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広辞苑の検索結果 (22)

しのぎ【凌ぎ】🔗🔉

しのぎ凌ぎ】 ①しのぐこと。堪えること。 ②(一時をしのぐ意)(→)非時ひじ2に同じ。

しの・ぐ【凌ぐ】🔗🔉

しの・ぐ凌ぐ】 〔他五〕 物事をおのれの下に押しふせる意。 ①物を押しふせる。踏みつける。おおいかぶさる。万葉集8「宇陀の野の秋萩―・ぎ鳴く鹿も妻に恋ふらく吾にはまさじ」「高山の菅の葉―・ぎ降る雪の」 ②山・波などをのりこえる。万葉集10「天の川白浪―・ぎ…漕ぎくらむ」。平家物語8「かの玄奘三蔵の流沙葱嶺を―・がれけん苦しみも是にはいかでかまさるべき」 ③障害・困難などと闘って、それをのりこえる。また、それを堪え忍ぶ。我慢する。平家物語11「或る時は漫々たる大海に風波の難を―・ぎ」。こんてむつすむん地「多くの難儀を―・がれたる人々にたくらべては、汝が―・ぐ事はわづかの事なり」。「雨露を―・ぐ」「飢えを―・ぐ」「―・ぎやすい季節」 ④あなどる。いやしめる。新撰字鏡1「侮、伊也志、又、阿奈止留、又、志乃久」 ⑤数量・程度・力量などが、あるところをこえる。凌駕りょうがする。「師を―・ぐ力量」「前年を―・ぐ売上げ」

のうぜん‐かずら【凌霄花】‥カヅラ🔗🔉

のうぜん‐かずら凌霄花‥カヅラ (ノウゼンは古名ノウセウ(陵苕)の転)ノウゼンカズラ科の蔓性落葉樹。中国原産の観賞用植物。高さ約10メートル。幹は付着根によって他物によじ上る。夏、茎頂に橙赤色の大花を開く。〈[季]夏〉。〈文明本節用集〉 のうぜんかずら ノウゼンカズラ 提供:ネイチャー・プロダクション

のうぜん‐はれん【凌霄葉蓮】🔗🔉

のうぜん‐はれん凌霄葉蓮】 ノウゼンハレン科の多年草。園芸上は一年草で、ナスタチウムと通称。南米ペルー原産。茎は蔓性。葉は円形でハスの葉に似るがずっと小形で、裏面は白い。夏から秋に、葉腋から長花柄を出し、黄色または鮮紅色の大形の美花を開く。観賞用。原産地では根を食用。金蓮花。 のうぜんはれん

りょう‐うん【凌雲】🔗🔉

りょう‐うん凌雲】 ①雲をしのぐように高いこと。 ②俗世を高く超越すること。 ⇒りょううん‐かく【凌雲閣】 ⇒りょううん‐だい【凌雲台】 ⇒りょううん‐の‐こころざし【凌雲の志】

りょううん‐かく【凌雲閣】🔗🔉

りょううん‐かく凌雲閣】 東京都台東区浅草公園にあった12階の煉瓦造の建物。1890年(明治23)の建造。高さ50メートル。1923年(大正12)の関東大震災に倒壊し、撤去。俗称、十二階。 ⇒りょう‐うん【凌雲】

りょううんしゅう【凌雲集】‥シフ🔗🔉

りょううんしゅう凌雲集‥シフ 日本最初の勅撰漢詩集。正称「凌雲新集」。1巻。嵯峨天皇の勅によって小野岑守みねもりら撰。814年(弘仁5)成立か。作者24人、91編(現存本)を収める。唐詩の影響下、詩文隆盛期を反映。

りょううん‐だい【凌雲台】🔗🔉

りょううん‐だい凌雲台】 魏の文帝が洛陽に築かせた楼閣。書家が楼上にかかげる額を書くのに苦心したあまり、下りて来たときには、その頭髪が雪のように白くなっていたという。凌雲観。 ⇒りょう‐うん【凌雲】

りょううん‐の‐こころざし【凌雲の志】🔗🔉

りょううん‐の‐こころざし凌雲の志】 [漢書揚雄伝「帝反かえって縹縹ひょうひょうとして陵雲の志あり」]世俗の世界から抜け出して、別天地に遊ぶ願い。 ⇒りょう‐うん【凌雲】

りょう‐が【凌駕・陵駕】🔗🔉

りょう‐が凌駕・陵駕】 他のものをしのいでその上に出ること。「他社を―する」

りょう‐ぎゃく【凌虐・陵虐】🔗🔉

りょう‐ぎゃく凌虐・陵虐】 はずかしめいじめること。

りょう‐しゅくか【凌叔華】‥クワ🔗🔉

りょう‐しゅくか凌叔華‥クワ (Ling Shuhua)中国の作家。北京生れ。自伝的小説をロンドンで刊行。作「宴のあと」など。(1900〜1990)

りょうしょう‐か【凌霄花】‥セウクワ🔗🔉

りょうしょう‐か凌霄花‥セウクワ 〔植〕ノウゼンカズラの異称。

りょう‐じょく【凌辱・陵辱】🔗🔉

りょう‐じょく凌辱・陵辱】 ①他人をあなどりはずかしめること。「―を受ける」 ②女を暴力で犯すこと。

りょう・ず【凌ず・陵ず】🔗🔉

りょう・ず凌ず・陵ず】 〔他サ変〕 ひどい目にあわせる。いじめる。乱暴する。また、拷問する。大鏡道兼「この君、人しもこそあれ、くちなは―・じ給ひて」。更級日記「このをのこ罪し―・ぜられば」

りょうは‐せい【凌波性】🔗🔉

りょうは‐せい凌波性】 船舶の、波浪中を航走できる性能。

りょう‐はん【凌犯・陵犯】🔗🔉

りょう‐はん凌犯・陵犯】 しのぎおかすこと。

りょう‐ぶ【凌侮・陵侮】🔗🔉

りょう‐ぶ凌侮・陵侮】 あなどりはずかしめること。

りょう‐もうしょ【凌濛初】🔗🔉

りょう‐もうしょ凌濛初】 明代の文学者。字は玄房、号は初成。烏程(浙江湖州)の人。自作を含めた白話短編小説集「初刻拍案驚奇」「二刻拍案驚奇」を編集。(1580〜1644)→三言二拍

りょう‐りゃく【陵轢・凌轢】🔗🔉

りょう‐りゃく陵轢・凌轢⇒りょうれき。平家物語1「馬より取つて引き落し、散々に―して」

りょう‐れき【陵轢・凌轢】🔗🔉

りょう‐れき陵轢・凌轢】 ①あなどりさげすむこと。しのいでふみつけにすること。りょうりゃく。 ②不和になること。軋轢あつれき

[漢]凌🔗🔉

 字形 〔冫部8画/10画/人名/4631・4E3F〕 〔音〕リョウ(呉)(漢) 〔訓〕しのぐ [意味] ①しのぐ。相手の上にのしあがる。こえる。「凌駕りょうが・凌雲」 ②あなどる。力ずくでおかす。「凌辱」 [解字] 形声。「冫」+音符「」(=盛り上がる)。氷が厚く盛り上がる意。転じて、他のものより上にのぼる、相手を圧倒する意。 [難読] 凌霄花のうぜんかずら

大辞林の検索結果 (21)

しのぎ【凌ぎ】🔗🔉

しのぎ [3][0] 【凌ぎ】 〔動詞「しのぐ(凌)」の連用形から〕 (1)その時の障害や困難に耐え,またそれを克服すること。また,その手段。「当座の―にはなるだろう」 (2)〔「一時をしのぐ」意から〕 会葬者に振る舞う食事。非時食(ヒジジキ)。 (3)〔接尾語的に用いる〕 しのぐこと。「その場―」「退屈―」

しの・ぐ【凌ぐ】🔗🔉

しの・ぐ [2][0] 【凌ぐ】 (動ガ五[四]) (1)苦痛や困難に屈しないで,耐えしのぶ。苦難を乗り越える。また,防ぎ止める。「弾圧を―・ぐ」「飢えを―・ぐ」「―・ぎやすい気候」「雨風を―・ぐ」 (2)あるものを超えてそれ以上になる。…にまさる。「若者を―・ぐ気力」「身長では兄を―・ぐ」「全盛時を―・ぐ人気」 (3)押さえつける。押し伏せる。「高山の菅(スガ)の葉―・ぎ降る雪の/万葉 1655」 (4)草や波を押しわけて進む。「宇陀の野の秋萩―・ぎ鳴く鹿も/万葉 1609」「はるばると波路を―・いで行く/平家 2」 (5)侮る。軽んずる。「何処までも人を―・いだ仕打な薬売は/高野聖(鏡花)」 [可能] しのげる [慣用] 糊口(ココウ)を―

のうぜん-かずら【凌霄花】🔗🔉

のうぜん-かずら ―カヅラ [5] 【凌霄花】 ノウゼンカズラ科のつる性落葉木本。中国原産。気根を出して他物をはい上がる。葉は羽状複葉。夏,黄赤色の大きい漏斗状の花を多数つける。漢名,凌霄花(リヨウシヨウカ)。のうぜん。のうぜんか。[季]夏。 凌霄花 [図]

のうぜん-はれん【凌霄葉蓮】🔗🔉

のうぜん-はれん [5] 【凌霄葉蓮】 キンレンカの別名。

りょう-うん【凌雲】🔗🔉

りょう-うん [0] 【凌雲】 (1)雲の上に突き出すように高いこと。 (2)俗世間を超越していること。

りょううん=の志(ココロザシ)🔗🔉

――の志(ココロザシ) 超然として世外にありたいという望み。

りょううん-かく【凌雲閣】🔗🔉

りょううん-かく 【凌雲閣】 東京浅草公園にあった一二階建てのれんが造りの建物。関東大震災で倒壊。通称,十二階。

りょううん-だい【凌雲台】🔗🔉

りょううん-だい 【凌雲台】 中国,魏(ギ)の文帝が築かせた高い楼閣。凌雲観。

りょううんしゅう【凌雲集】🔗🔉

りょううんしゅう リヨウウンシフ 【凌雲集】 最初の勅撰漢詩集。一巻。嵯峨天皇の下命により,小野岑守(オノノミネモリ)・菅原清公(スガワラノキヨトモ)らが撰。814年成立。嵯峨天皇・小野岑守ら作者二四人,詩数九一首を収める。凌雲新集。

りょう-が【凌駕・陵駕】🔗🔉

りょう-が [1] 【凌駕・陵駕】 (名)スル 他のものを追い抜いてその上に立つこと。「総合力で他チームを―する」

りょう-ぎゃく【陵虐・凌虐】🔗🔉

りょう-ぎゃく [0] 【陵虐・凌虐】 (名)スル (1)ひどくはずかしめ,しいたげること。「何とて民を―して/慨世士伝(逍遥)」 (2)〔法〕 特別公務員暴行陵虐罪では,暴行以外の方法で,精神的・肉体的にはずかしめ,苦痛を与えること。裸にする,食事を与えない,睡眠を妨害するなど。

りょう-しょう【凌霄】🔗🔉

りょう-しょう ―セウ [0] 【凌霄】 「凌霄花(リヨウシヨウカ)」に同じ。

りょうしょう-か【凌霄花】🔗🔉

りょうしょう-か ―セウクワ [3] 【凌霄花】 ノウゼンカズラの漢名。

りょう-じょく【陵辱・凌辱】🔗🔉

りょう-じょく [0] 【陵辱・凌辱】 (名)スル (1)人をあなどって,はずかしめること。「―の限りを尽くす」「大にして強なるものは,小にして弱なるものを―することあらん/真善美日本人(雪嶺)」 (2)女を力ずくで犯すこと。暴行。

りょう・ず【凌ず・陵ず】🔗🔉

りょう・ず 【凌ず・陵ず】 (動サ変) 責めさいなむ。痛めつける。「けふの生贄にあたりつる人のゆかりを―・じわづらはすべからず/宇治拾遺 10」

りょう-ぶ【凌侮・陵侮】🔗🔉

りょう-ぶ [1] 【凌侮・陵侮】 (名)スル あなどりはずかしめること。凌辱(リヨウジヨク)。凌蔑。「五大洲の―を受く/近世紀聞(延房)」

りょう-れき【凌轢・陵轢】🔗🔉

りょう-れき [0] 【凌轢・陵轢】 (名)スル ふみにじること。ふみつけにすること。りょうりゃく。「邑に君あり村に長あり各相―して之を統一する事なからしむ/新聞雑誌 40」

しのぐ【凌ぐ】(和英)🔗🔉

しのぐ【凌ぐ】 [耐える]endure;→英和 bear;→英和 stand;→英和 [防ぐ]keep out;shelter oneself from;[切り抜ける]tide over;[追い越す]exceed;→英和 surpass;→英和 get ahead.凌ぎやすい mild.→英和

のうぜんかずら【凌霄花】(和英)🔗🔉

のうぜんかずら【凌霄花】 《植》a trumpet creeper.

りょうが【凌駕する】(和英)🔗🔉

りょうが【凌駕する】 surpass;→英和 excel;→英和 exceed;→英和 outdo;→英和 be far ahead of.

りょうじょく【凌辱する】(和英)🔗🔉

りょうじょく【凌辱する】 insult (侮辱する);→英和 [女を]violate;→英和 rape.→英和

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