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こと‐あたらし・い【事新しい】🔗🔉

こと‐あたらし・い【事新しい】 [形]ことあたら・し[シク]今までのものと違って新しい。「―・い出品はない」ことさらに取り上げるさま。わざとらしい。「―・く説明するまでもない」

こと‐あまつかみ【△別天つ神】🔗🔉

こと‐あまつかみ【別天つ神】 古事記で、天地開闢(かいびやく)の初めに現れたとされる神。天つ神の中で別格とされる。天之御中主神(あまのみなかぬしのかみ)・高御産巣日神(たかみむすひのかみ)・神産巣日神(かみむすひのかみ)・宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこじのかみ)・天之常立神(あまのとこたちのかみ)の五神。

こと‐あれかし【事有れかし】🔗🔉

こと‐あれかし【事有れかし】 〔連語〕《「かし」は強めの終助詞》何か事件などが起こればいいと待ち望むようす。事が起こってくれよ。「―と待ち構える」

ことい【特=牛】ことひ🔗🔉

ことい【特牛】ことひこというし」に同じ。「淡路の門(と)渡る―こそ、角を並べて渡るなれ」〈梁塵秘抄・二〉

ことい‐うし【△特牛】ことひ‐🔗🔉

ことい‐うし【特牛】ことひ‐ 《古くは「こというじ」とも》頭が大きく、強健で、重荷を負うことのできる牡牛。ことい。こってい。こといのうし。「しぶしぶに馬鍬(まぐわ)引く小田の―打たれぬ先に歩めと思へど」〈草径集〉

こというし‐の【△特牛の】ことひうし‐🔗🔉

こというし‐の【特牛の】ことひうし‐ 〔枕〕特牛が租米を屯倉(みやけ)に運ぶところから、地名の「みやけ(三宅)」にかかる。「―三宅の潟(かた)にさし向かふ」〈万・一七八〇〉

こと‐いた【琴板】🔗🔉

こと‐いた【琴板】 琴占(ことうら)に用いる檜(ひのき)の板。長さ約七五センチ、幅約三〇センチ、厚さ約三センチ余りのもので、笏(しやく)でたたいて神おろしを行う。→琴占

こと‐いと【琴糸】🔗🔉

こと‐いと【琴糸】 琴に張る糸。琴の緒。琴の弦。

ことい‐の‐うし【△特牛】ことひ‐🔗🔉

ことい‐の‐うし【特牛】ことひ‐こというし」に同じ。「―を二疋(ひき)までただ一月に見殺(たを)し」〈浮・沖津白浪〉

こと‐うけ【言△承け】🔗🔉

こと‐うけ【言承け】 受け答え。返答。また、引き受けること。承知。「都の人は、―のみよくて実(まこと)なし」〈徒然・一四一〉

こと‐うた【琴歌・×箏歌】🔗🔉

こと‐うた【琴歌・×箏歌】 琴に合わせてうたう歌。歌舞伎下座音楽の一。の感じを取り入れたもので、時代物の御殿の場の幕開きなどに用いる。普通は三味線を伴奏とする。

ことう‐やき【湖東焼】🔗🔉

ことう‐やき【湖東焼】 琵琶湖東岸の滋賀県彦根市付近で焼成された陶磁器。井伊家の藩窯となったが、文久二年(一八六二)廃窯。広義には明治二八年(一八九五)まで同地方で焼かれたものも含む。

こと‐うら【琴△占】🔗🔉

こと‐うら【琴占】 古代の占いの一。琴を弾いて神霊を迎え、神がかりした人の口から出る託宣によって吉凶を占った。後世は、琴の代わりに琴板(こといた)を笏(しやく)でたたいて占った。→琴板

こと‐えり【言△選り】🔗🔉

こと‐えり【言選り】 用語を選択すること。言葉選び。「文を書けど、おほどかに―をし」〈源・帚木〉

こと‐おさめ【事納め】‐をさめ🔗🔉

こと‐おさめ【事納め】‐をさめ 物事のしおさめ。御事納(おことおさ)」に同じ。御事納(おことおさ)」に同じ。《季 冬》「灯ともして下城の人や―/鳴雪」

こと‐おとこ【異男】‐をとこ🔗🔉

こと‐おとこ【異男】‐をとこ ほかの男。夫以外の情人である男。他(あだ)し男。「別当が妻、―にかたらはれて、跡を晦(くら)うして失(うせ)ぬ」〈宇治拾遺・三〉

こと‐おり【異折】‐をり🔗🔉

こと‐おり【異折】‐をり 別の時。ほかの機会。「いつか―は、さはしたりし」〈能因本枕・四六〉

こと‐おんな【異女】‐をんな🔗🔉

こと‐おんな【異女】‐をんな ほかの女。妻以外の情人である女。他(あだ)し女。「―に思ひつきて、思ひ出でずなり侍りにけり」〈後拾遺・雑中・詞書〉

こと‐か・く【事欠く】🔗🔉

こと‐か・く【事欠く】 [動カ五(四)]物が不足する。なくて不自由する。「食べる物にも―・く始末」(「…にことかく」の形で用いて)他に適当なことがあるのに、よりによってわざわざそんなことをする。「言うに―・いて家族の悪口までしゃべるとは」→事を欠く[動カ下二]に同じ。「遁世者は、なきに―・けぬやうを計らひて過ぐる、最上のやうにてあるなり」〈徒然・九八〉

こと‐かけ【事欠け】🔗🔉

こと‐かけ【事欠け】 事欠き」に同じ。「いかに―なればとて、いつの程よりかく物毎をさもしくなしぬ」〈浮・一代男・一〉事欠き」に同じ。「これらは美児人(びせうじん)のなき国の―、隠居の親仁の翫(もてあそ)びのたぐひなるべし」〈浮・男色大鑑・一〉

こと‐かた【異方】🔗🔉

こと‐かた【異方】 別の所。別の方面。「しばし、―にやすらひて参り来む」〈源・葵〉

こと‐かたら・う【言語らふ】‐かたらふ🔗🔉

こと‐かたら・う【言語らふ】‐かたらふ [動ハ四]言葉を交わす。語り合う。「音にのみ聞けば悲しなほととぎす―・はむと思ふ心あり」〈かげろふ・上〉

こと‐かわ・る【事変(わ)る】‐かはる🔗🔉

こと‐かわ・る【事変(わ)る】‐かはる [動ラ五(四)]ようすが違う。趣が変わる。「以前とは―・ってカラフルな制服が多くなった」

こと‐き・れる【事切れる】🔗🔉

こと‐き・れる【事切れる】 [動ラ下一]ことき・る[ラ下二]息が絶える。死ぬ。「救急車が来たときにはすでに―・れていた」事が終わる。落着する。「疾(とく)してあはれ―・れよかし」〈平治・上〉

こと‐くに【異国】🔗🔉

こと‐くに【異国】 ほかの国。別の国。他国。異郷。「おのが国にはあらで、―に田を作りけるが」〈宇治拾遺・四〉外国。とつくに。「広く―の事を知らぬ女のためとなむ覚ゆる」〈源・常夏〉

ことくらく【胡徳楽】🔗🔉

ことくらく【胡徳楽】 雅楽。高麗楽(こまがく)。高麗壱越(こまいちこつ)調の小曲。舞楽は六人で演じる。酔ったしぐさで舞うこっけいな曲。

こと‐こまか【事細か】🔗🔉

こと‐こまか【事細か】 [形動][ナリ]こまごまと詳しいさま。つまびらかなさま。詳細。ことこまやか。「―に説明する」

こと‐こまか・い【事細かい】🔗🔉

こと‐こまか・い【事細かい】 [形]注意などが、細部にまで及んでいる。詳細である。「―・く指示を与える」

こと‐こまやか【事細やか】🔗🔉

こと‐こまやか【事細やか】 [形動][ナリ]「ことこまか」に同じ。「―な検討を加える」

こと‐さえく【言×喧く】‐さへく🔗🔉

こと‐さえく【言×喧く】‐さへく 〔枕〕外国人が意味の通じない言葉をしゃべる意から、「韓(から)」「百済(くだら)」にかかる。ことさやぐ。「―辛(から)の崎なる」〈万・一三五〉「―百済の原ゆ」〈万・一九九〉

こと‐さきく【事△幸く】🔗🔉

こと‐さきく【事幸く】 [副]無事で。平安に。しあわせに。「―、ま幸(さき)くませと」〈万・三二五三〉◆一説に、「言(こと)幸く」で、言霊(ことだま)の力によって無事であるように、の意とも。

こと‐さ・む【事×醒む】🔗🔉

こと‐さ・む【事×醒む】 [動マ下二]興ざめがする。「御鞠(まり)も―・めて入らせ給ひぬ」〈著聞集・八〉

こと‐さら【殊更】🔗🔉

こと‐さら【殊更】 [名・形動]考えがあってわざとすること。また、そのさま。故意。「―な仕打ち」「―につらく当たる」格別なさま。「衆議判の時、よろしき由沙汰ありて、後にも―に感じ仰せ下されける由」〈徒然・一四〉[副]わざわざ。「―行かなくても、ついでの時でよい」特に際立って。とりわけ。格別。「今年の冬は―寒い」

ことさら‐め・く【殊更めく】🔗🔉

ことさら‐め・く【殊更めく】 [動カ五(四)]わざとらしく見える。わざとらしくなる。「あまりほめるのも、―・いてかえっておかしい」

ことし‐おい【今年生ひ】‐おひ🔗🔉

ことし‐おい【今年生ひ】‐おひ 今年新しく生え出たもの。「―の松は七日になりにけり残りの程を思ひこそやれ」〈拾遺・賀〉

こと‐し‐も【事しも】🔗🔉

こと‐し‐も【事しも】 [副]《名詞「こと」+副助詞「し」+係助詞「も」から》ちょうど。あたかも。まるで。呼応の副詞のように、下に「如く」「ように」などの語をとることが多い。「聖人、―我が父母(ぶも)などの病まんを歎かむが如く歎き悲しみて云はく」〈今昔・一二・三五〉

こ‐としより【小年寄】🔗🔉

こ‐としより【小年寄】 豊臣政権の中老の異称。→大年寄

こと‐しろ【事代】🔗🔉

こと‐しろ【事代】 神の託宣を伝えること。また、その者。

ことしろぬし‐の‐かみ【事代主神】🔗🔉

ことしろぬし‐の‐かみ【事代主神】 出雲神話の神。大国主命の子。国譲りに際して父に国土の献上を勧めた。壬申(じんしん)の乱のとき、高市県主許梅(たけちのあがたぬしこめ)に神懸かりして託宣した話が、日本書紀にみえる。

こと‐た・りる【事足りる】🔗🔉

こと‐た・りる【事足りる】 [動ラ上一]《「ことたる」(四段)の上一段化》十分である。用が足りる。間に合う。「さしあたりこれだけあれば―・りる」

こと‐た・る【事足る】🔗🔉

こと‐た・る【事足る】 [動ラ四]「事足りる」に同じ。「時世にうつろひて、おぼえ衰へぬれば、心は心として―・らず」〈源・帚木〉

こと‐てん【事典】🔗🔉

こと‐てん【事典】じてん(事典)」に同じ。言葉の解釈を主とする「辞典(じてん)」に対して、事物の説明をするものを「事典(じてん)」と書くようになり、この二つを区別して呼ぶために生じた語。→言葉典(ことばてん)

こと‐と・う【言問ふ・事問ふ】‐とふ🔗🔉

こと‐と・う【言問ふ・事問ふ】‐とふ [動ハ四]物を言う。口をきく。「―・はぬ木すら春咲き秋づけばもみぢ散らくは常をなみこそ」〈万・四一六一〉言葉をかける。親しく言い交わす。「み空行く雲にもがもな今日行きて妹(いも)に―・ひ明日帰り来む」〈万・三五一〇〉問いかける。尋ねる。「いかでなほ網代(あじろ)の氷魚(ひを)に―・はむ何によりてか我をとはぬと」〈大和・八九〉おとずれる。訪問する。「身に添ふ影よりほかに―・ふ人もなきを」〈狭衣・三〉

こと‐とき【異時】🔗🔉

こと‐とき【異時】 別の時。ほかの時。「―は知らず、今宵は詠め」〈枕・九九〉

こと‐と・し【言△疾し】🔗🔉

こと‐と・し【言疾し】 [形ク]世間のうわさがやかましい。「―・くは中は淀(よど)ませ水無し川絶ゆといふことをありこすなゆめ」〈万・二七一二〉

こと‐とて【事とて】🔗🔉

こと‐とて【事とて】 〔連語〕《名詞「こと(事)」+係助詞「とて」》理由を表す。…だから、それだけ。…だけあって。「年をとってからできた子供の―、かわいくてしかたがない」「念を入れた―、よい仕上がりだ」逆接の条件を表す。…こととはいえ。…だからとはいえ。「いくら初めての―大変失礼致しました」

こと‐なかれ【事×勿れ】🔗🔉

こと‐なかれ【事×勿れ】 〔連語〕《「なかれ」は「無し」の命令形》何事もなく無事に済むように。無事であれ。「道中―と祈る」

こ‐との【故殿】🔗🔉

こ‐との【故殿】 亡くなった貴人の男性。亡き殿。前(さき)の殿。「―のおはしまさましかば、と思ひ給へらるること多くこそ」〈源・竹河〉

こと‐の‐お【琴の緒】‐を🔗🔉

こと‐の‐お【琴の緒】‐を 琴に張る弦。琴の糸。

こと‐の‐きこえ【事の聞こえ】🔗🔉

こと‐の‐きこえ【事の聞こえ】 ある事についてのうわさ。評判。とりざた。「さて宮の内には―有るべければ」〈栄花・浦々の別〉

こと‐の‐くみ【琴の組・×箏の組】🔗🔉

こと‐の‐くみ【琴の組・×箏の組】(こと)の組歌。「―などは上代のままにて」〈鶉衣・音曲説〉

こと‐の‐こころ【事の心】🔗🔉

こと‐の‐こころ【事の心】 事の意味や趣意。「神代には、歌の文字も定まらず素直にして、―分きがたかりけらし」〈古今・仮名序〉内情。事情。「この―知れる人、女房の中にもあらむかし」〈源・柏木〉

こと‐の‐さま【事の様】🔗🔉

こと‐の‐さま【事の様】 事のようす。状態。事情。「さまで心とどむべき―にもあらず」〈源・夕顔〉

こと‐の‐たより【事の便り】🔗🔉

こと‐の‐たより【事の便り】 物事のついで。「―に都を聞けば」〈方丈記〉何かにつけてのよりどころ。便宜。「―を賜はせてはぐくみ顧みさせ給ふほどに」〈栄花・疑ひ〉

こと‐の‐は【言の葉】🔗🔉

こと‐の‐は【言の葉】 ことば。言語。「まことかと聞きて見つれば―を飾れる玉の枝にぞありける」〈竹取〉歌。和歌。「やまとうたは、人の心をたねとして、よろづの―とぞなれりける」〈古今・仮名序〉

ことのは‐の‐みち【言の葉の道】🔗🔉

ことのは‐の‐みち【言の葉の道】 和歌の道。和歌に関する学問。「みやびたる―の源にそむけるわざなる事を」〈琴後集〉

こと‐の‐へ【言の△葉】🔗🔉

こと‐の‐へ【言の葉】 「ことのは」の上代東国方言。言葉。人のうわさ。「うつせみの八十(やそ)―は繁くとも争ひかねて我(あ)を言(こと)なすな」〈万・三四五六〉

こと‐の‐ほか【殊の外】🔗🔉

こと‐の‐ほか【殊の外】 [副]予想と、かなり違っているさま。思いのほか。案外。意外。「―よい記録が出た」程度が際立っているさま。格別。とりわけ。「今年は―寒い」[形動ナリ]に同じ。「―なる御もてなしなりけるには」〈源・夕霧〉

こと‐の‐よし【事の由】🔗🔉

こと‐の‐よし【事の由】 理由。わけ。しさい。「―を陳じ申させ給ひて」〈平家・二〉

こと‐はかり【事計り】🔗🔉

こと‐はかり【事計り】 計画。段取り。はからい。「うたて異(け)に心いぶせし―よくせわが背子(せこ)逢へる時だに」〈万・二九四九〉

こと‐はな【異花】🔗🔉

こと‐はな【異花】 ほかの花。別の花。「菊もなほ咲き出でぬれば―はそれにあらじをにほひけるかな」〈古今六帖・六〉

こと‐はら【異腹】🔗🔉

こと‐はら【異腹】 父が同じで母が違う子供たちの関係。はらちがい。いふく。「―の兄人(せうと)も京にて法師にてあり」〈かげろふ・下〉

こと‐はらから【異同=胞】🔗🔉

こと‐はらから【異同胞】 父あるいは母を異にした兄弟姉妹。「母北の方、―たち、ただここになむ来かかる」〈落窪・四〉ほかの兄弟姉妹。「―どもよりは、かたちも清げなるを」〈源・夢浮橋〉

こと‐ひと【異人】🔗🔉

こと‐ひと【異人】 別の人。ほかの人。「和歌(やまとうた)、あるじも客人(まらうど)も―も言ひあへりけり」〈土佐〉

ことひら【琴平】🔗🔉

ことひら【琴平】 香川県西部、仲多度(なかたど)郡の地名。金刀比羅(ことひら)宮の鳥居前町として発達。

ことひら‐やま【琴平山】🔗🔉

ことひら‐やま【琴平山】 香川県西部、琴平町にある山。標高五二一メートル。中腹に金刀比羅宮がある。象頭山(ぞうずさん)

こと‐ふ・る【事△旧る・言△旧る】🔗🔉

こと‐ふ・る【事旧る・言旧る】 [動ラ上二]古くさくなる。古めかしくなる。言い古される。「みな源氏物語、枕草子などに―・りにたれど」〈徒然・一九〉

こと‐まつり【事祭(り)】🔗🔉

こと‐まつり【事祭(り)】 関西・中国地方で行われる春の民間の祭り。三、四月ごろに行う。餅をついて各家でご馳走を食べ、軒に箸(はし)のすだれをつるしたりする。事追い祭り。十日坊。春事(はるごと)。《季 春》

こと‐む・く【言向く】🔗🔉

こと‐む・く【言向く】 [動カ下二]背いた者を説得して自分に従わせる。平定する。「ちはやぶる神を―・けまつろはぬ人をも和(やは)し」〈万・四四六五〉

こと‐も‐あろう‐に【事も有ろうに】‐あらう‐🔗🔉

こと‐も‐あろう‐に【事も有ろうに】‐あらう‐ 〔連語〕《名詞「こと」+係助詞「も」+動詞「あり」の未然形+推量の助動詞「う」の連体形+接続助詞「に」》とった行動が非常に好ましくないことを表す。ほかにも適当なやり方があるだろうに。よりによって。「―こんなときに来るなんて」「―あんな所で会うとは」

こ‐ともし【小△灯し】🔗🔉

こ‐ともし【小灯し】 手燭(てしよく)や小提灯(こぢようちん)などのような小さなあかり。ことぼし。

こと‐もの【異物・異者】🔗🔉

こと‐もの【異物・異者】 別の物。ほかの物。また、別の人。「あはれなる手など弾き給へるに、―の声どもは止(や)めて」〈源・須磨〉

こと‐や・む【言△止む】🔗🔉

こと‐や・む【言止む】 [動マ下二]言うことができないようにする。黙らせる。「語(こと)問ひし磐(いは)ね樹立(こだち)、草の片葉(かきは)をも―・めて」〈祝詞・六月晦大祓〉言うのをやめる。黙る。「ねぎかくる比叡の社のゆふだすき草の片葉(かきは)も―・めて聞け」〈拾遺・神楽歌〉琴や琵琶などを弾くのをやめる。「みな―・め給ひては、いと本意(ほい)なからむ」〈源・橋姫〉

こと‐ゆえ【事故】‐ゆゑ🔗🔉

こと‐ゆえ【事故】‐ゆゑ よくないことが起こること。さしさわり。じこ。多く「ことゆえなし」の形で用いられる。「相構へて、―なく返し入れ奉れ」〈平家・九〉

こと‐ゆ・く【事行く】🔗🔉

こと‐ゆ・く【事行く】 [動カ四]物事がうまく運ぶ。折り合いがつく。納得がいく。「―・かぬ物ゆゑ、大納言をそしりあひたり」〈竹取〉

こと‐ようか【事八日】‐やうか🔗🔉

こと‐ようか【事八日】‐やうか 二月八日と一二月八日の行事の総称。正月を中心にして一二月八日を御事始め、二月八日を御事納めとよぶところと、一年の農事を中心にして二月八日を御事始め、一二月八日を御事納めとよぶところがある。

こと‐よさ・す【言寄さす・事寄さす】🔗🔉

こと‐よさ・す【言寄さす・事寄さす】 [動サ四]《「ことよす」の尊敬語》ご命令になる。お任せになる。「天の沼矛(ぬぼこ)をたまひて―・し給ひき」〈記・上〉

こと‐よ・し【言△好し】🔗🔉

こと‐よ・し【言好し】 [形ク]口先がうまい。言葉巧みである。「かく―・くいみじきに、女はましてすかされたるにやあらむ」〈源・東屋〉

こと‐よ・せる【言寄せる・事寄せる】🔗🔉

こと‐よ・せる【言寄せる・事寄せる】 [動サ下一]ことよ・す[サ下二]ほかの事に託して事をなす。かこつける。口実にする。「仕事に―・せては遊びに出かける」言葉で助力する。「天地(あめつち)の神―・せて春花の盛りもあらむと」〈万・四一〇六〉うわさを立てる。言い立てる。「さ檜隈(ひのくま)檜隈川の瀬を速み君が手取らば―・せむかも」〈万・一一〇九〉ことづける。伝言する。「忍びあまり天の川瀬に―・せむせめては秋を忘れだにすな」〈新古今・恋二〉

こと‐よ・る【事寄る】🔗🔉

こと‐よ・る【事寄る】 [動ラ四]ある方に傾く。一方にかたよる。「やむごとなくおぼしたるは限りありて、一方なめれば、それに―・りて」〈源・若菜上〉

ことり‐あみ【小鳥網】🔗🔉

ことり‐あみ【小鳥網】 霞網など、小鳥を捕まえるのに用いる網。《季 秋》「川上や黄昏(たそがれ)かかる―/召波」

ことり‐あわせ【小鳥合(わ)せ】‐あはせ🔗🔉

ことり‐あわせ【小鳥合(わ)せ】‐あはせ ウグイス・ヤマガラなどの小鳥を持ち寄って、鳴き声や羽色などの優劣を競う遊戯。

ことりそ【古鳥蘇】🔗🔉

ことりそ【古鳥蘇】 雅楽。高麗楽(こまがく)。高麗壱越(こまいちこつ)調の大曲。舞は六人または四人舞。常装束に巻纓(けんえい)の冠をつけ、太刀をはき、笏(しやく)を腰に差す。

こ‐とりまわし【小取り回し】‐とりまはし🔗🔉

こ‐とりまわし【小取り回し】‐とりまはし [名・形動ナリ]《「こどりまわし」とも》動作がてきぱきしていること。機転のきくこと。また、そのさま。「下女―にはたらきければ」〈浮・織留・六〉

ことり‐やき【小鳥焼(き)】🔗🔉

ことり‐やき【小鳥焼(き)】 スズメなどの小鳥を背開きにし、たれをつけて焼いたもの。すずめ焼き。

ことろ‐ことろ【子捕ろ子捕ろ】🔗🔉

ことろ‐ことろ【子捕ろ子捕ろ】子を捕ろ子捕ろ」に同じ。

こと‐わ・く【△辞△別く】🔗🔉

こと‐わ・く【別く】 [動カ四]特に言葉を改めて言う。他と区別して言う。「―・きて、伊勢にます天照大御神の大前に申さく」〈祝詞・祈年祭〉

こと‐わけ【事訳】🔗🔉

こと‐わけ【事訳】 事の次第。わけ。事情。「その充分な―はのみこめないのだが」〈中勘助・銀の匙〉

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