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さし【止し】🔗⭐🔉
さし【止し】
〔接尾〕
動詞の連用形に添えて中止の状態を表す語。「飲み―」「読み―」「言い―」
さ・す【止す】🔗⭐🔉
さ・す【止す】
〔他五〕
(他の動詞の連用形に付けて用いる)
①中途でやめる。し残す。中止する。源氏物語柏木「いみじうわななけば、思ふことも皆書き―・して」。「言い―・してやめる」
②(自動詞に添えて)物事が中途まで進んだ状態にとどまる。源氏物語常夏「おもしろき梅の花のひらけ―・したる朝ぼらけ」
し‐かん【止観】‥クワン🔗⭐🔉
し‐かん【止観】‥クワン
〔仏〕
①心を一つの対象に集中させて雑念を止め(止)、正しい智慧によって対象を観察すること(観)。天台宗の中心となる行法で、漸次止観・円頓止観・不定止観の三種を立てる。
②摩訶止観まかしかんの略。
③天台宗の異称。止観宗。
⇒しかん‐ごう【止観業】
⇒しかん‐じゅうじょう【止観十乗】
⇒しかん‐ねんぶつ【止観念仏】
しかん‐ごう【止観業】‥クワンゴフ🔗⭐🔉
しかん‐ごう【止観業】‥クワンゴフ
日本の天台宗で、学生が修すべき天台止観のこと。↔遮那しゃな業。
⇒し‐かん【止観】
しかん‐ざい【止汗剤】🔗⭐🔉
しかん‐ざい【止汗剤】
発汗を抑制・防止する薬品。アトロピン・樟脳酸の類。制汗剤。↔発汗剤
し‐けつ【止血】🔗⭐🔉
しけつ‐ざい【止血剤】🔗⭐🔉
しけつ‐ざい【止血剤】
出血を止める作用をもつ薬物。ゼラチン・カルシウム塩・食塩・アドレナリン・ビタミンK・トロンビンの類。
⇒し‐けつ【止血】
しけつ‐せん【止血栓】🔗⭐🔉
しけつ‐たい【止血帯】🔗⭐🔉
しけつ‐たい【止血帯】
出血部位に巻いて圧迫し、出血を止める包帯。
⇒し‐けつ【止血】
し‐し‐ふしゅせつ【止止不須説】🔗⭐🔉
し‐し‐ふしゅせつ【止止不須説】
〔仏〕[法華経方便品]「止みなん、止みなん、説くべからず」の意。舎利弗しゃりほつに対して、釈尊が法華経の甚深微妙の法を説くことを容易に肯がえんじないで言った言葉。
ししゃ‐ざい【止瀉剤】🔗⭐🔉
ししゃ‐ざい【止瀉剤】
下痢どめの薬。止瀉薬。
し‐じゅう【止住】‥ヂユウ🔗⭐🔉
し‐じゅう【止住】‥ヂユウ
とどまり住むこと。居住。
し‐しゅく【止宿】🔗⭐🔉
し‐しゅく【止宿】
宿泊すること。「―先」
し‐すい【止水】🔗⭐🔉
し‐すい【止水】
①とどまって流れない水。たまり水。死水。「明鏡―」
②水の出や漏水を止めること。「―栓」
し‐つう【止痛】🔗⭐🔉
し‐つう【止痛】
痛みどめ。「―薬」
しどうほうがく【止動方角】‥ハウ‥🔗⭐🔉
しどうほうがく【止動方角】‥ハウ‥
狂言。太郎冠者が主の命で馬を借りる。この馬は咳をすれば暴れるので、鎮めるための「止動方角」という呪文を習って帰るが、主の横暴に腹をたて、咳をして落馬させる。
し‐よう【止揚】‥ヤウ🔗⭐🔉
し‐よう【止揚】‥ヤウ
〔哲〕(Aufheben ドイツ 「廃棄」「高めること」「保存すること」の意)ヘーゲルの用語。弁証法的発展では、事象は低い段階の否定を通じて高い段階へ進むが、高い段階のうちに低い段階の実質が保存されること。矛盾する諸契機の発展的統合。揚棄ようき。
とどま・る【止まる・留まる・停まる】🔗⭐🔉
とどま・る【止まる・留まる・停まる】
〔自五〕
進行するはずのものが進行せず、停滞しているのが原義。
①もとと同じ所にあって動かない。土佐日記「にはかに風浪高ければ―・りぬ」。方丈記「よどみに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつむすびて、久しく―・りたるためしなし」。「現職に―・る」
②つかえて進まない。とどこおる。西大寺本最勝王経平安初期点「尋思するに暫くも停トドマルことなし」
③滞在する。宿泊する。源氏物語宿木「はかなく暮れぬれば、その夜は―・り給ひぬ」。「当地に1カ月―・る」
④あとに残る。残留する。万葉集8「島伝ひい別れゆかば―・れるわれは幣引きいはひつつ君をば待たむ」。源氏物語須磨「をさなく物し給ふが、かくよはひ過ぎぬるなかに―・り給ひて」。「母だけが郷里に―・る」
⑤停止する。終止する。とまる。宇津保物語菊宴「あて宮にきこえさしてやみなむずる事とおぼすに涙―・らずおもほさる」
⑥心がそこにひきつけられる。注意がそこに集中する。宇津保物語初秋「この北の方に、上せめて御心―・る」。源氏物語若紫「なべてならずもてひがみたる事好み給ふ御心なれば、御耳―・らむや」
⑦とりやめになる。中止になる。後拾遺和歌集秋「花山院歌合せさせ給はむとしけるに―・り侍りにけれど」。大鏡時平「今日の御遊び―・りぬ」
⑧(他動詞的に)自ら禁ずる。思いとどまる。日葡辞書「ジガイヲトドマル」
⑨仕留められる。とどめを刺される。曾我物語8「鹿は少しも働かず、二つの矢にてぞ―・りける」
⑩(そこに)きわまる。それ以上のものはない。浄瑠璃、山崎与次兵衛寿の門松「人の父としては慈に―・り、人の子として孝に―・るといふ」
⑪その範囲を出ない。「それは感情的反対に―・る」「損害はこれに―・らない」
⇒止まる所を知らない
○止まる所を知らないとどまるところをしらない
いつまでも止まることなく続く。際限がない。「人の欲は―」
⇒とどま・る【止まる・留まる・停まる】
○止まる所を知らないとどまるところをしらない🔗⭐🔉
○止まる所を知らないとどまるところをしらない
いつまでも止まることなく続く。際限がない。「人の欲は―」
⇒とどま・る【止まる・留まる・停まる】
とどみ【停み・止み】
(水を)たたえること。よどみ。万葉集9「夕しほの満ちの―に」
とど・む【止む】
[一]〔他上二〕
(連用形の用例しか見当たらない)おさえて動きをとめる。おしとどめる。万葉集5「遊びけむ時の盛りを―・みかね過しやりつれ」
[二]〔他下二〕
⇒とどめる(下一)
とどめ【止め】
①とどめること。さしとめること。
②人や生き物を殺す時、最後にその喉を刺すなどして息を絶つこと。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「―に及ばぬ、切捨、切捨」。「―の一撃」
⇒止めを刺す
どどめ
(栃木・群馬県などで)桑の実。
ど‐どめ【土留め】
土砂が崩れたり流されたりするのを防ぐため、コンクリート・板などでかためること。また、その設備。
とど‐めき【轟き】
①とどろくこと。〈字鏡集〉
②溝などが合流して音を立てて流れ落ちる所。
③灌漑用水を取るために川に築いた横堰よこぜき。どめき。
とど‐め・く【轟く】
〔自四〕
(ドドメクとも)
①とどろく。〈類聚名義抄〉
②がやがやと騒ぎ立てる。栄華物語衣珠「二郎君・三郎君―・きておはして」
とどめ‐どり【禁鳥】
(鶯宿梅おうしゅくばいの故事で、村上天皇がその梅を断念したからいう)ウグイスの異称。→鶯宿梅
とど・める【止める・留める・停める】
〔他下一〕[文]とど・む(下二)
①(行こうとするものを)おさえて行かせない。ひきとめる。万葉集18「明日よりは守部やりそへ君を―・めむ」
②(進行中のものを)そこに止まらせる。停止させる。制止する。万葉集14「沖つ渚に船は―・めむ」。万葉集19「流るる涙―・めかねつも」。「足を―・める」
③生きとどまらせる。この世にのこす。万葉集3「―・め得ぬ命にしあれば」。「あやうく一命を―・める」
④あとに残して置く。のこす。源氏物語桐壺「御子をば―・め奉りて忍びてぞいで給ふ」。源氏物語帚木「忍ばるべきかたみを―・めて」。「子供を故郷に―・めて上京する」「芭蕉が足跡を―・めた土地」「記録に―・める」
⑤注意をそこに集中させる。宇津保物語俊蔭「はかなくうち振舞へるも人には殊にて、上、御心―・めて御覧ず」。源氏物語帚木「ゆかしくて耳―・め給へるに」
⑥やめる。中止する。省略する。源氏物語幻「女房など多くいひ集めたれど―・めつ」
⑦しとめる。とどめを刺す。曾我物語8「鹿は重保が矢一つにて―・めたる鹿を」
⑧(結着をつける意で)それを最高のものとする。仮名草子、色音論「誰も嫌はぬ好きの道、若衆・女で―・めたり」
⑨その範囲を出ないようにする。「誤りを指摘するに―・める」
とどみ【停み・止み】🔗⭐🔉
とどみ【停み・止み】
(水を)たたえること。よどみ。万葉集9「夕しほの満ちの―に」
とど・む【止む】🔗⭐🔉
とど・む【止む】
[一]〔他上二〕
(連用形の用例しか見当たらない)おさえて動きをとめる。おしとどめる。万葉集5「遊びけむ時の盛りを―・みかね過しやりつれ」
[二]〔他下二〕
⇒とどめる(下一)
とどめ【止め】🔗⭐🔉
とどめ【止め】
①とどめること。さしとめること。
②人や生き物を殺す時、最後にその喉を刺すなどして息を絶つこと。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「―に及ばぬ、切捨、切捨」。「―の一撃」
⇒止めを刺す
とど・める【止める・留める・停める】🔗⭐🔉
とど・める【止める・留める・停める】
〔他下一〕[文]とど・む(下二)
①(行こうとするものを)おさえて行かせない。ひきとめる。万葉集18「明日よりは守部やりそへ君を―・めむ」
②(進行中のものを)そこに止まらせる。停止させる。制止する。万葉集14「沖つ渚に船は―・めむ」。万葉集19「流るる涙―・めかねつも」。「足を―・める」
③生きとどまらせる。この世にのこす。万葉集3「―・め得ぬ命にしあれば」。「あやうく一命を―・める」
④あとに残して置く。のこす。源氏物語桐壺「御子をば―・め奉りて忍びてぞいで給ふ」。源氏物語帚木「忍ばるべきかたみを―・めて」。「子供を故郷に―・めて上京する」「芭蕉が足跡を―・めた土地」「記録に―・める」
⑤注意をそこに集中させる。宇津保物語俊蔭「はかなくうち振舞へるも人には殊にて、上、御心―・めて御覧ず」。源氏物語帚木「ゆかしくて耳―・め給へるに」
⑥やめる。中止する。省略する。源氏物語幻「女房など多くいひ集めたれど―・めつ」
⑦しとめる。とどめを刺す。曾我物語8「鹿は重保が矢一つにて―・めたる鹿を」
⑧(結着をつける意で)それを最高のものとする。仮名草子、色音論「誰も嫌はぬ好きの道、若衆・女で―・めたり」
⑨その範囲を出ないようにする。「誤りを指摘するに―・める」
○止めを刺すとどめをさす
①刺して息の根をとめる。
②転じて、物事の最後に、急所をおさえてそれ以上反撃・反駁などのできないようにする。
③(「AはBに―」の形で)AについてはBが最もすぐれている。「浜焼は鯛に―」
⇒とどめ【止め】
○止めを刺すとどめをさす🔗⭐🔉
○止めを刺すとどめをさす
①刺して息の根をとめる。
②転じて、物事の最後に、急所をおさえてそれ以上反撃・反駁などのできないようにする。
③(「AはBに―」の形で)AについてはBが最もすぐれている。「浜焼は鯛に―」
⇒とどめ【止め】
とと‐や【魚屋】
高麗焼の抹茶茶碗で泉州堺の商人「ととや」というものが所蔵したとも、千利休が魚屋の店先で見出したからともいう。赤鼠色の土の上に青茶色の斑文があらわれたもの。斗々屋。
トドラー【toddler】
よちよち歩きの幼児。およそ生後15カ月から3歳までの子供。子供服の適用年齢表示などに用いる。
ととり‐べ【鳥取部】
大和政権で鳥を捕獲し飼育する技術を世襲していた品部しなべ。鳥飼部。
ととり‐やま【砥取山】
京都市西部高雄の付近にあり、古く砥石の産地であった山。
とどろ【轟】
とどろくさま。音のひびきわたるさま。万葉集15「岩ばしる滝たぎも―に」
⇒とどろ‐あし【轟足】
⇒とどろ‐がけ【轟駆け】
⇒とどろ‐とどろ【轟轟】
とどろ‐あし【轟足】
あらあらしく踏みつける足つき。また、その足つきで歩くこと。
⇒とどろ【轟】
とどろ‐がけ【轟駆け】
足音高く馬を走らせること。幸若舞曲、笈さがし「弁慶は伝馬にのつて関所の前を―して通す」
⇒とどろ【轟】
とどろか・す【轟かす】
〔他五〕
①鳴りひびかせる。源氏物語夕顔「おどろおどろしく踏み―・す唐臼の音も」
②あまねく世間に名を知らせる。「天下に名を―・す」
③鼓動をはげしくする。「胸を―・す」
とどろき【轟き】
とどろくこと。また、その音。「砲声の―」「胸の―」
とどろき‐の‐はし【轟の橋】
①奈良の東大寺の西にあった橋。
②近江国にあったという橋。(歌枕)
③陸前国にあったという橋。(歌枕)
とどろ・く【轟く】
〔自五〕
①鳴りひびく。ひびきわたる。源氏物語明石「いよいよ鳴り―・きて」。「雷鳴が―・く」
②あまねく名を知られる。有名になる。「名人の名が―・く」
③鼓動がはげしくなる。「胸が―・く」
とどろこ・す【轟こす】
〔他四〕
(→)「とどろかす」に同じ。古事記上「天の石屋戸にうけ伏せて踏み―・し」
とどろ‐とどろ【轟轟】
とどろくさまを強めていう語。紫式部日記「渡殿のはしの―と踏み鳴らさるるさへぞ」
⇒とどろ【轟】
とどろ‐め・く【轟めく】
〔自四〕
とどろくように鳴りひびく。宇治拾遺物語8「谷へ―・きて逃げ行く音す」
ど‐どん【駑鈍】
才がにぶく知恵の足りないこと。
どどんぱ
4拍子の3拍めを三連音符にした、日本でできたリズム。
トナー【toner】
電子写真・静電記録などで、静電潜像を現像する着色粉末。電荷のある部分に吸引され、画像を形成する。
ドナー【donor】
(寄贈者・提供者の意)輸血の給血者、移植の臓器または組織の提供者。↔レシピエント。
⇒ドナー‐カード【donor card】
ドナー‐カード【donor card】
死後の臓器提供の意思を表示する携帯用のカード。臓器提供意思表示カード。
⇒ドナー【donor】
と‐ない【都内】
①みやこのうち。矢野竜渓、経国美談「国事を談ぜし帰途に―の有名なる場所場所を遊覧したりける」
②東京都のうち。特に、二十三区内。
どない
(主に西日本で)どんな。どんなに。どがい。江戸生艶気樺焼えどうまれうわきのかばやき「どねへに地味でも、耳のわきに枕だこのあるので、商売あがりはソレじきに知れやす」
とな・う【殉ふ】トナフ
〔自下二〕
死者に従って死ぬ。殉死する。類聚名義抄「殉、トコフ・トナフ・シタガフ」
とな・う【唱ふ・称ふ】トナフ
〔他下二〕
⇒となえる(下一)
とな・う【調ふ】トナフ
〔他下二〕
ととのえる。一つにする。落ち着かせる。栄華物語玉飾「かへすがへすも心を―・へ祈り申し給ふ」
ドナウ【Donau ドイツ】
ドイツ南西部シュヴァルツヴァルトの東部に発し、オーストリア・ハンガリー・バルカン諸国を流れて黒海に注ぐ大河。長さ2860キロメートル。水上交通が発達し、マイン川と運河で連絡、北海へも通ずる。沿岸にウィーン・ブダペスト・ベオグラードなどの諸都市がある。英語名ダニューブ。
ドナウ
提供:NHK
となえ【称え】トナヘ
呼び名。名称。称号。
となえ‐うしな・う【唱へ失ふ】トナヘウシナフ
〔自四〕
時を経る間に信心などがすたれる。〈日葡辞書〉
とな・える【唱える・称える】トナヘル
〔他下一〕[文]とな・ふ(下二)
(室町時代よりヤ行にも活用)
①(あるきまった文句を)声をたててよむ。蜻蛉日記巻末歌「―・ふなるなみの数にはあらねども蓮の上の露にかからむ」。日葡辞書「クルスノモンヲトナユル」。「お経を―・える」
②高く叫ぶ。「万歳を―・える」
③人に先立って主張する。首唱する。「新説を―・える」「異を―・える」
④(「称える」と書く)名づけていう。呼ぶ。称する。「名を某と―・える」
と‐なか【門中】
瀬戸の中。海峡の中。古事記下「由良の門との―の海石いくりに」
トナカイ【馴鹿】
(アイヌ語から)シカ科の哺乳類。ニホンジカより大きく、体長2メートル。雌・雄ともに角を持つが、雌の角は小さい。北極を取り巻く地域に広く分布し、北ヨーロッパやシベリアでは家畜化されてもいる。ツンドラにいるトナカイは季節的に大群をつくって長距離の移動をする。じゅんろく。
トナカイ
トナカイ
提供:東京動物園協会
と‐なご【鳥名子】
①伊勢神宮に奉仕して雑役に従う女。
②鳥名子舞の略。また、鳥名子舞を舞う童男・童女。
⇒となご‐まい【鳥名子舞】
となご‐まい【鳥名子舞】‥マヒ
伊勢神宮で6月17日に行われた舞。童男・童女18人が、青摺あおずりの装束をつけ、手を組んで回り、次に一同の頭を寄せて伏し、後に起きて手を打つもの。歌と笛と琴に合わせる。
⇒と‐なご【鳥名子】
となせ‐の‐たき【戸無瀬の滝】
京都嵯峨の嵐山にあった滝。
となせ‐やま【戸無瀬山】
京都嵐山の異称。
どなた【何方】
〔代〕
①不定・疑問の方向や位置について言及するのに使う語。どちら。どっち。狂言、吟じ聟「―からござりました」
②「だれ」の丁寧な言い方。狂言、連歌毘沙門「こなたは―でござるぞ」。「―かおいででしょうか」
ドナテッロ【Donatello】
(本名Donato di Niccolò di Betto Bardi)イタリアの彫刻家。徹底した写実性を通じてルネサンス様式を確立し、ミケランジェロの理想主義を先導。大理石の「聖ジョルジョ像」、青銅の「ガッタメラータ将軍騎馬像」、木彫の「マグダラのマリア像」など。(1386頃〜1466)
ど‐なべ【土鍋】
土焼きの鍋。
と‐なみ【門浪・戸浪】
瀬戸に立つ波。万葉集7「明石の―いまだ騒けり」
と‐なみ【鳥網】
(トノアミの約)鳥をとるために張る網。とりあみ。万葉集17「足引の彼面此面おてもこのもに―はり」
⇒となみ‐はる【鳥網張る】
となみ【礪波・砺波】
富山県西部の市。礪波平野の中央にあり、米を主とする農産物、チューリップ球根の産地。人口4万9千。
▷行政上の市名は「砺波市」と書く。
⇒となみ‐の‐せき【礪波関】
⇒となみ‐へいや【礪波平野】
⇒となみ‐やま【礪波山】
となみ‐の‐せき【礪波関】
加賀と越中との境に設けられた関。倶利伽羅くりから峠の東麓にあった。
⇒となみ【礪波・砺波】
となみ‐はる【鳥網張る】
〔枕〕
「さか(坂)」にかかる。万葉集13「―坂手を過ぎ」
⇒と‐なみ【鳥網】
となみ‐はんとう【斗南半島】‥タウ
(→)下北半島の別称。
となみ‐へいや【礪波平野】
富山県西部、礪波地方の庄川・小矢部川扇状地から成る平野。散居集落で知られる。
⇒となみ【礪波・砺波】
となみ‐やま【礪波山】
富山県西端、小矢部市石動いするぎにある山。北陸道の険要で、礪波関址や倶利伽羅くりから峠がある。標高277メートル。
⇒となみ【礪波・砺波】
とな・む【歴む】
〔他下二〕
次々に巡る。わたる。欽明紀「諸臣まえつきみたちに―・め問ひて」
と‐なめ【臀呫】
トンボの雌雄が交尾して互いに尾をふくみあい、輪になって飛ぶこと。神武紀「蜻蛉あきずの―の如くにあるかな」
となり【隣】
①横に相接した位置。またその位置にあるもの。伊勢物語「伊勢の国なりける女、またえ逢はで―の国へいくとて」
②特に、相接する家。隣家。万葉集14「―の衣きぬを借りて着なはも」
⇒となり‐あわせ【隣合せ】
⇒となり‐うら【隣裏】
⇒となり‐きんじょ【隣近所】
⇒となり‐ぐに【隣国】
⇒となり‐ぐみ【隣組】
⇒となり‐ざかい【隣界・隣境】
⇒となり‐しらず【隣知らず】
⇒となり‐ず‐から【隣づから】
⇒となり‐づきあい【隣付合い】
⇒隣の芝生は青い
⇒隣の糂粏味噌
⇒隣の疝気を頭痛に病む
⇒隣の宝を数える
となり‐あ・う【隣り合う】‥アフ
〔自五〕
互いに隣となる。「―・って座る」
となり‐あわせ【隣合せ】‥アハセ
たがいに隣同士の関係にあること。となりあい。「危険と―の仕事」
⇒となり【隣】
となり‐うら【隣裏】
家の背後にある隣家。うらどなり。
⇒となり【隣】
となり‐きんじょ【隣近所】
隣や近所の家。周辺の家々。
⇒となり【隣】
となり‐ぐに【隣国】
互いに境を接する国。りんごく。
⇒となり【隣】
となり‐ぐみ【隣組】
第二次大戦下、国民統制のために作られた地域組織。町内会・部落会の下に数軒を1単位として作られ、食糧その他生活必需品の配給などを行なった。1940年(昭和15)制度化、47年廃止。
⇒となり【隣】
どなり‐こ・む【怒鳴り込む】
〔自五〕
怒鳴って相手の所に入り込む。相手のいる場所に行って激しい口調で非難する。「うるさいと隣家に―・む」
となり‐ざかい【隣界・隣境】‥ザカヒ
となりとのさかい。
⇒となり【隣】
となり‐しらず【隣知らず】
①牡丹餅ぼたもちの異称。(嬉遊笑覧)
②手軽に婚礼をととのえること。(俚言集覧)
⇒となり【隣】
となり‐ず‐から【隣づから】‥ヅ‥
となりあう間柄。隣同士。浮世草子、好色産毛「思ひがけなき文つけられて、―の親々の手前いかがながら」
⇒となり【隣】
となり・する【隣する】
〔自サ変〕
隣に接して並ぶ。「工業地帯に―・した町」
どなり‐ちら・す【怒鳴り散らす】
〔自五〕
さんざんに怒鳴る。あたりかまわず怒声をはりあげる。「家族に―・す」
となり‐づきあい【隣付合い】‥アヒ
隣同士としての交際。
⇒となり【隣】
どなり‐つ・ける【怒鳴り付ける】
〔他下一〕
相手に対してはげしくどなる。「部下を―・ける」
トナカイ
提供:東京動物園協会
と‐なご【鳥名子】
①伊勢神宮に奉仕して雑役に従う女。
②鳥名子舞の略。また、鳥名子舞を舞う童男・童女。
⇒となご‐まい【鳥名子舞】
となご‐まい【鳥名子舞】‥マヒ
伊勢神宮で6月17日に行われた舞。童男・童女18人が、青摺あおずりの装束をつけ、手を組んで回り、次に一同の頭を寄せて伏し、後に起きて手を打つもの。歌と笛と琴に合わせる。
⇒と‐なご【鳥名子】
となせ‐の‐たき【戸無瀬の滝】
京都嵯峨の嵐山にあった滝。
となせ‐やま【戸無瀬山】
京都嵐山の異称。
どなた【何方】
〔代〕
①不定・疑問の方向や位置について言及するのに使う語。どちら。どっち。狂言、吟じ聟「―からござりました」
②「だれ」の丁寧な言い方。狂言、連歌毘沙門「こなたは―でござるぞ」。「―かおいででしょうか」
ドナテッロ【Donatello】
(本名Donato di Niccolò di Betto Bardi)イタリアの彫刻家。徹底した写実性を通じてルネサンス様式を確立し、ミケランジェロの理想主義を先導。大理石の「聖ジョルジョ像」、青銅の「ガッタメラータ将軍騎馬像」、木彫の「マグダラのマリア像」など。(1386頃〜1466)
ど‐なべ【土鍋】
土焼きの鍋。
と‐なみ【門浪・戸浪】
瀬戸に立つ波。万葉集7「明石の―いまだ騒けり」
と‐なみ【鳥網】
(トノアミの約)鳥をとるために張る網。とりあみ。万葉集17「足引の彼面此面おてもこのもに―はり」
⇒となみ‐はる【鳥網張る】
となみ【礪波・砺波】
富山県西部の市。礪波平野の中央にあり、米を主とする農産物、チューリップ球根の産地。人口4万9千。
▷行政上の市名は「砺波市」と書く。
⇒となみ‐の‐せき【礪波関】
⇒となみ‐へいや【礪波平野】
⇒となみ‐やま【礪波山】
となみ‐の‐せき【礪波関】
加賀と越中との境に設けられた関。倶利伽羅くりから峠の東麓にあった。
⇒となみ【礪波・砺波】
となみ‐はる【鳥網張る】
〔枕〕
「さか(坂)」にかかる。万葉集13「―坂手を過ぎ」
⇒と‐なみ【鳥網】
となみ‐はんとう【斗南半島】‥タウ
(→)下北半島の別称。
となみ‐へいや【礪波平野】
富山県西部、礪波地方の庄川・小矢部川扇状地から成る平野。散居集落で知られる。
⇒となみ【礪波・砺波】
となみ‐やま【礪波山】
富山県西端、小矢部市石動いするぎにある山。北陸道の険要で、礪波関址や倶利伽羅くりから峠がある。標高277メートル。
⇒となみ【礪波・砺波】
とな・む【歴む】
〔他下二〕
次々に巡る。わたる。欽明紀「諸臣まえつきみたちに―・め問ひて」
と‐なめ【臀呫】
トンボの雌雄が交尾して互いに尾をふくみあい、輪になって飛ぶこと。神武紀「蜻蛉あきずの―の如くにあるかな」
となり【隣】
①横に相接した位置。またその位置にあるもの。伊勢物語「伊勢の国なりける女、またえ逢はで―の国へいくとて」
②特に、相接する家。隣家。万葉集14「―の衣きぬを借りて着なはも」
⇒となり‐あわせ【隣合せ】
⇒となり‐うら【隣裏】
⇒となり‐きんじょ【隣近所】
⇒となり‐ぐに【隣国】
⇒となり‐ぐみ【隣組】
⇒となり‐ざかい【隣界・隣境】
⇒となり‐しらず【隣知らず】
⇒となり‐ず‐から【隣づから】
⇒となり‐づきあい【隣付合い】
⇒隣の芝生は青い
⇒隣の糂粏味噌
⇒隣の疝気を頭痛に病む
⇒隣の宝を数える
となり‐あ・う【隣り合う】‥アフ
〔自五〕
互いに隣となる。「―・って座る」
となり‐あわせ【隣合せ】‥アハセ
たがいに隣同士の関係にあること。となりあい。「危険と―の仕事」
⇒となり【隣】
となり‐うら【隣裏】
家の背後にある隣家。うらどなり。
⇒となり【隣】
となり‐きんじょ【隣近所】
隣や近所の家。周辺の家々。
⇒となり【隣】
となり‐ぐに【隣国】
互いに境を接する国。りんごく。
⇒となり【隣】
となり‐ぐみ【隣組】
第二次大戦下、国民統制のために作られた地域組織。町内会・部落会の下に数軒を1単位として作られ、食糧その他生活必需品の配給などを行なった。1940年(昭和15)制度化、47年廃止。
⇒となり【隣】
どなり‐こ・む【怒鳴り込む】
〔自五〕
怒鳴って相手の所に入り込む。相手のいる場所に行って激しい口調で非難する。「うるさいと隣家に―・む」
となり‐ざかい【隣界・隣境】‥ザカヒ
となりとのさかい。
⇒となり【隣】
となり‐しらず【隣知らず】
①牡丹餅ぼたもちの異称。(嬉遊笑覧)
②手軽に婚礼をととのえること。(俚言集覧)
⇒となり【隣】
となり‐ず‐から【隣づから】‥ヅ‥
となりあう間柄。隣同士。浮世草子、好色産毛「思ひがけなき文つけられて、―の親々の手前いかがながら」
⇒となり【隣】
となり・する【隣する】
〔自サ変〕
隣に接して並ぶ。「工業地帯に―・した町」
どなり‐ちら・す【怒鳴り散らす】
〔自五〕
さんざんに怒鳴る。あたりかまわず怒声をはりあげる。「家族に―・す」
となり‐づきあい【隣付合い】‥アヒ
隣同士としての交際。
⇒となり【隣】
どなり‐つ・ける【怒鳴り付ける】
〔他下一〕
相手に対してはげしくどなる。「部下を―・ける」
とまり【止り・留り】🔗⭐🔉
とまり【止り・留り】
①とまること。また、そのところ。
②終り。はて。古今和歌集秋「みなとや秋の―なるらむ」
③終りまで連れ添うこと。また、その人。本妻。源氏物語帚木「此の人を―にとも思ひとどめ侍らず」
⇒とまり‐ぎ【止り木】
⇒とまり‐センター【止りセンター】
⇒とまり‐ばめ【止り嵌め】
とまり‐ぎ【止り木】🔗⭐🔉
とまり‐ぎ【止り木】
①鳥籠などに、鳥がとまるように設けた横木。
②バーなどで、カウンターの前に置く脚の高い腰掛。「―で飲む」
⇒とまり【止り・留り】
とまり‐センター【止りセンター】🔗⭐🔉
とまり‐センター【止りセンター】
(dead center)工作中に回転をせず静止している中心点。旋盤の心押し台の類。
⇒とまり【止り・留り】
とまり‐ばめ【止り嵌め】🔗⭐🔉
とまり‐ばめ【止り嵌め】
〔機〕隙間すきまばめと締りばめとの中間で、公差によって隙間または締代しめしろができる嵌合はめあい。
⇒とまり【止り・留り】
とま・る【止まる・留まる・停まる】🔗⭐🔉
とま・る【止まる・留まる・停まる】
[一]〔自五〕
➊事物の動き・続きがやむ。
①動かなくなる。停止する。推移しない。万葉集19「逝く水の―・らぬ如く常も無く移ろふみれば」。拾遺和歌集愚草下「はや瀬川みなわさかまきゆく波の―・らぬ秋を何惜しむらむ」。「電車が―・る」「時計が―・る」
②やめになる。中止される。源氏物語鈴虫「御前の御遊び俄に―・りぬるを口惜しがりて」
③さしとめられる。とだえる。源氏物語賢木「斯くてもいつしかと御位を去り、御封などの―・るべきにもあらぬを」
④たたずむ。立ちどまる。源氏物語蓬生「今宵もゆきすぎがてに―・らせ給へるを、いかが聞えさせむ」
⑤(動きがおさまって)落ち着く。続いていたものがなくなる。収まる。源氏物語若菜上「まして、ことわりも何もいづこに―・るべきにか」。山家集「ともし火の掲げ力もなくなりて―・る光を待つわが身かな」。「痛みが―・る」
⑥(飛んでいたものなどが)つかまって休む。しっかりととりつく。そこで動かなくなる。狂言、伊文字「鞠は枝に―・つた」。日葡辞書「トリガキノエダニトマル」。「鬼ごっこするもの、この指―・れ」
⑦通じなくなる。ふさがる。浄瑠璃、生写朝顔話「にはかの大雨で川が―・つた、川どめ、川どめ」。「脱線事故で電車が―・る」「工事で水道が―・る」
⑧固定する。「釘で―・っている」
➋(「泊まる」とも書く)そこにとどまって居る。
①宿をとる。宿泊する。源氏物語夕霧「大将殿の出で給ふなりけり。よべも御車もかへして―・り給ひける」。「京都で―・る」
②(居を定めて)滞在する。住みつく。宇津保物語蔵開下「あからさまにとてまかりにしままに、やがてまかり―・りにしかば」
③とのいする。宿直する。源氏物語末摘花「御とのゐ所にやがて―・りたまひぬるやうにて夜更かしておはしたり」
④船などが港に入って碇いかりをおろす。碇泊ていはくする。土佐日記「なほかはのぼりになづみて、とりかひのみまきといふほとりに―・る」。「港に―・る」
⑤(子種がやどる意。月経がとまる意ともいう)妊娠する。好色二代男「たが子とも知れず、―・つて、お腹をおなやみ」
➌後にとどまる。
①後に残る。万葉集12「―・りにし人を思ふに秋津野にゐる白雲の止む時も無し」
②生き残る。源氏物語須磨「人のそねみ多くて亡せ給ひにしかど、この君の―・り給へるいとめでたしかし」
③印象深く、こびりつく。引きつけられる。源氏物語夕顔「只はかなき一ふしに御心―・りていかなる人のすみかならむとは、往来に御目―・り給ひけり」。「耳に―・る」「気に―・る」
[二]〔他四〕
①やめる。よす。炭俵「酒を―・れば祖母ばばの気に入る」(野坡)
②停止させる。とめる。浄瑠璃、冥途飛脚「野口の溝の水氷、滑るを―・る高足駄」
◇動きがやむ、続かなくなる場合は、「止」がふつうで「停」も使う。そのままの状態でじっとしている、固定する、強く意識されて残るなどの場合に「留」を使う。
と・む【止む・留む・停む】🔗⭐🔉
と・む【止む・留む・停む】
〔他下二〕
⇒とめる(下一)
とめ【留め・止め】🔗⭐🔉
とめ【留め・止め】
①とめること。とめるもの。
②しまい。おわり。終末。
③二つの木材が直角またはある角度で出会う時、その角を折半して接ぎ目を設けた仕口しくち。
④生花の下段の役枝やくえだの称。ねじめ。
⑤縫糸のはしに、糸が抜けないように作る小さなこぶ。
とめ‐く【止句】🔗⭐🔉
とめ‐く【止句】
和歌・俳句で忌み避ける句。禁句。
とめ‐ぐさ【止草】🔗⭐🔉
とめ‐ぐさ【止草】
作物の栽培に当たり、最後に行われる中耕。中耕は多く除草を伴うからいう。止作。挙草あげぐさ。塗草ぬりぐさ。
とめ‐くら【止倉】🔗⭐🔉
とめ‐くら【止倉】
みだりに開くことを禁止した倉。
とめ‐そうば【止相場】‥サウ‥🔗⭐🔉
とめ‐そうば【止相場】‥サウ‥
(取引用語)
①大引おおびけ値段。
②相場の過当な騰落を防止するため上下一定の値幅を決め、同日中にそれ以上、あるいは以下に相場が変動すれば取引を中止させる場合の一定値段。
とめ‐ど【留処・止処】🔗⭐🔉
とめ‐ど【留処・止処】
とめるべきところ。際限。しまい。「―もなくしゃべる」
とめ‐ナット【止めナット】🔗⭐🔉
とめ‐ナット【止めナット】
ナットのゆるみ止めのために、本ナットの下にはめるナット。互いに押し合う状態になるように本ナットの反対向きに締める。
とめ‐ばり【留針・止針】🔗⭐🔉
とめ‐ばり【留針・止針】
①裁縫の際、折り目などに仮に刺してとめておく針。まち針。
②物を仮に刺し留めるのに用いる針。ピン。
とめ‐へん【止偏】🔗⭐🔉
とめ‐へん【止偏】
漢字の偏の一つ。「此」などの偏の「止」の称。
とめ‐べん【止め弁】🔗⭐🔉
とめ‐べん【止め弁】
①皿形の弁と弁座とから成り、ねじで上下に動かして流路を開閉する弁。ストップ‐バルブ。
②(→)「逆止め弁」に同じ。
とめ‐や【止矢】🔗⭐🔉
とめ‐や【止矢】
最後に射る矢。
と・める【止める・留める・停める】🔗⭐🔉
と・める【止める・留める・停める】
〔他下一〕[文]と・む(下二)
➊事物の動き・続きをやめさせる。
①進ませない。動かないようにする。万葉集19「渋渓しぶたにをさしてわが行くこの浜に月夜飽きてむ馬しまし―・め」。「車を―・める」
②引きとめる。また、つなぎとめる。万葉集4「うち日さす宮に行く子をまがなしみ―・むれば苦しやればすべなし」。後撰和歌集秋「白露に風の吹きしく秋の野はつらぬき―・めぬ玉ぞ散りける」
③やめさせる。禁ずる。制する。万葉集2「御立たしの島を見るときにはたづみ流るる涙―・めそかねつる」。「喧嘩を―・める」
④続いていたものをなくする。とだえさせる。絶つ。特に、生命を断つ。仕留める。春の日「滝壺に柴押しまげて音―・めん」(越人)。浄瑠璃、出世景清「一人を―・めんことは案の打物うちもの小脇にかいこんで」。「痛みを―・める」
⑤動かないように固定する。「髪をピンで―・める」
➋(「泊める」とも書く)そこにとどめ居させる。
①碇泊させる。万葉集15「さ夜ふけて行方を知らに我あが心明石の浦に船―・めて浮寝をしつつ」
②宿を貸す。とまらせる。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「泊らんせ、泊らんせ。旅籠はたご安うて―・めませう」。「客を一晩―・める」
➌後にとどまらせる。
①とどめておく。あとにのこす。源氏物語須磨「月影のやどれる袖はせばくとも―・めても見ばや飽かぬ光を」
②(この世に跡をとどめる意で)命を長らえる。源氏物語真木柱「みづからは斯く心憂き宿世今は見果てつれば、この世に跡―・むべきにもあらず」
③心をよせる。留意する。(耳や目の働きを)その点に集中させる。源氏物語夕顔「朝霧の晴れ間も待たぬ気色にて花に心を―・めぬとぞ見る」。「気に―・めて下さって有難う」「人の話に耳を―・める」「目を―・める」
◇動き・続きをやめさせる場合は、「止」がふつうで「停」も使う。固定する場合、感覚の働きを向けたり残したりする場合に「留」を使う。
とめ‐わん【止め椀】🔗⭐🔉
とめ‐わん【止め椀】
会席料理で、献立の最後に飯・香の物とともに供する汁。多くは味噌汁。
とゆけぐうぎしきちょう【止由気宮儀式帳】‥チヤウ🔗⭐🔉
とゆけぐうぎしきちょう【止由気宮儀式帳】‥チヤウ
豊受とようけ大神宮の儀式・行事9カ条を記した書。1巻。804年(延暦23)同神宮の祢宜ねぎが朝廷に注進したもので、「皇太神宮儀式帳」と一対をなす。
やごつ‐な・し【止事無し】🔗⭐🔉
やごつ‐な・し【止事無し】
〔形ク〕
(ヤゴトナシの転)「やんごとなし」に同じ。宇治拾遺物語2「さすがに―・き所の衆どものすることなれば」
やごと‐な・し【止事無し】🔗⭐🔉
やごと‐な・し【止事無し】
〔形ク〕
「やんごとなし」に同じ。天草本平家物語「国母をはじめて―・い女房たち袴のそばを取り」
やま‐ない【止まない・已まない】🔗⭐🔉
やま‐ない【止まない・已まない】
(動詞連用形にテを添えた形に続けて)いつまでも…する。大いに…する。「期待して―」
やま・る【止まる】🔗⭐🔉
やま・る【止まる】
〔自五〕
続いて来た物事が途絶える。やむ。
やみ【止み】🔗⭐🔉
やみ【止み】
やむこと。とまり。終止。「雨―」「小―」
やみ‐がた【止み方】🔗⭐🔉
やみ‐がた【止み方】
①止もうとすること。また、止む頃。「雨の―」
②病気がなおりかけること。また、回復期。
やみ‐がた・い【止み難い】🔗⭐🔉
やみ‐がた・い【止み難い】
〔形〕[文]やみがた・し(ク)
感情などを、抑えることがむずかしい。「―・い悲しみ」
○闇から牛を引き出すやみからうしをひきだす
とっさには物の見分けのつかないこと。また、鈍くて快活でない人の動作のたとえ。暗がりから牛を引き出す。
⇒やみ【闇】
や・む【止む・已む・罷む】🔗⭐🔉
や・む【止む・已む・罷む】
[一]〔自五〕
長く続いている現象や状態が自然にとまり消え失せる意。
①自然現象などが時が来て消え失せる。おしまいになる。万葉集4「浦吹く風の―・む時なかれ」。万葉集8「時待ちて降りし時雨の雨―・みぬ」。「嵐が―・む」
②続いていたものにきまりがつく。落着する。後が続かなくなる。万葉集15「わたつみの海に出でたる飾磨しかま川絶えむ日にこそあが恋ひ―・まめ」。源氏物語夕顔「心苦しきあやまちにても―・みぬべきを、いとねたく負けて―・みなむを心にかからぬ折なし」。大鏡良相「五位にて典薬助、主殿頭などいひていと浅くて―・み給ひにき」。日葡辞書「ナキヤム」。「倒れてのち―・む」「いくさが―・む」
③物事が中止になる。古今和歌集雑「斎院をかへんとしけるを、其の事―・みにければ」
④病気・気持などがおさまる。癒える。拾遺和歌集恋「我こそや見ぬ人恋ふる病すれあふ日ならでは―・む薬なし」。平家物語3「法皇御憤りいまだ―・まず」
[二]〔他四〕
①事を終りにする。源氏物語末摘花「負けては―・まじの御心さへ添ひて」
②中止する。徒然草「おのが分を知りて及ばざる時は、速やかに―・むを智と言ふべし」
[三]〔他下二〕
⇒やめる(下一)
やむ‐な・い【止むない・已むない】🔗⭐🔉
やむ‐な・い【止むない・已むない】
〔形〕[文]やむな・し(ク)
致し方がない。仕方がない。やむをえない。「悔やんでも―・いことながら」「廃業の―・きに到る」
やむ‐なく【止むなく・已むなく】🔗⭐🔉
やむ‐なく【止むなく・已むなく】
〔副〕
仕方なく。やむを得ず。
やむ‐に‐やまれぬ【止むに止まれぬ・已むに已まれぬ】🔗⭐🔉
やむ‐に‐やまれぬ【止むに止まれぬ・已むに已まれぬ】
止めようとしても止められない。そうするよりほかない。「―思い」
やむ‐を‐えず【止むを得ず・已むを得ず】🔗⭐🔉
やむ‐を‐えず【止むを得ず・已むを得ず】
〔副〕
仕方なく。やむなく。「―中止する」
やむ‐を‐えない【止むを得ない・已むを得ない】🔗⭐🔉
やむ‐を‐えない【止むを得ない・已むを得ない】
ほかにどうすることもできない。仕方がない。「―用事で欠席する」「中止も―」
やめ【止め・已め】🔗⭐🔉
やめ【止め・已め】
やめること。停止。中止。「―にする」
や・める【止める・已める・辞める・罷める】🔗⭐🔉
や・める【止める・已める・辞める・罷める】
〔他下一〕[文]や・む(下二)
①続いていた動作・状態に決まりをつけさせる。絶やす。停止する。万葉集12「梓弓末の中ごろよどめりし君にはあひぬ嘆きは―・めむ」。後撰和歌集秋「暮れ果てば月も待つべし女郎花雨―・めてとは思はざらなむ」。日葡辞書「トガヲヤムル」。「煙草を―・める」
②就いていた職・地位などを退く。「会社を―・める」「委員長を―・める」
③しようとしていたことを思いとどまる。平家物語6「いさめ申ししかば、殿にいるる事を―・められける」。「外出を―・める」
④病気・癖などをなおす。源氏物語帚木「さがなさも―・めむと思ひて」。源氏物語手習「今はかばかりにていたはり―・め奉り給へ」
⑤雨などが降りやむのを待つ。歌舞伎、与話情浮名横櫛「もう今にやみませう。御遠慮なしに少し―・めてお出でなされませ」
◇「辞める」は2に使う。「罷める」も普通は2に使う。
やんごと‐な・い【止事無い】🔗⭐🔉
やんごと‐な・い【止事無い】
〔形〕[文]やんごとな・し(ク)
(ヤムコトナシの転)
①捨てて置かれない。よんどころない。後撰和歌集恋「―・きことによりて京へ人つかはしけるついでに」
②ひと通りでない。特別である。枕草子276「身に―・く思ふ人のなやむを聞きて」
③(身分・地位などが)きわめて尊い。重々しい。高貴である。源氏物語桐壺「いと―・ききはにはあらぬが」
④粗末には扱えず、貴重である。恐れ多い。「―・い賜り物」
ようごと‐な・し【止事無し】ヤウ‥🔗⭐🔉
ようごと‐な・し【止事無し】ヤウ‥
〔形ク〕
ヤンゴトナシの音便。宇津保物語国譲下「かく―・くものし給ふを」
よし【止し】🔗⭐🔉
よし【止し】
よすこと。やめること。「そんな事は―にしよう」
よ・す【止す】🔗⭐🔉
よ・す【止す】
〔他五〕
とどめる。やめる。中止する。浮世床初「ヤイヤイ―・さねへか。此調市でつちはよくいたづらをしやアがる」。「学校を―・す」
[漢]止🔗⭐🔉
止 字形
筆順
〔止部0画/4画/教育/2763・3B5F〕
〔音〕シ(呉)(漢)
〔訓〕とまる・とめる・とどまる・とどめる・やむ・やめる・よす・ただ
[意味]
①一つ所を動かず、じっとしている。とどまる。「静止・停止・明鏡止水・止宿」
②進行をとめる。やめにする。よす。「止血・止痛・中止・廃止・阻止」
③立ちどまった姿。身のこなし。「容止・挙止」
④ただ。「止可談風月=ただ風月を談ずべし」
[解字]
解字
足あとを描いた象形文字。ひと所に足をじっととめる意。
[下ツキ
諫止・休止・居止・拒止・挙止・禁止・終止・笑止・進止・制止・静止・阻止・中止・丁丁発止・停止・底止・廃止・閉止・防止・黙止・容止・抑止
筆順
〔止部0画/4画/教育/2763・3B5F〕
〔音〕シ(呉)(漢)
〔訓〕とまる・とめる・とどまる・とどめる・やむ・やめる・よす・ただ
[意味]
①一つ所を動かず、じっとしている。とどまる。「静止・停止・明鏡止水・止宿」
②進行をとめる。やめにする。よす。「止血・止痛・中止・廃止・阻止」
③立ちどまった姿。身のこなし。「容止・挙止」
④ただ。「止可談風月=ただ風月を談ずべし」
[解字]
解字
足あとを描いた象形文字。ひと所に足をじっととめる意。
[下ツキ
諫止・休止・居止・拒止・挙止・禁止・終止・笑止・進止・制止・静止・阻止・中止・丁丁発止・停止・底止・廃止・閉止・防止・黙止・容止・抑止
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