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いと【△幼】🔗🔉

いと【幼】 [名]《近世上方語》幼児。男女の区別なく用いたが、後期には女児をさすようになった。「お生まれなされた―様(=男児)の」〈浄・布引滝〉「向かひの嬶(かか)や隣の―(=女児)なぞ対手(あひて)にして」〈滑・浮世風呂・四〉〔接頭〕名詞に付いて、おさない、いとけない、の意を表す。「―姫君二つ三つばかりにておはしませば」〈栄花・初花〉

いと【糸】🔗🔉

いと【糸】 天然、または人造の繊維を細長く引きのばしてよりをかけたもの。織物糸・縫い糸・編み物糸など。「―をつむぐ」細長くのようになっているもの。「クモの―」琴または三味線などの弦楽器の弦(げん)。「―を張る」琴・三味線のこと。「―竹」釣り糸。「―を垂れる」(比喩的に)物事を結びつけるもの。「記憶の―をたぐる」「運命の―」糸引き納豆をいう女房詞。

いと【伊都・怡土】🔗🔉

いと【伊都・怡土】 伊都国(いとのくに)

い‐と【異図】🔗🔉

い‐と【異図】 謀反(むほん)の心。異心。

い‐と【意図】🔗🔉

い‐と【意図】 [名]スル何かをしようとすること。「早期開催を―する」何かをしようと考えている事柄。おもわく。もくろみ。「相手の―をくむ」

いと🔗🔉

いと [副]非常に。たいへん。きわめて。「三寸ばかりなる人、―うつくしうて居たり」〈竹取〉ほんとうに。まったく。「忘れ草種とらましを逢ふことの―かく難きものと知りせば」〈古今・恋五〉(あとに打消しの語を伴って)あまり。それほど。「―やむごとなき際(きは)にはあらぬが」〈源・桐壺〉◆現在「いとも」という表現に残る。

いと‐あやつり【糸操り】🔗🔉

いと‐あやつり【糸操り】 操り人形の一。人形に数本の糸をつけ、これを上から動かして操るもの。寛文・延宝(一六六一〜一六八一)ごろから行われた。南京(ナンキン)操り。

いと‐い【糸×藺】‐ゐ🔗🔉

いと‐い【糸×藺】‐ゐ イグサ科の多年草。深山の岩上に群生。高さ一〇〜二〇センチ。葉は糸のように細く長い。夏、黄褐色の小花が数個集まって咲く。

いといがわ【糸魚川】いといがは🔗🔉

いといがわ【糸魚川】いといがは 新潟県南西部、姫川下流の市。もと街道の要衝、松平氏の城下町。翡翠(ひすい)・瑪瑙(めのう)の産地。北アルプス登山口の一。人口三・三万。

いといがわしずおか‐こうぞうせん【糸魚川静岡構造線】いといがはしづをかコウザウセン🔗🔉

いといがわしずおか‐こうぞうせん【糸魚川静岡構造線】いといがはしづをかコウザウセン 本州の中央部をほぼ南北に横切る大断層。糸魚川市から松本盆地・甲府盆地の西を通って静岡市付近へ達する。フォッサマグナの西縁をなし、東北日本と西南日本の境目。新第三紀末に完成。

いと‐いり【糸入り】🔗🔉

いと‐いり【糸入り】 絹糸を木綿糸の中にまぜて織った織物。縞・絣(かすり)の部分に絹糸を用いることが多い。

いといり‐じま【糸入り×縞】🔗🔉

いといり‐じま【糸入り×縞】 木綿糸の中に絹糸を入れて織った縞織物。糸入り。

いといり‐つむぎ【糸入り×紬】🔗🔉

いといり‐つむぎ【糸入り×紬】糸入り双子(ふたこ)」に同じ。

いといり‐ふたこ【糸入り双子】🔗🔉

いといり‐ふたこ【糸入り双子】 木綿糸の中に絹糸をまぜて織った織物。糸入り紬(つむぎ)

いと‐いん【糸印】🔗🔉

いと‐いん【糸印】 室町時代、明から輸入した生糸の荷に添えて送られてきた鋳銅製の印章。斤量を検査し、これで押印した受領証書を送り返した。形は方形・円形・五角形などがあり、つまみは人物や動物の形をしている。形状・字体ともに風雅に富む。

いとう【伊=富=魚】🔗🔉

いとう【伊魚】 サケ科の淡水魚。全長約一・五メートル。北海道・サハリン(樺太)や沿海州の河川の中・下流域や湖沼に分布。肉食性で、幼魚は水生昆虫を、成魚は他の魚やカエル・ネズミなどを食べる。産卵期は春。食用。

い‐とう【以東】🔗🔉

い‐とう【以東】 その地点を含めて、それより東。以西。

いとう【伊東】🔗🔉

いとう【伊東】 静岡県、伊豆半島東海岸の市。温泉保養地で、泉質は単純泉・食塩泉など。港は遠洋漁業の根拠地、観光港。ミカン・ツツジの栽培が盛ん。人口七・四万。

いとう【伊東】🔗🔉

いとう【伊東】 姓氏の一。

いとう【伊藤】🔗🔉

いとう【伊藤】 姓氏の一。

いと・う【×厭う】いとふ🔗🔉

いと・う【×厭う】いとふ [動ワ五(ハ四)]嫌って避ける。嫌がる。「団体行動を―・う」「どんな苦労も―・わない」かばう。大事にする。いたわる。現代では多く健康についていう。「おからだをお―・いください」「元より惣八、門之進を―・ひけるより」〈浮・懐硯・二〉(多く「世をいとう」の形で)世俗を嫌って離れる。出家する。「世の憂きにつけて―・ふは」〈源・夕霧〉危険や障害などを避ける。しのぐ。「霜雪の寒苦を―・ふに心なし」〈笈の小文〉

いとう【△甚う】いたう🔗🔉

いとう【甚う】いたう [副]《副詞「いたく」の音変化》はなはだしく。ひどく。「物―言ひたる」〈枕・二八〉(あとに打消しの語を伴って)それほど。たいして。「あいなければ―嘆かしげにも言ひなさず」〈源・若紫〉

いとう‐いっとうさい【伊藤一刀斎】‐イツタウサイ🔗🔉

いとう‐いっとうさい【伊藤一刀斎】‐イツタウサイ 近世初期の剣客。生国は伊豆のほか諸説がある。名は景久。鐘巻自斎に師事し、のちに一刀流剣法を創始したといわれる。生没年未詳。

いとう‐えいのすけ【伊藤永之介】🔗🔉

いとう‐えいのすけ【伊藤永之介】一九〇三〜一九五九]小説家。秋田の生まれ。本名、栄之助。東北の貧しい農民の生活を共感を込めて描き、独自の農民文学を開拓。作「梟」「鶯」「警察日記」など。

いと‐うお【糸魚】‐うを🔗🔉

いと‐うお【糸魚】‐うを イトヨの別名。

いとう‐きさく【伊藤熹朔】🔗🔉

いとう‐きさく【伊藤熹朔】一八九九〜一九六七]舞台美術家。東京の生まれ。築地小劇場以来、新劇を中心に舞台美術や映画美術を数多く手がけ、写実的装置を得意とした。舞踊家伊藤道郎の弟、演出家千田是也の兄。

いとう‐けいすけ【伊藤圭介】🔗🔉

いとう‐けいすけ【伊藤圭介】一八〇三〜一九〇一]幕末・明治の植物学者。名古屋の生まれ。東大教授。日本初の理学博士。シーボルトに師事。リンネの植物分類法を紹介する「泰西本草名疏」を著し日本の近代植物学の先駆をなす。著「救荒食物便覧」など。

いとう‐げんぼく【伊東玄朴】🔗🔉

いとう‐げんぼく【伊東玄朴】一八〇〇〜一八七一]江戸末期の蘭方医。肥前の人。シーボルトに師事し、江戸に出て開業。牛痘苗による接種に成功し、同志とともに種痘所を開設。のち幕府の奥医師。

いとう‐さちお【伊藤左千夫】‐さちを🔗🔉

いとう‐さちお【伊藤左千夫】‐さちを一八六四〜一九一三]歌人・小説家。千葉の生まれ。本名、幸次郎。子規に師事し、師の没後は根岸派を継承、「馬酔木(あしび)」「アララギ」を主宰。門下に斎藤茂吉・島木赤彦などがいる。歌集「左千夫歌集」、歌論「左千夫歌論集」、小説「野菊の墓」など。

いとう‐しずお【伊東静雄】‐しづを🔗🔉

いとう‐しずお【伊東静雄】‐しづを一九〇六〜一九五三]詩人。長崎の生まれ。「コギト」「四季」「日本浪曼派」同人。詩集に「わがひとに与ふる哀歌」「夏花」など。

いとう‐じゃくちゅう【伊藤若冲】🔗🔉

いとう‐じゃくちゅう【伊藤若冲】一七一六〜一八〇〇]江戸中期の画家。京都の人。名は汝鈞(じよきん)、字(あざな)は景和。若冲のほか、斗米庵の号がある。初め狩野派・光琳派および中国の名画に学び、写実的描写と特異な形態・色彩感覚による斬新な花鳥画を描いた。特に鶏の絵は有名。

いとう‐じんさい【伊藤仁斎】🔗🔉

いとう‐じんさい【伊藤仁斎】一六二七〜一七〇五]江戸前期の儒学者。京都の人。名は維(これえだ)。古義学派の祖。初め朱子学を学ぶ。京都堀川に開いた古義堂は、門弟三千余人を有したといわれる。著「論語古義」「孟子古義」「童子問」など。

いとう‐しんすい【伊東深水】🔗🔉

いとう‐しんすい【伊東深水】一八九八〜一九七二]日本画家。東京の生まれ。本名、一(はじめ)。鏑木清方(かぶらぎきよかた)に師事し、浮世絵の伝統を受け継いだ風俗画、特に美人画で知られる。大正期には挿絵・口絵を描き、また新版画運動に参加し、版下絵を制作。芸術院会員。

いとう‐しんとく【伊藤信徳】🔗🔉

いとう‐しんとく【伊藤信徳】一六三三〜一六九八]江戸前期の俳人。京都の人。貞門から談林風に傾倒。松尾芭蕉らと交流し、蕉風確立に影響を与えた。著「江戸三吟」など。

いとう‐すけちか【伊東祐親】🔗🔉

いとう‐すけちか【伊東祐親】?〜一一八二]平安後期の武将。伊豆の人。河津二郎と称した。平氏に味方して源頼朝と戦ったが、捕らえられて自殺。曾我兄弟の祖父。

いとう‐すけゆき【伊東祐亨】🔗🔉

いとう‐すけゆき【伊東祐亨】一八四三〜一九一四]元帥・海軍大将。鹿児島の生まれ。日清戦争時の連合艦隊司令長官。日露戦争では大本営海軍幕僚長。

いとう‐せい【伊藤整】🔗🔉

いとう‐せい【伊藤整】一九〇五〜一九六九]小説家・評論家。北海道の生まれ。本名、整(ひとし)。ジョイスの「ユリシーズ」、ローレンスの「チャタレイ夫人の恋人」を翻訳紹介。新心理主義文学を唱えた。小説「鳴海仙吉」「火の鳥」、評論「小説の方法」「日本文壇史」など。

いとう‐そうかん【伊藤宗看】🔗🔉

いとう‐そうかん【伊藤宗看】一六一八〜一六九四]江戸前期の将棋棋士。家元伊藤家の祖。幼少のとき大橋宗桂に師事、のち三世名人になった。

いとう‐だいすけ【伊藤大輔】🔗🔉

いとう‐だいすけ【伊藤大輔】一八九八〜一九八一]映画監督。愛媛の生まれ。サイレント時代劇に斬新な内容と手法とを持ち込んだ「忠次旅日記」三部作や、社会主義的傾向の時代劇で知られる。代表作は「斬人斬馬剣」「侍ニッポン」「王将」「徳川家康」など。

いとう‐たんあん【伊藤坦庵】🔗🔉

いとう‐たんあん【伊藤坦庵】一六二三〜一七〇八]江戸前期の儒学者。京都の人。名は宗恕。初め医師となったが、のち、福井藩に儒官として仕えた。師の江村専斎の談話を集めた「老人雑話」の編者。著「坦庵遺稿」。

いとう‐ちゆう【伊藤痴遊】‐チイウ🔗🔉

いとう‐ちゆう【伊藤痴遊】‐チイウ一八六七〜一九三八]講談師・政治家。横浜の生まれ。本名、仁太郎。衆議院議員に当選してから大衆の政治意識高揚のために、政治講談を行う。

いとう‐ちゅうた【伊東忠太】🔗🔉

いとう‐ちゅうた【伊東忠太】一八六七〜一九五四]建築学者。山形の生まれ。東大教授。日本の古建築や中国・インドの遺跡を調査し、建築史学を樹立。明治神宮・平安神宮・築地本願寺などを設計。文化勲章受章。著「法隆寺建築論」など。

いとう‐とうがい【伊藤東涯】🔗🔉

いとう‐とうがい【伊藤東涯】一六七〇〜一七三六]江戸中期の儒学者。京都の人。仁斎の長子。名は長胤。父の学説を継承、大成させた。著「古学指要」「弁疑録」「操觚字訣(そうこじけつ)」など。

いとう‐のえ【伊藤野枝】🔗🔉

いとう‐のえ【伊藤野枝】一八九五〜一九二三]婦人運動家。福岡の生まれ。平塚らいてうらの青鞜社に加わり、婦人解放運動に参加。大杉栄と結婚し、夫とともにアナーキズム運動に従事。大正一二年(一九二三)の関東大震災直後、憲兵の甘粕(あまかす)大尉に夫らとともに殺された。

いとう‐ばいう【伊藤梅宇】🔗🔉

いとう‐ばいう【伊藤梅宇】一六八三〜一七四五]江戸中期の儒学者。京都の人。仁斎の次子。名は長英。歴史・有職(ゆうそく)故実に詳しかった。著「見聞談叢」など。

いとう‐ひろぶみ【伊藤博文】🔗🔉

いとう‐ひろぶみ【伊藤博文】一八四一〜一九〇九]政治家。山口の生まれ。吉田松陰に学び、倒幕運動に参加。のち明治憲法立案に当たる。明治一八年(一八八五)内閣制度を創設、初代総理大臣となった。枢密院・貴族院の初代議長を歴任。のち、立憲政友会を組織し、総裁に就任。日露戦争後、初代韓国統監となったが、ハルビンで韓国の独立運動家安重根に暗殺された。

いとう‐マンショ【伊東満所】🔗🔉

いとう‐マンショ【伊東満所】一五六九ころ〜一六一二]《マンショMancioは洗礼名》天正遣欧少年使節の正使の一人。大友宗麟(おおともそうりん)の姪の孫といわれるが確かではない。帰国後、イエズス会に入り、のち司祭。

いとう‐みよじ【伊東巳代治】‐みよヂ🔗🔉

いとう‐みよじ【伊東巳代治】‐みよヂ一八五七〜一九三四]政治家。長崎の生まれ。伊藤博文に認められ、明治憲法の制定に参画。伊藤内閣の書記官長・農商務相を歴任。東京日日新聞社社長として、政府擁護の論陣を張った。のち、枢密顧問官。

いとう‐らんぐう【伊藤蘭嵎】🔗🔉

いとう‐らんぐう【伊藤蘭嵎】一六九四〜一七七八]江戸中期の儒学者。京都の人。仁斎の第五子。名は長堅。兄東涯に学び、和歌山藩主に仕えた。著「書反正」「詩古言」など。

いとおし・い【△愛おしい】いとほしい🔗🔉

いとおし・い【愛おしい】いとほしい [形]いとほ・し[シク]大事にして、かわいがりたくなるさま。たまらなくかわいい。「どの子犬も―・く思う」かわいそうだ。気の毒だ。「被害にあった子供たちが―・い」困ったことである。つらい。「残りなく見せ尽くさむと思へるこそ―・しけれ」〈源・帚木〉◆動詞「いと(厭)う」からの派生という。つらいと思ってうとましく思うさま、苦痛で心身を悩ますさまを表すところから、自分に対しては、苦しい、つらいの意、他人に対しては、気の毒だ、かわいそうだ、いじらしい、さらに、かわいいの意が生じる。一説に「いたわしい」と関係する語ともいう。 [派生]いとおしがる[動ラ五]いとおしげ[形動]いとおしさ[名]

いとおし・む【△愛おしむ】いとほしむ🔗🔉

いとおし・む【愛おしむ】いとほしむ [動マ五(四)]かわいく思って大事にする。かわいがる。「わが子のように―・む」かわいそうに思う。気の毒に思う。「身よりのない子を―・む」惜しんで大切にする。「わが身を―・む」「青春を―・む」

い‐とお・す【射通す】‐とほす🔗🔉

い‐とお・す【射通す】‐とほす [動サ五(四)]矢を放ってものを突き通す。射抜く。「矢が戸板を―・す」視線や光線が物を貫く。「カーテンを―・す電光」「人の心を―・す鋭い眼光」

いと‐おどし【糸△威】‐をどし🔗🔉

いと‐おどし【糸威】‐をどし(よろい)の威(おどし)の一。糸の平組の緒で札(さね)を綴(つづ)ったもの。糸の色によって、赤糸威・黒糸威などという。糸毛。

いと‐おり【糸織(り)】🔗🔉

いと‐おり【糸織(り)】 絹の縒(よ)り糸で織ること。また、その織物。平御召(ひらおめし)

いとおり‐ひめ【糸織(り)姫】🔗🔉

いとおり‐ひめ【糸織(り)姫】 織女星のこと。

いとかけ‐がい【糸掛貝】‐がひ🔗🔉

いとかけ‐がい【糸掛貝】‐がひ イトカケガイ科の巻き貝の総称。海岸の細砂底にすむ。貝殻は紡錘形で、多くは白色。殻表に縦に糸を掛けたような肋(ろく)をもつ。オオイトカケガイ・ネジガイ・ナガイトカケガイなど。おだまき。

いとき‐な・し【△幼し・△稚し】🔗🔉

いとき‐な・し【幼し・稚し】 [形ク]「いとけない」に同じ。「延政門院―・くおはしましける時」〈徒然・六二〉

いと‐きり【糸切り】🔗🔉

いと‐きり【糸切り】 糸を切ること。また、糸で切ること。「―卵」ろくろで成形した陶器をろくろ台から離すとき、底部を糸やわらしべを使って切り離すこと。また、その痕跡のうず模様。野菜などを糸のように細く切ること。また、そのように切ったもの。「糸切り団子」の略。

いときり‐だんご【糸切り団子】🔗🔉

いときり‐だんご【糸切り団子】 糸でくくって輪切りにした団子。あやめだんご。

いときり‐ば【糸切り歯】🔗🔉

いときり‐ば【糸切り歯】 《糸を切るのに使うところから》人間の犬歯(けんし)

い‐とく【威徳】ヰ‐🔗🔉

い‐とく【威徳】ヰ‐ 厳かで徳の高いこと。威厳と人徳。「―が備わる」

い‐とく【遺徳】ヰ‐🔗🔉

い‐とく【遺徳】ヰ‐ 死後にまで残るその人の人徳。後世にのこる恩徳。「故人の―をしのぶ」

い‐とく【×懿徳】🔗🔉

い‐とく【×懿徳】 りっぱな徳。美徳。

いと‐くず【糸×屑】‐くづ🔗🔉

いと‐くず【糸×屑】‐くづ 糸の切れ端。糸のくず。

いと‐ぐち【糸口・△緒】🔗🔉

いと‐ぐち【糸口・緒】 巻いてある糸の端。糸の先。きっかけ。手がかり。「話の―」「解決の―」墨壺(すみつぼ)の、墨糸を引き出す部分。

いと‐ぐつ【糸×鞋】🔗🔉

いと‐ぐつ【糸×鞋】 しがい(糸鞋)

いとく‐てんのう【懿徳天皇】‐テンワウ🔗🔉

いとく‐てんのう【懿徳天皇】‐テンワウ 記紀で、第四代の天皇。安寧天皇の第二皇子。名は、大日本彦耜友(おおやまとひこすきとも)。皇居は軽曲峡宮(かるのまがりおのみや)

いと‐ぐら【糸倉】🔗🔉

いと‐ぐら【糸倉】 琵琶・三味線などの棹(さお)の上部の、糸巻きをまとめておく所。生糸の貯蔵倉庫。

いと‐くり【糸繰り】🔗🔉

いと‐くり【糸繰り】 (まゆ)・綿花から糸を引き出して紡ぐこと。また、それをする人。糸を巻きつける枠。糸枠。オダマキの別名。クツワムシの別名。

いとくり‐うた【糸繰(り)歌】🔗🔉

いとくり‐うた【糸繰(り)歌】 民謡で、糸を紡ぎながらうたう仕事歌。糸取り歌。糸引き歌。紡ぎ歌。

いとくり‐ぐるま【糸繰(り)車】🔗🔉

いとくり‐ぐるま【糸繰(り)車】 車の回転を利用して、綿花や繭から糸を紡ぎ出したり、また、紡いだ糸を縒(よ)り合わせたりする道具。糸車。糸縒(いとよ)り車。

いと‐ぐるま【糸車】🔗🔉

いと‐ぐるま【糸車】糸繰り車」に同じ。

いと‐げ【糸毛】🔗🔉

いと‐げ【糸毛】 「糸毛の車」の略。糸威(いとおどし)」に同じ。

いとけ‐な・い【△幼い・△稚い】🔗🔉

いとけ‐な・い【幼い・稚い】 [形]いとけな・し[ク]《「ない」は意味を強める接尾語》おさなくて小さいさま。あどけない。「―・い子」 [派生]いとけなげ[形動]いとけなさ[名]

いとげ‐の‐くるま【糸毛の車】🔗🔉

いとげ‐の‐くるま【糸毛の車】 牛車(ぎつしや)の屋形の表を色糸で飾ったもの。主に女性用。地位により青糸毛・紫糸毛・赤糸毛などがある。毛車(けぐるま)

いと‐こ【△愛子】🔗🔉

いと‐こ【愛子】 愛する人。いとしい人。人に親しみをこめて呼びかける語。「―やの妹の命」〈記・上・歌謡〉

いとこ【従=兄=弟・従=姉=妹】🔗🔉

いとこ【従弟・従妹】 父または母の兄弟姉妹の子。おじ・おばの子。◆自分との年齢の上下関係や性別によって「従兄」「従弟」「従姉」「従妹」などとも書く。

いとこ‐あわせ【従=兄=弟合(わ)せ】‐あはせ🔗🔉

いとこ‐あわせ【従弟合(わ)せ】‐あはせ いとこどうしを結婚させること。

いとこ‐おおおじ【従=兄=弟大伯‐父・族=伯=祖=父】‐おほをぢ🔗🔉

いとこ‐おおおじ【従弟大伯父・族父】‐おほをぢ 祖父母のいとこにあたる男性。

いとこ‐おおおば【従=兄=弟大伯‐母・族=伯=祖=母】‐おほをば🔗🔉

いとこ‐おおおば【従弟大伯母・族母】‐おほをば 祖父母のいとこにあたる女性。

いとこ‐おじ【従=兄=弟伯‐父】‐をぢ🔗🔉

いとこ‐おじ【従弟伯父】‐をぢ 父母のいとこにあたる男性。いとこ違い。

いとこ‐おば【従=兄=弟伯‐母】‐をば🔗🔉

いとこ‐おば【従弟伯母】‐をば 父母のいとこにあたる女性。いとこ違い。

いと‐こき【糸△扱き】🔗🔉

いと‐こき【糸扱き】 手縫いで、縫い進んだあと、指先の腹で糸をしごき、布がつれないようにすること。

いとこ‐ちがい【従=兄=弟違い】‐ちがひ🔗🔉

いとこ‐ちがい【従弟違い】‐ちがひ 父母のいとこ。いとこおじ。いとこおば。自分のいとこの子。

いとこ‐に【従=兄=弟煮】🔗🔉

いとこ‐に【従弟煮】 小豆・牛蒡(ごぼう)・芋・カボチャなどを、堅いものから順に入れ、醤油か味噌で味をつけた煮物。おいおい(甥々)めいめい(姪々)に煮るという洒落(しやれ)から、また、野菜ばかりを煮るところからの名という。

いと‐ごんにゃく【糸×蒟×蒻】🔗🔉

いと‐ごんにゃく【糸××蒻】 《「いとこんにゃく」とも》細くひものように切ったこんにゃく。また、しらたき同様、こんにゃく粉をこねて湯の中に細く突き出して固めたものもいう。

いと‐ざくら【糸桜】🔗🔉

いと‐ざくら【糸桜】 シダレザクラの別名。《季 春》「ゆき暮て雨もる宿や―/蕪村」

いと‐さばき【糸×捌き】🔗🔉

いと‐さばき【糸×捌き】 糸の取り扱い方。琴や三味線などの弾き方。「巧みな―」

いと‐さん🔗🔉

いと‐さん (関西地方で)良家の女児または娘の敬称。お嬢さま。いとさま。いとはん。

いとし・い【△愛しい】🔗🔉

いとし・い【愛しい】 [形]いと・し[シク]《「いとおしい」から》かわいく思うさま。恋しく慕わしい。「―・いわが子」「―・い人」かわいそうだ。ふびんだ。「哀れな境遇を―・く思う」 [派生]いとしがる[動ラ五]いとしげ[形動]いとしさ[名]

いとし‐ご【△愛し子】🔗🔉

いとし‐ご【愛し子】 かわいがっている子供。大切にしている子。

いと‐しば【糸芝】🔗🔉

いと‐しば【糸芝】 コウライシバの別名。

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[音]エン    オン    ヨウ    オウ [訓]あ‐きる    いと‐う    う‐む    いや [部首]厂 [総画数]14 [コード]区点    1762      JIS   315E      S‐JIS 897D [難読語] →おん‐り【厭離】きん‐よう【禁厭】

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[音]ケン    ゲン [訓]いと    つる [部首]糸 [総画数]11 [コード]区点    2430      JIS   383E      S‐JIS 8CBC [分類]人名用漢字 [難読語] →けんじょう【絃上・玄象】

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[音]ショ    チョ [訓]いとぐち    お [部首]糸 [総画数]14 [コード]区点    2979      JIS   3D6F      S‐JIS 8F8F [分類]常用漢字 [難読語] →ねず‐お【根助緒】へ‐お【綜緒・攣】

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[音]タン    セン [訓]はし    はた    いとぐち    まさ‐に    は [部首]立 [総画数]14 [コード]区点    3528      JIS   433C      S‐JIS 925B [分類]常用漢字 [難読語] →あ‐ば【網端・浮子】いち‐はな【一端】えん‐ばな【縁端】きん‐たん【釁端】こ‐ば【木端・木羽】こ‐はじ【木端】こぶし‐ばな【拳鼻・拳端】じょうはな【城端】つま‐くれない【端紅】つま‐づま【端端】とっ‐ぱな【突端】はつ‐はつ【端端】や‐づま【屋端】

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[音]シ [訓]いと [部首]糸 [総画数]12 [コード]区点    6915      JIS   652F      S‐JIS E34E

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[音]ジン [訓]いと [部首]糸 [総画数]10 [難読語] →しょく‐じん【織

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