く】🔗⭐🔉
こと‐か・く【事欠く】
[動カ五(四)]
物が不足する。なくて不自由する。「食べる物にも―・く始末」
(「…にことかく」の形で用いて)他に適当なことがあるのに、よりによってわざわざそんなことをする。「言うに―・いて家族の悪口までしゃべるとは」→事を欠く
[動カ下二]
に同じ。「遁世者は、なきに―・けぬやうを計らひて過ぐる、最上のやうにてあるなり」〈徒然・九八〉
[動カ五(四)]
物が不足する。なくて不自由する。「食べる物にも―・く始末」
(「…にことかく」の形で用いて)他に適当なことがあるのに、よりによってわざわざそんなことをする。「言うに―・いて家族の悪口までしゃべるとは」→事を欠く
[動カ下二]
に同じ。「遁世者は、なきに―・けぬやうを計らひて過ぐる、最上のやうにてあるなり」〈徒然・九八〉
こと‐かけ【事欠け】🔗⭐🔉
こと‐かた【異方】🔗⭐🔉
こと‐かた【異方】
別の所。別の方面。「しばし、―にやすらひて参り来む」〈源・葵〉
こと‐かたら・う【言語らふ】‐かたらふ🔗⭐🔉
こと‐かたら・う【言語らふ】‐かたらふ
[動ハ四]言葉を交わす。語り合う。「音にのみ聞けば悲しなほととぎす―・はむと思ふ心あり」〈かげろふ・上〉
こと‐かわ・る【事変(わ)る】‐かはる🔗⭐🔉
こと‐かわ・る【事変(わ)る】‐かはる
[動ラ五(四)]ようすが違う。趣が変わる。「以前とは―・ってカラフルな制服が多くなった」
こと‐き・れる【事切れる】🔗⭐🔉
こと‐き・れる【事切れる】
[動ラ下一]
ことき・る[ラ下二]
息が絶える。死ぬ。「救急車が来たときにはすでに―・れていた」
事が終わる。落着する。「疾(とく)してあはれ―・れよかし」〈平治・上〉
ことき・る[ラ下二]
息が絶える。死ぬ。「救急車が来たときにはすでに―・れていた」
事が終わる。落着する。「疾(とく)してあはれ―・れよかし」〈平治・上〉
こと‐くに【異国】🔗⭐🔉
こと‐くに【異国】
ほかの国。別の国。他国。異郷。「おのが国にはあらで、―に田を作りけるが」〈宇治拾遺・四〉
外国。とつくに。「広く―の事を知らぬ女のためとなむ覚ゆる」〈源・常夏〉
ほかの国。別の国。他国。異郷。「おのが国にはあらで、―に田を作りけるが」〈宇治拾遺・四〉
外国。とつくに。「広く―の事を知らぬ女のためとなむ覚ゆる」〈源・常夏〉
ことくらく【胡徳楽】🔗⭐🔉
ことくらく【胡徳楽】
雅楽。高麗楽(こまがく)。高麗壱越(こまいちこつ)調の小曲。舞楽は六人で演じる。酔ったしぐさで舞うこっけいな曲。
こと‐こまか【事細か】🔗⭐🔉
こと‐こまか【事細か】
[形動]
[ナリ]こまごまと詳しいさま。つまびらかなさま。詳細。ことこまやか。「―に説明する」
[ナリ]こまごまと詳しいさま。つまびらかなさま。詳細。ことこまやか。「―に説明する」
こと‐こまか・い【事細かい】🔗⭐🔉
こと‐こまか・い【事細かい】
[形]注意などが、細部にまで及んでいる。詳細である。「―・く指示を与える」
こと‐こまやか【事細やか】🔗⭐🔉
こと‐こまやか【事細やか】
[形動]
[ナリ]「ことこまか」に同じ。「―な検討を加える」
[ナリ]「ことこまか」に同じ。「―な検討を加える」
こと‐さえく【言×喧く】‐さへく🔗⭐🔉
こと‐さえく【言×喧く】‐さへく
〔枕〕外国人が意味の通じない言葉をしゃべる意から、「韓(から)」「百済(くだら)」にかかる。ことさやぐ。「―辛(から)の崎なる」〈万・一三五〉「―百済の原ゆ」〈万・一九九〉
こと‐さきく【事△幸く】🔗⭐🔉
こと‐さきく【事△幸く】
[副]無事で。平安に。しあわせに。「―、ま幸(さき)くませと」〈万・三二五三〉◆一説に、「言(こと)幸く」で、言霊(ことだま)の力によって無事であるように、の意とも。
こと‐さ・む【事×醒む】🔗⭐🔉
こと‐さ・む【事×醒む】
[動マ下二]興ざめがする。「御鞠(まり)も―・めて入らせ給ひぬ」〈著聞集・八〉
こと‐さら【殊更】🔗⭐🔉
こと‐さら【殊更】
[名・形動]
考えがあってわざとすること。また、そのさま。故意。「―な仕打ち」「―につらく当たる」
格別なさま。「衆議判の時、よろしき由沙汰ありて、後にも―に感じ仰せ下されける由」〈徒然・一四〉
[副]
わざわざ。「―行かなくても、ついでの時でよい」
特に際立って。とりわけ。格別。「今年の冬は―寒い」
[名・形動]
考えがあってわざとすること。また、そのさま。故意。「―な仕打ち」「―につらく当たる」
格別なさま。「衆議判の時、よろしき由沙汰ありて、後にも―に感じ仰せ下されける由」〈徒然・一四〉
[副]
わざわざ。「―行かなくても、ついでの時でよい」
特に際立って。とりわけ。格別。「今年の冬は―寒い」
ことさら‐め・く【殊更めく】🔗⭐🔉
ことさら‐め・く【殊更めく】
[動カ五(四)]わざとらしく見える。わざとらしくなる。「あまりほめるのも、―・いてかえっておかしい」
ことし‐おい【今年生ひ】‐おひ🔗⭐🔉
ことし‐おい【今年生ひ】‐おひ
今年新しく生え出たもの。「―の松は七日になりにけり残りの程を思ひこそやれ」〈拾遺・賀〉
こと‐し‐も【事しも】🔗⭐🔉
こと‐し‐も【事しも】
[副]《名詞「こと」+副助詞「し」+係助詞「も」から》ちょうど。あたかも。まるで。呼応の副詞のように、下に「如く」「ように」などの語をとることが多い。「聖人、―我が父母(ぶも)などの病まんを歎かむが如く歎き悲しみて云はく」〈今昔・一二・三五〉
こ‐としより【小年寄】🔗⭐🔉
こ‐としより【小年寄】
豊臣政権の中老の異称。→大年寄
こと‐しろ【事代】🔗⭐🔉
こと‐しろ【事代】
神の託宣を伝えること。また、その者。
ことしろぬし‐の‐かみ【事代主神】🔗⭐🔉
ことしろぬし‐の‐かみ【事代主神】
出雲神話の神。大国主命の子。国譲りに際して父に国土の献上を勧めた。壬申(じんしん)の乱のとき、高市県主許梅(たけちのあがたぬしこめ)に神懸かりして託宣した話が、日本書紀にみえる。
こと‐た・りる【事足りる】🔗⭐🔉
こと‐た・りる【事足りる】
[動ラ上一]《「ことたる」(四段)の上一段化》十分である。用が足りる。間に合う。「さしあたりこれだけあれば―・りる」
こと‐た・る【事足る】🔗⭐🔉
こと‐た・る【事足る】
[動ラ四]「事足りる」に同じ。「時世にうつろひて、おぼえ衰へぬれば、心は心として―・らず」〈源・帚木〉
こと‐てん【事典】🔗⭐🔉
こと‐てん【事典】
「じてん(事典)」に同じ。言葉の解釈を主とする「辞典(じてん)」に対して、事物の説明をするものを「事典(じてん)」と書くようになり、この二つを区別して呼ぶために生じた語。→言葉典(ことばてん)
こと‐と・う【言問ふ・事問ふ】‐とふ🔗⭐🔉
こと‐と・う【言問ふ・事問ふ】‐とふ
[動ハ四]
物を言う。口をきく。「―・はぬ木すら春咲き秋づけばもみぢ散らくは常をなみこそ」〈万・四一六一〉
言葉をかける。親しく言い交わす。「み空行く雲にもがもな今日行きて妹(いも)に―・ひ明日帰り来む」〈万・三五一〇〉
問いかける。尋ねる。「いかでなほ網代(あじろ)の氷魚(ひを)に―・はむ何によりてか我をとはぬと」〈大和・八九〉
おとずれる。訪問する。「身に添ふ影よりほかに―・ふ人もなきを」〈狭衣・三〉
物を言う。口をきく。「―・はぬ木すら春咲き秋づけばもみぢ散らくは常をなみこそ」〈万・四一六一〉
言葉をかける。親しく言い交わす。「み空行く雲にもがもな今日行きて妹(いも)に―・ひ明日帰り来む」〈万・三五一〇〉
問いかける。尋ねる。「いかでなほ網代(あじろ)の氷魚(ひを)に―・はむ何によりてか我をとはぬと」〈大和・八九〉
おとずれる。訪問する。「身に添ふ影よりほかに―・ふ人もなきを」〈狭衣・三〉
こと‐とき【異時】🔗⭐🔉
こと‐とき【異時】
別の時。ほかの時。「―は知らず、今宵は詠め」〈枕・九九〉
こと‐と・し【言△疾し】🔗⭐🔉
こと‐と・し【言△疾し】
[形ク]世間のうわさがやかましい。「―・くは中は淀(よど)ませ水無し川絶ゆといふことをありこすなゆめ」〈万・二七一二〉
こと‐とて【事とて】🔗⭐🔉
こと‐とて【事とて】
〔連語〕《名詞「こと(事)」+係助詞「とて」》
理由を表す。…だから、それだけ。…だけあって。「年をとってからできた子供の―、かわいくてしかたがない」「念を入れた―、よい仕上がりだ」
逆接の条件を表す。…こととはいえ。…だからとはいえ。「いくら初めての―大変失礼致しました」
理由を表す。…だから、それだけ。…だけあって。「年をとってからできた子供の―、かわいくてしかたがない」「念を入れた―、よい仕上がりだ」
逆接の条件を表す。…こととはいえ。…だからとはいえ。「いくら初めての―大変失礼致しました」
こと‐なかれ【事×勿れ】🔗⭐🔉
こと‐なかれ【事×勿れ】
〔連語〕《「なかれ」は「無し」の命令形》何事もなく無事に済むように。無事であれ。「道中―と祈る」
こ‐との【故殿】🔗⭐🔉
こ‐との【故殿】
亡くなった貴人の男性。亡き殿。前(さき)の殿。「―のおはしまさましかば、と思ひ給へらるること多くこそ」〈源・竹河〉
こと‐の‐お【琴の緒】‐を🔗⭐🔉
こと‐の‐お【琴の緒】‐を
琴に張る弦。琴の糸。
こと‐の‐きこえ【事の聞こえ】🔗⭐🔉
こと‐の‐きこえ【事の聞こえ】
ある事についてのうわさ。評判。とりざた。「さて宮の内には―有るべければ」〈栄花・浦々の別〉
こと‐の‐くみ【琴の組・×箏の組】🔗⭐🔉
こと‐の‐くみ【琴の組・×箏の組】
箏(こと)の組歌。「―などは上代のままにて」〈鶉衣・音曲説〉
こと‐の‐こころ【事の心】🔗⭐🔉
こと‐の‐こころ【事の心】
事の意味や趣意。「神代には、歌の文字も定まらず素直にして、―分きがたかりけらし」〈古今・仮名序〉
内情。事情。「この―知れる人、女房の中にもあらむかし」〈源・柏木〉
事の意味や趣意。「神代には、歌の文字も定まらず素直にして、―分きがたかりけらし」〈古今・仮名序〉
内情。事情。「この―知れる人、女房の中にもあらむかし」〈源・柏木〉
こと‐の‐さま【事の様】🔗⭐🔉
こと‐の‐さま【事の様】
事のようす。状態。事情。「さまで心とどむべき―にもあらず」〈源・夕顔〉
こと‐の‐たより【事の便り】🔗⭐🔉
こと‐の‐たより【事の便り】
物事のついで。「―に都を聞けば」〈方丈記〉
何かにつけてのよりどころ。便宜。「―を賜はせてはぐくみ顧みさせ給ふほどに」〈栄花・疑ひ〉
物事のついで。「―に都を聞けば」〈方丈記〉
何かにつけてのよりどころ。便宜。「―を賜はせてはぐくみ顧みさせ給ふほどに」〈栄花・疑ひ〉
こと‐の‐は【言の葉】🔗⭐🔉
こと‐の‐は【言の葉】
ことば。言語。「まことかと聞きて見つれば―を飾れる玉の枝にぞありける」〈竹取〉
歌。和歌。「やまとうたは、人の心をたねとして、よろづの―とぞなれりける」〈古今・仮名序〉
ことば。言語。「まことかと聞きて見つれば―を飾れる玉の枝にぞありける」〈竹取〉
歌。和歌。「やまとうたは、人の心をたねとして、よろづの―とぞなれりける」〈古今・仮名序〉
ことのは‐の‐みち【言の葉の道】🔗⭐🔉
ことのは‐の‐みち【言の葉の道】
和歌の道。和歌に関する学問。「みやびたる―の源にそむけるわざなる事を」〈琴後集〉
こと‐の‐へ【言の△葉】🔗⭐🔉
こと‐の‐へ【言の△葉】
「ことのは」の上代東国方言。言葉。人のうわさ。「うつせみの八十(やそ)―は繁くとも争ひかねて我(あ)を言(こと)なすな」〈万・三四五六〉
こと‐の‐ほか【殊の外】🔗⭐🔉
こと‐の‐ほか【殊の外】
[副]
予想と、かなり違っているさま。思いのほか。案外。意外。「―よい記録が出た」
程度が際立っているさま。格別。とりわけ。「今年は―寒い」
[形動ナリ]
に同じ。「―なる御もてなしなりけるには」〈源・夕霧〉
[副]
予想と、かなり違っているさま。思いのほか。案外。意外。「―よい記録が出た」
程度が際立っているさま。格別。とりわけ。「今年は―寒い」
[形動ナリ]
に同じ。「―なる御もてなしなりけるには」〈源・夕霧〉
こと‐の‐よし【事の由】🔗⭐🔉
こと‐の‐よし【事の由】
理由。わけ。しさい。「―を陳じ申させ給ひて」〈平家・二〉
こと‐はかり【事計り】🔗⭐🔉
こと‐はかり【事計り】
計画。段取り。はからい。「うたて異(け)に心いぶせし―よくせわが背子(せこ)逢へる時だに」〈万・二九四九〉
こと‐はな【異花】🔗⭐🔉
こと‐はな【異花】
ほかの花。別の花。「菊もなほ咲き出でぬれば―はそれにあらじをにほひけるかな」〈古今六帖・六〉
こと‐はら【異腹】🔗⭐🔉
こと‐はら【異腹】
父が同じで母が違う子供たちの関係。はらちがい。いふく。「―の兄人(せうと)も京にて法師にてあり」〈かげろふ・下〉
こと‐はらから【異同=胞】🔗⭐🔉
こと‐はらから【異同=胞】
父あるいは母を異にした兄弟姉妹。「母北の方、―たち、ただここになむ来かかる」〈落窪・四〉
ほかの兄弟姉妹。「―どもよりは、かたちも清げなるを」〈源・夢浮橋〉
父あるいは母を異にした兄弟姉妹。「母北の方、―たち、ただここになむ来かかる」〈落窪・四〉
ほかの兄弟姉妹。「―どもよりは、かたちも清げなるを」〈源・夢浮橋〉
こと‐ひと【異人】🔗⭐🔉
こと‐ひと【異人】
別の人。ほかの人。「和歌(やまとうた)、あるじも客人(まらうど)も―も言ひあへりけり」〈土佐〉
ことひら【琴平】🔗⭐🔉
ことひら【琴平】
香川県西部、仲多度(なかたど)郡の地名。金刀比羅(ことひら)宮の鳥居前町として発達。
ことひら‐やま【琴平山】🔗⭐🔉
ことひら‐やま【琴平山】
香川県西部、琴平町にある山。標高五二一メートル。中腹に金刀比羅宮がある。象頭山(ぞうずさん)。
こと‐ふ・る【事△旧る・言△旧る】🔗⭐🔉
こと‐ふ・る【事△旧る・言△旧る】
[動ラ上二]古くさくなる。古めかしくなる。言い古される。「みな源氏物語、枕草子などに―・りにたれど」〈徒然・一九〉
こと‐まつり【事祭(り)】🔗⭐🔉
こと‐まつり【事祭(り)】
関西・中国地方で行われる春の民間の祭り。三、四月ごろに行う。餅をついて各家でご馳走を食べ、軒に箸(はし)のすだれをつるしたりする。事追い祭り。十日坊。春事(はるごと)。《季 春》
こと‐む・く【言向く】🔗⭐🔉
こと‐む・く【言向く】
[動カ下二]背いた者を説得して自分に従わせる。平定する。「ちはやぶる神を―・けまつろはぬ人をも和(やは)し」〈万・四四六五〉
こと‐も‐あろう‐に【事も有ろうに】‐あらう‐🔗⭐🔉
こと‐も‐あろう‐に【事も有ろうに】‐あらう‐
〔連語〕《名詞「こと」+係助詞「も」+動詞「あり」の未然形+推量の助動詞「う」の連体形+接続助詞「に」》とった行動が非常に好ましくないことを表す。ほかにも適当なやり方があるだろうに。よりによって。「―こんなときに来るなんて」「―あんな所で会うとは」
こ‐ともし【小△灯し】🔗⭐🔉
こ‐ともし【小△灯し】
手燭(てしよく)や小提灯(こぢようちん)などのような小さなあかり。ことぼし。
こと‐もの【異物・異者】🔗⭐🔉
こと‐もの【異物・異者】
別の物。ほかの物。また、別の人。「あはれなる手など弾き給へるに、―の声どもは止(や)めて」〈源・須磨〉
こと‐や・む【言△止む】🔗⭐🔉
こと‐や・む【言△止む】
[動マ下二]
言うことができないようにする。黙らせる。「語(こと)問ひし磐(いは)ね樹立(こだち)、草の片葉(かきは)をも―・めて」〈祝詞・六月晦大祓〉
言うのをやめる。黙る。「ねぎかくる比叡の社のゆふだすき草の片葉(かきは)も―・めて聞け」〈拾遺・神楽歌〉
琴や琵琶などを弾くのをやめる。「みな―・め給ひては、いと本意(ほい)なからむ」〈源・橋姫〉
言うことができないようにする。黙らせる。「語(こと)問ひし磐(いは)ね樹立(こだち)、草の片葉(かきは)をも―・めて」〈祝詞・六月晦大祓〉
言うのをやめる。黙る。「ねぎかくる比叡の社のゆふだすき草の片葉(かきは)も―・めて聞け」〈拾遺・神楽歌〉
琴や琵琶などを弾くのをやめる。「みな―・め給ひては、いと本意(ほい)なからむ」〈源・橋姫〉
こと‐ゆえ【事故】‐ゆゑ🔗⭐🔉
こと‐ゆえ【事故】‐ゆゑ
よくないことが起こること。さしさわり。じこ。多く「ことゆえなし」の形で用いられる。「相構へて、―なく返し入れ奉れ」〈平家・九〉
こと‐ゆ・く【事行く】🔗⭐🔉
こと‐ゆ・く【事行く】
[動カ四]物事がうまく運ぶ。折り合いがつく。納得がいく。「―・かぬ物ゆゑ、大納言をそしりあひたり」〈竹取〉
こと‐ようか【事八日】‐やうか🔗⭐🔉
こと‐ようか【事八日】‐やうか
二月八日と一二月八日の行事の総称。正月を中心にして一二月八日を御事始め、二月八日を御事納めとよぶところと、一年の農事を中心にして二月八日を御事始め、一二月八日を御事納めとよぶところがある。
こと‐よさ・す【言寄さす・事寄さす】🔗⭐🔉
こと‐よさ・す【言寄さす・事寄さす】
[動サ四]《「ことよす」の尊敬語》ご命令になる。お任せになる。「天の沼矛(ぬぼこ)をたまひて―・し給ひき」〈記・上〉
こと‐よ・し【言△好し】🔗⭐🔉
こと‐よ・し【言△好し】
[形ク]口先がうまい。言葉巧みである。「かく―・くいみじきに、女はましてすかされたるにやあらむ」〈源・東屋〉
こと‐よ・せる【言寄せる・事寄せる】🔗⭐🔉
こと‐よ・せる【言寄せる・事寄せる】
[動サ下一]
ことよ・す[サ下二]
ほかの事に託して事をなす。かこつける。口実にする。「仕事に―・せては遊びに出かける」
言葉で助力する。「天地(あめつち)の神―・せて春花の盛りもあらむと」〈万・四一〇六〉
うわさを立てる。言い立てる。「さ檜隈(ひのくま)檜隈川の瀬を速み君が手取らば―・せむかも」〈万・一一〇九〉
ことづける。伝言する。「忍びあまり天の川瀬に―・せむせめては秋を忘れだにすな」〈新古今・恋二〉
ことよ・す[サ下二]
ほかの事に託して事をなす。かこつける。口実にする。「仕事に―・せては遊びに出かける」
言葉で助力する。「天地(あめつち)の神―・せて春花の盛りもあらむと」〈万・四一〇六〉
うわさを立てる。言い立てる。「さ檜隈(ひのくま)檜隈川の瀬を速み君が手取らば―・せむかも」〈万・一一〇九〉
ことづける。伝言する。「忍びあまり天の川瀬に―・せむせめては秋を忘れだにすな」〈新古今・恋二〉
こと‐よ・る【事寄る】🔗⭐🔉
こと‐よ・る【事寄る】
[動ラ四]ある方に傾く。一方にかたよる。「やむごとなくおぼしたるは限りありて、一方なめれば、それに―・りて」〈源・若菜上〉
ことり‐あみ【小鳥網】🔗⭐🔉
ことり‐あみ【小鳥網】
霞網など、小鳥を捕まえるのに用いる網。《季 秋》「川上や黄昏(たそがれ)かかる―/召波」
ことり‐あわせ【小鳥合(わ)せ】‐あはせ🔗⭐🔉
ことり‐あわせ【小鳥合(わ)せ】‐あはせ
ウグイス・ヤマガラなどの小鳥を持ち寄って、鳴き声や羽色などの優劣を競う遊戯。
ことりそ【古鳥蘇】🔗⭐🔉
ことりそ【古鳥蘇】
雅楽。高麗楽(こまがく)。高麗壱越(こまいちこつ)調の大曲。舞は六人または四人舞。常装束に巻纓(けんえい)の冠をつけ、太刀をはき、笏(しやく)を腰に差す。
こ‐とりまわし【小取り回し】‐とりまはし🔗⭐🔉
こ‐とりまわし【小取り回し】‐とりまはし
[名・形動ナリ]《「こどりまわし」とも》動作がてきぱきしていること。機転のきくこと。また、そのさま。「下女―にはたらきければ」〈浮・織留・六〉
ことり‐やき【小鳥焼(き)】🔗⭐🔉
ことり‐やき【小鳥焼(き)】
スズメなどの小鳥を背開きにし、たれをつけて焼いたもの。すずめ焼き。
ことろ‐ことろ【子捕ろ子捕ろ】🔗⭐🔉
ことろ‐ことろ【子捕ろ子捕ろ】
「子を捕ろ子捕ろ」に同じ。
こと‐わ・く【△辞△別く】🔗⭐🔉
こと‐わ・く【△辞△別く】
[動カ四]特に言葉を改めて言う。他と区別して言う。「―・きて、伊勢にます天照大御神の大前に申さく」〈祝詞・祈年祭〉
こと‐わけ【事訳】🔗⭐🔉
こと‐わけ【事訳】
事の次第。わけ。事情。「その充分な―はのみこめないのだが」〈中勘助・銀の匙〉
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