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乱 みだす🔗🔉

【乱】 7画 乙部 [六年] 区点=4580 16進=4D70 シフトJIS=9790 【亂】旧字旧字 13画 乙部 区点=4812 16進=502C シフトJIS=98AA 《常用音訓》ラン/みだ…す/みだ…れる 《音読み》 ラン/ロン〈lun〉 《訓読み》 みだれる(みだる)/みだす/みだれ/おさめる(をさむ) 《名付け》 おさむ 《意味》 {動・形}みだれる(ミダル)。みだす。もつれて、物事の筋道がとおらない。また、そのさま。「治乱興亡」「治マルモ亦タ進ミ、乱ルルモ亦タ進ム」〔→孟子{名}みだれ。戦乱や反乱。「乱将作矣=乱マサニ作ラントス」〔→左伝{動・形}おさめる(ヲサム)。物事のもつれを押さえて筋道を正す。また、そのさま。「予有乱臣十人=予ニ乱臣十人有リ」〔→論語{名}音楽で、楽章の最後をおさめるまとめの一節。「関雎之乱カンショノラン」〔→論語〕 《解字》 会意。左の部分は、糸を上と下から手で引っぱるさま。右の部分は、乙印で押さえるの意を示す。あわせてもつれた糸を両手であしらうさまを示す。もつれ、もつれに手を加えるなどの意をあらわす。おさめるの意味は、後者の転義にすぎない。 《単語家族》 恋レン(心がむすばれる)攣レン(手足がもつれる)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

冗 みだれる🔗🔉

【冗】 4画 冖部 [常用漢字] 区点=3073 16進=3E69 シフトJIS=8FE7 《常用音訓》ジョウ 《音読み》 ジョウ/ニュウ〈rng〉 《訓読み》 あまる/みだれる(みだる) 《意味》 ジョウナリ{動・形}あまる。むだがでる。暇なさま。「冗費(あまってむだな経費)」「兵冗官濫=兵冗ニシテ官濫ナリ」〔→欧陽脩{動・形}たるむ。また、そのさま。「冗漫」 {動・形}みだれる(ミダル)。ごたごたする。ごたごたとしまりがないさま。「冗雑」 《解字》 会意。「冖(やね)+儿(ひと)」で、「説文解字」に、「人の屋下にありて、事なきなり」とある。仕事がなくて、家の中でたるんでいる人間を示す。 《単語家族》 怠懦タイダ・タイジュの懦(だれる、たるむ)茸ジョウ(だらりとたるんだきのこ)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

叨 みだりに🔗🔉

【叨】 5画 口部  区点=5059 16進=525B シフトJIS=99D9 《音読み》 トウ(タウ)〈to・do〉 《訓読み》 むさぼる/みだりに 《意味》 {動}むさぼる。舌を曲げてとろりと舌なめずりする。〈同義語〉→饕トウ。「叨貪トウドン」 {形}みだりに。いじきたない。不相応に恩恵を受けるさま。「叨在知己=叨ニ知己ニ在リ」 《解字》 会意兼形声。「口+音符刀(ゆるく曲がる)」。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

妄 みだり🔗🔉

【妄】 6画 女部 [常用漢字] 区点=4449 16進=4C51 シフトJIS=96CF 《常用音訓》ボウ/モウ 《音読み》 モウ(マウ)/ボウ(バウ)〈wng〉 《訓読み》 みだり/みだりに 《意味》 モウナリ{名・形}みだり。うそ。でたらめなさま。「妄称モウショウ」「俗謂之荊門則妄也=俗ニコレヲ荊門ト謂フハスナハチ妄ナリ」〔→陸游{副}みだりに。いいかげんに。でたらめに。根拠もなく。「不知常妄作凶=常ヲ知ラズシテ妄ニ作ルハ凶ナリ」〔→老子〕 《解字》 会意兼形声。亡は「ない、くらい」などの意を含む。妄は「女+音符亡モウ」で、女性に心がまどわされ、われを忘れたふるまいをすることを示す。 《単語家族》 盲(目がみえない)忘(心にしるしをとどめない)茫ボウ(見えない、ぼんやりしている)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

婬 みだら🔗🔉

【婬】 11画 女部  区点=5321 16進=5535 シフトJIS=9B54 《音読み》 イン(イム)〈yn〉 《訓読み》 みだら 《意味》 {動・形}みだら。いつまでも女性に戯れる。また、そのさま。〈同義語〉→淫イン。「婬逸インイツ(みだら)」 《解字》 会意兼形声。右側は「爪(て)+壬(みごもる)」の会意文字(音イン)で、みごもった女に手をかけることを示す。婬はそれを音符とし、女を加えた字で、いつまでも女の探求に深入りしてやめないこと。 《単語家族》 淫イン(水がどこまでも深入りして、しみこむこと)と同系。 《熟語》 →下付・中付語

撓 みだす🔗🔉

【撓】 15画 部  区点=5790 16進=597A シフトJIS=9D9A 《音読み》 ドウ(ダウ)/ニョウ(ネウ)/トウ(タウ)〈no・no〉 《訓読み》 たわめる(たわむ)/たわむ/ためる(たむ)/みだす/みだれる(みだる) 《意味》 {動}たわめる(タワム)。たわむ。しんなりと曲げる。柔らかに曲がる。「不屈不撓フクツフトウ(くぼまずたわまず)」 {動}ためる(タム)。しんなりと曲げて形を整える。〈類義語〉→矯キョウ(ためる)。「撓曲ドウキョク」 {動}みだす。みだれる(ミダル)。また、こねまわす。▽擾ジョウに当てた用法。「撓乱ドウラン」 《解字》 形声。「手+音符ギョウ」で、柔らかく曲げること。 《単語家族》 嫋ジョウ(しなやか)遶ジョウ(しなやかに曲がる)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

撩 みだれる🔗🔉

【撩】 15画 部  区点=5792 16進=597C シフトJIS=9D9C 《音読み》 リョウ(レウ)〈lio・lio〉 《訓読み》 からげる(からぐ)/いどむ/みだれる(みだる)/もとる/おさめる(をさむ) 《意味》 {動}からげる(カラグ)。ひっかけて、ずるずると引きよせる。からめとる。「撩取リョウシュ(からめとる)」 {動}いどむ。相手をひっかけて引き出す。さそい出す。「撩撥リョウハツ(いどむ)」「撩戦=戦ヒヲ撩ム」 {動}みだれる(ミダル)。もとる。ずるずるとからむ。また、からみあってみだれる。〈同義語〉→繚リョウ(からむ)。「百花撩乱ヒャッカリョウラン(花が咲きみだれる)」 {動}おさめる(ヲサム)。ずるずると長いものをからげて、けりをつける。〈類義語〉→了リョウ。「撩簾リョウレン(すだれをからげておさめる)」 《解字》 会意兼形声。右側の字(音リョウ)は、ずるずると火の延焼するさまで、燎リョウ(かがり火)の原字。撩はそれを音符とし、手を加えた字で、ずるずると長くからむこと。また、長いものをからげて、結末をつけること。 《単語家族》 遼リョウ(長く続く)了(けりをつける)と同系。 《熟語》 →熟語

擾 みだす🔗🔉

【擾】 18画 部  区点=3081 16進=3E71 シフトJIS=8FEF 《音読み》 ジョウ(ゼウ)/ニョウ(ネウ)〈ro〉 《訓読み》 みだす/みだれる(みだる)/わずらわしい(わずらはし)/ならす/なれる(なる) 《意味》 {動}みだす。みだれる(ミダル)。ずるずるとかき回す。うるさくじゃまをして、みだす。「騒擾ソウジョウ」「擾乱ジョウラン」「其勢足以相擾而不足以相斃=ソノ勢ヒモッテアヒ擾スニ足レドモ、モッテアヒ斃スニ足ラズ」〔→蘇轍{形}わずらわしい(ワズラハシ)。じゃまをしてうるさい。また、騒がしい。〈類義語〉→鬧ノウ/ドウ→繞ジョウ(まといつく)。「擾擾ジョウジョウ(ごたごたと騒がしい)」 {動}ならす。なれる(ナル)。じゃれつく。また、じゃれるように、なつかせる。「擾竜=竜ヲ擾ス」 《解字》 会意兼形声。右側の部分はもと人の子どもの形に似たさるを描いた象形文字。狃ジュウとも書き、人にじゃれつくさるのこと。擾は、もとそれを音符とし、手を加えた字で、人になれたさるのように、うるさくじゃますること。のち音符を憂に書き誤り、擾と書くようになった。 《単語家族》 狃(なれる、まといつく)鬧ノウ・ドウ(うるさい)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

攪 みだす🔗🔉

【攪】 23画 部  区点=5788 16進=5978 シフトJIS=9D98 【撹】異体字異体字 15画 部 区点=1941 16進=3349 シフトJIS=8A68 《音読み》 カク/コウ(カウ)/キョウ(ケウ)〈jio〉 《訓読み》 みだす 《意味》 {動}みだす。かきみだす。「攪乱カクラン・コウラン」「午枕閉門無客攪=午枕門ヲ閉ザシテ客ノ攪ス無シ」〔→陸游{動}×型に交差してまぜる。かきまぜる。「攪拌カクハン・コウハン(かきまぜる)」 《解字》 会意兼形声。覺の上部の原字は「爻型に交差するさま+両手+宀(いえ)」からなる会意文字で、知恵を交換して伝授する学校を示す。覺(=覚)はそれを音符とし、見を加えた会意兼形声文字で、意識が×型に交差して、はっと気がつくこと。攪は「手+音符覺」で、×型にまぜること。→覚 《単語家族》 交(型に交差する)紋(型にしめる)などと同系。淆コウ(×型にまじり合う)と最も近い。 《熟語》 →熟語

淫 みだら🔗🔉

【淫】 11画 水部  区点=1692 16進=307C シフトJIS=88FA 《音読み》 イン(イム)〈yn〉 《訓読み》 みだら/ひたる/ひたす 《意味》 インス{動・形}みだら。色ごとに深入りする。ふしだらなさま。〈同義語〉→婬イン。〈類義語〉→耽タン。「姦淫カンイン」「淫蕩イントウ」 インス{動・形}邪悪なことに深入りしてとめどもなくなる。度を越えて深入りする。また、そのさま。「淫雨インウ(とめどもなく降り続く長雨)」「淫祠インシ」 インス{動}物事にふける。邪道に深入りさせる。深く入りこんで悪くする。「富貴不能淫=富貴モ淫スル能ハズ」〔→孟子{動}ひたる。ひたす。じわじわと深くしみこむ。「浸淫シンイン」 《解字》 会意兼形声。右側は「爪(手)+壬(妊娠)」の会意文字(音イン)で、妊娠した女性に手をかけて色ごとにふけること。淫はそれを音符とし、水を加えた字で、水がどこまでもしみこむことをあらわす。邪道に深入りしてふけること。 《単語家族》 耽タン(ふける)沈チン(深くしずむ)深(ふかい)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

淆 みだす🔗🔉

【淆】 11画 水部  区点=6234 16進=5E42 シフトJIS=9FC0 《音読み》 コウ(カウ)/ギョウ(ゲウ)〈xio〉 《訓読み》 みだす/みだれる(みだる) 《意味》 {動}みだす。みだれる(ミダル)。交差して入りまじる。まざる。「玉石混淆ギョクセキコンコウ」 《解字》 会意兼形声。肴は「音符爻(まじわっている形)+肉」の会意兼形声文字で、器の上に交差させてもりつけた肉。淆は「水+音符肴」。 《単語家族》 交肴と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

滑 みだす🔗🔉

【滑】 13画 水部 [常用漢字] 区点=1974 16進=336A シフトJIS=8A8A 《常用音訓》カツ/すべ…る/なめ…らか 《音読み》 カツ(クツ)/ゲチ〈hu〉/コツ/コチ〈g〉 《訓読み》 なめらか(なめらかなり)/すべる/みだす 《意味》 {形}なめらか(ナメラカナリ)。水気があってつるつるするさま。また、物事がつかえずにするする進むさま。〈対語〉→渋→滞(つかえる)。「潤滑」「温泉、水滑洗凝脂=温泉、水滑ラカニシテ凝脂ヲ洗フ」〔→白居易{動}すべる。するするすべる。「滑車」「滑氷(アイススケート)」 {形}ずるい。するするとぬけて尻尾シッポをつかませない。〈同義語〉→猾。「巧滑」「奸滑カンカツ(悪賢くてずるい)」 {動}みだす。ごたまぜにする。まぜかえす。〈同義語〉→猾。〈類義語〉→混→乱。「滑乱」「夷狄滑夏=夷狄夏ヲ滑ス」 「滑稽コッケイ」とは、なめらかな表現で人を自分のペースにのせる才人。また、おどけの知恵。 《解字》 会意兼形声。骨の月を除いた部分は、骨の端が関節の穴にはまりこんで、骨が自在に動くさま。骨はそれに肉づきを加え、自在に動く関節骨を示す。滑は「水+音符骨」で、水気があってなめらかに自由にすべること。→骨 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

溷 みだれる🔗🔉

【溷】 13画 水部  区点=6271 16進=5E67 シフトJIS=9FE5 《音読み》 コン/ゴン〈hn〉 《訓読み》 にごる/けがれる(けがる)/みだれる(みだる)/かわや(かはや) 《意味》 {動・形}にごる。けがれる(ケガル)。ごたまぜになってきたない。〈類義語〉→渾コン→混。「溷濁コンダク(=渾濁)」 {動・形}みだれる(ミダル)。まぜかえして、けじめがつかない。また、そのさま。〈類義語〉→混。「溷淆コンコウ(=混淆)」 {名}かわや(カハヤ)。よごれた所の意から、便所をさす。 《解字》 会意兼形声。右側の字(音コン)は「囗印(かこい)+豕(ぶた)」の会意文字で、きたないぶた小屋のこと。転じて、便所をいう。溷はそれを音符とし、水を加えた字で、ごたまぜになったきたない汚水を示す。 《単語家族》 混や渾コン(どちらも、ごたまぜになってけじめのつかぬこと)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

漫 みだり🔗🔉

【漫】 14画 水部 [常用漢字] 区点=4401 16進=4C21 シフトJIS=969F 《常用音訓》マン 《音読み》 マン/バン〈mn〉 《訓読み》 みちる(みつ)/はびこる/ながい(ながし)/みだり/みだりに/すずろに/そぞろに 《名付け》 ひろ・みつ 《意味》 {動}みちる(ミツ)。はびこる。一面におおう。〈類義語〉→満→蔓{形}ながい(ナガシ)。どこまでもだらだらと続いて、締まりがないさま。〈類義語〉→曼マン→慢。「冗漫」「散漫」 マンタリ{形・副}みだり。みだりに。とりとめがないさま。だらだらと締まりがなく。「漫談」「漫無条理=漫トシテ条理無シ」 {副}すずろに。そぞろに。なんとなく。無意識に。「漫聴=漫ロニ聴ク」「漫巻詩書喜欲狂=漫ロニ詩書ヲ巻イテ喜ンデ狂ハント欲ス」〔→杜甫「漫漫」とは、(イ)大河がいっぱいにみちて流れるさま。▽平声に読む。〈同義語〉満満。「漫漫長流=漫漫タル長流」(ロ)だらだらとながく続くさま。▽平声に読む。〈同義語〉曼曼。「漫漫長夜=漫漫タル長夜」 《解字》 会意兼形声。曼マンは「冒の字の上部(かぶせるおおい)+目+又」の会意文字で、ながいベールを目にかぶせたさま。ながい、一面におおうなどの意を含む。漫は「水+音符曼」で、水がながながと続く、また、水が一面におおうなどの意。→曼 《単語家族》 蔓マン(一面に草がおおう)幔(ながいたれ幕)慢(心が締まりなく伸びる)などと同系。また満(水が一面におおう)と非常に縁が近い。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

濫 みだりに🔗🔉

【濫】 18画 水部 [常用漢字] 区点=4584 16進=4D74 シフトJIS=9794 《常用音訓》ラン 《音読み》 ラン(ラム)〈ln〉 《訓読み》 あふれる(あふる)/みだれる(みだる)/みだりに 《意味》 {動}あふれる(アフル)。水がわくの外にあふれ出る。〈類義語〉→溢イツ。「泛濫ハンラン(=氾濫)」「洪水横流、氾濫於天下=洪水ハ横流シテ、天下ニ氾濫ス」〔→孟子{動}物の表面が水面と同じくらいの高さになるようにひたす。「濫觴ランショウ」 ランス{動}みだれる(ミダル)。物事のわくの外にはみ出て、かってきままなことをする。「小人窮斯濫矣=小人ハ窮スレバココニ濫ス」〔→論語{形}調子はずれであるさま。また、いきすぎであるさま。「濫刑」「濫調(でたらめの文章や調子)」 {副・形}みだりに。むやみに行うさま。また、資格もないのに行うさま。「濫入党中=濫リニ党ノ中ニ入ル」〔→後漢書ランナリ{形}わくをこえて多すぎるさま。「兵冗官濫=兵ハ冗リ官ハ濫ナリ」〔→欧陽脩〕 《解字》 会意兼形声。監は「うつ向いた目+人+水をはった皿サラ」の会意文字で、人がうつむいて水鏡に顔をうつすさま。そのわくの中に収まるようにして、よく見るの意を含む。鑑(かがみ)の原字。檻カン(わくをはめて出ぬようにするおり)と同系のことば。濫は「水+音符監」で、外に出ないように押さえたわくを越えて、水がはみ出ること。→監 《類義》 溢イツは、いっぱいになってあふれること。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

猥 みだりに🔗🔉

【猥】 12画 犬部  区点=6448 16進=6050 シフトJIS=E0CE 《音読み》 ワイ/エ(〈wi〉 《訓読み》 みだりに/みだれる(みだる) 《意味》 {副}みだりに。原則をおし曲げて。「猥自枉屈、三顧臣於艸廬之中=猥ニミヅカラ枉屈シ、三タビ臣ヲ艸廬ノ中ニ顧ミル」〔→諸葛亮{動・形}みだれる(ミダル)。形をくずしてしまう。無原則で、めちゃくちゃであるさま。ごたごたと押しこんであるさま。「猥雑ワイザツ」 {形}いやしいさま。〈類義語〉→穢ワイ。「卑猥ヒワイ」「猥賤ワイセン」 《解字》 会意兼形声。「犬+音符畏(くぼんでまがる、押しまげる)」で、押し下げる、へこむ意を含む。 《単語家族》 畏(心がすくむ)隈ワイ(川岸のへこんで入り江のようになったところ)威(おどしてへこます)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

猾 みだす🔗🔉

【猾】 13画 犬部  区点=6449 16進=6051 シフトJIS=E0CF 《音読み》 カツ(クツ)/ゲチ〈hu〉 《訓読み》 みだれる(みだる)/みだす 《意味》 {動}みだれる(ミダル)。みだす。すべって、みだれる。かきみだす。ルールをはずす。「蛮夷猾夏=蛮夷夏ヲ猾ス」〔→書経{形}すべってとらえようがないさま。ずるいさま。「狡猾コウカツ(ずるくて、悪賢いさま)」 《解字》 会意兼形声。「犬+音符骨(すべる、つるつるまわる)」。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

紛 みだれる🔗🔉

【紛】 10画 糸部 [常用漢字] 区点=4222 16進=4A36 シフトJIS=95B4 《常用音訓》フン/まぎ…らす/まぎ…らわしい/まぎ…らわす/まぎ…れる 《音読み》 フン〈fn〉 《訓読み》 まぎらす/まぎらわす/まぎらわしい/まぎれる(まぎる)/まがう(まがふ)/みだれる(みだる) 《名付け》 お・もろ 《意味》 {動・形}まぎれる(マギル)。まがう(マガフ)。小さい物が入りみだれる。散りみだれてわからなくなる。〈類義語〉→紊ブン/ビン(もつれる)。「紛失」 {名}小さい物が入りみだれた状態。混乱。「紛糾」 フンス・フンタリ{動・形}みだれる(ミダル)。小さい物が分散する。こなごなに飛び散る。また、そのようなさま。〈類義語〉→乱。「紛乱」「紛紛フンプン(多くの小さい物が分散する)」「鴻門玉斗紛如雪=鴻門ノ玉斗紛トシテ雪ノゴトシ」〔→曾鞏〕 〔国〕まぎれる(マギル)。ほかの事に気をとられてわすれる。「多忙に紛れる」 《解字》 会意兼形声。「糸(小さい物の代表)+音符分フン(分散する)」で、小さい物が分散してみだれること。 《単語家族》 分(分散)粉(分散する小さいこな)芬フン(香りが分散する)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

紊 みだす🔗🔉

【紊】 10画 糸部  区点=6904 16進=6524 シフトJIS=E343 《音読み》 ブン/ビン/モン〈wn・mn〉 《訓読み》 みだれる(みだる)/みだす 《意味》 {動}みだれる(ミダル)。みだす。入りくんでみだれる。さまざまにまじってみだす。「有条而不紊=条有ツテ紊レズ」〔→書経〕 《解字》 会意兼形声。「糸+音符文」で、さまざまの色糸が組みあってつくる模様をあらわす。▽紋がよいほうの意味をもつのに対し、紊は悪いほうの意味をもっている。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

訌 みだれる🔗🔉

【訌】 10画 言部  区点=7533 16進=6B41 シフトJIS=E660 《音読み》 コウ/グ〈hng〉 《訓読み》 みだれる(みだる) 《意味》 {名}なかま同士でいい争うこと。うちわもめ。「内訌ナイコウ」 {動}みだれる(ミダル)。組織などが内部からくずれる。もめる。 《解字》 形声。「言+音符工」。 《熟語》 →下付・中付語

闌 みだりに🔗🔉

【闌】 17画 門部  区点=7976 16進=6F6C シフトJIS=E88C 《音読み》 ラン〈ln〉 《訓読み》 さえぎる(さへぎる)/たけなわ(たけなは)/みだりに 《意味》 {名}棒を横に連ねて出入りを止めるもの。おばしま。てすり。欄干。〈同義語〉→欄{動}さえぎる(サヘギル)。出入りをおさえ止める。また、さえぎって防ぐ。 ランタリ{形}たけなわ(タケナハ)。物事のまっ盛りであるさま。まっさいちゅう。盛りの過ぎた時。なかばすぎ。〈同義語〉→爛。「闌夜ランヤ」「月寒夜闌=月寒クシテ夜闌タリ」〔→黄庭堅{動・形}盛りを過ぎて、気がぬける。だらけてみだれたさま。〈同義語〉→爛{副}みだりに。おさえをおかして。かってに。「闌入ランニュウ」 「闌斑ランパン」とは、色がまだらなこと。〈同義語〉爛斑。 《解字》 会意兼形声。「門+音符柬カン・ラン(ひきしめる、おさえとめる)」。出入りをおさえる門の意から、てすり、さえぎるなどの意に転じた。欄干の欄と同じ。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

鬧 みだれる🔗🔉

【鬧】 15画 鬥部  区点=8209 16進=7229 シフトJIS=E9A7 【閙】異体字異体字 13画 門部 区点=7963 16進=6F5F シフトJIS=E87E 《音読み》 ドウ(ダウ)/ニョウ(ネウ)〈no〉 《訓読み》 さわぐ/さわがしい(さわがし)/さわがす/みだれる(みだる) 《意味》 {動・形}さわぐ。さわがしい(サワガシ)。うるさくさわぐ。やかましい。 {動}さわぐ。さわがす。事件や騒動をおこす。さわがしくする。「鬧事ドウジ」 {動}みだれる(ミダル)。かき回す。みだれる。〈類義語〉→擾ジョウ{形}にぎやかで、盛んである。繁雑である。「熱鬧ネツドウ」 《解字》 会意。「鬥(せりあう)+市(多くの人が集まる)」で、さわがしい意を示す。 《単語家族》 擾ジヨウ(うるさくかきまわす)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

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