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ご‐ざ【後座】🔗⭐🔉
ご‐ざ【後座】
後ろの座席。
説教・浄瑠璃・落語・講談などの興行で、あとのほうに出演すること。また、その人。真打ち。
前座。
正式の茶事の後半部分。中立ちのあと、濃い茶・薄茶を点(た)てる、改まった席。→初座
茶会がひととおりすんだあと、別の座敷でさらに酒食の供応をすること。





ご‐ざ【×茣×蓙・×蓙】🔗⭐🔉
ご‐ざ【×茣×蓙・×蓙】
《「御座むしろ」の略。また、御座に敷くむしろの意からという》藺草(いぐさ)の茎で編んだ敷物。うすべり。◆「蓙」は国字。
ご‐ざ【御座】🔗⭐🔉
ご‐ざ【御座】
座を敬っていう語。貴人の席。おまし。ぎょざ。
貴人がおいでになること。「これに―のことはいかなる人も知り候はじ」〈太平記・一一〉
「上げ畳(だたみ)」に同じ。「ことさらに―といふ畳のさまにて、高麗などいと清らなり」〈枕・二七七〉



ござ‐あ・る【御座有る】🔗⭐🔉
ござ‐あ・る【御座有る】
[動ラ四]
「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「それにゆるりと―・れ」〈虎清狂・泣尼〉
「ある」の意の尊敬語。おありになる。「やがてお大名にならせらるる御瑞相が―・るほどに」〈虎清狂・鈍根草〉
「行く」「来る」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「いざさらば、これへ―・れ」〈虎清狂・薬水〉
(補助動詞)
「…である」「…ている」の意の尊敬語。…ていらっしゃる。…ておいでになる。「おたづねなさるるは誰で―・るぞ」〈虎清狂・薬水〉
「…である」の意の丁寧語。…でございます。「かやうに罷(まか)り出でたるは、洛中にすまひ仕る勾当(こうたう)で―・る」〈虎清狂・猿座頭〉
「…ている」の意の丁寧語。…ております。「再々私方へ人をおこして―・るが」〈虎明狂・武悪〉◆「御座」にラ変動詞「あり」がついた「ござあり」の四段化したもので、中世後期以降の語。







ござい【御座い】🔗⭐🔉
ござい【御座い】

《「ございます」の略》「ある」の意の丁寧語。多く口上などで用いられた。「田舎者で―、冷え物で―」〈滑・浮世風呂・前〉
《「ございますか」の略》「あるか」の意の丁寧語。「菜漬け、奈良漬け、南蛮漬け、菜漬けはよう―」〈滑・浮世風呂・前〉
《「ござる」の命令形「ござれ」の音変化》「来い」の意の尊敬語。いらっしゃい。「かかあどのちょっと―と間(あひ)をさせ」〈柳多留・八〉◆近世江戸語。音変化して「ござえ」「ごせえ」ともなる。




ございしょ‐やま【御在所山】🔗⭐🔉
ございしょ‐やま【御在所山】
三重・滋賀両県境の山。鈴鹿(すずか)山脈の最高峰。標高一二一二メートル。
ござい・す【御座いす】🔗⭐🔉
ござい・す【御座いす】
[動サ特活]《「ございやす」の音変化》
「ある」「いる」の意の丁寧語。ございます。「芸者しゅにおかよといふは―・せん」〈洒・一目土堤〉
(補助動詞)補助動詞「ある」の意の丁寧語。…でございます。「亭主はどっちへで―・す」〈洒・遊子方言〉◆江戸の遊里で多く使われた。


ござい‐ま・す【御座います】🔗⭐🔉
ござい‐ま・す【御座います】
[動サ特活]《「ござります」の音変化。近世江戸以来の語》
「ある」の意の丁寧語。「あります」より丁寧な言い方。「おあつらえ向きのお品が―・す」「何も―・せんが、どうぞ召し上がれ」
(補助動詞)補助動詞「ある」の意の丁寧語。「すでにお願いして―・す」「いかがお過ごしで―・しょうか」「ただ今ご紹介いただいた田中で―・す」「おめでとう―・す」「いっそ死にとう―・す」◆活用は「ございませ(ございましょ)・ございまし・ございます・ございます・ございますれ・〇」。「ござります」より丁寧の度合いが低く、打ち解けたときに用いられ、さらに、なまって「ござえます」「ごぜえます」ともなる。また、「さようでござい」などの「ござい」は「ございます」のぞんざいな言い方。
の「…でございます」の形は口語文体の敬体の一で、「です」体・「ます」体・「であります」体に対して「でございます」体とよばれることがある。



ござい‐や・す【御座いやす】🔗⭐🔉
ござい‐や・す【御座いやす】
[動サ特活]《「ござりやす」の音変化》
「ある」「いる」の意の丁寧語。ございます。「ねっからお客は―・せん」〈洒・船頭深話〉
(補助動詞)補助動詞「ある」の意の丁寧語。「朝さん、お久しう―・す」〈洒・曾我糠袋〉◆活用は「御座りやす」に同じ。


コサイン【cosine】🔗⭐🔉
コサイン【cosine】
三角比・三角関数の一。直角三角形で、一つの鋭角について、斜辺に対する底辺の比。また、これを一般角に拡張して得られる関数。記号cos 余弦。余弦関数。
ござ‐うち【×茣×蓙打ち】🔗⭐🔉
ござ‐うち【×茣×蓙打ち】
ござを編むこと。また、その職人。
表面に畳表をつけること。また、それをつけたもの。特に、足の裏に当たる部分に畳表を張った下駄。表付き。


こさ・える【×拵える】こさへる🔗⭐🔉
こさ・える【×拵える】こさへる
[動ア下一]《「こしらえる」の音変化》「こしらえる」の俗な言い方。「家で―・えた柏餅を提げて」〈嘉村・途上〉
こさく‐けん【小作権】🔗⭐🔉
こさく‐けん【小作権】
小作人が小作地を耕作する権利。物権の永小作権と、債権の賃借小作権とがある。→耕作権
こさく‐ち【小作地】🔗⭐🔉
こさく‐ち【小作地】
小作人が地主から借りて、耕作している農地。
こさく‐にん【小作人】🔗⭐🔉
こさく‐にん【小作人】
小作によって農業を営む人。
こさく‐のう【小作農】🔗⭐🔉
こさく‐のう【小作農】
小作によって営む農業。また、その農家や人。
自作農。

こさく‐まい【小作米】🔗⭐🔉
こさく‐まい【小作米】
小作人が小作料として地主に納める米。
ござ‐ござ🔗⭐🔉
ござ‐ござ
《「こざこざ」とも》
[副]スル細かく入りまじっているさま。「たとい叢
(そうざ)なる(―したる=注)職務と雖も」〈中村訳・西国立志編〉
[名]こまごましたもの。「此の外に―が惣〆(そうじめ)で三両いくらとあるだらう」〈滑・一盃綺言〉



ござござ‐ぶね【ござござ船】🔗⭐🔉
ござござ‐ぶね【ござござ船】
《人がごちゃごちゃ入りまじって乗るところから》乗り合い船。「老いも若いも下人も主も、男女が―に」〈浄・今宮の心中〉
ご‐ざしょ【御座所】🔗⭐🔉
ご‐ざしょ【御座所】
天皇など高貴な人の居室。おましどころ。御座の間。
ござ‐そうろ・う【御座候ふ】‐さうらふ🔗⭐🔉
ござ‐そうろ・う【御座候ふ】‐さうらふ
[動ハ四]《「ござある」の「ある」を「候ふ」にしたもの》
「ござある」の尊敬語・丁寧語。いらっしゃいます。ございます。「山居し給ふお僧の―・ふが」〈謡・芭蕉〉
(補助動詞)補助動詞「ござある」の丁寧語。…でございます。「冥途までも御供申させ給ひたらんこそ、生々世々の忠孝にて―・はん」〈太平記・一〇〉


こ‐さつき【小五‐月】🔗⭐🔉
こ‐さつき【小五‐月】
「小五月会(こさつきえ)」の略。
こさつき‐え【小五‐月会】‐ヱ🔗⭐🔉
こさつき‐え【小五‐月会】‐ヱ
近江(おうみ)坂本(滋賀県大津市)の日吉(ひえ)大社や奈良の春日大社で陰暦五月九日に行われた祭礼。小五月祭。
ござっそ【五雑俎・五雑組】🔗⭐🔉
ござっそ【五雑俎・五雑組】
中国、明末の随筆。一六巻。謝肇
(しやちようせい)著。一六一九年成立。明代の政治・経済・文化・科学などを、天・地・人・事・物の五類に分けて考証したもの。

ござ‐づつみ【×茣×蓙包み】🔗⭐🔉
ござ‐づつみ【×茣×蓙包み】
ござで包むこと。また、その包んだもの。
江戸時代、乗り物を許された大名以下の武士が通常用いた駕籠(かご)。御座包み。


ござ‐な・い【御座無い】🔗⭐🔉
ござ‐な・い【御座無い】
[形]
ござな・し[ク]《「御座」+形容詞「ない」から》
「ない」の意の丁寧語。ありません。「いやいやさやうの事では―・い」〈虎清狂・薬水〉
「いない」の意の尊敬語。いらっしゃらない。「内裏へ参じて見るに、主上は―・くて」〈太平記・二〉



ござ‐なおし【御座直し】‐なほし🔗⭐🔉
ござ‐なおし【御座直し】‐なほし
謁見のときに主君が自らの座を移して、相手に敬意を表すこと。「―の侍、御目見得の時、君の御座を直し給ふは臣下の面目也」〈松屋筆記〉
《御寝所を整える女の意から》めかけ。「この奉公に出る女をめかけ、てかけとも、又は莚敷(むしろしき)、―とも異名あり」〈浮・好色床談義・三〉


ござ‐の‐ま【御座の間】🔗⭐🔉
ござ‐の‐ま【御座の間】
貴人の着座する正面の間。
貴人のふだんいる部屋。御座所。


ござ‐ぶね【御座船】🔗⭐🔉
ござ‐ぶね【御座船】
貴人の乗る船。また、将軍や大名などの乗る豪華な船。
川遊びの屋形船。「芝居の果てより―をさし寄せ」〈浮・一代女・三〉


こ‐さむ・い【小寒い】🔗⭐🔉
こ‐さむ・い【小寒い】
[形]
こさむ・し[ク]少し寒い。うすら寒い。「―・くなって来たので浴衣を着かえようとすると」〈有島・或る女〉

ござ‐むしろ【×茣×蓙×筵】🔗⭐🔉
ござ‐むしろ【×茣×蓙×筵】
「茣蓙」に同じ。
ござ‐め【×茣×蓙目】🔗⭐🔉
ござ‐め【×茣×蓙目】
ござの筋目。また、大判金などの表面に刻んだ、ござの筋目模様。
ござらっしゃ・る【御座らっしゃる】🔗⭐🔉
ござらっしゃ・る【御座らっしゃる】
[動ラ五(四)]《動詞「ござる」の未然形に助動詞「しゃる」が付いてできた語》
「いる」「来る」「行く」の意の尊敬語。いらっしゃる。「四十以上の人は一人も―・らぬ」〈魯庵・社会百面相〉
(補助動詞)補助動詞「いる」の意の尊敬語。…ていらっしゃる。「大事にかけて―・るお心懸けも天晴(あつぱれ)なり」〈鏡花・註文帳〉


ござり‐ま・す【御座ります】🔗⭐🔉
ござり‐ま・す【御座ります】
[動サ特活]《「ござる」の連用形に助動詞「ます」が付いてできた語》
「来る」「行く」「いる」の意の尊敬語。動作・存在の主を敬って用い、高い敬意を表す。いらっしゃいます。「申し、頼うだ人、―・するか」〈虎寛狂・粟田口〉
「ある」の丁寧語。ございます。「都にないと申す事が御座らうか。都には―・せう」〈虎寛狂・末広がり〉
(補助動詞)補助動詞「ある」「いる」の丁寧語の「ござる」を、さらに丁寧にいった語。「ことのほかおもしろう―・する」〈虎寛狂・秀句傘〉◆活用は「ござりませ(ござりましょ)・ござりまし・ござります(ござりまする)・ござります(ござりまする)・ござりますれ・〇」。現代では「ございます」よりも古風な言い方。



ござり‐もう・す【御座り申す】‐まうす🔗⭐🔉
ござり‐もう・す【御座り申す】‐まうす
[動サ四]「ござる」をさらに丁寧にした語。ございます。「今宵(こよひ)は忍びの初で―・すよの」〈松の葉〉
ござり‐や・す【御座りやす】🔗⭐🔉
ござり‐や・す【御座りやす】
[動サ特活]《動詞「ござる」に丁寧の助動詞「やす」が付いてできた語》
「来る」「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。「与平様はどこにぞ。顔が見たい。―・せ」〈浄・寿の門松〉
「ある」の意の丁寧語。ございます。「まへかたは松葉屋でも度々狂言が―・したねえ」〈洒・通言総籬〉
(補助動詞)補助動詞「ある」の意の丁寧語。…でございます。「ゑんさんかえ、此間はお早々で―・した」〈洒・通言総籬〉◆活用は「ござりやせ(ごさりやしょ)・ござりやし・ござりやす・(ござりやす)・(ござりやせ)・ござりやせ(ござりやし)」



ござりん・す【御座りんす】🔗⭐🔉
ござりん・す【御座りんす】
[動サ特活]《「ござります」の音変化》
「ある」「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。「成程奥の間に、今よう休んで―・す」〈浄・金短冊〉
「行く」「来る」の意の尊敬語。いらっしゃる。「曾根崎へ叶(かな)はぬ用とて―・した」〈浄・油地獄〉
(補助動詞)補助動詞「ある」の意の丁寧語。…でございます。「半七が叔母で―・す」〈浄・女腹切〉◆江戸前期、上方の遊里語。活用は「御座ります」と同じと考えられるが、終止形・連体形に「ござりんする」の例は見当たらない。



ござ・る【御座る】🔗⭐🔉
ござ・る【御座る】
[動ラ四]《四段動詞「ござある」の連体形「ござある」の音変化》
「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「お奏者はどこもとに―・るぞ」〈虎明狂・餅酒〉
「ある」の意の尊敬語。おありになる。「茗荷(めうが)をこし召さぬほどに、御失念は―・るまい」〈虎清狂・鈍根草〉
「行く」「来る」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「いや、誰ぞと存じたれば、やれやれようこそ―・ったれ」〈虎清狂・禁野〉
「ある」の意の丁寧語。あります。ございます。「奏聞申サウズル事ガ―・ル」〈天草本伊曾保・イソポが生涯〉
正常な状態でなくなる。
恋をする。ほれる。「内儀は―・ったふりしてしなだれかかれば」〈浮・夫婦気質・下〉
食べ物が腐る。「この魚はちと―・った目もとだ」〈滑・膝栗毛・初〉
(「腹がござる」の形で)腹が減る。「なんと、腹が少し、―・ったぢゃあねえか」〈滑・膝栗毛・四〉
(補助動詞)補助動詞「ある」「いる」の意の丁寧語。…でございます。…ております。「おざれ事で―・らう」〈虎清狂・鈍根草〉◆室町時代から江戸時代までは広く用いられたが、否定形には室町時代には「ござない」が、江戸時代では「ござらぬ」が使われた。また、江戸時代に入ると「まする」「ます」を伴う形がしだいに一般化し、現代では特殊な場合を除いて「ございます」の形が普通になった。









ござん・す【御座んす】🔗⭐🔉
ござん・す【御座んす】
[動サ特活]《「ござります」の音変化》
「来る」「行く」「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。「あれ梅川様の―・した。なう、よい所へ来てくだんした」〈浄・冥途の飛脚〉
「ある」の意の丁寧語。ございます。「祝儀とて殿達からくださんすことも―・す」〈難波鉦・二〉
(補助動詞)
補助動詞「いる」の意の尊敬語。…でいらっしゃる。「ここへ隠れて―・せ」〈浄・冥途の飛脚〉
補助動詞「ある」の意の丁寧語。…でございます。「羽織だけ替えて行かれたようで―・す」〈一葉・われから〉「否(いや)か応かが生き死にの大事の返事で―・する」〈浄・博多小女郎〉◆活用は「御座ります」に同じ。近世、遊女言葉から出て、一般女性間にも流行し、のちには男性も用いるようになった。





ござん‐まい【御座んまい】🔗⭐🔉
ござん‐まい【御座んまい】
〔連語〕《「ござるまい」の音変化》ありませんでしょう。「お為によく―」〈浄・会稽山〉
蓙🔗⭐🔉
蓙
[音]ザ
[訓]ござ
[部首]艸
[総画数]13
[コード]区点 7272
JIS 6868
S‐JIS E4E6
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