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まめ【豆・荳・菽】🔗⭐🔉
まめ【豆・荳・菽】
[一]〔名〕
(マルミ(丸味)の約かとされているが未詳)
①マメ科に属する植物のうち、ダイズ・アズキ・ソラマメ・エンドウなど実を食用とするものの総称。また、その実。万葉集20「道のへの荊うまらの末うれに這ほ―の」→豆科。
②特に大豆だいずをいう。〈[季]秋〉。〈倭名類聚鈔17〉
③女陰。特に陰核の俗称。
④(食用とする)牛・豚などの腎臓。
[二]〔接頭〕
ある語に冠して小さい意を表す。「―ランプ」「―自動車」
⇒豆を植えて稗
⇒豆を煮るに萁を然く
まめ【肉刺】🔗⭐🔉
まめ【肉刺】
履物との摩擦や荒仕事、あるいは激しい運動などのために手足にできる、豆のような水腫。日葡辞書「マメガデキタ」
まめ【忠実】🔗⭐🔉
まめ【忠実】
①まごころがあること。まじめ。誠実。本気。継体紀(前田本)院政期点「世世に忠マメなることを尽す」。伊勢物語「心も―ならざりければ」
②労苦をいとわずよく勤め働くこと。「―に働く」
③生活の役に立つこと。実用的。大和物語「車にて―なるものさまざまにもてきたり」
④身体の丈夫なこと。たっしゃ。息災。好色五人女4「いよいよおはつ様は親子とも御―か」。「―で暮らす」
まめ‐あぶら【豆油】🔗⭐🔉
まめ‐あぶら【豆油】
①大豆油。
②(→)「ご(豆汁)」に同じ。
まめ‐いた【豆板】🔗⭐🔉
まめ‐いた【豆板】
①炒豆いりまめと溶かした砂糖とをまぜて、平たく固めた菓子。
②豆板銀の略。日本永代蔵1「小判を―に替へ」
⇒まめいた‐ぎん【豆板銀】
まめいた‐ぎん【豆板銀】🔗⭐🔉
まめいた‐ぎん【豆板銀】
江戸幕府で鋳造した豆状の銀の秤量しょうりょう貨幣。丁銀ちょうぎんの補助的役割をするもので、従来、切遣きりづかいと称して丁銀を適宜の量目に切って用いていた不便を避けた。慶長(1596〜1615)〜安政(1854〜1860)年間鋳造。まめいた。まめぎん。つぶぎん。こつぶ。小玉銀。砕銀さいぎん。
⇒まめ‐いた【豆板】
まめ‐いり【豆炒り】🔗⭐🔉
まめ‐いり【豆炒り】
①豆を火で炒ること。また、その豆。いりまめ。
②豆・米・あられなどを炒って砂糖をまぶしたもの。
まめ‐うち【豆打ち】🔗⭐🔉
まめ‐うち【豆打ち】
(→)「まめまき」2に同じ。
まめ‐うまし【豆甘し】🔗⭐🔉
まめ‐うまし【豆甘し】
〔動〕イカルの異称。
まめ‐うら【豆占】🔗⭐🔉
まめ‐うら【豆占】
豆焼まめやきのこと。
まめえもん【豆右衛門】‥ヱ‥🔗⭐🔉
まめえもん【豆右衛門】‥ヱ‥
江島其磧作の「魂胆色遊懐男こんたんいろあそびふところおとこ」以来、好色本の主人公として登場する人物。芥子けし人形ほどの小男で、人の懐に入って魂が入れかわり、好色の数々を経験する。豆男とも称されて、広く一般文学作品にも転用された。
まめ‐おとこ【豆男】‥ヲトコ🔗⭐🔉
まめ‐おとこ【豆男】‥ヲトコ
①(「忠実男まめおとこ」から)好色の男。沙石集7「ある人の妻の許に―の通ふよし夫聞きて」→豆右衛門まめえもん。
②年男としおとこ。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「ここに年取る―」
③体の小さい男。
まめ‐おとこ【忠実男】‥ヲトコ🔗⭐🔉
まめ‐おとこ【忠実男】‥ヲトコ
①実意のある男。まめやかな男。伊勢物語「かの―、うち物語らひて」
②風流で色好みする男。謡曲、雲林院「名に立ちし―とはまことなりけり」→豆男まめおとこ1
まめ‐か【豆科・荳科】‥クワ🔗⭐🔉
まめ‐か【豆科・荳科】‥クワ
双子葉植物の一科。木本または草本。葉は通常複葉、多くは托葉をもつ。花は両性、花弁は5で多くは蝶形、雄しべは10本または多数、雌しべは1個の心皮から成り、果実は莢果きょうかと呼ばれ、独特の鞘さや状。種子植物中で、キク科・イネ科とともに最も大きな科の一つ。世界に約600属1万2000種あり、蝶形花をつける群(ソラマメ亜科。これを狭義のマメ科とする)、左右相称花の群(ジャケツイバラ亜科)および放射相称花の群(ネムノキ亜科)に大別。3亜科をそれぞれ科とすることもある。ソラマメ亜科には食糧として重要な作物が多い。
まめ‐がき【豆柿】🔗⭐🔉
まめ‐がき【豆柿】
シナノガキの別称。
まめ‐かす【豆粕・大豆粕】🔗⭐🔉
まめ‐かす【豆粕・大豆粕】
大豆から油をしぼり取った残りの粕。肥料・飼料に使う。
まめ‐がな【豆仮名】🔗⭐🔉
まめ‐がな【豆仮名】
片仮名のこと。
まめ‐がに【豆蟹】🔗⭐🔉
まめ‐がに【豆蟹】
小形のカニの俗称。
まめ‐がゆ【豆粥】🔗⭐🔉
まめ‐がゆ【豆粥】
大豆をまぜた粥。
まめ‐がら【豆幹・萁】🔗⭐🔉
まめ‐がら【豆幹・萁】
①豆の実をとり去ったあとの枝や茎。〈倭名類聚鈔17〉
②(豆がらを焚けば、ぱちぱちと音がしてせわしいからいう)性急な人のたとえ。
まめ‐こがね【豆黄金虫】🔗⭐🔉
まめ‐こがね【豆黄金虫】
コガネムシ科の甲虫。体長1センチメートル内外。成虫はマメ類・葡萄ぶどうなどの葉を食害。幼虫は土中で植物の根を食う。1916年頃北アメリカに侵入して大害虫となり、ジャパニーズ‐ビートルと呼ばれる。
マメコガネ
撮影:海野和男

まめ‐ごころ【忠実心】🔗⭐🔉
まめ‐ごころ【忠実心】
まじめな心。また、労苦をいとわない心。源氏物語野分「―もなまあくがるる心地す」
まめ‐ごと【忠実事】🔗⭐🔉
まめ‐ごと【忠実事】
まじめな事。真実なこと。源氏物語帚木「折節にし出でんわざのあだごとにも―にも」
まめ‐ざいく【豆細工】🔗⭐🔉
まめ‐ざいく【豆細工】
大豆に竹ひごを刺して種々の形を組み立てる児童の工作。
まめ‐ざき【豆咲き】🔗⭐🔉
まめ‐ざき【豆咲き】
蝶形花冠を有する花。マメ・フジの類に共通する形の花。
まめ‐ざくら【豆桜】🔗⭐🔉
まめ‐ざくら【豆桜】
バラ科の低木または小高木。富士山の裾野、箱根・伊豆・房総地方に自生するサクラ。花は5〜6月に白色か淡紅色で小さく下向きにつく。盆栽にもする。フジザクラ。
まめ‐ざま【忠実様】🔗⭐🔉
まめ‐ざま【忠実様】
まじめなさま。源氏物語夕霧「かつはあやしき―をかくのたまふと」
まめ・し【忠実し】🔗⭐🔉
まめ・し【忠実し】
〔形シク〕
誠実である。まめまめしい。日葡辞書「マメシュウモナイヒト」
まめ‐じか【豆鹿・矮鹿】🔗⭐🔉
まめ‐じか【豆鹿・矮鹿】
ウシ目マメジカ科の哺乳類の総称。マメジカ(東南アジア産)、ミズマメジカ(西アフリカ産)の2属4種。体長50〜80センチメートルほど。角はなく、雄は上顎の犬歯が発達し、牙となる。毛色は一般に茶、種により白の縦線や白斑がある。森林地帯に生息。
ジャワマメジカ
撮影:小宮輝之

まめ‐しきし【豆色紙】🔗⭐🔉
まめ‐しきし【豆色紙】
小色紙よりも小さい色紙。
まめし‐げ【忠実し気】🔗⭐🔉
まめし‐げ【忠実し気】
忠実なさま。頼もしげ。また、はりあいのあるさま。狂言、止動方角しどうほうがく「―もない奉公をすることぢや」
まめ‐じどうしゃ【豆自動車】🔗⭐🔉
まめ‐じどうしゃ【豆自動車】
小型の自動車。
まめ‐しぼり【豆絞り】🔗⭐🔉
まめ‐しぼり【豆絞り】
豆粒ほどの小さな円を並べあらわした絞り染。「―の手拭」
まめすけ【豆助】🔗⭐🔉
まめすけ【豆助】
身体の小さい男をあざけっていう語。
まめぞう【豆蔵】‥ザウ🔗⭐🔉
まめぞう【豆蔵】‥ザウ
①元禄(1688〜1704)頃、手品や曲芸と滑稽なおしゃべりで銭を乞うた大道芸人の名。のち同様の芸人一般をいった。江戸では代々浅草で、笊ざる・扇・徳利の曲芸をした。東海道中膝栗毛7「見せもの、―、よみうり、こうしやく」
②よくしゃべる人をののしっていう語。
まめ‐ぞうむし【豆象虫】‥ザウ‥🔗⭐🔉
まめ‐ぞうむし【豆象虫】‥ザウ‥
マメゾウムシ科の甲虫の総称。体長2〜5ミリメートル。幼虫は種々のマメ科植物の種子を食害。エンドウゾウムシ・アズキゾウムシなど。→あずきぞうむし
まめ‐そうめん【豆索麺】‥サウ‥🔗⭐🔉
まめ‐そうめん【豆索麺】‥サウ‥
食品の「はるさめ」の異称。
まめ‐ぞめ【豆染】🔗⭐🔉
まめ‐ぞめ【豆染】
青黒い染色。
まめ‐だいこ【豆太鼓】🔗⭐🔉
まめ‐だいこ【豆太鼓】
子供の玩具。平たい太鼓の両耳から糸を出し、その先に大豆をつけ、柄を持って振れば、その豆が太鼓の面に当たって鳴るもの。
豆太鼓(栃木)
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
豆太鼓(福岡)
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
豆太鼓(香川)
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
豆太鼓(鹿児島)
撮影:薗部 澄(JCII蔵)




まめ‐だいし【豆大師】🔗⭐🔉
まめ‐だいし【豆大師】
慈眼大師天海の影像を三十三体押印した護符。天海の法力・長寿にあやかり、魔除け・盗難除けとして戸口などに貼る。
まめ‐たいふう【豆台風】🔗⭐🔉
まめ‐たいふう【豆台風】
小規模な台風。普通、暴風区域の直径が100キロメートル以下程度のものをいう。
まめ‐だおし【豆倒し】‥ダフシ🔗⭐🔉
まめ‐だおし【豆倒し】‥ダフシ
ヒルガオ科の蔓性一年草。寄生植物で葉緑素がない。茎は細長く、花は小形、白色の鐘形花で多数集まり、夏から秋に開く。果実は球形。ネナシカズラに似るが、主としてマメ科の栽培植物に巻きついて大害をなす。漢名、
糸子としし。

まめ‐だ・つ【忠実立つ】🔗⭐🔉
まめ‐だ・つ【忠実立つ】
〔自四〕
まじめになる。また、まじめくさくふるまう。宇津保物語嵯峨院「などか常に似ず、―・ちたる御けしきなる」
まめ‐たぬき【豆狸】🔗⭐🔉
まめ‐たぬき【豆狸】
小さな狸。灘なだの酒造倉などでは、これが棲んでいないと、好い酒ができないといわれた。
まめ‐たん【豆炭】🔗⭐🔉
まめ‐たん【豆炭】
家庭用燃料の一つ。石炭・無煙炭・木炭・亜炭・コークスなどの粉末をまぜ、粘着剤で卵形に固め乾燥したもの。〈[季]冬〉
まめ‐ちしき【豆知識】🔗⭐🔉
まめ‐ちしき【豆知識】
ほんのちょっとした知識。
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