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○文を属すぶんをしょくす🔗🔉

○文を属すぶんをしょくす [漢書賈誼伝]文章を綴る。 ⇒ぶん【文】 ①両声帯を接近させ、その間隙から出す無声摩擦音〔h〕と母音〔e〕との結合した音節。〔he〕 なお、江戸初期までは両唇音〔F〕と母音〔e〕との結合した音節であった。上代特殊仮名遣では奈良時代に甲〔Fe〕乙〔Fë〕2類の別があった。 ②平仮名「へ」は「部」の旁つくりの「阝」の草体。片仮名「ヘ」はその転形。 】 (ウヘのウの脱落した形。「…の―」の形で)ある物の表面・上部・近くなどの意を表す。万葉集4「河の―のいつ藻の花の」 】 (「へ(竈)」の転という)戸籍。欽明紀「戸帳へのふみたに編貫く」 辺・方】 (ベとも) ①ほとり。あたり。そば。万葉集11「床の―去らず夢いめに見えこそ」 ②海辺。うみばた。万葉集17「沖へこぎ―にこぎ見れば」↔沖。 ③その方。万葉集7「磯に立ち沖―を見れば」 ④そのころ。万葉集6「春―は花咲きををり」 】 ①飲みこんだ空気や、腸の内容物の発酵によって発生したガスが肛門から排出されるもの。おなら。ガス。倭名類聚鈔3「屁、倍比流、下部出気也」。「―をひる」 ②ねうちのないもの、つまらないもののたとえ。「―の河童かっぱ」「―理屈」 ⇒屁でもない ⇒屁とも思わぬ ⇒屁にもならない ⇒屁の突っ張りにもならない ⇒屁を放って尻窄める 】 酒食を入れる容器。瓶かめ。もたい。万葉集20「斎瓮いわいべを床辺にすゑて」 】 (イヘのイの脱落した形)家。万葉集5「わが―の園に」 】 船のさき。へさき。みよし。船首。万葉集14「大船を―ゆも艫ゆも固めてし」↔艫とも 】 機はたのひきのばした経糸たていとをかけるもの。〈倭名類聚鈔14】 かまど。神代紀「吾已すでに湌泉之竈よもつへぐいせり」 〔助詞〕 (格助詞)(名詞「辺」から助詞化した語。現代語の発音はエ) ①移動性の動作・作用の向かって進む目標地点・方向を示す。…の方に。…に向かって。万葉集5「天あめ―行かば汝がまにまに」。今昔物語集1「一年に三度必ず我許―来たれ」。「台風は東―進路を変えた」 ②移動性の動作・作用が帰着する所を示す。…に。平家物語(延慶本)「湯水をだにのど―入れ給はねば」。徒然草「仁和寺―帰りて」。浮世風呂2「竹の皮―包んで帰る人は」。「目的の地―たどり着く」「みぞ―はまる」「首―かじりつく」 ③動作・作用の働きかける相手を示す。平家物語(延慶本)「此の次第を鎌倉殿―申さではいかに」。「母―頼む」 ④(「…ところへ」の形で)事の起こった場面を、差し迫ったの意を含めて示す。「風呂に入ったところ―電話がかかる」 〔感〕 ①応答の声。 ②あなどる時に発する声。へん。 「へ」の濁音。両唇を合わせて破裂させる有声子音〔b〕と母音〔e〕との結合した音節。〔be〕 上代特殊仮名遣では奈良時代に甲〔be〕乙〔bë〕2類の別があった。 】 大和政権下における人民支配の一方式。人民を居住地や職業によって新たな集団に編成して支配し、これを部と呼んだが、従来の支配方式である伴ともも、やがて部の一種と見られるに至った。大化改新で廃止。とも(部)。→部民べみん 「へ」の半濁音。両唇を合わせて破裂させる無声子音〔p〕と母音〔e〕との結合した音節。〔pe〕 ヘアhair】 ①髪。髪の毛。頭髪。 ②陰毛。ヘヤ。 ベア ベースアップの略。 ペアpair】 一対。(男女)二人または二個から成る一組。ペヤ。「―のシャツ」「ダブルスで―を組む」 ペアpear】 西洋梨。洋梨。 ベアーbear】 (熊の意)取引で、売方・弱気筋のこと。 ヘア‐アイロンhair iron】 頭髪用の鏝こて。髪鏝。 ベアードJohn Logie Baird】 スコットランドの発明家。世界で初めてテレビ伝送に成功。(1888〜1946) ヘア‐カラー (和製語hair colo(u)r)髪に着色すること。また、それに用いる毛染め剤。 ペア‐ガラス (和製語pair glass)複数枚の板ガラスを一定間隔に保ち、その周囲を金属や封着接着剤などで密封したもの。 へ‐あが・る経上がる】 〔自五〕 下から次第に立身する。功を積んで高い地位に上がる。なりあがる。平家物語1「検非違使五位の尉に―・つて」。徒然草「猫の―・りて猫またになりて」 ヘア‐クリームhair cream】 頭髪用のクリーム。髪の毛と地肌に養分を与え、櫛くしの通りをよくする。 ヘア‐ケアhair care】 髪の手入れ。 ヘア‐コンディショナーhair conditioner(→)コンディショナー2に同じ。 ベア‐ショルダーbare shoulder】 (ベアは裸の意)イブニング‐ドレスなどで肌を大きく露出した肩。また、そのデザイン。 ペア‐スケーティングpair-skating】 フィギュア‐スケート競技種目の一つ。二人(普通、男女)一組で行う。 ヘア‐スタイルhairstyle】 髪型。 ヘア‐スプレーhair spray】 髪形が崩れないように霧状に吹きかけて固める粘性の液体。 ヘア‐ダイhairdye】 毛髪を染めること。また、そのための染毛剤。毛染め。 ベアトbeato ポルトガル】 (キリシタン用語)福者。聖人。どちりなきりしたん「我等が御とりあはせ手にて御座ます諸の―」 ⇒ベアト‐にち【ベアト日】 ベアトFelice Beato】 イタリアに生まれ、イギリスに帰化した写真家。1863年(文久3)ころ来日し、日本各地の風景・風俗・人物を撮影し、貴重な記録を残した。(1825〜1903) ベア‐トップ (和製語bare top ベアは裸の意)肩全体と背中、胸の上部を大きく開けた袖無しの服。女性の水着・イブニング‐ドレスなどに多い。 ベアト‐にちベアト日】 聖人の祝日。どちりなきりしたん「―を祝い玉ふ事は何の故ぞや」 ⇒ベアト【beato ポルトガル】 ヘア‐トニックhair tonic】 頭髪用の養毛剤。 ヘア‐ドライヤーhair dryer】 頭髪用の乾燥器。 ヘア‐トリートメント (和製語hair treatment)(→)トリートメントに同じ。 ヘア‐ネットhairnet】 頭髪が乱れないようにかぶる網。 ペアノGiuseppe Peano】 イタリアの数学者。トリノ大学教授。記号論理学の開拓者、公理的方法の推進者。ペアノの自然数論、ペアノ曲線で著名。不変式論にも業績がある。(1858〜1932) ヘア‐バンドhair band】 飾りのため、あるいは、髪の乱れを防ぐために頭に巻くベルト。 ヘア‐ピースhairpiece】 頭髪の一部分に添え加える髪。かもじ。 ヘア‐ピンhairpin】 髪をとめ、または装飾として用いるピン。ピン留め。 ⇒ヘアピン‐カーブ【hairpin curve】 ヘアピン‐カーブhairpin curve】 自動車競走路などで、ヘアピンのように鋭く折れ曲がるカーブ。 ⇒ヘア‐ピン【hairpin】 ヘア‐ブラシhairbrush】 頭髪用のブラシ。 ヘア‐マニキュア (和製語hair manicure)一時的に髪の色を変える着色料。またそれを用いて髪の色を変えること。 ヘア‐リキッド (和製語hair liquid)男性用液体整髪料。 ベアリングbearing】 〔機〕(→)軸受じくうけペア‐ルック (和製語pair look)夫婦・恋人同士など二人で一緒に、同じ色・デザインの服を着ること。また、その服装。 ヘア‐ローションhair lotion】 頭髪を整えるための化粧水。液体整髪料。 へい】 ①十干じっかんの第3。ひのえ。 ②物事の第3位。「甲乙―」 へい】 (呉音はビョウ) ①ひらたいこと。たいら。 ②おだやかなこと。 ③平氏のこと。 ④平方の略。「平米へいべい→ひょう(平) へい】 (呉音はヒョウ) ①つわもの。軍人。日葡辞書「ヘイツカルルトキンバシャウノイヲコナワレズ」 ②軍事。たたかい。いくさ。「―を談ず」 ③軍隊で最下位の階級。旧陸軍では兵長・上等兵・一等兵・二等兵、旧海軍では水兵長・上等水兵・一等水兵・二等水兵の総称。 →ひょう(兵) ⇒兵に常勢無し ⇒兵は神速を貴ぶ ⇒兵は拙速を尊ぶ ⇒兵を挙げる へい】 あきらかなこと。いちじるしいこと。「―として日月の如し」 へい屏・塀】 家や敷地などの境界とするかこい。かき。特に、板塀。枕草子129「藤壺の―のもとより登花殿の前まで」。「―で囲む」 へい】 胴が細長く口の小さい徳利形の壺。びん。 へい】 とじること。とざすこと。「―集合」↔開 へい】 ①神前に供える布帛。ぬさ。みてぐら。沙石集10「赤き―ども立てめぐらして」 ②通貨。おさつ。 へい】 ①よくないこと。習慣的な悪さ。平家物語3「耳を信じて目を疑ふは、俗しょくの常の―なり」 ②自分の物に冠して、謙遜の意を表す語。 へい 〔感〕 応答の声。はい。「―、さようで」 べい】 (呉音はマイ) ①こめ。狂言、かくすい「早田の―を十俵、御年貢にささぐる」 ②亜米利加アメリカの略。 ③米突メートルの略。 ④(字形から)八十八のこと。「―寿」 ベイbay】 湾。入江。「―‐エリア」 ベイbey トルコ】 オスマン朝などトルコ系の王朝で用いられた貴人・高級官僚の称号。ベグ。 べい可い】 〔助動〕 ベシの連体形ベキの音便。近世以降、関東地方では終止形でも用いられた。また奴詞やっこことばとしても使われた。べえ。源氏物語花宴「いとほしうもあ―かなと煩はしう尋ねむ程も」。狂言、音曲聟「云ふ―事を音曲にかかつて後を吟ずる」。雑兵物語「旦那の敷革にもしなさつたらよかん―」 ペイpay】 ①支払い。支給。 ②賃金。給料。報酬。「―が悪い」 ③利益が出ること。元がとれること。「維持費が高くて―しない」 へい‐あい嬖愛】 特別に愛すること。また、その人。 へい‐あん平安】 ①無事でおだやかなこと。安穏。「―な航海」「世の―を祈る」 ②手紙の脇付わきづけに用いる語。無事の意で、変事の知らせでないことをあらわす。 へいあん平安】 ①平安京の略。 ②京都の別称。 ⇒へいあん‐きゅう【平安宮】 ⇒へいあん‐きょう【平安京】 ⇒へいあん‐じだい【平安時代】 ⇒へいあんじだい‐ぶんがく【平安時代文学】 ⇒へいあん‐じょう【平安城】 ⇒へいあん‐じんぐう【平安神宮】 ⇒へいあん‐ちょう【平安朝】 べいあん米庵⇒いちかわべいあん(市河米庵) へいあん‐きゅう平安宮】 (タイラノミヤとも)平安京の宮城(大内裏)。京の北端中央にあって、宮域は東西が二坊、南北が二条半にわたり、大極殿・朝堂院は南部の中央に、皇居(内裏)はその東北に位置した。摂関期に入るころからたびたび火災に遭い、皇居も摂関の私邸を里内裏として用いる場合が多く、院政期のころから荒廃した。→大内裏(図)⇒へいあん【平安】 へいあん‐きょう平安京‥キヤウ 桓武天皇の794年(延暦13)に長岡京から移って、1868年(明治1)に東京へ移るまでの都。今の京都市の中心部。東西約4.5キロメートル、南北約5.1キロメートル。中央を南北に通ずる朱雀大路(現、千本通)によって左京(東京)・右京(西京)に分け、両京とも縦横に大路を開き、南北を九条、東西を四坊とし、さらにこれを小路によって碁盤目ごばんめのように整然と区画していたが、右京は間もなく衰頽し、左京は賀茂川を越えて東山に連なるようになった。 →文献資料[平安遷都の詔] ⇒へいあん【平安】 へいあん‐じだい平安時代】 桓武天皇の平安遷都から鎌倉幕府の成立まで約400年の間、政権の中心が平安京(京都)にあった時代。ふつう初・中・後の3期、すなわち律令制再興期・摂関期・院政期(末期は平氏政権期)に分ける。平安朝時代。 ⇒へいあん【平安】 へいあんじだい‐ぶんがく平安時代文学】 平安時代の文学。優美な情趣を宗むねとし、「みやび」を主潮とする貴族的なもので、女房階級が文学の作者として活躍し、仮名文が文学の中心をなした。すなわち伊勢・竹取・源氏・栄華などの物語、土佐日記などの日記、枕草子などの随筆が出、和歌は古今集を中心として隆盛を極めた。初期には漢詩文、後期には庶民大衆につながる今昔物語集などの説話集、梁塵秘抄などの今様歌謡なども成立した。 ⇒へいあん【平安】 へいあん‐じょう平安城‥ジヤウ (→)平安京に同じ。平家物語5「この京をば―と名づけて」 ⇒へいあん【平安】 へいあん‐じんぐう平安神宮】 京都市左京区岡崎にある元官幣大社。祭神は桓武天皇。1895年(明治28)遷都1100年を記念して創建。大極殿と応天門とを模造し、平安京大内裏の規模を示した。1940年孝明天皇を合祀。 平安神宮 撮影:新海良夫 ⇒へいあん【平安】 へいあん‐ちょう平安朝‥テウ ①平安時代約400年間における朝廷。 ②(→)平安時代に同じ。 ⇒へいあん【平安】 へいあん‐なんどう平安南道‥ダウ ⇒ピョンアン‐ナムド へいあん‐ほくどう平安北道‥ダウ ⇒ピョンアン‐プクト へい‐い平夷】 ①(「夷」も平の意)たいらかなこと。 ②(「夷」はえびすの意)平定すること。 へい‐い平易】 特に事もなく、たやすいこと。やさしくて、わかりやすいこと。「―な文章」「―に説く」 へい‐い兵威‥ヰ 軍隊の威力。兵馬の勢い。 へい‐い秉彝】 (「秉」はとる、「彝」はきまりの意)人が天から定められた常道に従うこと。 へい‐い弊衣・敝衣】 やぶれた着物。 ⇒へいい‐はぼう【弊衣破帽】 へいい‐はぼう弊衣破帽】 ぼろの衣服に破れた帽子。特に、旧制高等学校生徒の間に流行した蛮カラな風俗。 ⇒へい‐い【弊衣・敝衣】 へい‐いん兵員‥ヰン 兵士の人数。また、兵士。 ⇒へいいん‐かい【兵員会】 へい‐いん閉院‥ヰン ①「院」と呼ばれる機関が事務をとらなくなること。 ②議会の閉会の旧称。 へいいん‐かい兵員会‥ヰンクワイ (comitia centuriata ラテン)古代ローマの民会の一つ。前5世紀に成立。本来は市民が百人隊に分かれて整列する軍会であったが、やがて高官の選出権、立法権、最高裁判権をも持つ政治機関に転化。→平民会 ⇒へい‐いん【兵員】 ベイ‐ウィンドーbay window】 出窓のこと。本来は柱間に設けたものをいう。 へい‐え平衣】 ふだん着の着物。〈日葡辞書〉 へい‐えい兵営】 兵の居住する所。兵舎のある、一定区域。営所。軍営。 べいえい‐せんそう米英戦争‥サウ イギリスの対仏海上封鎖による通商妨害を原因として、1812〜14年に米英両国間で行われた戦争。英米戦争。1812年戦争。 へい‐えき兵役】 軍籍に編入され、軍務に服する務め。第二次大戦前の日本では、現役・予備役・後備役・補充兵役・国民兵役の各兵役に分けた。「―を終える」 ⇒へいえき‐きひ【兵役忌避】 ⇒へいえき‐ぎむ【兵役義務】 ⇒へいえき‐せいど【兵役制度】 ⇒へいえき‐めんじょ【兵役免除】 へいえき‐きひ兵役忌避】 兵役義務者が、詐病などさまざまな手段を使って兵役を免れること。徴兵忌避。 ⇒へい‐えき【兵役】 へいえき‐ぎむ兵役義務】 兵役に服する義務。明治憲法下では満17歳以上45歳以下の男子が服すべきものとされた。 ⇒へい‐えき【兵役】 へいえき‐せいど兵役制度】 国家の兵員充足に関する制度。必任義務兵制度(または強制兵制度)と志願兵制度(または自由兵制度)とに大別され、前者に徴兵制度と民兵制度とがあり、後者に義勇兵制度と傭兵制度とがある。 ⇒へい‐えき【兵役】 へいえき‐めんじょ兵役免除‥ヂヨ 傷病や身体の不自由などの理由で兵役に適さないと認め、兵役を免除すること。徴兵検査の丁種。 ⇒へい‐えき【兵役】 ヘイエルダールThor Heyerdahl】 ノルウェーの人類学者・探検家。南米からポリネシアへの文化伝播を立証するため、1947年筏船コンティキ号による漂流実験を行なったことで知られる。(1914〜2002) へい‐えん平遠‥ヱン ①土地がたいらで、遠くまで眺望がひらけているさま。 ②〔美〕「三遠」参照。 ⇒へいえん‐さんすい【平遠山水】 へい‐えん炳焉】 明らかなさま。 へい‐えん閉園‥ヱン ①動物園・遊園地などが営業をやめること。 ②動物園・遊園地などを閉めて、その日の業務を終わること。 ↔開園 べい‐えん米塩】 [史記酷吏伝、減宣]こめとしお。生きていくために、まず必要な物質。「―に窮する」 ⇒べいえん‐の‐し【米塩の資】 へいえん‐さんすい平遠山水‥ヱン‥ (画題)ひろびろとした眺望の中に山林・水流・舟人などを描いた山水図。水平線が画面のほぼ中央にくる。→李成 ⇒へい‐えん【平遠】 べいえん‐の‐し米塩の資】 生計費。生活費。 ⇒べい‐えん【米塩】 へい‐おう平王‥ワウ 西周の最後の王。幽王の子。犬戎に敗れ、鎬京を去り東遷、洛邑に都した。(在位前771〜前720) へいおう‐はん平凹版‥アフ‥ 平版を改良した印刷版。腐食・鍍金めっきなどの方法により、平版の画線部にごくわずかの凹みをつけることによってインクの付着をよくし、版の耐久力を強化したもの。 へいおう‐レンズ平凹レンズ‥アフ‥ 片面が平らの凹レンズ。 へい‐おく弊屋‥ヲク ①やぶれこわれた家。 ②自分の家の謙称。 ペイ‐オフpay-off】 経営破綻した金融機関の預金の一定限度額を、預金保険機構を通じて預金者に払い戻すこと。 へい‐おん平音】 〔言〕朝鮮語の子音の一種。通常の強さの呼気を用いて調音するもの。閉鎖音・摩擦音・破擦音があり、語頭では無声音、語中では一般に有声音となる。→激音→濃音 へい‐おん平温‥ヲン 平常の温度。平均の温度。平年並みの温度。 へい‐おん平穏‥ヲン 変わったことも起こらず、おだやかなこと。「―な世の中」「無事―」 ⇒へいおん‐ぶじ【平穏無事】 へい‐おんせつ閉音節】 〔言〕(closed syllable)子音で終わる音節。↔開音節 へいおん‐ぶじ平穏無事‥ヲン‥ 世の中に変わったことも起こらず、日々の生活が穏やかなさま。「―な生活」 ⇒へい‐おん【平穏】 へい‐か平価】 (par) ①一国の通貨の対外価値を示す基準値。通貨の金含有量による金平価、米ドルを基準とするIMF平価がある。1973年の変動為替相場制移行後は用いられなくなった。 ②有価証券の価格が額面金額に等しいこと。 ⇒へいか‐きりさげ【平価切下げ】 へい‐か兵戈‥クワ 刃物と戈ほこ。武器。転じて、いくさ。戦争。「―を交える」 へい‐か兵火‥クワ 戦争によって起こる火事。転じて、戦争。兵燹へいせん。「―にさらされる」 へい‐か兵科‥クワ 戦闘部隊を構成する陸軍の武官・兵を職能別に分けた区分。歩兵・騎兵・砲兵・工兵・輜重兵しちょうへい・憲兵など。→兵種 へい‐か兵家】 ①軍事にたずさわる人。武士。兵法家。「勝敗は―の常」 ②中国、春秋戦国時代の諸子百家の一つ。用兵・戦術などを論じた学派。孫子・呉子の類。 へい‐か兵禍‥クワ 戦争によって生ずるわざわい。戦禍。 へい‐か併科‥クワ 〔法〕複数の刑をあわせ科すること。 へい‐か苹果‥クワ 林檎りんごの果実。ひょうか。 へい‐か陛下】 (「陛」は宮殿にのぼる階段。階段の下にいる近臣の取次を経て上聞に達することから)天皇および皇后・太皇太后・皇太后の尊称。古事記「伏して惟おもふに皇帝―、一を得て光宅し、三に通じて亭育したまふ」 へい‐か瓶花・瓶華‥クワ ①花瓶にさした花。 ②生け花の様式の一つ。深い花瓶にいけるもの。投入れ。↔盛花もりばな へい‐か閉果‥クワ 成熟しても果皮が開裂しない果実。ウメ・キュウリなどの果実。↔裂開果 へい‐か閉架】 図書館で、本や雑誌を書庫に収め、閲覧請求に応じて出納する方法。↔開架 へい‐か弊家】 自分の家の謙譲語。弊屋。 へい‐が平臥‥グワ ①横になること。 ②病気で床に就くこと。病臥。日葡辞書「キノウヨリワヅラウシウゴザッテヘイグヮノテイデゴザル」 べい‐か米価】 米の値段。 ⇒べいか‐しんぎかい【米価審議会】 ⇒べいか‐ちょうせつ【米価調節】 べい‐か米菓‥クワ 米を原料として焼くか揚げるかした塩味の菓子の総称。せんべい・あられなど。 べい‐か米貨‥クワ アメリカの貨幣。 へい‐かい平懐‥クワイ (ヘイガイとも) ①ふだんの考え。平素の思いを述べること。 ②とりつくろわず、無遠慮なこと。四河入海「爾汝は―にものを云を云ふぞ」。日葡辞書「ヘイグヮイ」 ③歌学で、和歌の着想や表現が平凡であること。六百番歌合「左方申して云はく、右歌、首尾―なり」 へい‐かい炳誡】 あきらかないましめ。 へい‐かい閉会‥クワイ 集会・会議を終えること。特に、会期が終了して、国会の機能が停止すること。↔開会 へい‐がい弊害】 害となる悪いこと。害。「―が生じる」「―を伴う」 へいか‐きりさげ平価切下げ】 (devaluation)本位貨幣に含まれる金含有量を減じ、価格の度量標準を引き下げること。金平価の切下げ。また、固定為替相場制下で、通貨の法定交換比率を切り下げること。為替平価の切下げ。 ⇒へい‐か【平価】 へい‐かく平角】 〔数〕一点から出る二つの半直線が一直線をなすとき、その二つの半直線のなす角。平角の大きさを、πラジアン・180度・200グラードと定める。 へい‐かく兵革】 (「兵」は武器、「革」はよろい・かぶとの類) ①いくさ道具の総称。兵甲。 ②いくさ。戦争。 へい‐がく兵学】 兵法の学問。軍学。「―者」 へい‐がく兵額】 兵士の員数。 へい‐がく併学】 ①同一校に男子部と女子部があること。 ②同一校・同経営校で、複数のコースを同時に学べること。 へいかく‐きん閉殻筋】 二枚貝類の左右両殻の内部に付着し、殻を閉じる働きをする筋肉。この筋肉がゆるむと、殻は蝶番ちょうつがい部にあるゴム状の弾帯だんたいの弾力によって開く。ホタテガイやタイラギなどでは前閉殻筋が退化し、後閉殻筋が著しく発達している。貝柱。肉柱。 べいか‐しんぎかい米価審議会‥クワイ 米価その他主要食糧の価格の決定に関する基本事項を調査審議し、必要事項を農林水産大臣に建議する諮問機関。1949年設立。略して米審。 ⇒べい‐か【米価】 べいか‐ちょうせつ米価調節‥テウ‥ 政府が米穀の買上げ・払下げなどをなすことによって、米価の極端な騰落を調節すること。 ⇒べい‐か【米価】 へい‐かつ平滑‥クワツ たいらでなめらかなこと。 ⇒へいかつ‐かいろ【平滑回路】 ⇒へいかつ‐きん【平滑筋】 へい‐かつ平闊‥クワツ たいらかでひろいこと。 へいかつ‐かいろ平滑回路‥クワツクワイ‥ 整流回路から取り出された直流電流になお含まれている交流成分を除去または減少させて、なめらかな直流とするための回路。 ⇒へい‐かつ【平滑】 へいかつ‐きん平滑筋‥クワツ‥ 内臓諸器官や血管などの壁を構成する筋肉。横紋がなく、普通その運動は不随意的で、横紋筋よりも収縮の速度が遅い。↔横紋筋 ⇒へい‐かつ【平滑】 へい‐がっこう兵学校‥ガクカウ ①江戸末期、沼津にあった幕府の洋式操練機関。 ②海軍兵学校の略。 へい‐かん平杆(→)平行棒に同じ。 へい‐かん兵艦】 いくさぶね。軍艦。兵船。 へい‐かん閉管‥クワン 〔音〕一端が閉じている中空の管。管内部の気柱が振動して音を発す。同じ管長の開管より1オクターブ低い音を出す。クラリネットは閉管に近く、パイプ‐オルガンには一部閉管が付けられている。↔開管 へい‐かん閉館‥クワン ①館を閉じて運営・経営をやめること。「資金不足で―になる」 ②館を閉じて一時業務をやめること。「―時刻」 へい‐かん閉関‥クワン 〔仏〕長期にわたり堂宇または一室に籠もり、外界との接触を遮断し、修行に専念すること。東アジアで考案された修行方法。 へい‐がん併願‥グワン 受験の際、複数の学校を志願すること。↔単願 へい‐がん閉眼】 眼を閉じること。すなわち、死ぬこと。歎異抄「―ののちは、さこそしどけなきことどもにてさふらはんずらめ」 へい‐き平気】 ①おちついておだやかな気持。「―ではいられない」 ②物に動じないこと。威力や困難に負けないこと。転じて、大丈夫。かまわないこと。傾城買四十八手「床花の三両もしめてきたゆへ、大の―なり」。「まだまだ―だ」 ③二十四節気を定めるのに、1年間を時間によって24等分する暦法。中国で明代まで行われた。↔定気ていき ⇒平気の平左 へい‐き兵気】 ①戦争の起ころうとするけはい。 ②兵士の意気。士気。 へい‐き兵器】 戦闘の際、攻撃および防御に用いる器材の総称。武器。神皇正統記「さまざまの―をさへくだしたまはる」。「核―」 ⇒へいき‐がく【兵器学】 ⇒へいき‐こ【兵器庫】 ⇒へいき‐しょう【兵器廠】 へい‐き兵機】 戦争の機会。また、用兵の機微。戦争の機略。 へい‐き併記】 あわせて記すこと。「少数意見を―」 へい‐き併起】 ならび起こること。同時に始まること。 へい‐ぎ兵棋】 作戦や戦闘の訓練・研究のため、図上または盤上に置いて用いる駒。形や部隊標識によって艦隊や兵力を表示する。「―演習」 へい‐ぎ兵蟻】 働き蟻ありのうち、頭部および顎あごの大きいもの。主に戦闘を分担。シロアリでは雌雄両性あるが、生殖力はない。へいあり。へいたいあり。 へいき‐がく兵器学】 兵器の理論・構造・製法などを研究する学問。 ⇒へい‐き【兵器】 へいき‐こ兵器庫】 兵器を格納・貯蔵する倉庫。 ⇒へい‐き【兵器】 へいき‐しょう兵器廠‥シヤウ 兵器の購入・保存・修理などを取り扱う役所。 ⇒へい‐き【兵器】 へい‐きつ丙吉】 前漢の宰相。字は小卿。武帝の時、獄吏。宣帝即位後、御史大夫となり、博陽侯に封ぜられ、さらに丞相となった。諡おくりなは定侯。( 〜前55)

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