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さし【△止し】🔗🔉

さし【止し】 〔接尾〕《接尾語「さす」の連用形から》動詞の連用形に付いて、その動作が中止の状態になっていること。また、そのような状態のものを表す。「読み―の書物」「吸い―のタバコ」

さ・す【△止す】🔗🔉

さ・す【止す】 〔接尾〕《動詞五(四)段型活用》動詞の連用形に付く。しかけていた動作を中途でやめる意を表す。…しかける。「言い―・す」「飲み―・す」していた動作が中途でやんだままの状態であることを表す。…しかかる。「おもしろき梅の花開け―・したる朝ぼらけ」〈源・常夏〉

し‐かん【止観】‐クワン🔗🔉

し‐かん【止観】‐クワン 天台宗で、禅定(ぜんじよう)により心の動揺を払って一つの対象に集中し、正しい智慧を起こして仏法を会得すること。天台宗の異称。「摩訶(まか)止観」の略。

しかん‐ごう【止観業】シクワンゴフ🔗🔉

しかん‐ごう【止観業】シクワンゴフ 日本の天台宗で、学生に課した学業の一。摩訶(まか)止観による修行をし法華経・金光経・仁王経などを読誦・講読するもの。→遮那(しやな)

しかん‐ざい【止汗剤】🔗🔉

しかん‐ざい【止汗剤】 汗が出るのを抑える薬。

しかん‐じゅうじょう【止観十乗】シクワンジフジヨウ🔗🔉

しかん‐じゅうじょう【止観十乗】シクワンジフジヨウ十乗観法(じゆうじようかんぼう)」に同じ。

し‐けつ【止血】🔗🔉

し‐けつ【止血】 [名]スル出血を止めること。血止め。

しけつ‐ざい【止血剤】🔗🔉

しけつ‐ざい【止血剤】 出血を止めるための薬剤。ゼラチン・トロンビン・ビタミンK・カルシウム製剤など。血止め薬。

しけつ‐せん【止血栓】🔗🔉

しけつ‐せん【止血栓】 タンポン

しけつ‐ほう【止血法】‐ハフ🔗🔉

しけつ‐ほう【止血法】‐ハフ 外傷などによる出血を止める方法。傷口にガーゼなどを当て、その上から包帯を巻く圧迫包帯法、傷口より心臓に近い側の血管を指で押さえる指圧止血法などがある。

しし‐ふしゅせつ【止止不×須説】🔗🔉

しし‐ふしゅせつ【止止不×須説】 法華経・方便品にある、法華一乗の法を説くように請う舎利弗(しやりほつ)に対して、釈迦が説くまいと答えた言葉。「止みなん止みなん説くべからず」と訓読する。

ししゃ‐ざい【止×瀉剤】🔗🔉

ししゃ‐ざい【止×瀉剤】 下痢を止めるための薬。下痢止め。止瀉薬。

し‐じゅう【止住】‐ヂユウ🔗🔉

し‐じゅう【止住】‐ヂユウ ある場所にとどまって住むこと。居住。「多年―の案内者だにも、時にとっては行き方を失ふ」〈太平記・一五〉

し‐しゅく【止宿】🔗🔉

し‐しゅく【止宿】 [名]スル宿屋などに泊まること。また、下宿すること。「知人宅に―する」

し‐すい【止水】🔗🔉

し‐すい【止水】 流れないでじっととどまっている水。たまり水。「明鏡―」水の流れを止めること。「―栓」

し‐つう【止痛】🔗🔉

し‐つう【止痛】 痛みを止めること。「―薬」

しどうほうがく【止動方角】シドウハウガク🔗🔉

しどうほうがく【止動方角】シドウハウガク 狂言。太郎冠者が、咳払(せきばら)いをすると暴れ、「止動方角」と唱えると鎮まる馬を借りてきて、わざと主人を落馬させる。

し‐よう【止揚】‐ヤウ🔗🔉

し‐よう【止揚】‐ヤウ [名]スルアウフヘーベン

しり‐ざい【止痢剤】🔗🔉

しり‐ざい【止痢剤】 下痢(げり)を止める薬。止瀉剤(ししやざい)

とどま・る【△止まる・△留まる・△停まる】🔗🔉

とどま・る【止まる・留まる・停まる】 [動ラ五(四)]進行していたものが停止する。立ちどまる。「―・ることなく水が流れる」「車は…家の入口に―・りぬ」〈鴎外・舞姫〉同じところ・地位にそのままいて動かないでいる。「現職に―・る」「首位に―・る」滞在する。「当地には、一〇日―・る予定」行かないで、あとに残る。「現地に―・って指導にあたる」「責任者は本部に―・る」その範囲・限度を越えないでいる。「期待されたが、平凡な記録に―・った」「問題点を指摘するに―・る」中止になる。「まうのぼり給ふことも―・り」〈大鏡・兼通〉しとめられる。「鹿(しし)は少しもはたらかず、二つの矢にてぞ―・りける」〈曾我・八〉最上である。それが一番すぐれている。「狂歌といふものはおそらく江戸に―・ったね」〈滑・浮世風呂・四〉 [類語](と)まる・停滞する・停止する・止(や)む・ストップする/滞在する・逗留(とうりゆう)する・滞留する/残る・居残る・残留する

とど・む【△止む・△留む・△停む】🔗🔉

とど・む【止む・留む・停む】 [動マ上二]とどめる。とめる。「世の理(こと)なれば―・みかねつも」〈万・八〇五〉[動マ下二]「とどめる」の文語形。

とどめ【△止め】🔗🔉

とどめ【止め】 人などを殺すとき、のどや胸などを刺して息の根を止めること。「―の一撃」

止めを刺(さ)・す🔗🔉

止めを刺(さ)・す 殺したあと生き返らないように完全に息の根を止める。「獲物に―・す」再び立ち上がれないように決定的な一撃を加える。「終盤の得点で―・す」物事の急所を押さえて、あとで問題が生じないようにする。「期限後はいっさい受けつけないと―・す」それに限る。それがいちばんすぐれている。「花は吉野に―・す」

とど・める【△止める・△留める・△停める】🔗🔉

とど・める【止める・留める・停める】 [動マ下一]とど・む[マ下二]移動させないで、元の所にいさせる。おさえて行かせないようにする。さしとめる。「帰ろうとする客を―・める」「足を―・める」元の形のままで、あとに残す。元の状態を保つ。「記録に―・める」「昔の姿を―・める」「原形を―・めない」その程度・段階・範囲内におさめて、それから出ないようにする。「会費は一万円に―・める」「意見を聞くだけに―・める」注意をそこに向ける。「目をし―・めつれば…必ず癖は見つけらるるわざに侍る」〈紫式部日記〉しとめる。「日の暮れ方に至るまで、鹿一頭も―・めずして」〈曾我・八〉

とまり【止(ま)り・留(ま)り】🔗🔉

とまり【止(ま)り・留(ま)り】 とまること。また、その所。(多く「…どまり」の形で)終わり。限度。「よくいって課長―だ」「このバスは駅前―だ」最後まで連れ添う相手。本妻。「この人を、―にとも思ひとどめ侍らず」〈源・帚木〉

とまり‐ぎ【止(ま)り木】🔗🔉

とまり‐ぎ【止(ま)り木】 鳥が止まれるように、鳥かごなどの中に取り付けた横木。酒場などのカウンターの前に置く脚の高い腰掛け。

とまり‐センター【止(ま)りセンター】🔗🔉

とまり‐センター【止(ま)りセンター】 旋盤などの工作機械で、工作物の中心を回転させずに静止したまま支える工具。

とまり‐ばめ【止(ま)り×嵌め】🔗🔉

とまり‐ばめ【止(ま)り×嵌め】 機械で、軸と穴の最大寸法と最小寸法の差によって、すきまあるいは締め代(しろ)ができる嵌め合い。締まり嵌め・すきま嵌めの中間。

とま・る【止(ま)る・留(ま)る・△停まる】🔗🔉

とま・る【止(ま)る・留(ま)る・停まる】 [動ラ五(四)]動いていたものが動かなくなる。動きをそこでやめた状態になる。停止する。「時計が―・る」「特急の―・る駅」「エンジンが―・る」続いていたものが続かなくなる。通じていたものが通じなくなる。「成長が―・る」「道はそこで―・っている」「水道が―・る」飛んでいた虫・鳥などが物につかまって静止した状態を保つ。「蝶が花に―・る」「小鳥が枝に―・る」動かないように固定される。「画鋲(がびよう)ではうまく―・らない」心・目・耳に感じられる。印象が消えずに残る。「目に―・る」「耳に―・った話」(「お高くとまる」の形で)えらそうな態度をとる。「美人でお高く―・っている」とりやめになる。中止される。「いつしか思ひたることの、障(さは)ること出(い)で来て、にはかに―・りぬる」〈能因本枕・一〇三〉行き着く。「ことわりも何もいづこに―・るべきにか」〈源・若菜上〉そこに残る。とどまる。「行くも―・るもみな泣きなどす」〈更級〉生き残る。この世にとどまる。「―・りゐる身も老いらくののちなればさらぬ別れぞいとどかなしき」〈新勅撰・雑三〉 [可能]とまれる [下接句]お高くとまる・御目に留まる・耳に留まる・目が留まる・目に留まる・目にも留まらぬ

と・む【止む・留む・△停む】🔗🔉

と・む【止む・留む・停む】 [動マ下二]「と(止)める」の文語形。

とめ【止め・留め】🔗🔉

とめ【止め・留め】 とめること。禁止すること。また、とめるもの。「けんかに―が入る」「通行―」物事の終わり。しまい。結末。「この話で―にする」「手紙とは云いながら五六行の走り書で、末にかしくの―も見えぬ」〈柳浪・今戸心中〉縫い糸の末端に作る結び目。二つの木材が直角または他の角度で出合うとき、その角度を折半して継ぎ目をつけたもの。主に額縁・長押(なげし)などの接合に用いる。生け花で、根締めのこと。

とめ‐ぎ【止(め)木・留(め)木】🔗🔉

とめ‐ぎ【止(め)木・留(め)木】 物を固定させるための木。江戸時代、山林の保護のため、切ることを禁じられていた木。停止木(ちようじぼく)

とめ‐く【止(め)句】🔗🔉

とめ‐く【止(め)句】 和歌・俳句などで、使用を忌み避ける句。禁句。

とめ‐そうば【止(め)相場】‐サウば🔗🔉

とめ‐そうば【止(め)相場】‐サウば 取引所で、立ち会いの最後に成立した値段。大引け値段。ストップ値段

とめ‐ど【止め△処】🔗🔉

とめ‐ど【止め処】 (多く「とめどない」「とめどもない」の形で)とめるところ。とどまるところ。終わり。際限。「涙が―もなく流れる」「―ない話」

とめ‐ナット【止(め)ナット】🔗🔉

とめ‐ナット【止(め)ナット】 振動によるナットの戻りを止めるために用いるナット。本ナットの下に締め付け、また特殊の形状や仕掛けを施してある。

とめ‐ねじ【止め螺=子】‐ねぢ🔗🔉

とめ‐ねじ【止め螺子】‐ねぢ ねじって押し込み、物が動かないように止めるねじ。押しねじ。

とめ‐ばり【留(め)針・止(め)針】🔗🔉

とめ‐ばり【留(め)針・止(め)針】 裁縫で、合わせ目や折り目に仮に刺してとめておく針。待ち針。物が動かないように刺してとめておく針。ピン。

とめ‐へん【止偏】🔗🔉

とめ‐へん【止偏】 漢字の偏(へん)の一。「此」などの「」の称。

とめ‐べん【止(め)弁・止め×瓣】🔗🔉

とめ‐べん【止(め)弁・止め×瓣】 ねじの上下によって皿形の弁が弁座と直角の方向に動き、流量を調節する装置。ストップバルブ。

とめ‐や【止め矢】🔗🔉

とめ‐や【止め矢】 最後に射る矢。とどめをさす矢。「うつぼの底の秘蔵の―とって」〈幸若・夜討曾我〉

と・める【止める・留める・△停める】🔗🔉

と・める【止める・留める・停める】 [動マ下一]と・む[マ下二]動いているものを動かないようにする。「タクシーを―・める」「文章を書く手を―・める」継続しているものを続かなくさせる。とだえさせる。「息を―・める」「痛みを―・める」固定して離れないようにする。「紙をピンで―・める」「背広のボタンを―・める」やめさせる。制止する。「けんかを―・める」関心を向ける。注意する。「心を―・めて聞く」「ふとテレビに目を―・める」その場にとどめ置く。「取り調べのため警察に―・める」やめる。「忌あれば―・めつ」〈かげろふ・上〉あとに残す。「月影の宿れる袖はせばくとも―・めても見ばや飽(あ)かぬ光を」〈源・須磨〉 [下接句]息の根を止める・気に留める・心に留める・心を留める・耳に留める・目を留める

とめ‐わん【止め×椀】🔗🔉

とめ‐わん【止め×椀】 会席料理で、最後に飯・香の物とともに出す汁物。止め。

とゆけぐうぎしきちょう【止由気宮儀式帳】とゆけグウギシキチヤウ🔗🔉

とゆけぐうぎしきちょう【止由気宮儀式帳】とゆけグウギシキチヤウ 豊受大神宮(とようけだいじんぐう)に関する祭儀・由来や職員の分掌などについて記した書。延暦二三年(八〇四)禰宜(ねぎ)五月麻呂らが神祇官に提出したもの。→皇太神宮(こうたいじんぐう)儀式帳

やごつ‐な・し【△止△事無し】🔗🔉

やごつ‐な・し【事無し】 [形ク]《「やごとなし」の音変化》「やんごとない」に同じ。「さすがに―・き所の衆どものすることなれば」〈宇治拾遺・二〉

やごと‐な・し【△止事無し】🔗🔉

やごと‐な・し【止事無し】 [形ク]《「やんごとなし」の撥音の無表記から》「やんごとない」に同じ。「―・き脇顔のしめやかに」〈浮・五人女・四〉

やまない【△止まない・×已まない】🔗🔉

やまない【止まない・×已まない】 〔連語〕《動詞「や(止)む」の未然形+打消しの助動詞「ない」》(「…してやまない」の形で)どこまでも…する。…しないではいられない。「御活躍を願って―ない」

やみ【△止み】🔗🔉

やみ【止み】 続いてきた事態が終わること。とまること。「小(こ)―」「沙汰(さた)―」

やみ‐がた【△止み方】🔗🔉

やみ‐がた【止み方】 雨・雪などがやみそうになること。また、その時分。「秋の雨の―寒き山風に帰さの雲も時雨れてぞ行く」〈玉葉集・秋下〉病気がなおりかけること。また、回復期。「男の病(やまひ)しけるを…―に訪(と)へりければ」〈後撰・雑二・詞書〉

やみ‐がた・い【△止み難い】🔗🔉

やみ‐がた・い【止み難い】 [形]やみがた・し[ク]抑え切れない。「―・い追慕の念」

や・む【△止む・×已む・△罷む】🔗🔉

や・む【止む・×已む・罷む】 [動マ五(四)]風・雨・雪など、自然現象の動きがなくなる。「夕立が―・む」「風が―・む」続いていたことがとまる。物事にきまりがつく。終わる。「騒動が―・む」「銃声が―・む」「死して後(のち)―・む」高まった感情や病気などがおさまる。「わたつみの海に出でたる飾磨(しかま)川絶えむ日にこそ吾(あ)が恋―・まめ」〈万・三六〇五〉[動マ下二]「や(止)める」の文語形。

止むに止(や)まれぬ🔗🔉

止むに止(や)まれぬ やめようとしても、やめられない。そうするよりほかない。「―事情で断る」

止むを得ず🔗🔉

止むを得ず しかたがなく。どうしようもなく。止むなく。「熱が出たので―早退した」

止むを得ない🔗🔉

止むを得ない そうするよりほかに方法がない。しかたがない。「撤退も―ない」

やむ‐な・い【△止む無い・×已む無い】🔗🔉

やむ‐な・い【止む無い・×已む無い】 [形]やむな・し[ク]しかたがない。やむをえない。「―・い決断」「―・く同意する」◆連用形の「やむなく」は、副詞的に用いることが多い。また、文語連体形の「やむなき」は、口語で名詞的に用いることがあり、「…のやむなきに至る」の形をとることが多い。

やめ【△止め・×已め】🔗🔉

やめ【止め・×已め】 やめること。中止。「―にする」「この計画は―だ」

や・める【△止める・×已める】🔗🔉

や・める【止める・×已める】 [動マ下一]や・む[マ下二]続けてきた状態・動作・行為をとめる。終える。「付き合いを―・める」「酒を―・める」予定していたことをしないことにする。中止する。「旅行を―・める」病気や癖などをなおす。「いみじう病み苦しがる…願立てなどして―・め奉りてけり」〈落窪・二〉

やんごと‐な・い【△止ん事無い】🔗🔉

やんごと‐な・い【止ん事無い】 [形]やんごとな・し[ク]《「止む事無し」が一語化したもの》家柄や身分がひじょうに高い。高貴である。「―・い生まれ」「―・いお方」そのまま捨てておけない。なおざりにできない。のっぴきならない。「うちにしも―・きことありとて、出でむとするに」〈かげろふ・上〉なみなみでない。特別である。「(左大臣ヲ)―・く重き御後見とおぼして」〈源・賢木〉貴重である。「―・き物持たせて」〈枕・七〇〉 [派生]やんごとなげ[形動]やんごとなさ[名]

ようごと‐な・し【△止う事無し】やうごと‐🔗🔉

ようごと‐な・し【止う事無し】やうごと‐ [形ク]《「やんごとなし」の「ん」を「う」と表記したもの》「やんごとない」に同じ。「ある―・き所より、菊の移ろへるを出だし給へれば」〈恵慶集・詞書〉

よし【△止し】🔗🔉

よし【止し】 よすこと。やめること。やめ。「小言はもう―にする」

よ・す【△止す】🔗🔉

よ・す【止す】 [動サ五(四)]やめる。中止する。「いたずらは―・しなさい」「行くのは―・そう」

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[音]シ [訓]と‐まる    とど‐まる    や‐む    とど‐める    と‐める    ただ    とど‐め [部首]止 [総画数]4 [コード]区点    2763      JIS   3B5F      S‐JIS 8E7E [分類]常用漢字 [難読語] →あっ‐し【遏止】え‐じ【依止】おこと‐てん【乎古止点】しし‐ふしゅせつ【止止不須説】とゆけぐうぎしきちょう【止由気宮儀式帳】をこと‐てん【乎古止点】

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