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ざい【財】🔗🔉

ざい【財】 財産。富。「巨額の―を築く」「―をなげうつ」「―を成す」経済学で、人間の欲望を満たし、人間が支配・処分することのできるもの。有り余るほどあって売買の対象とならないものを自由財、欲望に比して希少性をもち、その獲得になんらかの努力を必要とし、売買の対象となるものを経済財という。財貨。

ざい‐か【財貨】‐クワ🔗🔉

ざい‐か【財貨】‐クワ 金銭と品物。財物。「―を蓄える」

ざい‐かい【財界】🔗🔉

ざい‐かい【財界】 大企業を中心とした実業家が構成している社会。経済界。「―の大立物」「―人」

ざい‐けい【財形】🔗🔉

ざい‐けい【財形】 《「勤労者財産形成制度」の略》勤労者の財産形成促進を目的として設けられた貯蓄制度。「―年金」「―住宅」

ざい‐げん【財源】🔗🔉

ざい‐げん【財源】 収入を生み出すもと。「観光収入を―とする町」「―が底をつく」

ざい‐さん【財産】🔗🔉

ざい‐さん【財産】 個人や団体などの所有している、金銭・有価証券や土地・家屋・物品などの金銭的な価値のあるものの総称。資産。「一代で―を築きあげる」「子供に―を残す」ある主体に属する積極財産(資産)と消極財産(負債)の総体。「営業―」あるものにとって、価値あるもの。金銭的価値にも精神的価値にもいう。「健康が私の―です」「自然は人類共有の―だ」 [類語]財・産・資産・資財・財貨・貨財・私産・私財・家産・家財・富・身代(しんだい)・身上(しんしよう)

ざいさん‐か【財産家】🔗🔉

ざいさん‐か【財産家】 多くの財産を持っている人。金持ち。資産家。

ざいさん‐かんじょう【財産勘定】‐カンヂヤウ🔗🔉

ざいさん‐かんじょう【財産勘定】‐カンヂヤウ 簿記で、資産と負債に関する勘定。

ざいさん‐く【財産区】🔗🔉

ざいさん‐く【財産区】 特別地方公共団体の一。市町村および特別区の一部で財産を有し、または公の施設を設けているもの。その財産や公の施設の管理・処分についてのみ権能をもつ。

ざいさん‐けい【財産刑】🔗🔉

ざいさん‐けい【財産刑】 財産の剥奪(はくだつ)を内容とする刑。主刑の罰金・科料のほか、付加刑である没収を含めることもある。

ざいさん‐けん【財産権】🔗🔉

ざいさん‐けん【財産権】 財産的な価値を有する権利。物権・債権・無体財産権など。私権の一種で、人格権や身分権に対して用いられる。

ざいさん‐ざい【財産罪】🔗🔉

ざいさん‐ざい【財産罪】 財産犯

ざいさん‐しゅっし【財産出資】🔗🔉

ざいさん‐しゅっし【財産出資】 金銭その他の財産を目的とする出資。金銭出資と不動産などの現物出資とがある。労務出資や信用出資に対していう。

ざいさん‐しょとく【財産所得】🔗🔉

ざいさん‐しょとく【財産所得】 金銭・有価証券・土地・建物などの資産を所有・運用することから生じる所得。利子所得・配当所得・賃貸料所得など。資産所得。

ざいさん‐ぜい【財産税】🔗🔉

ざいさん‐ぜい【財産税】 財産を所有しているという事実に対して課される租税。相続税・固定資産税など。

ざいさん‐そうぞく【財産相続】‐サウゾク🔗🔉

ざいさん‐そうぞく【財産相続】‐サウゾク 人の死亡による財産上の地位の相続。この場合には債務などの消極財産も含む。→身分相続

ざいさん‐はん【財産犯】🔗🔉

ざいさん‐はん【財産犯】 主として利欲的な動機に基づき、他人の財産を害する犯罪。窃盗罪・詐欺罪・横領罪・背任罪など。財産罪。

ざいさん‐ぶんよ【財産分与】🔗🔉

ざいさん‐ぶんよ【財産分与】 離婚した夫婦の一方が、他方に対して財産を分与すること。その請求は離婚後二年以内にしなければならない。

ざいさん‐ぶんり【財産分離】🔗🔉

ざいさん‐ぶんり【財産分離】 相続が開始した場合、相続債権者・受遺者、または相続人の債権者が、相続財産または相続人の固有財産から優先的に弁済を受けられるように、両財産を分離して清算する制度。

ざいさん‐ほう【財産法】‐ハフ🔗🔉

ざいさん‐ほう【財産法】‐ハフ 私法関係のうち、経済的生活関係に関する法。民法の物権法・債権法および商法など。→身分法

ざいさん‐もくろく【財産目録】🔗🔉

ざいさん‐もくろく【財産目録】 一定時期における企業の資産と負債について、個別的に価額を付して記載した明細表。

ざいさん‐りゅうほ【財産留保】‐リウホ🔗🔉

ざいさん‐りゅうほ【財産留保】‐リウホ 民法旧規定で、隠居または入夫婚姻によって家督相続が開始される場合に、被相続人である隠居者または女戸主が自分の全財産の一部を相続人に移転させないで留保すること。昭和二二年(一九四七)廃止。

ざい‐しき【財色】🔗🔉

ざい‐しき【財色】 仏語。金銭と物品。財物(ざいもつ)財貨と色欲。

ざい‐せ【財施】🔗🔉

ざい‐せ【財施】 仏語。三施の一。僧侶や貧者などに金品を施し与えること。

ざい‐せい【財政】🔗🔉

ざい‐せい【財政】 国または地方公共団体が、その存立を維持し活動するために必要な財力を取得し、これを管理・処分する一切の作用。個人・家庭・団体などの経済状態。かねまわり。

ざいせい‐インフレーション【財政インフレーション】🔗🔉

ざいせい‐インフレーション【財政インフレーション】 政府が不換紙幣を濫発したり、中央銀行引き受けによる赤字公債を発行したりすることによって、一般的な物価水準の持続的上昇をもたらす経済現象。

ざいせい‐か【財政家】🔗🔉

ざいせい‐か【財政家】 財政事務の処理に練達した人。蓄財に巧みな人。

ざいせい‐がく【財政学】🔗🔉

ざいせい‐がく【財政学】 財政の理論および政策を研究する学問。

ざいせい‐かんぜい【財政関税】‐クワンゼイ🔗🔉

ざいせい‐かんぜい【財政関税】‐クワンゼイ 財政収入を主目的として課する関税。収入関税。歳入関税。→保護関税

ざいせい‐ざいさん【財政財産】🔗🔉

ざいせい‐ざいさん【財政財産】 普通財産

ざいせい‐しきん【財政資金】🔗🔉

ざいせい‐しきん【財政資金】 財政収入および財政支出として国庫で取り扱うすべての資金。

ざいせい‐とうゆうし【財政投融資】🔗🔉

ざいせい‐とうゆうし【財政投融資】 財政によって行われる投資および融資。毎年度、財政投融資計画にまとめられる。資金運用部資金・簡保資金・産業投資特別会計・政府保証債および政府保証借入金を原資として、特別会計・政府金融機関・公団・特殊会社・地方公共団体などが運用対象になっている。また、資金運用部資金による国債引き受けも財政投融資に含まれる。

ざいせい‐はん【財政犯】🔗🔉

ざいせい‐はん【財政犯】 行政犯の一。財政法上の義務に違反する罪。不正行為によって納税義務を免れる逋脱(ほだつ)犯と、申告義務に違反するなどの財政秩序犯とがある。

ざいせい‐ほう【財政法】‐ハフ🔗🔉

ざいせい‐ほう【財政法】‐ハフ 国または地方公共団体の財政に関する法規の総称。各種の租税法をはじめ、財政法・会計法・国有財産法・地方財政法など。国の財政に関する基本を定める法律。財政総則・会計区分・予算・決算・雑則の五章からなる。昭和二二年(一九四七)施行。

ざい‐だん【財団】🔗🔉

ざい‐だん【財団】 一定の目的のために結合された財産の集合体。抵当権の目的とされる工場財団・鉱業財団など。→社団「財団法人」の略。

ざいだん‐ていとう【財団抵当】‐テイタウ🔗🔉

ざいだん‐ていとう【財団抵当】‐テイタウ 工業・鉱業・鉄道・漁業などの企業において、その企業経営のための土地・建物・機械・器具・工業所有権などを一括して一個の財団とし、その上に抵当権を設定する制度。

ざいだん‐ほうじん【財団法人】‐ハフジン🔗🔉

ざいだん‐ほうじん【財団法人】‐ハフジン 一定の目的のために提供された財産を運用するため、その財産を基礎として設立される法人。現行法上、公益を目的とする公益法人に限って認められる。→社団法人

ざい‐テク【財テク】🔗🔉

ざい‐テク【財テク】 《「財務テクノロジー」の略》企業が本業以外に、余剰資金や低利の調達資金を株式・債券・土地などに投資して、資金の運用を多様化・効率化するための方法。個人が行う場合にもいう。

ざい‐のう【財×嚢】‐ナウ🔗🔉

ざい‐のう【財×嚢】‐ナウ 金銭を入れる袋。財布。持ち金(がね)のすべて。また、金銭。「貴女達(レデイス)が―を与えるなんぞは」〈逍遥・当世書生気質〉

ざい‐ばつ【財閥】🔗🔉

ざい‐ばつ【財閥】 第二次大戦前の日本で、コンツェルンの形態をとり、同族の閉鎖的な所有・支配のもとに、持株会社を中核として多角的経営を行っていた独占的巨大企業集団。三井・三菱・住友・安田など。金持ちのこと。「別荘があるなんて、君のところは―だね」

ざいばつ‐かいたい【財閥解体】🔗🔉

ざいばつ‐かいたい【財閥解体】 第二次大戦後、連合国軍最高司令官の指令に基づいて行われた日本の財閥の解体措置。

さい‐ふ【財布】🔗🔉

さい‐ふ【財布】 金銭を入れて持ち歩く革や布などで作った袋。かねいれ。古くは金袋(かねぶくろ)・銭袋(ぜにぶくろ)とよぶ布製の長方形の袋を用い、ひもでくくって首などから下げたりした。「―と相談して買うかどうか決める」

財布の口を締・める🔗🔉

財布の口を締・める財布の紐(ひも)を締める」に同じ。

財布の尻(しり)を押さ・える🔗🔉

財布の尻(しり)を押さ・える財布の紐(ひも)を握る」に同じ。

財布の底をはた・く🔗🔉

財布の底をはた・く 持っている金を全部使ってしまう。「―・いて手に入れた絵」

財布の紐(ひも)が長・い🔗🔉

財布の紐(ひも)が長・い なかなか財布から金を出さない意で、けちで金を出し渋ること。

財布の紐(ひも)が緩(ゆる)・む🔗🔉

財布の紐(ひも)が緩(ゆる)・む 必要以上に金を使う。むだ遣いをする。「甘い物の店の前ではつい―・む」

財布の紐(ひも)を頸(くび)に懸けるよりは心に懸けよ🔗🔉

財布の紐(ひも)を頸(くび)に懸けるよりは心に懸けよ 金銭を盗まれないように注意するよりは、むだ遣いをしないように気を付けよ。

財布の紐(ひも)を締・める🔗🔉

財布の紐(ひも)を締・める むだな金を使わないようにする。倹約する。財布の口を締める。

財布の紐(ひも)を握・る🔗🔉

財布の紐(ひも)を握・る 金銭の出し入れの権限を握る。財布の尻を押さえる。「女房が―・っている」

さいふ‐じり【財布×尻】🔗🔉

さいふ‐じり【財布×尻】 財布の底。また、財布の中に残った金銭。「まして―を握っていて見れば」〈紅葉・二人女房〉

ざい‐ぶつ【財物】🔗🔉

ざい‐ぶつ【財物】 金銭と品物。財貨。たから。ざいもつ。「―を蓄える」刑法上、窃盗・強盗・詐欺・恐喝・横領などの財産犯の客体となるもの。

さいほう【財宝】🔗🔉

さいほう【財宝】 《「ざいほう」とも》狂言。和泉(いずみ)流では「才宝」。成人した三人の孫が、祖父の財宝の所に名を付けてもらいに行き、それぞれ面白い名をもらい、めでたく舞いはやす。

ざい‐ほう【財宝】🔗🔉

ざい‐ほう【財宝】 財産や宝物。財産となる価値の高い物品。宝物。「金銀―」

財宝は地獄の家苞(いえづと)🔗🔉

財宝は地獄の家苞(いえづと) 財宝はいくら多くためても、地獄に行くときのみやげになるにすぎない。

ざい‐ほん【財本】🔗🔉

ざい‐ほん【財本】 財産と資本。「一般人民の―の増殖に連れて」〈田口・日本開化小史〉

ざい‐む【財務】🔗🔉

ざい‐む【財務】 財政に関する事務。

ざいむ‐かん【財務官】‐クワン🔗🔉

ざいむ‐かん【財務官】‐クワン 大蔵省で、官房および各部局の事務に関係する渉外事務の総轄を行う職員。

ざいむ‐しょひょう【財務諸表】‐シヨヘウ🔗🔉

ざいむ‐しょひょう【財務諸表】‐シヨヘウ 企業が株主・債権者・税務当局など利害関係者に対し、一定期間における経営成績および一定時点における財政状態などを報告するために作成する計算書類。貸借対照表・損益計算書・利益金処分計算書・附属明細表などからなる。

ざいむ‐ぶんせき【財務分析】🔗🔉

ざいむ‐ぶんせき【財務分析】 財務諸表に示されている会計数値を分析して企業の経営状態を把握し、問題点を摘出すること。財務諸表分析。

ざい‐もつ【財物】🔗🔉

ざい‐もつ【財物】 ざいぶつ(財物)

ざい‐よう【財用】🔗🔉

ざい‐よう【財用】 財貨の用途。もとで。費用。

ざい‐よく【財欲】🔗🔉

ざい‐よく【財欲】 仏語。五欲の一。財物をむさぼる欲望。

ざい‐りょく【財力】🔗🔉

ざい‐りょく【財力】 財産があることによって生じる物事をなしうる力。金力。「―にものをいわせる」「―に飽かせて買いまくる」費用を負担しうる能力。資力。経済力。「事業を起こすに足る―」

たから【宝・△財・△貨】🔗🔉

たから【宝・財・貨】 世の中に数少なく、特に貴重なもの。宝物。財宝。「家に伝わる―」財産。金銭。「悖(さか)って来る―の悖って出るに任せ」〈露伴・寝耳鉄砲〉ほかのものと取り替えることのできない、特に大切なもの。また、かけがえのない人。「国の―ともいうべき人材」「子―」→御宝(おたから)

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[音]サイ    ザイ [訓]たから    わず‐かに [部首]貝 [総画数]10 [コード]区点    2666      JIS   3A62      S‐JIS 8DE0 [分類]常用漢字 [難読語] →うん‐ざい【有財】さいほう【財宝】べざい‐せん【弁才船・弁財船】べざい‐てん【弁才天・弁財天】

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