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すき【好き】🔗🔉

すき好き】 ①好くこと。 ㋐気に入って心がそれに向かうこと。その気持。「―な人でも居るのか」「酒が―だ」 ㋑ものずき。「―も度が過ぎる」 ㋒好色。色ごのみ。源氏物語薄雲「古への―は思ひやり少き程のあやまちに」 ㋓風流の道に深く心を寄せること。数奇。趣味。源氏物語明石「君は―のさまやとおぼせど」。戴恩記「昔は―といへば歌の事に人の心え侍り」 ㋔特に、茶の湯。 ②気まま。勝手。「―な事を言う」「―にしろ」 ⇒好きこそ物の上手なれ

すき‐あり・く【好き歩く】🔗🔉

すき‐あり・く好き歩く】 〔自四〕 ①色事を求めてあるく。浮気をしてあるく。源氏物語夕顔「なほ同じごと、―・きければ」 ②風流な心からあるき回る。

すき‐かって【好き勝手】🔗🔉

すき‐かって好き勝手】 自分の好きなように振る舞うさま。勝手気まま。「―なことを言う」「―に振る舞う」

すき‐がま・し【好きがまし】🔗🔉

すき‐がま・し好きがまし】 〔形シク〕 色ごのみらしい。好色らしい。源氏物語帚木「―・しきあだ人なり」 ○ずきが回るずきがまわる 目をつけられる。手配される。手がまわる。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「この間はその辺へもづきが回り」 ⇒ずき

すき‐きらい【好き嫌い】‥キラヒ🔗🔉

すき‐きらい好き嫌い‥キラヒ すきときらい。転じて、えりごのみ。「―が激しい」

すき‐ごこち【好き心地】🔗🔉

すき‐ごこち好き心地(→)「すきごころ」に同じ。

すき‐ごころ【好き心】🔗🔉

すき‐ごころ好き心】 色好みの心。異性への興味。すきごこち。源氏物語関屋「ただこの河内守のみぞ昔より―ありて、少し情けがりける」

○好きこそ物の上手なれすきこそもののじょうずなれ🔗🔉

○好きこそ物の上手なれすきこそもののじょうずなれ 好きなればこそ、飽きずに努力するから、遂にその道の上手となる。 ⇒すき【好き】 すき‐ごと好き事】 ①色好みの行為。情事。また、好色の話。伊勢物語「かの宮に―いひける女」 ②物好きなこと。酔狂。竹取物語「かかる―をし給ふことと」 すき‐このみ好き好み】 すきこのむこと。このみ。趣味。嗜好しこうすき‐この・む好き好む】 〔他五〕 (同意の語を重ねて意味を強める)格別に好む。すく。「何も―・んでそんなことをしなくても」 すき‐こみ漉込・抄込】 ①すきこむこと。 ②杉原紙の一種。10帖重ねて1本と称し、中を水引で結び、上に緞子どんす1本、末広1本を添えて献上するもの。漉込杉原。 すき‐こ・む漉き込む・抄き込む】 〔他五〕 紙に文字や模様が現れるようにすく。 すき‐こ・む鋤き込む】 〔他五〕 田畑を耕して、肥料などを土にまぜ合わせる。 すき‐ごめ食米】 たべる米。飯米。宇津保物語貴宮「―のおろしすこし給はせよ」 すぎ‐さいぼう杉材棒‥バウ 杉の丸太の棒。 すきさげ‐ぼり鋤下彫(→)鋤出彫すきだしぼりに同じ。 すぎ‐さ・る過ぎ去る】 〔自五〕 ①通り越してしまう。 ②終わってしまう。「―・った青春」 すぎ‐さん杉算】 和算で、杉状すぎなりに積まれたものの総数を計算する方法。 すき‐じ透き字】 文字を紙などに透かして出すこと。また、その文字。 すき‐しゃ好き者・数奇者・数寄者】 (スキモノとも) ①風流な人。 ②特に、茶道を好む人。茶人。浮世物語「―の紹鴎、小歌の隆達」 ③好色の人。 すぎ‐じゅう杉重‥ヂユウ 杉のへぎ板でつくった重箱。 すき‐す漉簀】 漉槽すきぶねの中の紙料液をすくいあげて、その上に紙層を形成する用具。多くは竹籤たけひごを馬の尾毛または絹糸で編んだものだが、細い萱を編んだものもある。 すき‐すおう透素襖‥アヲ 越後縮ちぢみなど薄物で仕立てた素襖。室町時代の略儀用。6〜7月に着用。 すき‐ずき好き好き】 各人の好むところ。人ごとに好みの異なること。浮世風呂4「てんでんの―だからをかやきもちはいらねへことだが」。「蓼たで食う虫も―」 すぎ‐すぎ次次】 つぎつぎ。順ぐり。源氏物語若菜上「濃き薄き、―にあまたかさなりたるけぢめはなやかに」 すぎ‐すぎ杉杉】 (女房詞)杉原紙すぎはらがみのこと。 ずき‐ずきヅキヅキ 脈打つように連続して痛みが襲うさま。ずきんずきん。「頭が―する」「虫歯が―と痛む」 すき‐ずき・し好き好きし】 〔形シク〕 ①ものずきらしい。好事こうずらしい。源氏物語賢木「―・しき歌語りなども」 ②好色のようである。源氏物語玉鬘「女といふ者の心深きをあまた見聞きしかば更に―・しき心は使はじとなむ」 すぎた杉田】 姓氏の一つ。 ⇒すぎた‐げんぱく【杉田玄白】 ⇒すぎた‐せいけい【杉田成卿】 スキタイSkythai】 前7世紀から前3世紀まで、黒海北岸の草原地帯に強大な遊牧国家を建設したイラン系の遊牧民族。武器や車馬具を発達させ、動物意匠を愛好した。その文化はユーラシア内陸地帯に広く伝わり、中国などの美術に大きな影響を与えた。 すぎた‐げんぱく杉田玄白】 江戸後期の蘭医。名は翼たすく。字は子鳳。号は鷧斎いさいなど。江戸の小浜藩邸に生まれる。代々藩の外科医。前野良沢らと「解体新書」を翻訳。著「蘭学事始」「形影夜話」「野叟独語」など。(1733〜1817) →資料:『蘭学事始』 ⇒すぎた【杉田】 すきだし‐ぼり鋤出彫】 彫金の一技法。絵模様の部分以外を削り落として、絵模様を高く表すように彫刻したもの。鋤下彫すきさげぼり。鋤彫。 すき‐だ・す漉き出す・抄き出す】 〔他五〕 紙をすいてつくり出す。 すぎた‐せいけい杉田成卿】 江戸後期の蘭学者。名は信。号は梅里。玄白の孫。江戸の生れ。坪井信道に学び、幕府の蕃書和解わげ御用出役を務める。訳著は「医戒」「済生三方」などの医学書のほか、兵学・理学・史書に及ぶ。(1817〜1859) ⇒すぎた【杉田】 すぎ‐だち杉立ち】 ①頭と両手とを下につけ、両足をそろえて逆立ちすること。私可多咄「僕共の―したる足の裏天井へ届き」 ②軽業かるわざの一つ。長い竿に上り、逆さになって足で竿に下がり、手を放し、身をひるがえして下りる業わざ。 ③身動きせず、直立すること。棒立ち。 すぎ‐だま杉玉(→)酒林さかばやし1に同じ。

すき‐ごと【好き事】🔗🔉

すき‐ごと好き事】 ①色好みの行為。情事。また、好色の話。伊勢物語「かの宮に―いひける女」 ②物好きなこと。酔狂。竹取物語「かかる―をし給ふことと」

すき‐このみ【好き好み】🔗🔉

すき‐このみ好き好み】 すきこのむこと。このみ。趣味。嗜好しこう

すき‐この・む【好き好む】🔗🔉

すき‐この・む好き好む】 〔他五〕 (同意の語を重ねて意味を強める)格別に好む。すく。「何も―・んでそんなことをしなくても」

すき‐しゃ【好き者・数奇者・数寄者】🔗🔉

すき‐しゃ好き者・数奇者・数寄者】 (スキモノとも) ①風流な人。 ②特に、茶道を好む人。茶人。浮世物語「―の紹鴎、小歌の隆達」 ③好色の人。

すき‐ずき【好き好き】🔗🔉

すき‐ずき好き好き】 各人の好むところ。人ごとに好みの異なること。浮世風呂4「てんでんの―だからをかやきもちはいらねへことだが」。「蓼たで食う虫も―」

すき‐ずき・し【好き好きし】🔗🔉

すき‐ずき・し好き好きし】 〔形シク〕 ①ものずきらしい。好事こうずらしい。源氏物語賢木「―・しき歌語りなども」 ②好色のようである。源氏物語玉鬘「女といふ者の心深きをあまた見聞きしかば更に―・しき心は使はじとなむ」

すき‐たわ・む【好き撓む】🔗🔉

すき‐たわ・む好き撓む】 〔自四〕 好色で人になびきやすい。源氏物語帚木「なにがしが賤しきいさめにて、―・めらむ女に心おかせ給へ」

すき‐ば・む【好きばむ】🔗🔉

すき‐ば・む好きばむ】 〔自四〕 好色らしく見える。源氏物語蜻蛉「―・みたる気色あるかとはおぼしかけざりけり」

すき‐びと【好き人・数奇人】🔗🔉

すき‐びと好き人・数奇人】 ①風流を解する人。好事家。物好き。胆大小心録「隣の人、此日茶饗して―をあそばしむ」 ②色好みの人。好き者。

すき‐ぶすき【好き不好き】🔗🔉

すき‐ぶすき好き不好き】 すきときらい。すききらい。

すき‐ほうだい【好き放題】‥ハウ‥🔗🔉

すき‐ほうだい好き放題‥ハウ‥ 好きなままにすること。気ままにすること。

すき‐もの【好き者】🔗🔉

すき‐もの好き者】 ①風流な人。好事家こうずか。すきしゃ。源氏物語若紫「笙そうの笛持たせたる―などあり」 ②好色の人。堤中納言物語「この―叩けり」

すき‐わざ【好き業・好事】🔗🔉

すき‐わざ好き業・好事】 好色のおこない。すきごと。源氏物語「かく―するは」

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