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かさ【×笠】🔗🔉

かさ【×笠】 《「傘」と同語源》日光・雨・雪などが当たらないように頭にかぶるもの。藺(い)・菅(すげ)などで浅い円錐形に作る。「傘」と区別するために「かぶりがさ」ともいう。の形をしたもの。「電灯の―」「ランプの―」紋所の名。神宮笠・丸に笠・柳生(やぎゆう)笠など。

笠に着る🔗🔉

笠に着る 権勢のある後援者などを頼みにしたり、自分に保障されている地位を利用したりしていばる。また、自分の施した恩徳をいいことにして勝手なことをする。「権力を―着る」

かさ‐あて【×笠当て】🔗🔉

かさ‐あて【×笠当て】 かぶり笠の内側の、頭に当たる所につける小さい布団のようなもの。

かさ‐いし【×笠石】🔗🔉

かさ‐いし【×笠石】 石や煉瓦(れんが)積みの塀や手すりの上部に載せる石。石灯籠の上部の笠状の石。

かさ‐いた【×笠板】🔗🔉

かさ‐いた【×笠板】 戸袋などの上にかぶせる板。

かさおか【笠岡】かさをか🔗🔉

かさおか【笠岡】かさをか 岡山県南西端の市。笠岡諸島も含まれ、神島(こうのしま)などは干拓により陸続きとなった。化学肥料・家具製造などの工業が盛ん。カブトガニの保護センターがある。人口六・一万。

かさ‐おどり【傘踊(り)・×笠踊(り)】‐をどり🔗🔉

かさ‐おどり【傘踊(り)・×笠踊(り)】‐をどり さし傘・かぶり笠を持っておどる踊り。

かさ‐がい【×笠貝】‐がひ🔗🔉

かさ‐がい【×笠貝】‐がひ ツタノハガイ科の巻き貝。潮間帯の岩礁にすむ。貝殻は笠状で、殻径八センチくらい。殻表は放射状の肋(ろく)が走り、淡褐色。小笠原諸島に分布し、天然記念物。また、一般に笠状の殻をもつ貝をいい、ヨメガカサガイなどがある。

かさ‐がけ【×笠懸】🔗🔉

かさ‐がけ【×笠懸】 馬に乗って走りながら弓を射る競技。平安末期から鎌倉時代にかけて盛んに行われた。もとは射手の笠をかけて的としたが、のちには円板の上に牛革を張り、中にわらなどを入れたものを用いた。小笠懸(おがさがけ)・遠笠懸・神事笠懸などの種類がある。

かさがけ‐ひきめ【×笠懸×蟇目】🔗🔉

かさがけ‐ひきめ【×笠懸×蟇目】 笠懸に用いる矢の蟇目。犬射蟇目(いぬいひきめ)より小さく、内部を空洞として、挫目(ひしぎめ)という縦の筋を入れるのを特色とする。

かさ‐ぎ【×笠木】🔗🔉

かさ‐ぎ【×笠木】 鳥居や門・塀・手すりなどの上端に渡す横木。冠木(かぶき)

かさぎ【笠置】🔗🔉

かさぎ【笠置】 京都府南部、相楽郡の地名。木津川が東西を貫流し、その南に笠置山・笠置寺がある。

かさぎがた‐とうろう【×笠△置形灯×籠】🔗🔉

かさぎがた‐とうろう【×置形灯×籠】 笠置山の道しるべに立てたものにかたどって作ったとされる灯籠。

かさぎ‐さんち【笠置山地】🔗🔉

かさぎ‐さんち【笠置山地】 奈良県・京都府・三重県にまたがる山地。最北端に笠置山がある。南部は大和(やまと)高原とよばれる。

かさぎ‐でら【笠置寺】🔗🔉

かさぎ‐でら【笠置寺】 笠置山上にある真言宗智山派の寺。山号は鹿鷺(ろくろう)山。大友皇子の創建と伝える。古くから弥勒(みろく)信仰の霊地とされ、建久三年(一一九二)貞慶(じようけい)の再興後は、その中心道場となった。元弘元年(一三三一)後醍醐(ごだいご)天皇の行宮(あんぐう)が置かれた。磨崖仏群は奈良時代末期の作とされる。

かさぎ‐やま【笠置山】🔗🔉

かさぎ‐やま【笠置山】 京都府南部、笠置町にある山。標高三二四メートル。山上に笠置寺がある。

かさぎ‐れんが【×笠着連歌】🔗🔉

かさぎ‐れんが【×笠着連歌】 中世以降、寺社の祭や法会に行われ、参詣人などが自由に参加できた、庶民的な連歌。着座した連衆(れんじゆ)以外は、立ったまま笠もぬがずに句を付けたので、この名がついた。花の下(もと)連歌の流れをくむもの。

かさ‐ぐも【×笠雲】🔗🔉

かさ‐ぐも【×笠雲】 高い山の頂に、笠をかぶったようにかかる雲。

かさ‐ご【×笠子】🔗🔉

かさ‐ご【×笠子】 フサカサゴ科の海水魚。沿岸岩礁域にすむ。全長約二五センチ。体は長卵形。頭が比較的大きく、とげがある。体色は暗褐色から赤色まで変化に富み、体側に複雑な暗色紋がある。卵胎生。冬に美味。あかうお。がしら。カサゴ目フサカサゴ科の海水魚の総称。ミノカサゴ・ソイ・メバル・メヌケ・キチジなどが含まれる。

かさ‐じころ【×笠×錏】🔗🔉

かさ‐じころ【××錏】 笠のような形をした、兜(かぶと)のしころ。

かさ‐じぞう【×笠地蔵】‐ヂザウ🔗🔉

かさ‐じぞう【×笠地蔵】‐ヂザウ 昔話の一。年の暮れに心やさしい老爺(ろうや)が雪をかぶった六地蔵に笠をかぶせてやると、夜中に六地蔵が米や金をお礼に持って来るという話。

かさ‐じるし【×笠△標】🔗🔉

かさ‐じるし【×標】 戦場で敵味方を見分けるために、兜(かぶと)などにつけたしるし。多くは小旗を用い、家紋や文字などを染めた。→袖標(そでじるし)

かさじるし‐の‐かん【×笠△標の×鐶】‐クワン🔗🔉

かさじるし‐の‐かん【×標の×鐶】‐クワン(かぶと)の鉢の後部中央に打った金輪。笠標をつけるためだが、普通は赤の総角(あげまき)をつける。高勝鐶(こうしようかん)。笠標付けの鐶。

かさ‐すげ【×笠×菅】🔗🔉

かさ‐すげ【××菅】 カヤツリグサ科の多年草。湿地に群生し、高さ約一メートル。根茎は太く、泥中をはう。茎は三角柱。葉は細長く、堅い。夏、長大な花穂を出す。刈り干した葉を編んで蓑(みの)や菅笠を作る。みのすげ。すげ。

かさ‐づけ【×笠付け】🔗🔉

かさ‐づけ【×笠付け】冠付(かむりづ)」に同じ。

かさでら【笠寺】🔗🔉

かさでら【笠寺】 名古屋市南区の地名。昔話「笠地蔵」にちなむ笠寺観音を本尊とする笠覆(りゆうふく)寺(通称、笠寺)がある。

かさ‐とがめ【×笠×咎め】🔗🔉

かさ‐とがめ【××咎め】 擦れ違った人の笠が自分の笠に触れた無礼をとがめること。また、路上で行きあった、こちらより身分の低い者が、笠をつけたまま通り過ぎる無礼をとがめること。「馬の乗り合ひ、―にて祐成討たれ給ひなば」〈幸若・和田宴〉

かさとり‐やま【笠取山】🔗🔉

かさとり‐やま【笠取山】 京都府宇治市北東部の山。醍醐山(だいごさん)の東にある。標高三七一メートル。紅葉の名所。《歌枕》「雨ふれば―のもみぢばは行きかふ人の袖さへぞてる」〈古今・秋下〉

かさぬい‐の‐むら【笠縫邑】かさぬひ‐🔗🔉

かさぬい‐の‐むら【笠縫邑】かさぬひ‐ 日本書紀で、崇神(すじん)天皇が天照大神(あまてらすおおみかみ)を皇女豊鍬入姫(とよすきいりひめ)に祭らせたと伝える倭(やまと)の地。奈良県磯城(しき)郡田原本町新木、桜井市内などの説がある。

かさ‐の‐いらつめ【笠女郎】🔗🔉

かさ‐の‐いらつめ【笠女郎】 女流万葉歌人。万葉集中に、大伴家持(おおとものやかもち)に贈った短歌二九首がある。生没年未詳。

かさ‐の‐だい【×笠の台】🔗🔉

かさ‐の‐だい【×笠の台】 《頭を笠をのせる台と見立てて》人の首。「悪く邪魔立てひろぐが最期、―の生き別れ」〈伎・小袖曾我〉

笠の台が飛・ぶ🔗🔉

笠の台が飛・ぶ 首を斬られる。打ち首になる。「お前この銀取ると―・ぶぞえ」〈浄・歌祭文〉

かさ‐ぶくろ【傘袋・×笠袋】🔗🔉

かさ‐ぶくろ【傘袋・×笠袋】 中世以降、旅行などのときにかさを入れて持ち運ぶための袋。持ち主の身分などによって、材質・装飾などに区別があった。

かさ‐ぼこ【傘×鉾・×笠×鉾】🔗🔉

かさ‐ぼこ【傘×鉾・××鉾】 祭礼の飾り物で、大きな傘の上に鉾・なぎなた・造花などを飾りつけたもの。

かさま【笠間】🔗🔉

かさま【笠間】 茨城県中部の市。日本三稲荷(いなり)の一つの笠間稲荷の鳥居前町として発展。笠間焼や花崗岩(かこうがん)石材を産する。人口三・一万。

かさもり‐おせん【笠森お仙】🔗🔉

かさもり‐おせん【笠森お仙】 江戸谷中(やなか)、笠森稲荷(いなり)境内の水茶屋鍵屋の娘。明和(一七六四〜一七七二)のころ、浮世絵に描かれて評判となった美人。黙阿弥の「怪談月笠森」などにも戯曲化された。生没年未詳。

かさ‐や【傘屋・×笠屋】🔗🔉

かさ‐や【傘屋・×笠屋】 傘または笠を作ったり、売ったりする人。また、その店。

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[音]リュウ [訓]かさ [部首]竹 [総画数]11 [コード]区点    1962      JIS   335E      S‐JIS 8A7D [難読語] →かさぎ【笠置】かさま【笠間】は‐りつ【破笠】は‐りゅう【破笠】よめ‐が‐かさ【嫁笠】

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