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たて‐あ・う【立て合ふ】‐あふ🔗🔉

たて‐あ・う【立て合ふ】‐あふ [動ハ四]抵抗する。たてつく。張り合う。「汝われに―・はん、心幼き事な言ひそ」〈著聞集・一二〉

たて‐あかし【立て明かし】🔗🔉

たて‐あかし【立て明かし】 庭などに立てて照明に用いるたいまつの類。たちあかし。「所々に―して還御急がし奉るけしき見ゆるも」〈とはずがたり・三〉

たて‐あな【×竪穴・縦穴】🔗🔉

たて‐あな【×竪穴・縦穴】 地面から垂直に掘った穴。

たてあなしき‐せきしつ【×竪穴式石室】🔗🔉

たてあなしき‐せきしつ【×竪穴式石室】 古墳の頂きから掘り下げた穴の周囲に板石を積んだ石室。棺を収めたあと天井石をのせ、土で覆う。三〜五世紀の古墳にみられる。→横穴式石室

たて‐あみ【建(て)網・立(て)網】🔗🔉

たて‐あみ【建(て)網・立(て)網】 定置網の一。魚群の通路に垣網を張り、袋網に誘導して捕る漁法。

たて‐いし【立(て)石】🔗🔉

たて‐いし【立(て)石】 庭園にかざりとしてまっすぐに立てて置いた石。横石に対していう。道しるべや墓標などとして立てた石。

たて‐いた【立(て)板】🔗🔉

たて‐いた【立(て)板】 立てかけてある板。立ててある板。牛車(ぎつしや)の車箱の両側の称。木目(もくめ)が縦に通っている板。

たて‐いと【縦糸・△経・△経糸】🔗🔉

たて‐いと【縦糸・経・経糸】 織物の縦方向に通っている糸。横糸。

たて‐いれ【立(て)入れ・△達入れ】🔗🔉

たて‐いれ【立(て)入れ・達入れ】 義理や意気地を立て通すこと。意地の張り合い。たてひき。「もっと実のある面白い―が何(ど)の位あったか知れないと思うがね」〈眉山・ゆふだすき〉下げ墨をして柱などがまっすぐかどうか見ること。

たていわ‐いせき【立岩遺跡】たていはヰセキ🔗🔉

たていわ‐いせき【立岩遺跡】たていはヰセキ 福岡県飯塚市立岩にある弥生時代の遺跡群の総称。石包丁の生産所跡や、前漢鏡・銅矛・鉄剣などの副葬品を伴う多数の甕棺(かめかん)墓が発見された。

たて‐うす【立て×臼】🔗🔉

たて‐うす【立て×臼】立ち臼」に同じ。

たて‐うた【立×唄】🔗🔉

たて‐うた【立×唄】 長唄などで、唄方の首席となって他の唄方をリードする人。また、その唄方としての格式。たて。

たて‐うねおり【△経畝織(り)・×竪畝織(り)】🔗🔉

たて‐うねおり【経畝織(り)・×竪畝織(り)】 縦糸を密にしたり太い横糸を用いたりして、横の方向に畝のように盛り上がった筋を出す織物。

たて‐うり【建(て)売り】🔗🔉

たて‐うり【建(て)売り】 家を建て、それを販売すること。また、その建物。「―住宅」

たて‐えいそう【×竪詠草】‐エイサウ🔗🔉

たて‐えいそう【×竪詠草】‐エイサウ 和歌の書式の一。小奉書・杉原紙・美濃紙などを二つ折りにし、さらに内へ五つに折り、記名、歌題、上の句、下の句を順次各枠内に書く。二首の場合は、一首を三行目に、他の一首を四行目に、いずれも二行書きにする。横詠草。

たて‐おやま【立女=形】🔗🔉

たて‐おやま【立女形】 歌舞伎で、一座の女方俳優の中で最高位の者。

たて‐かけ【立(て)掛(け)・立(て)懸(け)】🔗🔉

たて‐かけ【立(て)掛(け)・立(て)懸(け)】 立てかけておくこと。江戸時代に流行した男の髪形の一。髻(もとどり)を大きくとって、髷(まげ)を後頭部に立てかけるように結ったもの。宝永(一七〇四〜一七一一)ごろに浄瑠璃語りの江戸半太夫が結いはじめたものという。

たて‐か・ける【立(て)掛ける・立(て)懸ける】🔗🔉

たて‐か・ける【立(て)掛ける・立(て)懸ける】 [動カ下一]たてか・く[カ下二]他のものにもたせかけて立てる。「さおを壁に―・ける」

たてかわ【立川】たてかは🔗🔉

たてかわ【立川】たてかは 姓氏の一。

たて‐かん【立(て)看】🔗🔉

たて‐かん【立(て)看】 「立て看板」の略。特に学生語で、ベニヤ板に意見・主張などを記して校舎内外に立てかけたもののこと。

たてきり‐あみ【建(て)切り網】🔗🔉

たてきり‐あみ【建(て)切り網】 大きな帯状の網を建てて仕切り、漁群を閉じ込めて捕る漁法。

たて‐き・る【立(て)切る・△閉て切る】🔗🔉

たて‐き・る【立(て)切る・閉て切る】 [動ラ五(四)]間に物を立てて仕切りをする。しきる。「ふすまで大広間を―・る」戸・障子などをすっかり閉ざす。しめきる。「障子を―・った部屋」考えや態度を最後まで押し通す。立て通す。「大方お前が聞ちがえと―・りて」〈一葉・大つごもり〉そのことにかかりきる。「内外の取片付けやら振舞いの用意に―・ってる際に」〈左千夫・告げびと〉

たて‐こう【立(て)坑・縦坑・×竪坑】‐カウ🔗🔉

たて‐こう【立(て)坑・縦坑・×竪坑】‐カウ 垂直に掘り下げた坑道。運搬路や通気に用いる。

たてこう‐ほうしき【立(て)坑方式】たてカウハウシキ🔗🔉

たてこう‐ほうしき【立(て)坑方式】たてカウハウシキ 立て坑を中心にして行われる採炭・採鉱の方式。

たて‐こ・める【立(て)込める・立て×籠める・△閉て込める】🔗🔉

たて‐こ・める【立(て)込める・立て×籠める・閉て込める】 [動マ下一]たてこ・む[マ下二]中にいっぱいに満ちる。たちこめる。「線香のかおりが―・める」戸・障子などをきっちりとしめきる。「雨戸を―・める」辺りを取り囲んでとじこめる。たてこむ。「松林の中は濃く水蒸気を―・めたまま」〈風葉・青春〉

たて‐こも・る【立て×籠もる・盾×籠もる】🔗🔉

たて‐こも・る【立て×籠もる・盾×籠もる】 [動ラ五(四)]《「たてごもる」とも》戸などをしめきって中にこもる。「書斎に―・って執筆する」城や要塞にこもって敵の攻撃を防ぐ。「城に―・る」

たて‐さる【×竪猿】🔗🔉

たて‐さる【×竪猿】 雨戸などに取り付ける猿(さる)で、上下に動かして戸締まりをするもの。

たて‐しお【立(て)塩】‐しほ🔗🔉

たて‐しお【立(て)塩】‐しほ 魚介類を洗ったり、材料に塩味を含ませたりするときに用いる食塩水。魚介・野菜などを食塩水に漬け込む塩蔵法。

たてしな‐おんせん【蓼科温泉】‐ヲンセン🔗🔉

たてしな‐おんせん【蓼科温泉】‐ヲンセン 長野県茅野市、蓼科山の南麓にある温泉。泉質は単純泉。近くの滝ノ湯・親湯(しんゆ)などと蓼科温泉郷をなす。

たてしな‐やま【蓼科山】🔗🔉

たてしな‐やま【蓼科山】 長野県中東部、八ヶ岳連峰北端の火山。標高二五三〇メートル。諏訪(すわ)富士。

たて‐つき【×楯突き】🔗🔉

たて‐つき【×楯突き】 《古くは「たてづき」か》戦場で楯を立てること。また、その役目の兵。「すくやかならん―を一人賜(た)び候へ」〈盛衰記・二〇〉たてつくこと。「かなはぬまでも―などし給へかし」〈宇治拾遺・一五〉

たて‐つ・く【盾突く・×楯突く】🔗🔉

たて‐つ・く【盾突く・×楯突く】 [動カ五(四)]《古くは「たてづく」か》目上の人に対して逆らう。従わずに文句を言ったりして反抗する。たてをつく。「上官に―・く」「親に―・く」

たて‐て【立てて】🔗🔉

たて‐て【立てて】 [副]主として。もっぱら。特に。「学問を―し給ひければ」〈源・少女〉

たて‐とおし【立(て)通し】‐とほし🔗🔉

たて‐とおし【立(て)通し】‐とほし 《「たてどおし」とも》ある態度や状況を最後まで続けること。「逃げたいにも逃場がなく―にしつっこく問い詰められ」〈荷風・腕くらべ〉桑の栽培法で、小枝などを剪定(せんてい)しないで放置し、芽葉だけを摘み取る方法。

たて‐とお・す【立(て)通す】‐とほす🔗🔉

たて‐とお・す【立(て)通す】‐とほす [動サ五(四)]最後まで立てておく。立てつづける。「旗を―・す」主義・方針などを変えないで貫く。ある態度や状況を最後まで続ける。押し通す。「意地を―・す」

たて‐なお・る【立(て)直る】‐なほる🔗🔉

たて‐なお・る【立(て)直る】‐なほる [動ラ五(四)]直ってもとのようになる。たちなおる。「せっかく―・ろうとしている小さな胸に」〈藤村・夜明け前〉

たて‐なし【楯無】🔗🔉

たて‐なし【楯無】 《楯を必要としないほどじょうぶに作ってある意》源氏八領の鎧(よろい)の一。甲斐武田家に伝えられた鎧の一。

たて‐なみ【縦波】🔗🔉

たて‐なみ【縦波】 船の前方あるいは後方から寄せる波。横波。波の進行方向と同じ方向に媒質が振動するような波。音波や地震のP波など。疎密波。横波。

たて‐にしき【△経×錦】🔗🔉

たて‐にしき【×錦】 縦糸で模様と色を表した錦。中国では漢から隋代に盛行したが、織り方が複雑で、色数も制限されたため、緯錦(よこにしき)の発達に伴って衰えた。けいきん。

たて‐ぬき【△経△緯】🔗🔉

たて‐ぬき【緯】 (はた)の縦糸と横糸。けいい。縦と横。けいい。事の始終。すべて。「源氏、狭衣―に覚え、歌詠み、連歌を好みて」〈十訓抄・一〉

たて‐ぬ・く【立て抜く】🔗🔉

たて‐ぬ・く【立て抜く】 [動カ四]最後まで押し通す。たてとおす。「捨身の品も所を変へて、おさんに―・く心の道」〈浄・天の網島〉

たて‐ね【建値・立(て)値】🔗🔉

たて‐ね【建値・立(て)値】 《「建値段」の略》製造業者が卸売業者に対して設定する販売価格。取引価格の基準となるもの。

たて‐はき【帯=刀】🔗🔉

たて‐はき【帯刀】 たちはき

たて‐ひき【立て引き・△達引き】🔗🔉

たて‐ひき【立て引き・達引き】 義理や意気地を立て通すこと。また、そのために起こる争い。「美女をめぐる恋の―」「この釣船の三ぶが尻持った―」〈浄・浪花鑑〉談判。交渉。「そこへ何かの―さんせ、ここらで我ら粋を通し夜食の扶持にありつかう」〈浄・妹背山〉気前をみせて、他人の代わりに金品を出すこと。また特に、遊女が客の遊興費を出すこと。「さよじさんに一本借りて―をしてあげてやったに」〈洒・通言総籬〉

たて‐ひ・く【立(て)引く・△達引く】🔗🔉

たて‐ひ・く【立(て)引く・達引く】 [動カ五(四)]義理を立て通す。また、意地を張り合う。「兄弟分の友誼(よしみ)で此事はいわないと―・いて呉れるなら」〈円朝・真景累ヶ淵〉義理や意地で他人のために金を立て替えたり支払ったりする。また特に、遊女が客の遊興費をみずから負担する。「女が―・いて呼ぶので」〈鴎外・ヰタ‐セクスアリス〉

たてふし‐の‐まい【×楯節舞】‐まひ🔗🔉

たてふし‐の‐まい【×楯節舞】‐まひ 吉志舞(きしまい)

たて‐まい【建米】🔗🔉

たて‐まい【建米】 江戸時代の帳合米(ちようあいまい)取引で、その日のうちに転売・買い戻しを行わない米。夜越米(よこしまい)第二次大戦前の米穀取引所で、取引の標準とした米。

たて‐まし【建(て)増し】🔗🔉

たて‐まし【建(て)増し】 [名]スルたてますこと。また、たてました箇所。増築。「子供部屋を―する」

たて‐ま・す【建(て)増す】🔗🔉

たて‐ま・す【建(て)増す】 [動サ五(四)]現在ある建物に、新しい部分を建て加える。増築する。「書斎を―・す」

たてまつ‐とうもう【立松東蒙】🔗🔉

たてまつ‐とうもう【立松東蒙】 平秩東作(へずつとうさく)

たてまつり‐もの【奉り物】🔗🔉

たてまつり‐もの【奉り物】 献上する品物。みつぎもの。「百済(くだら)の―をけがしみだれりといふ」〈神功紀〉《尊敬語「たてまつる」から》貴人の衣服。お召し物。「おほやけの―は、おろそかなるをもてよしとす」〈徒然・二〉

たて‐まわ・す【立(て)回す・建(て)回す】‐まはす🔗🔉

たて‐まわ・す【立(て)回す・建(て)回す】‐まはす [動サ五(四)]ぐるっと取り巻くように立てる。たてめぐらす。「裾の方には金屏風が―・してある」〈漱石・満韓ところどころ〉

たて‐みつ【立て×褌】🔗🔉

たて‐みつ【立て×褌】 相撲のまわしで、股間(こかん)を通る立て帯となっている部分。相手の前たてみつを取ることは禁じ手。

たて‐や【建家】🔗🔉

たて‐や【建家】 建ててある家。建物。

たて‐やく【立役】🔗🔉

たて‐やく【立役】 立役者」に同じ。上方歌舞伎で、侠客(きようかく)を演じる俳優。

たて‐ゆれ【縦揺れ】🔗🔉

たて‐ゆれ【縦揺れ】 [名]スル船や飛行機が左右軸を中心にして上下に揺れること。ピッチング。地震で、垂直に揺れること。

たて‐よこ【縦横・△経△緯】🔗🔉

たて‐よこ【縦横・緯】 たてとよこ。よこたて。たて糸とよこ糸。たてぬき。

たてよこ‐ちりめん【△経△緯△縮×緬】🔗🔉

たてよこ‐ちりめん【×緬】 縦糸・横糸ともに同じ強撚糸(きようねんし)を用いて織った縮緬。ジョーゼット。

たてり‐あきない【立てり商ひ】‐あきなひ🔗🔉

たてり‐あきない【立てり商ひ】‐あきなひ 米市で手元に米の現物がなく、思惑だけで売買すること。空米(くうまい)相場。「北浜の米市は…一刻の間に、五万貫目の―もあることなり」〈浮・永代蔵・一〉

たてり‐そうけい【立入宗継】🔗🔉

たてり‐そうけい【立入宗継】一五二八〜一六二二]安土桃山時代の京都の金融業者。宮廷の御倉職(みくらしき)に任ぜられ、正親町(おおぎまち)天皇の命で織田信長の上洛を促した。

たて‐わく【立×涌】🔗🔉

たて‐わく【立×涌】 文様の一。相対する二本の曲線の中央がふくれ、両端がすぼまった形を縦に並べたもの。親王や関白の袍(ほう)・指貫(さしぬき)・袿(うちき)などの織り文に用いる。中に描く文様によって、雲立涌・笹立涌・松立涌などの種類がある。たてわき。たちわき。

たて‐わけ【立て分け】🔗🔉

たて‐わけ【立て分け】 ことのいわれ。理由。すじみち。「若き衆其の―を知らねば」〈甲陽軍鑑・四〇〉

たて‐わり【縦割(り)】🔗🔉

たて‐わり【縦割(り)】 上から下に切り割ること。横割り。組織が上下関係を中心に運営されること。「―行政」横割り。

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