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くだん【件】🔗⭐🔉
くだん【件】
(クダリの音便)
①(→)「くだり(件)」2に同じ。「依って―の如し」
②(「―の」の形で)いつものきまりの。例の。保元物語「―の大矢を打ちくはせ」
くだん【九段】🔗⭐🔉
くだん【九段】
東京都千代田区の一地区。九段坂近辺一帯の称。
⇒くだん‐ざか【九段坂】
くだん【九段】🔗⭐🔉
くだん【九段】
箏曲。段物。「九段の調しらべ」の略。九つの段から成る。
くだん‐ざか【九段坂】🔗⭐🔉
くだん‐ざか【九段坂】
(江戸時代に坂に9層の石段を築いて徳川氏の御用屋敷の長屋があり、九段屋敷と称したことによる)市ヶ谷から靖国神社脇を経て神田方面に下る長い坂。
⇒くだん【九段】
くだん・す【下んす】🔗⭐🔉
くだん・す【下んす】
〔自サ変〕
(本来は遊里語)クダサンスの訛。浄瑠璃、博多小女郎波枕「金貸して―・せ」
くち🔗⭐🔉
くち
鷹たか。仁徳紀「百済の俗ひと此の鳥を号なづけて―と曰ふ。…是今時いまの鷹なり」
くち【口】🔗⭐🔉
くち【口】
➊動物が体内に食物を摂取する、あな状の器官。高等動物では、唇・歯・舌などをそなえて消化管につながり、また人類などでは音声を発するのにも使う。鳥類では嘴くちばしとなる。古事記中「垣もとに植ゑしはじかみ―ひびく我は忘れじ」。枕草子73「鳥の声も、はじめは羽のうちに鳴くが、―をこめながら鳴けば」
➋動物の口に似たもの。
①外から内に通ずる所。
㋐物や人の出入りする所。また、中の物を出し入れする(せばまった)所。栄華物語音楽「御車寄せ奉る。―には大宮・皇太后宮奉りつ」。宇治拾遺物語3「ひさご…―あけんとするに」。「戸―」「座敷―」
㋑そこから目的地などにはいって行く所。「登山―」「須走―」
㋒内外の境である開口部。「川―」「湯が湧いて出る―」
②物がはいり込み得る場所。
㋐就職や縁談などの先。世間胸算用3「奉公の―」。「嫁入りの―」
㋑物事全体をいくつかに分けた、その一つ一つ。同類のうちの一つ。「儲け話に一―入れてもらおう」「別の―にしてはいかが」
③(飲食物をとる始めの所であることから)物事の始めの部分。拾遺和歌集物名「あしびきの山の木の葉の落ち―は」。「宵の―」「―あけ」
④浄瑠璃の一段の最初の部分。
⑤物の端部。へり。さき。浄瑠璃、十二段「膝の―をば箆深のぶかに射させ」
⑥内に通ずるあな。「衝突で船腹にぽっかり―があく」「傷―」
➌動物や器物などの口に当てる具。
①馬などの口につけるなわ。万葉集3「大御馬おおみまの―抑へ駐たて」
②器物の口をふさぐためのもの。栓。「びんに―をかう」
➍ものを言うこと。
①言葉。物言い。また、うわさ。宇津保物語梅花笠「仏の御事ならぬ事をば―にまねばで勤め行ひつる」。「―が達者だ」「―約束」「人の―が気にかかる」
②歌の詠みぶり。狂言、皹あかがり「汝は何れもへ交つて歌よむが、殊の外―が良いと聞いた」
③(芸人等に対する)客からの呼び出し。転じて比喩的に、誘い。
➎(飲食の器官であることから)
①飲食。生計。
②食料を必要とする人数。「―を減らす」
③味覚。「甘―の酒」
➏(助数詞)
①食べ物を口に入れる回数。「一―で食べる」
②申込みや割当ての単位を数える語。「一―1万円の寄付に二―応じる」
③刀剣の数を表すのに添える語。「銅剣300―が出土」
⇒口開く
⇒口が上がる
⇒口がうまい
⇒口がうるさい
⇒口が奢る
⇒口が重い
⇒口が掛かる
⇒口が堅い
⇒口が軽い
⇒口が腐っても
⇒口が肥える
⇒口が裂けても
⇒口が過ぎる
⇒口が酸っぱくなる
⇒口が滑る
⇒口が干上がる
⇒口が塞がらぬ
⇒口が減らない
⇒口が曲がる
⇒口から高野
⇒口から先に生まれる
⇒口が悪い
⇒口食うて一杯
⇒口では大坂の城も立つ
⇒口と腹とは違う
⇒口なお乳臭
⇒口に合う
⇒口に入る
⇒口に風邪を引かす
⇒口に藉く
⇒口にする
⇒口に税はかからぬ
⇒口に出す
⇒口に絶つ
⇒口にのぼる
⇒口に乗る
⇒口にはいる物なら按摩の笛でも
⇒口に針
⇒口に任せる
⇒口に蜜あり腹に剣あり
⇒口は口、心は心
⇒口は禍の門
⇒口も八丁手も八丁
⇒口より出せば世間
⇒口を合わせる
⇒口を入れる
⇒口を掛ける
⇒口を固める
⇒口を利く
⇒口を切る
⇒口を極める
⇒口を消す
⇒口を過ごす
⇒口を酸っぱくする
⇒口を滑らせる
⇒口を添える
⇒口を揃える
⇒口を出す
⇒口を叩く
⇒口を垂れる
⇒口を衝いて出る
⇒口を噤む
⇒口を慎む
⇒口を尖らせる
⇒口を閉ざす
⇒口を濁す
⇒口を拭う
⇒口を濡らす
⇒口を糊する
⇒口を挟む
⇒口を引き垂る
⇒口を開く
⇒口を封ずる
⇒口を塞ぐ
⇒口を守る瓶の如くす
⇒口を毮る
⇒口を割る
広辞苑 ページ 5647。