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ふさ【総・房】🔗🔉

ふさ総・房】 ①花や実などが一茎に沢山長くむらがり生じたもの。また、ミカン類の袋の一つ一つ。万葉集17「―手折りけるをみなへしかも」 ②糸を束ねて、その先端を散らし垂らしたもの。〈倭名類聚鈔14〉。「帽子を―で飾る」 ③ふくろの形に垂れたもの。乳房など。 ④総国ふさのくにの略。

ふさ【夫差】🔗🔉

ふさ夫差】 春秋時代の呉の王。越王勾践こうせんを会稽に破り父闔閭こうりょの仇を討ったが、のち勾践に敗れて自殺し、呉は滅びた。( 〜前473)→臥薪嘗胆がしんしょうたん

ふ‐さ【普茶】🔗🔉

ふ‐さ普茶】 ①黄檗おうばく宗で、大衆だいしゅに対して行う茶の接待。 ②黄檗宗の寺院で調える精進しょうじん料理。普茶ふちゃ料理。

ふ‐さ【輔佐】🔗🔉

ふ‐さ輔佐】 ①たすけること。また、その人。ほさ。平家物語8「万機―の心操あり」 ②関白の異称。

フサーク【Gustáv Husák】🔗🔉

フサークGustáv Husák】 チェコ‐スロヴァキアの政治家。1975〜89年大統領。(1913〜1991)

ふさい【相応】フサヒ🔗🔉

ふさい相応フサヒ 適合すること。つりあうこと。源氏物語紅梅「宮は御―のかたに聞き伝へ給ひて」

ふ‐さい【不才】🔗🔉

ふ‐さい不才】 才学の劣っていること。才能のとぼしいこと。また、自分の学才の謙譲語。非才。「身の―を顧みず」

ふ‐さい【不材】🔗🔉

ふ‐さい不材】 (フザイとも)役に立たないこと。

ふ‐さい【夫妻】🔗🔉

ふ‐さい夫妻】 おっととつま。 ▷現在では「夫婦ふうふ」よりもあらたまった言い方。

ふ‐さい【付載・附載】🔗🔉

ふ‐さい付載・附載】 書籍などの本文につけ加えて掲載すること。付録。

ふ‐さい【負債】🔗🔉

ふ‐さい負債】 ①他から金銭・物資を借りること。また、そのもの。債務。 ②企業会計上、過去の取引または事象の結果として、将来、他の経済主体に金銭などの経済的資源を引き渡す義務。引当金などを含む点で法的債務よりも広い。 ⇒ふさい‐かんじょう【負債勘定】

ふ‐さい【富歳】🔗🔉

ふ‐さい富歳】 五穀の収穫の多い年。豊年。

ふ‐さいか【不裁可】🔗🔉

ふ‐さいか不裁可】 裁可しないこと。裁可にならないこと。

ふさい‐かんじょう【負債勘定】‥ヂヤウ🔗🔉

ふさい‐かんじょう負債勘定‥ヂヤウ 簿記で、負債の有高ありだかや増減を記録・計算する勘定の総称。支払手形・買掛金・借入金・社債・退職給与引当金など。↔資産勘定 ⇒ふ‐さい【負債】

ふ‐さいさん【不採算】🔗🔉

ふ‐さいさん不採算】 採算の合わないこと。収入より費やした金の方が多く、損が出ること。「―部門」

ふさ・う【相応ふ】フサフ🔗🔉

ふさ・う相応ふフサフ 〔自四〕 つり合う。適合する。相当する。古事記「これは―・はず」。日葡辞書「コノクスリガフサイマラシタ」

ふさがり【塞がり】🔗🔉

ふさがり塞がり】 ①ふさがること。 ②陰陽道おんようどうで、大将軍・太白神・天一神なかがみなどの在る方角。この方角に向かって事をすれば禍があるとして忌む。ふたがり。↔恵方えほう→方違かたたがえ→天一神

ふさが・る【塞がる】🔗🔉

ふさが・る塞がる】 〔自五〕 ①つまる。一杯になって他のものが中へ入れなくなる。三蔵法師伝承徳頃点「道路雍フサカルこと無し」。平家物語(延慶本)「物まゐらせたりけれども胸もせき喉も―・りて聊かも召されず」。天草本平家物語「兵ども義経の矢面に―・るを五騎射落され」。「場所が―・る」 ②さえぎられて通れなくなる。 ③閉じた状態になる。しまっている。類聚名義抄「閉、フサガル」。「入口の戸が―・る」「あいた口が―・らない」「傷口が―・る」 ④他のものに用いられていて、使うことができない。「手が―・っている」「その日は―・っている」 ⑤心が心配事などでいっぱいに占められる。「悲しみで胸が―・る」 ⑥陰陽道おんようどうでいう塞がりの方角に当たる。「東が―・っている」

ふさぎ【塞ぎ・鬱】🔗🔉

ふさぎ塞ぎ・鬱】 ①ふさぐこと。ふさぐのに用いるもの。 ②気が晴れないこと。気鬱。 ⇒ふさぎ‐の‐むし【塞ぎの虫】

ふさぎ‐こ・む【塞ぎ込む・鬱ぎ込む】🔗🔉

ふさぎ‐こ・む塞ぎ込む・鬱ぎ込む】 〔自五〕 陰気に黙りこくるなど、すっかり元気を失う。ひどく憂鬱ゆううつなさまになる。「試験に失敗して―・んでいる」

ふさぎ‐の‐むし【塞ぎの虫】🔗🔉

ふさぎ‐の‐むし塞ぎの虫】 (ふさぎこんでいることを虫のせいにしていう)気分がすぐれないこと。 ⇒ふさぎ【塞ぎ・鬱】

ふ‐さく【不作】🔗🔉

ふ‐さく不作】 ①耕作しないこと。 ②穀物などのできが悪いこと。凶作。「―の年」↔豊作。 ③一般に、できの悪いこと。失敗作。「百年の―」

ふ‐さく【斧鑿】🔗🔉

ふ‐さく斧鑿】 ①おのとのみ。また、それを使って細工すること。 ②詩文に技巧をこらすこと。「―の痕」

ふさ・ぐ【塞ぐ】🔗🔉

ふさ・ぐ塞ぐ】 [一]〔他五〕 ①ふたをする。とじる。おおう。法華義疏長保点「憂悔心を塞フサグ」。経信卿母集「耳を―・ぎ汗しとどになりて臥したり」。平家物語11「目を―・いで」 ②さえぎって通れなくする。平家物語6「東国の源氏ども…道を―・ぎ、人を通さぬ由申したりければ」 ③欠けているところを満たす。つめる。「穴を―・ぐ」 ④占める。天草本平家物語「この二三が年攻め落さいで、多くの国々を―・がせたこそ本意なうござれ」 ⑤役目を果たす。満たす。「責めを―・ぐ」 [二]〔自五〕 (「鬱ぐ」とも書く)心がむすぼれて晴れやかでない。気がつまる。莫切自根金生木きるなのねからかねのなるき「女郎屋の仕打にぐつと―・いで夜の明けるのを待ちかね」。「気が―・ぐ」 [三]〔他下二〕 ⇒ふさげる(下一)

ふ‐さくい【不作為】‥ヰ🔗🔉

ふ‐さくい不作為‥ヰ 〔法〕行為の一種で、あえて積極的な行動をしないこと。失火を放置する、立退きをしないなどがその例。↔作為。 ⇒ふさくい‐さいむ【不作為債務】 ⇒ふさくい‐はん【不作為犯】

ふさくい‐さいむ【不作為債務】‥ヰ‥🔗🔉

ふさくい‐さいむ不作為債務‥ヰ‥ 債務者の不作為を目的(給付内容)とする債務。↔作為債務。 ⇒ふ‐さくい【不作為】

ふさくい‐はん【不作為犯】‥ヰ‥🔗🔉

ふさくい‐はん不作為犯‥ヰ‥ 一定の作為を行わないことによって実現される罪。不退去罪のように、最初から不作為の形式による実行行為が明示されている場合と、殺人罪のように、作為の形式で規定しているが不作為によっても実現される場合(母親が乳児を殺す目的で授乳しないなど)とがある。↔作為犯 ⇒ふ‐さくい【不作為】

ふさ・げる【塞げる】🔗🔉

ふさ・げる塞げる】 〔他下一〕[文]ふさ・ぐ(下二) (→)「ふさぐ」(他五)に同じ。平家物語11「責め落さずして多くの国々を―・げらるる事口惜しく候へば」

ふさ‐ざくら【総桜】🔗🔉

ふさ‐ざくら総桜】 フサザクラ科の落葉高木。日本を含む東アジアの特産種。高さ約8メートル。葉は円形で先端がとがり、粗い鋸歯がある。春、赤褐色の小花を開く。花被はなく雌しべ・雄しべ多数。扁平で房ふさ状の翼のある果実を結ぶ。材は薪炭や細工用。樹皮から鳥黐とりもちを採る。タニグワ。

ふさ‐しだ【房羊歯】🔗🔉

ふさ‐しだ房羊歯】 フサシダ科の熱帯産常緑シダの総称、また、その一種。沖縄・小笠原に自生。葉は線形で根茎から束生し、上部に房状に胞子嚢をつける。

ふさ‐しりがい【総鞦】🔗🔉

ふさ‐しりがい総鞦】 総飾りをつけた鞦。

ふさ‐たおり【総手折り】‥ヲリ🔗🔉

ふさ‐たおり総手折り‥ヲリ 〔枕〕 (「捄手折」の訓。別訓、うちたおり)「たむ」にかかる。万葉集9「―多武たむの山霧茂みかも」

ふさつ【布薩】🔗🔉

ふさつ布薩】 (梵語poṣadha)仏教教団で、出家僧侶が半月ごとに集まって戒律の条文を読みあげ、互いに自己の罪過を懺悔する儀式。在家信者では毎月六斎日に八斎戒を守ることをいう。

ふさ‐なり【総生り】🔗🔉

ふさ‐なり総生り】 房ふさをなして、多くのものが1カ所に群がり生ずること。すずなり。

ふさ‐な・る【総生る】🔗🔉

ふさ‐な・る総生る】 〔自四〕 多くのものが群がる。すずなりになる。枕草子161「花のきはやかに―・りて咲きたる」

ふさ‐に【多に】🔗🔉

ふさ‐に多に】 〔副〕 (フサ(房・総)と同源)多くのものが集まるさま。たくさん。いろいろと。蜻蛉日記「天下の物―あり」

ふさ・ぬ【総ぬ】🔗🔉

ふさ・ぬ総ぬ】 〔他下二〕 たばねる。まとめる。狂言、布施無経ふせないきょう「来月―・ねてなりとも遣らう」

ふさ‐の‐くに【総国】🔗🔉

ふさ‐の‐くに総国】 旧国名。上総かずさ・下総しもうさ・安房あわを含む地域。

ふさ‐はじかみ【蜀椒】🔗🔉

ふさ‐はじかみ蜀椒】 〔植〕アサクラザンショウの異称。〈本草和名〉

ふさ‐ふさ【多多・総総】🔗🔉

ふさ‐ふさ多多・総総】 多く集まって垂れさがるさま。「―と実っている」「―とした髪」

ふさふさ‐し・い🔗🔉

ふさふさ‐し・い 〔形〕 (フサブサシイとも) ①仰々しい。大げさである。鹿の子餅「ちつと―・いが百千万と書てくだんせ」 ②ふてぶてしい。図々しい。梅暦「ヤイこの女ア―・い、そのうつくしいしやツ面でまじまじと虚をぬかすか」

ふさ‐も【房藻】🔗🔉

ふさ‐も房藻】 アリノトウグサ科の多年生水草。北半球の温帯に広く分布。細長い茎に羽状に細裂した葉が4個ずつ輪生。夏、白色の小花を葉のつけ根に開く。湖沼などの水中に自生。

ふさ‐やか【多やか】🔗🔉

ふさ‐やか多やか】 繁く多いさま。ふさふさ。たっぷり。源氏物語空蝉「髪はいと―にて」

ふさ‐ようじ【総楊枝・房楊枝】‥ヤウ‥🔗🔉

ふさ‐ようじ総楊枝・房楊枝‥ヤウ‥ 端を打ち砕いて総ふさのようにした楊枝。打楊枝。

ふさ‐りょうり【普茶料理】‥レウ‥🔗🔉

ふさ‐りょうり普茶料理‥レウ‥ ⇒ふちゃりょうり

ふさ・る【臥さる】🔗🔉

ふさ・る臥さる】 〔自四〕 (江戸語) 臥す。寝る。東海道中膝栗毛6「よう―・るやつらぢやな」

ふさわし・い【相応しい】フサハシイ🔗🔉

ふさわし・い相応しいフサハシイ 〔形〕[文]ふさは・し(シク) 相応している。つりあっている。よく似合っている。落窪物語1「さる心ざまや―・しかりけむ」。「その場に―・い服装」 ○ぶさを打つぶさをうつ 不義理をする。特に、借りて返さない。浄瑠璃、新版歌祭文「彼奴きゃつが所はぶさ打つてある」 ⇒ぶ‐さ

ふ‐さん【不参】🔗🔉

ふ‐さん不参】 行事や式典などに参列・出勤または出席しないこと。「―者」

ふ‐さん【賦算】🔗🔉

ふ‐さん賦算】 〔仏〕ふだくばり。時宗独特の行事で、一遍が熊野神から受けた神託にもとづいて、「南無阿弥陀仏、決定往生六十万人」と記した札を配る。

ふさん‐とくしち【不三得七】🔗🔉

ふさん‐とくしち不三得七】 古代、損害を受けた田に対する租税減免制度。実際には損害の程度を調査せず、租の10分の7を官に納め、その余は国司の処分にまかせることとしていた。免三収七。

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