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おき【置き】🔗🔉

おき【置き】 [名]置くこと。やめること。→置きにする「置き唄」の略。「置き浄瑠璃」の略。〔接尾〕時間・距離・数量などを表す語に付いて、それだけの間隔をおく意を表す。「一週間―」「二メートル―」「三行―」

置きにする🔗🔉

置きにする やめにする。よす。「女太夫へ甘気(あまけ)づくとは太い奴だ。―しろ」〈伎・初買曾我〉

おき‐あま・る【置き余る】🔗🔉

おき‐あま・る【置き余る】 [動ラ四]露・霜などが、置き所もないほどにたくさんおりる。「秋の野らは―・る露に埋(うづ)もれて」〈徒然・四四〉

おき‐あみ【置(き)網】🔗🔉

おき‐あみ【置(き)網】 網を水中に張っておき、魚のかかるのを待つ漁法。また、その網。待ち網。

おき‐あわせ【置(き)合(わ)せ】‐あはせ🔗🔉

おき‐あわせ【置(き)合(わ)せ】‐あはせ 取り合わせること。また、その対象。特に、茶道などで、道具を調和よく配置すること。

おき‐いけ【置(き)生け】🔗🔉

おき‐いけ【置(き)生け】 生け花で、下に置いた花器に花を挿す形式。畳床(たたみどこ)には薄板を敷き、板床にはじかに置く。

おき‐いし【置(き)石】🔗🔉

おき‐いし【置(き)石】 趣を添えるために庭園などに置かれる石。囲碁で、弱いほうが前もって二子以上の石を置くこと。また、その石。

おき‐うた【置き×唄】🔗🔉

おき‐うた【置き×唄】 長唄の舞踊曲で、踊り手が登場する前に歌われる、序奏的な部分。おき。

おき‐かえ【置(き)換え・置(き)替え】‐かへ🔗🔉

おき‐かえ【置(き)換え・置(き)替え】‐かへ おきかえること。置換(ちかん)《「おきがえ」とも》買い手が売り手に保証金を預けておき、必要に応じて品物を取り寄せ、代金の過不足は決算期に精算する取引方法。「―の約束も、年々かさみて」〈浮・永代蔵・五〉

おき‐か・える【置(き)換える・置(き)替える】‐かへる🔗🔉

おき‐か・える【置(き)換える・置(き)替える】‐かへる [動ア下一]おきか・ふ[ハ下二]物をどかして他の物をそのあとに置く。「床の間の置物を生け花に―・える」「ここはもう少し的確な表現に―・えたい」置き場所を他にかえる。「机を窓際に―・える」

おき‐がさ【置(き)傘】🔗🔉

おき‐がさ【置(き)傘】 不意の雨に備えて、勤め先などに置いておく傘。また、店などで客に貸し出す傘。

おき‐がた【置(き)形・置(き)型】🔗🔉

おき‐がた【置(き)形・置(き)型】 布や紙に型紙を置き、墨や絵の具をすりつけて模様を表したもの。また、その型紙。「細い矢羽根の―の浴衣」〈秋声・足迹〉

おき‐ぐすり【置(き)薬】🔗🔉

おき‐ぐすり【置(き)薬】 使用分の代金をあとで支払ってもらう約束で、売薬行商人が家庭に置いていく薬。富山の薬売りが有名。

おき‐くち【置(き)口】🔗🔉

おき‐くち【置(き)口】 《「おきぐち」とも》手箱・硯箱(すずりばこ)の縁や、女性の衣服の袖口や裾を金銀などで縁飾りすること。また、その縁。

おき‐ご【置(き)碁】🔗🔉

おき‐ご【置(き)碁】 囲碁で、弱いほうが碁盤の星の位置に、前もって二子以上の置き石をして打つ碁。

おき‐ごい【置き×鯉】‐ごひ🔗🔉

おき‐ごい【置き×鯉】‐ごひ 近世、祝宴、特に婚礼の席の飾りとした雌雄の鯉。置き鳥と対をなす。

おき‐ごたつ【置き△火×燵・置き×炬×燵】🔗🔉

おき‐ごたつ【置き×燵・置き××燵】 自由に移動できるこたつ。底板のあるやぐらの中に、炭火をいける陶器を置いたもの。切り火燵・掘り火燵に対していう。《季 冬》「住みつかぬ旅のこころや―/芭蕉」

おき‐ざり【置(き)去り】🔗🔉

おき‐ざり【置(き)去り】 《「おきさり」とも》あとに残したまま、行ってしまうこと。置き捨て。「子供を―にする」「絶海の孤島に―にされる」

おき‐じ【置(き)字】🔗🔉

おき‐じ【置(き)字】 漢文を訓読するとき、原文にはあるが、慣習的に読まない文字。助字の「焉(えん)」「矣(い)」「乎(こ)」などの類。手紙文で用いる副詞・接続詞などの文字。「凡(およそ)」「抑(そもそも)」「又」「将又(はたまた)」の類。

おき‐じゃく【置(き)尺】🔗🔉

おき‐じゃく【置(き)尺】 布地などを下に置いて、物差しをあてがって測ること。持ち尺。

おき‐じょうるり【置(き)浄×瑠×璃】‐ジヤウルリ🔗🔉

おき‐じょうるり【置(き)浄××璃】‐ジヤウルリ 所作事浄瑠璃で、踊り手が登場する前に前置きとして演奏する部分。おき。

おき‐ずきん【置(き)頭×巾】‐ヅキン🔗🔉

おき‐ずきん【置(き)頭×巾】‐ヅキン 近世、袱紗(ふくさ)の形をした布を二つ折りにして頭にのせたもの。また、丸頭巾のこと。

おき‐ずて【置(き)捨て】🔗🔉

おき‐ずて【置(き)捨て】 《「おきすて」とも》捨てるつもりで、そのまま置いておくこと。置き去り。

おき‐ずみ【置き墨】🔗🔉

おき‐ずみ【置き墨】 額の髪の生え際やまゆを墨で化粧すること。また、その墨。「眉そりて―こく」〈浮・一代女・一〉

おき‐そ・う【置き添ふ】‐そふ🔗🔉

おき‐そ・う【置き添ふ】‐そふ [動ハ四]置いてある上に、さらに置き加わる。「草葉こそ―・ふ霜にたへざらめ何にかれゆくやどの人めぞ」〈風雅・冬〉[動ハ下二]置いてある上に、さらに置き加える。「いとどしく虫の音しげき浅茅生(あさぢふ)に露―・ふる雲の上人」〈源・桐壺〉

おき‐ちぎ【置(き)千木】🔗🔉

おき‐ちぎ【置(き)千木】 神社建築で、大棟に置かれる形式の千木。→千木

おき‐つぎ【置き△注ぎ】🔗🔉

おき‐つぎ【置き注ぎ】 手に持たないで下に置いたままの杯に酒をつぐこと。

おき‐つけ【置(き)付け】🔗🔉

おき‐つけ【置(き)付け】 いつもその場所に置いたままにしておくこと。

おき‐つち【置(き)土】🔗🔉

おき‐つち【置(き)土】 地面の上に、さらに土を置くこと。上に土をかぶせること。客土(きやくど)

おき‐づつ【置(き)筒】🔗🔉

おき‐づつ【置(き)筒】 竹製の花器で、釘穴がなく、据え置いて用いる筒形のもの。上に節のあるものと、節がなくて吹き抜きになっているものとがある。

おき‐つづみ【置(き)鼓】🔗🔉

おき‐つづみ【置(き)鼓】 能の特殊な囃子事(はやしごと)の一。翁付(おきなつき)など、格別な能の会で、ワキの登場などに用いる。小鼓と笛だけで奏す。

おきっ‐ぱなし【置きっ放し】🔗🔉

おきっ‐ぱなし【置きっ放し】 ある場所に置いたままになっていること。「車を道ばたに―にする」

おき‐てがみ【置(き)手紙】🔗🔉

おき‐てがみ【置(き)手紙】 [名]スル用件を書いてその場に残しておくこと。また、その手紙。書き置き。「―して出掛ける」

おき‐てぬぐい【置(き)手×拭い】‐てぬぐひ🔗🔉

おき‐てぬぐい【置(き)手×拭い】‐てぬぐひ 手ぬぐいを畳んで、頭や肩にのせること。また、その手ぬぐい。

おき‐どけい【置(き)時‐計】🔗🔉

おき‐どけい【置(き)時計】 机・棚などの上に置いて使う時計。

おき‐どこ【置(き)床】🔗🔉

おき‐どこ【置(き)床】 床の間の床板のように作った台で、移動できるもの。狭い部屋などで、床の間代わりに使う。

おき‐どころ【置(き)所】🔗🔉

おき‐どころ【置(き)所】 物を置くべき所。置き場所。置き場。「家具の―に困る」心や身体の落ち着ける所。多く、「身の置き所が(も)ない」の形で用い、どうしようもない気持ちでいることを表す。

おき‐とり【置(き)鳥】🔗🔉

おき‐とり【置(き)鳥】 近世、祝宴、特に婚礼の席などの飾りとした雌雄の鳥。置き鯉(ごい)と対をなす。

おき‐ば【置(き)場】🔗🔉

おき‐ば【置(き)場】 置く場所。また、落ち着かせる所。置き所。「ごみ―」「身の―がない」

おき‐ばな【置(き)花】🔗🔉

おき‐ばな【置(き)花】 生け花で、床(とこ)などに据え置きにした花器に生けた花。→掛け花(ばな) →釣り花

おき‐ばり【置(き)針】🔗🔉

おき‐ばり【置(き)針】 川魚の漁法の一。前の晩、針に餌をつけて川に入れておき、翌朝かかった魚を引き上げる。ウナギやナマズに用いる。

おき‐びき【置(き)引き】🔗🔉

おき‐びき【置(き)引き】 [名]スル置いてある他人の荷物を持ち逃げすること。また、その者。「駅の待合室で―される」

おき‐びしゃく【置き△柄×杓】🔗🔉

おき‐びしゃく【置き×杓】 茶の湯の風炉点前で、湯をくみ出したあとの柄杓の置き方の一。柄の上から親指、下からその他の指をそろえて持って置く。

おき‐ぶみ【置(き)文】🔗🔉

おき‐ぶみ【置(き)文】 置き手紙。子孫への書き置き。遺書。古文書で、守り行うべき規則などを書いた文書。

おき‐ふるし【置き△旧し】🔗🔉

おき‐ふるし【置き旧し】 《「おきぶるし」とも》置きふるすこと。また、そのもの。〈日葡〉

おき‐ふる・す【置き△旧す】🔗🔉

おき‐ふる・す【置き旧す】 [動サ変]使わないでおいて、古くする。打ち捨てておいて、長い時間がたつ。「おしてる難波菅笠―・し後は誰(た)が着む笠ならなくに」〈万・二八一九〉

おき‐まどわ・す【置き惑はす】‐まどはす🔗🔉

おき‐まどわ・す【置き惑はす】‐まどはす [動サ四]他と見分けがつきにくいように置く。「心あてに折らばや折らむ初霜の―・せる白菊の花」〈古今・秋下〉どこかに置き忘れて、見失う。「かぎを―・しはべりて、いと不便(ふびん)なるわざなりや」〈源・夕顔〉

おき‐まよ・う【置き迷ふ】‐まよふ🔗🔉

おき‐まよ・う【置き迷ふ】‐まよふ [動ハ四]露や霜などが置き乱れる。ひどくおりる。「ひとり寝る山鳥の尾のしだり尾に霜―・ふ床の月影」〈新古今・秋下〉露や霜が置いたのかと見誤る。「霜を待つまがきの菊の宵のまに―・ふ色は山のはの月」〈新古今・秋下〉

おき‐みやげ【置(き)土‐産】🔗🔉

おき‐みやげ【置(き)土産】 立ち去るときに贈り物として残しておく品物。故人や前任者が残していったものや業績。「児童公園は前市長の―だ」「赤字の―」

おきゃあがれ【置きゃあがれ】🔗🔉

おきゃあがれ【置きゃあがれ】 〔連語〕《動詞「お(措)く」の連用形に軽蔑やののしりの意を表す助動詞「やがる」の命令形の付いた「おきやがれ」の音変化》相手の言動を強く打ち消すのに用いる語。やめてくれ。いいかげんにしろ。よせやい。「―。大わらひだ」〈滑・膝栗毛・発端〉

おき‐わす・れる【置(き)忘れる】🔗🔉

おき‐わす・れる【置(き)忘れる】 [動ラ下一]おきわす・る[ラ下二]物を置いたままにして、持ってくるのを忘れる。「カメラをバスに―・れてきた」物をどこに置いたか、その場所を忘れる。

おき‐わた【置き綿】🔗🔉

おき‐わた【置き綿】 真綿を平らにのばして頭にのせる綿帽子。「もめん足袋に―、さし櫛」〈浮・織留・五〉

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