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い・ず【出づ】イヅ🔗⭐🔉
い・ず【出づ】イヅ
[一]〔自下二〕
内にあって見えなかったものが外へ現れる(移る)こと。
①出る。出て行く。崇神紀「朝戸にも―・でて行かな」
②表に現れる。人目にたつ。万葉集12「こもりぬのしたゆ恋ひ余り白波のいちしろく―・でぬ人の知るべく」
③生まれる。生ずる。音などが発せられる。伊勢物語「身に瘡かさも一つ二つ―・でたり」。源氏物語明石「音もいと二なう―・づる琴どもを」
④(限定された境域から)離れる。去る。出家する。離脱する。栄華物語月宴「その暁に―・で給ひて、法師になり給ひにけり」。徒然草「必ず生死しようじを―・でむと思はむに」
⑤外に向かってはり出す。でっぱる。徒然草「甲香かいこうは…口のほどの細長にして―・でたる貝のふたなり」
⑥…に出所がある。由来する。もとづく。「自分一個の意志に―・づる行為」
⑦他の動詞の連用形に付いて、「出る」の意を添える。竹取物語「こがね・しろかね・るり色の水、山より流れ―・でたり」
[二]〔他下二〕
内や奥などにあって見えないものを、外や表などから見えるようにすること。
①出す。あらわす。万葉集17「乱るる心言ことに―・でて言はばゆゆしみ」
②他の動詞の連用形に付いて、「出す」の意を添える。源氏物語帚木「よろづの御装ひ何くれと珍しきさまに調じ―・で給ひつつ」
いだし【出し】🔗⭐🔉
いだし【出し】
(イダスの連用形)
⇒いだし‐あこめ【出し衵】
⇒いだし‐うちき【出し袿】
⇒いだし‐ぎぬ【出し衣】
⇒いだし‐ぐるま【出し車】
⇒いだし‐づま【出し褄】
⇒いだし‐ふづくえ【出文机】
いだし‐あこめ【出し衵】🔗⭐🔉
いだし‐あこめ【出し衵】
(→)「いだしぎぬ」1に同じ。
⇒いだし【出し】
いだし‐あわ・す【出し合す】‥アハス🔗⭐🔉
いだし‐あわ・す【出し合す】‥アハス
〔他下二〕
両方からさし出す。互いに出しあう。
いだし‐うちき【出し袿】🔗⭐🔉
いだし‐うちき【出し袿】
(→)「いだしぎぬ」1に同じ。枕草子4「桜のなほしに―して」
⇒いだし【出し】
いだし‐ぎぬ【出し衣】🔗⭐🔉
いだし‐ぎぬ【出し衣】
①直衣のうしの下、指貫さしぬきの上に、下着の衣きぬの裾の端を現して着ること。いだしあこめ。いだしうちき。いだしづま。
出し衣
②装飾の目的で、女房の衣の裾や袖口を簾みすの下からはみ出させておくこと。また、その衣。うちだし。うちで。
⇒いだし【出し】

いだし‐ぐるま【出し車】🔗⭐🔉
いだし‐ぐるま【出し車】
①行幸・儀式・賀茂祭の時、女官・女房の乗用のため官から貸し出した牛車ぎっしゃ。だしぐるま。すいしゃ。宇津保物語国譲上「人の参るやうにて―にてよるよる必ず」
②女房などが「いだしぎぬ」をして乗った牛車。源氏物語賢木「八省に立て続けたる―どもの袖口、色あひも」
⇒いだし【出し】
いだし‐た・つ【出し立つ】🔗⭐🔉
いだし‐た・つ【出し立つ】
〔他下二〕
うながして外に出す。いでたたせる。伊勢物語「あしたには狩に―・ててやり」
いだし‐づま【出し褄】🔗⭐🔉
いだし‐づま【出し褄】
(→)「いだしぎぬ」1に同じ。
⇒いだし【出し】
いだし‐ぬ・く【出し抜く】🔗⭐🔉
いだし‐ぬ・く【出し抜く】
〔他四〕
油断させて先を越す。だしぬく。十訓抄「終に―・かれにけり」
いだ・す【出す】🔗⭐🔉
いだ・す【出す】
〔他五〕
(イヅの他動詞形)
➊内にこもっているものを外部に移動させる。
①外へ行かせる。出発させる。万葉集15「大船を荒海に―・し」
②勤めなどにおもむかせる。源氏物語須磨「宮づかへに―・し給へりしに」
③人前に示す。さし出す。提出する。竹取物語「帳のうちよりも―・さず、いつき養ふ」。土佐日記「ある女の書きて―・せる歌」
➋内にあるものを何かの形で表面に表す。
①顔色に出す。源氏物語賢木「かねての御気色にも―・し給はざりつることなれば」
②思っていることを言葉に表す。歌う。吟ずる。源氏物語行幸「世の人聞きに、しばしこの事―・さじとせちにこめ給へど」。源氏物語梅枝「拍子取りて梅が枝―・したる程」
③生じさせる。発生させる。ひきおこす。大鏡伊尹「きのふ事―・したりし童べとらふべし」
④出袿いだしうちきにする。枕草子247「あこめのくれなゐならずは、おどろおどろしき山吹を―・して」
➌(動詞の連用形に付いて)
①ある動作を内から外へ向かって行う。伊勢物語「外との方を見―・して臥せるに」
②ある動作に伴う結果が表に現れるようにする。「仰せ―・す」「作り―・す」
いで【出】🔗⭐🔉
いで【出】
姓氏の一つ。
⇒いで‐たかし【出隆】
いで‐あ・う【出で逢ふ】‥アフ🔗⭐🔉
いで‐あ・う【出で逢ふ】‥アフ
〔自四〕
行きあう。であう。竹取物語「御使に竹取―・ひて泣くこと限りなし」
いで‐いり【出で入り】🔗⭐🔉
いで‐いり【出で入り】
①出ることとはいること。ではいり。源氏物語末摘花「心あわただしき―に」
②立ち居ふるまい。進退動作。土佐日記「家の人の―、にくげならず」
③紛争。訴訟沙汰。でいり。日本永代蔵1「其約束をのばし、―になる事なりしに」
いで‐い・る【出で入る】🔗⭐🔉
いで‐い・る【出で入る】
〔自四〕
出たりはいったりする。ではいりする。源氏物語東屋「うけばりたる気色にて―・らんに」
いで・いる【出で居る】‥ヰル🔗⭐🔉
いで・いる【出で居る】‥ヰル
〔自上一〕
出ている。出てすわる。万葉集9「墨吉すみのえの岸に―・ゐて」
いで‐おぶね【出で小舟】‥ヲ‥🔗⭐🔉
いで‐おぶね【出で小舟】‥ヲ‥
港を出る小舟。
いで‐かて‐に【出でかてに】🔗⭐🔉
いで‐かて‐に【出でかてに】
出ることができないで。出られないで。万葉集14「赤駒が門出をしつつ―せしを見たてし家の児らはも」→かてに
いで‐ぎえ【出で消え】🔗⭐🔉
いで‐ぎえ【出で消え】
できばえのはえないこと。見劣りのすること。源氏物語若菜下「かかる折ふしの歌は…なかなか―して」↔出で映え
いで・く【出で来】🔗⭐🔉
いで・く【出で来】
〔自カ変〕
①出てくる。現れる。万葉集20「大君のみことかしこみ―・くれば」
②生まれる。起こる。生ずる。産する。今昔物語集5「王の宮に火―・きぬ」
③めぐりあう。でくわす。土佐日記「風も吹かずよき日―・きて漕ぎ行く」
④成就する。できる。風姿花伝「上手のしたらんが、しかも―・きたらんを」
いで‐すさり【出で退り】🔗⭐🔉
いで‐すさり【出で退り】
出ようとしては、しりごみすること。いざようこと。為忠後百首「居待いまちの月の―する」
いで‐た・つ【出で立つ】🔗⭐🔉
いで‐た・つ【出で立つ】
〔自四〕
①出て、そこに立つ。万葉集16「門に―・ち待てど来まさぬ」
②事を起こす。始める。古今和歌集序「遠き所も―・つ足もとより始りて」
③出発する。旅立つ。万葉集20「今日よりは顧みなくて大君の醜しこの御楯みたてと―・つわれは」
④世に出る。出世する。宇津保物語藤原君「かくかへすがへす物はついでを越さず―・ちつべきものなり」
⑤よそおう。身支度する。宇治拾遺物語11「心ことに―・ちて」
いで‐づら【出で頬】🔗⭐🔉
いで‐づら【出で頬】
出しゃばること。また、そういう人をののしる語。
いで‐どころ【出で所】🔗⭐🔉
いで‐どころ【出で所】
本源。起源。でどころ。〈日葡辞書〉
いで‐ばえ【出で映え・出で栄え】🔗⭐🔉
いで‐ばえ【出で映え・出で栄え】
できばえのよいこと。見映えのすること。源氏物語帚木「折節につけて―するやうもありかし」↔出で消え
いで‐まし【出で座し】🔗⭐🔉
いで‐まし【出で座し】
天皇・皇子がいでますこと。おでまし。みゆき。行幸。万葉集1「わご大君の―の山越す風の」
⇒いでまし‐どころ【出座処】
⇒いでまし‐の‐みや【出座の宮】
いで‐ま・す【出で座す】🔗⭐🔉
いで‐ま・す【出で座す】
〔自四〕
①(「出づ」を敬っていう語)おでかけになる。白氏文集天永点「一人出イテマスに、容易たやすからず」
②(「来る」を敬っていう語)おいでになる。万葉集8「梅の花咲ける月夜つくよに―・さじとや」
③(「居る」を敬っていう語)いたまう。おられる。万葉集20「百代ももよ―・せわが来るまで」
いで‐むか・う【出で向ふ】‥ムカフ🔗⭐🔉
いで‐むか・う【出で向ふ】‥ムカフ
〔他四〕
①出向いて行く。万葉集20「東男は―・ひ顧みせずて」
②出て対面する。源氏物語若紫「まづ―・ひてあはれにうち語らひ」
○居ても立っても居られないいてもたってもいられない
不安やいらだち、喜びなどで、じっとしていられない。
⇒いる【居る】
いで‐ゆ【出で湯】🔗⭐🔉
いで‐ゆ【出で湯】
温泉。今昔物語集14「其の谷に百千の―有り」
しゅつ【出】🔗⭐🔉
しゅつ【出】
(スイとも)
①内から外へでること。だすこと。↔入。
②ある場所・地位または家系などから出たものであること。生れ。「藤原氏の―」
③でしゃばること。さしでがましいこと。狂言、楽阿弥「もとより楽阿弥は―なるつらざしにて」
ず【出】ヅ🔗⭐🔉
ず【出】ヅ
〔自下二〕
「いづ」の約。出る。万葉集14「色にづなゆめ」「卜うらにでにけり」
だし【出し】🔗⭐🔉
だし【出し】
①城の出丸でまる。日葡辞書「シロ(城)ノダシ」
②幟のぼりなどの頭に付ける飾り物。
③兜かぶと人形の頭に付けた厚紙の飾り物。
④「出し風かぜ」の略。
⑤「出し汁」の略。「昆布で―をとる」
⑥手段として利用するもの。方便。口実。「―にする」「―に使う」
だし‐あ・う【出し合う】‥アフ🔗⭐🔉
だし‐あ・う【出し合う】‥アフ
〔他五〕
各自が互いに金品などを出す。
だし‐いれ【出し入れ】🔗⭐🔉
だし‐いれ【出し入れ】
出すことと入れること。出したり入れたりすること。しゅつにゅう。「金銭の―」
だし‐おき【出し置き】🔗⭐🔉
だし‐おき【出し置き】
取り出して時を経たこと。また、そのもの。「―の沢庵」
だし‐おくれ【出し遅れ】🔗⭐🔉
だし‐おくれ【出し遅れ】
出し遅れること。「証文の―」
だし‐おく・れる【出し遅れる】🔗⭐🔉
だし‐おく・れる【出し遅れる】
〔自下一〕
出すべき時機に遅れる。
だし‐おしみ【出し惜しみ】‥ヲシミ🔗⭐🔉
だし‐おしみ【出し惜しみ】‥ヲシミ
出すことを惜しむこと。出すことをしぶること。「知識を―する」
だし‐おし・む【出し惜しむ】‥ヲシム🔗⭐🔉
だし‐おし・む【出し惜しむ】‥ヲシム
〔他五〕
金品や力など、自分の物を使うのを惜しむ。出し渋る。「1円でも―・む」
だし‐かぜ【出し風】🔗⭐🔉
だし‐かぜ【出し風】
船を出すのに便利な風の意で、陸地から海に向かって吹く風。だし。
だし‐がら【出し殻】🔗⭐🔉
だし‐がら【出し殻】
①煮出してだし汁をとったあとのかす。
②茶殻。
だし‐ぎり【出し切り】🔗⭐🔉
だし‐ぎり【出し切り】
①出しきること。
②絶えず出していること。出したままであること。出しっぱなし。
だし‐き・る【出し切る】🔗⭐🔉
だし‐き・る【出し切る】
〔他五〕
出し尽くす。すっかり出してしまう。「力を―・る」
だし‐げた【出し桁】🔗⭐🔉
だし‐げた【出し桁】
腕木うでぎの端にのせるなどして外方に持ち出した桁。
だし‐こ【出し子】🔗⭐🔉
だし‐こ【出し子】
煮出して味付けに用いる小鰯などの干物。煮出し子。にぼし。
だし‐こぶ【出し昆布】🔗⭐🔉
だし‐こぶ【出し昆布】
煮出し汁につかう昆布。だしこんぶ。
だし‐ざめ【出し鮫】🔗⭐🔉
だし‐ざめ【出し鮫】
鮫皮を巻いたままで柄糸つかいとを巻いてない刀の柄。近世、短刀の拵こしらえに多く用いた。
だし‐しぶ・る【出し渋る】🔗⭐🔉
だし‐しぶ・る【出し渋る】
〔他五〕
出すことをしぶる。金銭などをしぶしぶ出す。
だし‐じゃこ【出し雑魚】🔗⭐🔉
だし‐じゃこ【出し雑魚】
煮出しに用いる、乾燥した小魚。
だし‐じる【出し汁】🔗⭐🔉
だし‐じる【出し汁】
鰹節・昆布・椎茸しいたけなどを煮出した汁。にだし。だし。
だし‐ちゃ【出し茶】🔗⭐🔉
だし‐ちゃ【出し茶】
煎じ出して用いる茶。せんじちゃ。風俗文選「世もつて隠元茶と号す。これは是―なり」
だしっ‐こ【出しっこ】🔗⭐🔉
だしっ‐こ【出しっこ】
①互いに出し合うこと。
②互いに共同の目的で出し合うこと。特に、費用を出し合って飲食などをすること。だしあい。洒落本、辰巳婦言「おツかたまつて、―のおでんしら菊」
だしっ‐ぱなし【出しっ放し】🔗⭐🔉
だしっ‐ぱなし【出しっ放し】
出したままにしておくこと。「水道の水を―にする」
○足して二で割るたしてにでわる
両者の性格や特徴の中間をとる。「足して二で割った妥協案」
⇒た・す【足す】
だし‐なげ【出し投げ】🔗⭐🔉
だし‐なげ【出し投げ】
相撲の手の一つ。相手のまわしを取り、一方の足を大きく引いて体を開きながら投げ、相手を土俵に這わせるように倒すもの。上手出し投げと下手出し投げとに分化。
○他事無したじなし
①ほかの事をかえりみない。余念がない。宇治拾遺物語12「ただ囲碁を打つほかは―」
②よそよそしくない。親しい。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「その駕籠これへと他事なき風情」
⇒た‐じ【他事】
だし‐ぬ・く【出し抜く】🔗⭐🔉
だし‐ぬ・く【出し抜く】
〔他五〕
①他人の隙をうかがったりだましたりして、自分が先に事をする。狂言、宗論「―・いて宿を取らう」。夏目漱石、それから「人を―・いて旅行するなんて」
②突然に声をかける。尾崎紅葉、紫「茶を一口今嚥むだばかりのところを―・かれて周章狼狽ながら」
だし‐ぬけ【出し抜け】🔗⭐🔉
だし‐ぬけ【出し抜け】
①不意に事をすること、事が起こること。また、そのさま。いきなり。突然。唐突。「―の話に驚く」「―に腕をつかまれる」
②だしぬくこと。浮世風呂2「おれを―にして皆出たナ」
だし‐ばり【出し梁】🔗⭐🔉
だし‐ばり【出し梁】
〔建〕小屋梁に続いて入側いりがわや縁側などの下屋げやに長く突き出して取り付けた梁。多く斜めに置く。
だし‐びん【出し鬢】🔗⭐🔉
だし‐びん【出し鬢】
髪の鬢を出っ張らせて髪を結うこと。また、その結った髪、あるいはその鬢。
だし‐べい【出し塀】🔗⭐🔉
だし‐べい【出し塀】
射撃や物見のため、城の塀の一部を外へ突き出したもの。
だし‐まえ【出し前】‥マヘ🔗⭐🔉
だし‐まえ【出し前】‥マヘ
割りあてられた金額。割り前。世間胸算用1「観音講の―も」
だしまき‐たまご【出し巻卵】🔗⭐🔉
だしまき‐たまご【出し巻卵】
卵にだし汁を加えて巻き込みながら仕上げた卵焼。
だし‐みせ【出し見世・出し店】🔗⭐🔉
だし‐みせ【出し見世・出し店】
(京阪で)床店とこみせ。
だし‐もの【出し物】🔗⭐🔉
だし‐もの【出し物】
①(「演し物」とも書く)芝居や演芸など、興行の上演演目。
②主演者が芸の真価を発揮できるような得意の演目。
③酒席に出す料理。
だし‐やぐら【出し矢倉・出し櫓】🔗⭐🔉
だし‐やぐら【出し矢倉・出し櫓】
①城郭の外に出して造ったやぐら。
②かついで移動することのできる簡単なやぐら。かきやぐら。
③和船の舳へまたは艫ともの方に突き出したやぐら。だしやね。
だし‐わり【出し割り】🔗⭐🔉
だし‐わり【出し割り】
醤油・酢などに出し汁を加えて薄めたもの。付け汁・掛け汁などにする。
だ・す【出す】🔗⭐🔉
だ・す【出す】
〔他五〕
(「いだす」から転じて、室町時代以後に現れた形)
➊内にこもっているものを外へ遣やる。
①内から外に移す。「蒲団の外に足を―・す」「鼻血を―・す」「芽を―・す」
②出発させる。天草本平家物語「馬ども乗せて舟―・せとおほせらるれば」。「バスを―・す」
③身近な所から離して、他へ移す。他へさし出す。「奉公に―・す」「東京へ―・す」「息子を大学に―・す」
④送る。「手紙を―・す」
⑤あたえる。東海道中膝栗毛発端「表向きいとまを―・して」
⑥相手の前に移動させる。供する。提出する。続猿蓑「麁相そそうなる膳は―・されぬ牡丹かな」(風弦)。天草本伊曾保物語「諸人座に列つて居る所へ獣の舌ばかり調へて―・いた」。「答案を―・す」「お茶を―・す」「資金を―・す」
⑦出品する。「展覧会に絵を―・す」
⑧出版する。発行する。また、出版物に記事などをのせる。「新聞を―・す」「雑誌に小説を―・す」
⑨卒業させる。「大学を―・す」
➋内にあるものを外に表す。
①心の内を表す。日葡辞書「コトバヲダス」。「不満を口に―・す」
②露出する。日葡辞書「ハヲダス」。「肌を―・す」
③物事をはっきり示す。「証拠を―・してごらん」
④発生させる。「火事を―・す」
⑤生み出す。「この学校から健康優良児を―・した」
➌物事に手をつける。とりかかる。日葡辞書「テヲダス」。「店を―・す」
➍勢いづかせる。盛んにする。曠野「精―・してつむとも見えぬ若菜かな」(野水)。「速力を―・す」
➎(動詞の連用形に付いて)
①その動作によって外に現れるようにする。天草本平家物語「六代御前とてあるを必ず尋ね―・いて失ひ奉れ」。「照らし―・す」「探し―・す」
②その動作を始める意を表す。天草本平家物語「あさましうあわて騒いだことどもを思ひ出いて語り―・し」。猿蓑「闇の夜や子供泣き―・す蛍舟」(凡兆)。「あの男はやり―・すと早い」「走り―・す」
⇒出す事は舌を出すも嫌い
○出す事は舌を出すも嫌いだすことはしたをだすもきらい🔗⭐🔉
○出す事は舌を出すも嫌いだすことはしたをだすもきらい
出し惜しむことのたとえ。たいへんけちなことのたとえ。出すものは舌を出すのもいや。
⇒だ・す【出す】
たずさ・う【携ふ】タヅサフ
[一]〔自四〕
①互いに手をとる。連れだつ。同伴する。万葉集4「わぎもこと―・ひ行きてたぐひてをらむ」
②ある事柄にかかわる。関係する。愚管抄5「東国武士は夫ふまでも弓箭に―・ひて候へば」
[二]〔他下二〕
⇒たずさえる(下一)
たずさ・える【携える】タヅサヘル
〔他下一〕[文]たづさ・ふ(下二)
①手にさげて持って行く。身につけて持つ。さげる。奥の細道「樫の杖を―・へて我々が先に立ちて行く」。「手土産を―・えて訪れる」
②引きつれて行く。伴って行く。良寛自筆歌抄「けふもかも子らがありせば―・へて野辺の若菜を摘まましものを」。「妻子を―・えて上京する」
③(「手を―・える」の形で)手を取り合う。また、共に行動する。
たずさわ・る【携わる】タヅサハル
〔自五〕
①互いに手をとる。連れだつ。万葉集17「思ふどち馬うち群れて―・り出で立ち見れば」
②物にひっかかる。和泉式部集「難波潟みぎはの葦に―・る舟とはなしにある我が身かな」
③ある事柄に関係をもつ。従事する。徒然草「世俗の事に―・りて生涯を暮すは下愚の人なり」。「教育に―・る」
ダスター【duster】
①埃ほこりを払う布。
②(→)ダスト‐コートに同じ。
③(→)ダスト‐シュートに同じ。
⇒ダスター‐コート
ダスター‐コート
(duster coat)
⇒ダスト‐コート
⇒ダスター【duster】
たずたず・しタヅタヅシ
〔形シク〕
確かでなく心細い。おぼつかない。たどたどしい。万葉集4「夕闇は道―・し月待ちて行かせ吾が背子その間にも見む」
ダスト【dust】
ちり。ほこり。くず。「スター‐―」
⇒ダスト‐コート【dustcoat】
⇒ダスト‐シュート【dust chute】
ダスト‐コート【dustcoat】
塵除ちりよけの上着・コート。ダスター。ダスター‐コート。
⇒ダスト【dust】
ダスト‐シュート【dust chute】
高層建築物にあるごみ棄て装置。各階を通した垂直な穴で、各階で投入されたごみは下に集積される。
⇒ダスト【dust】
たず・ぬ【尋ぬ・訊ぬ】タヅヌ
〔他下二〕
⇒たずねる(下一)
たずね【尋ね】タヅネ
たずねること。「お―の件」
⇒たずね‐さた【尋ね沙汰】
⇒たずね‐びと【尋ね人】
⇒たずね‐もの【尋ね物】
たずね‐あぐ・む【尋ね倦む】タヅネ‥
〔他五〕
たずねて行き着くことができない。たどりつけない。夏目漱石、虞美人草「眼を皿に、足を棒に、―・んだ当人は」
たずね‐あ・てる【尋ね当てる】タヅネ‥
〔他下一〕
尋ねて見付けだす。苦心して目当てのものを捜しだす。
たずね‐あわ・せる【尋ね合わせる】タヅネアハセル
〔他下一〕[文]たづねあは・す(下二)
あちこち尋ねて聞き合わせる。問い合わせる。
たずね‐い・ず【尋ね出づ】タヅネイヅ
〔他下二〕
たずねだす。さがしだす。蜻蛉日記中「しほの煙は―・でずや」
たずね‐いだ・す【尋ね出す】タヅネ‥
〔他五〕
たずねだす。さがしだす。
たずね‐い・る【尋ね入る】タヅネ‥
〔自四〕
たずねて深く入りこむ。分け入って尋ねる。「山中深く―・る」
たずね‐さた【尋ね沙汰】タヅネ‥
事件の真相を調査し、適切な処置を行うこと。平家物語2「一々に召し取つて―仕るべし」
⇒たずね【尋ね】
たずね‐だ・す【尋ね出す】タヅネ‥
〔他五〕
あちこち尋ねて、さがしだす。
たずね‐と・る【尋ね取る】タヅネ‥
〔他五〕
①尋ねてひきとる。探して手に入れる。源氏物語帚木「尼にもなさで―・りたらむも」
②調べて会得する。学び取る。習い取る。源氏物語若菜下「この琴は、まことに跡のままに―・りたる昔の人は」
たずね‐びと【尋ね人】タヅネ‥
①行方をさがされている人。
②第二次世界大戦の混乱で、はなればなれになった人、消息不明になった人を尋ねるNHKのラジオ番組。1946年から16年間続いた。
⇒たずね【尋ね】
たずね‐もの【尋ね物】タヅネ‥
尋ねさがしている物。
⇒たずね【尋ね】
たず・ねる【訪ねる】タヅネル
〔他下一〕
⇒たずねる(尋)5
たず・ねる【尋ねる】タヅネル
〔他下一〕[文]たづ・ぬ(下二)
何かを手づるにして源を求めていく意。
①手がかりをつかんで先に行ったものの跡を追ってさがし求める。万葉集9「遠妻し高にありせば知らずともたづなの浜の―・ねきなまし」。「父を―・ねて旅をする」
②所在の明らかでないものをさがし求める。万葉集19「年のはに鮎し走らば辟田河鵜八つ潜かずけて河瀬―・ねむ」。天草本平家物語「なんとぞしてこの島のうちに熊野に似た所を―・ね出いて」
③手がかりをたどりつつ物事の淵源・道理をさぐり求める。万葉集20「うつせみは数なき身なり山川のさやけき見つつ道を―・ねな」。平家物語1「其の先祖を―・ぬれば、桓武天皇第五の皇子…」。「日本語の起源を―・ねる」
④(「訊ねる」とも書く)問い聞く。質問する。源氏物語玉鬘「母のおはしけむ方も知らず。―・ねとひ給はばいかが聞えむ」。徒然草「もしこの御中にいろをし房と申すぼろやおはしますと―・ねければ」。「道を―・ねる」「安否を―・ねる」
⑤(多く「訪ねる」と書く)おとずれる。訪問する。音信する。古今和歌集恋「三輪の山いかに待ちみむ年経ふとも―・ぬる人もあらじと思へば」。「友を―・ねる」
たず‐の‐き【女貞】タヅ‥
〔植〕
①ネズミモチの別称。
②ニワトコの古名。〈本草和名〉
だ‐すべ【駄すべ】
堆肥たいひ・緑肥・厩肥うまやごえなど手製の肥料。駄肥だごえ。
タスマニア【Tasmania】
オーストラリアの南東にある島。面積6万8000平方キロメートル。1642年オランダの航海家タスマン(A. J. Tasman1603〜1659)が来航。1803年イギリスの流刑地として入植が開始され、1901年オーストラリア諸州と共に連邦を組織、現在その一州。鉱業・林業・農業が盛ん。州都ホバート。人口48万5千(2005)。
⇒タスマニア‐アボリジニ【Tasmanian Aborigine】
⇒タスマニア‐デビル【Tasmanian devil】
タスマニア‐アボリジニ【Tasmanian Aborigine】
タスマニアに居住していた先住民。1876年絶滅し、奴隷出身の混血アボリジニが生存。
⇒タスマニア【Tasmania】
タスマニア‐デビル【Tasmanian devil】
フクロネコ科の有袋類。頭胴長50センチメートル、尾長25センチメートルほど。体形はクマに似るが、尾は長い。毛色は黒または黒茶色で、首に月の輪状の白斑をもつ。タスマニアの森林や川岸に生息。夜行性で、日中は岩穴などに隠れる。
タスマニアデビル
提供:東京動物園協会
⇒タスマニア【Tasmania】
たず‐むら【鶴群】タヅ‥
鶴のむれ。万葉集9「吾が子羽ぐくめ天の―」
だ・する【堕する】
〔自サ変〕[文]堕す(サ変)
よくない状態・傾向に陥る。堕落する。「貴族趣味に―・する」
た‐せ【他世】
後世ごせ。未来の世。あの世。たせい。
た‐せい【他世】
(→)「たせ」に同じ。
た‐せい【他姓】
他人の姓。たしょう。「―を冒す」
た‐せい【多世】
多くの時代。多くの年代。
た‐せい【多精】
受精の際、一つの卵に二つ以上の精子が入ること。↔単精
た‐ぜい【多勢】
(古くは清音)人数が多いこと。軍勢が多いこと。おおぜい。
⇒多勢に無勢
だ‐せい【打製】
打ってつくること。
⇒だせい‐せっき【打製石器】
だ‐せい【惰性】
①従来からのくせ。今までの習慣。「―で暮らしている」
②(→)慣性に同じ。
⇒だせい‐けい【惰性系】
たせい‐おんがく【多声音楽】
(polyphony)複数の声部から成る音楽。狭義には、独立した旋律線を同時に組み合わせた対位法による音楽。広義には、同時に複数の声部を重ねる西洋以外の音楽や、西洋音楽のホモフォニーを含める。多声部音楽。複音楽。ポリフォニー。↔単声音楽
だせい‐けい【惰性系】
〔理〕(→)慣性系に同じ。
⇒だ‐せい【惰性】
たせい‐ざっしゅ【多性雑種】
注目される2またはそれ以上の対立形質について異なる場合の雑種。後代での分離比は複雑になる。↔単性雑種
だせい‐せっき【打製石器】‥セキ‥
石を打ち欠いてつくった石器。主に石器時代の遺物。→石斧せきふ(図)
⇒だ‐せい【打製】

で【出】🔗⭐🔉
で【出】
①㋐出ること。出る状態。出ぐあい。「日の―」「船―」「―ぞめ式」「―を待つ」「水の―が悪い」「人―が多い」
㋑はじめのところ。でだし。
②出身。「名門の―」「大学―」
③物の突き出た所。
㋐建築物の張り出した部分。「廂ひさしの―」
㋑船の艫ともの最も高い所。
④(多く動詞の連用形に付いて)分量。かさ。また、その物事をするのに費やす時間・労力。「読み―がある本」「使い―がない金額」「―のある料理」
で‐くすみ【出くすみ】🔗⭐🔉
で‐くすみ【出くすみ】
(デグスミとも)
出がけになって手間どること。出るべき時にしりごみすること。出すくみ。出くすね。浄瑠璃、新版歌祭文「ハテ―をして居るは」
で‐しな【出しな】🔗⭐🔉
で‐しな【出しな】
(「しな」は接尾語)出掛ける間際。ちょうど出掛けようとする時。でぎわ。でがけ。「―に電話がかかってきた」
でしゃ‐ばり【出しゃばり】🔗⭐🔉
でしゃ‐ばり【出しゃばり】
でしゃばること。また、その人。江見水蔭、船頭大将「我其役に当らむと名乗り出るは一人もあらざりけり、―好きの壮六も扣ひかえぬ」
でしゃ‐ば・る【出しゃばる】🔗⭐🔉
でしゃ‐ば・る【出しゃばる】
〔自五〕
出るべきでない場合に、さしでる。ですぎる。「他人のことに―・るな」
でず‐いらず【出ず入らず】🔗⭐🔉
でず‐いらず【出ず入らず】
出入・損得・過不足のないこと。ちょうどよいこと。ぴったりであること。浄瑠璃、冥途飛脚「紋羽二重も―」
で‐たがり【出たがり】🔗⭐🔉
で‐たがり【出たがり】
人目に立つところに出て行きたがること。また、そのような人。「―屋」
で‐だし【出出し】🔗⭐🔉
で‐だし【出出し】
出はじめ。物事のしはじめ。「―でしくじる」
○手出し十層倍てだしじゅうそうばい
けんかの際、先に手を出した方が十倍悪いということ。
⇒て‐だし【手出し】
でたとこ‐しょうぶ【出た所勝負】🔗⭐🔉
でたとこ‐しょうぶ【出た所勝負】
ばくちで、出た賽さいの目で勝負をきめるように、あらかじめ手段をめぐらさないで、その時の状態で事をきめること。成否を運にまかせてともかくやってみること。
でっ‐くわ・す【出っ会す】‥クハス🔗⭐🔉
でっ‐くわ・す【出っ会す】‥クハス
〔自五〕
デクワスの促音化。
でっ‐ちり【出っ尻】🔗⭐🔉
でっ‐ちり【出っ尻】
デジリの転。「―鳩胸」
でっ‐ぱ【出っ歯】🔗⭐🔉
でっ‐ぱ【出っ歯】
(デバの促音化)そっぱ。
○鉄は熱いうちに打ててつはあついうちにうて
(西洋のことわざから)鉄は熱して軟らかいうちに打って鍛えるように、人も純粋な気持を失わない若いうちに鍛錬すべきである。また、物事を行うには、それに適切な時機を失してはいけない。
⇒てつ【鉄】
でっ‐ぱな【出っ端・出っ鼻】🔗⭐🔉
でっ‐ぱな【出っ端・出っ鼻】
デハナまたはデバナの促音化。
でっ‐ぱなし【出っ放し】🔗⭐🔉
でっ‐ぱなし【出っ放し】
出たままで止まらないこと。ずっと出たままであること。「水が―だ」
でっ‐ぱら【出っ腹】🔗⭐🔉
でっ‐ぱら【出っ腹】
(デバラを強めていう語)太って腹が前に出ていること。また、そのような腹。
でっ‐ぱり【出っ張り】🔗⭐🔉
でっ‐ぱり【出っ張り】
でっぱること。でっぱったもの。でばり。
でっ‐ぱ・る【出っ張る】🔗⭐🔉
でっ‐ぱ・る【出っ張る】
〔自五〕
(デハルの促音化)外方に突き出る。でばる。「腹が―・る」「―・った窓」
でで‐ふく【出出福】🔗⭐🔉
でで‐ふく【出出福】
(「でで」はおでこ、「ふく」はお多福の意)不美人。歌舞伎、小袖曾我薊色縫「あんな―を連れて逃げるとは、どんな男でござりませう」
で‐の‐うた【出の唄】🔗⭐🔉
で‐の‐うた【出の唄】
歌舞伎で主要な人物の登場場面に歌われる、その人物にふさわしい下座唄げざうた。
でる【出る】🔗⭐🔉
でる【出る】
〔自下一〕
(文語「いづ」から)
➊現れる。姿を現す。
①現れる。「月が出る」「悪い結果が出る」「お茶が出る」「答えが出る」
②出席する。出場する。出勤する。出演する。「会議に出る」「テレビに出る」
③のり出す。登場する。立候補する。「実業界に出る」「選挙に出る」
④ある態度をとる。「攻撃に出る」「下手したてに出る」
⑤芸者などになる。
⑥出版物に載る。「その話が新聞に出た」
⑦出版される。「新年号はまだ出ない」
⑧売れる。「これはよく出る品だ」
⑨見つかる。「とられた財布が出た」
➋内から外に移る。
①外部に行く。去る。鹿の子餅「そこから出る所ぢゃない」。「庭に出る」「家を出る」
②出発する。出立する。「ずっと前に船は出てしまった」
③余った部分がはみ出す。「足が出る」「三日を出ずに仕上げます」
④卒業する。「学校を出る」
⑤行き着く。「この道を行けば駅に出る」
➌源から起こる。
①発生する。「火が出る」
②わき出る。「温泉が出る」
③産出される。「静岡では茶が出る」
④系統を引いている。「この言葉は中国語から出ている」「あの人は近衛の一族から出た人だ」
⑤吹きはじめる。「風が出て来た」
⑥洪水になる。「水が出る」
⑦与えられる。「お暇が出る」「許しが出る」
➍(東北地方などで)出来る。
⇒出る杭は打たれる
⇒出る所へ出る
⇒出ると負け
⇒出る船の纜を引く
⇒出る幕ではない
○出る杭は打たれるでるくいはうたれる🔗⭐🔉
○出る杭は打たれるでるくいはうたれる
すぐれてぬけ出ている者は、とかく憎まれる。また、さしでてふるまう者は他から制裁されることのたとえ。「出る釘は打たれる」とも。
⇒でる【出る】
デルジャーヴィン【Gavrila R. Derzhavin】
ロシアの詩人。エカテリーナ2世を讃える詩「フェリーツァ」によって認められる。古典主義的な荘重な頌詩から、個性的な表現力に富んだ抒情詩への道を切り拓き、プーシキン以前のロシア最大の詩人とされる。(1743〜1816)
デルタ【Δ・δ】
(delta)(ギリシア語の第4字母)
①(大文字の形が三角形であることから)三角洲す。
②変数あるいは関数の変量を表す記号。
③金属・合金などの相を示す記号の一つ。「―鉄」
⇒デルタ‐かんすう【δ関数】
⇒デルタ‐ロケット【Delta rocket】
てる‐たえ【照妙・照
】‥タヘ
つやのよい白妙しろたえ。祝詞、祈年祭「明妙あかるたえ、―、和妙にきたえ、荒妙」
デルタ‐かんすう【δ関数】‥クワン‥
ディラックが導入した、質点の質量密度、点電荷の電荷密度などを表す関数。1点で値は無限大、他の点では0で、積分した値は1となる関数。ディラックのデルタ関数。
⇒デルタ【Δ・δ】
デルタ‐ロケット【Delta rocket】
アメリカの代表的な人工衛星打上げ用ロケットの一つ。
⇒デルタ【Δ・δ】
てるて‐ひめ【照手姫】
説話や説経節に小栗判官おぐりはんがんの愛人として登場する人物。照姫。→小栗判官
てるてる‐ぼうず【照る照る坊主】‥バウ‥
晴天を祈って、軒下などにかけておく紙製の人形。晴天となれば、睛ひとみをかきいれ神酒を供えた後、川に流す。てるぼうず。
テルトゥリアヌス【Tertullianus】
初期キリスト教会の教父。熱烈な護教家。神の啓示は超理性的であるとして、ギリシア哲学を排撃。その語とされる「不条理なるが故に信ず」は、後人による彼の思想の要約。(160頃〜222頃)

○出る所へ出るでるところへでる🔗⭐🔉
○出る所へ出るでるところへでる
法廷・警察などに訴え出て、表向きに黒白・是非を争う。「出る所へ出て決着をつけよう」
⇒でる【出る】
○出ると負けでるとまけ🔗⭐🔉
○出ると負けでるとまけ
試合に出場するたびに負けること。「―を繰り返す」
⇒でる【出る】
テルビウム【terbium】
(鉱物の発見地スウェーデンのイッテルビ(Ytterby)に因む)希土類元素の一種。元素記号Tb 原子番号65。原子量158.9。銀灰色の金属。
テルピネオール【terpineol】
分子式C10H18O アルファ・ベータ・ガンマなどの異性体がある。数種の精油中に存在し、香料に用いられる。
デルフィニウム【Delphinium ラテン】
キンポウゲ科の多年草の属名。ユーラシア大陸原産。約250種がある。園芸では特にその一種ヒエンソウをいう。
デルフォイ【Delphoi】
古代ギリシアのパルナソス山麓の町で、アポロンの神殿があった地。アポロンの神託で有名。世界遺産。英語名デルファイ。
デルフォイ(1)
提供:JTBフォト
デルフォイ(2)
提供:JTBフォト


[漢]出🔗⭐🔉
出 字形
筆順
〔凵部3画/5画/教育/2948・3D50〕
〔音〕シュツ(漢) スイ(呉)(漢)
〔訓〕でる・だす・いづ・いだす (名)いずる
[意味]
①内から外へ移る・移す。でる。だす。いだす。(対)入。「出発・出漁しゅつぎょ・しゅつりょう・出港・出資・出社・出場・出師すいし・出納すいとう・外出・輸出・支出」
②あらわす。あらわれる。生ずる。うまれる。「出現・出来しゅったい・出自・露出・嫡出・不世出」
③限度をこえる。でる。「出格」
[解字]
解字
会意。「止」(=あし)+「凵」(=あな)。足が穴から外にでる意。
[下ツキ
案出・移出・逸出・演出・外出・救出・供出・醵出・掲出・傑出・検出・現出・歳出・産出・算出・支出・射出・重出・妾出・抄出・庶出・所出・初出・進出・浸出・滲出・神出鬼没・正出・析出・選出・続出・帯出・退出・他出・脱出・嫡出・抽出・呈出・提出・剔出・摘出・転出・特出・突出・日出・拈出・捻出・排出・輩出・派出・発出・搬出・百出・表出・描出・頻出・不出・不世出・噴出・併出・平出・
出・放出・奔出・訳出・湧出・輸出・裸出・流出・漏出・露出
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出雲いずも・出汁だし・出来るできる・出会すでくわす・出鱈目でたらめ・出羽でわ




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