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○どうも言われぬどうもいわれぬ🔗🔉

○どうも言われぬどうもいわれぬ 何とも言えないくらいである。程度が甚だしくて形容のしようがない。「どうも言えぬ」とも。好色一代男7「腰つき―能き所あつて」 ⇒どう‐も どう‐もう童蒙】 幼少で道理にくらい者。子供。 どう‐もう獰猛ダウマウ 性質が荒くたけだけしいこと。性質が悪く、強いさま。「―な犬」「―な顔付き」 どう‐もう艟艨】 いくさぶね。軍艦。艨艟。 どうもうしょういん童蒙頌韻‥ヰン 詩賦に関する字書。三善為康著。2巻。1109年(天仁2)成る。詩作のために韻を暗誦する手段として工夫されたもので、上平声・下平声の綱目に従い、平声の文字を列挙、4字句として片仮名で音訓を施した書。 とう‐もく湯沐タウ‥ 湯に浴し髪を洗うこと。湯で身体をきよめること。ゆあみ。 とう‐もく頭目】 かしら。首領。 どう‐もく瞠目ダウ‥ 驚いたり感心したりして目をみはること。 とう‐もしち鄧茂七】 明代、福建の民衆蜂起の指導者。1448年貧窮化した小作人や無頼を組織して挙兵、王を称したが敗れ、戦死。( 〜1449) とう‐もつ唐物タウ‥ ⇒とうぶつ。日葡辞書「タウモッワヤク(和薬)」 どう‐もと胴元・筒元】 ①ばくちなどの親。賭場を主催している者。采さいの筒を振る意から起こったという。どうおや。貸元。 ②転じて、しめくくりをする人。もとじめ。 どうもと堂本ダウ‥ 姓氏の一つ。 ⇒どうもと‐いんしょう【堂本印象】 どうもと‐いんしょう堂本印象ダウ‥シヤウ 日本画家。本名、三之助。京都生れ。優れた技巧にさまざまな表現法を取り入れた明快な画風を確立。日本画による抽象画も試みた。文化勲章。(1891〜1975) 堂本印象 撮影:田沼武能 ⇒どうもと【堂本】 とう‐もの当物タウ‥ (取引用語)定期取引で当月限ぎりで売買されたもの。 とう‐もめん唐木綿タウ‥ 西洋から渡来した木綿。糸が細く、織幅が広い。 どう‐もり堂守ダウ‥ 堂を守ること。また、堂の番人。 とう‐もろこし玉蜀黍タウ‥ (「唐もろこし」の意)イネ科の一年生作物。中南米の原産とされる。世界各地に栽培され、小麦・稲に次ぎ食用作物で3位。日本には16世紀に渡来。茎は1〜3メートルで、直立。葉は互生し幅5〜10センチメートル、長さ約1メートル。雄花穂は茎頂に、雌花穂は葉腋に付く。粒は澱粉に富み、食用、工業原料。茎葉は青刈り飼料・サイレージとし、飼料作物として最も重要。変種にデント・フリント・ポップ・スイート・ハニーバンタムなどがある。トウキビ。ナンバンキビ。トウマメ。コウライ。ツトキビ。マキビ。アメリカ名、コーン。英語名、インディアン‐コーン。〈[季]秋〉。→C(シー‐よん)植物 とうもろこし 玉蜀黍 撮影:関戸 勇 玉蜀黍(実) 撮影:関戸 勇 とう‐もん東門】 ①東方の門。東面の門。 ②瓜の異名。〈文明本節用集〉 とう‐もん藤門】 藤原惺窩せいかの門下。 ⇒とうもん‐しか【藤門四家】 どう‐もん同門】 ①師を同じくすること。また、その人。あいでし。 ②同じ門流。同じ宗派。日葡辞書「ドウモンドウシャウ(同姓)ノヒトナリ」 どう‐もん洞門】 ①ほらあなの入口。また、そこに設けた門戸。 ②向うまで貫通するほらあな。 どう‐もん道門ダウ‥ ①道家の門流。道教。 ②仏道に入る門。仏道。 とうもん‐しか藤門四家】 藤門の四大家、林羅山・松永尺五・堀杏庵・那波活所の総称。藤門四天王とも。 ⇒とう‐もん【藤門】 とう‐や当夜タウ‥ ①その夜。その事の行われる夜。 ②この夜。今夜。 とう‐や当屋タウ‥ (→)頭屋とうやに同じ。 とう‐や陶冶タウ‥ (陶器を造ることと、鋳物を鋳ることから)人間の持って生まれた性質を円満完全に発達させること。人材を薫陶養成すること。「人格の―」 とう‐や塔屋タフ‥ 建物の屋上に突出した小屋。ビルの昇降機塔・装飾塔・換気塔の類。 とう‐や頭屋】 部落の祭礼の神事宿。また、その家の主人。古くは世襲であったが、限られた家だけで交替しているところが多い。一般に、寄合の世話役にもいう。当屋。→宮座みやざ どう‐や同夜】 ①おなじ夜。 ②その日の夜。 とう‐やく当役タウ‥ ①この役。その係。 ②(→)頭役とうやくに同じ。 とう‐やく当薬タウ‥ センブリの開花期の全草を乾燥したもの。健胃剤。 ⇒とうやく‐りんどう【当薬竜胆】 とう‐やく投薬】 疾病に適した薬剤を与えること。投与。「患者に―する」 とう‐やく唐薬タウ‥ 中国から渡来した薬。歌舞伎、東海道四谷怪談「先祖より伝はるソウキセイと申す―」 とう‐やく湯薬タウ‥ せんじぐすり。煎薬せんやくとう‐やく膏薬タウ‥ 「こうやく」の忌みことば。紫式部日記「―くばれる、例のことどもなり」 とう‐やく頭役】 祭礼や寄合の主役・世話役。また、それを務める人。当役。 とう‐やく騰躍】 おどり上がること。飛び上がること。 どう‐やく同役】 同じ役目。また、同じ役目を務める人。相役。同僚。 どうやく‐ハルマ道訳法児馬ダウ‥ (→)ハルマ(波留麻)2の別称。 とうやく‐りんどう当薬竜胆タウ‥ダウ リンドウ科の多年草。高山帯に生える。葉は細く厚く、花は筒状、帯黄白色で緑斑がある。夏、開花。根は当薬(センブリ)のように苦く、薬用。 トウヤクリンドウ 提供:OPO ⇒とう‐やく【当薬】 とうや‐こ洞爺湖】 北海道南西部にあるカルデラ湖。湖面標高84メートル。最大深度180メートル。面積70.7平方キロメートル。南岸に有珠うす山・昭和新山の2火山がある。支笏しこつ湖とともに国立公園をなす。 洞爺湖 撮影:山梨勝弘 ⇒とうやこ‐おんせん【洞爺湖温泉】 とうやこ‐おんせん洞爺湖温泉‥ヲン‥ 洞爺湖の南岸、有珠山の北麓にある温泉。泉質は塩化物泉。 ⇒とうや‐こ【洞爺湖】 とう‐やしゅう東野州‥シウ 東常縁とうのつねよりの別名。 ⇒とう【東】 とうやま頭山】 姓氏の一つ。 ⇒とうやま‐みつる【頭山満】 とうやま‐みつる頭山満】 右翼の巨頭。福岡藩士の子。萩の乱に連座して入獄。出獄後自由民権運動に従い、玄洋社を創設、井上馨・大隈重信の条約改正案に反対。国会開設後は国権の伸張、大陸進出を唱え、政界の黒幕。(1855〜1944) ⇒とうやま【頭山】 とうや‐まる洞爺丸】 青函連絡船の船名。1954年9月26日、台風15号のため函館港外で沈没。1155名が死亡、日本最大の海難事故となった。 機上から撮影 提供:毎日新聞社 船体引き上げ作業 提供:毎日新聞社 どう‐やら 〔副〕 ①ようようのことで。なんとか。どうにか。「―暮しが成り立つ」 ②何となく。どことなく。浮世風呂4「私共も―洗ひたう成ります」。「―一雨来そうだ」 ⇒どうやら‐こうやら どうやら‐こうやら‥カウ‥ ようやくのことで。かろうじて。どうにかこうにか。浮世風呂3「あれが気ままにして置いても、―覚えるから」 ⇒どう‐やら とう‐ゆ灯油】 (kerosene) ①点灯用の油。ともしあぶら。 ②原油を蒸留しセ氏150〜280度で留出する留分りゅうぶん。古くは灯火用とし、暖房用燃料・ディーゼル発動機燃料・ジェット機関燃料・機械洗浄などに用いる。ケロシン。 ⇒とうゆ‐きかん【灯油機関】 とう‐ゆ桐油】 ①アブラギリの種子を圧搾して得る乾性油。古くから灯火に用いられた。油紙用またペイント・ワニスの製造原料とするが、食用には不可。きりあぶら。 ②桐油紙の略。 ③桐油合羽の略。 ⇒とうゆ‐うるし【桐油漆】 ⇒とうゆ‐ガッパ【桐油合羽】 ⇒とうゆ‐がみ【桐油紙】 とう‐ゆう党友タウイウ ①同じ党派のなかま。 ②外部からその党派をたすける者。 どう‐ゆう同友‥イウ 志を同じくする友。 どう‐ゆう同憂‥イウ 憂いをともにすること。また、その人。「―の士」 どう‐ゆう導誘ダウイウ みちびきいざなうこと。誘導。 とうゆうき東遊記‥イウ‥ 紀行。橘南谿著。1784年(天明4)秋から2年間、京を出て江戸に至り、東海・東山・北陸を遍歴した間の佳話・異聞などを記録。前編5巻5冊は95年(寛政7)刊、後編5巻5冊は97年刊。→西遊記3 とう‐ゆう‐し投融資】 投資と融資。 とうゆ‐うるし桐油漆】 桐油に滑石・密陀僧みつだそうなどを混ぜ、顔料を加えて製した塗料。 ⇒とう‐ゆ【桐油】 とうゆ‐ガッパ桐油合羽】 桐油紙で製した合羽。多く人足や小者などが用いる。 ⇒とう‐ゆ【桐油】 とうゆ‐がみ桐油紙】 桐油をひいた紙。もと美濃紙を用いたが、現時は多く洋紙に荏油えのあぶらをひいて製する。よく湿気・雨などを防ぐので桐油合羽・包み紙に用いる。合羽紙。 ⇒とう‐ゆ【桐油】 とうゆ‐きかん灯油機関‥クワン 灯油を加熱気化し、これを点火爆発して動力を発生させる内燃機関。主に小馬力の漁船または農業機械に用いる。 ⇒とう‐ゆ【灯油】 とう‐ゆみ唐弓タウ‥ 綿を打って柔らかくする道具。5尺余の木弓に鯨の弦を張ったもの。わたうちゆみ。日本永代蔵5「―といふ物はじめて作り出し」 とう‐よ投与】 ①投げ与えること。 ②薬剤を与えること。 とうよ東予】 愛媛県中部の旧市名。→西条1 とう‐よ党与タウ‥ なかま。くみ。徒党。折たく柴の記「我が父もその―なり」 とう‐よう灯用】 灯火に用いること。「―アルコール」 とう‐よう当用タウ‥ ①さしあたっての用事。当面の需要。日葡辞書「タウヨウニタツ」 ②さしあたって使用すること。 ⇒とうよう‐かい【当用買い】 ⇒とうよう‐かんじ【当用漢字】 ⇒とうよう‐にっき【当用日記】 とう‐よう東洋‥ヤウ ①トルコ以東のアジア諸国の総称。特に、アジアの東部及び南部、すなわち日本・中国・インド・ミャンマー(ビルマ)・タイ・インドシナ・インドネシアなどの称。↔西洋。 ②中国で、日本を指す称呼。 ⇒とうよう‐いがく【東洋医学】 ⇒とうよう‐えいわ‐じょがくいん‐だいがく【東洋英和女学院大学】 ⇒とうよう‐おり【東洋織】 ⇒とうよう‐おんがく【東洋音楽】 ⇒とうよう‐が【東洋画】 ⇒とうよう‐がく【東洋学】 ⇒とうよう‐く【東洋区】 ⇒とうよう‐し【東洋紙】 ⇒とうよう‐じゆうとう【東洋自由党】 ⇒とうよう‐だいがく【東洋大学】 ⇒とうよう‐たくしょく‐かぶしきがいしゃ【東洋拓殖株式会社】 ⇒とうよう‐だんつう【東洋緞通】 ⇒とうよう‐ぶんこ【東洋文庫】 とう‐よう桃夭タウエウ [詩経周南、桃夭](「夭」は、若く美しいさま)嫁ぐ女性を桃の美しさにたとえていう語。よめいりどき。嫁期。 とう‐よう盗用タウ‥ ぬすんで使用すること。「デザイン―」 とう‐よう陶窯タウエウ 陶磁器を焼くかま。 とう‐よう登用・登庸】 官職などに、人材を引きあげ用いること。「新人を―する」「―試験」 とう‐よう蕩揺タウエウ ゆれ動くこと。ゆり動かすこと。 とう‐よう糖葉タウエフ 光合成で同化された炭水化物が、主としてブドウ糖や庶糖などの糖として堆積される葉。イネ科など単子葉植物の葉に多い。↔澱粉葉 どう‐よう同様‥ヤウ 同じさまであること。「ただ―の値段」「母―に親しんだ人」 どう‐よう動揺‥エウ ①動きゆらぐこと。ぐらつくこと。 ②転じて、気持などが不安定になること。不安。「心の―を隠す」 ③騒擾そうじょう。さわぎ。「政界の―」 どう‐よう童幼‥エウ 年少の者。おさないこども。 どう‐よう童謡‥エウ ①子供が作って口ずさむ歌、または詩。 ②㋐童心をそれにふさわしい言葉で表現した、子供のための歌、または詩。民間に伝承されてきたものを「わらべうた」という。 ㋑大正中期から昭和初期にかけて、北原白秋らが文部省唱歌を批判して作成し、運動によって普及させた子供の歌。 ⇒どうよう‐おどり【童謡踊】 とうよう‐いがく東洋医学‥ヤウ‥ 東洋、特に中国の伝統的医学。→中国医学⇒とう‐よう【東洋】 とうよう‐えいわ‐じょがくいん‐だいがく東洋英和女学院大学‥ヤウ‥ヂヨ‥ヰン‥ 私立大学の一つ。カナダ‐メソジスト教会の宣教師が1884年(明治17)に創設した東洋英和女学校を前身とし、1946年東洋英和女学院と改称。89年現大学。横浜市緑区。 ⇒とう‐よう【東洋】 どうよう‐おどり童謡踊‥エウヲドリ 童謡に合わせて踊る表情舞踊。古来からあるが、現行のものは多く大正末期以後の新作。 ⇒どう‐よう【童謡】 とうよう‐おり東洋織‥ヤウ‥ ①綿織物の一種。経緯たてよこともに木綿の太糸を用いた敷物用織物。 ②絹綿交織まぜおり物。緯には綿糸を使い、経には二重の練絹糸を用いて紋様を織り出した布。袋物や鼻緒地とする。 ⇒とう‐よう【東洋】 とうよう‐おんがく東洋音楽‥ヤウ‥ 東洋、すなわち日本・中国・東南アジア・インド・西アジアなどのアジア諸民族間に行われる音楽の総称。 ⇒とう‐よう【東洋】 とうよう‐が東洋画‥ヤウグワ 東洋、特に中国を中心に発達した絵画の総称。日本画も広い意味ではこれに含まれる。 ⇒とう‐よう【東洋】 とうよう‐かい当用買いタウ‥カヒ さしあたり使う分だけを買うこと。 ⇒とう‐よう【当用】 とうよう‐がく東洋学‥ヤウ‥ 東洋について研究する学問。宣教師が現地の事情を本国に報告したことから、ヨーロッパに始まる。 ⇒とう‐よう【東洋】 とうよう‐かんじ当用漢字タウ‥ 現代国語を書き表すために、日常使用する漢字の範囲を定めたもので、国語審議会が決定・答申し、政府が訓令・告示をもって公布した1850字の漢字。1946年(昭和21)11月発表。その後、48年2月に当用漢字音訓表・当用漢字別表(いわゆる教育漢字)が、49年4月には当用漢字字体表が発表された。現在は常用漢字(1981年10月告示)がこれにかわる。→常用漢字⇒とう‐よう【当用】 とうよう‐く東洋区‥ヤウ‥ 動物地理学上の一区域。ボルネオ・フィリピン以西の東南アジア。ヒマラヤ山脈以南のインドからインドシナ、長江以南のユーラシア大陸を含む。ヒヨケザル類・テナガザル・メガネザル・ツパイなどの霊長類、マメジカ・コノハドリの類を産する。→動物地理区(図)⇒とう‐よう【東洋】 とうよう‐し東洋紙‥ヤウ‥ 三椏みつまた繊維を原料とし、溜漉ためずき法による厚手の強靱な和紙。福岡県のほか高知・岐阜・福井などに産し、主に包み紙に使用。 ⇒とう‐よう【東洋】 とうよう‐じゆうとう東洋自由党‥ヤウ‥イウタウ 大井憲太郎らが中心となって1892年(明治25)組織した政党。民権の拡張とともに強硬外交を唱える。翌年解散。 ⇒とう‐よう【東洋】 とうよう‐だいがく東洋大学‥ヤウ‥ 私立大学の一つ。前身は1887年(明治20)井上円了が創設した哲学館。1906年東洋大学と改称。49年新制大学。本部は東京都文京区。 ⇒とう‐よう【東洋】 とうよう‐たくしょく‐かぶしきがいしゃ東洋拓殖株式会社‥ヤウ‥グワイ‥ 朝鮮における植民地的農業経営のために1908年に設立された日本の国策会社。土地買収・地主的農業経営を行い、のち中国東北部・南洋などにも進出。45年解体。東拓。 ⇒とう‐よう【東洋】 とうよう‐だんつう東洋緞通‥ヤウ‥ トルコ・ペルシア・インド・中国および日本で製出する緞通の総称。主として手工業により、色の調和、模様の高尚優美を特徴とする。 ⇒とう‐よう【東洋】 とうよう‐にっき当用日記タウ‥ さしあたっての用事を記す日記。 ⇒とう‐よう【当用】 とうよう‐ぶんこ東洋文庫‥ヤウ‥ 東洋学関係の図書館・研究機関。1917年(大正6)に岩崎久弥がG.E.モリソンから購入した蔵書を中心としてモリソン文庫を設立。24年東洋文庫と改称。和漢洋の東洋学文献を収集し、また、和書の貴重書を含む岩崎文庫などを加える。第二次大戦後は国立国会図書館支部。東京都文京区。 ⇒とう‐よう【東洋】 とう‐よく湯浴タウ‥ ①ゆあみ。入浴。 ②化学実験・製薬などで、湯煎ゆせんを行うこと。また、その用器。普通、広い円孔のある蓋をもつ半球形の薄い銅製の鍋。ウォーター‐バス。 どう‐よく胴欲】 (ドンヨク(貪欲)の転) ①非常に欲が深いこと。ひどくむさぼること。可笑記「不行儀、―深く」 ②むごいこと。非道なこと。狂言、清水「そのやうな―な事するものか」 どう‐よろい胴鎧‥ヨロヒ 胴の部分にまとう鎧。 ドヴラートフSergei D. Dovlatov】 ロシア(ソ連)の小説家。父はユダヤ人、母はアルメニア人。レニングラードに育ち、1978年アメリカ合衆国に亡命。ユーモアとアイロニーに満ちた語り口を身上とする。「わが家の人々」「かばん」など。(1941〜1990) とうらいけんの用語で、十のこと。浄瑠璃、冥途飛脚「拳の手品の手もたゆく、ろませ、さい、―、さんな」 とう‐らい当来タウ‥ ①当然に来るべきこと。あたりまえ。 ②まさに来るべき世。未来。来世。今昔物語集4「聖人は必ず―に成仏し給はむとす」 ⇒とうらい‐どうし【当来導師】 ⇒とうらい‐の‐ちぐ【当来の値遇】 とう‐らい到来タウ‥ ①こちらへやって来ること。機運などの向いてくること。徒然草「我等が生死しょうじの―ただ今にもやあらん」。「時節―」 ②他から贈物の届くこと。また、その物。 ⇒とうらい‐ちょう【到来帳】 ⇒とうらい‐もの【到来物】 とうらい‐さんな唐来参和タウ‥ワ (名は三和とも書く。拳けんで数を表す語をもじった名)江戸後期の狂歌師、洒落本・黄表紙作者。加藤氏。通称、和泉屋源蔵。武士の出で、後に町人となり、本所松井町の娼家和泉屋に入婿。狂歌は四方赤良よものあからの門。洒落本「和唐珍解」、黄表紙「莫切自根金生木きるなのねからかねのなるき」など。(1744〜1810) →文献資料[莫切自根金生木] とうらい‐ちょう到来帳タウ‥チヤウ (→)野帳のちょう2に同じ。 ⇒とう‐らい【到来】 とうらい‐どうし当来導師タウ‥ダウ‥ 来るべき世に出現する導師、すなわち56億7000万年を経た後、この世界に出現し、成道して衆生を化導するという弥勒みろく菩薩。 ⇒とう‐らい【当来】 とうらい‐の‐ちぐ当来の値遇タウ‥ 来るべき世で、弥勒菩薩に会って仏道を成ずること。太平記3「今生の逆罪を翻して―とや成らん」 ⇒とう‐らい【当来】 とうらい‐もの到来物タウ‥ 他から贈って来たもの。もらいもの。いただきもの。 ⇒とう‐らい【到来】 とう‐らく当落タウ‥ 当選と落選。「―が決まる」 とう‐らく頭絡】 牛・馬・羊などの移動・運動・調教・使役の時に用いる綱・皮などの繋縛用具。 とう‐らく騰落】 物価の高くなることと安くなること。騰貴と下落。 どう‐らく道楽ダウ‥ (道を解して自ら楽しむ意から) ①本職以外の趣味などにふけり楽しむこと。また、その趣味。「釣―」 ②ものずき。好事こうず。 ③酒色・博打ばくちなどの遊興にふけること。放蕩。遊蕩。また、その人。浮世床「人も三十越して―になつたのはむづかしいよ」。「―で身を持ち崩す」 ⇒どうらく‐むすこ【道楽息子】 ⇒どうらく‐もの【道楽者】 どうらく‐むすこ道楽息子ダウ‥ 身持ちのよくない息子。放蕩息子。 ⇒どう‐らく【道楽】 どうらく‐もの道楽者ダウ‥ ①酒色・博打などにふける者。放蕩な人。身持ちの悪い人。特に、ばくちうち。 ②なまけもの。 ⇒どう‐らく【道楽】 とうら‐ご俵子】 (西日本で)海鼠なまこ。特に正月には初俵という。たわらご。 とう‐らん冬卵】 ワムシ・ミジンコなどや扁形動物のある種で、秋の終りに産む大形の卵。耐久卵。ふゆらん。↔夏卵 とう‐らん闘乱】 争乱。戦乱。源平盛衰記9「たとひ合戦―の中なりとも」 どう‐らん胴乱】 ①革または羅紗ラシャ布などで作った方形の袋。薬・印・煙草・銭などを入れて腰に下げる。もとは銃丸を入れる袋だったという。銃卵。筒卵。佩嚢はいのう。 胴乱 ②植物採集に用いる円筒状・長方形の携帯具。 ③菓子の名。「ごまどうらん」の略。 どう‐らん動乱】 世の中の騒ぎみだれること。騒乱。転じて、戦乱。太平記12「国々の―更にやむ時無し」。「―が起こる」 どう‐らん銅藍】 硫化銅から成る鉱物。六方晶系の板状・鱗状結晶。濃藍色。銅の鉱石で、銅鉱床の酸化帯中などに見出される。コベライト。コベリン。 とうらん‐けい倒卵形タウ‥ 卵のやや尖った方を下にした形。植物の葉では、先端が円く下端がやや細くなったもの。 とう‐り東籬】 東の方にあるまがき。 ⇒とうり‐よきょう【東籬余興】 とう‐り党利タウ‥ 自分の所属する政党・党派の利益。 ⇒とうり‐とうりゃく【党利党略】 とう‐り凍梨】 霜で凍った梨。また、しみの出た老人の膚はだにたとえていう。 とう‐り桃李タウ‥ ①桃ももと李すもも。 ②[劉禹錫、詩「満城桃李春官に属す」]試験官の採用した門下生。また、自分の推挙した人材。自分の取り立てた門人。 ⇒桃李言わざれども下自ずから蹊を成す ⇒桃李の粧 ⇒桃李門に満つ とう‐り統理】 統べおさめること。 どう‐り道理ダウ‥ ①物事のそうあるべきすじみち。ことわり。源氏物語帚木「世の―を思ひとりて」。「そんなことが許される―がない」 ②人の行うべき正しい道。道義。「―にはずれた行為」 ⇒どうり‐ぜめ【道理責め】 ⇒どうり‐づめ【道理詰め】 ⇒どうり‐で【道理で】 ⇒どうり‐はずれ【道理外れ】 ⇒道理を詰む ⇒道理を破る法はあれども法を破る道理なし

広辞苑 ページ 13969 での○どうも言われぬ単語。