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かず【数】🔗🔉

かず】 ①一つ、二つ、三つなど、ものを個々にかぞえて得られる値。この概念(自然数)を拡張した抽象的概念(普通には「すう」と呼ぶ)をもいう。古今和歌集「北へ行くかりぞ鳴くなる連れてこし―は足らでぞ帰るべらなる」。「―をかぞえる」「―をおぼえる」→すう。 ②数が多いこと。夫木和歌抄31「わが国の―の郡のうちにしも」。「―ある中」「―をこなす」 ③取り立ててかぞえるに足る価値のあるもの。万葉集15「塵ひぢの―にもあらぬ我ゆゑに」。「人の―にはいる」 ④物事の度合。古今和歌集「わが恋にくらぶの山の桜花まなく散るとも―はまさらじ」 ⑤数をかぞえる心覚えのしるしとして使うもの。数取り。拾遺和歌集雑賀「さざれ石の―を皆取るよはひ幾世ぞ」 ⑥(接頭語的に)数多くあるありふれた粗末なもの。「―扇」「―仕事」 ⇒数でこなす ⇒数を知らず ⇒数を尽くす

す【数】🔗🔉

⇒すう(数)

すう【数】🔗🔉

すう】 (慣用音。漢音はス) ➊物の多少に相当する観念。かず。 ①かず。「―に明るい」 ②(特に「量」と対比して使うことがある)物が幾つあるかを表す観念。 ㋐沢山であること。「―珠じゅず」 ㋑少ない数を漠然と示す語。「―日のうちに」 ③〔数〕狭義には自然数のこと。これを拡張して零、正負の整数・分数を併せて有理数と称し、さらに無理数を併せて実数という。また、さらに負の実数の平方根を表すための虚数を導入し複素数にまで拡張して、これらのすべてを数と総称。→実数→複素数。 ➋事の成行き。運命。「勝敗の―ここに定まる」 ⇒数が知れる

[漢]数🔗🔉

 字形  筆順 〔攵(攴)部9画/13画/教育/3184・3F74〕 [數] 字形 〔攵(攴)部11画/15画/5843・5A4B〕 〔音〕スウ(慣) (漢) シュ(呉) 〔訓〕かずかぞえる・しばしば [意味] ①かず。「数字・数量・多数・人数にんずう・にんず・にんじゅ・整数・分数・正数」 ②かずをかぞえる。「数詞・算数・無数」▶古代中国で知識人の基本的教養とされた六芸りくげいの一つ。「礼楽射御書数」 ③いくつと定めずいくつかのかずを表す語。 ㋐多くの。「数珠じゅず・ずず・数行すうこう・すこう」 ㋑いくつかの。三、四の。五、六の。「数人・数年」▶古くは「ス」と読み㋐の意に、現代語では「スウ」と読み㋑の意に用いることが多い。 ④めぐりあわせ。運命。「勝敗の数」「命数・数奇すうき・さつき」 ⑤はかりごと。「権謀術数」 ⑥しばしば。たびたび。「范増はんぞうしばしば項王こうおうに目もくす」〔史記〕 [解字] 会意。「婁」(=じゅずつなぎにつながる)+「攵」(=動詞の記号)。順につながっているかずをかぞえる意。は異体字。 [下ツキ 異数・因数・員数・音数律・回数・概数・函数・関数・基数・奇数・逆数・級数・虚数・偶数・係数・計数・件数・現数・権謀術数・口数・戸数・指数・実数・小数・少数・乗数・常数・除数・整数・正数・全数・総数・素数・大数・対数・代数・多数・単数・丁数・定数・点数・同数・日数・人数・倍数・被乗数・被除数・複数・負数・分数・変数・歩数・未知数・無数・命数・名数・約数・有数・理数・暦数

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