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うけ【受け・請け・承け】🔗🔉

うけ受け・請け・承け】 ①受けること。支えること。受身に立つこと。また、そのもの。「―皿」「新聞―」「―にまわらずに攻めよ」 ②受けとられかた。評判。「上司の―がよい」「―をねらう」 ③受け入れること。承認。 ④《請》請人うけにん。保証人。好色五人女4「お七が約束せし物は、我が―に立つ」 ⑤華道の役枝やくえだの名称。立華りっかでは陰の方の中段に出ている役枝。生花せいかでは流派によって下段の枝や中段の枝をいう。

うけ‐あ・う【請け合う・受け合う】‥アフ🔗🔉

うけ‐あ・う請け合う・受け合う‥アフ 〔他五〕 約束する。保証する。ひきうける。「納期を―・う」「品質を―・う」

うけ‐い・れる【受け入れる・受け容れる】🔗🔉

うけ‐い・れる受け入れる・受け容れる】 〔他下一〕[文]うけい・る(下二) ①収め入れる。「外来文化を―・れる」 ②引き受けて面倒を見る。迎え入れる。「亡命者を―・れる」 ③人の言うことを承認する。「要求を―・れる」

うけ‐うた【受け歌】🔗🔉

うけ‐うた受け歌】 代作してもらった歌。袋草紙「常に―を以て心にくくつくる」

うけ‐かた【受け方】🔗🔉

うけ‐かた受け方】 ①受ける方法。受けるさま。「電話の―」 ②受ける側の人。 ③受ける側の立場。受け身。「―になる」 ④(取引用語)受渡しのとき実物をひきとる側。買い方。

うけ‐ぎ【受け木】🔗🔉

うけ‐ぎ受け木】 (建築などで)他の部分を支え受ける材木。

うけ‐ぐち【受け口・承口】🔗🔉

うけ‐ぐち受け口・承口】 ①物を投げ入れるように作った器物の受入れ口。 ②下唇が上唇よりも出ている口もと。うけくち。 ③伐木する場合、樹を倒そうとする側。また、その側につける斧の切り口。↔追口おいくち

うけ‐ごし【受け腰】🔗🔉

うけ‐ごし受け腰】 物を受けとめよう、または、受け取ろうとする腰つきや態度。受動的な姿勢・態度。

うけ‐こたえ【受け答え】‥コタヘ🔗🔉

うけ‐こたえ受け答え‥コタヘ 話しかけられ、または問いかけられて答えること。応答。「そつのない―」

うけ‐こ・む【請け込む・受け込む】🔗🔉

うけ‐こ・む請け込む・受け込む】 〔他四〕 引き受ける。浄瑠璃、吉野忠信「お勝が方へ妹様を―・み給へ」

うけ‐ざら【受け皿】🔗🔉

うけ‐ざら受け皿】 ①雫しずくなどのたれるのを受けるための皿。 ②比喩的に、ある地位や役目を他から引き継ぎ受け取る者。「政権の―」 ○有卦七年うけしちねん 有卦に入り、よい年回りが7年も続くこと。運が向いてきて、よいことが続くたとえ。 ⇒う‐け【有卦】

うけ‐しょうぎ【受け将棋】‥シヤウ‥🔗🔉

うけ‐しょうぎ受け将棋‥シヤウ‥ 将棋で、攻めよりも受けに重点を置く指し方。また、そういう棋風。↔攻め将棋

うけ‐ぞなえ【受け備え】‥ゾナヘ🔗🔉

うけ‐ぞなえ受け備え‥ゾナヘ 敵の襲来に備える陣立て。

うけ‐そん・じる【受け損じる】🔗🔉

うけ‐そん・じる受け損じる】 〔他上一〕 「受け損ずる」に同じ。

うけ‐そん・ずる【受け損ずる】🔗🔉

うけ‐そん・ずる受け損ずる】 〔他サ変〕[文]受け損ず(サ変) うけそこなう。

うけ‐だち【受け太刀】🔗🔉

うけ‐だち受け太刀】 ①相手の切りつけてくる太刀を受け止める太刀。受身の太刀。 ②守勢の立場になること。押され気味になること。「質問を浴びて―になる」

うけ‐つ・ぐ【受け継ぐ】🔗🔉

うけ‐つ・ぐ受け継ぐ】 〔他五〕 前からあった物・仕事などを引きつぐ。継承する。「伝統を―・ぐ」「父の性格を―・ぐ」

うけ‐つ・ける【受け付ける】🔗🔉

うけ‐つ・ける受け付ける】 〔他下一〕[文]うけつ・く(下二) ①相手の申し出・質問・願いなどに応じた取扱いをする。引き受ける。「申込みは明日まで―・ける」「抗議を全く―・けない」 ②与えられたものごとに応じた反応をする。受け入れる。「流動食も―・けない」

うけっ‐こ【請けっこ・受けっこ】🔗🔉

うけっ‐こ請けっこ・受けっこ】 ①物をもらうこと。転じて、物貰い・乞食をいう。万葉集句合宝暦12「歌かるた乳母はむせうに―し」 ②賭博で、賭金かけきんを借りうけること。莫切自根金生木きるなのねからかねのなるき「ちつと―といつてだれぞ手を出さつせへ」

うけ‐て【受け手】🔗🔉

うけ‐て受け手】 受ける側の人。特に、情報を受け取る人。↔送り手

うけ‐て‐た・つ【受けて立つ】🔗🔉

うけ‐て‐た・つ受けて立つ】 〔自五〕 相手の挑戦に応じて戦う姿勢になる。

うけ‐と・める【受け止める】🔗🔉

うけ‐と・める受け止める】 〔他下一〕[文]うけと・む(下二) ①自分の方に来るものを受けて、その進みを止める。また、攻撃を受けて防ぎ支える。「ボールを―・める」「敵の反撃を―・める」 ②そらさずに、引き受ける。きちんと対応する。「批判を―・める」

うけ‐と・る【受け取る・請け取る】🔗🔉

うけ‐と・る受け取る・請け取る】 〔他五〕 ①手で受けてとる。受納する。領収する。「手紙を―・る」 ②引き受ける。担当する。源氏物語若菜上「その御うしろみの事をば、―・りきこえん」 ③納得なっとくする。合点する。解釈する。「―・りにくい話」「そういう意味に―・っていい」

うけ‐なが・す【受け流す】🔗🔉

うけ‐なが・す受け流す】 〔他五〕 ①斬りこんできた刀を軽く受けて他へかわす。〈日葡辞書〉 ②受けるようにして、さりげなくかわす。ほどよくあしらう。「質問を適当に―・す」「柳に風と―・す」

うけ‐はらい【受け払い】‥ハラヒ🔗🔉

うけ‐はらい受け払い‥ハラヒ 受け取ることと支払うこと。

うけ‐ば・る【受け張る】🔗🔉

うけ‐ば・る受け張る】 〔他四〕 他に憚はばからず事を行う。わがもの顔にふるまう。源氏物語桐壺「人もえおとしめ聞えたまはねば、―・りて飽かぬことなし」

うけ‐も・つ【受け持つ】🔗🔉

うけ‐も・つ受け持つ】 〔他五〕 引き受けて事を行う。担当する。担任する。狂言、若菜「頼うだお方の―・たせられた程に」。「3年B組を―・つ」「都内を―・つ」

うけ‐もど・す【受け戻す・請け戻す】🔗🔉

うけ‐もど・す受け戻す・請け戻す】 〔他五〕 価を払って質物などを取り返す。うけだす。うけかえす。

う・ける【受ける・享ける・承ける・請ける】🔗🔉

う・ける受ける・享ける・承ける・請ける】 〔他下一〕[文]う・く(下二) 自分に向かってくるものを、まともに迎え入れる。 ①(下降してくるものや向かってくるものを)ささえとめる。うけとめる。万葉集10「風に散る花橘を袖に―・けて」。「ボールを―・ける」 ②渡されるものを迎えとる。うけとる。宇津保物語俊蔭「花の露を供養と―・け紅葉の露を乳房と嘗めつつ」。「盃を―・ける」「援助を―・ける」 ③(天から)授かる。宇津保物語俊蔭「今も又人の身を―・けむ事は難しといへども」。「生を人の世に―・ける」「学位を―・ける」 ④ふりかかったことを身にこうむる。万葉集16「東の中の門みかどゆまゐり来て命みこと―・くれば」。「恩恵を―・ける」「影響を―・ける」 ⑤しかけられたことに応ずる。源氏物語少女「史記の難かたき巻々寮試―・けむに」。「いつでも―・けて立つ」「教育を―・ける」 ⑥受け入れる。承諾する。うべなう。竹取物語「よきことなりと―・けつ」。古今和歌集「みたらし河にせしみそぎ神は―・けずぞなりにけらしも」。「それを真に―・けてはいけない」 ⑦(多く受身の形で)好意を持つ。信頼する。源氏物語御法「あやしきまですずろなる人にも―・けられ」。今昔物語集25「身に敵かたきもなく、よろづの人に―・けられてなむありける」 ⑧僧や修験者を祈祷のために迎える。義経記7「行者たちもさこそおはすらん。―・け奉りて、験者一座せさせ奉りて見ばや」 ⑨後を継ぐ。継承する。風姿花伝「その風を―・けて、道のため、家のため、これを作するところ」。「家業を―・ける」「学統を―・けて大成する」 ⑩(作用をまともに迎え入れる意から転じて)前にする。面する。「南を―・けて建てられた家」 ⑪代金を出して引き取る。日葡辞書「ミヲウクル」。「質を―・け出す」 ⑫(自動詞的に)芝居などで、見物の気に入って喝采かっさいをはくする。転じて、気に入られる。評判が好い。「大衆に―・ける」 ◇広く一般には「受」。3には「享」、9には「承」も使う。保証して引き受ける意や11にはふつう「請」を使う。

うけ‐わたし【受け渡し】🔗🔉

うけ‐わたし受け渡し】 ①受け取ることと引き渡すこと。「窓口で―する」 ②売買の目的物を代金と引替えに引き渡すこと。売買取引を決済すること。取引所の取引などでいう。 ③せりふの引継ぎ。

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