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まめ【豆・×荳・×菽】🔗🔉

まめ【豆・×荳・×菽】 [名]マメ科植物の種子。特にそのうち、食用にするものの総称。大豆(だいず)・小豆(あずき)・ササゲ・エンドウ・ソラマメ・インゲンマメ・ラッカセイなど。マメ科の双子葉植物は約一万三〇〇〇種が寒帯から熱帯まで広く分布し、草本または木本。葉は複葉で、花は蝶形花が多い。果実は豆果で、莢(さや)の中に種子がある。種子は胚乳が発達せず、子葉が発達して大部分を占め、でんぷんや脂肪を蓄える。特に、大豆。「―かす」「―細工」女性の陰部。特に陰核をいう。料理に使う、豚・牛などの腎臓。〔接頭〕名詞に付く。形や規模などが小さい意を表す。「―電球」「―台風」子供である意を表す。「―記者」 [下接語]青豆・畦(あぜ)豆・煎(い)り豆・隠元豆・鶯(うぐいす)豆・鶉(うずら)豆・打ち豆・枝豆・阿多福(おたふく)豆・籬(かき)豆・カラバル豆・金時豆・黒豆・源氏豆・コーヒー豆・五目豆・砂糖豆・莢(さや)豆・三度豆・塩豆・白豆・底豆・空豆・狸(たぬき)豆・痰(たん)切り豆・血豆・蔓(つる)豆・年の豆・鉈(なた)豆・夏豆・南京(ナンキン)豆・煮豆・羽団扇(はうちわ)豆・弾け豆・八升豆・雛(ひよこ)豆・富貴(ふき)豆・福豆・藤(ふじ)豆・味噌(みそ)豆・蜜(みつ)

まめ【肉=刺】🔗🔉

まめ【肉刺】 かたいものとこすれたため、手足などの皮膚にできる豆のような水ぶくれ。

まめ【忠=実・△実】🔗🔉

まめ【忠実・実】 [名・形動]労苦をいとわず物事にはげむこと。また、そのさま。勤勉。「―に帳簿をつける」「若いのに―な人だ」「筆―」からだのじょうぶなこと。また、そのさま。健康。たっしゃ。「―で暮らしております」「―なのが何より」まじめであること。また、そのさま。実直。本気。誠実。「いと―に、じちよう(=実用本位)にて、あだなる心なかりけり」〈伊勢・一〇三〉実際の役に立つこと。実用的であること。また、そのさま。「をかしきものは…君達に、―なるものは北の方にと」〈落窪・四〉

まめ‐あぶら【豆油】🔗🔉

まめ‐あぶら【豆油】 大豆からとった油。だいず油。豆の豆汁(ご)

まめ‐いた【豆板】🔗🔉

まめ‐いた【豆板】 (い)った大豆や煮た小豆(あずき)などを、溶かした砂糖で平たく固めた菓子。「豆板銀」の略。

まめいた‐ぎん【豆板銀】🔗🔉

まめいた‐ぎん【豆板銀】 江戸時代の銀貨の一。目方が五匁(約一九グラム)前後の称量貨幣で、丁銀(ちようぎん)の補助として用いた。小粒(こつぶ)。粒銀(つぶぎん)。小玉銀。豆銀。

まめ‐いり【豆×炒り・豆×煎り】🔗🔉

まめ‐いり【豆×炒り・豆×煎り】 大豆などの豆を炒ること。また、その炒った豆。いりまめ。豆・米・あられなどを炒って砂糖をまぶした菓子。

まめ‐うち【豆打ち】🔗🔉

まめ‐うち【豆打ち】豆撒(まめま)」に同じ。

まめえもん【豆右衛門】まめヱモン🔗🔉

まめえもん【豆右衛門】まめヱモン 江島其磧作「魂胆色遊懐男(こんたんいろあそびふところおとこ)」の主人公。芥子(けし)人形ほどの小男で、他人の懐に入って、魂の中に入り込み、好色の数々を経験する人物。のち他の浮世草子などにも登場する。豆男。

まめ‐おとこ【豆男】‐をとこ🔗🔉

まめ‐おとこ【豆男】‐をとこ 節分の豆まきをする男。年男(としおとこ)からだの小さい男。《「忠実男(まめおとこ)」と同音であるところから》好色な小男。また、その男を主人公にした浮世草子類。

まめ‐おとこ【忠=実男】‐をとこ🔗🔉

まめ‐おとこ【忠実男】‐をとこ まめな男。誠実な男。風流を愛し色好みな男。好色な男。また、近世では、情夫の意に用いたり、在原業平をさしたりする。「御身になびきなば、二道かくる―、いやなりませぬと仰せけり」〈浄・大覚大僧正御伝記〉

まめ‐がき【豆×柿】🔗🔉

まめ‐がき【豆×柿】 シナノガキのうち、果実がやや大きくて球形のもの。柿渋を採取し、また甘柿の台木にする。《季 秋》

まめ‐かす【豆×粕】🔗🔉

まめ‐かす【豆×粕】 大豆から油を絞りとった残りの粕。飼料や肥料にする。

まめ‐がら【豆△幹・豆殻・×🔗🔉

まめ‐がら【豆幹・豆殻・× 豆から実をとったあとのさや・枝・茎など。《季 秋》

まめ‐ぎん【豆銀】🔗🔉

まめ‐ぎん【豆銀】豆板銀(まめいたぎん)」に同じ。

まめ‐こがね【豆黄=金=虫】🔗🔉

まめ‐こがね【豆黄虫】 コガネムシ科の昆虫。体長約一センチ、卵形で、光沢のある黒緑色。成虫は大豆・ブドウ・クリなど多種の植物の葉を食害する。幼虫は土中にすみ、根を食害。大正五年(一九一六)ごろ日本から北アメリカに侵入、大発生し、ジャパニーズビートルJapanese beetleとよばれる。

まめ‐ごころ【忠=実心】🔗🔉

まめ‐ごころ【忠実心】 まじめな心。誠実な心。「―もなまあくがるる心地す」〈源・野分〉

まめ‐ごと【忠=実事】🔗🔉

まめ‐ごと【忠実事】 まじめなこと。真実なことがら。「―なども言ひあはせてゐ給へるに」〈枕・一三七〉

まめ‐ざいく【豆細工】🔗🔉

まめ‐ざいく【豆細工】 竹ひごを大豆に刺してつなぎ、いろいろな形を作る工作。

まめ‐ざき【豆咲き】🔗🔉

まめ‐ざき【豆咲き】 エンドウ・フジなどマメ科植物にみられる蝶形をしている花。

まめ‐ざくら【豆桜】🔗🔉

まめ‐ざくら【豆桜】 バラ科の落葉小高木。本州中部地方の山地に自生。葉は卵形で、縁に切れ込みがある。春、葉より先に淡紅色の小さい花が開き、六月ごろに黒紫色の実がなる。ふじざくら。

まめ‐ざま【忠=実様】🔗🔉

まめ‐ざま【忠実様】 [名・形動ナリ]実直なこと。まじめなこと。また、そのさま。「かつはあやしき―をかくのたまふと」〈源・夕霧〉

まめ・し【忠=実し】🔗🔉

まめ・し【忠実し】 [形シク]まめである。誠実である。勤勉である。「人がらも―・しく、いとねんごろに思ひきこえ給へれば」〈増鏡・草枕〉

まめ‐じか【豆×鹿】🔗🔉

まめ‐じか【豆×鹿】 偶蹄(ぐうてい)目マメジカ科の哺乳類の総称。最小の有蹄類で、体高二〇〜三五センチ。背が丸く、角をもたない。南アジアと西アフリカに四種が知られる。ねずみじか。

まめし‐げ【忠=実し気】🔗🔉

まめし‐げ【忠実し気】 [形動ナリ]まじめでたのもしいさま。「―なお姿をお目にかけなば」〈伎・貞操花鳥羽恋塚〉はりあいのあるさま。「世間で悪う歌はれて、―もなき浮世やと」〈浄・丹波与作〉

まめ‐じどうしゃ【豆自動車】🔗🔉

まめ‐じどうしゃ【豆自動車】 小型の自動車。また、児童の遊戯用の小さな自動車。

まめ‐しぼり【豆絞(り)】🔗🔉

まめ‐しぼり【豆絞(り)】 紺地に白、または白地に紺で、豆粒のような丸い文様を表した絞り染め。手ぬぐいや浴衣に用いる。

まめぞう【豆蔵】まめザウ🔗🔉

まめぞう【豆蔵】まめザウ 江戸時代、手品・曲芸やこっけいな物まねなどをして銭を乞うた大道芸人。軽薄なおしゃべりをする人をののしっていう語。非常にからだの小さい男をいう語。

まめ‐ぞうむし【豆象虫】‐ザウむし🔗🔉

まめ‐ぞうむし【豆象虫】‐ザウむし 甲虫目マメゾウムシ科の昆虫の総称。体長は五ミリくらいで卵形をし、赤褐色から黒色。乾いた豆に産卵し、幼虫は内部に食い入る。アズキゾウムシ・インゲンゾウムシ・エンドウゾウムシなど。

まめ‐そうめん【豆△素×麺】‐サウメン🔗🔉

まめ‐そうめん【豆×麺】‐サウメン 春雨(はるさめ)の異称。

まめ‐ぞめ【豆染(め)】🔗🔉

まめ‐ぞめ【豆染(め)】 青黒色の染め色。

まめ‐だいこ【豆太鼓】🔗🔉

まめ‐だいこ【豆太鼓】 柄のついた小さな紙張りの太鼓の玩具。両側から糸を出し、その先に豆をつけて、振れば鳴るようにしたもの。

まめ‐たいふう【豆台風】🔗🔉

まめ‐たいふう【豆台風】 ごく小型の台風。暴風区域の直径が一〇〇キロ程度以下のものをいう。

まめ‐だおし【豆倒】‐だふし🔗🔉

まめ‐だおし【豆倒】‐だふし ヒルガオ科の一年生の寄生植物。畑などに生え、つる状の茎で他に巻きつき、葉はない。夏から秋、白い小花を群生する。種子を漢方で菟糸子(としし)といい、強壮薬にする。大豆に寄生して害を与えることがある。

まめ‐だ・つ【忠=実立つ】🔗🔉

まめ‐だ・つ【忠実立つ】 [動タ五(四)]本気になる。まじめになる。また、まじめなようにふるまう。「―・ちてわれに言えりしこと」〈鏡花・照葉狂言〉

まめ‐たにし【豆田×螺】🔗🔉

まめ‐たにし【豆田×螺】 マメタニシ科の巻き貝。水田や沼などにすむ。貝殻は細長い円錐形で、殻高一三ミリくらい。殻表は滑らかで淡黄褐色。本州・九州に分布する。肝吸虫の第一中間宿主。

まめ‐だぬき【豆×狸】🔗🔉

まめ‐だぬき【豆×狸】 小さなタヌキ。

まめ‐たん【豆炭】🔗🔉

まめ‐たん【豆炭】 無煙炭の粉に木炭粉・コーライトなどをまぜ、粘結剤を加えて卵大の扁球形に練り固めた家庭用燃料。《季 冬》

まめ‐ちゃ【豆茶】🔗🔉

まめ‐ちゃ【豆茶】 カワラケツメイの茎や葉を陰干しして作る代用茶。

ま‐めつ【摩滅・磨滅】🔗🔉

ま‐めつ【摩滅・磨滅】 [名]スルすりへること。すれてなくなること。「靴底が―する」

まめ‐つき【豆×搗き】🔗🔉

まめ‐つき【豆×搗き】 《「まめづき」とも》黄な粉。〈和名抄〉

まめ‐づた【豆×蔦】🔗🔉

まめ‐づた【豆×蔦】 ウラボシ科の常緑多年生のシダ。山地の岩上や樹上に着生し、細い根茎がツタのようにはい、卵円形の厚い栄養葉をつける。胞子葉はへら形。まめごけ。いわまめ。

まめ‐つぶ【豆粒】🔗🔉

まめ‐つぶ【豆粒】 豆の粒。ごく小さいもののたとえに用いる。「下を走る車が―ほどに見える」

まめ‐でっぽう【豆鉄砲】‐デツパウ🔗🔉

まめ‐でっぽう【豆鉄砲】‐デツパウ 豆を弾にして打ち出す、小さな竹製の玩具。

まめ‐でんきゅう【豆電球】‐デンキウ🔗🔉

まめ‐でんきゅう【豆電球】‐デンキウ 非常に小型の電球。懐中電灯などに用いる。

まめ‐どり【豆鳥】🔗🔉

まめ‐どり【豆鳥】 イカルの別名。

まめ‐なっとう【豆納豆】🔗🔉

まめ‐なっとう【豆納豆】 浜納豆に対して、普通の糸引き納豆。

まめ‐にんぎょう【豆人形】‐ニンギヤウ🔗🔉

まめ‐にんぎょう【豆人形】‐ニンギヤウ ごく小さな人形。芥子(けし)人形。

まめ‐の‐こ【豆の粉】🔗🔉

まめ‐の‐こ【豆の粉】 黄な粉。〈日葡〉

まめ‐の‐ご【豆の豆=汁・豆の△油】🔗🔉

まめ‐の‐ご【豆の豆汁・豆の油】 大豆を水に浸し、石灰を加えてひいたものを布で漉(こ)した液。豆腐の原料、染色の色止めや油絵の具の材料とする。

まめ‐はんみょう【豆×斑△猫】‐ハンメウ🔗🔉

まめ‐はんみょう【豆×猫】‐ハンメウ ツチハンミョウ科の昆虫。体長二センチくらい。体は細く、黒色で、頭部は赤色。前翅(まえばね)に灰白色の縦のすじがある。大豆・ナス・ジャガイモなどの害虫。幼虫はバッタ類の卵塊を食べる。成虫には人の皮膚に水ばれを生じさせるカンタリジンが含まれ、発泡剤などに利用。

まめ‐びと【忠=実人】🔗🔉

まめ‐びと【忠実人】 まじめな人。実直な人。「中納言はもとよりいと―にて」〈源・若菜上〉

まめへい‐とう【豆平糖】‐タウ🔗🔉

まめへい‐とう【豆平糖】‐タウ(い)り大豆を入れて作った棒状のあめ。京都の名物菓子。

まめ‐へん【豆偏】🔗🔉

まめ‐へん【豆偏】 漢字の偏の一。「(こう)(ササゲ)」「豌(えん)」などの「豆」の称。

まめ‐ほん【豆本】🔗🔉

まめ‐ほん【豆本】 きわめて小型の本の総称。外国では、好事家に珍重される。聖書などに多く、日本では江戸時代の芥子本(けしぼん)・袖珍本(しゆうちんぼん)など。

まめ‐ほんだ【豆本多】🔗🔉

まめ‐ほんだ【豆本多】 男子の髪形で、本多髷(まげ)の一種。髪を少なくして髻(もとどり)を詰め、髷を小さく結ったもの。江戸後期に流行し、伊達(だて)男が好んで結った。

まめ‐まき【豆×蒔き・豆×撒き】🔗🔉

まめ‐まき【豆×蒔き・豆×撒き】 豆の種子を畑にまくこと。(豆撒き)節分の夜、「福は内、鬼は外」と唱えながら豆をまくこと。豆打ち。《季 冬》「―やかりそめに住むひとの家/波郷」

まめまめ‐し・い【忠=実忠=実しい】🔗🔉

まめまめ‐し・い【忠実忠実しい】 [形]まめまめ・し[シク]ほね惜しみせずに、よく働くようすである。まじめで、よく努めている。「―・く働く」誠実である。実意がある。「あはれに―・しうのたまふを」〈宇津保・楼上下〉日常向きである。実用的である。「―・しき物はまさなかりなむ」〈更級〉 [派生]まめまめしげ[形動]まめまめしさ[名]

まめ‐まわし【豆回し】‐まはし🔗🔉

まめ‐まわし【豆回し】‐まはし イカルの別名。豆を口に含んで回しながら割る習性による名。《季 秋》

まめ‐みそ【豆味×噌】🔗🔉

まめ‐みそ【豆味×噌】 蒸した大豆で作った豆麹(まめこうじ)を用い、食塩水と合わせて熟成させた味噌。愛知県岡崎地方で産し、八丁味噌・三州味噌・三河味噌などの名でよばれる。

まめ‐めいげつ【豆名月】🔗🔉

まめ‐めいげつ【豆名月】 陰暦九月十三夜の月。また、その夜の月見の行事。枝豆を供えるのでいう。栗名月。後(のち)の月。《季 秋》

まめ‐めし【豆飯】🔗🔉

まめ‐めし【豆飯】 えんどう豆・大豆などを炊き込んだ飯。豆ごはん。《季 夏》

まめ‐もち【豆×餅】🔗🔉

まめ‐もち【豆×餅】 黒豆・赤えんどうなどの入った塩味の餅。

まめ‐やか【忠=実やか】🔗🔉

まめ‐やか【忠実やか】 [形動][ナリ]まじめなさま。心がこもっているさま。また、注意が行きとどいているさま。「―に立ち働く」「―に差配する」本格的なさま。いいかげんでないさま。「雪いたう降りて―に積もりにけり」〈源・幻〉実用的なさま。「女は―なる物を引き出でけると」〈落窪・三〉 [派生]まめやかさ[名]

まめ‐やき【豆焼(き)】🔗🔉

まめ‐やき【豆焼(き)】 年占(としうら)の一種。節分に、いろりの熱い灰の上に豆を並べ、焼けぐあいからその年の作柄や月ごとの天候を占う呪法。豆占(まめうら)

まめ‐ランプ【豆ランプ】🔗🔉

まめ‐ランプ【豆ランプ】 豆電球。小型の石油ランプ。

まめ‐わざ【忠=実△事】🔗🔉

まめ‐わざ【忠事】 日常の用事。裁縫など実用的な仕事。「この頃御前の―に参りなどしてなむさぶらひける」〈栄花・御裳着〉

まめん‐し【麻綿糸】🔗🔉

まめん‐し【麻綿糸】 麻と綿花をまぜてつむいだ紡績糸。

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[音]トウ    ズ [訓]まめ [部首]艸 [総画数]10 [コード]区点    7226      JIS   683A      S‐JIS E4B8 [難読語] →とうしゅく‐るい【荳菽類】

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[音]シュク [訓]まめ [部首]艸 [総画数]11 [コード]区点    7235      JIS   6843      S‐JIS E4C1 [難読語] →しゅく‐すい【菽水】とうしゅく‐るい【荳菽類】

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[音]キ [訓]まめがら [部首]艸 [総画数]11 [難読語] →ぜんまい【薇・紫

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