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かば【×蒲】🔗🔉

かば【×蒲】 植物ガマの別名。「蒲色(かばいろ)」の略。

かば‐いろ【×蒲色・×樺色】🔗🔉

かば‐いろ【×蒲色・×樺色】 (がま)の穂のような色。赤みを帯びた黄色。かば。

かば‐ちゃ【×蒲茶・×樺茶】🔗🔉

かば‐ちゃ【×蒲茶・×樺茶】 かば色を帯びた茶色。くすんだ黄赤。

かば‐やき【×蒲焼(き)】🔗🔉

かば‐やき【×蒲焼(き)】 ウナギ・ハモ・アナゴ・ドジョウなどを裂いて骨を取り、適当な長さに切って串(くし)に刺し、白焼きにしてから蒸して、垂れをつけて焼いた料理。関西では蒸さないで焼く。串に刺した形が蒲(がま)の穂に似ているところからの名という。

がま【×蒲・香=蒲】🔗🔉

がま【×蒲・香蒲】 《古くは「かま」》ガマ科の多年草。池や沼の岸辺に群生。高さ一〜二メートル。根茎は白く、泥中をはう。葉は線形で厚く、茎より高く伸びる。夏、黄色の雄花が上部に、緑褐色の雌花が下部についた円柱形の花穂ができる。花粉を漢方で蒲黄(ほおう)といい、止血薬とする。かば。みすぐさ。《季 穂=夏 穂絮=秋》「雨の輪も古きけしきや―の池/虚子」

がま‐おうぎ【×蒲扇】‐あふぎ🔗🔉

がま‐おうぎ【×蒲扇】‐あふぎ ガマの葉を編んで作った扇。がまうちわ。

がまごおり【蒲郡】がまごほり🔗🔉

がまごおり【蒲郡】がまごほり 愛知県中南部の市。渥美湾に臨む。繊維工業が盛んで、漁網を産出する。海水浴場・温泉があり、三河湾国定公園の一部。人口八・四万。

かまた【蒲田】🔗🔉

かまた【蒲田】 東京都大田区南部の地名。商業地区。大正九年(一九二〇)〜昭和一一年(一九三六)映画撮影所があった。もと東京市の区名。

かまち‐やき【×蒲池焼】🔗🔉

かまち‐やき【×蒲池焼】 柳川焼(やながわやき)の異称。

かま‐とと【×蒲△魚】🔗🔉

かま‐とと【×魚】 知っているくせに知らないふりをして、上品ぶったりうぶを装ったりすること。また、その人。多く女性についていう。◆蒲鉾(かまぼこ)は魚(とと)か、と尋ねたことに由来するという。近世末、上方の遊里で用いはじめた。

がま‐の‐かんじゃ【蒲の冠者】‐クワンジヤ🔗🔉

がま‐の‐かんじゃ【蒲の冠者】‐クワンジヤ 源範頼(みなもとののりより)の通称。遠江(とおとうみ)国蒲御厨(がまのみくりや)の生まれなのでいう。

かま‐ぼこ【×蒲×鉾】🔗🔉

かま‐ぼこ【××鉾】 白身の魚のすり身に調味料を加えて練り、蒸し煮あるいはあぶり焼きした食品。長方形の板に材料を半月形に盛り上げる板付きかまぼことすることが多いが、板を用いないものもある。古くは細い竹を芯にして筒形に塗りつけ、その形がガマの穂に似るところからこの名がついた。かまぼこ形。「―屋根」宝石をはめていないかまぼこ形の指輪。ガマの穂。

かまぼこ‐がた【×蒲×鉾形】🔗🔉

かまぼこ‐がた【××鉾形】 板付きかまぼこの切り口のように、半月形に盛り上がった形。かまぼこなり。「―の兵舎」

かまぼこ‐ごや【×蒲×鉾小屋】🔗🔉

かまぼこ‐ごや【××鉾小屋】 竹を半円形にたわめて骨とし、むしろで覆った、かまぼこ形の粗末な小屋。

かまぼこ‐たが【×蒲×鉾×箍】🔗🔉

かまぼこ‐たが【×××箍】 金属製の、断面がかまぼこ形のたが。

かまぼこ‐なり【×蒲×鉾△形】🔗🔉

かまぼこ‐なり【××形】かまぼこがた」に同じ。

かまぼこ‐やね【×蒲×鉾屋根】🔗🔉

かまぼこ‐やね【××鉾屋根】 かまぼこ形の屋根。

がま‐むしろ【×蒲×筵・×蒲×蓆】🔗🔉

がま‐むしろ【××筵・××蓆】 ガマやフトイで編んだむしろ。夏の涼を呼ぶ敷物に使用。

がもう【蒲生】がまふ🔗🔉

がもう【蒲生】がまふ 滋賀県南東部、蒲生郡の地名。日野川が貫流する。近江(おうみ)牛の産地。石塔寺がある。

がもう【蒲生】がまふ🔗🔉

がもう【蒲生】がまふ 姓氏の一。

がもう‐うじさと【蒲生氏郷】がまふうぢさと🔗🔉

がもう‐うじさと【蒲生氏郷】がまふうぢさと一五五六〜一五九五]安土桃山時代の武将。近江(おうみ)の人。初名は賦秀(やすひで)。キリスト教に入信。織田信長・豊臣秀吉に仕え、九州征伐・小田原征伐の功により会津四二万石(のち九二万石)を領した。

がもう‐くんぺい【蒲生君平】がまふ‐🔗🔉

がもう‐くんぺい【蒲生君平】がまふ‐一七六八〜一八一三]江戸後期の尊王論者・儒学者。下野(しもつけ)の人。名は秀実。水戸学の影響を受ける。荒廃した歴代天皇陵を調査して「山陵志」を著述。また、「不恤緯(ふじゆつい)」で、海防の必要を説く。林子平・高山彦九郎とともに、寛政の三奇人といわれる。

がもう‐とうげ【蒲生峠】がまふたうげ🔗🔉

がもう‐とうげ【蒲生峠】がまふたうげ 兵庫・鳥取県境にある峠。標高三三五メートル。山陰街道の要地。現在、長さ一七四五メートルの蒲生トンネルを国道九号線が走る。

かんばら【蒲原】🔗🔉

かんばら【蒲原】 静岡県中東部、庵原(いはら)郡の地名。駿河(するが)湾に面し、富士川西岸にある。もと東海道の宿場町。アルミニウム工業やサクラエビ漁が盛ん。

かんばら‐ありあけ【蒲原有明】🔗🔉

かんばら‐ありあけ【蒲原有明】一八七五〜一九五二]詩人。東京の生まれ。本名、隼雄(はやお)。島崎藤村とともに新体詩の完成者となり、さらに日本象徴詩の先駆者となる。詩集「草わかば」「独絃哀歌」「春鳥集」「有明集」

たんぽぽ【蒲=公=英】🔗🔉

たんぽぽ【蒲英】 キク科タンポポ属の多年草の総称。野原や道端に生え、根際から羽状に深く裂けた葉を放射状に出す。三、四月ごろ、花茎を伸ばし、頂に黄色または白色の舌状花のみからなる頭状花を開く。種子は上部に白い毛をつけて風に飛ぶ。葉を食用とし、根などを漢方で催乳に用いる。日本ではカントウタンポポ・カンサイタンポポ・エゾタンポポ・シロバナタンポポなどが自生し、セイヨウタンポポが帰化している。蒲公英(ほこうえい)。《季 春》「―のかたさや海の日も一輪/草田男」

び‐ろう【×檳×榔・蒲=葵】‐ラウ🔗🔉

び‐ろう【××榔・蒲葵】‐ラウ ヤシ科の常緑高木。九州以南の海岸に近い森林に自生。高さ三〜一〇メートル。幹は直立し、頂に葉が集まってつく。葉は手のひら状に深く裂けていて、垂れ下がる。雌雄異株。春、葉の付け根から枝分かれした柄を出し、黄白色の小花を多数つける。実は熟すと青磁色。

ふと‐もも【蒲=桃】🔗🔉

ふと‐もも【蒲桃】 フトモモ科の常緑小高木。葉は細長く、革質でつやがある。三、四月ごろ、白い四弁花を開き、黄白色の雄しべが多数のびる。実は卵形・球形などをし、白や黄色で香りがあり、生食のほかジャム・酒などに利用。熱帯アジアの原産。

ふ‐とん【布団・×蒲団】🔗🔉

ふ‐とん【布団・×蒲団】 《「ふ(蒲)」「とん(団)」は唐音。「布」は「蒲」に当てた字》布地を縫い合わせ、中に綿・羽毛などを入れた寝具。敷き布団・掛け布団など。「―を敷く」「―を上げる」「煎餅(せんべい)―」《季 冬》「―着て寝たる姿や東山/嵐雪」座禅などで座るときに用いる蒲(がま)の葉で編んだ円形のもの。

ふとん【蒲団】🔗🔉

ふとん【蒲団】 田山花袋の小説。明治四〇年(一九〇七)発表。中年の作家竹中が、美貌の弟子芳子に寄せる恋と嫉妬(しつと)の思いを赤裸々に描く。最初の私小説とされ、その後の自然主義文学に大きな影響を与えた。

ほ‐き【×蒲×葵】🔗🔉

ほ‐き【××葵】 ビロウの漢名。

ほこうえい【×蒲公英】🔗🔉

ほこうえい【×蒲公英】 タンポポの漢名。漢方で全草を健胃・解熱・浄血・催乳薬などに用いる。

ほ‐しょうれい【蒲松齢】🔗🔉

ほ‐しょうれい【蒲松齢】一六四〇〜一七一五]中国、清代の文人。(しせん)(山東省)の人。字(あざな)は留仙または剣臣。号、柳泉居士。怪異小説集「聊斎志異(りようさいしい)」の著者。

ほ‐ふく【×匍×匐・×蒲伏】🔗🔉

ほ‐ふく【××匐・×蒲伏】 [名]スル腹ばいになって、手と足ではうこと。「―しながら敵陣に近づく」

ほ‐べん【×蒲×鞭】🔗🔉

ほ‐べん【××鞭】 ガマの穂のむち。中国漢代の甲陽の太子劉寛が罪人を打つのに用い、辱めを与えるだけで痛くなかったところから、寛大な政治をいう。

ほ‐りゅう【×蒲柳】‐リウ🔗🔉

ほ‐りゅう【×蒲柳】‐リウ カワヤナギの別名。《カワヤナギが弱々しいところから》体質がひよわなこと。「―の御身体時節柄殊に摂生第一に希望致し候」〈荷風・雨瀟瀟〉

ほりゅう‐の‐しつ【×蒲柳の質】ホリウ‐🔗🔉

ほりゅう‐の‐しつ【×蒲柳の質】ホリウ‐ からだが弱く病気にかかりやすい体質。

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[音]ホ    フ    ハク    ブ [訓]がま [部首]艸 [総画数]13 [コード]区点    1987      JIS   3377      S‐JIS 8A97 [難読語] →あやめ【菖蒲】がま【蒲・香蒲】がまごおり【蒲郡】かま‐とと【蒲魚】がもう【蒲生】かり‐うち【樗蒲】かんばら【蒲原】そう‐ぶ【菖蒲】たんぽぽ【蒲公英】ちょ‐ぼ【樗蒲】ねじ‐あやめ【捩菖蒲】び‐ろう【檳榔・蒲葵】ふと‐もも【蒲桃】ほ‐き【蒲葵】

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