複数辞典一括検索+

○泣きを見るなきをみる🔗🔉

○泣きを見るなきをみる 自分の行為の結果、泣くような目にあう。悲しい目にあう。泣き目を見る。 ⇒なき【泣き】 なく (否定の助動詞ズのク語法)…(し)ないこと。武烈紀「誰やし人も相思は―に」 な・く泣く・鳴く・啼く】 [一]〔自五〕 (ネ(音)の古形ナを活用させた語か)人間・鳥・獣・虫が声を立てる意。人間の場合は「泣く」と書く。 ①精神的・肉体的の刺激に堪えず、声を出して涙をながす。万葉集3「憶良らは今は罷まからむ子―・くらむそれその母も吾を待つらむそ」。源氏物語帚木「あながちなる御心ばへを、いふかたなしと思ひて―・くさまなど、いとあはれなり」。平家物語7「女房達しのびねに―・きなんどし給へば」 ②鳥・獣・虫などが声を発する。古事記「庭つ鳥鶏かけは―・く」。古今和歌集「ひぐらしの―・く山里の夕ぐれは」。源氏物語夕霧「鹿のいといたく―・くを」 ③苦痛に悩む。つらい状況に陥る。「一円を軽んずる者は一円に―・く」 ④相手の無理を聞いたり、自分の不利益を我慢したりする。「100円―・きましょう」 ⑤それに価しない。はるかに見劣りする。「横綱の名が―・く」 ⑥(染色用語)染色または加工の際に、隣接した染料が一方へ浸出し、または模様外の白地へ浸出することをいう。 [二]〔自下二〕 ⇒なける(下一) ⇒泣いて馬謖を斬る ⇒泣いても笑っても ⇒鳴かず飛ばず ⇒泣く子と地頭には勝てぬ ⇒泣く子も黙る ⇒泣く子も目をあけ ⇒鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす ⇒泣くに泣けない ⇒鳴く猫は鼠を捕らぬ な・ぐ投ぐ】 〔他下二〕 ⇒なげる(下一) な・ぐ和ぐ・凪ぐ】 〔自五・上二〕 おだやかになる。風・波が静まる。万葉集9「海つ路の―・ぎなむときも渡らなむ」。万葉集18「酒宴さかみずき遊び―・ぐれど」。実方集「ひびきのなだの―・ぐをこそ待て」。日葡辞書「カゼガナイダ」 な・ぐ薙ぐ】 〔他五〕 横ざまに払って切る、また、倒す。景行紀「王の佩かせる剣叢雲むらくも、自ら抽けて王の傍の草を―・ぎ攘はらふ」 なくいナクヒ (「なたぐひ(名類)」または「ならび(同列)」の誤りとも)同じ名のもの。同類のもの。また、なごり・余波の意とも。土佐日記「昔しばしありし所の―にぞあなる」

広辞苑 ページ 14604 での○泣きを見る単語。