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○尾を巻くおをまく🔗⭐🔉
○尾を巻くおをまく
(逃げる時の獣の様子から)すごすごと退散する。しっぽを巻く。
⇒お【尾】
おん【臣】
オミの音便。〈類聚名義抄〉
おん【御】
(オホム(御)の約)
[一]〔名〕
貴人に関する物事について「おん…」とあるべきを略して用いたもの。源氏物語花宴「源氏の君の―(御詩)をば」
[二]〔接頭〕
敬意をあらわす。「―身」「―礼」→お(御)
おん【雄・牡】ヲン
おす。お。↔めん
おん【音】
(呉音。漢音はイン)
①おと。こえ。耳に聞こえるもの。
②ひびきの調子。ふし。
㋐音節を数える語。「50―順」
㋑音階を数える語。「3―高い」
③中国での読み方に基づく漢字のよみ方。字音。「人」を「じん」「にん」とよむ類。「―読み」↔訓
おん【恩】
君主・親などの、めぐみ。いつくしみ。仏教では四恩を立てる。「―を蒙こうむる」「師の―」
⇒恩に受ける
⇒恩に掛ける
⇒恩に着せる
⇒恩に着る
⇒恩の主より情の主
⇒恩の腹は切らねど情の腹は切る
⇒恩を仇で返す
⇒恩を売る
⇒恩を知る
おん【唵・
】
(梵語oṃ)インドで、祈祷・讃歌・呪文などの最初に用いる神聖な音。oṃはa、u、mの3字に分解され、さまざまな神秘的解釈がなされる。密教で、多くの真言の最初に用いる。
オン【on】
(「…の上に」の意)
①テニスなどで、ボールが線上に落ちること。オン‐ライン。
②ゴルフで、打球がグリーン3にのること。
③スイッチや機械などが点灯・操作中のこと。「電源を―にする」↔オフ
おん‐あい【恩愛】
(オンナイとも)
①いつくしみ。情け。
②〔仏〕親子・夫婦などの間の愛情。愛情や恩にひかれる執着。「―のきずな」
おん‐あつ【音圧】
媒質中を伝わる音波の強さを表す量の一つ。媒質の圧力の変動部分を実効値で表す。基準音圧に対する比の値の常用対数値の20倍を音圧レベルといい(単位dB)、多くはこれで音圧を表す。
おん‐あびらうんけん【唵阿毘羅吽欠】
〔仏〕(梵語oṃ a vi ra hūṃ khaṃ)「唵」は真言の最初に用いる間投詞。「阿毘羅吽欠」は胎蔵界大日如来の真言。→阿毘羅吽欠
おんあみ【音阿弥】
観世元重かんぜもとしげの法名。
おん‐あんぽう【温罨法】ヲン‥パフ
温湯に浸した布片を用いて患部をおおう湿布しっぷ療法。局所に温熱を与えて充血を起こさせ、吸収を促して疼痛・咳嗽がいそうを軽くし、去痰きょたんを容易にする。温湿布。↔冷罨法
おん‐い【恩威】‥ヰ
恩恵と威光。「―並び行われる」
おん‐い【温位】ヲンヰ
乾燥空気塊の圧力を断熱的に変化させて標準気圧にした時、その空気塊のもつ温度。気象学で空気塊の安定度の判定などに用いる。ポテンシャル温度。
おん‐い【蔭位】‥ヰ
(父祖のお蔭によって子孫に位を賜う意)律令制で、皇親、5世までの王の子、諸臣の三位以上の者の子・孫、五位以上の者の子が21歳になると位階を授けられる制度。→蔭子→蔭孫→位子
おん‐いき【音域】‥ヰキ
人声・楽器などが出すことのできる、最高から最低までの音の範囲。
おん‐いり【御入り】
(オンニリとも)「入り来ること」の意の尊敬語。お越し。御入来。おいり。曾我物語6「曾我十郎殿の―の由、父にて候者うけたまはり」
⇒おんいり‐あ・る【御入り有る】
おんいり‐あ・る【御入り有る】
〔自四〕
「来る」「ある」「居る」の尊敬語。謡曲、熊野ゆや「おん労はりはなにと―・るぞ」
⇒おん‐いり【御入り】
おん‐いん【音韻】‥ヰン
①中国語で漢字の音を構成する声母や韻母などの総称。→声せい→韻。
②(phoneme)音素、または音素と韻律(声調・アクセント)とを合わせた単位。
⇒おんいん‐がく【音韻学】
⇒おんいん‐ろん【音韻論】
おんいん‐がく【音韻学】‥ヰン‥
①音韻1に関して中国で発達した学問。また、日本で漢字の音に関する学問。
②(→)音韻論に同じ。
⇒おん‐いん【音韻】
おんいんちょうさほうこくしょ【音韻調査報告書】‥ヰンテウ‥
方言書。国語調査委員会編。1905年(明治38)刊。仮名遣改正・標準的発音制定のための29項目にわたる各府県での調査報告。
おんいん‐ろん【音韻論】‥ヰン‥
〔言〕(phonology)言語学の一領域。音素を対象にして、その種類・特徴、結合上の規則性、音声的プロセス、韻律などを研究。
⇒おん‐いん【音韻】
おん‐うた【御歌】
皇后・皇太后・皇族などの作る歌。
おん‐うち【御内】
手紙の脇付わきづけの語。相手の妻、相手の家の人、または一家全体にあてる場合に用いる。
オン‐エア【on the air】
放送中。
おん‐えき【瘟疫】ヲン‥
一時的にはやる伝染病。疫病。瘟疾おんしつ。瘟病。
おん‐えん【恩怨】‥ヱン
なさけとうらみ。
おん‐か【音価】
〔言〕音声学で、ある文字が示す具体的な音声。また、ある音韻の実際に発音される音。
おん‐が【音画】‥グワ
①(Tonfilm ドイツの訳語)トーキー。発声映画。
②(Tonmalerei ドイツの訳語)自然現象・物語などを音楽で表現したもの。標題音楽の一つ。
おん‐が【温雅】ヲン‥
性質がおだやかで上品なこと。やさしくしとやかなこと。「―な人柄」
おん‐かい【音階】
(scale)音楽に用いる音を音高順に、主音から主音までの間に並べ、全音・半音・その他の音程の位置を示したもの。日本音楽は五音音階、西洋音楽は七音音階を基礎とし、前者には律・呂などの別、後者には長音階・短音階などの別がある。→音組織→旋法→調3
おん‐がい【怨害】ヲン‥
怨霊がするわざわい。
おん‐がえし【恩返し】‥ガヘシ
受けた恩に報いること。「せめてもの―」
おんが‐がわ【遠賀川】ヲン‥ガハ
福岡・大分両県の県境にある英彦山ひこさんなどに発源し、北流して響灘に注ぐ川。流域に筑豊炭田があり、石炭輸送に利用された。長さ58キロメートル。
⇒おんががわ‐しき‐どき【遠賀川式土器】
おんががわ‐しき‐どき【遠賀川式土器】ヲン‥ガハ‥
弥生時代前期の土器の総称。遠賀川の河床の立屋敷遺跡からの出土品による命名。西日本から中部地方にかけて分布し、北部九州からの弥生文化伝播を裏付ける資料とされた。
⇒おんが‐がわ【遠賀川】
おん‐かく【温覚】ヲン‥
皮膚より高い温度刺激によって生じる感覚。皮膚の温点で感じる。↔冷覚
おん‐がく【音楽】
①音による芸術。拍子ひょうし・節ふし・音色ねいろ・和声などに基づき種々の形式に曲を組み立て、奏すること。器楽と声楽とがある。楽。ミュージック。日本往生極楽記「―空に遍く、香気室に満てり」
②歌舞伎の鳴物。御殿・寺院などの奏楽を暗示するもので、笛・大太鼓・鈴を用いる。時に羯鼓かっこ・笙しょう・篳篥ひちりきも使用。
⇒おんがく‐か【音楽家】
⇒おんがく‐かい【音楽会】
⇒おんがく‐どう【音楽堂】
⇒おんがく‐とりしらべがかり【音楽取調掛】
おんがく‐か【音楽家】
音楽を専門とする人。作曲家・指揮者・器楽演奏家・声楽家など。
⇒おん‐がく【音楽】
おんがく‐かい【音楽会】‥クワイ
音楽を演奏して聴衆にきかせる会。演奏会。コンサート。幸田露伴、風流仏「舞踏会や―へも少し都風みやこふうが分つて来たら連て行かうよ」
⇒おん‐がく【音楽】
おんがく‐どう【音楽堂】‥ダウ
音楽を演奏し聴衆にきかせるための建物。
⇒おん‐がく【音楽】
おんがく‐とりしらべがかり【音楽取調掛】
日本最初の官立音楽研究・調査機関。1879年(明治12)文部省内に伊沢修二を長として設置。教科書作成・教員養成などを行う。87年東京音楽学校に改編。
⇒おん‐がく【音楽】
おん‐かた【御方】
①貴人の居所の尊敬語。
②貴人(特に女性)の尊敬語。
⇒おんかた‐ごしょ【御方御所】
おんかた‐ごしょ【御方御所】
(→)「おかたごしょ」に同じ。
⇒おん‐かた【御方】
おん‐がな【音仮名】
万葉仮名のうち、漢字本来の意味とは無関係に漢字の音おんを日本語の音節に当てたもの。「山やま」を「也末」と書く類。字音仮名。↔訓仮名
おん‐かほう【温家宝】ヲン‥
(Wen Jiabao)中国の政治家。天津市出身。中国地質学院卒。1986年中国共産党中央弁公庁主任。2003年国務院総理。(1942〜)
おん‐がま・し【恩がまし】
〔形シク〕
恩に着せるふうである。恩着せがましい。
おん‐かん【音感】
音に対する感覚。音の高低・音色ねいろなどを聴き分ける能力。「絶対―を養う」
⇒おんかん‐きょういく【音感教育】
おん‐かん【恩簡】
他人から送られた書簡の尊敬語。
おん‐かん【温官】ヲンクワン
役得のある官職。温職。
おん‐がん【恩顔】
いつくしみのある顔つき。やさしいかおつき。主君などの顔についていう。
おん‐がん【温顔】ヲン‥
柔和な顔つき。「師の―に接する」
おんかん‐きょういく【音感教育】‥ケウ‥
音楽の鑑賞・表現に必要な感覚を養う教育。特に、絶対音感を養うための訓練。
⇒おん‐かん【音感】
おん‐き【温気】ヲン‥
あたたかみ。暖気。
おん‐き【遠忌】ヲン‥
死者に対する十三年忌以上、十七年・二十五年・五十年・百年などの遠い年忌法会。遠年忌。太平記40「後白河法皇の御―追賁ついひの御為に」
おん‐き【瘟鬼】ヲン‥
疫病やくびょう神。
おん‐ぎ【音義】
①字音と意義。
②言語の1音ごとに有する意義。
③漢字・漢語の発音と意義とを注解した書物。「華厳経―」
⇒おんぎ‐せつ【音義説】
おん‐ぎ【恩義・恩誼】
報いるべき義理のある恩。「―を受ける」「何の―もない」
おん‐きせ‐がまし・い【恩着せがましい】
〔形〕
恩に着せて相手に感謝を強いるさまである。「―・い言い方」
おんぎ‐せつ【音義説】
(→)一音一義説に同じ。
⇒おん‐ぎ【音義】
おん‐きゅう【恩給】‥キフ
①封建社会で、主人から家臣に土地(恩地)などを与えること。
②一定年限勤続の後、退職した公務員や旧軍人軍属またはその遺族に、国庫または国の指定する団体が給付する一時金または年金。恩給法が1923年(大正12)公布されて制度化。56年以降順次、共済年金に移行。
おん‐きゅう【温灸】ヲンキウ
円筒形の器(温灸器)にもぐさを入れて点火し、間接に患部を加熱する療法。電気を用いるものもある。
おん‐きょ【恩許】
(長上の人からの)温情によるゆるし。
おん‐きょう【音響】‥キヤウ
おと。ひびき。
⇒おんきょう‐がく【音響学】
⇒おんきょう‐こうか【音響効果】
⇒おんきょう‐そくしん【音響測深】
おん‐きょう【温恭】ヲン‥
[詩経商頌、那「温恭朝夕、事を執りて恪つつしみ有り」]おだやかで慎み深いこと。温和恭敬。
⇒おんきょう‐いん【温恭院】
おん‐ぎょう【隠形】‥ギヤウ
呪術によって、身をかくすこと。
⇒おんぎょう‐き【隠形鬼】
⇒おんぎょう‐ほう【隠形法】
おんきょう‐いん【温恭院】ヲン‥ヰン
徳川家定の諡号しごう。
⇒おん‐きょう【温恭】
おんきょう‐がく【音響学】‥キヤウ‥
(acoustics)音の成因・性質・作用などを研究する物理学の一部門。応用部門として、電気音響学・建築音響学などがあり、また音響生理学は生理学の一部門をなす。
⇒おん‐きょう【音響】
おんぎょう‐き【隠形鬼】‥ギヤウ‥
形を隠して神変不思議のわざわいをする鬼類。
⇒おん‐ぎょう【隠形】
おんきょう‐こうか【音響効果】‥キヤウカウクワ
①演劇・映画・放送などに使用する模倣音・擬音などの効果。
②室内・ホール等の音響に対する特性。すなわち、吸音や残響の度合など。
⇒おん‐きょう【音響】
おんきょう‐そくしん【音響測深】‥キヤウ‥
海底に向かって音波を送り、それが海底で反射して再び戻って来るまでの時間を測って水深を求めること。
⇒おん‐きょう【音響】
おんぎょう‐ほう【隠形法】‥ギヤウホフ
〔仏〕真言の行者が、自己の姿を隠して身を守るとされる呪法。摩利支天の印を結ぶ。
⇒おん‐ぎょう【隠形】
おん‐ぎょく【音曲】
音楽。一般には日本の伝統音楽、特に近世邦楽(中でも三味線音楽)を指して言うことが多く、能の古い用語では謡を指す。風姿花伝1「―をも文字にさはさはとあたり」。「歌舞―」
⇒おんぎょく‐ばなし【音曲噺】
おんぎょく‐ばなし【音曲噺】
落語で、下座の囃子はやしも巧みにからませた噺はなし。「豊竹屋」など。
⇒おん‐ぎょく【音曲】
おん‐きん【恩金】
人のなさけによって貸し与えられた金銭。恩借の金銭。
おん‐ぐう【恩遇】
なさけぶかいもてなし。厚遇。
オングストレーム【Anders Jonas Ångström】
スウェーデンの物理学者。スペクトル分析を研究。(1814〜1874)
オングストローム【angstrom】
(オングストレームの名に因む)長さの単位。1オングストロームは100億分の1(10−10)メートル。光の波長などに用いる。記号Å
オングル【Ongul】
南極大陸沿岸の島。東経39度、南緯69度付近にある。日本の南極地域観測の拠点、昭和基地がある。
おん‐くん【音訓】
①漢字の字音と字義。
②漢字の音と和訓。
おん‐くん【温燻】ヲン‥
高温度を用いて甘塩あまじおの魚類を燻製すること。
おん‐けい【音型・音形】
〔音〕ある特徴を持った一連の音のまとまり。モチーフやフレーズを指す場合もある。
おん‐けい【恩恵】
①めぐみ。なさけ。太平記30「君臣和睦の―を施され候は」。「―に浴する」「―をこうむる」
②(→)恩寵2に同じ。
⇒おんけい‐きかん【恩恵期間】
おんけい‐きかん【恩恵期間】
国際法で、開戦の際、自国港にある、また開戦を知らないで入港した敵商船に対して、抑留せず、出帆のために与えられる期間。
⇒おん‐けい【恩恵】
おん‐けつ【温血】ヲン‥
体温のあたたかいこと。
⇒おんけつ‐どうぶつ【温血動物】
おんけつ‐どうぶつ【温血動物】ヲン‥
(→)定温動物のこと。↔冷血動物
⇒おん‐けつ【温血】
おん‐けん【恩眷】
あつく目をかけること。目をかけていつくしむこと。恩顧。
おん‐けん【隠剣】
懐中に隠し持つ脇差わきざし。懐剣。大内義興問答「脇差のことは―と申し候て人に見せざるやうに」
おん‐けん【穏健】ヲン‥
おだやかで、しっかりしていること。多く文章・言論・思想などについていう。「―な考え」
おん‐げん【音源】
音を出しているもと。
おん‐げん【温言】ヲン‥
やさしい言葉。温辞。
おんこ
〔植〕東北地方でイチイ(一位)のこと。
おん‐こ【恩顧】
なさけをかけること。ひいき。ひきたて。「―を蒙こうむる」
おん‐こう【恩光】‥クワウ
①万物を生育する太陽の光。
②恩恵を日光にたとえた語。君主の広大なめぐみ。
③(植物が春の日光をうけて生育することから)春の光。
おん‐こう【恩降】‥カウ
律令制で、恩赦によって罪人の罪を減ずること。
おん‐こう【温厚】ヲン‥
おだやかで情に厚いこと。「―な人柄」
⇒おんこう‐とくじつ【温厚篤実】
おんこう‐とくじつ【温厚篤実】ヲン‥
人柄が穏やかで、人情に厚く誠実なこと。篤実温厚。
⇒おん‐こう【温厚】
おん‐こく【温克】ヲン‥
おだやかで寛容なこと。あたたかで自分にきびしいこと。
おん‐ごく【遠国】ヲン‥
(エンゴクとも)
①(都から)遠く離れた国。
②律令制で、近国・中国に対して、京都から最も遠い国々の称。延喜式では相模・武蔵・安房・上総・下総・上野・下野・常陸・陸奥・出羽・越後・佐渡・石見・隠岐・安芸・長門・周防・伊予・土佐および九州全部。
⇒おんごく‐ぶぎょう【遠国奉行】
⇒おんごく‐やく【遠国役】
⇒おんごく‐やくにん【遠国役人】
おんごく‐ぶぎょう【遠国奉行】ヲン‥ギヤウ
江戸時代、幕府の直轄地に置いて政務をつかさどらせた奉行の総称。すなわち京都・大坂・駿府などの町奉行と、長崎・浦賀・兵庫・箱館・伏見・奈良・山田・堺・佐渡・新潟・日光・下田・神奈川などの要地の奉行。
⇒おん‐ごく【遠国】
おんごく‐やく【遠国役】ヲン‥
①江戸時代に遠国に赴任する役。また、その人。
②(→)遠国奉行に同じ。
⇒おん‐ごく【遠国】
おんごく‐やくにん【遠国役人】ヲン‥
(→)遠国奉行に同じ。
⇒おん‐ごく【遠国】
おんこ‐ちしん【温故知新】ヲン‥
[論語為政「故ふるきを温たずね新しきを知る、以て師と為なる可し」](古い事柄も新しい物事もよく知っていて初めて人の師となるにふさわしい意)昔の物事を研究し吟味して、そこから新しい知識や見解を得ること。ふるきをたずねて新しきを知る。
おんこちしんしょ【温故知新書】ヲン‥
辞書。大伴広公著。2巻3冊。1484年(文明16)成る。室町時代の国語のうち漢字表記すべき語彙を集め、漢字に振り仮名をつけ、さらに乾坤・時候・気形などの12門に分ける。現存最古の五十音引き国語辞書。
おん‐こと【御事】
[一]〔名〕
①貴人に関する事柄、特に死去を指していう語。
②貴人を指していう称。おかた。おんかた。おひと。
[二]〔代〕
相手を敬っていう語。あなた。そなた。おこと。
おんこ‐やき【温故焼】ヲン‥
岐阜県大垣市赤坂で作られる陶器。江戸末期に清水平七(号、温故)が創始。万古ばんこ焼に似て朱泥しゅでい風。煎茶器に特色がある。
おんこよみ‐の‐そう【御暦の奏】
⇒ごりゃくのそう
おんころ
おこじょ。山の神の愛犬として狩人は害を加えない。やまの神のいぬころ。
おん‐ごん【慇懃】
(呉音。謡曲などでのよみ)
⇒いんぎん
おん‐さ【音叉】
(tuning fork)音高を知るための道具。1本の細長い鋼をU字型に曲げて中央に柄をつけたもの。軽く打てば純音に近い音を発するので、楽器や合唱の音合せ、音響実験などに使用。
音叉
⇒おんさ‐はっしんき【音叉発振器】
おん‐ざ【温座】ヲン‥
安心して座についていること。
おん‐ざ【穏座】ヲン‥
①くつろいでいる席。大饗たいきょうなどの時正式の勧杯けんぱいなどが終わった後、くつろいで、管弦舞楽をする席。おんのざ。↔宴座。
②転じて、物の盛りを過ぎて末に残ったもの。
⇒おんざ‐の‐はつもの【穏座の初物】
オンサーガー【Lars Onsager】
アメリカの化学者・物理学者。ノルウェー生れ。不可逆過程の熱力学の基礎を確立し、相反定理を導いた。ノーベル賞。(1903〜1976)
オン‐サイド【onside】
サッカー・ラグビーなどで、選手が競技できる正規の位置にあること。↔オフサイド
おん‐さき【御先】
貴人の先に立つ従者。おさき。前駆。
おんさく‐の‐かむり【御幘冠】
大嘗祭・神今食じんごんじきなどの神事に着用した天皇の冠。幘を用い、無文。
オン‐ザ‐ジョブ‐トレーニング【on-the-job training】
(→)OJTに同じ。
おんざ‐の‐はつもの【穏座の初物】ヲン‥
(→)「おわりはつもの」に同じ。
⇒おん‐ざ【穏座】
おんさ‐はっしんき【音叉発振器】
音叉の機械的固有振動で発振周波数を制御するようにした発振器。
⇒おん‐さ【音叉】
おん‐サラダ【温サラダ】ヲン‥
温かいサラダ。ゆでたり焼いたりした野菜類を温かいままソースなどで和えたもの。
オン‐ザ‐ロック【on the rocks】
氷塊に酒類、特にウィスキーをそそいだ飲物。
オン‐サン【Aung San】
⇒アウン=サン
おん‐し【音詩】
(tone poem)音楽で詩的内容を表そうとする器楽。標題音楽の一分野。交響詩など。
おん‐し【恩師】
教えを受けた先生。師に対する敬称。
おん‐し【恩賜】
天皇・主君から賜ること。「―の御衣」「―公園」
⇒おんし‐しょう【恩賜賞】
おん‐し【御師】
⇒おし
おん‐し【蔭子】
蔭位おんいを受くべき子。親王や五位以上の人の子。今昔物語集25「朕が位を―平将門に授く」
おん‐じ【音字】
音標文字。表音文字。↔意字
おん‐じ【陰地】‥ヂ
山林中の日陰の地。
おん‐じ【遠志】ヲン‥
中国原産のヒメハギ科多年草イトヒメハギ(漢名、遠志)の根を乾してつくった生薬。鎮静・抗健忘作用がある。浸剤として去痰きょたん薬に用いる。〈本草和名〉
オンシアター‐じゆうげきじょう【オンシアター自由劇場】‥イウ‥ヂヤウ
劇団名。自由劇場4出身の串田和美と吉田日出子らが1976年結成、96年解散。斎藤憐作「上海バンスキング」ほか。
おん‐じき【飲食】
飲むことと食べること。飲みものと食べもの。いんしょく。宇津保物語俊蔭「百味を備へたる―になりぬ」
おんし‐しょう【恩賜賞】‥シヤウ
皇室の下賜金で日本学士院・日本芸術院から、学士院賞・芸術院賞の受賞者で特に優れた者に与えられる賞。
⇒おん‐し【恩賜】
おん‐しつ【音質】
音や声の性質。音のよしあし。
おん‐しつ【温室】ヲン‥
①暖地の植物を栽培し、または普通の時季以外に開花・結実させる目的で、内部の温度を高めるように設備した建物。屋根および周壁をガラス・ビニールなどでおおい、暖房・換気の装置を施す。
②〔仏〕(古くはヲンジツとも)浴室。湯殿。太平記18「或時上人―に入いつて」→うんしつ。
⇒おんしつ‐こうか【温室効果】
⇒おんしつこうか‐ガス【温室効果ガス】
⇒おんしつ‐こなじらみ【温室粉虱】
⇒おんしつ‐そだち【温室育ち】
おん‐しつ【瘟疾】ヲン‥
(→)瘟疫おんえきに同じ。
おんしつ‐こうか【温室効果】ヲン‥カウクワ
大気中に水蒸気や二酸化炭素などの赤外線を吸収する物質が存在することによって、気温が上昇すること。
⇒おん‐しつ【温室】
おんしつこうか‐ガス【温室効果ガス】ヲン‥カウクワ‥
温室効果をもたらす気体。二酸化炭素・水蒸気・メタン・窒素酸化物・オゾン・フロンなど。→京都議定書。
⇒おん‐しつ【温室】
おんしつ‐こなじらみ【温室粉虱】ヲン‥
カメムシ目コナジラミ科の昆虫。体長約1.5ミリメートル。体は淡黄色、翅は白色。温室内に多発し、植物の葉裏に寄生して吸汁する。その排泄物にすす病菌が繁殖し、作物を汚す。北アメリカ原産で世界中に広く分布。
⇒おん‐しつ【温室】
おんしつ‐そだち【温室育ち】ヲン‥
温室で育てられた植物のように大事に育てられて、世間の波にもまれていないこと。また、そういう人。
⇒おん‐しつ【温室】
おん‐しっぷ【温湿布】ヲン‥
温罨法おんあんぽうのこと。
おん‐しゃ【御社】
相手方の会社・神社の尊敬語。貴社。
おん‐しゃ【音写】
ある言語の音を、他の言語の類似した音の文字にうつすこと。
おん‐しゃ【恩赦】
行政権によって犯罪者に対して刑罰権の全部または一部を消滅させる処分。大化(645〜650)以前からあった。多くは国家的慶事の際に行われる。現行法では大赦・特赦・減刑・刑の執行免除・復権の5種。
おん‐しゃ【温藉】ヲン‥
心広く包容力があってやさしいこと。
おん‐しゃく【恩借】
人のなさけによって金品を借り受けること。また、その借りたもの。
おん‐じゃく【温石】ヲン‥
①焼いた軽石を布などに包んで身体を温めるもの。また塩を固めて焼いたもの、瓦などに塩をまぶして焼いたものを用いる。〈[季]冬〉
②(温石はぼろで包んだことから)ぼろを着た人をあざけっていう語。
⇒おんじゃく‐いし【温石石】
⇒おんじゃく‐めん【温石綿】
おんじゃく‐いし【温石石】ヲン‥
長野県高遠たかとおの山中から産する温石に適するという黒石。
⇒おん‐じゃく【温石】
おんじゃく‐めん【温石綿】ヲン‥
蛇紋石の一種。クリソタイル。
⇒おん‐じゃく【温石】
おん‐しゅ【恩主】
恩を受けた主人。
おん‐しゅ【隠首】
律令制で、戸籍や計帳に申告しないで租税などを免れていた人が、自首すること。おんす。↔括出かっしゅつ
おん‐じゅ【飲酒】
(オンは呉音)酒を飲むこと。いんしゅ。〈日葡辞書〉
⇒おんじゅ‐かい【飲酒戒】
おん‐しゅう【怨讐】ヲンシウ
うらみ、かたきとすること。えんしゅう。
おん‐しゅう【恩讐】‥シウ
情けとあだ。「―を超えた交わり」
おんしゅう【温州】ヲンシウ
(Wenzhou)中国浙江省南部の都市。温州湾に注ぐ甌江おうこうの下流の港。茶・蜜柑みかん・軽工業製品の集散地。うんしゅう。人口191万6千(2000)。
おん‐しゅう【温習】ヲンシフ
繰り返して復習すること。おさらい。
⇒おんしゅう‐かい【温習会】
おん‐じゅう【温柔】ヲンジウ
①おだやかですなおなこと。温和柔順。「―な性格」
②あたたかでやわらかなこと。
⇒おんじゅう‐きょう【温柔郷】
⇒おんじゅう‐とんこう【温柔敦厚】
おんしゅう‐かい【温習会】ヲンシフクワイ
京阪花柳界の秋季行事である、芸妓の技芸の競演会。一般の舞踊・音楽のおさらい会、小学校などの学芸会の意にも用いる。
⇒おん‐しゅう【温習】
おんじゅう‐きょう【温柔郷】ヲンジウキヤウ
[趙飛燕外伝](温かく柔らかな郷里の意から)美女、あるいは遊里・色里。また、ねや。閨房。
⇒おん‐じゅう【温柔】
おんじゅう‐とんこう【温柔敦厚】ヲンジウ‥
①やさしくねんごろなこと。
②奇を求めず、露骨にすぎず、誠実で情趣のあること。中国では、これを詩の本領とした。
⇒おん‐じゅう【温柔】
おんしゅうのかなたに【恩讐の彼方に】‥シウ‥
短編小説。菊池寛作。1919年(大正8)「中央公論」に発表。身分・仇討などの封建性に新しい倫理観の目を向けた主知的作品。戯曲「敵討以上」に改作。
→文献資料[恩讐の彼方に]
おんじゅ‐かい【飲酒戒】
〔仏〕五戒の一つ。飲酒を禁ずること。不飲酒戒。
⇒おん‐じゅ【飲酒】
おんじゅく【御宿】
千葉県南東部、房総半島太平洋岸の町。漁業が盛ん。海水浴場で知られる。
おん‐じゅつ【恩恤】
めぐみあわれむこと。めぐみ。
おん‐じゅん【温順】ヲン‥
おだやかですなおなこと。おとなしくて人にさからわないこと。温柔。「―な性格」
おん‐じょ【恩叙】
特別の恩恵で官位に叙せられること。
おん‐しょう【恩詔】‥セウ
なさけあるみことのり。ありがたいみことのり。
おん‐しょう【恩賞】‥シヤウ
①功をほめて主君が金品などを与えること。また、そのもの。「―の品」
②報恩。日本永代蔵5「かく厄介になれる―にせめてはと思ひ」
⇒おんしょう‐かた【恩賞方】
⇒おんしょう‐ち【恩賞地】
⇒おんしょう‐ぶぎょう【恩賞奉行】
おん‐しょう【温床】ヲンシヤウ
①わら・ガラス・ビニールなどで囲いをして、床に鋤き込んだ堆肥の発酵熱あるいは電熱などで内部を温め、促成栽培をする苗床。おんどこ。フレーム。↔冷床。
②ある(よくない)物事または思想などが生まれ育ちやすい環境。「悪の―」
おん‐じょう【音声】‥ジヤウ
①人の発する声。おんせい。おんぞう。平家物語4「大―を揚げて申しけるは」
②雅楽で管弦の音。「参まいり―」「罷出まかで―」
おん‐じょう【音場】‥ヂヤウ
音波の存在する空間。
おん‐じょう【恩情】‥ジヤウ
なさけある心。恩愛の心。いつくしみ。「―あるはからい」
おん‐じょう【温情】ヲンジヤウ
思いやりのあるやさしい心。
⇒おんじょう‐しゅぎ【温情主義】
おんしょう‐かた【恩賞方】‥シヤウ‥
建武政権および室町幕府の論功行賞を取り扱う機関。後者は将軍直属。
⇒おん‐しょう【恩賞】
おんじょう‐じ【園城寺】ヲンジヤウ‥
大津市にある天台寺門宗の総本山。通称、御井寺・三井寺。延暦寺を山門・山と呼ぶのに対して寺門・寺という。奈良時代末に大友村主氏の氏寺として開創。859年(貞観1)円珍が再興して延暦寺の別院としたが、円仁門徒と争った円珍の門徒が993年(正暦4)当寺に拠り独立。
おんじょう‐しゅぎ【温情主義】ヲンジヤウ‥
目下の者に温情をもって接する態度。特に、経営者が温情による労働条件の改善などによって、労資間の円満をはかろうとする態度。
⇒おん‐じょう【温情】
おんしょう‐ち【恩賞地】‥シヤウ‥
封建時代、その家の固有の本領のほかに、功労によって主君から御恩として与えられた領地。
⇒おん‐しょう【恩賞】
おんしょう‐ぶぎょう【恩賞奉行】‥シヤウ‥ギヤウ
室町幕府の職名。恩賞方に属し、将士の勲功を評し、恩賞の下付に参画した。
⇒おん‐しょう【恩賞】
おん‐しょく【音色】
⇒ねいろ
おん‐しょく【温色】ヲン‥
①おだやかな顔色。
②(→)暖色に同じ。
おん‐しょく【温職】ヲン‥
役得のある官職。温官。
おん‐しょく【慍色】ヲン‥
むっとした顔色。うんしょく。
おん‐しらず【恩知らず】
恩を受けても報いることを知らないこと。また、そういう人。おんぬすびと。「―な所業」
おん‐しん【音信】
①おとずれ。たより。いんしん。「―が途絶える」
②旧制で、電報の字数の単位。和文電報では25字までを1音信、それ以上5字までを増すごとに1音信の増加とする。
⇒おんしん‐ふつう【音信不通】
おん‐しん【恩信】
なさけ深く、誠のあること。
おん‐じん【恩人】
なさけをかけてくれた人。恩のある人。「命の―」
おんしん‐びょうどう【怨親平等】ヲン‥ビヤウ‥
〔仏〕敵・味方の差別なく、絶対平等の慈悲の心で接すること。
おんしん‐ふつう【音信不通】
便りや連絡がなく、消息がまったく分からないこと。
⇒おん‐しん【音信】
オンス【ounce】
①ヤード‐ポンド法の質量の単位。記号oz.,
㋐常用オンス。1ポンドの16分の1、すなわち28.35グラム。
㋑トロイ‐オンスおよび薬量オンス。貴重物・薬量の計量に用い、1ポンドの12分の1。31.103グラム。
②液量オンス。容積の単位。アメリカでは128分の1米ガロンすなわち29.6ミリリットル、イギリスでは160分の1英ガロンすなわち28.4ミリリットル。
おん‐ず【音図】‥ヅ
ある言語における音韻を図表にしたもの。特に、日本語の五十音図。
おん‐すい【温水】ヲン‥
あたたかい水。湯。↔冷水。
⇒おんすい‐だんぼう【温水暖房】
⇒おんすい‐プール【温水プール】
おんすい‐だんぼう【温水暖房】ヲン‥バウ
ボイラーの湯を建物内の各放熱器に導き、室内を温める装置。
⇒おん‐すい【温水】
おんすい‐プール【温水プール】ヲン‥
冬でも泳げるように温水を満たしたプール。
⇒おん‐すい【温水】
おんすう‐りつ【音数律】
詩歌の句々の音数とその組合せによって構成する韻律。日本の詩歌の有力な韻律の形式で、短歌・俳句のように五音節と七音節を単位とし、多くはこの組合せまたは反復による。→五七調→七五調
オン‐ステージ【on stage】
舞台にのぼること。また、出演中。上演中。
おん‐せい【音声】
①人間が発声器官を通じて発する言語音。また、テレビなどの音。おんじょう。おんぞう。「中継の―が途切れる」
②〔言〕言語学で、音韻と区別していう個々の具体的な発音。
⇒おんせい‐がく【音声学】
⇒おんせい‐きかん【音声器官】
⇒おんせい‐きごう【音声記号】
⇒おんせい‐げんご【音声言語】
⇒おんせい‐たじゅう‐ほうそう【音声多重放送】
おん‐せい【温凊】ヲン‥
[礼記曲礼上]冬は温かく夏は涼しくすること。父母に孝行する心がけにいう。
おん‐せい【温製】ヲン‥
温かい状態で供する料理。↔冷製
おんせい‐がく【音声学】
〔言〕(phonetics)言語の音声を研究する言語学の一領域。発音器官による発声を研究する調音音声学、物理的音波としての音を研究する音響音声学、耳に伝わった音の知覚効果を研究する聴覚音声学などがある。
⇒おん‐せい【音声】
おんせい‐きかん【音声器官】‥クワン
(→)発音器官に同じ。
⇒おん‐せい【音声】
おんせい‐きごう【音声記号】‥ガウ
言語の音を音声学的に表記するための記号。発音記号。音標文字。表音記号。例えば国際音声記号など。
⇒おん‐せい【音声】
おんせい‐げんご【音声言語】
音声を媒介として伝達される言語。話しことば。口頭語。口語。→文字言語。
⇒おん‐せい【音声】
おんせい‐たじゅう‐ほうそう【音声多重放送】‥ヂユウハウ‥
多重放送の一種。通常のテレビジョン放送と同時に、2種の音声の受信が可能。ステレオ放送・二カ国語放送などに利用。
⇒おん‐せい【音声】
おん‐せつ【音節】
〔言〕(syllable)一まとまりに発音される最小の単位。ふつう、核となる母音があり、その前後に子音を伴う。→開音節→閉音節。
⇒おんせつ‐もじ【音節文字】
おんせつ‐もじ【音節文字】
(syllabograph; syllabogram)1字が1音節を表す表音文字。日本語の仮名など。
⇒おん‐せつ【音節】
おん‐せん【音栓】
オルガンなどの音色または音域を変えるための栓。ストップ。
おん‐せん【温泉】ヲン‥
①地熱のために平均気温以上に熱せられて湧き出る泉。多少の鉱物質を含み、浴用または飲用として医療効果を示す。硫黄泉・塩化物泉・二酸化炭素泉などがある。日本の温泉法では、泉温セ氏25度以上か、溶存物質を1キログラム中1グラム以上含むものなどをいう。いでゆ。→鉱泉。
②1を利用した浴場。国木田独歩、都の友へ、B生より「此―が果して物質的に僕の健康に効能があるか無いか」
⇒おんせん‐か【温泉華】
⇒おんせん‐けん【温泉権】
⇒おんせん‐たまご【温泉卵】
⇒おんせん‐ば【温泉場】
⇒おんせん‐ほう【温泉法】
⇒おんせん‐マーク【温泉マーク】
⇒おんせん‐やど【温泉宿】
⇒おんせん‐よど【温泉余土】
⇒おんせん‐りょうほう【温泉療法】
おん‐ぜん【温然】ヲン‥
おだやかなさま。やさしいさま。
おんせん‐か【温泉華】ヲン‥クワ
(→)「湯の華」に同じ。
⇒おん‐せん【温泉】
おんせん‐けん【温泉権】ヲン‥
〔法〕温泉の湯口に対する排他的支配権。慣習法上の権利。
⇒おん‐せん【温泉】
おんせん‐たまご【温泉卵】ヲン‥
卵黄が半熟状で、卵白がいくらか固まっている状態のゆで卵。セ氏65〜68度の定温を長時間加えるとできる。温泉の熱を利用して作ったことからの名。
⇒おん‐せん【温泉】
おんせん‐ば【温泉場】ヲン‥
温泉が湧き入浴設備のある場所。湯治場。
⇒おん‐せん【温泉】
おんせん‐ほう【温泉法】ヲン‥ハフ
温泉湧出のための掘削、浴用・飲用に供する公共的利用等について、行政的規制を定めた法律。1948年制定。
⇒おん‐せん【温泉】
おんせん‐マーク【温泉マーク】ヲン‥
①地図などで、温泉を示す「♨」の記号。
②(1を目印としたところから)つれこみ宿。
⇒おん‐せん【温泉】
おんせん‐やど【温泉宿】ヲン‥
温泉場の宿屋。
⇒おん‐せん【温泉】
おんせん‐よど【温泉余土】ヲン‥
火山活動による、熱水や火山ガスの通った跡に発見される変質軟粘土。空気に触れて膨張し、トンネル工事などを妨げる。丹那トンネルの事故が有名。
⇒おん‐せん【温泉】
おんせん‐りょうほう【温泉療法】ヲン‥レウハフ
温泉・鉱泉に入浴し、あるいは飲用する治療法。温熱・化学成分・浮力・水圧などの効果で、脳卒中・神経麻痺・外傷後のリハビリテーション・慢性疾患などの療養に適用。
⇒おん‐せん【温泉】
おん‐そ【音素】
(phoneme)ある一つの言語で用いる音の単位で、意味の相違をもたらす最小の単位。類似した特徴をもつ、意味を区別しない音声の集合体。
⇒おんそ‐もじ【音素文字】
おん‐ぞ【御衣】
衣服の尊敬語。お召しもの。源氏物語桐壺「―たてまつりかへて」
⇒おんぞ‐がち【御衣がち】
おん‐ぞう【怨憎】ヲン‥
うらみにくむこと。えんぞう。
⇒おんぞう‐え‐く【怨憎会苦】
おん‐ぞう【音声】‥ザウ
⇒おんせい。栄華物語駒くらべ「二世尊の出し給ふところの―と」
おんぞう‐え‐く【怨憎会苦】ヲン‥ヱ‥
〔仏〕八苦の一つ。怨み憎む者に会う苦しみ。十訓抄「そもそも人間の八苦の中に―といへるは、物のうらめしきなり」
⇒おん‐ぞう【怨憎】
おんぞう‐こ【温蔵庫】ヲンザウ‥
内部を高温に保つようにした箱または室。
おん‐ぞうし【御曹司・御曹子】‥ザウ‥
(「曹司」はへやの意)
①堂上家とうしょうけの部屋住みの子息の敬称。
②(平家の公達きんだちに対して)源家の嫡流の子息の敬称。保元物語「八郎―」
③名門・知名人の子弟。
おんぞ‐がち【御衣がち】
衣裳ばかりが目立つ状態。体が細く小さいさま。源氏物語若菜上「いと―に身もなくあえかなり」
⇒おん‐ぞ【御衣】
おん‐そく【音速】
音波のはやさ。大気中では、セ氏0度1気圧で毎秒331.45メートル、温度が1度上がるごとに0.61メートルずつ増す。液体や固体



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