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そ【俎】🔗🔉

】 ①木製の平板の台で、2足または4足のついたもの。豆とうと共に中国の重要な祭器で、犠牲いけにえの肉をのせて供える。 俎 ②まないた。

○俎上に載せるそじょうにのせる🔗🔉

○俎上に載せるそじょうにのせる 批評などの対象としてとりあげる。まないたに載せる。 ⇒そ‐じょう【俎上】 そじょう‐の‐うお俎上の魚‥ジヤウ‥ウヲ (俎まないたの上の魚は料理される以外の道はないところから)相手のなすがままで、自分の力ではどうにもならない状態やもののたとえ。まないたの鯉。 ⇒そ‐じょう【俎上】

そじょう‐の‐うお【俎上の魚】‥ジヤウ‥ウヲ🔗🔉

そじょう‐の‐うお俎上の魚‥ジヤウ‥ウヲ (俎まないたの上の魚は料理される以外の道はないところから)相手のなすがままで、自分の力ではどうにもならない状態やもののたとえ。まないたの鯉。 ⇒そ‐じょう【俎上】 ○俎上の魚江海に移るそじょうのうおこうかいにうつる (「江海」は川と海)危険を免れて安全の境に入る。 ⇒そ‐じょう【俎上】

○俎上の魚江海に移るそじょうのうおこうかいにうつる🔗🔉

○俎上の魚江海に移るそじょうのうおこうかいにうつる (「江海」は川と海)危険を免れて安全の境に入る。 ⇒そ‐じょう【俎上】 そしょう‐のうりょく訴訟能力】 独立して訴訟行為をなし、または受け得る能力。民事訴訟では行為能力、刑事訴訟では意思能力に準拠する。 ⇒そ‐しょう【訴訟】 そじょう‐ばこ訴状箱‥ジヤウ‥ 江戸幕府で、評定所などに備えておいて、箱訴はこそをする者に訴状を投げ入れさせた箱。→目安箱 ⇒そ‐じょう【訴状】 そしょう‐はんけつ訴訟判決】 訴訟要件または上訴の要件を欠くために、訴えまたは上訴を不適法として却下する判決。門前払い判決。↔本案判決。 ⇒そ‐しょう【訴訟】 そしょう‐ひよう訴訟費用】 訴訟に要する費用のうち、証人の旅費・日当、民事事件の申立手数料など法律が定める費用で、原則として敗訴者・被告人の負担とされるもの。 ⇒そ‐しょう【訴訟】 そしょう‐ぶつ訴訟物】 民事訴訟において審判の対象たる事項。原告によって提出され、裁判所の判決をもって確定されるべき特定の私法上の権利または法律関係。 ⇒そ‐しょう【訴訟】 そしょう‐ほう訴訟法‥ハフ 民事訴訟・刑事訴訟上の手続を定めた法規の総称。 ⇒そ‐しょう【訴訟】 そしょう‐ようけん訴訟要件‥エウ‥ 民事訴訟法上、訴えによって申し立てられた本案の判決、すなわち原告の請求の内容の当否に関する判決をなし得る前提要件。例えば裁判権や当事者能力など。これを欠くと、訴え却下となるのが原則。 ⇒そ‐しょう【訴訟】 そしょう‐よこく‐つうち訴訟予告通知】 訴えを提起しようとするものが相手方に対して書面でその提起を予告する通知。2003年の民事訴訟法改正によって新設。 ⇒そ‐しょう【訴訟】 そ‐しょく素食】 ①肉類を加えず野菜だけの料理。 ②平生の食物。 そ‐しょく粗食】 粗末な食事をすること。また、その食物。「―にたえる」 そ‐しょく蘇軾】 北宋の詩人・文章家。唐宋八家の一人。字は子瞻、号は東坡(居士)。父の洵じゅん、弟の轍てつとともに三蘇と呼ばれる。王安石と合わず地方官を歴任、のち礼部尚書に至る。新法党に陥れられて瓊けい州・恵州に貶謫へんたく。書画もよくした。諡おくりなは文忠。「赤壁賦」ほかが「蘇東坡全集」に収められる。(1036〜1101) そ‐しらぬそ知らぬ】 (しばしば「素知らぬ」と書く。ソは代名詞のソ(其)か。一説、ソラ(空)の約とも)知っていながら何も知らないようなふりをするさま。さりげない。「―顔」「―ふり」 そしられ謗られ】 そしられること。そしりを受けること。宇津保物語貴宮「天の下―を取り」 そしらわ・し謗らはしソシラハシ 〔形シク〕 そしりたくなるさまである。源氏物語少女「やせやせに御ぐし少ななるなどが、かく―・しきなりけり」 そしり謗り・譏り・誹り】 そしること。また、その言。玄奘表啓平安初期点「余の譏ソシリを彼れ己れに起し」。「怠慢の―を免れない」 ⇒そしり‐ぐさ【謗り種】 ⇒そしり‐ごと【謗り言】 ⇒そしり‐どころ【謗り所】 そしり‐ぐさ謗り種】 そしる材料。 ⇒そしり【謗り・譏り・誹り】 そしり‐ごと謗り言】 そしることば。非難の言。 ⇒そしり【謗り・譏り・誹り】 そしり‐どころ謗り所】 非難すべき点。源氏物語夕霧「人の―なく、めやすくすぐし給ふを」 ⇒そしり【謗り・譏り・誹り】 そしり‐はしり (近世語) ①少しばかり。かたはし。特に、話のかたはし。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「団七殿が牢の中で、様々憂き目に逢はつしやる咄の―を聞き」 ②(近世後期「そしり」を「謗そしり」に転用して)謗ること。悪口を言うこと。浮世風呂3「女中たちと寄りこぞつて内の事を―さ」 そ‐しりょう粗飼料‥レウ 粗繊維含量が高く、嵩かさのある飼料。生草・乾牧草・サイレージ・藁の類。→濃厚飼料 そし・る謗る・譏る・誹る】 〔他五〕 悪しざまにいう。わるくいう。非難する。けなす。枕草子75「主―・らぬ従者ずさ」。「人を―・る」 そ‐しろ十代】 (「しろ」は稲1束を収穫する面積)田地の狭いことをいう語。堀河百首「にひばりの―の門田うゑしより」 ⇒そしろ‐だ【十代田】 そしろ‐だ十代田】 十代ほどの田。狭い地積の田地。永久百首「―のわさだかりてのひつぢ稲」 ⇒そ‐しろ【十代】 そ‐しん祖神】 神としてまつる祖先。祖先である神。 そ‐しん素心】 平生のおもい。かねての心。素志。 そ‐しん蘇秦】 中国、戦国時代の縦横家。洛陽の人。斉の鬼谷子に学び、諸国に遊説、秦に対抗する国家連合を作ったが、斉で殺された。死後、張儀がその国家連合を破った。( 〜前317)→合従 そ‐じん庶人⇒しょじん。〈日葡辞書〉 そ・す殺す】 〔他四〕 ころす。〈伊呂波字類抄〉 そ・す過す】 〔他四〕 (他の動詞の連用形に付けて用いる)度をこえて…する。源氏物語帚木「我だけく言ひ―・し侍るに」 そ・す殂す】 〔自サ変〕 (貴人が)死ぬ。 そ・ず損ず】 〔他サ変〕 (ソンズのンが表記されない形) ⇒そんずる そ‐すい疏水・疎水】 ①水を流すこと。 ②灌漑・給水・舟運または発電のために、新たに土地を切り開いて水路を設け、通水させること。また、そのもの。多くは湖沼・河川から開溝して水を引き、地形によってはトンネルを設けることもある。琵琶湖疏水が有名。 そ‐すい疎水】 水となじみにくいこと。「―化」 ⇒そすい‐き【疎水基】 ⇒そすい‐コロイド【疎水コロイド】 ⇒そすい‐せい【疎水性】 そすい‐き疎水基】 水分子となじみにくい原子団。アルキル基・フェニル基の類。油と親和性があるので親油基ともいう。↔親水基。 ⇒そ‐すい【疎水】 そすい‐コロイド疎水コロイド】 水との親和性の小さいコロイド粒子を含む溶液。金属やその硫化物のコロイド水溶液はこれに属し、少量の電解質を加えると凝結をおこしやすい。疎水膠質。↔親水コロイド。 ⇒そ‐すい【疎水】 そすい‐せい疎水性】 水と相互作用が小さく、親和性が小さい性質。油と親和性があるので親油性ともいう。↔親水性 ⇒そ‐すい【疎水】 そ‐すう素数】 〔数〕(prime number)1およびその数自身のほかに約数をもたない正の整数。1を除いた、2、3、5、7、11など。無限に存在する。↔合成数↔非素数 ソステヌートsostenuto イタリア】 〔音〕 ①奏法標語。「音の長さを十分に保って」の意。 ②速度標語。「速度を抑え気味に」の意。「アンダンテ‐―」 そ‐せい素性】 本来の性質。すじょう。 そせい素性】 平安前期の歌僧。三十六歌仙の一人。遍昭の子。出家して雲林院に住む。別称、良因朝臣よしよりのあそん。家集「素性集」。生没年未詳。 そ‐せい粗製】 粗末なつくりかた。粗造。↔精製。 ⇒そせい‐ひん【粗製品】 ⇒そせい‐らんぞう【粗製濫造・粗製乱造】 そ‐せい組成】 ①複数の要素・成分をくみたてて成ること。また、その各要素・成分。 ②〔化〕物質のなりたち方。成分とその化合比とを含めていう。 ⇒そせい‐しき【組成式】 そ‐せい塑性】 (plasticity)変形しやすい性質。外力を取り去っても歪ひずみが残り、変形する性質。可塑性。→弾性→脆性ぜいせい そ‐せい蘇生・甦生】 いきかえること。よみがえること。「人工呼吸で―させる」「雨で草木が―する」 そ‐ぜい租税】 ①みつぎもの。年貢。 ②国家または地方公共団体が、その必要な経費を支弁するために、法律に基づき国民・住民から強制的に徴収する収入。国家の徴収するものを国税、地方公共団体の徴収するものを地方税という。 ⇒そぜい‐かいひ【租税回避】 ⇒そぜい‐こうか【租税公課】 ⇒そぜい‐とくべつそち【租税特別措置】 ⇒そぜい‐ふたんりつ【租税負担率】 ⇒そぜい‐ほう【租税法】 そぜい‐かいひ租税回避‥クワイ‥ 通常用いられない法形式を利用して課税要件の充足を免れ、税負担を減少させあるいは排除する行為。節税に対して、租税法規が予定していない行為をいう。 ⇒そ‐ぜい【租税】 そぜい‐こうか租税公課‥クワ 税金や社会保険料などの公的賦課金。 ⇒そ‐ぜい【租税】 そせい‐しき組成式】 化学式の一種。元素記号を用いて物質の組成を最も簡単な整数比で表した式。酢酸をCHOで表す類。実験式。 ⇒そ‐せい【組成】 そぜい‐とくべつそち租税特別措置】 特定の政策目的を達成するため、税制上の例外規定により行われる税の軽減・優遇措置。投資減税・特別償却など。 ⇒そ‐ぜい【租税】 そせい‐ひん粗製品】 ①粗製の品物。 ②精製品の原料となる物。原綿・原油の類。 ⇒そ‐せい【粗製】 そぜい‐ふたんりつ租税負担率】 ①国・地方の租税収入の国民所得に対する比率。 ②特定の租税における税額の課税標準に対する比率。 ⇒そ‐ぜい【租税】 そぜい‐ほう租税法‥ハフ 租税に関する法規、すなわち納税義務者・課税物件・課税標準・税率・課税方法・納税義務違反者に対する処罰方法などを定めた法規の総称。税法。 ⇒そ‐ぜい【租税】 そせい‐らんぞう粗製濫造・粗製乱造‥ザウ いい加減な作り方で出来の悪い品物をむやみに作ること。 ⇒そ‐せい【粗製】 そ‐せき疎斥】 うとんじしりぞけること。疎外。 そせき疎石⇒むそうそせき(夢窓疎石) そ‐せき礎石】 ①建物の基礎となる石。いしずえ。「―を据える」 ②転じて、物事の土台となるもの。「国家の―となる」 そせき‐ぞう組積造‥ザウ 煉瓦造・石造・ブロック造のように、塊状の材を積み重ねて造る建築。組積構造。 そ‐せつ素雪】 白い雪。「玄冬―の寒さ」 そ‐せつ鼠窃】 (鼠のこそこそと物をぬすむのにたとえた語)こそどろ。こぬすびと。鼠賊。 そせん狙仙⇒もりそせん(森狙仙) そ‐せん祖先】 ①その家の先代以前の人。先祖。 ②今のものに進化する前のもの。「ヒトの―はサル」 ⇒そせん‐すうはい【祖先崇拝】 そ‐ぜん粗膳】 粗末な食事。他人に食事をすすめる時の謙譲語。 そ‐ぜん疎髯】 まばらなひげ。 そせん‐すうはい祖先崇拝】 (ancestor worship)祖先が子孫の生活に超自然的な影響をもたらすという信仰に基づく宗教的な行動。東アジアではその儀礼を一般に祖先祭祀という。 ⇒そ‐せん【祖先】 そそ ①女子の陰部の異称。〈日葡辞書〉 ②裾すそそ‐そ 静かに吹く風の音。また、物の軽く動く音。続詞花和歌集「風の―吹く夏しもぞ」 そ‐そ楚楚】 ①さっぱりとしたさま。あっさりしたさま。 ②(多く若い女性が)清らかで美しいさま。「―とした令嬢」 ③いばらの茂るさま。 そ‐そ其其】 〔感〕 「それそれ」と指し示す声。そら。蜻蛉日記「あなたに人の声すれば、―などのたまふに」 そぞ 衣類や手拭を掛けておく調度。ならし。 そ‐そう沮喪・阻喪‥サウ 元気がくじけて勢いの失せること。気落ちすること。「意気―」 そ‐そう祖宗】 (「祖」は始、「宗」は本の意)君主の始祖と中興の祖。現代以前の代々の君主の総称。 そ‐そう粗相‥サウ ①粗末なこと。粗略なこと。栄華物語若枝「扇なども、賜はせたらむは―にぞあらむかし、など思ひて」 ②そそっかしいこと。軽率。浅井三代記「汝―なる者かな」 ③あやまち。しそこない。また、ぶしつけなこと。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「そばで―言うた」。「とんだ―を致しました」 ④大小便をもらすこと。「子供が―する」 ⇒そそう‐び【粗相火】 そ‐ぞう粗造‥ザウ 粗末に製造すること。 そ‐ぞう粗糙‥ザウ 質があらく、手ざわりのざらざらしていること。 そ‐ぞう塑造‥ザウ 粘土など軟らかで可塑性のある材料で彫刻の原型を造ること。 そ‐ぞう塑像‥ザウ 粘土でつくった像。木で心しんをつくり、藁などを巻きつけ、これに土をつけて像の形をつくり、表面は細かい土で仕上げる。唐代、また天平時代に流行、埝てんしょう・泥像などと呼ばれた。現代では主として彫刻(鋳物)の原型に用いるものをいう。また、石膏像もその一種。 そそう‐び粗相火‥サウ‥ あやまって出した火災。失火。 ⇒そ‐そう【粗相】 そそか・し 〔形シク〕 挙動が騒がしい。あわただしい。そそっかしい。源氏物語横笛「いと―・しう這ひおり騒ぎ給ふ」 ぞぞ‐がみぞぞ髪】 (「ぞぞがみたつ」の略)身の毛がよだつこと。浄瑠璃、博多小女郎波枕「なう磔と聞も―」 ⇒ぞぞがみ‐た・つ【ぞぞ髪立つ】 ぞぞがみ‐た・つぞぞ髪立つ】 〔自四〕 ぞっとして身の毛がよだつ。非常におそろしく思うさまにいう。東海道名所記「ほめそやせばいつとなく―・ちて続けて行く」 ⇒ぞぞ‐がみ【ぞぞ髪】 そそき噪き】 ざわざわ音を立てること。祝詞、大殿祭「取り葺ける草かやの―無く」 そそぎ注ぎ】 (室町時代まではソソキ)そそぐこと。水などが飛び散ってかかること。とばしり。古今和歌集六帖3「赤駒の足の―に濡れにけるかな」 そそぎ‐こ・む注ぎ込む】 〔他五〕 ①流し入れる。流し込む。「ポットに水を―・む」 ②心や力を目標に集中する。「情熱を―・む」「心血を―・む」 そそき‐た・つ噪き立つ】 〔自四〕 そわそわと急ぎ立つ。栄華物語耀く藤壺「―・ちて、二月つごもりに参らせ給ふ」 そそき‐や・む噪き止む】 〔自四〕 せわしいのがやむ。狭衣物語1「今や―・むと物いはで…ゐ給へば」 そそ・く噪く】 [一]〔自他四〕 ①ざわざわする。せかせかと物事をする。堤中納言物語「あすのこと思ひ侍るに今より暇なくて、―・きはむべるぞ」 ②ざわざわさせる。けばだてる。大鏡道長「あこめ…これかれ―・き侍らむもうるさきに」 [二]〔自下二〕 ⇒そそける(下一) そそ・ぐ注ぐ・灌ぐ】 (室町時代まではソソク) [一]〔自五〕 ①水が激しく流れる。応神紀「長瀾たかきなみ―・き湲ながる」 ②雨または雪が降る。降りかかる。源氏物語蓬生「日頃ふりつる名残の雨いま少し―・きてをかしき程に」。太平記17「風交かざまじりに降る山路の雪、甲冑に―・き」 ③涙がしきりに落ちる。新古今和歌集「声はして雲路にむせぶほととぎす涙や―・く宵のむらさめ」 ④流れ入る。流れ込む。「太平洋に―・ぐ川」 ⑤風が吹き入る。玉葉集「さらでだに身にしむ秋の夕暮に松を払ひて風―・くなり」 [二]〔他五〕 ①まきちらす。流しかける。万葉集5「いとのきて痛き疵にはから塩を―・くちふが如く」。義経記5「足は皆踏み損じ、流るる血は紅を―・くが如し」。「植木に水を―・ぐ」 ②液体をつぎこむ。くみ移す。流れ入らせる。「桶に水を―・ぐ」 ③涙をおとす。涙を流す。源氏物語須磨「酔の悲しみの涙―・く春の盃のうち」 ④もっぱらその方へ向ける。集中する。「力を―・ぐ」「愛情を―・ぐ」 そそ・ぐ雪ぐ・濯ぐ】 〔他五〕 (→)「すすぐ」に同じ。「汚名を―・ぐ」 そ‐ぞく粗俗】 粗野な風俗。 そ‐ぞく疎族】 遠縁とおえんの親類。疎属。 そ‐ぞく鼠賊】 こそどろ。こぬすびと。小賊。 そそ‐くさ 精神的にせかされて、あわただしく行動するさま。浄瑠璃、潤色江戸紫「―帰る薬湯伝七」。「―と席を立つ」 ⇒そそくさ‐ぼうず【そそくさ坊主】 そそくさ‐ぼうずそそくさ坊主‥バウ‥ そそっかしい坊主。粗忽な坊主。浄瑠璃、心中宵庚申「言ひ捨て帰る―」 ⇒そそ‐くさ そそくり ①そそくること。 ②(女房詞)手遊び。 そそく・る 〔他四〕 ①せかせかと忙しく事を行う。落窪物語1「おまし所の塵はらひ―・りて」 ②手まさぐる。もてあそぶ。蜻蛉日記「珍らかなる薬玉くすだませむなどいひて、―・りゐたるほどに」 ③うながす。栄華物語楚王夢「若宮の御湯殿はてて、御前に―・りふせ奉りたるを」 そそく・れる 〔自下一〕 時機を逸するなどして、物事をしそこなう。そびれる。転じて、そのためにいらいらする。傾城禁短気「時刻違へば、敷居高く帰り―・れ」 そそけ 髪などの乱れてそそけること。好色一代女5「鬢びんの―をなでつけ」 ⇒そそけ‐がみ【そそけ髪】 そそけ‐がみそそけ髪】 乱れた髪。 ⇒そそけ そそけ‐だ・つそそけ立つ】 〔自五〕 ①髪の毛などがそそける。 ②身の毛がよだつ。ぞっとする。 そそ・ける 〔自下一〕[文]そそ・く(下二) ほつれ乱れる。けばだつ。源氏物語梅枝「―・けたる葦のおひざまなど」 そそっかし・い 〔形〕 (「そそかし」から)態度や性質などに落着きがない。粗忽である。浮世風呂2「私が一体―・いうまれで」。「―・い間違いをする」 そそ‐と 〔副〕 そっと。宗五大草紙「盃に銚子の口を二度―あて」 そそなか・す唆す】 〔他四〕 (→)「そそのかす」2に同じ。浄瑠璃、新版歌祭文「主の娘を―・すとは」 そそなわか・す唆はかすソソナハカス 〔他四〕 そそのかす。〈下学集〉 そそのか・す唆す・嗾す】 〔他五〕 ①せかして行かせる。蜻蛉日記「日暮れぬなど―・す」 ②その気になるように誘いすすめる。特に、悪い方へ誘い導く。「悪事を―・す」 そそ‐ばし・る遽走る】 〔自四〕 あわてて走る。いそがしそうに走る。狭衣物語1「まろは、まして不用なりとて、―・るなれば」 そそ‐め・く 〔自四〕 (ゾゾメクとも) ①落ち着かず、せわしげに騒ぎ立てる。大勢の者がどやどやと音を立てる。ざわざわする。源氏物語夕顔「―・き騒ぐも程なきを」。日葡辞書「ゾゾメク」 ②内緒でひそひそと話す。ささやく。日葡辞書「ソソメク」 そそ‐や・く 〔自四〕 ささやく。私語する。愚管抄5「ふと参りて―・き申して出でにけり」 そそり ①うかれてさわぐこと。ぞめき。好色二代男「下京の若手どもが―に目覚めて」 ②遊里をひやかし歩くこと。遊里に通うこと。また、その人。浮世草子、椀久二世の物語「日本一の―なれば」 ③「早口そそり」の略。 ④歌舞伎で最終の興行日などに、俳優が配役をかえるなど、めいめい滑稽をまじえて演ずること。 ⑤最上等と最下等とをよりわけたあとの中等の茶。 ⇒そそり‐うた【そそり歌】 ⇒そそり‐きょうげん【そそり狂言】 ⇒そそり‐てあい【そそり手合】 ⇒そそり‐びと【そそり人】 ⇒そそり‐ぶし【そそり節】 ⇒そそり‐もの【そそり者】 そそり‐あ・ぐ 〔他下二〕 ゆすって高く上げる。ゆりあげる。神楽歌、早歌「ゆすりあげよ、―・げ」 そそり‐いだ・す 〔自四〕 うかれだす。男色大鑑「俄かに―・して」 そそり‐うたそそり歌(→)「そそりぶし」に同じ。 ⇒そそり そそり‐きょうげんそそり狂言‥キヤウ‥ 女形に敵役を、名題以下の俳優に大役をさせるなど、配役をかえてする歌舞伎狂言。 ⇒そそり そそり‐た・つそそり立つ】 〔自五〕 ①高くそびえたつ。「超高層ビルが―・つ」 ②心がうきたつ。うかれさわぎだす。浄瑠璃、神霊矢口渡「どうも言へぬと―・ち一度にどつと打笑ふ」 そそり‐た・てるそそり立てる】 〔他下一〕 感情・欲望などを盛んに起こさせる。「好奇心を―・てる」 そそり‐てあいそそり手合‥テアヒ (訛ってソソリテヤイとも)そそり者のなかま。嫖客ひょうかくの連中。東海道中膝栗毛2「そそりてやいに前垂がけの競きおいあれば」 ⇒そそり そそり‐びとそそり人】 うかれさわぐ人。嫖客。 ⇒そそり そそり‐ぶしそそり節】 遊郭などのはやり唄。ひやかし客のうたう唄。 ⇒そそり そそり‐ものそそり者】 うかれもの。嫖客。 ⇒そそり そそ・る [一]〔自四〕 ①高くそびえる。万葉集17「白雲の千重ちえを押し分け天―・り高き立山たちやま」 ②心がうき立つ。うかれさわぐ。ぞめく。好色一代女1「かしらに―・らずして、万事おとしつけて居たる客には」 ③遊里をひやかして歩く。遊里に通う。 ④「早口そそり」をする。 [二]〔他五〕 ①揺する。法華経玄賛淳祐点「尋ち復また之を漉ソソリて熱き鉄の地上に置きて」 ②心をうきたたせる。 ③箕であおってえりわける。選別する。〈日葡辞書〉 ④(感情・欲望などを)起こさせる。あおる。「食欲を―・る」「涙を―・る」「興味を―・られる」 そそろ】 鷲・鷹のような猛禽が獲物を食い終わって、その皮毛を丸い形にして吐き出したもの。〈倭名類聚鈔18そぞろ漫ろ】 (スズロの母音交替形) ①何となく心のすすむさま。伊勢物語(一本)「昔、男、みちの国に―にいたりけり」 ②わけもないこと。これというはっきりした理由がないこと。宇治拾遺物語6「―に長者が財を失はんとは、何しにおぼしめさん」。「―に恋しく思われる」 ③そうすべきでもないのに、いわれなく事をするさま。不本意に事を行うさま。蜻蛉日記「この君のかく―なる精進しょうじをしておはするよ」 ④いい加減なこと。軽率なこと。浜松中納言物語5「われ―なりし人と思ひすてて」 ⑤無関係なさま。曾我物語10「何とて頼朝が―なる侍どもをば多く斬りけるぞ」 ⑥程度の著しいさま。むやみ。能因本枕草子正月一日は「霞も霧もへだてぬ空のけしきの、何となく―にをかしきに」 ⑦気持が落ち着かないこと。そわそわすること。夜の寝覚2「箏の琴かき鳴らされたる…我も―に浮きたちぬばかり」。「気も―に発表を待つ」 ⇒そぞろ‐あめ【漫ろ雨】 ⇒そぞろ‐ありき【漫ろ歩き】 ⇒そぞろ‐あるき【漫ろ歩き】 ⇒そぞろ‐うた【漫ろ歌】 ⇒そぞろ‐がみ【漫ろ神】 ⇒そぞろ‐ごころ【漫ろ心】 ⇒そぞろ‐ごと【漫ろ言】 ⇒そぞろ‐ごと【漫ろ事】 ⇒そぞろ‐さむ【漫ろ寒】 ⇒そぞろ‐だち【漫ろ立ち】 ⇒そぞろ‐ぶるい【漫ろ震い】 ⇒そぞろ‐め【漫ろ目】 そぞろ‐あめ漫ろ雨】 思いがけなくも降る雨。 ⇒そぞろ【漫ろ】 そぞろ‐ありき漫ろ歩き(→)「そぞろあるき」に同じ。 ⇒そぞろ【漫ろ】 そぞろ‐あるき漫ろ歩き】 あてどもなく歩きまわること。すずろありき。 ⇒そぞろ【漫ろ】 そぞろ‐うた漫ろ歌】 とりとめもない歌。太平記17「―歌うて」 ⇒そぞろ【漫ろ】 そぞろ‐か 身の丈のすらりと高いさま。源氏物語空蝉「つぶつぶと肥えて、―なる人の」 そぞろ‐がま・し漫ろがまし】 〔形シク〕 (→)「すずろがまし」に同じ。山家集「高き木に―・しき秋の蝉かな」 そぞろ‐がみ漫ろ神】 何となく人の心を誘惑する神。奥の細道「―の物につきて心を狂はせ」 ⇒そぞろ【漫ろ】 そぞろ・く漫ろく】 〔自四〕 (→)「すずろく」に同じ。住吉物語「口あき目はだけていひやる方もなくて―・きゐたり」 そぞろ‐ごころ漫ろ心(→)「すずろごころ」に同じ。 ⇒そぞろ【漫ろ】 そぞろ‐ごと漫ろ言(→)「すずろごと」に同じ。紫式部日記「―につれづれをば慰めつつ」 ⇒そぞろ【漫ろ】 そぞろ‐ごと漫ろ事(→)「すずろごと」に同じ。徒然草「これは―なれば、言ふにも足らず」 ⇒そぞろ【漫ろ】 そぞろ‐さむ漫ろ寒】 秋が深まって、それとなく感ずるほどの寒さ。〈[季]秋〉 ⇒そぞろ【漫ろ】 そぞろ‐さむ・し漫ろ寒し】 〔形ク〕 ①何となく寒い。源氏物語初音「雪やや散りて―・きに」 ②身にしみて、ぞっとするほど感嘆する。源氏物語紅葉賀「今日はまたなき手を尽したる入綾の程、―・く」 そぞろ‐だち漫ろ立ち】 おちつかない気持で何もせずにつっ立っていること。〈日葡辞書〉 ⇒そぞろ【漫ろ】 そぞろ‐び・く漫ろ引く】 〔自他四〕 ①少し後戻りする。 ②(弓を)少し引く。義経記5「二の矢を取てつがひ―・くところを」 そぞろ‐ぶるい漫ろ震い‥ブルヒ 何となく身のふるえること。 ⇒そぞろ【漫ろ】 そぞろ‐め漫ろ目】 見るとはなしに見る目つき。 ⇒そぞろ【漫ろ】 そぞろ‐わ・し漫ろはし‥ハシ 〔形シク〕 (→)「すずろわし」に同じ。源氏物語紅葉賀「いとど及びなきここちし給ふに、―・しきまでなむ」 そ‐そん祖孫】 先祖と子孫。 そ‐だ粗朶】 伐り取った樹の枝。薪とし、また、堤を築く材料や海苔を着生させる材料とする。「―をくべる」 そ‐だい措大・醋大】 (大事を措置するに足るの意) ①書生の美称。 ②書生をあざけっていう語。また、自分をへりくだっていう語。 そ‐だい粗大】 ①あらくて大きなこと。 ②あらくて大まかなこと。おおざっぱ。「―な調査」「―に扱う」 ⇒そだい‐ごみ【粗大塵】 そだい‐ごみ粗大塵】 処理のやっかいな、大きすぎるごみ。多く、大型の家具・電気器具の廃棄物にいう。 ⇒そ‐だい【粗大】 そ‐だた・く 〔他四〕 しっかり抱きしめる。一説に、そっとたたく。また、なでる。古事記「沫雪のわかやる胸を―・き」 そ‐たち其達】 〔代〕 そなたたち。 そだち育ち】 ①そだつこと。成長。成育。「―が早い」 ②そだちがら。そだちかた。「氏より―」「―がいい」 ③(名詞に付けて)その場所・環境で育つこと。「温室―」「下町―」 ⇒そだち‐がら【育ち柄】 ⇒そだち‐ざかり【育ち盛り】 そだち‐がら育ち柄】 すじょう。そだちかた。 ⇒そだち【育ち】 そだち‐ざかり育ち盛り】 子供のからだがもっとも盛んに成長する時期。のびざかり。 ⇒そだち【育ち】 そ‐たつ疎達】 ①物事の筋道が通ること。 ②小事にこだわらないこと。 そだ・つ育つ】 [一]〔自五〕 成長する。おいたつ。大きくなる。平家物語3「ことゆゑなく―・ちけるよ」。「元気に―・つ」「若手が―・つ」「立派な会社に―・つ」 [二]〔他下二〕 ⇒そだてる(下一) そだて育て】 そだてること。 ⇒そだて‐の‐おや【育ての親】 そだて‐あ・げる育て上げる】 〔他下一〕[文]そだてあ・ぐ(下二) そだてて成長させる。「一人前に―・げる」 そだて‐の‐おや育ての親】 養育してもらった親。養父母。里親。↔生みの親 ⇒そだて【育て】 そだ・てる育てる】 〔他下一〕[文]そだ・つ(下二) ①おいたつようにする。成長させる。養育する。大きくなるようにする。平家物語6「いかにもして―・てて人になして見せ給へ」。「苗木を―・てる」「愛を―・てる」 ②教え導く。しこむ。しつける。「後継者を―・てる」 ③おだてる。煽動する。浄瑠璃、女殺油地獄「人に―・てられ」 そだ‐まき粗朶巻(→)柴漬ふしづけ1に同じ。 そ‐だ・る具足る】 〔自四〕 具備する。仏足石歌「三十みそち余り二つの相かたち八十種やそくさと―・れる人の踏みし足跡あとどころ稀にもあるかも」 そたんしゅう曾丹集‥シフ (曾祢丹後掾そねのたんごのじょうの集の意)歌集。1巻。曾祢好忠よしただの毎月集・(好忠)百首および源順したごうの答歌百首の3部その他から成る。新語・俗語を自由に使い、句法・語法にも新しい詠歌法をとる。 そち(→)「そつ」に同じ。 そ‐ち素地⇒そじ そ‐ち措置】 ①とりはからって始末をつけること。処置。「適切な―をとる」 ②社会福祉施設などの利用を法律に従って決定すること。 ソチSochi】 ロシア最南部の保養地。黒海に面し、気候は亜熱帯性。近郊に温泉が湧き、50を超すサナトリウムがある。人口32万9千(2004)。ソーチ。 そ‐ち其方】 〔代〕 ①「それ」と指せる方(の側)。そちら。史記抄「御内は―から逃げさしめ、我はこちから逃げう」 ②目下の相手を指す語。そなた。なんじ。おまえ。狂言、抜殻「―は伯父御の方へいて道具を借つて来い」 そち‐こち其方此方】 ①そちとこち。あちらやこちら。滑稽本、妙竹林話七偏人「顔を突出し―を見れど」 ②かれこれ。浮世風呂3「松の内は早仕舞なり。―するうち這入りそくなふから」 そち‐しゅ其方衆】 〔代〕 おまえたち。そちたち。狂言、六地蔵「とかく―が地蔵に真似て」 そち‐たち其方達】 〔代〕 おまえら。なんじたち。 そちと‐ら其方人等】 〔代〕 おまえら。そちたち。浄瑠璃、心中宵庚申「武士はもとより町人の―まで此の恩を忘るるな」 そち‐にゅういん措置入院‥ニフヰン 〔法〕二人以上の精神保健指定医が診察し、その結果、受診者に精神障害があって自傷他害のおそれがあると認めた場合、都道府県知事が受診者を強制入院させることのできる制度、およびその措置による入院。精神保健福祉法の規定による。 そち‐のけ其方退け】 かまわずに放っておくこと。問題にしないこと。そっちのけ。「仕事など―で遊ぶ」 そち‐の‐みこ帥の皇子】 大宰帥だざいのそつである親王。 そち‐の‐みや帥の宮】 大宰帥である皇族。 そ‐ちゃ粗茶】 粗製の茶。粗末な茶。また、他人にすすめる茶の謙譲語。「―ですが」 そ‐ちゅう疏注・疏註】 本文の注と疏。注疏。 そ‐ちゅうし祖沖之】 中国の数学者・天文学者。南朝宋の太史令(天文台長)。数学書「綴術」を著す。円周率の近似分数7分の22(約率)、113分の355(密率)および近似値3.1415926を与えた。(429〜500) そ‐ちょう租帳‥チヤウ 奈良・平安時代の田租徴収原簿。毎年、国衙こくがから貢調使に託して、太政官に提出された。輸租帳。 そ‐ちょう蘇張‥チヤウ ①中国の戦国時代の雄弁家、蘇秦と張儀。 ②転じて、弁舌のすぐれた人。 ⇒そちょう‐の‐べん【蘇張の弁】 そちょう‐の‐べん蘇張の弁‥チヤウ‥ 弁舌の達者で巧みなこと。雄弁。 ⇒そ‐ちょう【蘇張】 そち‐ら其方】 〔代〕 ➊話し手が「それ」と指せる方向。口語では「そっち」より丁寧な言い方。 ①話し手から見て相手が居る方向。狂言、丼礑どぶかっちり「なぜにまた―へ行かしやつたぞ」 ②相手の関心の向いている方向。「―に曲がってはいけません」 ➋そちらの方向に当たる側。 ①その場所。そこ。口語では「そこ」より丁寧な言い方。「―にお控え下さい」 ②相手または相手方の人が居る場所。「―も好天続きでしょう」 ③そちらの方のもの。二つ以上ある時、相手に(物理的・心理的に)近いものを指す。「―になさいますか」 ④やや丁寧な言い方として相手方を指す語。 そ‐ちん疏陳】 上疏して陳述すること。条理を立てて上申すること。 そ‐ちん訴陳】 訴訟の旨を陳述すること。 ⇒そちん‐じょう【訴陳状】 そちん‐じょう訴陳状‥ジヤウ 中世の訴訟で、訴人(原告)の訴状と論人(被告)の陳状。→三問三答 ⇒そ‐ちん【訴陳】 そつ ①むだ。無益。浄瑠璃、薩摩歌「あくびも―にせまいとて」 ②てぬかり。ておち。「朝顔や人の顔には―がある」(一茶) ⇒そつが無い そつ】 (シュツとも) ①下級の兵士。雑兵。 ②にわか。突然。また、あわてるさま。 ③卒業の略。 ④貴人の死。日本では、令制で四位・五位の人、皇族の王・女王が死ぬこと。 ⑤卒族のこと。 そつ】 (ソチとも。統率する意)律令制で、大宰府だざいふの長官。従三位相当。平安時代以降、帥は多く親王の任となり、実務は権帥ごんのそつか大弐だいにが行なった。 そ‐つい訴追】 ①検察官が刑事事件につき公訴を提起し、これを維持すること。 ②弾劾の申立てをして裁判官・人事官の罷免を求めること。→弾劾裁判所。 ③検事総長などが司法警察職員の懲戒・罷免を求めること。 そ‐つう疎通・疏通】 ①さわりなくとおること。ふさがっているのを開き通すこと。 ②意思の通ずること。条理のよくとおること。「意思の―をはかる」 そ‐つう楚痛】 (「楚」も痛の意)いたみ苦しむこと。 そつ‐えん卒園‥ヱン 保育園・幼稚園を卒業すること。 そっ‐か即下ソク‥ すぐ下。すぐあと。日葡辞書「コトバノソッカニ」 そっ‐か足下ソク‥ [一]〔名〕 ①足のした。あしもと。脚下。 ②手紙の脇付に用い、相手に敬意を示す語。おそば。 [二]〔代〕 (同等の相手を敬っていう称)あなた。貴殿。 ⇒そっか‐てん【足下点】 ぞっ‐か俗化ゾククワ 世俗の風に感化されること。卑俗になってゆくこと。「古都が―する」 ぞっ‐か俗家ゾク‥ 俗人の家。俗人。↔僧家 ぞっ‐かい俗戒ゾク‥ 〔仏〕 ①具体的な禁止条項から成る戒。 ②五戒・八戒など、在家の守るべき戒。 ぞっ‐かい俗界ゾク‥ 俗人の世界。俗世間。「―を避けて生きる」 ぞっ‐かい俗解ゾク‥ 学問的でない通俗的な解釈・解説。「語源―」 ぞっ‐かい俗懐ゾククワイ 名誉・利益など世俗的な思い。俗念。 ぞっ‐かい続開ゾク‥ 会議などを中断した後に、引き続いて開くこと。「委員会を―する」 ぞっ‐かい賊魁ゾククワイ 賊徒の巨魁。賊徒のかしら。 ぞっ‐かく俗客ゾク‥ 俗人の客。無風流な客。 ぞっ‐かく属格ゾク‥ 〔言〕(genitive case)(→)所有格に同じ。 そっかく‐き測角器ソク‥ 角度を測定する器械の総称。最も簡単なものは円または半円形板に角度を目盛りして、求める角の頂点に中心を一致させて測る。角度計。 そっ‐かざん側火山ソククワ‥ 火山の中腹や裾野に新たに噴火して生じた小火山。富士山の宝永山や有珠山うすざんの昭和新山の類。寄生火山。 そっか‐てん足下点ソク‥ 〔天〕(→)天底てんていに同じ。 ⇒そっ‐か【足下】

そ‐とう【俎豆】🔗🔉

そ‐とう俎豆】 中国の祭器。転じて、礼法・祭式。→俎→豆とう

まな‐いた【俎板・俎・真魚板】🔗🔉

まな‐いた俎板・俎・真魚板】 (魚を料理するのに用いる板の意)食材を庖丁で切る時に用いる板、または台。〈倭名類聚鈔14⇒まないた‐ぎ【俎板木・俎木】 ⇒まないた‐の‐こい【俎板の鯉】 ⇒まないた‐びらき【俎開き】 ⇒俎板に載せる

まないた‐ぎ【俎板木・俎木】🔗🔉

まないた‐ぎ俎板木・俎木】 樋の水門の戸に取り付けて、その戸をおろすのに用いる框かまち⇒まな‐いた【俎板・俎・真魚板】 ○俎板に載せるまないたにのせる 批判・議論の対象にする。俎上そじょうに載せる。 ⇒まな‐いた【俎板・俎・真魚板】

○俎板に載せるまないたにのせる🔗🔉

○俎板に載せるまないたにのせる 批判・議論の対象にする。俎上そじょうに載せる。 ⇒まな‐いた【俎板・俎・真魚板】 まないた‐の‐こい俎板の鯉‥コヒ まな板の上の鯉が料理されるのをただ待つしかないように、相手のなすがままで逃げ場のない境遇をいう。「俎上そじょうの魚」「俎上の鯉」とも。 ⇒まな‐いた【俎板・俎・真魚板】 まないた‐びらき俎開き】 東京都台東区東上野の報恩寺で、毎年正月12日に大鯉を料理する行事。 ⇒まな‐いた【俎板・俎・真魚板】 マナウスManaus】 ブラジル北西部、アマゾン川中流の河港都市。19世紀末にはゴム景気で繁栄。今日では自由貿易地帯として工業を誘致、またアマゾン観光の基地。人口159万2千(2003)。マナオス。 まな‐うら眼裏】 (現代短歌の歌語)かつて見た姿や情景が思い描かれる、目の奥。まぶたの裏。 ま‐なお真直‥ナホ まっすぐなこと。正直。万葉集7「―にしあらば何か嘆かむ」 ま‐なか真中】 まんなか。ただなか。もなか。 ま‐なか間中・間半】 ①(西日本などで)1間いっけんの半分。また、畳やむしろの半分。 ②(1間四方の半分を使ったところから。九州南部地方で)便所。 まな‐か真名鹿】 (マナは称美の意を表す接頭語。一説、「真男鹿さおじか」の真男をマナと誤読してできた語か)しか。神代紀「―の皮を全剥うつはぎにはぎて」 ま‐な‐かい眼間・目交‥カヒ (「目の交かい」の意)目と目との間。眼の前。まのあたり。万葉集5「―にもとなかかりて安眠やすいし寝さぬ」 まな‐がき真名書】 真名、すなわち漢字で書くこと。また、その書いたもの。 まな‐がつお真魚鰹・鯧‥ガツヲ マナガツオ科の海産の硬骨魚。全長約60センチメートル。体は側扁し、輪郭は丸みのある菱形で、蒼銀白色。口は小さい。背びれとしりびれとは鎌形。美味。南日本産。広義にはマナガツオ科魚類の総称。〈[季]冬〉 ま‐な‐かぶら】 目のふち。まぶち。まかぶら。〈倭名類聚鈔3まなが・る 〔他四〕 未詳。手足をさし交わして抱く意、目を見合わせる意、長々と寝る意などの説がある。古事記「沫雪の若やる胸をたくづのの白き腕ただむきそだたきたたき―・り」 マナグアManagua】 ニカラグア共和国の首都。1858年建設。1972年の大地震で被災。人口100万9千(2001)。 マナグア 撮影:田沼武能 まな‐ぐい真魚食・真魚咋‥グヒ 魚を料理して食物とすること。また、その料理。古事記「天あめの―献たてまつる」 ま‐な‐こ】 (「目の子」の意) ①黒眼くろめ。〈倭名類聚鈔3〉 ②めだま。眼球。目。「―を閉じる」「ねぼけ―」 ③見ること。また、見る目。眼界。眼識。源氏物語薄雲「罪重くて天の―おそろしく思ひ給へらるる事を」 ⇒まなこ‐い【眼居】 ⇒まなこ‐ざし【眼差】 まなご真砂】 砂のこまかいもの。まさご。万葉集14「相模道さがむじのよろぎの浜の―なす」 ⇒まなご‐じ【真砂地】 ⇒まなご‐つち【真砂地】 まな‐ご愛子】 いとしご。最愛の子。万葉集7「人ならば母が―そ」 まなこ‐い眼居‥ヰ 物を見る目のさま。まなざし。目つき。枕草子41「―などもうたてよろづになつかしからねど」 ⇒ま‐な‐こ【眼】 まなこ‐ざし眼差(→)「まなこい(眼居)」に同じ。天草本平家物語「さればこそ、―、骨柄けしからぬ者と存じたほどに」 ⇒ま‐な‐こ【眼】 まなご‐じ真砂地‥ヂ こまかな砂の土地。砂地。 ⇒まなご【真砂】 まなご‐つち真砂地(→)「まなごじ」に同じ。万葉集12「真若の浦の―間無く時無し」 ⇒まなご【真砂】 まな‐ごよみ真名暦】 漢字で書いた暦。女子用の仮名暦に対していう。 ま‐な‐さき眥・眦(→)「まなじり」に同じ。〈類聚名義抄〉 ま‐な‐ざし目差・眼指】 目の表情。目つき。まなこざし。太平記26「誠に思切たる―事こつがら」。「愁いを含んだ―」 まなざ・す眼差す】 〔他五〕 (マナザシの動詞化)視線を向ける。見る対象とする。指向する。 ま‐な・し間無し】 〔形ク〕 ①隙間がない。 ②時間のへだたりがない。絶え間がない。万葉集17「かほとりの―・くしば鳴く春の野に」 まなし‐かたま無目堅間・無目籠】 堅く編んで塗料を塗りなどして舟に使った目のつんだ竹籠。まなしかつま。神代紀「―を作りて…海に沈む」 まなし‐かつま無間勝間(→)「まなしかたま」に同じ。古事記「即ち―の小船を造り」 まな‐しき末那識】 〔仏〕(→)末那まなに同じ。 まな‐じょ真名序】 漢文で書かれた序文。 ま‐な‐じり眥・眦・睚】 (「目の後しり」の意)目じり。〈倭名類聚鈔3〉↔目頭まがしら ⇒眥を決す

まないた‐の‐こい【俎板の鯉】‥コヒ🔗🔉

まないた‐の‐こい俎板の鯉‥コヒ まな板の上の鯉が料理されるのをただ待つしかないように、相手のなすがままで逃げ場のない境遇をいう。「俎上そじょうの魚」「俎上の鯉」とも。 ⇒まな‐いた【俎板・俎・真魚板】

まないた‐びらき【俎開き】🔗🔉

まないた‐びらき俎開き】 東京都台東区東上野の報恩寺で、毎年正月12日に大鯉を料理する行事。 ⇒まな‐いた【俎板・俎・真魚板】

[漢]俎🔗🔉

 字形 〔人(亻・)部7画/9画/4857・5059〕 〔音〕ソ(呉) 〔訓〕まないた [意味] ①祭りのとき犠牲いけにえを供える机。「俎豆・樽俎そんそ」 ②まないた。魚肉などを料理する台。「俎上」 ▷[爼]は異体字。

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