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広辞苑の検索結果 (50)

まめ【豆・荳・菽】🔗🔉

まめ豆・荳・菽】 [一]〔名〕 (マルミ(丸味)の約かとされているが未詳) ①マメ科に属する植物のうち、ダイズ・アズキ・ソラマメ・エンドウなど実を食用とするものの総称。また、その実。万葉集20「道のへの荊うまらの末うれに這ほ―の」→豆科。 ②特に大豆だいずをいう。〈[季]秋〉。〈倭名類聚鈔17〉 ③女陰。特に陰核の俗称。 ④(食用とする)牛・豚などの腎臓。 [二]〔接頭〕 ある語に冠して小さい意を表す。「―ランプ」「―自動車」 ⇒豆を植えて稗 ⇒豆を煮るに萁を然く

まめ【肉刺】🔗🔉

まめ肉刺】 履物との摩擦や荒仕事、あるいは激しい運動などのために手足にできる、豆のような水腫。日葡辞書「マメガデキタ」

まめ【忠実】🔗🔉

まめ忠実】 ①まごころがあること。まじめ。誠実。本気。継体紀(前田本)院政期点「世世に忠マメなることを尽す」。伊勢物語「心も―ならざりければ」 ②労苦をいとわずよく勤め働くこと。「―に働く」 ③生活の役に立つこと。実用的。大和物語「車にて―なるものさまざまにもてきたり」 ④身体の丈夫なこと。たっしゃ。息災。好色五人女4「いよいよおはつ様は親子とも御―か」。「―で暮らす」

まめ‐あぶら【豆油】🔗🔉

まめ‐あぶら豆油】 ①大豆油。 ②(→)「ご(豆汁)」に同じ。

まめ‐あめ【豆飴】🔗🔉

まめ‐あめ豆飴(→)洲浜すはま4の別称。

まめ‐いた【豆板】🔗🔉

まめ‐いた豆板】 ①炒豆いりまめと溶かした砂糖とをまぜて、平たく固めた菓子。 ②豆板銀の略。日本永代蔵1「小判を―に替へ」 ⇒まめいた‐ぎん【豆板銀】

まめいた‐ぎん【豆板銀】🔗🔉

まめいた‐ぎん豆板銀】 江戸幕府で鋳造した豆状の銀の秤量しょうりょう貨幣。丁銀ちょうぎんの補助的役割をするもので、従来、切遣きりづかいと称して丁銀を適宜の量目に切って用いていた不便を避けた。慶長(1596〜1615)〜安政(1854〜1860)年間鋳造。まめいた。まめぎん。つぶぎん。こつぶ。小玉銀。砕銀さいぎん⇒まめ‐いた【豆板】

まめ‐いり【豆炒り】🔗🔉

まめ‐いり豆炒り】 ①豆を火で炒ること。また、その豆。いりまめ。 ②豆・米・あられなどを炒って砂糖をまぶしたもの。

まめ‐うち【豆打ち】🔗🔉

まめ‐うち豆打ち(→)「まめまき」2に同じ。

まめ‐うまし【豆甘し】🔗🔉

まめ‐うまし豆甘し】 〔動〕イカルの異称。

まめ‐うら【豆占】🔗🔉

まめ‐うら豆占】 豆焼まめやきのこと。

まめえもん【豆右衛門】‥ヱ‥🔗🔉

まめえもん豆右衛門‥ヱ‥ 江島其磧作の「魂胆色遊懐男こんたんいろあそびふところおとこ」以来、好色本の主人公として登場する人物。芥子けし人形ほどの小男で、人の懐に入って魂が入れかわり、好色の数々を経験する。豆男とも称されて、広く一般文学作品にも転用された。

まめ‐おとこ【豆男】‥ヲトコ🔗🔉

まめ‐おとこ豆男‥ヲトコ ①(「忠実男まめおとこ」から)好色の男。沙石集7「ある人の妻の許に―の通ふよし夫聞きて」→豆右衛門まめえもん。 ②年男としおとこ。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「ここに年取る―」 ③体の小さい男。

まめ‐おとこ【忠実男】‥ヲトコ🔗🔉

まめ‐おとこ忠実男‥ヲトコ ①実意のある男。まめやかな男。伊勢物語「かの―、うち物語らひて」 ②風流で色好みする男。謡曲、雲林院「名に立ちし―とはまことなりけり」→豆男まめおとこ1

まめ‐か【豆科・荳科】‥クワ🔗🔉

まめ‐か豆科・荳科‥クワ 双子葉植物の一科。木本または草本。葉は通常複葉、多くは托葉をもつ。花は両性、花弁は5で多くは蝶形、雄しべは10本または多数、雌しべは1個の心皮から成り、果実は莢果きょうかと呼ばれ、独特の鞘さや状。種子植物中で、キク科・イネ科とともに最も大きな科の一つ。世界に約600属1万2000種あり、蝶形花をつける群(ソラマメ亜科。これを狭義のマメ科とする)、左右相称花の群(ジャケツイバラ亜科)および放射相称花の群(ネムノキ亜科)に大別。3亜科をそれぞれ科とすることもある。ソラマメ亜科には食糧として重要な作物が多い。

まめ‐がき【豆柿】🔗🔉

まめ‐がき豆柿】 シナノガキの別称。

まめ‐かす【豆粕・大豆粕】🔗🔉

まめ‐かす豆粕・大豆粕】 大豆から油をしぼり取った残りの粕。肥料・飼料に使う。

まめ‐がな【豆仮名】🔗🔉

まめ‐がな豆仮名】 片仮名のこと。

まめ‐がに【豆蟹】🔗🔉

まめ‐がに豆蟹】 小形のカニの俗称。

まめ‐がゆ【豆粥】🔗🔉

まめ‐がゆ豆粥】 大豆をまぜた粥。

まめ‐がら【豆幹・萁】🔗🔉

まめ‐がら豆幹・萁】 ①豆の実をとり去ったあとの枝や茎。〈倭名類聚鈔17〉 ②(豆がらを焚けば、ぱちぱちと音がしてせわしいからいう)性急な人のたとえ。

まめ‐ぎん【豆銀】🔗🔉

まめ‐ぎん豆銀(→)豆板銀に同じ。

まめ‐こがね【豆黄金虫】🔗🔉

まめ‐こがね豆黄金虫】 コガネムシ科の甲虫。体長1センチメートル内外。成虫はマメ類・葡萄ぶどうなどの葉を食害。幼虫は土中で植物の根を食う。1916年頃北アメリカに侵入して大害虫となり、ジャパニーズ‐ビートルと呼ばれる。 マメコガネ 撮影:海野和男

まめ‐ごころ【忠実心】🔗🔉

まめ‐ごころ忠実心】 まじめな心。また、労苦をいとわない心。源氏物語野分「―もなまあくがるる心地す」

まめ‐ごと【忠実事】🔗🔉

まめ‐ごと忠実事】 まじめな事。真実なこと。源氏物語帚木「折節にし出でんわざのあだごとにも―にも」

まめ‐ざいく【豆細工】🔗🔉

まめ‐ざいく豆細工】 大豆に竹ひごを刺して種々の形を組み立てる児童の工作。

まめ‐ざき【豆咲き】🔗🔉

まめ‐ざき豆咲き】 蝶形花冠を有する花。マメ・フジの類に共通する形の花。

まめ‐ざくら【豆桜】🔗🔉

まめ‐ざくら豆桜】 バラ科の低木または小高木。富士山の裾野、箱根・伊豆・房総地方に自生するサクラ。花は5〜6月に白色か淡紅色で小さく下向きにつく。盆栽にもする。フジザクラ。

まめ‐ざま【忠実様】🔗🔉

まめ‐ざま忠実様】 まじめなさま。源氏物語夕霧「かつはあやしき―をかくのたまふと」

まめ・し【忠実し】🔗🔉

まめ・し忠実し】 〔形シク〕 誠実である。まめまめしい。日葡辞書「マメシュウモナイヒト」

まめ‐じか【豆鹿・矮鹿】🔗🔉

まめ‐じか豆鹿・矮鹿】 ウシ目マメジカ科の哺乳類の総称。マメジカ(東南アジア産)、ミズマメジカ(西アフリカ産)の2属4種。体長50〜80センチメートルほど。角はなく、雄は上顎の犬歯が発達し、牙となる。毛色は一般に茶、種により白の縦線や白斑がある。森林地帯に生息。 ジャワマメジカ 撮影:小宮輝之

まめ‐しきし【豆色紙】🔗🔉

まめ‐しきし豆色紙】 小色紙よりも小さい色紙。

まめし‐げ【忠実し気】🔗🔉

まめし‐げ忠実し気】 忠実なさま。頼もしげ。また、はりあいのあるさま。狂言、止動方角しどうほうがく「―もない奉公をすることぢや」

まめ‐じどうしゃ【豆自動車】🔗🔉

まめ‐じどうしゃ豆自動車】 小型の自動車。

まめ‐しぼり【豆絞り】🔗🔉

まめ‐しぼり豆絞り】 豆粒ほどの小さな円を並べあらわした絞り染。「―の手拭」

まめ・す【塗す】🔗🔉

まめ・す塗す】 〔他四〕 (→)「まぶす」に同じ。〈日葡辞書〉

まめすけ【豆助】🔗🔉

まめすけ豆助】 身体の小さい男をあざけっていう語。

まめぞう【豆蔵】‥ザウ🔗🔉

まめぞう豆蔵‥ザウ ①元禄(1688〜1704)頃、手品や曲芸と滑稽なおしゃべりで銭を乞うた大道芸人の名。のち同様の芸人一般をいった。江戸では代々浅草で、笊ざる・扇・徳利の曲芸をした。東海道中膝栗毛7「見せもの、―、よみうり、こうしやく」 ②よくしゃべる人をののしっていう語。

まめ‐ぞうむし【豆象虫】‥ザウ‥🔗🔉

まめ‐ぞうむし豆象虫‥ザウ‥ マメゾウムシ科の甲虫の総称。体長2〜5ミリメートル。幼虫は種々のマメ科植物の種子を食害。エンドウゾウムシ・アズキゾウムシなど。→あずきぞうむし

まめ‐そうめん【豆索麺】‥サウ‥🔗🔉

まめ‐そうめん豆索麺‥サウ‥ 食品の「はるさめ」の異称。

まめ‐ぞめ【豆染】🔗🔉

まめ‐ぞめ豆染】 青黒い染色。

まめ‐だいこ【豆太鼓】🔗🔉

まめ‐だいこ豆太鼓】 子供の玩具。平たい太鼓の両耳から糸を出し、その先に大豆をつけ、柄を持って振れば、その豆が太鼓の面に当たって鳴るもの。 豆太鼓(栃木) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 豆太鼓(福岡) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 豆太鼓(香川) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 豆太鼓(鹿児島) 撮影:薗部 澄(JCII蔵)

まめ‐だいし【豆大師】🔗🔉

まめ‐だいし豆大師】 慈眼大師天海の影像を三十三体押印した護符。天海の法力・長寿にあやかり、魔除け・盗難除けとして戸口などに貼る。

まめ‐たいふう【豆台風】🔗🔉

まめ‐たいふう豆台風】 小規模な台風。普通、暴風区域の直径が100キロメートル以下程度のものをいう。

まめ‐だおし【豆倒し】‥ダフシ🔗🔉

まめ‐だおし豆倒し‥ダフシ ヒルガオ科の蔓性一年草。寄生植物で葉緑素がない。茎は細長く、花は小形、白色の鐘形花で多数集まり、夏から秋に開く。果実は球形。ネナシカズラに似るが、主としてマメ科の栽培植物に巻きついて大害をなす。漢名、糸子としし

まめ‐だ・つ【忠実立つ】🔗🔉

まめ‐だ・つ忠実立つ】 〔自四〕 まじめになる。また、まじめくさくふるまう。宇津保物語嵯峨院「などか常に似ず、―・ちたる御けしきなる」

まめ‐たぬき【豆狸】🔗🔉

まめ‐たぬき豆狸】 小さな狸。灘なだの酒造倉などでは、これが棲んでいないと、好い酒ができないといわれた。

まめ‐たん【豆炭】🔗🔉

まめ‐たん豆炭】 家庭用燃料の一つ。石炭・無煙炭・木炭・亜炭・コークスなどの粉末をまぜ、粘着剤で卵形に固め乾燥したもの。〈[季]冬〉

まめ‐ちしき【豆知識】🔗🔉

まめ‐ちしき豆知識】 ほんのちょっとした知識。

まめ‐ちゃ【豆茶】🔗🔉

まめ‐ちゃ豆茶】 ①塩を入れた茶に、煎った大豆・あられを加えたもの。 ②(→)浜茶に同じ。

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まめ【肉刺】🔗🔉

まめ [2] 【肉刺】 手足の皮膚が他の物とこすれてできる水ぶくれ。

まめ【豆・荳・菽】🔗🔉

まめ 【豆・荳・菽】 ■一■ [2] (名) (1)マメ科植物のうち,食用にする大豆・小豆(アズキ)・隠元など。また,その種子。 (2)特に,大豆。「―まき」 (3)陰核。女陰。また,女。「何所(ドコ)の―を喰ひに往かれた/浄瑠璃・新版歌祭文」 (4)牛・豚などの腎臓の俗称。「豚―」 ■二■ (接頭) 名詞に付く。 (1)形・規模などが小さいという意を表す。「―電球」「―台風」 (2)子供である意を表す。「―記者」

まめ【忠実】🔗🔉

まめ [0] 【忠実】 (名・形動)[文]ナリ (1)まじめによく働くこと。よく気がついて面倒がらずにてきぱきと動くこと。また,そのさま。「―な人」「筆―」 (2)体が丈夫である・こと(さま)。達者。「―に暮らす」 (3)誠実である・こと(さま)。「いと―にじちようにて,あだなる心なかりけり/伊勢 103」 (4)実際の役に立つさま。実用的。「車にて―なるものさまざまにもてきたり/大和 173」

まめ-あぶら【豆油】🔗🔉

まめ-あぶら [3] 【豆油】 (1)大豆油。 (2)「ご(豆汁)」に同じ。

まめ-いた【豆板】🔗🔉

まめ-いた [0] 【豆板】 (1)炒(イ)った豆を並べ,溶かした砂糖をかけて固めた菓子。 (2)「豆板銀」の略。

まめいた-ぎん【豆板銀】🔗🔉

まめいた-ぎん [4] 【豆板銀】 江戸時代に通用した秤量(シヨウリヨウ)銀貨。秤量は五匁前後で,丁銀の切り遣いを避けるための補助貨幣として使用。小粒。小玉銀。豆銀。 豆板銀 [図]

まめ-いり【豆炒り】🔗🔉

まめ-いり [4][0] 【豆炒り】 (1)豆を炒(イ)ること。また,炒った豆。いりまめ。 (2)豆・米・あられなどを炒って砂糖をまぶした菓子。いりまめ。 (3)男の中に女が,または女の中に男がまじっていること。「婦(オンナ)の中の―のごとし/洒落本・新吾左出放題盲牛」

まめ-うち【豆打ち】🔗🔉

まめ-うち [0][4] 【豆打ち】 「豆撒(マメマ)き{(2)}」に同じ。

まめ-うまし【豆甘】🔗🔉

まめ-うまし 【豆甘】 イカルの異名。

まめ-うら【豆占】🔗🔉

まめ-うら 【豆占】 「豆焼(マメヤ)き」に同じ。

まめえもん【豆右衛門】🔗🔉

まめえもん マメモン 【豆右衛門】 江島其磧(エジマキセキ)作「魂胆色遊懐男(コンタンイロアソビフトコロオトコ)」の主人公。豆粒ほどの小男で他人と魂を入れ替わり,数々の情事を楽しむ。のち,他の浮世草子などにも登場。豆男(マメオトコ)。

まめ-おとこ【豆男】🔗🔉

まめ-おとこ ―ヲトコ [3] 【豆男】 (1)体の小さい男。 (2)年男(トシオトコ)。「お国の御用新玉(アラタマ)のここに年取る―/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」 (3)好色の小男。 →豆右衛門

まめ-おとこ【忠実男】🔗🔉

まめ-おとこ ―ヲトコ 【忠実男】 (1)まじめな男。誠実な男。「かの―うち物語らひて/伊勢 2」 (2)〔「伊勢物語」二段から〕 (ア)在原業平の異名。「業平名少々。東男。―/宗祇袖下」(イ)風流で色好みの男。「緋の袴踏みしだき,誘ひ出づるや―/謡曲・雲林院」(ウ)他人の妻と密通している男。間男。「ある人の妻のもとに―の通ふ由夫聞きて/沙石 7」

まめ-か【豆科】🔗🔉

まめ-か ―クワ [0] 【豆科】 双子葉植物離弁花類の一科。熱帯を中心に約六五〇属一八〇〇〇種が世界に広く分布し,ラン科に次ぐ大きな科。葉は普通,奇数の羽状複葉。多くは木本で放射相称または不整形の五弁花をつける。温帯では草本で,蝶(チヨウ)形花のものが多い。果実は豆果。ダイズ・アズキ・エンドウ・アルファルファ・レンゲ・アカシア・シタン・ハギ・スイートピーなど。

まめ-がき【豆柿】🔗🔉

まめ-がき [2] 【豆柿】 シナノガキの一種で,葉に毛のないもの。果実は球形で径約1.5センチメートル,熟すと黒色となる。未熟果から柿渋をとる。[季]秋。

まめ-かす【豆粕】🔗🔉

まめ-かす [0][3] 【豆粕】 大豆から油をしぼったあとの粕。飼料・肥料とする。

まめ-がゆ【豆粥】🔗🔉

まめ-がゆ [0][2] 【豆粥】 小豆(アズキ)や黒豆を入れた粥。

まめ-がら【豆殻・豆幹・🔗🔉

まめ-がら [0][4] 【豆殻・豆幹・】 実をとったあとの,豆の茎・葉・さやなど。

まめ-ぎん【豆銀】🔗🔉

まめ-ぎん [0] 【豆銀】 ⇒豆板銀(マメイタギン)

まめ-こがね【豆黄金虫】🔗🔉

まめ-こがね [3] 【豆黄金虫】 コガネムシ{(2)}の一種。体長約1センチメートル。頭部と胸部は暗緑色で金属光沢があり,上ばねは黄褐色。幼虫は各種植物の根を食害し,成虫はマメ類・ブドウなどの葉を食う。日本全土に分布。二〇世紀初期にアメリカに侵入,増殖して大害を起こし,ジャパニーズ-ビートルとして知られる。

まめ-ごころ【忠実心】🔗🔉

まめ-ごころ 【忠実心】 誠実な心。実直な気持ち。「―もなまあくがるる心地す/源氏(野分)」

まめ-ごと【忠実事】🔗🔉

まめ-ごと 【忠実事】 まじめなこと。実生活や実務に関すること。「あだごとにも―にも,わが心と思ひ得ることなく/源氏(帚木)」

まめ-ざいく【豆細工】🔗🔉

まめ-ざいく [3] 【豆細工】 大豆に竹ひごを刺すなどしてさまざまの形に作った細工。

まめ-ざくら【豆桜】🔗🔉

まめ-ざくら [3] 【豆桜】 バラ科の落葉小高木。関東・中部地方の山中に自生。富士山に多いのでフジザクラともいう。葉の出る前に開花。花はやや小さく下向きにつき,白色まれに淡紅色。

まめ・し【忠実し】🔗🔉

まめ・し 【忠実し】 (形シク) (1)誠実である。まじめである。「人がらも―・しく,いとねんごろに思ひきこえ給へれば/増鏡(草枕)」 (2)かいがいしい。勤勉である。「―・しき心もなければ,梳ることもないぞ/中華若木詩抄」

まめ-じか【豆鹿】🔗🔉

まめ-じか [2] 【豆鹿】 偶蹄目マメジカ科の哺乳類の総称。ウサギほどの大きさの原始的なシカ類で,背が丸く,目は大きく,角はない。上顎(アゴ)の門歯はなく,雄の上の犬歯は牙(キバ)状となる。アフリカと東南アジアに四種が分布。

まめし-げ【忠実し気】🔗🔉

まめし-げ 【忠実し気】 (形動ナリ) (1)まじめなさま。かいがいしいさま。「あるじの老女が―に吾を憩(イコ)はして/読本・八犬伝 5」 (2)頼もしく,当てになるさま。かいのあるさま。「悪ううたはれて―もなき浮世やと/浄瑠璃・丹波与作(中)」

まめ-じどうしゃ【豆自動車】🔗🔉

まめ-じどうしゃ [4] 【豆自動車】 小型の自動車。

まめ-しぼり【豆絞り】🔗🔉

まめ-しぼり [3] 【豆絞り】 豆粒のような小さい丸を染め出した布。本来は絞り染めをいう。手拭地・浴衣地が多い。

まめ・す【塗す】🔗🔉

まめ・す 【塗す】 (動サ四) まぶす。「栴檀香をもちてそのうへに―・しちらして/三宝絵詞(下)」

まめぞう【豆蔵】🔗🔉

まめぞう マメザウ [0] 【豆蔵】 (1)元禄(1684-1704)頃の手品・曲芸をよくした大道芸人の名。後,大道手品師や手品芸の別名ともなった。文政(1818-1830)期に上野・両国の広小路で徳利と豆を使った芸を見せた芸人が有名。 (2)おしゃべりの人。 (3)きわめて背の低い男。小人。「大女房・―・両頭の亀/浮世草子・名残の友 4」 (4)釣り合い人形の別名。また,これを図案化した紋章。やじろべえ。 (5)袖のある,桐油紙の合羽。着た姿が{(4)}に似ることからいう。豆蔵合羽。

まめ-ぞうむし【豆象虫】🔗🔉

まめ-ぞうむし ―ザウムシ [3] 【豆象虫】 甲虫目マメゾウムシ科の昆虫の総称。ほとんどが体長5ミリメートル以下。体形はずんぐりした卵形で黒っぽいものが多い。ほとんどが幼虫期にマメ科植物の種子を食う。日本にはアズキゾウ・ソラマメゾウ・エンドウゾウなど二〇種余りがいる。

まめ-そうめん【豆素麺】🔗🔉

まめ-そうめん ―サウメン [3] 【豆素麺】 「春雨(ハルサメ){(2)}」の異名。

まめ-ぞめ【豆染め】🔗🔉

まめ-ぞめ [0] 【豆染め】 青黒い染め色。

まめ-だいこ【豆太鼓】🔗🔉

まめ-だいこ [3] 【豆太鼓】 (1)糸先に大豆をつけたでんでん太鼓。 (2)歌舞伎の下座(ゲザ)音楽に用いる楽器の一。玩具の平丸太鼓二個を枠にはめて打つ。子供が主の踊りに用いる。

まめ-たいふう【豆台風】🔗🔉

まめ-たいふう [3][5] 【豆台風】 ごく小さい台風。1000ヘクトパスカルの等圧線で囲まれる区域の半径が100キロメートル未満のもの。暴風域も小さい。

まめ-だおし【豆倒】🔗🔉

まめ-だおし ―ダフシ [3] 【豆倒】 ヒルガオ科の一年生のつる性寄生植物。ネナシカズラの類で,茎はつる状で細く,黄色。花・果実ともにネナシカズラより小形。ダイズなどに寄生し,害を与える。葉緑素をもたない。種子を菟糸子(トシシ)といい,強壮薬とする。

まめ-だ・つ【忠実立つ】🔗🔉

まめ-だ・つ 【忠実立つ】 (動タ四) 〔「だつ」は接尾語〕 まじめになる。まじめに振る舞う。「いといたく世をはばかり,―・ち給ひけるほど/源氏(帚木)」

まめ-だぬき【豆狸】🔗🔉

まめ-だぬき [3] 【豆狸】 小さな狸。

まめ-たん【豆炭】🔗🔉

まめ-たん [0] 【豆炭】 無煙炭の粉に木炭の粉などを混ぜ,鶏卵大に練り固めた燃料。こんろ・こたつなどに用いる。

まめ-ちゃ【豆茶】🔗🔉

まめ-ちゃ [2] 【豆茶】 (1)炒(イ)った大豆やあられを入れた塩茶。 (2)「浜茶(ハマチヤ)」に同じ。

ま-めつ【摩滅・磨滅】🔗🔉

ま-めつ [0] 【摩滅・磨滅】 (名)スル すりへること。すりへってなくなること。「タイヤの溝が―する」

まめ-つき【豆搗き】🔗🔉

まめ-つき 【豆搗き】 黄な粉。[和名抄]

まめ-づた【豆蔦】🔗🔉

まめ-づた [2] 【豆蔦】 ウラボシ科の常緑性シダ植物。岩上や樹幹に着生。茎は長く伸び,暗褐色の鱗片(リンペン)がつく。葉は小さい卵円形。胞子葉はへら形で,線形の胞子嚢(ノウ)群が下面中脈の両側につく。マメゴケ。イワマメ。カガミグサ。

まめ-つち【豆鎚】🔗🔉

まめ-つち [2] 【豆鎚】 彫金用の小さな金づち。小金づち。

まめ-つぶ【豆粒】🔗🔉

まめ-つぶ [3] 【豆粒】 豆の一つ一つの粒。また,小さなもののたとえ。「―ほどの機影」

まめ-でっぽう【豆鉄砲】🔗🔉

まめ-でっぽう ―デツパウ [3] 【豆鉄砲】 豆を弾丸にして撃つ小さい玩具の鉄砲。

まめ-でんきゅう【豆電球】🔗🔉

まめ-でんきゅう ―デンキウ [3] 【豆電球】 小型の電球。特に,懐中電灯などに用いる小型電球。

まめ-どん【豆殿】🔗🔉

まめ-どん 【豆殿】 「小職(コジヨク){■一■(1)}」に同じ。

まめ-なっとう【豆納豆】🔗🔉

まめ-なっとう [3] 【豆納豆】 普通の糸引き納豆。 →浜納豆

まめ-にんぎょう【豆人形】🔗🔉

まめ-にんぎょう ―ニンギヤウ [3] 【豆人形】 小さな人形。けし人形。

まめぬか-まき【豆糠撒き】🔗🔉

まめぬか-まき [0][4] 【豆糠撒き】 「ほがほが」に同じ。

まめ-の-こ【豆の粉】🔗🔉

まめ-の-こ [3][4] 【豆の粉】 「黄な粉」に同じ。

まめ-の-はな【豆の花】🔗🔉

まめ-の-はな [0] 【豆の花】 豆類の花。特に,ソラマメ・エンドウの花をいう。[季]春。

まめ-はんみょう【豆斑猫】🔗🔉

まめ-はんみょう ―ハンメウ [3] 【豆斑猫】 ツチハンミョウ科の甲虫。体長15ミリメートル内外。体は細長く,頭部の大部分が赤色のほかは黒色。上ばねの縁と中央に細い黄色の縦線がある。幼虫はバッタ類の卵塊を食い,成虫はマメ類などの葉を食害する。成虫は乾燥して生薬のカンタリスを製する。本州・四国・九州に分布。 →カンタリス

まめ-びと【忠実人】🔗🔉

まめ-びと 【忠実人】 実直な人。誠実な人。まじめな人。「うたての御達や,恥づかしげなる―をさへ/源氏(竹河)」

まめ-ふじ【豆藤】🔗🔉

まめ-ふじ ―フヂ [2] 【豆藤】 キブシの異名。

まめ-ぶみ【忠実文】🔗🔉

まめ-ぶみ 【忠実文】 真心のこもった手紙。まじめな手紙。「―通ひ通ひて/蜻蛉(上)」

まめ-へん【豆偏】🔗🔉

まめ-へん [0] 【豆偏】 漢字の偏の一。「」「豌」などの「豆」の部分。

まめ-ほん【豆本】🔗🔉

まめ-ほん [0] 【豆本】 きわめて小さな本。寸珍本。芥子(ケシ)本。

まめ-ほんだ【豆本多】🔗🔉

まめ-ほんだ [3] 【豆本多】 江戸後期に流行した男子の髪形。本多髷(ホンダマゲ)の一種で,髪を少なくし髻(モトドリ)をつめ,髷を小さく結ったもの。

まめ-まき【豆蒔き・豆撒き】🔗🔉

まめ-まき [2][3] 【豆蒔き・豆撒き】 (1)豆の種を畑にまくこと。 (2)節分の夜に,「福は内,鬼は外」と唱えながら煎(イ)った豆をまくこと。豆打ち。《豆撒》 [季]冬。

まめまめ-し・い【忠実忠実しい】🔗🔉

まめまめ-し・い [5] 【忠実忠実しい】 (形)[文]シク まめまめ・し (1)怠けずに,せっせと身軽に働く様子である。「―・く働く」 (2)まじめである。本気である。「―・しくおぼしなるらむことを,つれなく戯れに/源氏(朝顔)」 (3)実用的である。日常向きである。「何をか奉らむ。―・しきものはまさなかりなむ/更級」 [派生] ――げ(形動)――さ(名)

まめ-まわし【豆回し】🔗🔉

まめ-まわし ―マハシ [3] 【豆回し】 イカルの異名。

まめ-みそ【豆味噌】🔗🔉

まめ-みそ [0] 【豆味噌】 大豆麹(コウジ)と蒸した大豆でつくった味噌。名古屋が中心で,三州味噌・八丁味噌などがある。

まめ-めいげつ【豆名月】🔗🔉

まめ-めいげつ [3] 【豆名月】 陰暦九月十三夜の月の別名。枝豆を供えて月見をする風習がある。栗(クリ)名月。後(ノチ)の月。[季]秋。 →芋名月

まめ-めし【豆飯】🔗🔉

まめ-めし [0][2] 【豆飯】 豆,特にグリンピースを炊きこんだ飯。豆御飯。[季]夏。《すき嫌ひなくて―豆腐汁/虚子》

まめ-もち【豆餅】🔗🔉

まめ-もち [2] 【豆餅】 黒豆または大豆を入れて搗(ツ)いた餅。

まめ-もやし【豆萌やし】🔗🔉

まめ-もやし [3] 【豆萌やし】 豆類からつくるもやし。特に,大豆からつくるもやし。

まめ-やか【忠実やか】🔗🔉

まめ-やか [2] 【忠実やか】 (形動)[文]ナリ (1)心のこもっているさま。誠実なさま。「―なもてなし」「―に働く」 (2)本格的であるさま。かりそめでないさま。「(雨が)―に降れば,笠もなきをのこども,ただ引きに引き入れつ/枕草子 99」 (3)実生活にかかわるさま。実用的であるさま。「をかしきやうにも,―なるさまにも/源氏(橋姫)」 [派生] ――さ(名)

まめ-やき【豆焼(き)】🔗🔉

まめ-やき [0] 【豆焼(き)】 年占(トシウラ)の一種。節分に,炉辺に大豆を並べて月々の天候を占うもの。豆占(マメウラ)。

まめ-やっこ【豆奴】🔗🔉

まめ-やっこ [3] 【豆奴】 頭を大豆で作った槍持ち奴の人形。細い丸竹に立て,糸を通して左右に回す。

まめ-ランプ【豆―】🔗🔉

まめ-ランプ [3] 【豆―】 (1)豆電球。 (2)小型の石油ランプ。

まめ・る【塗る】🔗🔉

まめ・る 【塗る】 (動ラ四) 「まみれる(塗)」に同じ。「泥ニ―・ル/日葡」

まめ-わざ【忠実事】🔗🔉

まめ-わざ 【忠実事】 実用的な仕事。裁縫など日常の仕事。「この頃御前の―に参りなどして/栄花(御裳着)」

まめん-し【麻綿糸】🔗🔉

まめん-し [2] 【麻綿糸】 麻と綿花をまぜてつむいだ糸。

まめ【豆】(和英)🔗🔉

まめ【豆】 (1) a bean;→英和 a pea (えんどう);→英和 a soybean (大豆);→英和 a legume (豆類).→英和 (2)[小型の]〔形〕miniature;→英和 baby;→英和 midget.→英和

まめ【肉刺】(和英)🔗🔉

まめ【肉刺】 a blister (水ぶくれ);→英和 a corn (うおの目,底豆).→英和 〜ができる have a blister[corn].

まめ(な)(和英)🔗🔉

まめ(な) [勤勉な]diligent;→英和 hardworking;→英和 honest (正直な);→英和 [健康な]healthy;→英和 well.→英和 筆まめな人 a good correspondent.

まめかす【豆粕】(和英)🔗🔉

まめかす【豆粕】 a bean cake.

まめたん【豆炭】(和英)🔗🔉

まめたん【豆炭】 an oval briquet(te).

まめつ【摩滅】(和英)🔗🔉

まめつ【摩滅】 defacement.→英和 〜する be defaced[worn out].

まめてつどう【豆鉄道】(和英)🔗🔉

まめてつどう【豆鉄道】 a scenic railway (遊園地の).

まめでっぽう【(鳩が)豆鉄砲をくらったような顔をする】(和英)🔗🔉

まめでっぽう【(鳩が)豆鉄砲をくらったような顔をする】 look dazed[amazed].

まめでんきゅう【豆電球】(和英)🔗🔉

まめでんきゅう【豆電球】 a midget lamp.

まめほん【豆本】(和英)🔗🔉

まめほん【豆本】 a midget[bijou]book.

まめまき【豆撒き】(和英)🔗🔉

まめまき【豆撒き】 a bean-scattering ceremony.

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