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○汝自らを知れなんじみずからをしれ🔗🔉

○汝自らを知れなんじみずからをしれ お前は他人のことよりも自分自身のことを反省せよ。アポロンの神殿に掲げられた語。ソクラテスはこの語を自らの行動上の標語とした。 ⇒なんじ【汝・爾】 なん‐じゃ難者】 非難する人。 なん‐じゃく軟弱】 ①やわらかくてしっかりしていないこと。「―な地盤」 ②性質や意志がよわくて物事に耐え得ないこと。また、信念や見識がなく、相手の言いなりになること。「―外交」↔強硬。 ⇒なんじゃく‐じばん【軟弱地盤】 なんじゃく‐じばん軟弱地盤‥ヂ‥ 粘土・シルト・泥炭あるいは砂質などの軟らかい地盤の総称。構造物の十分な支持力をもたない。 ⇒なん‐じゃく【軟弱】 なんじゃ‐もんじゃ‥ヂヤ‥ヂヤ 関東地方で、その地方には見られない種類の大木を指していう称。千葉県香取郡神崎こうざき町神崎神社境内のもの(くすのき)、東京都明治神宮外苑のもの(ひとつばたご)が名高く、その他筑波山のもの(あぶらチャン)、山梨県鶯宿峠のもの(りょうめんひのき)などが知名。あんにゃもんにゃ。 ⇒なんじゃもんじゃ‐ごけ【なんじゃもんじゃ苔】 なんじゃもんじゃ‐ごけなんじゃもんじゃ苔‥ヂヤ‥ヂヤ‥ 蘚類せんるいナンジャモンジャゴケ科の一種。名は発見当初、所属が不明であったことによる。配偶体は棒状の茎と葉からなり、仮根はない。茎の長さは約1センチメートル。胞子体は知られていない。高山の日陰の岩壁などに生える。日本の北アルプスで最初に発見された。アジアと北米北西部に稀産する。ナンジャモンジャゴケ科にはもう一種、ヒマラヤナンジャモンジャゴケがある。 ⇒なんじゃ‐もんじゃ なん‐しゅう南宗】 ①〔仏〕(もっぱら江南に行われたからいう)禅宗の一派。中国禅宗の第5祖弘忍の弟子慧能えのうを祖とする。以心伝心、少し進んで教外別伝・不立文字・直指人心・見性成仏を主張し、頓悟主義を唱えた。のち五家七宗に分かれる。南宗禅。祖師禅。↔北宗。 ②南宗画の略。 ⇒なんしゅう‐が【南宗画】 なん‐じゅう難渋‥ジフ ①すらすらと事が進まないこと。「山道に―する」「―をきわめる」 ②なやむこと。難儀。また、貧乏。「暮しに―する」 ③ぐずぐずすること。惜しみ渋ること。日葡辞書「ゼンギャウ(善行)ニナンジュウスルコトナカレ」 なんしゅう‐が南宗画‥グワ 中国山水画二大流派の一つ。明代の呉派文人画が自らの系譜づけを行なったもので、唐の王維から董源とうげん・巨然きょねん・米芾べいふつらを経て元の王蒙・倪雲林げいうんりん・黄公望こうこうぼう・呉鎮、さらに明の沈周しんしゅう・文徴明・董其昌らに至る。清の四王呉惲しおうごうんもこの系譜に属する。日本では江戸中期から受け入れ、池大雅いけたいが・与謝蕪村よさぶそんらが名高い。南画。文人画。↔北宗画 ⇒なん‐しゅう【南宗】 なんしゅう‐じ南宗寺】 大阪府堺市にある臨済宗の寺。1556年(弘治2)三好長慶の開創、大林宗套だいりんそうとうの開基。のち兵火にかかり、沢庵により再興。境内に千利休・武野紹鴎らの墓がある。 なんじゅん‐こうわ南巡講話‥カウ‥ 1992年鄧小平が中国南方の諸都市を視察した際に発した談話の総称。改革開放政策の加速化を呼びかけ、中国経済が高度成長に転ずる契機となった。 なん‐しょ難所】 (ナンジョとも)けわしくて往来に困難な所。切所。「―を乗り切る」 なんしょう南昌‥シヤウ (Nanchang)中国江西省の省都。贛江かんこうの東岸にある工業都市。前漢の頃から栄え、滕王閣とうおうかくなどの古跡が多い。1927年8月1日中国共産党が武装蜂起を行い、紅軍成立の契機となる。人口184万4千(2000)。 なんしょう南詔‥セウ (詔は王の意)中国、唐代にチベット‐ビルマ系の蒙氏が雲南に建てた国。六詔国の一つ。10世紀初頭、権臣が簒奪。(649頃〜902)→大理 なん‐しょう難症‥シヤウ なおりにくい病気。難病。 なん‐じょう何でふ‥デフ (ナニトイフの転) [一]〔連体〕 なんという。どういう。竹取物語「―ここちすればかく物を思ひたるさまにて月を見給ふぞ」 [二]〔副〕 ①(反語の意で)なんとして。どうして。竹取物語「―さることかし侍らむ」 ②必ず。浄瑠璃、源平布引滝「―刃向ふやつばらは追ひまくり切りちらし帝を奪ひ奉らん」 なんじょう南条‥デウ 姓氏の一つ。 ⇒なんじょう‐ぶんゆう【南条文雄】 なんじょう南城‥ジヤウ 沖縄本島南部の市。琉球王国第一尚氏の尚巴志の出生の地。世界文化遺産の斎場御嶽せえふぁうたきがある。人口4万。 なんじょう‐ぶんゆう南条文雄‥デウ‥イウ 真宗大谷派の学僧。梵語学者。号は碩果せきか。美濃(岐阜県)生れ。渡英し、F.M.ミュラーについて梵文仏典を研究。大谷大学学長。「大明三蔵聖教目録」(南条目録)など梵語・仏典に関する著書が多い。(1849〜1927) ⇒なんじょう【南条】 なん‐しょく男色】 ①男の同性愛。鶏姦。栽尾。衆道。だんしょく。 ②男色を売る男。男娼。かげま。 なん‐しょく難色】 むずかしいとする顔つき。不承知または非難を示すようす。「―を示す」 なんしょくおおかがみ男色大鑑‥オホ‥ 浮世草子。井原西鶴作。8巻。1687年(貞享4)刊。前半は武家社会の義理を重んずる男色咄ばなしを、後半は歌舞伎役者の評判記的性格の咄を、都合40話収める。 なん・じる難じる】 〔他上一〕 (→)「難ずる」に同じ。 なん‐じん南人】 元代、もと南宋の版図の漢民族の称。モンゴル人・色目しきもく人・漢人の下位に置かれ、冷遇されたという。蛮子。 なんしん‐ろん南進論】 明治以降、東南アジアなど南方地域へ進出しようとする考え方や政策。特に、1940・41年の南北仏印進駐など、太平洋戦争の原因となった東南アジアの経済資源獲得のための施策をいう。→仏印進駐 なんす 〔助動〕 (ナサリマスの転か。活用、なんせ・なんし・なんす・なんす・〇・なんし(せ))遊里語。一般にも一部に通用。動詞および動詞型活用の助動詞の連用形に付き、尊敬の意を表す。また時に「なさる」の意の動詞としても用いる。なます。洒落本、婦美車紫鹿子「おまへはそんな事をいひなんして、わつちをいぢめなんすけれど、なぜ此中このじゅう内は久しく来なんせんで、…此のいひ訳があるならいひなんせ」 な‐んず (完了の助動詞ヌの未然形ナに推量の助動詞ムズの付いたものの音便)…してしまうだろう。なむず。大鏡道隆「こといでき―」 なん‐すい軟水】 カルシウム・マグネシウムなどの塩類をほとんど含まない水。洗濯・染色・ボイラー用水などに適する。↔硬水 なん・ずる難ずる】 〔他サ変〕[文]難ず(サ変) 非難する。難癖をつける。そしる。源氏物語帚木「―・ずべきくさはひまぜぬ人は、いづくにかはあらん」。「何人も―・ずることはできない」 なん‐すれ‐ぞ何為れぞ】 (ナニスレゾの音便)どうして。法華義疏長保点「況や…何為ナスレソ長却は短時と為ること能はざらむや」 なん‐せ何せ】 ナニセの音便。 なん‐せい南西】 西と南との間に当たる方角。にしみなみ。西南。坤ひつじさる⇒なんせい‐しょとう【南西諸島】 ⇒なんせいしょとう‐かいこう【南西諸島海溝】 なん‐せい南斉】 (北斉に対していう)中国、南北朝時代の南朝の一国。宋末、蕭道成しょうどうせいが順帝の禅譲を受けて建てた国。都は建康。7世で一族の蕭衍しょうえん(梁の武帝)に滅ぼされた。(479〜502) ⇒なんせい‐しょ【南斉書】 なん‐せい軟性】 やわらかな性質。柔軟な性質。↔硬性。 ⇒なんせい‐げかん【軟性下疳】 ⇒なんせい‐けんぽう【軟性憲法】 なんせい‐げかん軟性下疳】 軟性下疳菌による感染症。性器粘膜・皮膚に潰瘍を生じ、刺激痛や圧痛が強い。周囲は柔軟で、黄膿を含む赤点が破れて浅い創きずを生じる。↔硬性下疳。 ⇒なん‐せい【軟性】 なんせい‐けんぽう軟性憲法‥パフ 普通の法律と同じ手続で改正しうる憲法。↔硬性憲法 ⇒なん‐せい【軟性】 なんせい‐しょ南斉書】 二十四史の一つ。南朝の斉の史書。梁の蕭子顕しょうしけん撰。本紀8巻、志11巻、列伝40巻。 ⇒なん‐せい【南斉】 なんせい‐しょとう南西諸島‥タウ 九州南端から台湾北東端の間に弧状に続く諸島の総称。太平洋と東シナ海とを画する。大隅諸島・吐噶喇とから列島・奄美諸島から成る北半部の薩南諸島と、沖縄諸島・先島諸島から成る南半部の琉球諸島とに大別。 ⇒なん‐せい【南西】 なんせいしょとう‐かいこう南西諸島海溝‥タウ‥ (→)琉球海溝に同じ。 ⇒なん‐せい【南西】 なん‐せき軟石】 ①質の軟らかい石。 ②御影石・安山岩・大理石に対し、凝灰石や砂岩などそれ以外の石材の俗称。 なん‐せっけん軟石鹸‥セキ‥ (→)カリ石鹸に同じ。 なん‐せん難船】 船が海上で風波のために難破すること。また、その船。 なん‐せん難戦】 困難をおかして戦うこと。苦戦。 ナンセンFridtjof Nansen】 ノルウェーの探検家・政治家。1888年グリーンランドを横断、93〜95年フラム号で北極地方を探検、北緯86度14分の地点まで到達、極地が海洋であることを証明。また第一次大戦後は国際連盟の設立とノルウェーの加盟を推進、難民の支援などに尽力。ノーベル賞。(1861〜1930) なんせん‐ざんびょう南泉斬猫‥ベウ 禅家公案の一つ。唐の南泉禅師が猫の子を斬った故事に基づく。(画題) なんぜん‐じ南禅寺】 京都市左京区にある臨済宗南禅寺派の本山。山号は瑞竜山。1291年(正応4)亀山上皇の離宮を無関普門に賜い禅林禅寺としたのに始まり、足利義満の時、五山を超える寺格に列した。江戸初期、崇伝が金地院を移入して再興。 なんせんしょう‐そまひと南仙笑楚満人‥セウ‥ 江戸後期の草双紙作者。敵討物黄表紙の中興の祖。作「敵討義女英かたきうちぎじょのはなぶさ」など。(1749〜1807) ナンセンスnonsense】 無意味なこと。くだらないこと。馬鹿げたこと。「そんな主張は―だ」 なん‐せんぶしゅう南贍部洲‥シウ (→)閻浮提えんぶだいの別称。 なんせん‐ほくば南船北馬】 (中国の南方は川が多いから船で行き、北方は陸地続きだから馬を馳せる意)絶えず各地にせわしく旅行すること。東奔西走。 なん‐ぞ何ぞ】 (ナニゾの音便) ①何事であるか。宇津保物語楼上下「上たち聞きつけさせ給ひて―と問はせ給ふ」 ②(反語の意で)なんとして。どうして。宇治拾遺物語5「心を西方にかけむに―心ざしを遂げざらむ」 ③どういう。どんな。宇津保物語俊蔭「あはれ―の人か」 ④なにか。狂言、脛薑「―慰みごとがして参りたうござるの」 ⑤(軽視の意を表す)…なんか。「人を家来か―のように扱う」 なんぞ 〔助詞〕 (代名詞ナニに助詞ゾの付いたものの転。体言およびそれに準ずる語句または文に付いて)軽視しながら一つの例として示す。…なんか。…など。浮世風呂3「居てやるのだ―と太平楽さ」。「そんなこと―平気だ」 なん‐そう南宋「宋そう3」参照。 なん‐そう南曹‥サウ (大学寮の南にあったところから)勧学院・奨学院の異称。 ⇒なんそう‐の‐べん【南曹の弁】 なん‐そう南窓‥サウ 南向きの窓。 なん‐そう南総】 上総かずさの別称。 なんそうさとみはっけんでん南総里見八犬伝】 読本よみほん。曲亭馬琴作。全9輯106冊。室町時代、安房の武将里見義実の女むすめ伏姫ふせひめが八房やつぶさという犬の精に感じて生んだ、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の八徳の玉をもつ八犬士が、里見氏勃興に活躍する伝奇小説。主潮は勧善懲悪。1814〜42年(文化11〜天保13)刊。里見八犬伝。八犬伝。 →文献資料[南総里見八犬伝] なんそう‐の‐べん南曹の弁‥サウ‥ 勧学院の弁別当。すなわち弁官で勧学院別当の者。 ⇒なん‐そう【南曹】 なん‐ぞれ‐か‐ぞれ何其れ彼其れ】 何のかの。何やかや。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「―小用の有るもの」 なんだ】 ナミダの転。天草本平家物語「ともしび暗うしては数行すこう虞氏ぐしが―」 なんだ難陀】 (梵語Nanda) ①釈尊の異母弟。釈尊に従って出家し、妻を慕って法服を捨てようとしたが、奇瑞に遇って阿羅漢果を得た。孫陀羅すんだら難陀。 ②釈尊の弟子の一人。もと牧牛者であったので、1と区別して、牧牛難陀という。 ③6世紀頃のインドの仏教僧で、唯識十大論師の一人。 ④(梵語Nandā)波斯匿はしのく王が仏に万灯を供養したとき、ただ一灯を捧げた貧女の名。→貧者の一灯。 ⑤八大竜王の一つ。跋ばつ難陀と兄弟。 なん‐だ何だ】 (ナニダの音便) ①その名称・実体を問う語。「これは―」 ②期待や思惑とは異なる事態にがっかりしたり、ほっとしたりした時に発する語。「―お前か」 ③望ましくない状況をとがめてそのわけを問う語。「―、この散らかりようは」 ④大したことではないという意を表す語。「金が―」 ⑤言うのがはばかられたり、適当な表現が見つからなかったりする場合に用いる語。「自分で言うのも―が」 なんだ 〔助動〕 (動詞などの未然形に付いて、過去の打消の意を表す。室町時代から江戸後期にかけて用いられた)…なかった。狂言、釣針「何とも仰せられなんでござるか」。「何とも言わなんだ」 なん‐たい男体】 男の形体。男のすがた。 なん‐だい難題】 ①詩歌・文章のむずかしい題。 ②解答するのがむずかしい問題。難問。「―を出す」「―に挑む」 ③解決がむずかしい事柄。処理しにくい事柄。無理な言いがかり。日葡辞書「ナンダイヲイ(言)イカクル」。「―を吹っかける」「無理―」 ⇒なんだい‐むこ【難題聟】 なんたい‐さん男体山】 栃木県北西部、日光山地にある円錐状成層火山。標高2486メートル。中腹に中宮祠、山麓に中禅寺湖、山上に二荒山ふたらさん神社奥宮がある。日光国立公園の一部。日光富士。二荒山。黒髪山。 男体山(1) 提供:オフィス史朗 男体山(2) 提供:オフィス史朗 なんたい‐どうぶつ軟体動物】 無脊椎動物の一門。体は軟らかくて外套膜に包まれ、さらに、この膜から分泌される石灰質の貝殻によって保護されているのが普通。体は頭・足・内臓塊の3部分から成り、大部分が水生で鰓えら呼吸を行う。腹足類(巻貝など)・二枚貝類・掘足類くっそくるい・頭足類(タコ・イカなど)など7綱に分ける。 なんたいへいき難太平記】 史書。今川了俊著。1巻。1402年(応永9)成る。今川家の祖先以来のことを系図的に記述し、「太平記」の記述を論難・訂正した。 →文献資料[難太平記] なんだい‐むこ難題聟】 説話類型の一つ。若者が次々と難題を解決することにより、幸福な結婚にいたる話。大国主命の神話など。 ⇒なん‐だい【難題】 なん‐だいもん南大門】 都城・仏寺などで、南方にある正門。 なん‐だ‐か何だか】 何かわからないが。何故かわからないが。何となく。「―変だ」 なんだ‐かだ何だ彼だ】 (ナンダカンダとも)あれやこれや。ああだこうだ。あれこれ。「―文句ばかり言う」 なん‐だち汝達】 〔代〕 なんじら。おまえら。〈日葡辞書〉 ナンダ‐ちょうナンダ朝‥テウ (Nanda)古代インドの王朝。前4世紀半ばにマガダ国で約30年間存続。続くマウリヤ朝によるインド統一の基礎をつくった。 なん‐だっ‐て何だって】 ①相手に問い返す場合に用いる。「―、よく聞こえないぞ」 ②(「なんだといって」の転)どうして。なぜ。「―早く言わなかったんだ」 ③(「なんであっても」の転)どんなものでも。何でも。「―いいから見つくろってくれ」 なんたら‐かんたら何たらかんたら】 ①あれやこれや。なんだかんだ。「―言って尻ごみする」 ②はっきり言えないものに代えていう語。なんとか。なんたらかたら。「―言う難しい名前」 なん‐たる何たる】 〔連体〕 ふつうの状態・程度を越えた物事に、驚いたりあきれたり怒ったりする気持を表す。なんという。天草本伊曾保物語「―所に生れたものぞ」。「―親不孝者だ」 なんたん南丹】 京都府中央部の市。大半を丹波山地が占め、南部の琉璃渓るりけいは名勝。人口3万7千。 なん‐たん南端】 土地などの、南方のはし。南のはて。 なん‐たん軟炭】 軟質の石炭。主として瀝青炭れきせいたんのことを称したが、最近では国際的に一部の亜瀝青炭と褐炭の総称。軟質炭。↔硬炭 なんち南地・難地】 難波なんば新地の略称。大坂の遊里の一つ。 なん‐ち難治⇒なんじ なん‐ちゃくりく軟着陸】 (soft landing) ①宇宙空間を飛行する物体を、地球その他の天体に、速度を緩めて衝撃を和らげながら着陸させること。 ②処理が必要な案件がある時、他に与える影響をできるだけ小さくするやり方。 なん‐ちゅう南中】 天体が子午線を通過する現象。天体高度はこの時最大となる。正中。 なん‐ちょう男寵】 男色による寵愛。 なん‐ちょう南朝‥テウ ①中国で、南北朝時代、華南に拠った諸王朝。420〜589年にわたり、漢族の立てた宋・斉(南斉)・梁・陳の4朝をいう。呉および東晋の2朝と合して六朝りくちょうともいう。 ②日本で、南北朝時代、吉野・賀名生あのうなどにあった、大覚寺統系の後醍醐・後村上・長慶・後亀山天皇の朝廷。吉野朝。 ↔北朝 なん‐ちょう軟調‥テウ ①やわらかな調子。 ②写真の原板・印画で、明暗の変化が少なく、調子が平坦なこと。↔硬調。 ③相場が下落の傾向にあること。↔堅調 なん‐ちょう難聴‥チヤウ 聴覚が低下し、音や声がよく聞こえないこと。伝音系難聴と感音系難聴とがある。 なん‐ちん難陳】 ①互いに論難・陳弁しあうこと。 ②改元の時、学者が年号の字を選ぶに当たって、その年号の吉凶・典拠などを論難・陳弁したこと。 ③難陳歌合の略。 ⇒なんちん‐うたあわせ【難陳歌合】 なんちん‐うたあわせ難陳歌合‥アハセ 歌合で、判者が勝負を決する前に、左右互いに論難・陳弁するもの。 ⇒なん‐ちん【難陳】 なんつう南通】 (Nantong)中国江蘇省南東部、長江下流北岸の港湾都市。長江と運河による水運が発達。旧称、通州。人口77万1千(2000)。 なん‐て何て】 たいそうまあ。なんと。「―きれいなのでしょう」 なんて 〔助詞〕 (体言・文に付いて)軽視や意外の意を表す。…なんか。…などという。…などとは。「正月―つまらない」「絶対にもうかる―話はあやしい」「間違う―考えられない」 なん‐で何で】 なんのために。なぜ。どうして。「―そんなことをするのだ」 なん‐てい南庭】 ①建物の南にある庭。 ②紫宸殿の前庭。だんてい。 なん‐てい南挺・軟挺】 良質の銀。銀の貨幣。南鐐なんりょう。沙石集9「銀の―六ありけり」 なん‐でい軟泥】 (ooze)プランクトンの遺骸が海底に沈殿してできた軟らかい泥。 なん‐てき難敵】 勝つのが容易でない相手。 なん‐てつ軟鉄】 炭素含有量の少ない鉄。炭素0.02パーセント以下で、電解法・高温溶解法で製造。軟らかく、展延性が大で、電磁気材料に用いる。 なん‐で‐も何でも】 ①どういう物事でも。「―食べる」「―話してごらん」 ②どうしても。どうあろうとも。「何が―」 ③よくは分からないが、たぶん。どうも。「―関西の方に移ったと聞いている」 ⇒なんでも‐かでも【何でも彼でも】 ⇒なんでも‐ない【何でも無い】 ⇒なんでも‐や【何でも屋】 なんでも‐かでも何でも彼でも】 「なんでも」1・2を強めていう語。何事でも。どうしても。是非とも。なんでもかんでも。 ⇒なん‐で‐も【何でも】 なんでも‐ない何でも無い】 ことさら問題にするほどのこともない。取り立てて言うことではない。「―出来事」 ⇒なん‐で‐も【何でも】 なんでも‐や何でも屋】 ①何事にも手を出したがる人。 ②何事でもある程度できる人。ごもくや。 ③日用品などをいろいろそろえている店。 ⇒なん‐で‐も【何でも】 なん‐てん南天】 ①南の空。 ②南天竺なんてんじくの略。 ③メギ科の常緑低木。中国大陸原産。西日本の暖地に自生。また観賞用に植栽。高さ約2〜3メートルに達する。葉は羽状複葉。初夏、白色の小六弁花を総状につける。晩秋から冬、球形で赤色の果実をつける。漢名、南天竹・南天燭。「南天の実」は〈[季]冬〉。〈元和本下学集〉 ナンテン 撮影:関戸 勇 ⇒なんてん‐しょく【南天燭】 ⇒なんてん‐ちく【南天竹】 ⇒なんてん‐はぎ【南天萩】 なん‐てん難点】 ①非難すべきところ。悪いところ。欠点。「性能上の―」 ②むずかしいところ。処理しにくい箇所。 なん‐でん南伝】 南方へ伝わること。 ⇒なんでん‐ぶっきょう【南伝仏教】 なん‐でん南殿】 ①南面の御殿。太平記35「―の高欄に寄り懸りて」 ②紫宸殿。なでん。宇津保物語貴宮「みかどの―に出で給へるに」 ③寝殿しんでんなん‐てんじく南天竺‥ヂク 五天竺の一つ。南方インド。 なんてん‐しょく南天燭】 ナンテンの漢名。 ⇒なん‐てん【南天】 なんてん‐ちく南天竹】 ナンテンの漢名。 ⇒なん‐てん【南天】 なんてん‐はぎ南天萩】 マメ科の多年草。各地の草地に自生。高さ約40センチメートル。葉は2葉から成る複葉で、ナンテンに似る。夏から秋にかけ、茎頭・葉腋に紅紫色の小蝶形花を総状につける。春、若芽を食用にする。フタバハギ。タニワタシ。歪頭菜。 ⇒なん‐てん【南天】 なんでん‐ぶっきょう南伝仏教‥ケウ アショーカ王以後、南インドおよびセイロン(スリランカ)・ビルマ(ミャンマー)・タイ・カンボジアなどに伝播した仏教。上座部仏教の流れを受け、パーリ語の三蔵を聖典とする。↔北伝仏教 ⇒なん‐でん【南伝】 なんと南砺】 富山県南西部の市。市域の8割が白山国立公園などを含む森林。平野部は水田地帯。人口5万8千。→五箇山ごかやま なん‐と南都】 ①平城京すなわち奈良の称。平安京すなわち京都を北都または北京ほっきょうというのに対する。南京なんきょう。 ②奈良の興福寺の称。比叡山の延暦寺を北嶺というのに対する。 ⇒なんと‐しちだいじ【南都七大寺】 ⇒なんと‐ぶぎょう【南都奉行】 ⇒なんと‐ほくれい【南都北嶺】 ⇒なんと‐ろくしゅう【南都六宗】 ナントNantes】 フランス西部、ロワール川下流の都市。中世までブルターニュ公国の中心。造船・化学・食品などの工業が盛ん。人口27万(1999)。 ⇒ナント‐の‐ちょくれい【ナントの勅令】 なん‐と何と】 (ナニトの音便) ①(副詞的に) ㋐どのように。平家物語2「たとひ人―申すとも」 ㋑(反語として)どうして。なぜ。狂言、文山立「踏まれて―男がならうか」 ②(感動詞的に) ㋐たいそうまあ。「―見事な出来ばえでしょう」 ㋑念をおして問いかえす時にいう語。どうだ。「―、早く返答し給え」 ⇒何と言っても ⇒何としても なん‐ど何度】 ①回数の知れない時にいう語。いくたび。なんべん。なんかい。森鴎外、青年「お雪さんの遊びに来たことは、これ迄―だか知らないが」 ②温度・角度・緯度・経度などの知れない時にいう語。「気温は―ですか」 なん‐ど納戸】 衣服・調度類を納めておく室。中世以降は一般に屋内の物置をいい、寝室にも用いた。おなんど。 ⇒なんど‐いろ【納戸色】 ⇒なんど‐かた【納戸方】 ⇒なんど‐がまえ【納戸構】 ⇒なんど‐がみ【納戸神】 ⇒なんど‐ぐい【納戸食い】 ⇒なんど‐めし【納戸飯】 ⇒なんど‐やく【納戸役】 なん‐ど難度】 ①むずかしさの程度。 ②体操競技・フィギュア‐スケートなどの採点競技で、技のむずかしさの度合。「F―」 なんど 〔助詞〕 (代名詞ナニに助詞トの付いたものの転)「など」に同じ。源平盛衰記15「渡辺党に…清・進―を始めとして」

広辞苑 ページ 14822 での○汝自らを知れ単語。