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広辞苑の検索結果 (37)

イチジク【無花果・映日果】🔗🔉

イチジク無花果・映日果】 (中世ペルシア語anjīrの中国での音訳語「映日果(インジークォ)」がさらに転音したもの)西アジア原産のクワ科の落葉小高木、またその果実。葉は3裂掌状、茎・葉を切ると乳状の汁を出す。初夏、花軸の肥大成長した花嚢を葉腋に出し、内面に無数の花をつける。雌花・雄花が同一花嚢中に生じる。食べる部分は実際は花床である。葉は薬用。果実は乾して緩下剤。乳汁は痔の塗布薬、また服用すれば回虫駆除の効がある。ザクロ・ブドウとならび、世界的に最も古い果樹の一つ。唐柿とうがき。〈[季]秋〉 イチジク 提供:ネイチャー・プロダクション イチジク 撮影:関戸 勇 ⇒イチジク‐か【無花果果】

イチジュク【映日果・無花果】🔗🔉

イチジュク映日果・無花果】 (「一熟」とも当て字)イチジクの訛。 ○一樹の陰一河の流れも他生の縁いちじゅのかげいちがのながれもたしょうのえん たまたま同じ樹の陰に宿り、同じ河の流れの水を汲むのも、前世からの因縁いんねんによるものだから、大切にしなければいけない。 ⇒いち‐じゅ【一樹】

うつし‐え【写し絵】‥ヱ🔗🔉

うつし‐え写し絵‥ヱ ①本物をうつした絵。写生の絵。浄瑠璃、双生隅田川「はあ、これはまことの鯉、―とはさら思はれず」 ②(「映し絵」とも書く)写真や幻灯の古い言い方。嬉遊笑覧「今の硝子に絵をかきて彩色したる―も」 ⇒うつし【写し】

うつし‐え【映し絵】‥ヱ🔗🔉

うつし‐え映し絵‥ヱ ⇒うつしえ(写し絵)2

うつし‐だ・す【写し出す・映し出す】🔗🔉

うつし‐だ・す写し出す・映し出す】 〔他五〕 ①映像をスクリーンの上などに現す。 ②形や様子を、絵や文章で表現する。「スラムの生活を克明に―・した報告」

うつ・す【移す・遷す・映す・写す】🔗🔉

うつ・す移す・遷す・映す・写す】 〔他五〕 物の形・状態・内容を、そのまま他の所にあらわれさせる意。 ➊《移・遷》事物をそのままある所から他の所へ移動させる。 ①物をある場所から他の場所へ置きかえる。また、中のものを他へそっくり移動させる。大和物語「宿近く―・して植ゑしかひもなく待ち遠にのみ見ゆる花かな」。今昔物語集24「海賊来りて船の物を皆―・し取り」。「机を窓辺に―・す」「都を―・す」 ②人の心・関心の対象などを変える。転ずる。源氏物語竹河「人はみな花に心を―・すらむ独りぞまどふ春の夜の闇」。「注意を他へ―・す」「視線を―・す」 ③地位・配置などを変える。特に、左遷する。配流する。平家物語2「末代といふとも、いかでか我が山の貫首かんじゅをば他国へは―・さるべき」。「人事異動で別の部署に―・された」 ④(花や葉などから)色や香りを紙・布などにすりつけてしみこませる。古今和歌集「梅むめが香を袖に―・してとどめてば」。拾遺和歌集「秋の野の花の色々とりすべてわが衣手に―・してしがな」 ⑤次の次元・段階へ事を進めはこぶ。「計画を実行に―・す」 ⑥物怪もののけなどを「よりまし」につかせる。栄華物語後悔大将「物怪ただいできに出でくればいとかたはらいたしと思し召してなほ人に―・さばやと」 ⑦病気などを、他に伝染させる。「風邪を―・す」 ⑧(時を)過ごす。経過させる。徒然草「無益なる事をして時を―・す」。「時を―・さず実施する」 ➋《映・写》物の影、光などをそのまま他の物の上にあらわす。 ①鏡や水面などに物の姿などが現れるようにする。投影する。拾遺和歌集「水うみに秋の山辺を―・してははたはり広き錦とぞみる」。源氏物語蓬生「大空の星の光をたらひの水に―・したる心地して」。「鏡に姿を―・す」 ②スクリーンやテレビ画面などに映像をあらわす。映写する。「映画を―・す」 ③他からの影響を具体的な姿としてあらわし示す。反映する。「流行歌は世相を―・すものである」 ➌《写》元の事物をまねてつくる。 ①文字・絵図などを原物になぞらえて書きとる。模写する。転写する。仏足石歌「釈迦のみあと石に―・しおきゆきめぐり敬ひまつり吾がよは終へむ」。日葡辞書「キャウヲカキウツス」。「ノートを―・す」 ②原物になぞらえて作る。模造する。源氏物語澪標「源氏の大納言の御顔二つに―・したらむやうに見え給ふ」。大鏡道長「唐の西明寺の一院を…大安寺に―・さしめ給へるなり」 ③ある人・物事をまねて、同じようにする。模倣する。狭衣物語3「打わらひ物などの給へるもあさましきまで―・しとり給へるに」。源氏物語藤裏葉「御前の作法―・して君達なども参りつどひて」 ④見聞きしたことなどを文章や絵などにする。描写する。今昔物語集25「頭の形を見て―・してもて参るべし」。「世の人情と風俗を―・した小説」 ⑤(「撮す」とも書く)写真にとる。撮影する。「写真を―・す」

うつり【映り】🔗🔉

うつり映り】 ①(「写り」とも書く)光または影のうつること。「テレビの―が悪い」 ②色彩の配合。「この着物にこの帯は―がいい」 ③刀の刃文はもんから地の方に少し離れて、薄く煙がかかったように白く見えるもの。乱れたものを乱映り、直ぐなものを棒映りまたは直映りという。移り。

うつ・る【移る・遷る・映る・写る】🔗🔉

うつ・る移る・遷る・映る・写る】 〔自五〕 物の形・状態・内容などがそのまま他の所にあらわれる意。 ➊《移・遷》事物の質や量はそのままで、位置または外見が変わる意。 ①物がある場所から他の場所へ置きかわる。移動する。土佐日記「船より人の家に―・る」。平家物語5「近江国に―・つて志賀の郡こおりに都をたつ」。「東京から京都へ―・る」 ②人の心や関心の対象などが変わる。心が他のものの方に寄る。源氏物語椎本「いとうちつけなる心かな。なほ―・りぬべき世なりけり」。徒然草「心は縁に引かれて―・るものなれば」。「情じょうが―・る」 ③官位などが変わる。転任する。源氏物語若菜下「右大将の君大納言になり給ひて例の左に―・り給ひぬ」。「本社に―・る」 ④香りや色が他の物にしみつく。後撰和歌集「色ならば―・るばかりも染めてまし」。「ナフタリンの匂いが―・る」 ⑤前とちがった状態になる。また、次の次元・段階に入る。大鏡師輔「世の中―・りて源氏の御さかえになりぬ」。「もはや実行に―・った段階で、いまさら引き返せない」「季節が―・る」 ⑥物怪もののけなどが「よりまし」などにつく。源氏物語「物のけ・いきすだまなどいふもの…人に更に―・らず」 ⑦病気などが他に感染する。日葡辞書「ヤマイガウツル」。「あくびが―・る」 ⑧火が燃えひろがる。延焼する。方丈記「吹き切られたる炎…一二町を越えつつ―・りゆく」 ⑨花や葉が散る。また、人が死ぬ。新古今和歌集「今日だにも庭を盛りと―・る花消えずはありとも雪かとも見よ」。撰集抄「―・りし人の後世をこまこまととぶらひなんどする」 ⑩(色などが)あせ衰える。古今和歌集「花の色は―・りにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに」 ⑪時間が経過する。万葉集20「―・りゆく時見る毎に心いたく昔の人し思ほゆるかも」。伊勢物語「世かはり時―・りにければ」 ➋《映・写》物の影や光などがそのままそっくり他の物の上に現れる。 ①鏡や水面などに物の姿などが現れる。また光があたって照りかがやく。反映する。土佐日記「この柳の影の川の底に―・れるを見て」。源氏物語末摘花「我が御かげの鏡台に―・れるがいときよらなるを見給ひて」。「壁に―・る人影」 ②スライドや映画などで、映像が現れる。「スクリーンいっぱいに―・った」「テレビが―・らない」 ③目に映ずる。また、イメージとして心に浮かぶ。「別人として目に―・る」「心に―・るさまざまの想念」 ④よく似合う。調和する。浮世草子、俗つれづれ「今程は上方に坂田藤十郎と申しまして、やつし芸の名人あれどもそれは―・らぬ処もござります」。「この色は彼女によく―・る」 ⑤(物の形や模様などが)すけて見える。「ガラス越しに―・る街並」 ⑥写真にとられて像が現れる。「左端に―・っている人」 ◇1〜4には「映」、5・6には「写」を使うことが多い。 ⇒移れば変わる ○移れば変わるうつればかわる 時と共にどんどん移り変わる。源氏物語若菜上「目に近く―世の中を」 ⇒うつ・る【移る・遷る・映る・写る】

うつろ・う【映ろう】ウツロフ🔗🔉

うつろ・う映ろうウツロフ 〔自五〕 (ウツルに接尾語フの付いた語)光や影が映る。拾遺和歌集「沢水にかはづなくなりやまぶきの―・ふかげやそこに見ゆらむ」

えい‐が【映画】‥グワ🔗🔉

えい‐が映画‥グワ 長いフィルム上に連続して撮影した多数の静止画像を、映写機で急速に(1秒間15こま以上、普通は24こま)順次投影し、眼の残像現象を利用して動きのある画像として見せるもの。画像の色により白黒・カラー、音声の有無によりトーキー・サイレントなどの区別がある。旧称、活動写真。シネマ。キネマ。 ⇒えいが‐おんがく【映画音楽】 ⇒えいが‐かん【映画館】 ⇒えいが‐かんとく【映画監督】 ⇒えいが‐げいじゅつ【映画芸術】 ⇒えいが‐げき【映画劇】 ⇒えいが‐さい【映画祭】

えいが‐おんがく【映画音楽】‥グワ‥🔗🔉

えいが‐おんがく映画音楽‥グワ‥ 映画に使用する音楽。 ⇒えい‐が【映画】

えいが‐かん【映画館】‥グワクワン🔗🔉

えいが‐かん映画館‥グワクワン 映画を上映して観客にみせる常設の場所。映画劇場。 ⇒えい‐が【映画】

えいが‐かんとく【映画監督】‥グワ‥🔗🔉

えいが‐かんとく映画監督‥グワ‥ 映画製作の際に、演技その他を監督し、映画作品に統一を与える人。 ⇒えい‐が【映画】

えいが‐げいじゅつ【映画芸術】‥グワ‥🔗🔉

えいが‐げいじゅつ映画芸術‥グワ‥ 映画を、実用性や娯楽性の面からでなく、その表現の芸術性を重視していう語。 ⇒えい‐が【映画】

えいが‐げき【映画劇】‥グワ‥🔗🔉

えいが‐げき映画劇‥グワ‥ 物語にしくんだ映画。舞台劇に対していう。劇映画。 ⇒えい‐が【映画】

えいが‐さい【映画祭】‥グワ‥🔗🔉

えいが‐さい映画祭‥グワ‥ 多くの映画を上映する祭典。優秀作品の選考会を兼ねるものもあり、国際的なものではカンヌ映画祭・ヴェネツィア映画祭が有名。 ⇒えい‐が【映画】

えい‐しゃ【映写】🔗🔉

えい‐しゃ映写】 映画・スライド・幻灯などのフィルムの画像を映写機を用いて、スクリーン上に映し出すこと。 ⇒えいしゃ‐き【映写機】 ⇒えいしゃ‐まく【映写幕】

えい‐しゃ【映射】🔗🔉

えい‐しゃ映射】 光を受けてきらきらと輝くこと。

えいしゃ‐き【映写機】🔗🔉

えいしゃ‐き映写機】 映画・スライド・幻灯などのフィルムの画像を強い光で照明し、その透過光をレンズで拡大して映写する装置。 ⇒えい‐しゃ【映写】

えいしゃ‐まく【映写幕】🔗🔉

えいしゃ‐まく映写幕】 映画・スライド・幻灯などのフィルムの画像を映写する白い幕。スクリーン。 ⇒えい‐しゃ【映写】

えい・じる【映じる】🔗🔉

えい・じる映じる】 〔自上一〕 (→)「映ずる」に同じ。

えい・ずる【映ずる】🔗🔉

えい・ずる映ずる】 〔自サ変〕[文]映ず(サ変) ①光や影がうつる。「湖水に―・じた富士」 ②反射する。かがやく。「雲が夕日に―・ずる」 ③目にうつる。「青い目に―・じた日本」

えい‐ぞう【映像】‥ザウ🔗🔉

えい‐ぞう映像‥ザウ ①光の屈折・反射などによって映し出された物の形や姿。また、映画やテレビなどに映し出された画像。「鏡に映った―」「―が乱れる」「―文化」 ②頭の中に浮かんだ、ものの姿。「はっきりとした―となって浮かぶ」 ⇒えいぞう‐しんごう【映像信号】

えいぞう‐しんごう【映像信号】‥ザウ‥ガウ🔗🔉

えいぞう‐しんごう映像信号‥ザウ‥ガウ テレビジョン技術などで、映像を伝達する信号。輝度と色をあらわす信号、走査の同期をとるための信号からなる。音声信号に対していう。 ⇒えい‐ぞう【映像】

えい‐たい【映帯】🔗🔉

えい‐たい映帯】 光や色彩がうつりあうこと。映発。

えい‐はつ【映発】🔗🔉

えい‐はつ映発】 光や色彩がうつりあうこと。映帯。

えい‐りん【映倫】🔗🔉

えい‐りん映倫】 (「映画倫理規程」「映倫管理委員会」の略)1949年、日本で制作・上映する映画の道徳的水準の低下を防ぐため、映画界の自主規制機関として発足。専門委員が審査。太陽族映画への世論の反発を契機に57年から改組され、新基準を採用。

はい‐あい【映合・栄合】‥アヒ🔗🔉

はい‐あい映合・栄合‥アヒ (ハエアイの訛)映え合うこと。うつること。狂言、麻生「下には紅梅の御小袖。上には段々の御熨斗目。御上下は浅黄に若松をちらしましたが、ハア―が能う御ざる」

はえ【映え・栄え】🔗🔉

はえ映え・栄え】 ①はえること。はえるさま。目にうつる感じのよいこと。枕草子83「つゆの―も見えぬに」 ②光栄。ほまれ。「―ある伝統」 ◇2は、「栄え」と書くことが多い。

はえ‐いろ【映え色】🔗🔉

はえ‐いろ映え色】 はえた色。つやのある色。新撰六帖6「岩がねはみどりもあけも―の」

はえ‐ばえ・し【映映し】🔗🔉

はえ‐ばえ・し映映し】 〔形シク〕 非常に映えている。はなやかに見ばえがする。栄華物語松下枝「墨染にて―・しきこともなし」 ○這えば立て立てば歩めの親心はえばたてたてばあゆめのおやごころ 幼児の成長を待ちに待つ親心をいう。 ⇒は・う【這う・延う】

は・える【映える・栄える】🔗🔉

は・える映える・栄える】 〔自下一〕[文]は・ゆ(下二) (「生える」と同源) ①光を映して美しく輝く。反映する。源氏物語槿「をかしげなる姿、頭つきども月に―・えて」。「夕日に―・える山」 ②(他の事物のために)目に立つようになる。勢いを得る。盛んになる。源氏物語常夏「まことや、暮れにも参りこむと思う給へ立つは、厭ふに―・ゆるにや」。「話が―・えない」 ③周囲のものとの映り具合がよい。引き立つ。「このネクタイがよく―・える」 ④立派に見える。目立つ。「―・えない男」 ◇「栄」は、4で使うことが多い。

はえ‐わた・る【映え渡る】🔗🔉

はえ‐わた・る映え渡る】 〔自四〕 すみずみまではえる。ことごとくはえる。栄華物語殿上花見「―・りをかしう見ゆ」

はや・す【栄やす・映やす】🔗🔉

はや・す栄やす・映やす】 〔他四〕 ①映えるようにする。源氏物語初音「何事もさしいらへし給ふ御光に―・されて、色をも音をもますけぢめ、ことになむ分れける」 ②わきからほめそやす。万葉集16「七重花咲く八重花咲くと申し―・さね申し―・さね」

は・ゆ【映ゆ】🔗🔉

は・ゆ映ゆ】 〔自下二〕 ⇒はえる(下一)

はゆ・し【映し】🔗🔉

はゆ・し映し】 〔形ク〕 まばゆい。おもはゆい。和泉式部集「おほん返し聞えむも―・ければ」

[漢]映🔗🔉

 字形  筆順 〔日(曰)部5画/9画/教育/1739・3147〕 〔音〕エイ(漢) 〔訓〕うつる・うつす・える (名)あき・てる [意味] ①物の形・影がうつる。「樹影が湖面に映ずる」「外人の目に映じた日本」。光を受けて輝く。はえる。「白露が朝日に映ずる」「映発・反映」 ②うつす。フィルムに光を当てて画像をうつし出す。「映画・映写・上映」 [解字] 形声。「日」(=太陽)+音符「央」(=うき出す)。日光を受けて、物の形がはっきりする意。[暎]は異体字。 [下ツキ 残映・上映・夕映・続映・反映・放映・余映

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いちじく【無花果・映日果】🔗🔉

いちじく [2] 【無花果・映日果】 クワ科の落葉小高木。小アジア原産。高さ2〜4メートル。葉は互生し,大形で掌状に切れ込む。枝葉を切ると,白色の乳液が出る。春から夏にかけ,葉腋に壺状の花序をつける。中に無数の白色小花がつくが,外から見えないので「無花果」と書かれる。果実は熟すと甘く食用。乾燥した茎葉・果実は緩下剤とされ,乳液はいぼ取り,生葉は殺虫などに利用。唐柿(トウガキ)。[季]秋。《―をもぐ手に伝ふ雨雫/虚子》

うつし【映し】🔗🔉

うつし [3] 【映し】 〔「写し」と同源〕 写真などに映すこと。スクリーンなどに映し出すこと。「大―」

うつし-え【映し絵】🔗🔉

うつし-え [3] 【映し絵】 ガラスに描いた絵をランプの光を用いて映写幕に映すもの。興行化して寄席などで行われた。幻灯。

うつし-だ・す【映し出す・写し出す】🔗🔉

うつし-だ・す [4][0] 【映し出す・写し出す】 (動サ五[四]) (1)光をあてて物の形・姿などを他の物の上にあらわし出す。「スクリーンに―・された姿」 (2)絵や文章に描き出す。「白(セリフ)は可成(ナルベク)其時代の人を―・すのが主で/吾輩は猫である(漱石)」 [可能] うつしだせる

うつ・す【映す】🔗🔉

うつ・す [2] 【映す】 (動サ五[四]) 〔「写す」と同源〕 (1)物の形・姿などを他の物の表面に現れるようにする。「鏡に―・す」「水面に影を―・す」 (2)映像を,スクリーンやブラウン管の上に現す。「スライドを―・す」 [可能] うつせる

うつり【映り・写り】🔗🔉

うつり [3] 【映り・写り】 (1)色・光,物の姿・形などが映っている状態。「写真―のよい人」「テレビの―が悪い」 (2)色や模様などの取り合わせ。釣り合い。調和。「―のよい帯」

うつ・る【映る】🔗🔉

うつ・る [2] 【映る】 (動ラ五[四]) 〔「移る」と同源〕 (1)形・色・光などが,他の物の表面に現れる。映じる。「夕日が窓に―・る」「岸の花が水面に―・っている」 (2)スクリーンやテレビなどに,映像が現れる。「テレビがよく―・らない」 (3)調和する。つり合う。似合う。「白いケープがよく―・る」 (4)人に,そのような印象を与える。映ずる。「彼の態度は大人たちには生意気に―・った」

うつろ・う【映ろう】🔗🔉

うつろ・う ウツロフ [3] 【映ろう】 (動ワ五[ハ四]) 〔「映(ウツ)る」に継続の助動詞「ふ」の付いた「うつらふ」の転〕 光や影が他の物の表面にうつっている。「湖面に―・う富士の姿」

えい-が【映画】🔗🔉

えい-が ―グワ [1][0] 【映画】 一秒間一六または二四こまの速度で連続的に撮影されたフィルムを,映写機によって投影し,一連の物語や映像などを写し出すもの。一九世紀末に発明されて以来,トーキー・カラー・ワイド・立体などその表現技術はめざましく発展した。活動写真。キネマ。シネマ。ムービー。「―スター」

えいが-おんがく【映画音楽】🔗🔉

えいが-おんがく ―グワ― [4] 【映画音楽】 映画用に作曲・編曲され,フィルムのサウンド-トラックに録音された音楽の総称。

えいが-か【映画化】🔗🔉

えいが-か ―グワクワ [0] 【映画化】 (名)スル 小説や実際の事件などを脚色して映画にすること。

えいが-かい【映画界】🔗🔉

えいが-かい ―グワ― [3] 【映画界】 映画関係の仕事をする人々のつくりあげている世界。

えいが-かん【映画館】🔗🔉

えいが-かん ―グワクワン [3] 【映画館】 映画を上映して観客に見せる建物。映画劇場。

えいが-かんとく【映画監督】🔗🔉

えいが-かんとく ―グワ― [4] 【映画監督】 映画の,実際の創作・演出面での最高責任者。全スタッフの統率,俳優の演技指導,フィルムの編集,録音など,細部に至るまで関与する。

えいが-さい【映画祭】🔗🔉

えいが-さい ―グワ― [3] 【映画祭】 選ばれた映画を,短期間に一都市または一劇場で上映する行事。ベネチア・カンヌの国際映画祭は有名。

えいが-じん【映画人】🔗🔉

えいが-じん ―グワ― [3] 【映画人】 映画界に属する人。映画関係者。

えいが-りんりきてい【映画倫理規程】🔗🔉

えいが-りんりきてい ―グワ― 【映画倫理規程】 ⇒映倫(エイリン)

えい-しゃ【映写】🔗🔉

えい-しゃ [0] 【映写】 (名)スル 映画やスライドなどをスクリーンに映すこと。「教育用映画を―する」

えいしゃ-き【映写機】🔗🔉

えいしゃ-き [3] 【映写機】 映画・スライドを映す機械。強い光源とレンズの働きにより,フィルムの画像をスクリーン上に拡大して映し出すもの。

えいしゃ-まく【映写幕】🔗🔉

えいしゃ-まく [3] 【映写幕】 映画やスライドを映し出す白色の幕。銀幕。スクリーン。

えい-しゃ【映射】🔗🔉

えい-しゃ [0] 【映射】 (名)スル 光を受けて照り輝くこと。「きれいな金光を放ち日光に―するところは/浮城物語(竜渓)」

えい・じる【映じる】🔗🔉

えい・じる [0][3] 【映じる】 (動ザ上一) 〔サ変動詞「映ずる」の上一段化〕 「映ずる」に同じ。「新緑が湖面に―・じる」

えい・ず【映ず】🔗🔉

えい・ず 【映ず】 (動サ変) ⇒えいずる(映)

えい・ずる【映ずる】🔗🔉

えい・ずる [0][3] 【映ずる】 (動サ変)[文]サ変 えい・ず (1)(光・影・形などが)他の物にうつる。「紅葉が湖面に―・ずる」 (2)光をうけて,輝く。「春の光に―・ずる桜花」 (3)目に,そのように見える。感じられる。「子供の目にも異様に―・じた事件」

えい-ぞう【映像】🔗🔉

えい-ぞう ―ザウ [0] 【映像】 (1)映画・テレビ・写真などの画像のように,レンズを通して映し出された像。「鮮明な―」「―文化」 (2)頭の中に思い浮かんだ,ものの形やありさま。イメージ。

えい-たい【映帯】🔗🔉

えい-たい [0] 【映帯】 (名)スル 色彩や情景などが互いに映じあうこと。映発。

えい-はつ【映発】🔗🔉

えい-はつ [0] 【映発】 (名)スル 〔「えいほつ」とも〕 光や色彩などが互いにうつり合うこと。映帯。

えい-りん【映倫】🔗🔉

えい-りん 【映倫】 〔「映画倫理規程」「映倫管理委員会」の略〕 日本で製作・上映する映画を自主的に検閲規制する機関。1949年(昭和24)日本映画連合会が組織。57年全面改組して映画連合会から独立。社会的・倫理的に好ましくない部分について削除や表現の変更を勧告する。

はえ【映え・栄え】🔗🔉

はえ [2] 【映え・栄え】 〔動詞「はえる(映)」の連用形から〕 (1)ほまれ。名誉。「―ある栄冠をかちとる」 (2)はえること。はえるさま。見た目によく見えること。「見ばえ」「出来ばえ」などのように他の名詞の下に付いて「ばえ」と濁り,複合語を作る。 (3)引き立つこと。見ばえがすること。「その君をぞこの女御,大方のよろづのものの―にものし給ふ/栄花(見はてぬ夢)」

はえばえ・し【映え映えし・栄え栄えし】🔗🔉

はえばえ・し 【映え映えし・栄え栄えし】 (形シク) (1)非常にはえて見える。はなやかで見ばえがする。「内わたりにも墨染にて,―・しき事もなし/栄花(松の下枝)」 (2)光栄である。面目が立つ。「講師も―・しく覚ゆるなるべし/枕草子 33」

は・える【映える・栄える】🔗🔉

は・える [2] 【映える・栄える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 は・ゆ (1)明るい光に照らされて輝く。あざやかに見える。《映》「朝日に―・える富士山」 (2)周囲のものとの対比によって一段と美しさが目立つ。引き立って見える。《映》「紺碧の海に白い船体が―・える」

はや・す【栄やす・映やす】🔗🔉

はや・す 【栄やす・映やす】 (動サ四) (1)映えるようにする。引きたてる。「なに事もさしいらへし給ふ御光に―・されて/源氏(初音)」 (2)賞美する。ほめる。「七重花咲く八重花咲くと申し―・さね申し―・さね/万葉 3885」

は・ゆ【生ゆ・映ゆ】🔗🔉

は・ゆ 【生ゆ・映ゆ】 (動ヤ下二) ⇒はえる(生) ⇒はえる(映)

はゆ・し【映し】🔗🔉

はゆ・し 【映し】 (形ク) まばゆい。また,きまりが悪い。「おほむ返し聞こえむも―・ければ/和泉式部集」

うつす【映[写]す】(和英)🔗🔉

うつす【映[写]す】 (1)[謄写]copy;→英和 make a copy of;trace (敷き写す);→英和 reproduce (模写);→英和 describe (描写).→英和 (2)[写真を]take a photograph[picture]of;have a photograph[picture]taken (写してもらう). (3)[投影]reflect;→英和 mirror;→英和 project.→英和

うつり【映[写]りが良い(悪い)】(和英)🔗🔉

うつり【映[写]りが良い(悪い)】 (1)[写真の]is (not) taken well;look better in the picture.→英和 (2)[配合]⇒映[写]る.

うつる【映[写]る】(和英)🔗🔉

うつる【映[写]る】 (1)[投影]be reflected[mirrored];fall[be cast];→英和 [テレビ(映画)に]be on the television (screen).→英和 (2)[写真が]be taken.⇒映[写]り. (3)[配合]match;→英和 suit;→英和 harmonize;→英和 [似合う]become.→英和

えいが【映画】(和英)🔗🔉

えいが【映画】 <米>a motion[moving]picture,a movie;<英>a film;→英和 a picture;→英和 <米>the movies[<英>the cinema](総称).〜(を見)に行く go to the movies[cinema].〜化する film.〜に出る appear on the screen.→英和 ‖映画界 the cinema world;the screen world;filmdom.映画館 a cinema theater;a movie house.映画監督 a director.映画脚本 a scenario.映画祭 a film festival.映画スター<米>a movie[<英>film]star.映画俳優 a movie actor[actress].天然色映画 a technicolor film.文化(記録,教育,劇)映画 a cultural (documentary,an educational,feature) film.

えいしゃ【映写】(和英)🔗🔉

えいしゃ【映写】 projection.→英和 〜する project on a screen.→英和 ‖映写機 a projector.映写室 a projection room[booth].

えいじる【映じる】(和英)🔗🔉

えいじる【映じる】 (1)[反映]be reflected[mirrored]. (2)[印象づける]impress[strike]a person.→英和

えいぞう【映像】(和英)🔗🔉

えいぞう【映像】 a reflection;→英和 an image.→英和

えいりん【映倫[映倫管理委員会]】(和英)🔗🔉

えいりん【映倫[映倫管理委員会]】 Motion Picture Code of Ethics Committee.

はえる【映える】(和英)🔗🔉

はえる【映える】 [かがやく]shine;→英和 be bright;[引き立つ]look attractive;be set off.

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