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しのぎ【凌ぎ】🔗🔉

しのぎ凌ぎ】 ①しのぐこと。堪えること。 ②(一時をしのぐ意)(→)非時ひじ2に同じ。

しの・ぐ【凌ぐ】🔗🔉

しの・ぐ凌ぐ】 〔他五〕 物事をおのれの下に押しふせる意。 ①物を押しふせる。踏みつける。おおいかぶさる。万葉集8「宇陀の野の秋萩―・ぎ鳴く鹿も妻に恋ふらく吾にはまさじ」「高山の菅の葉―・ぎ降る雪の」 ②山・波などをのりこえる。万葉集10「天の川白浪―・ぎ…漕ぎくらむ」。平家物語8「かの玄奘三蔵の流沙葱嶺を―・がれけん苦しみも是にはいかでかまさるべき」 ③障害・困難などと闘って、それをのりこえる。また、それを堪え忍ぶ。我慢する。平家物語11「或る時は漫々たる大海に風波の難を―・ぎ」。こんてむつすむん地「多くの難儀を―・がれたる人々にたくらべては、汝が―・ぐ事はわづかの事なり」。「雨露を―・ぐ」「飢えを―・ぐ」「―・ぎやすい季節」 ④あなどる。いやしめる。新撰字鏡1「侮、伊也志、又、阿奈止留、又、志乃久」 ⑤数量・程度・力量などが、あるところをこえる。凌駕りょうがする。「師を―・ぐ力量」「前年を―・ぐ売上げ」

のうぜん‐かずら【凌霄花】‥カヅラ🔗🔉

のうぜん‐かずら凌霄花‥カヅラ (ノウゼンは古名ノウセウ(陵苕)の転)ノウゼンカズラ科の蔓性落葉樹。中国原産の観賞用植物。高さ約10メートル。幹は付着根によって他物によじ上る。夏、茎頂に橙赤色の大花を開く。〈[季]夏〉。〈文明本節用集〉 のうぜんかずら ノウゼンカズラ 提供:ネイチャー・プロダクション

のうぜん‐はれん【凌霄葉蓮】🔗🔉

のうぜん‐はれん凌霄葉蓮】 ノウゼンハレン科の多年草。園芸上は一年草で、ナスタチウムと通称。南米ペルー原産。茎は蔓性。葉は円形でハスの葉に似るがずっと小形で、裏面は白い。夏から秋に、葉腋から長花柄を出し、黄色または鮮紅色の大形の美花を開く。観賞用。原産地では根を食用。金蓮花。 のうぜんはれん

りょう‐うん【凌雲】🔗🔉

りょう‐うん凌雲】 ①雲をしのぐように高いこと。 ②俗世を高く超越すること。 ⇒りょううん‐かく【凌雲閣】 ⇒りょううん‐だい【凌雲台】 ⇒りょううん‐の‐こころざし【凌雲の志】

りょううん‐かく【凌雲閣】🔗🔉

りょううん‐かく凌雲閣】 東京都台東区浅草公園にあった12階の煉瓦造の建物。1890年(明治23)の建造。高さ50メートル。1923年(大正12)の関東大震災に倒壊し、撤去。俗称、十二階。 ⇒りょう‐うん【凌雲】

りょううんしゅう【凌雲集】‥シフ🔗🔉

りょううんしゅう凌雲集‥シフ 日本最初の勅撰漢詩集。正称「凌雲新集」。1巻。嵯峨天皇の勅によって小野岑守みねもりら撰。814年(弘仁5)成立か。作者24人、91編(現存本)を収める。唐詩の影響下、詩文隆盛期を反映。

りょううん‐だい【凌雲台】🔗🔉

りょううん‐だい凌雲台】 魏の文帝が洛陽に築かせた楼閣。書家が楼上にかかげる額を書くのに苦心したあまり、下りて来たときには、その頭髪が雪のように白くなっていたという。凌雲観。 ⇒りょう‐うん【凌雲】

りょううん‐の‐こころざし【凌雲の志】🔗🔉

りょううん‐の‐こころざし凌雲の志】 [漢書揚雄伝「帝反かえって縹縹ひょうひょうとして陵雲の志あり」]世俗の世界から抜け出して、別天地に遊ぶ願い。 ⇒りょう‐うん【凌雲】

りょう‐が【凌駕・陵駕】🔗🔉

りょう‐が凌駕・陵駕】 他のものをしのいでその上に出ること。「他社を―する」

りょう‐ぎゃく【凌虐・陵虐】🔗🔉

りょう‐ぎゃく凌虐・陵虐】 はずかしめいじめること。

りょう‐しゅくか【凌叔華】‥クワ🔗🔉

りょう‐しゅくか凌叔華‥クワ (Ling Shuhua)中国の作家。北京生れ。自伝的小説をロンドンで刊行。作「宴のあと」など。(1900〜1990)

りょうしょう‐か【凌霄花】‥セウクワ🔗🔉

りょうしょう‐か凌霄花‥セウクワ 〔植〕ノウゼンカズラの異称。

りょう‐じょく【凌辱・陵辱】🔗🔉

りょう‐じょく凌辱・陵辱】 ①他人をあなどりはずかしめること。「―を受ける」 ②女を暴力で犯すこと。

りょう・ず【凌ず・陵ず】🔗🔉

りょう・ず凌ず・陵ず】 〔他サ変〕 ひどい目にあわせる。いじめる。乱暴する。また、拷問する。大鏡道兼「この君、人しもこそあれ、くちなは―・じ給ひて」。更級日記「このをのこ罪し―・ぜられば」

りょうは‐せい【凌波性】🔗🔉

りょうは‐せい凌波性】 船舶の、波浪中を航走できる性能。

りょう‐はん【凌犯・陵犯】🔗🔉

りょう‐はん凌犯・陵犯】 しのぎおかすこと。

りょう‐ぶ【凌侮・陵侮】🔗🔉

りょう‐ぶ凌侮・陵侮】 あなどりはずかしめること。

りょう‐もうしょ【凌濛初】🔗🔉

りょう‐もうしょ凌濛初】 明代の文学者。字は玄房、号は初成。烏程(浙江湖州)の人。自作を含めた白話短編小説集「初刻拍案驚奇」「二刻拍案驚奇」を編集。(1580〜1644)→三言二拍

りょう‐りゃく【陵轢・凌轢】🔗🔉

りょう‐りゃく陵轢・凌轢⇒りょうれき。平家物語1「馬より取つて引き落し、散々に―して」

りょう‐れき【陵轢・凌轢】🔗🔉

りょう‐れき陵轢・凌轢】 ①あなどりさげすむこと。しのいでふみつけにすること。りょうりゃく。 ②不和になること。軋轢あつれき

[漢]凌🔗🔉

 字形 〔冫部8画/10画/人名/4631・4E3F〕 〔音〕リョウ(呉)(漢) 〔訓〕しのぐ [意味] ①しのぐ。相手の上にのしあがる。こえる。「凌駕りょうが・凌雲」 ②あなどる。力ずくでおかす。「凌辱」 [解字] 形声。「冫」+音符「」(=盛り上がる)。氷が厚く盛り上がる意。転じて、他のものより上にのぼる、相手を圧倒する意。 [難読] 凌霄花のうぜんかずら

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