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広辞苑の検索結果 (61)
ざい‐か【財貨】‥クワ🔗⭐🔉
ざい‐か【財貨】‥クワ
①貨幣または有価物。「―をたくわえる」
②〔経〕人間の欲望を満足させる物質。
ざい‐かい【財界】🔗⭐🔉
ざい‐かい【財界】
大資本を中心とした実業家・金融業者の社会。経済界。夏目漱石、道草「父はやがて―で有名な或人の名を挙げた」
ざい‐けい【財形】🔗⭐🔉
ざい‐けい【財形】
勤労者財産形成促進制度の略。住宅・年金など勤労者の財産形成の促進をねらいとして設けられた非課税の貯蓄優遇制度。1971年制定の勤労者財産形成促進法に基づく。「―貯蓄」「―年金」
ざい‐けい【財経】🔗⭐🔉
ざい‐けい【財経】
財政と経済。
ざい‐げん【財源】🔗⭐🔉
ざい‐げん【財源】
財貨を産み出し、また収得するもと。支出する金の出所。「―が乏しい」
ざい‐さん【財産】🔗⭐🔉
ざい‐さん【財産】
①[漢書王莽伝下]財貨と資産。個人または集団の所有する、金銭や土地・建物・商品など経済的価値のあるものの総体。太平記17「山門の衆徒―を尽して」。「―を失う」「健康だけが私の―だ」
②〔法〕民法上、人がその帰属主体となり、法律行為や相続の対象となりうるものの総体。
⇒ざいさん‐か【財産家】
⇒ざいさん‐かんじょう【財産勘定】
⇒ざいさん‐く【財産区】
⇒ざいさん‐けい【財産刑】
⇒ざいさん‐けん【財産権】
⇒ざいさん‐しゅっし【財産出資】
⇒ざいさん‐しょとく【財産所得】
⇒ざいさん‐ぜい【財産税】
⇒ざいさん‐そうぞく【財産相続】
⇒ざいさん‐ぶんり【財産分離】
⇒ざいさん‐ほう【財産法】
⇒ざいさん‐もくろく【財産目録】
⇒ざいさん‐りゅうほ【財産留保】
ざいさん‐か【財産家】🔗⭐🔉
ざいさん‐か【財産家】
資産を多く持つ人。金持。
⇒ざい‐さん【財産】
○採算が合うさいさんがあう
費やした以上の収入が得られる。収支がひき合う。利益がある。採算がとれる。
⇒さい‐さん【採算】
○採算がとれるさいさんがとれる
(→)「採算が合う」に同じ。
⇒さい‐さん【採算】
ざいさん‐かんじょう【財産勘定】‥ヂヤウ🔗⭐🔉
ざいさん‐かんじょう【財産勘定】‥ヂヤウ
簿記で、資産および負債に関する勘定。狭義には、資産に関する勘定のみをいう。
⇒ざい‐さん【財産】
ざいさん‐く【財産区】🔗⭐🔉
ざいさん‐く【財産区】
市町村および特別区の一部が財産を有し、公の施設を設ける場合、その財産・施設の管理・処分などに関して認められる法人格。
⇒ざい‐さん【財産】
ざいさん‐けい【財産刑】🔗⭐🔉
ざいさん‐けい【財産刑】
財産剥奪を内容とする刑罰。罰金・科料・没収の類。↔自由刑。
⇒ざい‐さん【財産】
ざいさん‐けん【財産権】🔗⭐🔉
ざいさん‐しゅっし【財産出資】🔗⭐🔉
ざいさん‐しゅっし【財産出資】
会社設立の際などに行われる金銭その他の財産を目的とする出資。金銭出資と現物出資。→出資。
⇒ざい‐さん【財産】
ざいさん‐しょとく【財産所得】🔗⭐🔉
ざいさん‐しょとく【財産所得】
財産の利用から生ずる利得。地代・利子の類。
⇒ざい‐さん【財産】
ざいさん‐ぜい【財産税】🔗⭐🔉
ざいさん‐ぜい【財産税】
①狭義では、財産取得の事実に対して一回限り課する租税。
②広義では、土地・家屋など特定種類の財産所有の事実に対して年々繰り返し課する租税。固定資産税・自動車税など。
⇒ざい‐さん【財産】
ざいさん‐そうぞく【財産相続】‥サウ‥🔗⭐🔉
ざいさん‐そうぞく【財産相続】‥サウ‥
被相続人に属した財産上の権利義務のみを対象とする相続。↔身分相続。
⇒ざい‐さん【財産】
ざいさん‐ぶんり【財産分離】🔗⭐🔉
ざいさん‐ぶんり【財産分離】
相続債権者・受遺者、または相続人の固有の債権者に、相続財産または相続人の固有財産の中から優先弁済を受けさせるために、その請求により、両財産を分離して清算をする裁判上の処分。
⇒ざい‐さん【財産】
ざいさん‐ほう【財産法】‥ハフ🔗⭐🔉
ざいさん‐ほう【財産法】‥ハフ
①私法関係のうち経済生活関係を規律する法の全体。民法第2編(物権)および第3編(債権)のこと。↔身分法。
②簿記で、一会計期間の純資産の増減額を純損益とする考え方。↔損益法。
⇒ざい‐さん【財産】
ざいさん‐もくろく【財産目録】🔗⭐🔉
ざいさん‐もくろく【財産目録】
(inventory)一定の時点において企業などが保有するすべての財貨および債権・債務を実地調査(棚卸し)して種類別に数量と評価額を決定し、その結果を一覧表示した目録。株式会社では、清算や更生などの際にのみ作成される。
⇒ざい‐さん【財産】
ざいさん‐りゅうほ【財産留保】‥リウ‥🔗⭐🔉
ざいさん‐りゅうほ【財産留保】‥リウ‥
隠居または入夫婚姻による家督相続の場合に、隠居者または女戸主が全財産を相続人に移転させず、その一部を自分に留保すること。1947年の民法改正で廃止。
⇒ざい‐さん【財産】
ざい‐しき【財色】🔗⭐🔉
ざい‐しき【財色】
〔仏〕(「色」は物質の意)財物。
ざい‐しょう【財相】‥シヤウ🔗⭐🔉
ざい‐しょう【財相】‥シヤウ
財務大臣の略称。
ざい‐せ【財施】🔗⭐🔉
ざい‐せ【財施】
〔仏〕三施の一つ。衣服・飲食・田宅・珍宝などを他に施すこと。
ざい‐せい【財政】🔗⭐🔉
ざい‐せい【財政】
①(finance)国その他の公的な団体(特に地方公共団体)がその財・役務を取得し、かつこれを管理するためになす一切の作用。収入の取得のための権力作用と、取得した財・役務の管理・経営のための管理作用とに分かれる。
②団体・企業・家庭などの経済状態。金まわり。
⇒ざいせい‐インフレーション【財政インフレーション】
⇒ざいせい‐か【財政家】
⇒ざいせい‐がく【財政学】
⇒ざいせい‐かんぜい【財政関税】
⇒ざいせい‐こうちょく‐か【財政硬直化】
⇒ざいせい‐さいけん‐だんたい【財政再建団体】
⇒ざいせい‐ざいさん【財政財産】
⇒ざいせい‐しきん【財政資金】
⇒ざいせい‐しゅうし‐きんこう‐ほう【財政収支均衡法】
⇒ざいせい‐とうゆうし【財政投融資】
⇒ざいせい‐はん【財政犯】
⇒ざいせい‐ほう【財政法】
⇒ざいせい‐みんしゅしゅぎ【財政民主主義】
ざいせい‐インフレーション【財政インフレーション】🔗⭐🔉
ざいせい‐インフレーション【財政インフレーション】
財政上の赤字が原因となり、紙幣が増発されて起こる物価騰貴。
⇒ざい‐せい【財政】
ざいせい‐か【財政家】🔗⭐🔉
ざいせい‐か【財政家】
財政の事務に通じた人。理財に巧みな人。
⇒ざい‐せい【財政】
ざいせい‐がく【財政学】🔗⭐🔉
ざいせい‐がく【財政学】
国家および地方財政の原理・政策を研究する学問。
⇒ざい‐せい【財政】
ざいせい‐かんぜい【財政関税】‥クワン‥🔗⭐🔉
ざいせい‐かんぜい【財政関税】‥クワン‥
財政上の収入を目的とする関税。収入関税。↔保護関税。
⇒ざい‐せい【財政】
ざいせい‐こうちょく‐か【財政硬直化】‥カウ‥クワ🔗⭐🔉
ざいせい‐こうちょく‐か【財政硬直化】‥カウ‥クワ
国または地方公共団体の予算編成において裁量の余地が乏しくなること。公債費・社会保障費・地方交付税交付金など法令に基づいて支出を義務づけられている経費や、国庫債務負担行為に基づく後年度負担などの増加(これらを当然増経費という)によって起こる。
⇒ざい‐せい【財政】
ざいせい‐さいけん‐だんたい【財政再建団体】🔗⭐🔉
ざいせい‐さいけん‐だんたい【財政再建団体】
赤字に陥って自力での財政再建が難しくなり、国の管理下で支援を受けつつ再建を目指す地方公共団体。
⇒ざい‐せい【財政】
ざいせい‐ざいさん【財政財産】🔗⭐🔉
ざいせい‐ざいさん【財政財産】
公用に供されることなく、単に経済的財産として保有される国の財産。国有財産法にいう普通財産。収益財産。
⇒ざい‐せい【財政】
ざいせい‐しきん【財政資金】🔗⭐🔉
ざいせい‐しきん【財政資金】
財政収入および財政支出として国庫で受け払いされる資金。
⇒ざい‐せい【財政】
ざいせい‐しゅうし‐きんこう‐ほう【財政収支均衡法】‥シウ‥カウハフ🔗⭐🔉
ざいせい‐しゅうし‐きんこう‐ほう【財政収支均衡法】‥シウ‥カウハフ
(Balanced Budget and Emergency Deficit Control Act)アメリカで、財政収支の均衡をめざして各年度の財政赤字目標額を設定した法律。1985年成立。法案提出者の名をとってグラム‐ラドマン‐ホリングス法とも呼ばれる。
⇒ざい‐せい【財政】
ざいせい‐とうゆうし【財政投融資】🔗⭐🔉
ざいせい‐とうゆうし【財政投融資】
民間では事業の実施や資金調達が困難な場合に、国が財政政策として行う投資・融資。国の特別会計・公庫・公団事業団・地方公共団体等が対象。原資は、資金運用部の資金が中核であったが、2001年以降、財投債により調達された資金などが用いられる。
⇒ざい‐せい【財政】
ざいせい‐はん【財政犯】🔗⭐🔉
ざいせい‐はん【財政犯】
行政犯の一種。財政法上の義務に違反する行為。
⇒ざい‐せい【財政】
ざいせい‐ほう【財政法】‥ハフ🔗⭐🔉
ざいせい‐ほう【財政法】‥ハフ
①財政に関する固有の法的規律の全体。
②国の財政に関する基本の法律。1947年制定。財政処理の基本原則、ならびに予算・決算に関する制度を総合的に規定する。なお別に地方財政法がある。
⇒ざい‐せい【財政】
ざいせい‐みんしゅしゅぎ【財政民主主義】🔗⭐🔉
ざいせい‐みんしゅしゅぎ【財政民主主義】
国民・住民の代表機関である議会に、財政に関し強い権限を認める考え方・仕組み。予算の議会での議決、課税法律主義など。
⇒ざい‐せい【財政】
ざい‐だん【財団】🔗⭐🔉
ざい‐だん【財団】
(foundation)
①一定の目的のために結合された財産の集合。抵当権設定のために設けた鉄道財団・工場財団・鉱業財団の類がその典型。→社団。
②財団法人の略。
⇒ざいだん‐さいけん【財団債権】
⇒ざいだん‐ていとう【財団抵当】
⇒ざいだん‐ほうじん【財団法人】
ざいだん‐さいけん【財団債権】🔗⭐🔉
ざいだん‐さいけん【財団債権】
破産法において、破産手続によらず、随時優先的に弁済される債権。破産手続の遂行上生じた債権が中心。→共益債権。
⇒ざい‐だん【財団】
ざいだん‐ていとう【財団抵当】‥タウ🔗⭐🔉
ざいだん‐ていとう【財団抵当】‥タウ
鉄道抵当法(1905年制定)、鉱業抵当法(同年制定)、漁業財団抵当法(25年制定)、道路交通事業抵当法(52年制定)、観光施設財団抵当法(68年制定)などの特別法に基づき、事業用財産の全部または一部(財団)を目的として設定される抵当権。
⇒ざい‐だん【財団】
ざいだん‐ほうじん【財団法人】‥ハフ‥🔗⭐🔉
ざいだん‐ほうじん【財団法人】‥ハフ‥
〔法〕民法上、慈善・学術・技芸その他の公益事業を目的とする財団で、主務官庁の許可を得て法人となったもの。→社団法人
⇒ざい‐だん【財団】
ざい‐テク【財テク】🔗⭐🔉
ざい‐テク【財テク】
財務テクノロジーの略。企業や個人が金融商品や不動産に投資するなどして、資金の効率的な運用を図ること。
ざい‐とう【財投】🔗⭐🔉
ざい‐とう【財投】
財政投融資の略。
⇒ざいとう‐きかん‐さい【財投機関債】
⇒ざいとう‐さい【財投債】
ざいとう‐きかん‐さい【財投機関債】‥クワン‥🔗⭐🔉
ざいとう‐きかん‐さい【財投機関債】‥クワン‥
財政投融資の対象機関が市場で発行する債券。2001年より、それらの機関は財投債による間接的な資金調達のほかに、この債券によって自ら資金を調達。
⇒ざい‐とう【財投】
ざいとう‐さい【財投債】🔗⭐🔉
ざいとう‐さい【財投債】
財政融資資金特別会計国債の略。財政投融資の対象機関は、資金運用部の資金を借り入れていたが、2001年より財投機関債による自主調達のほかに、この国債によって特別会計が調達した資金を借り入れている。
⇒ざい‐とう【財投】
ざい‐のう【財嚢】‥ナウ🔗⭐🔉
ざい‐のう【財嚢】‥ナウ
財布。「―をはたく」
ざい‐ばつ【財閥】🔗⭐🔉
ざい‐ばつ【財閥】
①巨大な独占的資本家・企業家の一団で、家族・同族が所有・支配する多角的事業経営体。戦前の三井・三菱・住友・安田など。俗に、金持ちの意にも用いる。
②コンツェルンの同義語。
⇒ざいばつ‐かいたい【財閥解体】
ざいばつ‐かいたい【財閥解体】🔗⭐🔉
ざいばつ‐かいたい【財閥解体】
1945年日本の降伏後、連合国軍最高司令官の覚書に基づき、財閥を分散させ、その経済的支配力を除いた経済民主化のための処置。
⇒ざい‐ばつ【財閥】
さい‐ふ【財布】🔗⭐🔉
さい‐ふ【財布】
金銭を入れて持ち歩く袋。金入れ。
⇒さいふ‐じり【財布尻】
⇒財布の口を締める
⇒財布の底をはたく
⇒財布の紐が堅い
⇒財布の紐が長い
⇒財布の紐を頸に懸けるよりは心に掛けよ
⇒財布の紐を握る
⇒財布の紐をゆるめる
さいふ‐じり【財布尻】🔗⭐🔉
さいふ‐じり【財布尻】
財布の底。財布の中に残った金銭。
⇒さい‐ふ【財布】
○財布の口を締めるさいふのくちをしめる🔗⭐🔉
○財布の口を締めるさいふのくちをしめる
むだな金を使わないように気をつける。節約する。
⇒さい‐ふ【財布】
○財布の底をはたくさいふのそこをはたく🔗⭐🔉
○財布の底をはたくさいふのそこをはたく
持ち合せの金を全部使う。財布をはたく。
⇒さい‐ふ【財布】
○財布の紐が堅いさいふのひもがかたい🔗⭐🔉
○財布の紐が堅いさいふのひもがかたい
むだな金は一切使わない態度である。
⇒さい‐ふ【財布】
○財布の紐が長いさいふのひもがながい🔗⭐🔉
○財布の紐が長いさいふのひもがながい
けちであることのたとえ。
⇒さい‐ふ【財布】
○財布の紐を頸に懸けるよりは心に掛けよさいふのひもをくびにかけるよりはこころにかけよ🔗⭐🔉
○財布の紐を頸に懸けるよりは心に掛けよさいふのひもをくびにかけるよりはこころにかけよ
金銭を盗まれないように心掛けるよりは、浪費しないように注意するがよい。
⇒さい‐ふ【財布】
○財布の紐を握るさいふのひもをにぎる🔗⭐🔉
○財布の紐を握るさいふのひもをにぎる
家計など、金銭出納の権限を握る。財布の尻を押さえる。
⇒さい‐ふ【財布】
○財布の紐をゆるめるさいふのひもをゆるめる🔗⭐🔉
○財布の紐をゆるめるさいふのひもをゆるめる
浪費を多くする。
⇒さい‐ふ【財布】
さいふ‐や【割符屋】
割符の取扱いを業とする者。替銭屋。
⇒さい‐ふ【割符】
さい‐ふり【采振り】
①采配をふる人。指揮者。
②博打で采をふる役。
③(→)采振木ざいふりぼくに同じ。
ざいふり‐ぼく【采振木】
バラ科の落葉小高木。高さ約3メートル。新葉は白毛におおわれる。5弁の小白花を多数総状に開き、それを采配と見ての名という。果実は黒く豌豆えんどう大で食用。材は黄白色、硬くて緻密、諸種の器具用。シデザクラ。四手柳。
サイプレス【cypress】
〔植〕(→)イトスギ。
さい‐ぶん【彩文】
いろどり。あや。文彩。
さい‐ぶん【祭文】
⇒さいもん1
さい‐ぶん【細分】
こまかく分けること。「学問分野の―化」
さい‐へい【歳幣】
中国宋朝が講和条約にもとづいて遼や金に毎年支払った銀と絹。南北間の平和を保障し、経済活性化にも役立ったとされる。
ざい‐へい【財幣】
金銭。貨幣。
さい‐べつ【細別】
こまかく分けること。
さい‐ヘルニア【臍ヘルニア】
臍帯または閉鎖不全の臍輪から腹部内臓が脱出する病態。臍帯ヘルニア・小児臍ヘルニア・成人臍ヘルニアなどがある。
さい‐へん【再返・再篇】
「一巡いちじゅん2」参照。
さい‐へん【再変】
再びかわること。
さい‐へん【再編】
編成しなおすこと。
さい‐へん【災変】
天変地異。自然界の異変。
さい‐へん【砕片】
くだけたかけら。破片。
さい‐へん【細片】
細かいかけら。「土器の―」
さい‐べん【才弁】
すぐれた弁舌。
さい‐ほ【宰輔】
天子を輔佐し、大政を統すべるもの。宰相。
さい‐ほ【採捕】
動植物を採集・捕獲すること。
さい‐ほ【菜圃】
野菜を植えた畑。菜園。なばたけ。
さい‐ぼ【歳暮】
(セイボとも)
①としのくれ。年末。歳末。
②歳末の贈物。おせいぼ。
さい‐ほう【才鋒】
きっさきのように鋭い才気。
さい‐ほう【再訪】‥ハウ
再び訪れること。
さい‐ほう【西方】‥ハウ
①西の方角。せいほう。
②西方浄土の略。
③浄土三部経の異称。
⇒さいほう‐あんらくこく【西方安楽国】
⇒さいほう‐ぎょうじゃ【西方行者】
⇒さいほう‐ごくらく【西方極楽】
⇒さいほう‐じゅうまんおくど【西方十万億土】
⇒さいほう‐じょうど【西方浄土】
⇒さいほう‐せかい【西方世界】
⇒さいほう‐ねんぶつ【西方念仏】
⇒さいほう‐の‐おしえ【西方の教え】
⇒西方を誦す
さい‐ほう【砦堡】
とりで。でじろ。こじろ。
さい‐ほう【採訪】‥ハウ
主に史学や民俗学などで、研究資料を得るために地方や社寺などを訪ねること。
さい‐ほう【細胞】‥ハウ
⇒さいぼう
さい‐ほう【細報】
くわしい報告。詳報。
さい‐ほう【裁縫】
布を裁って衣服に縫いあげること。針仕事。おはり。
さい‐ぼう【才望】‥バウ
才知と名望。才知のほまれ。
さい‐ぼう【細胞】‥バウ
(サイホウとも)
①(cell)生物体を組成する構造的・機能的単位。分裂によって増殖する。核を持つ真核細胞と、核を持たず、より小形で構造の単純な原核細胞とがある。核以外の部分を細胞質と呼び各種の細胞小器官や顆粒を含む。動物細胞は細胞膜に包まれるだけであるが、植物細胞の外表面には細胞壁がある。大きさや形は、生物や組織の種類により極めて多様。
細胞の構造
細胞膜
液胞
小胞体
ゴルジ装置
細胞壁
核小体
核膜
葉緑体
ミトコンドリア【mitochondria】
②工場・地域などに設けられる共産党の基礎組織の旧称。
⇒さいぼう‐いでんがく【細胞遺伝学】
⇒さいぼう‐うんどう【細胞運動】
⇒さいぼう‐えき【細胞液】
⇒さいぼう‐かく【細胞核】
⇒さいぼう‐がく【細胞学】
⇒さいぼう‐けんさ【細胞検査】
⇒さいぼう‐こうがく【細胞工学】
⇒さいぼう‐こっかく【細胞骨格】
⇒さいぼう‐しつ【細胞質】
⇒さいぼうしつ‐いでん【細胞質遺伝】
⇒さいぼう‐しゅうき【細胞周期】
⇒さいぼう‐しょうきかん【細胞小器官】
⇒さいぼう‐しん【細胞診】
⇒さいぼう‐せい‐ねんきん【細胞性粘菌】
⇒さいぼう‐せいぶつがく【細胞生物学】
⇒さいぼうせい‐めんえき【細胞性免疫】
⇒さいぼうない‐しょうか【細胞内消化】
⇒さいぼう‐ばいよう【細胞培養】
⇒さいぼう‐ぶんかくほう【細胞分画法】
⇒さいぼう‐ぶんれつ【細胞分裂】
⇒さいぼう‐へき【細胞壁】
⇒さいぼう‐まく【細胞膜】
⇒さいぼう‐ゆうごう【細胞融合】
さい‐ぼう【撮棒・材棒】‥バウ
(サキボウ(真木棒)の音便)武器として使う堅い木の棒。尖棒せんぼう。古今著聞集12「いとすくやかげなる法師、物の具はせで、ただ大きなる―ばかり持ちたる」→鉄かな撮棒
ざい‐ほう【財宝】
財貨と宝物。宝。たからもの。「金銀―」
⇒財宝は地獄の家苞
ざい‐ほう【罪報】
罪業のむくい。
さいほう‐あんらくこく【西方安楽国】‥ハウ‥
(→)西方浄土に同じ。
⇒さい‐ほう【西方】
さいぼう‐いでんがく【細胞遺伝学】‥バウヰ‥
細胞学的に遺伝の機構を研究する学問。染色体の構造、分裂機構、核型、染色体異常と遺伝病の関係などの研究が中心。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいぼう‐うんどう【細胞運動】‥バウ‥
細胞の示す運動の総称。鞭毛運動・繊毛運動・アメーバ運動・原形質流動など。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいぼう‐えき【細胞液】‥バウ‥
植物細胞中の液胞にある液。→液胞。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいぼう‐かく【細胞核】‥バウ‥
(→)核3に同じ。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいぼう‐がく【細胞学】‥バウ‥
(cytology)生物を組成する細胞の構造・生理などを研究する学問。分子生物学の観点に立つ場合、細胞生物学とも呼ばれる。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいほう‐ぎょうじゃ【西方行者】‥ハウギヤウ‥
西方浄土に往生することを願う念仏の行者。「―頓阿」
⇒さい‐ほう【西方】
さいぼう‐けんさ【細胞検査】‥バウ‥
(→)細胞診に同じ。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいぼう‐こうがく【細胞工学】‥バウ‥
培養細胞にさまざまな操作を加え、細胞の仕組みを解明したり、新しい性質をもつ細胞を作り出す技術の総称。細胞レベルのバイオテクノロジー。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいほう‐ごくらく【西方極楽】‥ハウ‥
(→)西方浄土に同じ。
⇒さい‐ほう【西方】
さいぼう‐こっかく【細胞骨格】‥バウ‥
細胞内にある繊維状の蛋白質。細胞の形態維持や運動、細胞内の物質輸送や原形質流動などに関わる。数種の蛋白質があり、それぞれ単量体が会合してできる。またその会合を調節することによって長さを変化させる。→微小管。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいほう‐じ【西芳寺】‥ハウ‥
京都市西京区にある臨済系単立寺院。山号は洪隠山。天平(729〜749)年間行基の創建と伝える西方寺を、1339年(暦応2)夢窓疎石が開山となって禅寺として中興し、改称。疎石の築いた庭園は庭苔におおわれ、苔寺こけでらと通称。
さいぼう‐しつ【細胞質】‥バウ‥
(cytoplasm)細胞内の原形質のうち核以外の部分。酵素その他の蛋白質を含む基質中に、膜構造・繊維構造・顆粒構造をなし、諸機能を営む。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいぼうしつ‐いでん【細胞質遺伝】‥バウ‥ヰ‥
核外遺伝子に支配される形質の遺伝現象。メンデルの法則に従わない。ミトコンドリアの遺伝、植物の葉の斑ふ入りの遺伝などで知られている。核外遺伝。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいぼう‐しゅうき【細胞周期】‥バウシウ‥
細胞増殖において、DNA複製と細胞分裂が繰り返される周期。一般に、細胞が分裂するM期、DNAが合成されるS期、ならびにこれらに介在するG1期、G2期からなり、G1→S→G2→M→G1のように進行する。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいほう‐じゅうまんおくど【西方十万億土】‥ハウジフ‥
(→)西方浄土に同じ。
⇒さい‐ほう【西方】
さいぼう‐しょうきかん【細胞小器官】‥バウセウ‥クワン
(organelle)細胞内の機能的構造単位。もとは原生動物の糸胞・鞭毛・食胞・収縮胞などを指したが、広く真核生物の、後形質を除いた、ミトコンドリア・葉緑体・ゴルジ装置などをいう。細胞器官。オルガネラ。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいほう‐じょうど【西方浄土】‥ハウジヤウ‥
阿弥陀仏の極楽浄土。人間界から西方十万億の仏土をへだててある。西方極楽。西方安楽国。西方十万億土。
⇒さい‐ほう【西方】
さいぼう‐しん【細胞診】‥バウ‥
喀痰かくたん・胸水・腹水・血液・分泌物・尿および生体から採取した細胞などを塗抹標本とし、細胞学的に病変を診断する方法。特に癌の診断に広く用いる。細胞検査。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいぼう‐せい‐ねんきん【細胞性粘菌】‥バウ‥
粘菌類の一群。栄養体である無数のアメーバ状単核細胞が集合して子実体を形成する。子実体には胞子を生じ、これが発芽して再びアメーバ状細胞を生じる。土壌中などに生息する。
細胞性粘菌の生活環(無性生殖)
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいぼう‐せいぶつがく【細胞生物学】‥バウ‥
もっぱら遺伝子・分子のレベルで細胞内の構造や現象を研究し、それを通じて高次生命現象を理解しようとする学問分野。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいぼうせい‐めんえき【細胞性免疫】‥バウ‥
細胞が媒介する免疫反応。T細胞などが関与する。→リンパ球→体液性免疫。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいほう‐せかい【西方世界】‥ハウ‥
(→)西方浄土に同じ。
⇒さい‐ほう【西方】
さいぼうない‐しょうか【細胞内消化】‥バウ‥セウクワ
細胞が固形物をとりこみ、消化すること。固形物をとりかこむ食胞を形成し、そのなかに酵素を分泌して、消化・吸収を行う。原生動物のほか、海綿動物・刺胞動物・扁形動物、また高等動物の食細胞などに見られる。これに対し、消化管などでの消化を細胞外消化という。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいほう‐ねんぶつ【西方念仏】‥ハウ‥
西方浄土に往生することを願ってする念仏。
⇒さい‐ほう【西方】
さいほう‐の‐おしえ【西方の教え】‥ハウ‥ヲシヘ
①西方の天竺から伝来した仏の教え。
②西方浄土に往生することをすすめる浄土教。
⇒さい‐ほう【西方】
さいぼう‐ばいよう【細胞培養】‥バウ‥ヤウ
組織培養の一様式。器官・組織片を細胞に解離し、培養液を使ってガラス器内などで培養すること。
⇒さい‐ぼう【細胞】
細胞膜
液胞
小胞体
ゴルジ装置
細胞壁
核小体
核膜
葉緑体
ミトコンドリア【mitochondria】
②工場・地域などに設けられる共産党の基礎組織の旧称。
⇒さいぼう‐いでんがく【細胞遺伝学】
⇒さいぼう‐うんどう【細胞運動】
⇒さいぼう‐えき【細胞液】
⇒さいぼう‐かく【細胞核】
⇒さいぼう‐がく【細胞学】
⇒さいぼう‐けんさ【細胞検査】
⇒さいぼう‐こうがく【細胞工学】
⇒さいぼう‐こっかく【細胞骨格】
⇒さいぼう‐しつ【細胞質】
⇒さいぼうしつ‐いでん【細胞質遺伝】
⇒さいぼう‐しゅうき【細胞周期】
⇒さいぼう‐しょうきかん【細胞小器官】
⇒さいぼう‐しん【細胞診】
⇒さいぼう‐せい‐ねんきん【細胞性粘菌】
⇒さいぼう‐せいぶつがく【細胞生物学】
⇒さいぼうせい‐めんえき【細胞性免疫】
⇒さいぼうない‐しょうか【細胞内消化】
⇒さいぼう‐ばいよう【細胞培養】
⇒さいぼう‐ぶんかくほう【細胞分画法】
⇒さいぼう‐ぶんれつ【細胞分裂】
⇒さいぼう‐へき【細胞壁】
⇒さいぼう‐まく【細胞膜】
⇒さいぼう‐ゆうごう【細胞融合】
さい‐ぼう【撮棒・材棒】‥バウ
(サキボウ(真木棒)の音便)武器として使う堅い木の棒。尖棒せんぼう。古今著聞集12「いとすくやかげなる法師、物の具はせで、ただ大きなる―ばかり持ちたる」→鉄かな撮棒
ざい‐ほう【財宝】
財貨と宝物。宝。たからもの。「金銀―」
⇒財宝は地獄の家苞
ざい‐ほう【罪報】
罪業のむくい。
さいほう‐あんらくこく【西方安楽国】‥ハウ‥
(→)西方浄土に同じ。
⇒さい‐ほう【西方】
さいぼう‐いでんがく【細胞遺伝学】‥バウヰ‥
細胞学的に遺伝の機構を研究する学問。染色体の構造、分裂機構、核型、染色体異常と遺伝病の関係などの研究が中心。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいぼう‐うんどう【細胞運動】‥バウ‥
細胞の示す運動の総称。鞭毛運動・繊毛運動・アメーバ運動・原形質流動など。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいぼう‐えき【細胞液】‥バウ‥
植物細胞中の液胞にある液。→液胞。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいぼう‐かく【細胞核】‥バウ‥
(→)核3に同じ。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいぼう‐がく【細胞学】‥バウ‥
(cytology)生物を組成する細胞の構造・生理などを研究する学問。分子生物学の観点に立つ場合、細胞生物学とも呼ばれる。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいほう‐ぎょうじゃ【西方行者】‥ハウギヤウ‥
西方浄土に往生することを願う念仏の行者。「―頓阿」
⇒さい‐ほう【西方】
さいぼう‐けんさ【細胞検査】‥バウ‥
(→)細胞診に同じ。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいぼう‐こうがく【細胞工学】‥バウ‥
培養細胞にさまざまな操作を加え、細胞の仕組みを解明したり、新しい性質をもつ細胞を作り出す技術の総称。細胞レベルのバイオテクノロジー。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいほう‐ごくらく【西方極楽】‥ハウ‥
(→)西方浄土に同じ。
⇒さい‐ほう【西方】
さいぼう‐こっかく【細胞骨格】‥バウ‥
細胞内にある繊維状の蛋白質。細胞の形態維持や運動、細胞内の物質輸送や原形質流動などに関わる。数種の蛋白質があり、それぞれ単量体が会合してできる。またその会合を調節することによって長さを変化させる。→微小管。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいほう‐じ【西芳寺】‥ハウ‥
京都市西京区にある臨済系単立寺院。山号は洪隠山。天平(729〜749)年間行基の創建と伝える西方寺を、1339年(暦応2)夢窓疎石が開山となって禅寺として中興し、改称。疎石の築いた庭園は庭苔におおわれ、苔寺こけでらと通称。
さいぼう‐しつ【細胞質】‥バウ‥
(cytoplasm)細胞内の原形質のうち核以外の部分。酵素その他の蛋白質を含む基質中に、膜構造・繊維構造・顆粒構造をなし、諸機能を営む。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいぼうしつ‐いでん【細胞質遺伝】‥バウ‥ヰ‥
核外遺伝子に支配される形質の遺伝現象。メンデルの法則に従わない。ミトコンドリアの遺伝、植物の葉の斑ふ入りの遺伝などで知られている。核外遺伝。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいぼう‐しゅうき【細胞周期】‥バウシウ‥
細胞増殖において、DNA複製と細胞分裂が繰り返される周期。一般に、細胞が分裂するM期、DNAが合成されるS期、ならびにこれらに介在するG1期、G2期からなり、G1→S→G2→M→G1のように進行する。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいほう‐じゅうまんおくど【西方十万億土】‥ハウジフ‥
(→)西方浄土に同じ。
⇒さい‐ほう【西方】
さいぼう‐しょうきかん【細胞小器官】‥バウセウ‥クワン
(organelle)細胞内の機能的構造単位。もとは原生動物の糸胞・鞭毛・食胞・収縮胞などを指したが、広く真核生物の、後形質を除いた、ミトコンドリア・葉緑体・ゴルジ装置などをいう。細胞器官。オルガネラ。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいほう‐じょうど【西方浄土】‥ハウジヤウ‥
阿弥陀仏の極楽浄土。人間界から西方十万億の仏土をへだててある。西方極楽。西方安楽国。西方十万億土。
⇒さい‐ほう【西方】
さいぼう‐しん【細胞診】‥バウ‥
喀痰かくたん・胸水・腹水・血液・分泌物・尿および生体から採取した細胞などを塗抹標本とし、細胞学的に病変を診断する方法。特に癌の診断に広く用いる。細胞検査。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいぼう‐せい‐ねんきん【細胞性粘菌】‥バウ‥
粘菌類の一群。栄養体である無数のアメーバ状単核細胞が集合して子実体を形成する。子実体には胞子を生じ、これが発芽して再びアメーバ状細胞を生じる。土壌中などに生息する。
細胞性粘菌の生活環(無性生殖)
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいぼう‐せいぶつがく【細胞生物学】‥バウ‥
もっぱら遺伝子・分子のレベルで細胞内の構造や現象を研究し、それを通じて高次生命現象を理解しようとする学問分野。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいぼうせい‐めんえき【細胞性免疫】‥バウ‥
細胞が媒介する免疫反応。T細胞などが関与する。→リンパ球→体液性免疫。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいほう‐せかい【西方世界】‥ハウ‥
(→)西方浄土に同じ。
⇒さい‐ほう【西方】
さいぼうない‐しょうか【細胞内消化】‥バウ‥セウクワ
細胞が固形物をとりこみ、消化すること。固形物をとりかこむ食胞を形成し、そのなかに酵素を分泌して、消化・吸収を行う。原生動物のほか、海綿動物・刺胞動物・扁形動物、また高等動物の食細胞などに見られる。これに対し、消化管などでの消化を細胞外消化という。
⇒さい‐ぼう【細胞】
さいほう‐ねんぶつ【西方念仏】‥ハウ‥
西方浄土に往生することを願ってする念仏。
⇒さい‐ほう【西方】
さいほう‐の‐おしえ【西方の教え】‥ハウ‥ヲシヘ
①西方の天竺から伝来した仏の教え。
②西方浄土に往生することをすすめる浄土教。
⇒さい‐ほう【西方】
さいぼう‐ばいよう【細胞培養】‥バウ‥ヤウ
組織培養の一様式。器官・組織片を細胞に解離し、培養液を使ってガラス器内などで培養すること。
⇒さい‐ぼう【細胞】
○財を成すざいをなす🔗⭐🔉
○財を成すざいをなす
大きな財産を築く。
⇒ざい【財】
さ‐いん【左院】‥ヰン
1871年(明治4)に設置された太政官の構成機関の一つ。立法について審議し、その議決を正院に上申する機関で、正院によって任免された議員により構成。75年廃止、元老院に受けつがれる。→右院→正院
さ‐いん【鎖陰】
子宮膣腔が閉鎖した状態。処女膜閉鎖・膣閉鎖・頸管閉鎖の別がある。多くは先天性。後天性鎖陰は急性感染症・潰瘍・裂傷・腐食などにより生じる。
サイン【sign】
①合図。記号。信号。また、看板。「―を送る」「ネオン‐―」
②野球などで、味方どうしで交わす手振りなどによる指示。「バントの―」
③署名。「書類に―する」
⇒サイン‐アップ【sign-up】
⇒サイン‐イン【sign in】
⇒サイン‐かい【サイン会】
⇒サイン‐ブック
⇒サイン‐プレー
⇒サイン‐ペン
⇒サイン‐ボード【sign board】
サイン【sine】
〔数〕三角関数の一つ。正弦。記号sin →三角関数。
⇒サイン‐ぼう【サイン棒】
ざ‐いん【座員】‥ヰン
演劇の一座に属している人。
ざ‐いん【座隠・坐隠】
[世説新語巧芸](居ながらにして隠遁する意)囲碁の異称。また、碁を打つこと。浄瑠璃、国性爺合戦「市中をはなれし―の遊び」
ザイン【Sein ドイツ】
〔哲〕存在。↔ゾルレン
サイン‐アップ【sign-up】
(「登録申込み」の意)インターネットに接続できるように、プロバイダーに行う加入手続きのこと。
⇒サイン【sign】
サイン‐イン【sign in】
コンピューターを利用するときに本人であることを証明するための手続き。
⇒サイン【sign】
サイン‐かい【サイン会】‥クワイ
小説家や芸能人が自著などに署名をする催し。
⇒サイン【sign】
サイン‐ブック
(和製語sign book)サイン帳。署名帳。
⇒サイン【sign】
サイン‐プレー
(和製語sign play)野球などで、相手に気づかれないようにサインに従って行う攻撃や守備。
⇒サイン【sign】
サイン‐ペン
(和製語sign pen)細字用のフェルト‐ペン。商標名。
⇒サイン【sign】
サイン‐ぼう【サイン棒】‥バウ
(sine bar)角を精密に測定し、また与えられた角度に工作物を設定するために用いる測角器。
⇒サイン【sine】
サイン‐ボード【sign board】
看板。
⇒サイン【sign】
さ‐う【左右】
⇒そう
さ・う【障ふ・支ふ】サフ
[一]〔自下二〕
つっかかる。さえぎられる。枕草子97「さし櫛みがくほどに、物につき―・へて折りたる心地」
[二]〔他下二〕
⇒さえる(下一)
ざ‐う【座右】
⇒ざゆう
ザウアークラウト【Sauerkraut ドイツ】
ドイツの漬物の一種。キャベツの細切りを薄塩で漬け、自然発酵させたもの。
サヴィニー【Friedrich Karl von Savigny】
ドイツの法学者。歴史法学の樹立者。ローマ法の史的研究で業績を挙げた。著「現代ローマ法体系」など。(1779〜1861)
サヴォイア【Savoia イタリア】
アルプスのフランス側斜面の一地域。古く、フランス南東部からイタリア北西部を領有したサヴォイア家の支配下。1860年、サルデーニャ王(のちイタリア王)は中部イタリア合併承認の代償に、この地をフランスに割譲。フランス語名サヴォワ。
サヴォイ‐オペラ【Savoy operas】
(サヴォイはロンドンの劇場名)イギリスの劇作家ギルバート(W. S. Gilbert1836〜1911)台本・作詞、A.S.サリヴァン作曲の14編のオペレッタ。1871〜96年発表。イギリス音楽劇に新境地を開く。特に「ミカド」が有名。
サヴォナローラ【Girolamo Savonarola】
イタリアのドミニコ会修道士。峻烈な説教で人望を得、フィレンツェ市政の民主的改革を敢行し、保守派・教皇庁の怨みを買って焚刑ふんけいに処せられた。(1452〜1498)
サウザンド‐アイランド‐ドレッシング【Thousand Island dressing】
マヨネーズにケチャップまたはチリソースを加え、刻んだピクルスやゆで卵などを混ぜ合わせたドレッシング。カナダのサウザンド‐アイランド地方の人の考案という。
サウサンプトン【Southampton】
イギリス、イングランド南部の港湾都市。天然の良港で、ピルグリム‐ファーザーズの出航地、大西洋航路の起点として知られる。人口21万5千(1996)。サザンプトン。
サウジ‐アラビア【Saudi Arabia】
(サウード家のアラビア王国の意)アラビア半島の大半を占めるワッハーブ派のイスラム王国。聖地メッカ・メディナがある。ネジドを本拠としたサウード家が1925年ヘジャズを征服、32年国号をサウジ‐アラビア王国と称した。第二次大戦中より石油の採掘が盛ん。面積215万平方キロメートル。人口2253万(2004)。首都リヤド。→西アジア(図)
サウジー【Robert Southey】
イギリスの桂冠詩人・批評家。ワーズワース・コールリッジらとともに湖畔詩人と呼ばれた。詩「サラバ」、伝記「ネルソン」など。(1774〜1843)
サウス‐カロライナ【South Carolina】
アメリカ合衆国南東部、大西洋岸の州。独立13州の一つ。農業・繊維産業が盛ん。州都コロンビア。→アメリカ合衆国(図)
サウス‐ダコタ【South Dakota】
アメリカ合衆国中央北部の州。農業・牧畜業が盛ん。州都ピーア。→アメリカ合衆国(図)
サウスポー【southpaw】
①(サウスは南部、ポーは手の意。アメリカ南部出身の大リーグ所属投手に左利きが多かったことから)野球で、左腕投手。
②ボクシングなどで、左構えの選手。
サウディ‐アラビア【Saudi Arabia】
⇒サウジ‐アラビア
サウナ【sauna フィンランド】
フィンランド風の蒸気浴・熱気浴の風呂。石を熱した熱と、それに水をかけて得られる蒸気とで小部屋の温度・湿度を高め、そこに入って汗を流す。サウナ風呂。
サウラ【Carlos Saura】
スペインの映画監督。作「カラスの飼育」「カルメン」など。(1932〜)
サウン【saung ビルマ】
ビルマ(ミャンマー)の撥弦楽器。舟の形をしたハープの一種で、弦数は13から16弦以上まで。座って演奏し、膝の上に置いて主に右手の指ではじく。ビルマの竪琴たてごと。
サウン
サウンド【sound】
音。音響。
⇒サウンド‐エフェクト【sound effects】
⇒サウンド‐スカルプチャー【sound sculpture】
⇒サウンド‐スケープ【soundscape】
⇒サウンド‐トラック【sound track】
⇒サウンド‐ばん【サウンド版】
⇒サウンド‐ボックス【sound box】
⇒サウンド‐ボディー【sound-body】
サウンド‐エフェクト【sound effects】
音響効果。
⇒サウンド【sound】
サウンド‐スカルプチャー【sound sculpture】
音の出る彫刻作品。視覚と聴覚とに働きかける目的で造形され、水力・風力・電力、また鑑賞者自身などが作品に動きや音を与えるもの。
⇒サウンド【sound】
サウンド‐スケープ【soundscape】
(landscapeをもじった造語)自然音・人工音を制御して作り出した音の環境。音景観。
⇒サウンド【sound】
サウンド‐トラック【sound track】
①トーキー映画のフィルムの片側または両側に設けた、音声を記録する細い帯状の部分。音の波形を濃淡か面積の大小、あるいは磁気録音帯に記録する。
②1に録音された音楽や音声。
③サウンド‐トラック盤の略。映画の音楽・音声を収録したレコード・CD。サントラ。
⇒サウンド【sound】
サウンド‐ばん【サウンド版】
台詞せりふの入らない、音楽および音響だけを伴う映画。
⇒サウンド【sound】
サウンド‐ボックス【sound box】
①弦楽器の共鳴箱。
②旧式の蓄音機で、レコード針の振動を受けて音を発生する装置。
⇒サウンド【sound】
サウンド‐ボディー【sound-body】
(弦楽器などの)中空胴。響胴。
⇒サウンド【sound】
さえ【冴え・冱え】
①澄みきること。光・色・寒気などのすんでとおること。「色調の―」
②技などのあざやかさ。また、頭の働きや感覚の鋭さ。「腕の―」「勘の―」
③遊里語で、興が増すこと。また、遊興。酒宴。
さえ【采・賽】
双六すごろくのさい。奈良時代、サイの国語化した音として用いた。万葉集16「一二の目のみにあらず五六三四さへありけり双六の―」
さえ【阹】サヘ
(「支さえ」の意)山野に構えて禽獣をさえぎり捕らえるかこい。〈類聚名義抄〉
さえサヘ
〔助詞〕
(副助詞)体言・活用語の連用形・副詞・助詞など連用成分を受ける。格助詞の上下いずれにも付く。「添へ」が原義という。後世、助詞「だに」の衰退に伴い混用されることが多い。口語文法では係助詞とする。
①現在有る作用・状態の程度が加わったり、範囲が広まったりする意を表す。その上…まで。…までも。万葉集6「橘は実―花―その葉―枝に霜降れど弥いや常葉とこはの樹」。浄瑠璃、淀鯉出世滝徳「未来に在す旦那に―疎ませうといふ事か」。「強風に加えて雨―降り出した」
②程度の軽いものをあげて、それ以上のものを推測させる。…でも。…でさえ。中華若木詩抄「此画を愁なき人の見る―三峡の心がしてさびしきに愁人が見れば腸が寸々にきれてかなしいぞ」。日葡辞書「コレサエナラヌ」。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「此頃は一ぜん盛の客―ない」。「初心者で―すぐにできる」
③仮定条件を表す句の中に用い、そのことだけで条件が満たされ他は不問にする意を表す。中華若木詩抄「命―あらば其人の開落は見るべき也」。歌舞伎、助六所縁江戸桜「金―とれば、云分ない」。「書物―あれば満足だ」
ざえ【才】
(ザイの転)
①学問。特に漢学。また、その学識。源氏物語帚木「―の際きわなまなまの博士」
②芸術や芸能の技量。源氏物語絵合「琴きん弾かせ給ふことなむ一の―にて」
③「ざえのおのこ」の略。宇津保物語蔵開下「神楽…―ども声よろしからんなど選びて」
さえ‐かえ・る【冴え返る】‥カヘル
〔自五〕
①光や音などが非常によく澄む。また、冷えきる。新後拾遺和歌集冬「しぐれつる宵の村雲―・りふけ行く風にあられ降るなり」。「冬空に―・る月」
②寒さがぶり返す。〈[季]春〉。玉葉集春「―・り山風荒るる常磐木に降りもたまらぬ春のあわ雪」
ざえ‐が・る【才がる】
〔自四〕
学識がありそうに振る舞う。
さえき【佐伯】‥ヘキ
姓氏の一つ。
⇒さえき‐じょういん【佐伯定胤】
⇒さえき‐ゆうぞう【佐伯祐三】
さ‐えき【差役】
中国、宋代の課役法。農民を貧富によって9等に分け、上の4等から公用の力役に徴発、下の5等は免除した。王安石はこれを改めて募役法を行なったが、旧法党は差役法を復活させ、党争の一因となった。
さ‐えき【差益】
①売買の間に生ずる利益。「円高―」↔差損。
②価格の改訂などで生じた利益。
さえき‐じょういん【佐伯定胤】‥ヘキヂヤウ‥
法隆寺住職。奈良生れ。同寺勧学院を再興、また同寺を法相宗より分離し、聖徳宗の本山とした。(1867〜1952)
⇒さえき【佐伯】
さえき‐もん【左掖門】
内裏正門の(内から見て)左の小門。右掖門に対する。→紫宸殿(図)
さえき‐ゆうぞう【佐伯祐三】‥ヘキイウザウ
洋画家。大阪生れ。東京美術学校卒業後、渡仏。ヴラマンクに師事、はげしい筆触のパリ風景を描く。再渡仏して客死。(1898〜1928)
⇒さえき【佐伯】
さえ‐ぎ・る【遮る】サヘギル
〔他五〕
(サイギルの転)
①妨げる。中途で抑える。行動の邪魔をして止める。平家物語10「身を助からんと思ふ悪心のみ―・りて」。「言葉を―・る」
②先立って行動する。太平記38「承はる旨なき間に―・つて使者をもつて申すなり」
③間を隔てて見えなくする。「霧で視界が―・られる」
さえ‐さえ【騒騒】サヱサヱ
(→)「さいさい(騒騒)」に同じ。
さえ‐ざえ【冴え冴え・冱え冱え】
さえわたったさま。空気が澄んですがすがしいさま。清澄なさま。「―した月の影」「―とした表情」
ざえ‐ざえ・し【才才し】
〔形シク〕
才知がありそうに見える。才知が表面にあらわれている。源氏物語若菜下「走り書きたる趣の―・しく」
さえざえ‐し・い【冴え冴えしい】
〔形〕[文]さえざえ・し(シク)
①非常によくさえている。暁台句集「この宵朝はひときは事替りて…手づつ成なるも―・しく」
②気持がはればれとしている。浮世床2「あなたにも、お―・しう」
さえ‐ざえ‐て【冴え冴えて】
冴えた上にも冴えて。金葉和歌集冬「衣手に余呉よごの浦風―」
さえずり【囀り】サヘヅリ
①鳥がしきりに鳴くこと。また、その声。特に繁殖期における雄鳥の鳴き声。〈[季]春〉。「小鳥の―」→地じ鳴き。
②やかましいおしゃべり。また、地方の人や外国人などの聞きわけにくい言葉。敏達紀「韓語からさえずり」。源氏物語松風「海人あまの―思し出でらる」
③舞楽で舞人が漢文の詞句を朗詠すること。詠。
④鯨の舌。
⇒さえずり‐の‐ね【囀りの根】
さえずり‐とよ・む【囀りとよむ】サヘヅリ‥
〔自四〕
声が騒がしく響く。
さえずり‐の‐ね【囀りの根】サヘヅリ‥
舌の根。
⇒さえずり【囀り】
さえず・る【囀る】サヘヅル
〔自五〕
(サヒヅルの転)
①鳥がしきりに鳴きつづける。〈[季]春〉。古今和歌集春「もも千鳥―・る春は物ごとにあらたまれどもわれぞふりゆく」。「すずめが―・る」
②舞楽の舞の中で舞人が漢文の詞句を朗詠する。詠ずる。節をつけてうたう。字鏡集「詠、サヘヅル・ウタフ」
③かしましくものを言う。よくしゃべる。源氏物語常夏「いとよげに今すこし―・れば、いふかひなしと思して」
④(地方の人や身分の低い者、または外国人が)聞きとりにくい言葉でしゃべる。源氏物語須磨「そこはかとなく―・るも心のゆくへは同じことなるかなと」。今昔物語集31「胡えびすの人一時ばかり―・りあひて」
さ‐えだ【さ枝】
(サは接頭語)
①(→)「えだ」に同じ。万葉集3「柘つみの―の流れ来こば」
②横笛の名器の名。平敦盛の所持した「青葉の笛」と同じ物という。
⇒さえだ‐ぐさ【さ枝草】
さえだ‐ぐさ【さ枝草】
竹の異称。
⇒さ‐えだ【さ枝】
さ‐えつ【査閲】
実地に検査すること。特に、軍事教育の成績を査閲官が実地にしらべること。「演習を―する」
さえ‐な・うサヘナフ
〔他下二〕
(サヘ(障)ニア(合)フの約)防ぎとどめる。拒みとおす。万葉集20「―・へぬ命みことにあればかなし妹が手枕離れ」
ざえ‐なのり【才名乗り】
神楽で、人長にんじょうの問いに対して才の男おのこが自分の得意の才芸を名乗り出る、滑稽な問答。宇津保物語嵯峨院「いとになく遊び給ふ。かくて、みな、―などす」
さえ‐にサヘ‥
(助詞サエに助詞ニの付いたもの)…までも。万葉集12「白
しろたえの君が下紐われ―今日結びてな逢はむ日のため」
さえ‐にん【支人】サヘ‥
仲裁する人。さえびと。裁人さいにん。
ざえ‐の‐おのこ【才の男】‥ヲノコ
神楽で滑稽な演技をする役。ざえ。枕草子142「―召して声ひきたる人長にんじょうの心地よげさこそいみじけれ」
ざえ‐の‐おぼえ【才の覚え】
学芸の心得。さいかく。
さえ‐の‐かみ【障の神・塞の神・道祖神】サヘ‥
(伊弉諾尊いざなぎのみことが伊弉冉尊いざなみのみことを黄泉よみの国に訪ね、逃げ戻った時、追いかけてきた黄泉醜女よもつしこめをさえぎり止めるために投げた杖から成り出た神)邪霊の侵入を防ぐ神。行路の安全を守る神。村境などに置かれ、近世にはその形から良縁・出産・夫婦円満の神ともなった。みちのかみ。道祖神どうそじん。さいのかみ。今昔物語集13「すべて人無し。只―の形を造りたる有り」
⇒さえのかみ‐ば【道祖神場】
さえのかみ‐ば【道祖神場】サヘ‥
「どんど場」参照。
⇒さえ‐の‐かみ【障の神・塞の神・道祖神】
さえ‐まさ・る【冴え勝る】
〔自四〕
①寒さがいっそうひどくなる。古今和歌集恋「笹の葉におく霜よりも独り寝るわが衣手ぞ―・りける」
②いっそう澄んでくる。千載和歌集秋「月の光の―・るかな」
さ‐えもん【左衛門】‥ヱ‥
①左衛門督の略。
②左衛門府の略。
③土左衛門の略。溺死者の俗称。
⇒さえもん‐の‐かみ【左衛門督】
⇒さえもん‐の‐じん【左衛門の陣】
⇒さえもん‐ふ【左衛門府】
さえもん‐の‐かみ【左衛門督】‥ヱ‥
左衛門府の長官。
⇒さ‐えもん【左衛門】
さえもん‐の‐じん【左衛門の陣】‥ヱ‥ヂン
建春門にあった左衛門府の詰所。また、建春門の称。→内裏(図)。
⇒さ‐えもん【左衛門】
さえもん‐ふ【左衛門府】‥ヱ‥
「衛門府」参照。
⇒さ‐えもん【左衛門】
さえ‐ゆ・く【冴え行く】
〔自五〕
①だんだん冷えて行く。金葉和歌集冬「衣手の―・くままに」
②光や音などがだんだんに澄んで行く。長秋詠藻「衣打つ響きは月の何なれや―・くままに澄みのぼるらむ」
さ・える【冴える・冱える】
〔自下一〕[文]さ・ゆ(下二)
①冷える。源氏物語総角「霜―・ゆる汀の千鳥」
②光・音・色などが澄む。〈[季]冬〉。千載和歌集夏「五月雨の雲のたえまに月―・えて」。「―・えた音色」
③頭や目の働きが鋭くなる。また、腕前などがあざやかである。「目が―・える」「―・えた弁舌」
④(多く「―・えない」の形で)きわだったところがなく物足りない。「―・えない男」
さ・える【障える・支える】サヘル
〔他下一〕[文]さ・ふ(下二)
①塞せき止める。さえぎる。万葉集11「はしきやし誰が―・ふれかもたまほこの道見忘れて君が来まさぬ」
②(多く「気に―・える」の形で)気にさわる。感情を害する。
さえ‐わた・る【冴え渡る】
〔自五〕
①一面に冷え冷えとする。万葉集13「立ち待つにわが衣手に置く霜も氷ひに―・り降る雪も凍り渡りぬ」
②光や音などがくまなく澄む。澄みわたる。詞花和歌集雑「雲の上は月こそさやに―・れ」。「三味線の音が―・る」
③頭の働きや腕前などがあざやかである。「料理の包丁が―・る」
さ‐えん【茶園】‥ヱン
茶ばたけ。ちゃえん。
さ‐えん【差延】
(différance フランス)デリダの用語。「差異」と「遅延」を意味する語を組み合わせた造語で、差異を産み出す働きを表す。存在者の現前には常に他者との空間的差異(間)と自己自身との時間的差異(遅延)があり、実体的同一性は差延の一効果にすぎないとする。
さ‐えん【菜園】‥ヱン
サイエンの転。和訓栞「―、菜園也」
さお【竿・棹】サヲ
①枝葉を取り去った竹の幹。「旗―」「物干し―」
②船を進めるのに用いる長い棒。水棹みさお。万葉集18「船に乗り川の瀬ごとに―さしのぼれ」
③秤竿はかりざおの略。→棹秤さおばかり。
④間竿けんざおの略。日葡辞書「サヲヲウツ」
⑤三味線の胴から上の、弦を張った長い部分。転じて、三味線。→三味線(図)。
⑥「つりざお」の略。
⑦卵塔・石灯籠などの柱状の部分。竿石さおいし。→石灯籠(図)。
⑧箪笥たんす・長持ながもちなどにさしてかつぐ棒。また、箪笥・長持などを数えるのに用いる語。「箪笥一―」
⑨真っ直ぐに長い物のたとえ。「雁が―になる」
⑩陰茎。
⑪旗を数えるのに用いる語。欽明紀「五色幡二―」
⑫羊羹ようかん・洲浜すはまなどの棹物菓子を数えるのに用いる語。
◇1は「竿」、2・5・8・12は「棹」と書くのがふつう。
⇒竿の先に鈴
さ‐お【さ青】サヲ
(サは接頭語。サアオの約)まっさお。また、青白いこと。万葉集16「人だまの―なる君が」
さ‐お【さ麻】サヲ
(サは接頭語)アサの古名。万葉集9「麻衣に青衿あおくびつけ直ひた―を裳には織り着て」
さ‐お【さ緒】サヲ
(サは接頭語)緒。綱。万葉集14「赤駒を打ちて―ひき」
さお【佐保】サホ
(サホとも)奈良市北部の地名。佐保川が流れる。奈良時代、高官の邸宅地。
さお‐いし【竿石】サヲ‥
(→)竿7に同じ。
さお‐いれ【竿入れ】サヲ‥
間竿けんざおで地積を測量すること。また、検地のこと。竿打ち。
さ‐おう【沙翁】‥ヲウ
(シェークスピアに「沙吉比亜」と当てたことから)シェークスピアの、日本での異称。
ざおう【蔵王】‥ワウ
①蔵王権現ごんげんの略。
②蔵王山の略。
⇒ざおう‐おんせん【蔵王温泉】
⇒ざおう‐ごんげん【蔵王権現】
⇒ざおう‐さん【蔵王山】
⇒ざおう‐どう【蔵王堂】
さおう‐うおう【左往右往】‥ワウ‥ワウ
多くの人が左右に行き交うこと。混乱して秩序のないこと。右往左往。
ざおう‐おんせん【蔵王温泉】‥ワウヲン‥
蔵王山西方の山形市内にある温泉。泉質は硫黄泉で強酸性。
⇒ざおう【蔵王】
ざおう‐ごんげん【蔵王権現】‥ワウ‥
修験道の主尊。役行者えんのぎょうじゃが金峰山きんぷせんで修行中に感得したと伝える。一面三目二臂で魔障降伏ごうぶくの相をなし、右手に三鈷杵さんこしょを持ち上げ、左手は剣印で腰にあて、右足をあげた形をなす。吉野蔵王堂などにまつられる。蔵王菩薩。金剛蔵王。
蔵王権現
⇒ざおう【蔵王】
ざおう‐さん【蔵王山】‥ワウ‥
山形・宮城両県にまたがる火山群の総称。最高峰の熊野岳は標高1841メートル。古名、不忘山わすれずのやま・刈田嶺。山上に蔵王権現をまつる。樹氷が有名。山腹はスキー場、山麓に温泉がある。
蔵王連峰
撮影:山梨勝弘
蔵王山
撮影:関戸 勇
⇒ざおう【蔵王】
さお‐うた【棹歌】サヲ‥
船頭などが舟に棹さしながらうたう歌。ふなうた。
さお‐うち【竿打ち】サヲ‥
(→)「竿入れ」に同じ。
ざおう‐どう【蔵王堂】‥ワウダウ
奈良県吉野山にある役行者えんのぎょうじゃ創建の金峯山寺きんぷせんじの本堂。
⇒ざおう【蔵王】
さ‐おお【さ小峰】‥ヲヲ
(サは接頭語)小さい峰。こみね。古事記下「大峰おおおには幡はり立て―には幡はり立て」
さお‐がしら【竿頭】サヲ‥
同じ釣船の中で、その日一番多く魚を釣った人。
さお‐かぜ【佐保風】サホ‥
佐保のあたりを吹く風。万葉集6「わが背子が着ける衣きぬ薄し―はいたくな吹きそ」
さお‐がね【竿金】サヲ‥
「竹流し」の別称。
さお‐がわ【佐保川】サホガハ
(佐保はサホとも)奈良市佐保を経て、市の北部を西に流れ、南流して水谷みずや川・率いさ川・岩井川を合わせ、大川(大和川の上流)となる川。古歌では、千鳥・蛍の名所。(歌枕)
さお‐こ【棹子】サヲ‥
舟の艫ともにいて棹さす人。かじこ。
さお‐コンパス【竿コンパス】サヲ‥
大きな円を描くために直線定規の両端に取り付けて用いる部品。普通のコンパスでは届かない場合に用いる。ビーム‐コンパス。
さお‐さ・す【棹さす】サヲ‥
〔自五〕
棹を水底につきさして、舟を進める。転じて、時流に乗る。また、時流にさからう意に誤用することがある。万葉集20「夕潮に―・しくだり」。夏目漱石、草枕「情じょうに―・せば流される」。「時勢に―・す」
さ‐おしか【さ牡鹿】‥ヲ‥
(サは接頭語)おすの鹿。おじか。〈[季]秋〉。万葉集15「秋の野に―鳴きつ」
⇒さおしか‐の【さ牡鹿の】
さおしか‐の【さ牡鹿の】‥ヲ‥
〔枕〕
さ牡鹿の分け入る野の意で、「いりの(入野)」にかかる。万葉集10「―入野のすすき」
⇒さ‐おしか【さ牡鹿】
さお‐だか【竿鷹】サヲ‥
鷹狩の一種。隼はやぶさを馴養じゅんようして鴨などを捕獲する方法。竿を立てて鳥を追い、その竿を目当てに隼が獲物を捕らえることからの名。
さお‐だけ【竿竹】サヲ‥
竿にした竹。竹の竿。
さお‐だち【棹立ち】サヲ‥
馬などが前脚をあげて、後脚で立ちあがること。棒立ち。
さお‐つぎ【竿継ぎ】サヲ‥
木材継手の一種。材端に長い枘ほぞすなわち竿枘を作り、他の材に設けた枘穴に差し入れ、車知しゃちを打ち込んで固めるもの。
竿継ぎ
さおつけ‐の‐お【竿付の緒】サヲ‥ヲ
旗を竿に結びつけるための紐。
さお‐づり【竿釣】サヲ‥
釣竿を用いて魚を釣る方法。
さ‐おととし【一昨昨年】‥ヲトトシ
さきおととし。竹取物語「―の二月の十日頃に」
さ‐おとめ【早少女・早乙女】‥ヲトメ
(サは接頭語、神稲の意)
①田植をする女。植女うえめ。そうとめ。〈[季]夏〉。栄華物語根合「―の山田の代しろにおり立ちて」
②おとめ。山家集「磯菜摘むあまの―心せよ」
⇒さおとめ‐ばな【早乙女花】
さおとめ‐ばな【早乙女花】‥ヲトメ‥
①ヘクソカズラの別称。
②東北地方で、花菖蒲はなしょうぶ。
⇒さ‐おとめ【早少女・早乙女】
さお‐とり【竿取】サヲ‥
江戸時代、検地や検見けみなど測量をする時、間竿けんざおを取り扱った者。
さお‐とり【棹取】サヲ‥
船の楫かじとり。
さ‐おど・る【さ躍る】‥ヲドル
〔自四〕
(サは接頭語)おどる。はねる。万葉集19「杉の野に―・る雉きぎしいちじろく音ねにしも鳴かむ」
サウンド【sound】
音。音響。
⇒サウンド‐エフェクト【sound effects】
⇒サウンド‐スカルプチャー【sound sculpture】
⇒サウンド‐スケープ【soundscape】
⇒サウンド‐トラック【sound track】
⇒サウンド‐ばん【サウンド版】
⇒サウンド‐ボックス【sound box】
⇒サウンド‐ボディー【sound-body】
サウンド‐エフェクト【sound effects】
音響効果。
⇒サウンド【sound】
サウンド‐スカルプチャー【sound sculpture】
音の出る彫刻作品。視覚と聴覚とに働きかける目的で造形され、水力・風力・電力、また鑑賞者自身などが作品に動きや音を与えるもの。
⇒サウンド【sound】
サウンド‐スケープ【soundscape】
(landscapeをもじった造語)自然音・人工音を制御して作り出した音の環境。音景観。
⇒サウンド【sound】
サウンド‐トラック【sound track】
①トーキー映画のフィルムの片側または両側に設けた、音声を記録する細い帯状の部分。音の波形を濃淡か面積の大小、あるいは磁気録音帯に記録する。
②1に録音された音楽や音声。
③サウンド‐トラック盤の略。映画の音楽・音声を収録したレコード・CD。サントラ。
⇒サウンド【sound】
サウンド‐ばん【サウンド版】
台詞せりふの入らない、音楽および音響だけを伴う映画。
⇒サウンド【sound】
サウンド‐ボックス【sound box】
①弦楽器の共鳴箱。
②旧式の蓄音機で、レコード針の振動を受けて音を発生する装置。
⇒サウンド【sound】
サウンド‐ボディー【sound-body】
(弦楽器などの)中空胴。響胴。
⇒サウンド【sound】
さえ【冴え・冱え】
①澄みきること。光・色・寒気などのすんでとおること。「色調の―」
②技などのあざやかさ。また、頭の働きや感覚の鋭さ。「腕の―」「勘の―」
③遊里語で、興が増すこと。また、遊興。酒宴。
さえ【采・賽】
双六すごろくのさい。奈良時代、サイの国語化した音として用いた。万葉集16「一二の目のみにあらず五六三四さへありけり双六の―」
さえ【阹】サヘ
(「支さえ」の意)山野に構えて禽獣をさえぎり捕らえるかこい。〈類聚名義抄〉
さえサヘ
〔助詞〕
(副助詞)体言・活用語の連用形・副詞・助詞など連用成分を受ける。格助詞の上下いずれにも付く。「添へ」が原義という。後世、助詞「だに」の衰退に伴い混用されることが多い。口語文法では係助詞とする。
①現在有る作用・状態の程度が加わったり、範囲が広まったりする意を表す。その上…まで。…までも。万葉集6「橘は実―花―その葉―枝に霜降れど弥いや常葉とこはの樹」。浄瑠璃、淀鯉出世滝徳「未来に在す旦那に―疎ませうといふ事か」。「強風に加えて雨―降り出した」
②程度の軽いものをあげて、それ以上のものを推測させる。…でも。…でさえ。中華若木詩抄「此画を愁なき人の見る―三峡の心がしてさびしきに愁人が見れば腸が寸々にきれてかなしいぞ」。日葡辞書「コレサエナラヌ」。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「此頃は一ぜん盛の客―ない」。「初心者で―すぐにできる」
③仮定条件を表す句の中に用い、そのことだけで条件が満たされ他は不問にする意を表す。中華若木詩抄「命―あらば其人の開落は見るべき也」。歌舞伎、助六所縁江戸桜「金―とれば、云分ない」。「書物―あれば満足だ」
ざえ【才】
(ザイの転)
①学問。特に漢学。また、その学識。源氏物語帚木「―の際きわなまなまの博士」
②芸術や芸能の技量。源氏物語絵合「琴きん弾かせ給ふことなむ一の―にて」
③「ざえのおのこ」の略。宇津保物語蔵開下「神楽…―ども声よろしからんなど選びて」
さえ‐かえ・る【冴え返る】‥カヘル
〔自五〕
①光や音などが非常によく澄む。また、冷えきる。新後拾遺和歌集冬「しぐれつる宵の村雲―・りふけ行く風にあられ降るなり」。「冬空に―・る月」
②寒さがぶり返す。〈[季]春〉。玉葉集春「―・り山風荒るる常磐木に降りもたまらぬ春のあわ雪」
ざえ‐が・る【才がる】
〔自四〕
学識がありそうに振る舞う。
さえき【佐伯】‥ヘキ
姓氏の一つ。
⇒さえき‐じょういん【佐伯定胤】
⇒さえき‐ゆうぞう【佐伯祐三】
さ‐えき【差役】
中国、宋代の課役法。農民を貧富によって9等に分け、上の4等から公用の力役に徴発、下の5等は免除した。王安石はこれを改めて募役法を行なったが、旧法党は差役法を復活させ、党争の一因となった。
さ‐えき【差益】
①売買の間に生ずる利益。「円高―」↔差損。
②価格の改訂などで生じた利益。
さえき‐じょういん【佐伯定胤】‥ヘキヂヤウ‥
法隆寺住職。奈良生れ。同寺勧学院を再興、また同寺を法相宗より分離し、聖徳宗の本山とした。(1867〜1952)
⇒さえき【佐伯】
さえき‐もん【左掖門】
内裏正門の(内から見て)左の小門。右掖門に対する。→紫宸殿(図)
さえき‐ゆうぞう【佐伯祐三】‥ヘキイウザウ
洋画家。大阪生れ。東京美術学校卒業後、渡仏。ヴラマンクに師事、はげしい筆触のパリ風景を描く。再渡仏して客死。(1898〜1928)
⇒さえき【佐伯】
さえ‐ぎ・る【遮る】サヘギル
〔他五〕
(サイギルの転)
①妨げる。中途で抑える。行動の邪魔をして止める。平家物語10「身を助からんと思ふ悪心のみ―・りて」。「言葉を―・る」
②先立って行動する。太平記38「承はる旨なき間に―・つて使者をもつて申すなり」
③間を隔てて見えなくする。「霧で視界が―・られる」
さえ‐さえ【騒騒】サヱサヱ
(→)「さいさい(騒騒)」に同じ。
さえ‐ざえ【冴え冴え・冱え冱え】
さえわたったさま。空気が澄んですがすがしいさま。清澄なさま。「―した月の影」「―とした表情」
ざえ‐ざえ・し【才才し】
〔形シク〕
才知がありそうに見える。才知が表面にあらわれている。源氏物語若菜下「走り書きたる趣の―・しく」
さえざえ‐し・い【冴え冴えしい】
〔形〕[文]さえざえ・し(シク)
①非常によくさえている。暁台句集「この宵朝はひときは事替りて…手づつ成なるも―・しく」
②気持がはればれとしている。浮世床2「あなたにも、お―・しう」
さえ‐ざえ‐て【冴え冴えて】
冴えた上にも冴えて。金葉和歌集冬「衣手に余呉よごの浦風―」
さえずり【囀り】サヘヅリ
①鳥がしきりに鳴くこと。また、その声。特に繁殖期における雄鳥の鳴き声。〈[季]春〉。「小鳥の―」→地じ鳴き。
②やかましいおしゃべり。また、地方の人や外国人などの聞きわけにくい言葉。敏達紀「韓語からさえずり」。源氏物語松風「海人あまの―思し出でらる」
③舞楽で舞人が漢文の詞句を朗詠すること。詠。
④鯨の舌。
⇒さえずり‐の‐ね【囀りの根】
さえずり‐とよ・む【囀りとよむ】サヘヅリ‥
〔自四〕
声が騒がしく響く。
さえずり‐の‐ね【囀りの根】サヘヅリ‥
舌の根。
⇒さえずり【囀り】
さえず・る【囀る】サヘヅル
〔自五〕
(サヒヅルの転)
①鳥がしきりに鳴きつづける。〈[季]春〉。古今和歌集春「もも千鳥―・る春は物ごとにあらたまれどもわれぞふりゆく」。「すずめが―・る」
②舞楽の舞の中で舞人が漢文の詞句を朗詠する。詠ずる。節をつけてうたう。字鏡集「詠、サヘヅル・ウタフ」
③かしましくものを言う。よくしゃべる。源氏物語常夏「いとよげに今すこし―・れば、いふかひなしと思して」
④(地方の人や身分の低い者、または外国人が)聞きとりにくい言葉でしゃべる。源氏物語須磨「そこはかとなく―・るも心のゆくへは同じことなるかなと」。今昔物語集31「胡えびすの人一時ばかり―・りあひて」
さ‐えだ【さ枝】
(サは接頭語)
①(→)「えだ」に同じ。万葉集3「柘つみの―の流れ来こば」
②横笛の名器の名。平敦盛の所持した「青葉の笛」と同じ物という。
⇒さえだ‐ぐさ【さ枝草】
さえだ‐ぐさ【さ枝草】
竹の異称。
⇒さ‐えだ【さ枝】
さ‐えつ【査閲】
実地に検査すること。特に、軍事教育の成績を査閲官が実地にしらべること。「演習を―する」
さえ‐な・うサヘナフ
〔他下二〕
(サヘ(障)ニア(合)フの約)防ぎとどめる。拒みとおす。万葉集20「―・へぬ命みことにあればかなし妹が手枕離れ」
ざえ‐なのり【才名乗り】
神楽で、人長にんじょうの問いに対して才の男おのこが自分の得意の才芸を名乗り出る、滑稽な問答。宇津保物語嵯峨院「いとになく遊び給ふ。かくて、みな、―などす」
さえ‐にサヘ‥
(助詞サエに助詞ニの付いたもの)…までも。万葉集12「白
しろたえの君が下紐われ―今日結びてな逢はむ日のため」
さえ‐にん【支人】サヘ‥
仲裁する人。さえびと。裁人さいにん。
ざえ‐の‐おのこ【才の男】‥ヲノコ
神楽で滑稽な演技をする役。ざえ。枕草子142「―召して声ひきたる人長にんじょうの心地よげさこそいみじけれ」
ざえ‐の‐おぼえ【才の覚え】
学芸の心得。さいかく。
さえ‐の‐かみ【障の神・塞の神・道祖神】サヘ‥
(伊弉諾尊いざなぎのみことが伊弉冉尊いざなみのみことを黄泉よみの国に訪ね、逃げ戻った時、追いかけてきた黄泉醜女よもつしこめをさえぎり止めるために投げた杖から成り出た神)邪霊の侵入を防ぐ神。行路の安全を守る神。村境などに置かれ、近世にはその形から良縁・出産・夫婦円満の神ともなった。みちのかみ。道祖神どうそじん。さいのかみ。今昔物語集13「すべて人無し。只―の形を造りたる有り」
⇒さえのかみ‐ば【道祖神場】
さえのかみ‐ば【道祖神場】サヘ‥
「どんど場」参照。
⇒さえ‐の‐かみ【障の神・塞の神・道祖神】
さえ‐まさ・る【冴え勝る】
〔自四〕
①寒さがいっそうひどくなる。古今和歌集恋「笹の葉におく霜よりも独り寝るわが衣手ぞ―・りける」
②いっそう澄んでくる。千載和歌集秋「月の光の―・るかな」
さ‐えもん【左衛門】‥ヱ‥
①左衛門督の略。
②左衛門府の略。
③土左衛門の略。溺死者の俗称。
⇒さえもん‐の‐かみ【左衛門督】
⇒さえもん‐の‐じん【左衛門の陣】
⇒さえもん‐ふ【左衛門府】
さえもん‐の‐かみ【左衛門督】‥ヱ‥
左衛門府の長官。
⇒さ‐えもん【左衛門】
さえもん‐の‐じん【左衛門の陣】‥ヱ‥ヂン
建春門にあった左衛門府の詰所。また、建春門の称。→内裏(図)。
⇒さ‐えもん【左衛門】
さえもん‐ふ【左衛門府】‥ヱ‥
「衛門府」参照。
⇒さ‐えもん【左衛門】
さえ‐ゆ・く【冴え行く】
〔自五〕
①だんだん冷えて行く。金葉和歌集冬「衣手の―・くままに」
②光や音などがだんだんに澄んで行く。長秋詠藻「衣打つ響きは月の何なれや―・くままに澄みのぼるらむ」
さ・える【冴える・冱える】
〔自下一〕[文]さ・ゆ(下二)
①冷える。源氏物語総角「霜―・ゆる汀の千鳥」
②光・音・色などが澄む。〈[季]冬〉。千載和歌集夏「五月雨の雲のたえまに月―・えて」。「―・えた音色」
③頭や目の働きが鋭くなる。また、腕前などがあざやかである。「目が―・える」「―・えた弁舌」
④(多く「―・えない」の形で)きわだったところがなく物足りない。「―・えない男」
さ・える【障える・支える】サヘル
〔他下一〕[文]さ・ふ(下二)
①塞せき止める。さえぎる。万葉集11「はしきやし誰が―・ふれかもたまほこの道見忘れて君が来まさぬ」
②(多く「気に―・える」の形で)気にさわる。感情を害する。
さえ‐わた・る【冴え渡る】
〔自五〕
①一面に冷え冷えとする。万葉集13「立ち待つにわが衣手に置く霜も氷ひに―・り降る雪も凍り渡りぬ」
②光や音などがくまなく澄む。澄みわたる。詞花和歌集雑「雲の上は月こそさやに―・れ」。「三味線の音が―・る」
③頭の働きや腕前などがあざやかである。「料理の包丁が―・る」
さ‐えん【茶園】‥ヱン
茶ばたけ。ちゃえん。
さ‐えん【差延】
(différance フランス)デリダの用語。「差異」と「遅延」を意味する語を組み合わせた造語で、差異を産み出す働きを表す。存在者の現前には常に他者との空間的差異(間)と自己自身との時間的差異(遅延)があり、実体的同一性は差延の一効果にすぎないとする。
さ‐えん【菜園】‥ヱン
サイエンの転。和訓栞「―、菜園也」
さお【竿・棹】サヲ
①枝葉を取り去った竹の幹。「旗―」「物干し―」
②船を進めるのに用いる長い棒。水棹みさお。万葉集18「船に乗り川の瀬ごとに―さしのぼれ」
③秤竿はかりざおの略。→棹秤さおばかり。
④間竿けんざおの略。日葡辞書「サヲヲウツ」
⑤三味線の胴から上の、弦を張った長い部分。転じて、三味線。→三味線(図)。
⑥「つりざお」の略。
⑦卵塔・石灯籠などの柱状の部分。竿石さおいし。→石灯籠(図)。
⑧箪笥たんす・長持ながもちなどにさしてかつぐ棒。また、箪笥・長持などを数えるのに用いる語。「箪笥一―」
⑨真っ直ぐに長い物のたとえ。「雁が―になる」
⑩陰茎。
⑪旗を数えるのに用いる語。欽明紀「五色幡二―」
⑫羊羹ようかん・洲浜すはまなどの棹物菓子を数えるのに用いる語。
◇1は「竿」、2・5・8・12は「棹」と書くのがふつう。
⇒竿の先に鈴
さ‐お【さ青】サヲ
(サは接頭語。サアオの約)まっさお。また、青白いこと。万葉集16「人だまの―なる君が」
さ‐お【さ麻】サヲ
(サは接頭語)アサの古名。万葉集9「麻衣に青衿あおくびつけ直ひた―を裳には織り着て」
さ‐お【さ緒】サヲ
(サは接頭語)緒。綱。万葉集14「赤駒を打ちて―ひき」
さお【佐保】サホ
(サホとも)奈良市北部の地名。佐保川が流れる。奈良時代、高官の邸宅地。
さお‐いし【竿石】サヲ‥
(→)竿7に同じ。
さお‐いれ【竿入れ】サヲ‥
間竿けんざおで地積を測量すること。また、検地のこと。竿打ち。
さ‐おう【沙翁】‥ヲウ
(シェークスピアに「沙吉比亜」と当てたことから)シェークスピアの、日本での異称。
ざおう【蔵王】‥ワウ
①蔵王権現ごんげんの略。
②蔵王山の略。
⇒ざおう‐おんせん【蔵王温泉】
⇒ざおう‐ごんげん【蔵王権現】
⇒ざおう‐さん【蔵王山】
⇒ざおう‐どう【蔵王堂】
さおう‐うおう【左往右往】‥ワウ‥ワウ
多くの人が左右に行き交うこと。混乱して秩序のないこと。右往左往。
ざおう‐おんせん【蔵王温泉】‥ワウヲン‥
蔵王山西方の山形市内にある温泉。泉質は硫黄泉で強酸性。
⇒ざおう【蔵王】
ざおう‐ごんげん【蔵王権現】‥ワウ‥
修験道の主尊。役行者えんのぎょうじゃが金峰山きんぷせんで修行中に感得したと伝える。一面三目二臂で魔障降伏ごうぶくの相をなし、右手に三鈷杵さんこしょを持ち上げ、左手は剣印で腰にあて、右足をあげた形をなす。吉野蔵王堂などにまつられる。蔵王菩薩。金剛蔵王。
蔵王権現
⇒ざおう【蔵王】
ざおう‐さん【蔵王山】‥ワウ‥
山形・宮城両県にまたがる火山群の総称。最高峰の熊野岳は標高1841メートル。古名、不忘山わすれずのやま・刈田嶺。山上に蔵王権現をまつる。樹氷が有名。山腹はスキー場、山麓に温泉がある。
蔵王連峰
撮影:山梨勝弘
蔵王山
撮影:関戸 勇
⇒ざおう【蔵王】
さお‐うた【棹歌】サヲ‥
船頭などが舟に棹さしながらうたう歌。ふなうた。
さお‐うち【竿打ち】サヲ‥
(→)「竿入れ」に同じ。
ざおう‐どう【蔵王堂】‥ワウダウ
奈良県吉野山にある役行者えんのぎょうじゃ創建の金峯山寺きんぷせんじの本堂。
⇒ざおう【蔵王】
さ‐おお【さ小峰】‥ヲヲ
(サは接頭語)小さい峰。こみね。古事記下「大峰おおおには幡はり立て―には幡はり立て」
さお‐がしら【竿頭】サヲ‥
同じ釣船の中で、その日一番多く魚を釣った人。
さお‐かぜ【佐保風】サホ‥
佐保のあたりを吹く風。万葉集6「わが背子が着ける衣きぬ薄し―はいたくな吹きそ」
さお‐がね【竿金】サヲ‥
「竹流し」の別称。
さお‐がわ【佐保川】サホガハ
(佐保はサホとも)奈良市佐保を経て、市の北部を西に流れ、南流して水谷みずや川・率いさ川・岩井川を合わせ、大川(大和川の上流)となる川。古歌では、千鳥・蛍の名所。(歌枕)
さお‐こ【棹子】サヲ‥
舟の艫ともにいて棹さす人。かじこ。
さお‐コンパス【竿コンパス】サヲ‥
大きな円を描くために直線定規の両端に取り付けて用いる部品。普通のコンパスでは届かない場合に用いる。ビーム‐コンパス。
さお‐さ・す【棹さす】サヲ‥
〔自五〕
棹を水底につきさして、舟を進める。転じて、時流に乗る。また、時流にさからう意に誤用することがある。万葉集20「夕潮に―・しくだり」。夏目漱石、草枕「情じょうに―・せば流される」。「時勢に―・す」
さ‐おしか【さ牡鹿】‥ヲ‥
(サは接頭語)おすの鹿。おじか。〈[季]秋〉。万葉集15「秋の野に―鳴きつ」
⇒さおしか‐の【さ牡鹿の】
さおしか‐の【さ牡鹿の】‥ヲ‥
〔枕〕
さ牡鹿の分け入る野の意で、「いりの(入野)」にかかる。万葉集10「―入野のすすき」
⇒さ‐おしか【さ牡鹿】
さお‐だか【竿鷹】サヲ‥
鷹狩の一種。隼はやぶさを馴養じゅんようして鴨などを捕獲する方法。竿を立てて鳥を追い、その竿を目当てに隼が獲物を捕らえることからの名。
さお‐だけ【竿竹】サヲ‥
竿にした竹。竹の竿。
さお‐だち【棹立ち】サヲ‥
馬などが前脚をあげて、後脚で立ちあがること。棒立ち。
さお‐つぎ【竿継ぎ】サヲ‥
木材継手の一種。材端に長い枘ほぞすなわち竿枘を作り、他の材に設けた枘穴に差し入れ、車知しゃちを打ち込んで固めるもの。
竿継ぎ
さおつけ‐の‐お【竿付の緒】サヲ‥ヲ
旗を竿に結びつけるための紐。
さお‐づり【竿釣】サヲ‥
釣竿を用いて魚を釣る方法。
さ‐おととし【一昨昨年】‥ヲトトシ
さきおととし。竹取物語「―の二月の十日頃に」
さ‐おとめ【早少女・早乙女】‥ヲトメ
(サは接頭語、神稲の意)
①田植をする女。植女うえめ。そうとめ。〈[季]夏〉。栄華物語根合「―の山田の代しろにおり立ちて」
②おとめ。山家集「磯菜摘むあまの―心せよ」
⇒さおとめ‐ばな【早乙女花】
さおとめ‐ばな【早乙女花】‥ヲトメ‥
①ヘクソカズラの別称。
②東北地方で、花菖蒲はなしょうぶ。
⇒さ‐おとめ【早少女・早乙女】
さお‐とり【竿取】サヲ‥
江戸時代、検地や検見けみなど測量をする時、間竿けんざおを取り扱った者。
さお‐とり【棹取】サヲ‥
船の楫かじとり。
さ‐おど・る【さ躍る】‥ヲドル
〔自四〕
(サは接頭語)おどる。はねる。万葉集19「杉の野に―・る雉きぎしいちじろく音ねにしも鳴かむ」
たから【宝・財・貨・幣】🔗⭐🔉
たから【宝・財・貨・幣】
①貴重な品物。大切な財物。宝物ほうもつ。財宝。万葉集3「価なき―といふとも一坏ひとつきの濁れる酒にあにまさめやも」。「―の山」「国の―ともいうべき人材」
②かね。金銭。財貨。「お―」
⇒たから‐あわせ【宝合】
⇒たから‐がい【宝貝】
⇒たから‐くじ【宝籤】
⇒たから‐くらべ【宝競べ】
⇒たから‐さがし【宝捜し・宝探し】
⇒たから‐づくし【宝尽し】
⇒たから‐に【宝荷】
⇒たから‐ぬし【宝主】
⇒たから‐の‐いけ【宝の池】
⇒たから‐の‐うえき【宝の植木】
⇒たから‐の‐おう【宝の王】
⇒たから‐の‐きみ【宝の君】
⇒たから‐の‐くらい【宝の位】
⇒たから‐の‐こ【宝の子】
⇒たから‐の‐やど【宝の宿】
⇒たから‐の‐やま【宝の山】
⇒たから‐びき【宝引】
⇒たから‐ぶね【宝船】
⇒たからぶね‐うり【宝船売】
⇒たから‐ぶるい【宝振ひ】
⇒たから‐むすび【宝結び】
⇒たから‐もち【宝持・財持】
⇒たから‐もの【宝物】
⇒貨さかって入る時はさかって出る
⇒宝の持ち腐れ
⇒宝の山に入りながら手を空しくして帰る
⇒宝は身のさしあわせ
⇒宝は湧き物
たから‐もち【宝持・財持】🔗⭐🔉
たから‐もち【宝持・財持】
裕福な人。富豪。〈日葡辞書〉
⇒たから【宝・財・貨・幣】
[漢]財🔗⭐🔉
財 字形
 筆順
〔貝部3画/10画/教育/2666・3A62〕
〔音〕ザイ(呉) サイ(漢)
[意味]
たから。人間にとって価値のある金銭や物資。まとまった資産。「財をなす」「財宝・財産・財布さいふ・財政・資財・散財・文化財」
[解字]
形声。「貝」(=財貨)+音符「才」(=つみかさねる)。積み重ねた金品の意。一説に、「才」を適当に切る意と解し、切り盛りして生活の素材とする金品の意とする。[戝]は異体字。
[下ツキ
家財・管財・器財・巨財・散財・私財・資財・借財・浄財・殖財・蓄財・余財・理財
 筆順
〔貝部3画/10画/教育/2666・3A62〕
〔音〕ザイ(呉) サイ(漢)
[意味]
たから。人間にとって価値のある金銭や物資。まとまった資産。「財をなす」「財宝・財産・財布さいふ・財政・資財・散財・文化財」
[解字]
形声。「貝」(=財貨)+音符「才」(=つみかさねる)。積み重ねた金品の意。一説に、「才」を適当に切る意と解し、切り盛りして生活の素材とする金品の意とする。[戝]は異体字。
[下ツキ
家財・管財・器財・巨財・散財・私財・資財・借財・浄財・殖財・蓄財・余財・理財
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ざい【財】🔗⭐🔉
ざい [1] 【財】
(1)財産。富。「巨万の―を築く」「―を成す」
(2)人間の生活にとって貴重な物。「文化―」
(3)〔経〕 人間の欲望を満たすのに役立つもの。自由財と経済財に分けられる。広義では,非物質的財貨であるサービスも含む。財貨。
ざい-か【財貨】🔗⭐🔉
ざい-か ―クワ [1] 【財貨】
財産として価値のある品物や金銭。財物。「戦災で多くの―が失われた」
ざい-かい【財界】🔗⭐🔉
ざい-かい [0] 【財界】
政治・経済に影響力をもつ資本家・経営者の世界。政界に対する意味での経済界。「―の大立て者」
ざいかい-じん【財界人】🔗⭐🔉
ざいかい-じん [3] 【財界人】
大資本を背景とした実業家。
ざい-けい【財形】🔗⭐🔉
ざい-けい [0] 【財形】
〔「勤労者財産形成制度」の略〕
勤労者が給与の一部を天引きの形で金融機関に積み立てる貯蓄を税制面などで優遇する制度。1971年(昭和46)の勤労者財産形成法に基づく。
ざいけい-じゅうたく【財形住宅】🔗⭐🔉
ざいけい-じゅうたく ―ヂユウ― [5] 【財形住宅】
「財形住宅貯蓄制度」の略。住宅取得,増改築を目的として,勤労者が貯蓄するもの。税制面で優遇措置がある。1988年(昭和63)から実施。住宅財形。
ざいけい-ちょちく【財形貯蓄】🔗⭐🔉
ざいけい-ちょちく [5] 【財形貯蓄】
「勤労者財産形成貯蓄制度」の略。勤労者の資産作りの援助を目的に,事業主を通して,毎月,給与の一部を天引きして金融機関に貯蓄するもの。税制面での優遇あるいは融資を受けられる。1972年(昭和47)から実施。
ざいけい-ねんきん【財形年金】🔗⭐🔉
ざいけい-ねんきん [5] 【財形年金】
「財形年金貯蓄制度」の略。勤労者が年金での受け取りを目的として貯蓄するもの。税制面で優遇措置がある。1982年(昭和57)から実施。
ざい-けい【財経】🔗⭐🔉
ざい-けい [0] 【財経】
財政と経済。
ざい-げん【財源】🔗⭐🔉
ざい-げん [0][3] 【財源】
(あることに)必要な金銭。また,その金の出所。「―確保」
ざい-さん【財産】🔗⭐🔉
ざい-さん [1][0] 【財産】
(1)個人や団体などのもっている土地・建物・物品・金銭・有価証券などの総称。資産。しんだい。「―を築く」「私有―」
(2)〔法〕 一定の目的の下に結合した,金銭的に価値があり,法律により保護または承認されているものの総体。物権・債権・無体財産権の類。
(3)その人にとって貴重な事柄。「この経験を―とする」「友人が最大の―だ」
ざいさん-か【財産家】🔗⭐🔉
ざいさん-か [0] 【財産家】
資産を多くもっている人。資産家。
ざいさん-かんじょう【財産勘定】🔗⭐🔉
ざいさん-かんじょう ―ヂヤウ [5] 【財産勘定】
簿記で,財産に関する勘定。資産勘定と負債勘定とから成る。
ざいさん-く【財産区】🔗⭐🔉
ざいさん-く [3] 【財産区】
市町村または特別区の一地区で財産を有しまたは公の施設を設けているものがある場合,その財産または公の施設の管理・処分について権能をもつもの。特別地方公共団体の一。
ざいさん-けい【財産刑】🔗⭐🔉
ざいさん-けい [3] 【財産刑】
罰金・科料・没収など財産を徴収する刑罰。
ざいさん-けん【財産権】🔗⭐🔉
ざいさん-けん [3] 【財産権】
財産的価値を有する権利。身分権・人格権などと並ぶ私権の一。物権・債権および無体財産権などが主要なもの。
ざいさん-しゅっし【財産出資】🔗⭐🔉
ざいさん-しゅっし [5] 【財産出資】
会社設立などにあたり,金銭その他の財産によってなされる出資。金銭出資と現物出資がある。
ざいさん-しょとく【財産所得】🔗⭐🔉
ざいさん-しょとく [5] 【財産所得】
財産の所有もしくは利用から生ずる所得。地代・利子・配当など。資産所得。
ざいさん-ぜい【財産税】🔗⭐🔉
ざいさん-ぜい [3] 【財産税】
(1)財産・資本を所有している事実に課される租税。所有者の総財産に課税する一般財産税と,相続税・贈与税・固定資産税などの特別財産税に分かれる。
(2)富の再配分を目的として,1946年(昭和21)3月3日の時点で個人が有していた財産に対して課された国税。
ざいさん-そうぞく【財産相続】🔗⭐🔉
ざいさん-そうぞく ―サウ― [5] 【財産相続】
財産上の地位の相続。この場合の財産には消極財産も含む。
→身分相続
ざいさん-はん【財産犯】🔗⭐🔉
ざいさん-はん [3] 【財産犯】
財物または財産上の利益を侵害する犯罪の総称。窃盗・詐欺・横領・背任・毀棄など。財産罪。
ざいさん-ぶんよ【財産分与】🔗⭐🔉
ざいさん-ぶんよ [5] 【財産分与】
婚姻中に得た財産を離婚により清算するために,離婚した夫婦の一方が他方の請求に対して財産を分与すること。
ざいさん-ぶんり【財産分離】🔗⭐🔉
ざいさん-ぶんり [5] 【財産分離】
相続債権者・受遺者・相続人の固有の債権者らの請求により,相続財産と相続人の固有の財産を分離して管理・清算する財産上の処分。
ざいさん-ほう【財産法】🔗⭐🔉
ざいさん-ほう ―ハフ [0][3] 【財産法】
私法のうち,経済生活に関する法規の全体。
→身分法
ざいさん-もくろく【財産目録】🔗⭐🔉
ざいさん-もくろく [5] 【財産目録】
商業帳簿の一。一定の時期における商人の営業財産を,個別に価額を付して記載した静態的な明細表。1974年(昭和49)に会社の清算などの場合を除いて廃止。
ざい-せ【財施】🔗⭐🔉
ざい-せ [0] 【財施】
〔仏〕 三施の一。仏・僧侶や貧者などに物品や金銭を施すこと。
ざい-せい【財政】🔗⭐🔉
ざい-せい [0] 【財政】
〔finance の訳語〕
(1)国または公共団体などが行政活動や公共政策の遂行のために行う,資金の調達・管理・支出および実体財産の管理運営。狭義には,以上のうちの政府の資金調達をさす。
(2)国家・団体・個人などの経済状態。金まわり。ふところ具合。「今月の我が家の―は苦しい」
ざいせい-インフレーション【財政―】🔗⭐🔉
ざいせい-インフレーション [8] 【財政―】
財政支出の急膨張や財政収入の不足をまかなうための,紙幣の増発や赤字公債の発行などによって生ずる物価騰貴。
ざいせい-か【財政家】🔗⭐🔉
ざいせい-か [0] 【財政家】
財政の事務に通じた人。理財に巧みな人。
ざいせい-がく【財政学】🔗⭐🔉
ざいせい-がく [3] 【財政学】
国家あるいは地方公共団体の経済である財政現象を解明する学問。
ざいせい-かんぜい【財政関税】🔗⭐🔉
ざいせい-かんぜい ―クワン― [5] 【財政関税】
財政収入を主目的として課される関税。奢侈品(シヤシヒン)や国内に競争品のない物品などに課される。石油関税が代表的。収入関税。歳入関税。
→保護関税
ざいせい-こうちょくか【財政硬直化】🔗⭐🔉
ざいせい-こうちょくか ―カウチヨククワ [0] 【財政硬直化】
社会保障費や国債償還費,人件費などの歳出の当然増が国家予算の大きな部分を占めるようになって,資源配分や景気調整のための弾力的な財政運営が困難になること。
ざいせい-さいけん-だんたい【財政再建団体】🔗⭐🔉
ざいせい-さいけん-だんたい [9] 【財政再建団体】
財政が赤字に陥って独力での再建が見込まれず,国の援助協力のもとに赤字の解消を目指す地方公共団体。
ざいせい-ざいさん【財政財産】🔗⭐🔉
ざいせい-ざいさん [5] 【財政財産】
財政収入を得るために国家が所有管理する財産。収益財産。
⇔行政財産
ざいせい-しきん【財政資金】🔗⭐🔉
ざいせい-しきん [5][6] 【財政資金】
政府が財政を行うための資金。
ざいせい-せいさく【財政政策】🔗⭐🔉
ざいせい-せいさく [5] 【財政政策】
政府支出額を弾力的に増減することによって民間経済に介入し,景気の調整・完全雇用・安定成長などの経済目標の達成をめざす政策。広義には財政の機能を利用した政府の政策全般をさす。フィスカル-ポリシー。
ざいせい-てき【財政的】🔗⭐🔉
ざいせい-てき [0] 【財政的】 (形動)
財政に関するさま。「―な援助をする」
ざいせい-とうゆうし【財政投融資】🔗⭐🔉
ざいせい-とうゆうし [7] 【財政投融資】
国による財政資金の出資(投資)および貸し付け(融資)の総称。政府自身や公社・公団・事業団・地方公共団体などに対して,また政府金融機関を通じて民間に対して行われる。通常は財政投融資資金計画をさす。財投。
ざいせい-とうゆうし-しきんけいかく【財政投融資資金計画】🔗⭐🔉
ざいせい-とうゆうし-しきんけいかく ―ケイクワク [13] 【財政投融資資金計画】
財政投融資に関する計画。一般会計などと異なり,その多くは国会の議決を要しないため,景気調整策などの政策目的に即した弾力的運用が可能。
ざいせい-ねんど【財政年度】🔗⭐🔉
ざいせい-ねんど [5] 【財政年度】
⇒会計(カイケイ)年度
ざいせい-はん【財政犯】🔗⭐🔉
ざいせい-はん [3] 【財政犯】
行政犯の一。財政法上の義務に違反する行為。租税の逋脱(ホダツ)などにより国の収入を直接減損する逋脱犯と,申告・帳簿記載などの義務違反により間接的に国の収入に影響を及ぼす財政上の秩序犯がある。
ざいせい-ほう【財政法】🔗⭐🔉
ざいせい-ほう ―ハフ [0][3] 【財政法】
(1)財政に関する法規の全体。財政法{(2)}・会計法・国有財産法,各種の租税法・地方財政法などを含む。
(2)国の予算・決算およびその他の財政の基本を定める法律。1947年(昭和22)制定。
ざい-だん【財団】🔗⭐🔉
ざい-だん [0] 【財団】
(1)一定の目的のために結合された財産の集合。抵当権の目的とされる鉄道財団・工場財団・鉱業財団などの類。
(2)「財団法人」の略。
ざいだん-ていとう【財団抵当】🔗⭐🔉
ざいだん-ていとう ―タウ [5] 【財団抵当】
財団を目的とする抵当権,およびその設定。企業経営のための土地・建物・機械などの物的施設,および特許権などの工業所有権を一括してその上に抵当権を設定する制度。
ざいだん-ほうじん【財団法人】🔗⭐🔉
ざいだん-ほうじん ―ハフ― [5] 【財団法人】
財団を運営するために作られる法人。現行法では,公益を目的とする公益法人のみが認められている。
→社団法人
ざい-テク【財―】🔗⭐🔉
ざい-テク [0] 【財―】
〔「財」は財務の,「テク」はテクノロジーの略〕
企業・個人が株式・不動産・外国為替取引などに投資して,収益をあげるため資金の有利な調達および運用の多様化・効率化を図ること。
ざい-とう【財投】🔗⭐🔉
ざい-とう [0] 【財投】
⇒財政投融資(ザイセイトウユウシ)
ざい-のう【財嚢】🔗⭐🔉
ざい-のう ―ナウ [0] 【財嚢】
(1)かねを入れるふくろ。財布(サイフ)。「―から金を出して/福翁自伝(諭吉)」
(2)財布にある限りのかね。財力。「―をはたく」
ざい-はく【財帛】🔗⭐🔉
ざい-はく [0] 【財帛】
(1)財貨と布帛。
(2)禅寺で,金銭出納の任に当たる僧。副寺(フウス)。
(3)(人相で)鼻端をいう。
ざい-ばつ【財閥】🔗⭐🔉
ざい-ばつ [0] 【財閥】
(1)第二次大戦前の日本において発達をとげた経営形態で,一族・一門の家族的関係のもとに閉鎖的に結合した資本家の多角的経営体。三井・三菱・住友など。大資本家の一族。コンツェルン。
(2)金持ち。
ざいばつ-かいたい【財閥解体】🔗⭐🔉
ざいばつ-かいたい [0] 【財閥解体】
第二次大戦後,経済民主化の方策の一つとして占領軍により実施された,財閥を解体するための一連の措置。持株会社の解体,財閥家族所有の株式の買い上げ,財閥家族の役員就任の禁止,商号使用禁止,企業規模の制限などが行われた。
さい-ふ【財布】🔗⭐🔉
さい-ふ [0] 【財布】
金銭を入れる布・革などでつくった袋。金入れ。
さいふ=の口を締・める🔗⭐🔉
――の口を締・める
支出をきりつめる。節約する。
さいふ=の底をはた・く🔗⭐🔉
――の底をはた・く
あり金を全部使い果たす。
さいふ=の紐(ヒモ)が堅(カタ)・い🔗⭐🔉
――の紐(ヒモ)が堅(カタ)・い
むだな金は使わない。
さいふ=の紐(ヒモ)を首に懸(カ)けるよりは心に掛けよ🔗⭐🔉
――の紐(ヒモ)を首に懸(カ)けるよりは心に掛けよ
金銭は盗まれぬように気をつけるよりも,無駄遣いをしないように心がける方が大切である。
さいふ=の紐(ヒモ)を緩(ユル)・める🔗⭐🔉
――の紐(ヒモ)を緩(ユル)・める
いつもより金を多く使う。
さいふ=を握(ニギ)・る🔗⭐🔉
――を握(ニギ)・る
金銭の出し入れを管理する権限を握る。
さいふ-じり【財布尻】🔗⭐🔉
さいふ-じり [0] 【財布尻】
(1)財布の底。財布の中に残った金銭。「―をたたく」
(2)金銭の出し入れを管理する権利。「―をにぎる」
ざい-ふ【財賦】🔗⭐🔉
ざい-ふ [0] 【財賦】
(1)財貨。
(2)財政。
ざい-ぶつ【財物】🔗⭐🔉
ざい-ぶつ [1][0] 【財物】
(1)金銭と物品。ざいもつ。
(2)〔法〕 保護に値する価値または効用を有し,窃盗・強盗・詐欺・恐喝・横領などの犯罪の客体となる物。
ざい-ほう【財宝】🔗⭐🔉
ざい-ほう [0] 【財宝】
財産や宝物。
ざいほう=は地獄(ジゴク)の家苞(イエヅト)🔗⭐🔉
――は地獄(ジゴク)の家苞(イエヅト)
財宝はいくらためこんでも,死んだとき,地獄へのみやげになるにすぎない。「―,名聞は焦熱の爪木とも譬へたり/浄瑠璃・蝉丸」
ざい-ほん【財本】🔗⭐🔉
ざい-ほん [0] 【財本】
財産と資本。「―を一朝悉(コトゴト)く烏有に帰せしむる/明六雑誌 22」
ざい-む【財務】🔗⭐🔉
ざい-む [1] 【財務】
財政に関する事務。
ざいむ-かいけい【財務会計】🔗⭐🔉
ざいむ-かいけい ―クワイ― [4] 【財務会計】
経営成績や財政状態を外部に示すことを目的とする一般会計の名称。企業会計原則に準拠して作成される。
ざいむ-かんり【財務管理】🔗⭐🔉
ざいむ-かんり ―クワン― [4] 【財務管理】
組織内の資金需要と資金の調達可能性との調整を図ること。
ざいむ-きょく【財務局】🔗⭐🔉
ざいむ-きょく [3] 【財務局】
大蔵省の地方支部局。全国一〇か所に置かれ,大蔵省の地方業務を扱う。
ざいむ-しょう-しょうけん【財務省証券】🔗⭐🔉
ざいむ-しょう-しょうけん ―シヤウ― [6] 【財務省証券】
アメリカ連邦政府(財務省)が発行する証券。(ア)財務省短期証券(Treasury bill)で,期間一年以内の割引債。通称,TB 。(イ)財務省中期証券(Treasury note)で,満期二年以上10年以内の利付債。(ウ)財務省長期証券(Treasury bond)で,満期10年超の利付債。
ざいむ-しょひょう【財務諸表】🔗⭐🔉
ざいむ-しょひょう ―ヘウ [4] 【財務諸表】
企業の財政や経営状態を,利害関係者に報告する目的で作成される各種の計算書類。貸借対照表・損益計算書・剰余金計算書など。
ざいむ-ぶんせき【財務分析】🔗⭐🔉
ざいむ-ぶんせき [4] 【財務分析】
企業の収益性・安全性などを財務諸表を通じて分析すること。
ざい-もつ【財物】🔗⭐🔉
ざい-もつ [0] 【財物】
財宝。家財。ざいぶつ。
ざい-よう【財用】🔗⭐🔉
ざい-よう [0] 【財用】
(1)資財。もとで。「漫(ミダリ)に―を費すが如き/文明論之概略(論吉)」
(2)資財の用途。
ざい-よく【財欲】🔗⭐🔉
ざい-よく [0][1] 【財欲】
〔仏〕 五欲の一。財物をほしがる心。
ざい-り【財利】🔗⭐🔉
ざい-り [1] 【財利】
財産と利益。また金銭的利益。
ざい-りょく【財力】🔗⭐🔉
ざい-りょく [1] 【財力】
財産があることによって備わる威力。財産・資本の力。金力。経済力。
ざい-わい【財賄】🔗⭐🔉
ざい-わい [0] 【財賄】
たから。財産。
たから【宝・財】🔗⭐🔉
たから [3] 【宝・財】
(1)世にまれで,貴重なもの。金・銀・珠玉・綾・錦・名刀などの類。宝物。財宝。「家の―」
(2)かけがえのない大切な人や物。「子―」「国の―ともいうべき人物」
(3)金銭。「お ―」
たからべ【財部】🔗⭐🔉
たからべ 【財部】
姓氏の一。
たからべ-たけし【財部彪】🔗⭐🔉
たからべ-たけし 【財部彪】
(1867-1947) 軍人。海軍大将。宮崎県生まれ。海軍次官,のち海相に六度就任。1930年(昭和5)ロンドン軍縮会議の全権の一人となり,補助艦制限の条約に調印。
ざいか【財貨】(和英)🔗⭐🔉
ざいかい【財界】(和英)🔗⭐🔉
ざいかい【財界】
the financial[business]world;business circles.〜の financial.→英和
‖財界人 a financier;a businessman.
 
ざいけい【財形貯蓄】(和英)🔗⭐🔉
ざいけい【財形貯蓄】
fortune-making savings.
ざいげん【財源】(和英)🔗⭐🔉
ざいげん【財源】
a source of revenue;resources;funds (資金).
  
ざいさん【財産】(和英)🔗⭐🔉
ざいせい【財政】(和英)🔗⭐🔉
ざいだん【財団】(和英)🔗⭐🔉
ざいだん【財団】
a foundation.→英和
‖財団法人 a (juridical) foundation.アジア財団 the Asia Foundation.
ざいテク【財テク】(和英)🔗⭐🔉
ざいテク【財テク】
financial[money]management.
ざいばつ【財閥】(和英)🔗⭐🔉
ざいばつ【財閥】
a financial clique[group];the plutocracy;→英和
the zaibatsu.
さいふ【財布】(和英)🔗⭐🔉
ざいほう【財宝】(和英)🔗⭐🔉
ざいほう【財宝】
treasures;riches.
ざいむ【財務】(和英)🔗⭐🔉
ざいむ【財務】
financial affairs.財務官(顧問).a financial commissioner (adviser).
ざいりょく【財力】(和英)🔗⭐🔉
ざいりょく【財力】
financial power;means;→英和
resources.
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