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みだ【弥陀】🔗🔉

みだ弥陀】 阿弥陀あみだの略。

み‐だい【御台】🔗🔉

み‐だい御台】 (ミは敬意を表す接頭語) ①天皇や貴人の食物をのせる台。また、それにのせた食物。宇津保物語藤原君「宮―立てて物まゐる」。源氏物語夕霧「―まゐりなどして」 ②御台所の略。太平記9「足利殿こそ―君達まで皆引き具しまゐらせて、御上洛候はんずるなれ」 ⇒みだい‐だい【御台代】

みだい‐だい【御台代】🔗🔉

みだい‐だい御台代】 御台所に代わってその事に当たるもの。 ⇒み‐だい【御台】

み‐だいどころ【御台所】🔗🔉

み‐だいどころ御台所】 (御台盤所の略)大臣・大将・将軍などの妻の敬称。御簾中ごれんじゅう。みだい。

み‐だいばんどころ【御台盤所】🔗🔉

み‐だいばんどころ御台盤所】 (台盤所の尊敬語)大臣・大将などの妻の敬称。

み‐だえ【水絶え】🔗🔉

み‐だえ水絶え】 水が絶えること。古今和歌集六帖1「あまのかは―もせなむ」

みだけ‐ぜに【乱銭】🔗🔉

みだけ‐ぜに乱銭⇒みだしぜに。狂言、縄綯なわない「奥に大分―がある」

みだ・ける【乱ける】🔗🔉

みだ・ける乱ける】 〔他下一〕 みだれる。ばらばらになる。浮世草子、好色万金丹「結ひ髪は―・け次第よ」

み‐だし【見出し】🔗🔉

み‐だし見出し】 ①見つけだすこと。また、選び出すこと。 ②書籍・帳簿の中の、ある事項を見出すのに便利なように設けた題目。インデックス。 ③辞書で、項目を示す部分。 ④新聞・雑誌などの記事の標題。ヘッディング。

みだし‐がき【乱し書き】🔗🔉

みだし‐がき乱し書き】 秩序なく書き散らすこと。

みだし‐ぜに【乱銭】🔗🔉

みだし‐ぜに乱銭】 緡さしに通してない銭。ばら銭。みだけぜに。

み‐だしなみ【身嗜み】🔗🔉

み‐だしなみ身嗜み】 ①身のまわりについての心がけ。頭髪や衣服を整え、ことばや態度をきちんとすること。「―がいい」 ②教養として、武芸・芸能などを身につけること。また、それらの技芸。

ミダス【Midas】🔗🔉

ミダスMidas】 ギリシア神話で、小アジアのフリギアの王。触れる物すべてが黄金になるようにとの願いがかなえられたが、食べようとするものまでがすべて黄金に化したので空腹に耐えかね、ディオニュソスに救いを求めた。また、アポロンによって耳をロバの耳に変えられたという話もある。

みだ・す【乱す・紊す】🔗🔉

みだ・す乱す・紊す】 〔他五〕 ①秩序を混乱させる。三代実録17「我朝の神国と畏み憚り来れる故実を―・し失ひたまふな」。「風紀を―・す」 ②ばらばらにする。義経記6「昨日―・したる髪をいまだけづりもせず」 ③平静な状態をかきまわす。混乱させる。煩わせる。源氏物語椎本「をのこはいとしも親の心を―・さずやあらむ」。「気持を―・す」

み‐だ・す【見出す】🔗🔉

み‐だ・す見出す】 〔他五〕 ①見はじめる。 ②見てさがし出す。みつけ出す。発見する。

み‐だて【見立て】🔗🔉

み‐だて見立て】 見た感じ。みばえ。源氏物語帚木「よろづに―なく物げなきほどを見すぐして」

みだ‐にょらい【弥陀如来】🔗🔉

みだ‐にょらい弥陀如来】 阿弥陀如来の略。

み‐だぬき【貒狸】🔗🔉

み‐だぬき貒狸】 アナグマの異称。

みだ‐ぶつ【弥陀仏】🔗🔉

みだ‐ぶつ弥陀仏】 阿弥陀仏の略。

み‐だます【見だます】🔗🔉

み‐だます見だます】 (「たます」は分配の単位)地引網漁で網引を見ている者への魚の分配。

み‐だめ【身為】🔗🔉

み‐だめ身為】 身のため。身の利益。日葡辞書「ソナタノミダメ」

みだ・ゆ【乱ゆ】🔗🔉

みだ・ゆ乱ゆ】 〔自下二〕 (上代東国方言)(→)「みだる」に同じ。万葉集14「磯のわかめの立ち―・え」

み‐だ・ゆ【水絶ゆ】🔗🔉

み‐だ・ゆ水絶ゆ】 〔自下二〕 水が絶える。公任集「―・えて浅き瀬とはなるとも」

みだら【淫ら・猥ら】🔗🔉

みだら淫ら・猥ら】 男女間の不品行なさま。だらしがないさま。礼儀の正しくないさま。みだり。淫猥。猥褻。「―な話」

みだらお‐の‐うま【驄馬】ミダラヲ‥🔗🔉

みだらお‐の‐うま驄馬ミダラヲ‥ 葦毛の馬。〈倭名類聚鈔11

みだり‐あし【乱り足】🔗🔉

みだり‐あし乱り足】 ①疲れた足。みだれあし。源氏物語椎本「御中道のほど、―こそ痛からめ」 ②「乱り脚の気」の略。 ⇒みだり【乱り・妄り・濫り・猥り】

みだり‐あし‐の‐け【乱り脚の気】🔗🔉

みだり‐あし‐の‐け乱り脚の気】 脚気かっけ。みだれあしのけ。宇津保物語蔵開下「参うで来むずるを―あがりて東西知らずなむ」 ⇒みだり【乱り・妄り・濫り・猥り】

みだり‐がお【乱り顔】‥ガホ🔗🔉

みだり‐がお乱り顔‥ガホ とりみだした表情・様子。源氏物語蜻蛉「いと止めがたき気色の、いささか―なるを」 ⇒みだり【乱り・妄り・濫り・猥り】

みだり‐かくびょう【乱り脚病】‥ビヤウ🔗🔉

みだり‐かくびょう乱り脚病‥ビヤウ 脚気かっけ。みだりあしのけ。 ⇒みだり【乱り・妄り・濫り・猥り】

みだり‐かぜ【乱り風】🔗🔉

みだり‐かぜ乱り風】 かぜ。風邪。蜻蛉日記「―起りてなん、きこえしやうには、えまゐらぬ」 ⇒みだり【乱り・妄り・濫り・猥り】

みだり‐がまし・い【濫りがましい・猥りがましい】🔗🔉

みだり‐がまし・い濫りがましい・猥りがましい】 〔形〕 (→)「みだりがわしい」に同じ。

みだり‐がわし・い【濫りがわしい・猥りがわしい】‥ガハシイ🔗🔉

みだり‐がわし・い濫りがわしい・猥りがわしい‥ガハシイ 〔形〕[文]みだりがは・し(シク) ①みだれたさまである。乱雑である。源氏物語帚木「唐櫃だつものどもを置きたれば―・しき中を」 ②無作法である。取りみだしている。源氏物語竹河「夜べはいと―・しかりしを、人々いかに見給ひけん」 ③好色がましい。みだらな様子である。源氏物語「世の中の御物語など、まめやかなるも、また例の―・しき事をも聞え出でつつ」。「―・い行為」

みだり‐ごこち【乱り心地】🔗🔉

みだり‐ごこち乱り心地】 とり乱したここち。また、気分の悪いこと。病気の状態。みだれごこち。源氏物語澪標「―のいとかく限りなる折しも」 ⇒みだり【乱り・妄り・濫り・猥り】

みだり‐に【妄りに・濫りに・猥りに】🔗🔉

みだり‐に妄りに・濫りに・猥りに】 〔副〕 秩序をみだして。むやみに。わけもなく。思慮もなく。無作法に。しまりなく。南海寄帰内法伝平安後期点「斯れは亦、漫ミタリニ傷急あつかふことを為るなり」。「―口出しすべきでない」 ⇒みだり【乱り・妄り・濫り・猥り】

みだり‐むね【乱り胸】🔗🔉

みだり‐むね乱り胸】 何となく苦しい胸の病。胸痛。とりかへばや「―いとふかくに起りて」 ⇒みだり【乱り・妄り・濫り・猥り】

みだ・る【乱る・紊る】🔗🔉

みだ・る乱る・紊る】 [一]〔他四〕 (中世以降、次第にミダスに取って代わられる) ①秩序を失わせる。入りまじらせる。源氏物語野分「ほとほとしくこそ吹き―・り侍りにしか」 ②ばらばらにする。散乱させる。後撰和歌集「滝津瀬にたれ白玉を―・りけむ拾ふとせしに袖はひぢにき」 ③平静さを失わせる。混乱させる。源氏物語御法「御物怪などの…人の御心を―・らむとて」 ④騒動を起こす。兵を起こす。平家物語5「平城の先帝、内侍のかみのすすめによつて世を―・り給ひし時」 ⑤(自動詞として古くミダレルと同じに使われた)保たるべき秩序が失われる。収拾がつかなくなる。平静でなくなる。源氏物語柏木「さまざまに、近う遠う心―・るやうなりし世の中に」 [二]〔自下二〕 ⇒みだれる(下一)

みだれ【乱れ】🔗🔉

みだれ乱れ】 ①秩序が失われること。乱雑なこと。「言葉の―」「髪の―」「世の―」 ②心の動揺。思い悩むこと。源氏物語夕霧「かかる―に添へて」 ③天候がくずれること。あらし。源氏物語明石「空の―に」 ④刀剣の刃文はもんが曲線をなすもの。 ⑤能の舞事。拍子がこまかに遅速変化する曲で、舞い方にも乱れ足など特殊な技法を用いる。猩々の乱・鷺の乱の2種がある。 ⑥歌舞伎の下座げざ音楽の一つ。 ⑦箏曲。段物。他の段物と異なり、各段の長さが不揃い。正称、乱輪舌みだれりんぜつ。八橋検校作曲と伝える。 ⑧(上方語)乞食。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「すすり上げすすり上げ、涙に―が身の上は」 ⇒みだれ‐あし【乱れ足】 ⇒みだれ‐あし‐の‐け【乱れ脚の気】 ⇒みだれ‐お【乱れ尾】 ⇒みだれ‐お【乱れ麻】 ⇒みだれ‐お【乱れ緒】 ⇒みだれ‐がき【乱れ書き】 ⇒みだれ‐かご【乱れ籠】 ⇒みだれ‐がみ【乱れ髪】 ⇒みだれ‐ぐさ【乱れ草】 ⇒みだれ‐ぐら【乱れ鞍】 ⇒みだれ‐こい【乱れ恋】 ⇒みだれ‐ごこち【乱れ心地】 ⇒みだれ‐ごころ【乱れ心】 ⇒みだれ‐ごと【乱れ言・漫言】 ⇒みだれ‐ごと【乱れ事】 ⇒みだれ‐ざけ【乱れ酒】 ⇒みだれ‐すがた【乱れ姿】 ⇒みだれ‐ずみ【乱れ墨】 ⇒みだれ‐どり【乱れ鳥】 ⇒みだれ‐ば【乱れ刃】 ⇒みだれ‐ばこ【乱れ箱】 ⇒みだれ‐ばん【乱れ版】 ⇒みだれ‐やき【乱れ焼】 ⇒みだれ‐よ【乱れ世】

みだれ‐あ・う【乱れ合う】‥アフ🔗🔉

みだれ‐あ・う乱れ合う‥アフ 〔自五〕 互いに乱れる。互いに入りまじる。

みだれ‐あし【乱れ足】🔗🔉

みだれ‐あし乱れ足】 ①奔走に疲れた足。また、脚気かっけを患う足。みだりあし。宇津保物語楼上上「―は動かれず侍り」 ②足並の揃わないこと。入り乱れて動き廻ること。太平記17「三尺八寸の長刀、茎短かに取つて―を踏み」 ⇒みだれ【乱れ】

みだれ‐あし‐の‐け【乱れ脚の気】🔗🔉

みだれ‐あし‐の‐け乱れ脚の気】 脚気かっけ。みだりあしのけ。宇津保物語国譲下「日ごろは―にや侍らん、さらに踏みたてられ侍らず」 ⇒みだれ【乱れ】

みだれ‐お【乱れ尾】‥ヲ🔗🔉

みだれ‐お乱れ尾‥ヲ みだれている尾。「長き」の縁語。万葉集7「庭つ鳥かけの垂尾の―の長き心もおもほえぬかも」 ⇒みだれ【乱れ】

みだれ‐お【乱れ麻】‥ヲ🔗🔉

みだれ‐お乱れ麻‥ヲ もつれた麻糸。万葉集13「―のをけを無みと」 ⇒みだれ【乱れ】

みだれ‐お【乱れ緒】‥ヲ🔗🔉

みだれ‐お乱れ緒‥ヲ ①みだれもつれた緒。 ②藁履わらぐつの一種。爪先に編み余りの藁を乱れたままにしたもの。衛府の官人が用いた。みだれおのくつ。 ⇒みだれ【乱れ】

みだれ‐がき【乱れ書き】🔗🔉

みだれ‐がき乱れ書き】 順序を立てずに乱雑に書くこと。みだしがき。みだりがき。 ⇒みだれ【乱れ】

みだれ‐かご【乱れ籠】🔗🔉

みだれ‐かご乱れ籠】 籠製の乱れ箱。 ⇒みだれ【乱れ】

みだれ‐がみ【乱れ髪】🔗🔉

みだれ‐がみ乱れ髪】 ①ふりみだした髪。ばらばらに乱した髪。みだりがみ。日葡辞書「ミダレガミヲフリカケテ、ヲウゼイノナカヲワッテトヲル」 ②(女房詞)田楽でんがく。 (書名別項) ⇒みだれ【乱れ】

みだれがみ【みだれ髪】🔗🔉

みだれがみみだれ髪】 与謝野晶子の歌集。1901年(明治34)刊。奔放自由な歌風で本能の解放をめざし、大きな反響をよびおこした。 →文献資料[みだれ髪]

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