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○袂を分かつたもとをわかつ🔗🔉

○袂を分かつたもとをわかつ わかれる。離別する。人との縁を切る。袖を分かつ。 ⇒たもと【袂】 だ‐もの駄物】 下等のもの。品質の悪いつまらないもの。 た‐もり田守】 田を守ること。田の番をすること。また、その人。蜻蛉日記「―の物追ひたる声」 たも・る給る】 〔他四〕 (タマワルの約転)くださる。また、…して下さる。狂言、墨塗「恨みに思うて―・るな」 たもれ賜れ・給れ】 (「たもる」の命令形)きわめて丁寧に相手の行動をうながす語。…てください。たも。「聞いて―」 たもろ賜ろ】 (タモルに推量の助動詞ウの付いたタモラウの転)下さい。たまわらん。下さるように。 た‐もん他門】 ①他の一門。ほかの一族。 ②ほかの宗門。他宗派。 たもん多聞】 ①城の石垣上の長屋。城壁を兼ね、兵器庫などに用いる。松永久秀が大和多聞城で始めたからいう。多聞櫓。 ②本宅の外周に建造した長屋。 ⇒たもん‐やぐら【多聞櫓】 たもんいんにっき多聞院日記‥ヰン‥ 奈良興福寺の学侶で多聞院主の英俊ほかの日記。46冊。1478年(文明10)から1618年(元和4)に至る。室町後期〜安土桃山・江戸初期の重要史料。原本は散逸。 たもん‐てん多聞天】 〔仏〕(梵語Vaiśravaṇa)毘沙門天びしゃもんてんの別称。四天王の一つとする場合、普通この名称を用いる。原語は「広く名の聞こえた」の意とされる。 たもん‐やぐら多聞櫓(→)多聞1に同じ。 ⇒たもん【多聞】 たや田谷】 姓氏の一つ。 ⇒たや‐りきぞう【田谷力三】 た‐や田屋】 ①田の番をするために建てた小屋。万葉集13「かむなびの清きみ―の垣内かきつ田の」 ②出作でづくりの期間中、居住用に建てた小屋。 た‐や他家・他屋】 ①婦人が月経げっけいの時に籠もる家。転じて、月経。別火屋べつびや。 ②仮小屋。 だ‐や駄屋】 (中国地方で)厩舎うまやた‐やく田役】 社寺の修繕などのために田地に課した税金。 たやす田安】 姓氏の一つ。三卿の一家。 ⇒たやす‐むねたけ【田安宗武】 たや・す絶やす】 〔他五〕 ①絶えるようにする。絶つ。曾我物語8「今よりはじめて、互ひの遺恨を―・して、親子の契たるべしとて」。「害虫を―・す」 ②なくなったままに捨てておく。きらす。「花を―・したことがない」「笑顔を―・さない」 た‐やす・い容易い】 〔形〕[文]たやす・し(ク) ①苦心を必要としない。わけなくできる。むずかしくない。万葉集11「言ことにいへば耳に―・し」。「―・い御用だ」 ②かるがるしい。軽率である。古今和歌集「つかさ位高き人をば―・きやうなれば入れず」。「―・く意見を変える人」 たやす‐むねたけ田安宗武】 江戸中期の国学者・歌人。8代将軍吉宗の子。江戸城田安門内に邸宅を与えられ田安殿といわれ、田安家を起こした。参議・権中納言。三卿の一人。はじめ荷田在満の、のち賀茂真淵の指導を受けて国学に精進し、万葉調の歌人として有名。著「国歌八論余言」「天降言あもりごと」など。(1715〜1771) ⇒たやす【田安】 たやす‐もん田安門】 江戸城内郭門の一つ。九段坂の途中にある。→江戸城門(図) たやま田山】 姓氏の一つ。 ⇒たやま‐かたい【田山花袋】 たやま‐かたい田山花袋‥クワ‥ 小説家。名は録弥。群馬県生れ。1907年(明治40)「蒲団」を発表して自然主義文学に一時期を画し、赤裸々な現実描写を主張した。ほかに「生」「妻」「田舎教師」「時は過ぎゆく」「一兵卒の銃殺」など。(1871〜1930) 田山花袋 提供:毎日新聞社 →作品:『田舎教師』 →作品:『蒲団』 ⇒たやま【田山】 たや‐りきぞう田谷力三‥ザウ 歌手。東京生れ。「ボッカチオ」など、浅草オペラにテノール歌手として主演。晩年まで歌手生活をつづけた。(1899〜1988) 田谷力三 撮影:田沼武能 ⇒たや【田谷】 ダヤン‐かん達延汗・Dayan Khan】 明代韃靼だったん部の首長。瓦剌オイラート部を圧倒して内モンゴルを制覇、諸子を各地に分封、その死後彼の子孫はモンゴル全土に発展した。(在位1487〜1524)(1464〜1524) た・ゆ絶ゆ】 〔自下二〕 ⇒たえる(下一) た‐ゆい手結‥ユヒ 袖口をひもで結ぶこと。万葉集3「ますらをの―が浦(敦賀湾の東岸田結)に」↔足結あゆい たゆう大夫・太夫タイフ ①五位の通称。正しくはタイフとよむ。平家物語「―敦盛とて生年十七にぞなられける」 ②伊勢の御師おしに付ける称号。 ③芸能者の集団の長または主な者。→能太夫。 ④浄瑠璃の語り手。三味線引きに対していう。芸名にも添え、「某大夫」「某太夫」という。 ⑤万歳まんざいの語り手。才蔵(鼓打ち)に対していう。 ⑥最上位の遊女。 ⑦歌舞伎の女形おんながた⇒たゆう‐おろし【大夫下ろし】 ⇒たゆう‐かい【大夫買い】 ⇒たゆう‐かのこ【大夫鹿の子】 ⇒たゆう‐ご【太夫子】 ⇒たゆう‐しょく【大夫職】 ⇒たゆう‐だな【太夫棚】 ⇒たゆう‐なり【大夫なり】 ⇒たゆう‐の‐ほうがん【大夫判官】 ⇒たゆう‐もと【太夫元・大夫元】 たゆう大輔タイフ ⇒たいふ たゆう‐おろし大夫下ろしタイフ‥ 大夫職の遊女が次位の天神に下がること。 ⇒たゆう【大夫・太夫】 たゆう‐かい大夫買いタイフカヒ 大夫職の遊女を買うこと。また、その人。大尽客。転じて、単に、遊女を買うこと。 ⇒たゆう【大夫・太夫】 たゆう‐かのこ大夫鹿の子タイフ‥ 鹿の子絞りを型を使って染めたもの。貞享(1684〜1688)の頃、京都の藤屋善右衛門が染め始めたといわれる。だいうかのこ。 ⇒たゆう【大夫・太夫】 たゆう‐ご太夫子タイフ‥ 将来、立女形たておやまになるべき少年俳優。世間胸算用4「かたちも人にすぐれて―にもなるべきもの」 ⇒たゆう【大夫・太夫】 たゆう‐しょく大夫職タイフ‥ 大夫の地位にある遊女。好色一代男6「情あつて大気に生れつき、風俗―に備つて」 ⇒たゆう【大夫・太夫】 たゆう‐だな太夫棚タイフ‥ 浄瑠璃太夫のすわる床。浮世草子、御前義経記「―には簾をかけ」 ⇒たゆう【大夫・太夫】 たゆう‐なり大夫なりタイフ‥ 遊女が大夫に出世すること。傾城禁短気「花紫と我等は―の口明より」 ⇒たゆう【大夫・太夫】 たゆう‐の‐ほうがん大夫判官タイフ‥ハウグワン 五位の検非違使尉けびいしのじょう。平家物語10「―仲頼六条河原に出で向つて」 ⇒たゆう【大夫・太夫】 たゆう‐もと太夫元・大夫元タイフ‥ 演芸・歌舞伎の興行人。座元が兼ねることもある。世間胸算用3「今日はその座元、明日はこの―」 ⇒たゆう【大夫・太夫】 たゆ・し弛し・懈し】 〔形ク〕 ①疲れゆるんで元気がない。だるい。万葉集12「わが紐の緒の結ふ手―・しも」 ②心のはたらきが鈍い。気がきかない。紫式部日記「例のさいふとも日たけなむと、―・き心どもは、たゆたひて」 たゆた】 気持が揺れて定まらないさま。万葉集7「吾が心ゆたに―に」 たゆたい揺蕩タユタヒ たゆたうこと。万葉集2「大船の泊つるとまりの―に物思ひ痩せぬ人の児ゆゑに」 たゆた・う揺蕩うタユタフ 〔自五〕 ①かなたこなたへゆらゆらと動いて定まらない。ただよう。万葉集11「大船の―・ふ海に重石いかりおろし」 ②心が動いて定まらない。ためらう。躊躇する。栄華物語浦々別「つつましき世の有様なれば思し―・ふべし」 たゆみ弛み】 ゆるむこと。おこたり。油断。源氏物語若菜上「関守の固からぬ―にや」 ⇒たゆみ‐な・い【弛み無い】 たゆみ‐な・い弛み無い】 〔形〕[文]たゆみな・し(ク) 気持がゆるまない。なまけない。油断しない。とだえることがない。源氏物語花宴「さも―・き御忍び歩きかなと突きしろひつつ」。「―・い努力」 ⇒たゆみ【弛み】 たゆ・む弛む】 [一]〔自五〕 ①心が倦む。おこたる。心がゆるむ。油断する。源氏物語明石「供養法―・みて」。「うまず―・まず」 ②張っていたものがゆるむ。日葡辞書「イト(糸)ガタユム」 ③勢いが弱まる。衰弱する。とだえる。源氏物語宿木「心細き住ひなれども、かかる御訪ひ―・まざりければ」 [二]〔他下二〕 たゆむようにさせる。おこたるようにさせる。ゆるませる。油断させる。源氏物語夕顔「かくうらなく―・めてはひ隠れなば、いづこをはかりとか我も尋ねん」 たゆら‐に 〔副〕 動揺して定まらないさまに。たよらに。万葉集14「筑波嶺つくはねの岩もとどろに落つる水世にも―我が思はなくに」 た‐よう他用】 ①ほかの用事。「―で出かける」 ②ほかのことに使用すること。他人に使用させること。「―に供する」 た‐よう多用】 ①用事の多いこと。いそがしいこと。多事。多端。「御―中恐縮ですが」 ②多く用いること。「カタカナ語を―した文章」 た‐よう多様‥ヤウ いろいろ異なるさま。異なるものの多いさま。「―な用途」「多種―」「―性」 ⇒たよう‐か【多様化】 ⇒たよう‐たい【多様体】 だ‐よう惰容】 なまけてだらしのないすがた。 たよう‐か多様化‥ヤウクワ いろいろな様式・様相に分かれること。「―する価値観」 ⇒た‐よう【多様】 たよう‐たい多様体‥ヤウ‥ 曲面や曲線の概念を高次元に一般化したもの。リーマンによって導入された。 ⇒た‐よう【多様】 た‐よく多欲】 欲の多いこと。欲ぶか。貪婪どんらんたよせ‐に手寄せに】 〔副〕 ①遥かに隔てて。ずっと離れて。遠くで。天武紀「天照太神を―拝おがみたまふ」 ②事のついでに。夫木和歌抄11「忍びかね摘み知らするを女郎花―折ると思ひ疎むな」 たよ‐たよ (タヨダヨとも) ①弱々しいさま。力のないさま。謡曲、鉄輪「通力自在の勢ひ絶えて、力も―と足弱車の」。日葡辞書「ココロタヨタヨトナル」 ②しなやかなさま。たおやかなさま。たおたお。男色大鑑「たはぶれしめやかに情ふかく―として弱からず」 たよら‐に 〔副〕 (→)「たゆらに」に同じ。万葉集14「足柄あしがりの土肥といの河内に出づる湯の世にも―子ろが言はなくに」 たより便り・頼り】 ①たよること。たのみとする人や物。特に、資力。経済力。伊勢物語「年ごろふるほどに、女、親なく、―なくなるままに」。今昔物語集16「願はくは観音、大悲の利益りやくを以て、我にいささかの―を給へ」。「―にならない」 ②よい機会。ついで。伊勢物語「言ひいでむ―なさに」 ③ゆかり。えん。手づる。新古今和歌集「身を知る雨の―なりけり」 ④手段。方便。源氏物語総角「げに古言ふることぞ人の心をのぶる―なりける」 ⑤具合。配合。とりあわせ。徒然草「簀子すのこ・透垣すいがいの―をかしく」 ⑥おとずれ。音信。手紙。使者。古今和歌集「花の香を風の―にたぐへてぞ」。「ふるさとの―」 ◇手紙・知らせの意では「便り」と書く。 ⇒たより‐がい【頼り甲斐】 ⇒たより‐づけ【便り付け】 ⇒たより‐どころ【便り所・頼り所】 ⇒たより‐なし【便り無し・頼り無し】 ⇒たより‐や【便屋】 ⇒便りのないのは良い便り たより‐がい頼り甲斐‥ガヒ 頼りにするだけの価値。頼るに足るだけの実質。「―のない人」 ⇒たより【便り・頼り】 たより‐づけ便り付け】 (九州北部で)訃報の使者。かならず二人づれで行く。 ⇒たより【便り・頼り】 たより‐どころ便り所・頼り所】 たよりとするところ。たのみどころ。 ⇒たより【便り・頼り】 たより‐な・い便り無い・頼り無い】 〔形〕[文]たよりな・し(ク) ①頼りにできる人や物がない。「―・い身の上」 ②頼みにならない。あてにならない。「―・い人」「―・い話」 ③手ごたえがない。「―・いたたき方」 たより‐なし便り無し・頼り無し】 貧乏人。貧困者。大鏡伊尹「徳人、―の家のうちの作法など書かせ給へりしが」 ⇒たより【便り・頼り】

広辞苑 ページ 12379 での○袂を分かつ単語。