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いちじく【無=花=果・映=日=果】🔗🔉

いちじく【無果・映果】 クワ科の落葉高木。高さ約四メートル。葉は手のひら状に裂けていて、互生する。初夏、卵大の花嚢(かのう)を生じ、内部に多数の雄花と雌花をつけるが、外からは見えない。熟すと暗紫色になり、甘く、生食のほかジャムなどにする。茎・葉は薬用。寛永年間(一六二四〜一六四三)に渡来した。日本のものは雄花を欠き、挿し木でふやす。いちじゅく。《季 秋》「―をもぐ手を伝ふ雨雫/虚子」

うつし【映し】🔗🔉

うつし【映し】 映像をスクリーンなどに現し出すこと。

うつし‐え【映し絵】‐ヱ🔗🔉

うつし‐え【映し絵】‐ヱ (「写し絵」とも書く)ガラス板などに人物・景色などを描き、それを幻灯機で壁や白布に映すもの。江戸末期から明治末まで寄席で興行。幻灯。

うつし‐だ・す【映し出す・写し出す】🔗🔉

うつし‐だ・す【映し出す・写し出す】 [動サ五(四)]光を当てて映像をスクリーンなどに現す。「アルプスの山々を画面いっぱいに―・す」見聞したり調べたり考えたりしたことを、絵や文章に書き表す。「当時の風俗を巧みに―・した小説」

うつ・す【映す】🔗🔉

うつ・す【映す】 [動サ五(四)]《「移す」と同語源》反射や投影などによって物の形や姿を他の物の表面に現す。「鏡に姿を―・す」映像をスクリーンやブラウン管などの上に現し出す。映写する。「スライドを―・して見せる」ある物事の影響を他のものに現し示す。反映する。「当時の世相をよく―・している歌謡曲」 [可能]うつせる

うつり【映り】🔗🔉

うつり【映り】 (「写り」とも書く)影や映像が現れること。また、現れぐあい。「―のいい鏡」「写真―が悪い」色や物の取り合わせ、つりあい。調和。「この着物と帯は―がよい」光が当たって照り輝くこと。「あかねさす日の―を見て、夜が明けたと思ひ」〈浮・一代男・二〉

うつ・る【映る】🔗🔉

うつ・る【映る】 [動ラ五(四)]《「移る」と同語源》姿・形・影などが、反射や投影によって、他の物の上に現れる。「鏡に―・った顔」「障子に―・る人影」映像がスクリーンやブラウン管などの上に現れる。「電波障害でテレビがよく―・らない」色や物の配合がよく、つりあいがとれている。また、付属的なものが本体と調和する。「あの人には赤がよく―・る」「その背広にはストライプのネクタイがよく―・る」人の目にある印象を与える。映ずる。「初めての人には奇異に―・る風習」

うつろ・う【映ろう】うつろふ🔗🔉

うつろ・う【映ろう】うつろふ [動ワ五(ハ四)]《動詞「うつ(映)る」の未然形に反復継続の助動詞「ふ」の付いた「うつらふ」の音変化》光や影などが他の物に映っている。「お妙のリボンは…灯火(ともしび)の―・う影に、黒髪を離れてゆらゆらと揺めいた」〈鏡花・婦系図〉

えい‐が【映画】‐グワ🔗🔉

えい‐が【映画】‐グワ フィルムに連続的に写しとった映像を、映写機でスクリーンに映し出し、目の残像現象を利用して形や連続した動きを再現するもの。古くは活動写真といった。シネマ。キネマ。ムービー。「―を撮る」「―に出る」「音楽―」

えいが‐か【映画化】エイグワクワ🔗🔉

えいが‐か【映画化】エイグワクワ [名]スル小説や実際に起こった事件などから取材して映画にすること。

えいが‐かん【映画館】エイグワクワン🔗🔉

えいが‐かん【映画館】エイグワクワン 映画を上映し観客に見せる常設の施設。映画劇場。

えいが‐かんとく【映画監督】エイグワ‐🔗🔉

えいが‐かんとく【映画監督】エイグワ‐ 映画製作の際に、俳優の演技指導のほか、撮影・音楽・美術・編集などを指揮し、統一した一つの作品にする人。

えいが‐りんりきてい【映画倫理規程】エイグワ‐🔗🔉

えいが‐りんりきてい【映画倫理規程】エイグワ‐ 映倫(えいりん)

えい‐しゃ【映写】🔗🔉

えい‐しゃ【映写】 [名]スル映画・スライドなどをスクリーンに映すこと。「八ミリを―する」

えい‐しゃ【映射】🔗🔉

えい‐しゃ【映射】 [名]スル太陽が照り輝くこと。また、物体が光を受けて照り輝くこと。「幾星の勲章、幾枝の『エポレット』が―する光り」〈鴎外・舞姫〉

えいしゃ‐き【映写機】🔗🔉

えいしゃ‐き【映写機】 映画・スライドなどの画像を、光源やレンズなどを使ってスクリーンに拡大して映す機械。

えいしゃ‐まく【映写幕】🔗🔉

えいしゃ‐まく【映写幕】 スクリーン。

えい‐しゅつ【映出】🔗🔉

えい‐しゅつ【映出】 [名]スル映し出すこと。「フィルムに固定されなかった過去は永久に―し得られない」〈寅彦・映画時代〉

えい・じる【映じる】🔗🔉

えい・じる【映じる】 [動ザ上一]「えい(映)ずる」(サ変)の上一段化。「池に月影が―・じる」

えい・ずる【映ずる】🔗🔉

えい・ずる【映ずる】 [動サ変]えい・ず[サ変]光や物の影が他のものの表面にうつる。「山の影が湖面に―・ずる」光を受けて明るく見える。照りはえる。「夕日に―・ずる紅葉」物事がある印象を伴ってとらえられる。目や心にうつる。「外国人の目に―・ずる日本の姿」

えい‐ぞう【映像】‐ザウ🔗🔉

えい‐ぞう【映像】‐ザウ 光線の屈折または反射によって作られた像。映画やテレビの画面に映し出された画像。心の中に一つのまとまった姿として描き出された像。心象。イメージ。

えい‐たい【映帯】🔗🔉

えい‐たい【映帯】 [名]スル色や景色が互いに映り合うこと。映発。「此女が、なぜ…四辺の光景と―して索寞(さくばく)の観を添えるのか」〈漱石・趣味の遺伝〉

えい‐はつ【映発】🔗🔉

えい‐はつ【映発】 [名]スル光や色などが互いにうつり合うこと。映帯。

えい‐りん【映倫】🔗🔉

えい‐りん【映倫】 《「映画倫理規程」の略》映画の内容の道徳的低下を防ぐため、映画界が自主的に設けている基準要綱。《「映倫管理委員会」の略》に基づいて、映画の内容を審査する民間の機関。昭和二四年(一九四九)映画倫理規程管理委員会として発足、同三二年に改組・改称されて今日に至る。

はえ【映え・栄え】🔗🔉

はえ【映え・栄え】 照り輝くこと。また、見た目にりっぱであること。他の語と複合するときは、一般に「ばえ」となる。「夕―」「着―」「月もひときは―あるやうにて」〈笈日記〉(栄え)輝かしい名誉。ほまれ。光栄。「―ある優勝を手にする」

はえばえ・し【映え映えし】🔗🔉

はえばえ・し【映え映えし】 [形シク]見ばえがして輝くようである。「打ち笑ひたるは、いと―・し」〈枕・三〉光栄である。晴れがましい。「いつかは―・しきついでのあらむ」〈源・宿木〉

は・える【映える・栄える】🔗🔉

は・える【映える・栄える】 [動ア下一]は・ゆ[ヤ下二]光を受けて照り輝く。「夕日に―・える連山」引き立ってあざやかに見える。また、よく調和する。「紺のスーツにネクタイが―・える」(栄える)りっぱに見える。目立つ。「―・えない役割」

はや・す【△栄やす・△映やす】🔗🔉

はや・す【栄やす・映やす】 [動サ四]映えるようにする。引き立てる。「必ずかやうの事を仰せられて、ことを―・させ給ふなり」〈大鏡・道長上〉ほめたたえる。称賛する。「庭に生(お)ふるあさてが花を―・しけむ昔の人ぞ見ねど恋しき」〈曾丹集〉

は・ゆ【映ゆ】🔗🔉

は・ゆ【映ゆ】 [動ヤ下二]「は(映)える」の文語形。

はゆ・し【△映ゆし】🔗🔉

はゆ・し【映ゆし】 [形ク]照り輝くようである。まばゆい。また、きまり悪い。おもはゆい。「むげに知らせ給はざらむ御仲よりも―・く恥づかしうおぼしめさるべし」〈栄花・浅緑〉

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[音]エイ    ヨウ [訓]うつ‐る    うつ‐す    は‐える [部首]日 [総画数]9 [コード]区点    1739      JIS   3147      S‐JIS 8966 [分類]常用漢字 [難読語] →いちじく【無花果・映日果】

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