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○有無を言わせずうむをいわせず🔗⭐🔉
○有無を言わせずうむをいわせず
承知・不承知にかかわらず。無理やりに。つべこべ言わせず。有無に。
⇒う‐む【有無】
うめ【梅】
(「梅」の呉音メに基づく語で、古くはムメとも)
①バラ科サクラ属の落葉高木。中国原産。古く日本に渡来。樹皮は黒褐色。早春、葉に先だって開く花は、5弁で香気が高く、平安時代以降、特に香を賞で、詩歌に詠まれる。花の色は白・紅・薄紅、一重咲・八重咲など多様。果実は梅干あるいは梅漬とし、木材は器物とする。未熟の果実を生食すると、しばしば有毒。ブンゴウメ・リョクガクバイなど品種多数。好文木こうぶんぼく。〈[季]春〉。万葉集8「冬木の―は花咲きにけり」
梅
撮影:関戸 勇
ウメ(花)
撮影:関戸 勇
②紋所の名。梅の花をかたどったもの。梅鉢・裏梅など種々ある。
梅
③襲かさねの色目。(→)「うめがさね」に同じ。
⇒梅伐らぬ馬鹿桜伐る馬鹿
⇒梅と桜
⇒梅に鶯
⇒梅は食うとも核食うな、中に天神寝てござる
うめ【梅】
姓氏の一つ。
⇒うめ‐けんじろう【梅謙次郎】
うめ‐あな【埋め穴】
①物を埋めるための穴。浄瑠璃、井筒業平河内通「死骸をすぐによい―と、井戸へすつぷり」
②補償すべき欠損。
うめ‐あわせ【埋め合せ】‥アハセ
うめあわせること。つぐない。「この―はきっといたします」
うめ‐あわ・せる【埋め合わせる】‥アハセル
〔他下一〕[文]うめあは・す(下二)
①欠けたところを補う。〈日葡辞書〉
②損失を他の物で補う。
うめおうまる【梅王丸】‥ワウ‥
浄瑠璃「菅原伝授手習鑑」に登場する三つ子の兄弟の一人で松王丸の弟、桜丸の兄。菅丞相かんしょうじょうの舎人とねり。松王丸が藤原時平の臣となったのを憤り、松王丸と争う。のち道真の配所にゆく。梅王。
うめ‐が‐え【梅枝】
梅の枝。万葉集10「―に鳴きてうつろふ鶯の」
⇒うめがえ‐でんぶ【梅枝田麩】
うめがえ【梅枝】
①源氏物語の巻名。
②催馬楽さいばらの曲名。
③能。天王寺の楽人に討たれた住吉の楽人の妻の悲しみを描く。
④箏曲。組歌。八橋検校作曲。表組おもてぐみ。「千鳥の曲」「嵐の曲」とも。
うめ‐がえし【梅返し】‥ガヘシ
おもに羽織の裏地に用いる紅梅色の染物。元禄(1688〜1704)頃行われた。
うめがえ‐でんぶ【梅枝田麩】
きざみ鯣するめに、梅肉少量と麻の実、山椒の粉を少し入れ、酒と醤油とで煮て、鰹節の粉末とまぜてさらに煮つめたもの。梅香うめがか。
⇒うめ‐が‐え【梅枝】
うめ‐が‐か【梅香】
①梅の花のかおり。
②うめがえでんぶ。
うめがさ‐そう【梅笠草】‥サウ
イチヤクソウ科の常緑多年草。東アジアの温帯・亜寒帯に分布し、日本各地の海岸や山地の林内に自生。茎は高さ10〜15センチメートル。長楕円形で短柄の葉を各節に2〜3枚ずつつける。初夏、茎頂に長い花茎を直立し、梅に似た白色で5弁状の花を下向きに開く。
うめ‐がさね【梅襲】
襲かさねの色目。山科流では、表は濃紅、裏は薄紅。中倍なかべを加える時は紅。
うめ‐がし【埋樫】
(→)「滑り木」に同じ。
うめがたに【梅ヶ谷】
①(初代)第15代横綱。福岡梅ヶ谷の人。本名、小江藤太郎。1884年(明治17)横綱。翌年引退。(1845〜1928)
②(2代)第20代横綱。初代の養子。富山県の人。本名、小江音次郎。1903年(明治36)横綱。常陸山と人気を二分した。15年(大正4)引退。(1878〜1927)
うめがわ【梅川】‥ガハ
①浄瑠璃「冥途の飛脚」、歌舞伎「恋飛脚大和往来」の女主人公の名。
②「冥途の飛脚」下巻、梅川と忠兵衛の道行に取材した三味線音楽の通称。宮薗「道行相合炬燵」、清元「道行故郷の春雨」、常磐津「道行情の三度笠」、新内「新口村にのくちむら」など。
→文献資料[冥途の飛脚]
⇒うめがわ‐ちゅうべえ【梅川忠兵衛】
うめがわ‐ちゅうべえ【梅川忠兵衛】‥ガハ‥ヱ
①「冥途の飛脚」の二人の主人公。
②梅川と忠兵衛の情話に取材した三味線音楽の系統。多く「梅川」と通称。
⇒うめがわ【梅川】
うめき【呻き】
うめくこと。うなること。また、その声。「―を洩らす」
うめ‐き【埋木】
①材木などの隙間に木をうめてつくろうこと。また、その木。
②(→)入木いれき1に同じ。
⇒うめき‐ざいく【埋木細工】
うめき‐ざいく【埋木細工】
(→)寄木細工よせぎざいくに同じ。
⇒うめ‐き【埋木】



広辞苑 ページ 1957 での【○有無を言わせず】単語。