複数辞典一括検索+

しんきろん【慎機論】🔗🔉

しんきろん慎機論】 経世書。渡辺崋山著。モリソン号事件における幕府の対外政策を批判して1838年(天保9)に書かれたが、未完。蛮社の獄の際、自宅で反故の中から発見・押収され、崋山は処罰。 →文献資料[慎機論]

しん‐こう【慎厚】🔗🔉

しん‐こう慎厚】 慎みぶかく篤実なこと。謹厚。

しんし【慎子】🔗🔉

しんし慎子「慎到しんとう参照。

しん‐し【慎思】🔗🔉

しん‐し慎思】 つつしみ思うこと。よく考えること。

しん‐ちょう【慎重】🔗🔉

しん‐ちょう慎重】 つつしみ深く、重々しいさま。注意深くて、軽々しく行動しないさま。「―に構える」 ⇒しんちょう‐こじ【慎重居士】

しんちょう‐こじ【慎重居士】🔗🔉

しんちょう‐こじ慎重居士】 何をするにも深く考え、軽々しい行動をしない人。なかなか実行に移さない人をあざけっていうこともある。 ⇒しん‐ちょう【慎重】

しんとう【慎到】‥タウ🔗🔉

しんとう慎到‥タウ 中国、戦国時代の趙の学者。黄老の学を学び、道家の無為の意を根本として説いた法家の書「慎子」(12編、あるいは42編)を著したというが、いま5編を伝えるのみ。

しん‐どく【慎独】🔗🔉

しん‐どく慎独】 [大学「君子は必ず其の独りを慎む也」・中庸「君子慎其独也」]自分ひとりで、他人のいない所でも、身を慎むこと。また、常に自己の心中に注意して雑念の起こらないようにすること。

しんとく‐いん【慎徳院】‥ヰン🔗🔉

しんとく‐いん慎徳院‥ヰン 徳川家慶の諡号しごう

しん‐まく【慎莫】🔗🔉

しん‐まく慎莫】 ①よく物事の始末をすること。よく身のまわりの処置をすること。みじんまく。誹風柳多留3「小姓よく―をする袈裟衣」 ②実直なこと。律儀。まじめ。狂言、歌仙「猿丸太夫は―な顔じやなあ」 ⇒慎莫に負えぬ

○慎莫に負えぬしんまくにおえぬ🔗🔉

○慎莫に負えぬしんまくにおえぬ 進退きわまる。始末に困る。浮世風呂4「身が重くてしんまくにをへなんだを」 ⇒しん‐まく【慎莫】 じんま‐しん蕁麻疹】 急性皮膚病の一つ。灼熱感・かゆみとともに、急に皮膚に限局的な浮腫を生じ、表面が紅色または蒼白となり、時に周囲が紅く腫れる。数時間内に消散するが数日にわたって反復することもある。アレルギーによる血管壁の過敏に基づくもので、寒冷・日光・植物毒(蕁麻いらくさ・漆など)・動物毒(昆虫)・薬品などの外部刺激や筍たけのこ・卵・魚肉・牛乳などの飲食物が誘因となる。 ⇒じん‐ま【蕁麻】 しん‐まち新町】 大阪市西区新町橋の西にあった遊里。寛永(1624〜1644)年中、幕府から新たに地を賜って一郭を開き、諸方の遊女を集めたのを起原とする。京の島原、江戸の吉原とともに日本三郭の一つ。 しん‐マルサスしゅぎ新マルサス主義】 (neo-Malthusianism)人口増加の圧迫によって生ずる生活の困難を救済する方法として、マルサス主義の立場をさらに進め、産児制限の必要を主張する説。1822年イギリス人プレース(F. Place1771〜1854)が首唱。 じん‐まわり陣回りヂンマハリ 陣屋のみまわり。 しん‐み辛味】 からみ。からい味。 しん‐み真味】 まことの味わい。 しんみ新見】 姓氏の一つ。 ⇒しんみ‐まさおき【新見正興】 しん‐み新味】 新しい味わい、また、おもむき。あたらしみ。「―に欠ける」 しん‐み親身】 ①きわめて近い血縁の人。肉親。また、身内。浄瑠璃、冥途飛脚「今日は―のめをとあひ」 ②肉親に対するような真心のこもった心づかいをするさま。契情買虎之巻「―のいけんを聞からは」。「―になって世話をする」 ジンミーdhimmī アラビア】 イスラム法で、ムスリムの支配下に一定の庇護(ジンマ)を与えられた者。特に、ユダヤ教徒・キリスト教徒。庇護民。ズィンミー。 しん‐みせ新店】 新たに開いた店。新見世。 しん‐みち新道・新路】 ①新しくつくった道。新開の道路。しんどう。 ②町家の間の細い路。小路。根無草「処々の―裏店が第一なれば」 しん‐みつ身密】 密教で三密の一つ。仏の身体のはたらき。また、行者が印を結んで仏の身体のはたらきと一体となること。 しん‐みつ慎密】 つつしみぶかくゆきとどくこと。 しん‐みつ親密】 相互の交際の深いこと。したしくつき合っていること。「―な間柄」「―の度を加える」 じん‐みつ深密】 〔仏〕奥深い秘密の教え。 しんみなと新湊】 富山県中部の地名。射水市に属する。庄川河口の港町として発達。 しんみ‐まさおき新見正興】 江戸末期の旗本。外国奉行となり、幕府初の遣米使節正使として1860年(万延1)アメリカに渡航。(1822〜1869) ⇒しんみ【新見】 しん‐みゃく診脈】 脈搏を診察すること。病気の診察。 じん‐みゃく人脈】 (山脈・水脈などの語をもじって)集団・組織等の内部の、ある関係をもった人と人とのつながり。「―をたどる」 しん‐みょう身命‥ミヤウ からだといのち。しんめい。 しん‐みょう神妙‥メウ (古くはシンビョウとも) ①人の知力を超越した現象。不可思議なこと。雨月物語2「興義が―を伝へて時に名あり」 ②けなげ。殊勝。奇特。武家義理物語「この一言を聞くから―のいたりなり」。「―な心がけ」 ③すなお。おとなしいこと。「上司の前では―にする」「―な態度」 しん‐みょう神明‥ミヤウ 〔仏〕天地の神霊や人間の霊魂。 しん‐みょう神冥‥ミヤウ 神の冥加みょうが。源平盛衰記30「その時本朝守護の―、なほ本宮にまします故に」 しん‐みょう針妙‥メウ (「妙」の字は「少女」に分けられるところから) ①宮廷女官の私室にいる上級の女中。裁縫などに当たる。 ②寺院で裁縫をする少女。 ③一般の家庭に裁縫をするためにやとわれる女。誹風柳多留13「―をお針といつて叱られる」 しん‐みょう深妙‥メウ (古くはジンミョウ)奥深くてすぐれていること。また、そのさま。 じんみょう‐ちょう神名帳‥ミヤウチヤウ 神祇の名称を記した帳簿。特に延喜式えんぎしき巻9・巻10の神名式をいい、毎年祈年祭としごいのまつりの幣帛にあずかる宮中・京中・五畿七道の神社3132座を国郡別に登載する。しんめいちょう。 じん‐みらい尽未来】 〔仏〕尽未来際の略。歌舞伎、韓人漢文手管始「桐姫殿と―までの盃致さふ」 ⇒じんみらい‐さい【尽未来際】 じんみらい‐さい尽未来際】 〔仏〕未来のはて(に至るまで)。未来永遠。太平記16「―に至る迄」 ⇒じん‐みらい【尽未来】 しんみり ①落ち着いて心静かなさま。しみじみ。梅暦「ここはまた―とした船宿」。「―と話す」 ②しめやかなさま。気持が沈んで陰気なさま。「―と冥福を祈る」 しん‐みん臣民】 明治憲法のもとで、日本の人民。天皇・皇公族以外の者。森有礼、学政要領「初等教育ハ我国―タルノ本分ヲ弁わきまヘ」 しん‐みん神民】 神社に付属している民。 じん‐みん人民】 (古くニンミンとも) ①国家・社会を構成する人。特に、国家の支配者に対して被支配者をいう。 ②官位をもたない人。平民。 ⇒じんみん‐いいん【人民委員】 ⇒じんみん‐かいほう‐ぐん【人民解放軍】 ⇒じんみん‐げん【人民元】 ⇒じんみん‐けんしょう【人民憲章】 ⇒じんみん‐こうしゃ【人民公社】 ⇒じんみん‐さいばん【人民裁判】 ⇒じんみん‐しゅぎ【人民主義】 ⇒じんみん‐しゅけん【人民主権】 ⇒じんみん‐せんせん【人民戦線】 ⇒じんみん‐せんせん‐じけん【人民戦線事件】 ⇒じんみん‐とうひょう【人民投票】 ⇒じんみん‐ふく【人民服】 ⇒じんみん‐みんしゅしゅぎ【人民民主主義】 ⇒人民の人民による人民のための政治 じんみん‐いいん人民委員‥ヰヰン (komissar ロシア)ソ連とその加盟共和国における行政各部(省)の長の職名。1946年ソ連最高会議で大臣(ministr ロシア)と改称。コミッサール。 ⇒じん‐みん【人民】 じんみん‐かいほう‐ぐん人民解放軍‥ハウ‥ 中華人民共和国の常備軍。1947年、国民党との内戦中、八路軍・新四軍など中国共産党の指導下にある軍隊を改称したもの。 ⇒じん‐みん【人民】 じんみん‐げん人民元】 中国の通貨「元」の通称。 ⇒じん‐みん【人民】 じんみん‐けんしょう人民憲章‥シヤウ (People's Charter)イギリスの労働者階級の指導者たちが、議会を民主化するため、1837年に作成し、翌年全国に配布した文書。成年男子普通選挙権、無記名投票、議員の財産資格撤廃、議員への歳費支給、平等選挙区制、毎年選挙の6カ条からなる。この憲章を掲げて運動した人々をチャーティストという。→チャーティスト運動⇒じん‐みん【人民】 じんみん‐こうしゃ人民公社】 1958年、中国に成立した、合作社と地方行政機関とが一体化した組織。政社合一と呼ばれ、生産組織と政治組織とを一本化したもので、農業・工業・商業・文化・教育・軍事などすべての機能を行使。82年、憲法改正により廃止。 ⇒じん‐みん【人民】 じんみん‐さいばん人民裁判】 ①社会主義国家などで、職業的な裁判官だけでなく人民から選ばれた代表も参加する裁判。 ②法律によらず、人民の名において私的に行う裁判。 ⇒じん‐みん【人民】 しんみん‐しゅぎ新民主義】 中国で、善者すなわち優者が天理の命ずる所に従い、悪者すなわち劣者に打ち克って人類を向上させて行くという主義。 じんみん‐しゅぎ人民主義】 ①(narodnichestvo ロシア)1860〜90年代のロシアで、一部のインテリゲンチアが唱道した共同体社会主義思想。ツァーリズム・農奴制の打倒を目指す。信奉者をナロードニキという。 ②(→)ポピュリズムに同じ。 ⇒じん‐みん【人民】 じんみん‐しゅけん人民主権】 主権が人民に帰属すること。また、その主権。国民主権。 ⇒じん‐みん【人民】 しん‐みんしゅしゅぎ新民主主義】 1940年毛沢東が提唱した革命理論。中国共産党の指導原理。半封建的・半植民地的な中国社会を改革するためには、旧来のブルジョア民主主義革命と異なる新しい型の民主主義革命、すなわち労働者階級に指導される労農人民連合によって民主主義革命を行わなければならないとするもの。 じんみん‐せんせん人民戦線】 (Front populaire フランス・Frente popular スペイン)ファシスト独裁および戦争に反対する、共産主義・社会主義の政党に自由主義政党も加えた広範な統一戦線。1935年のコミンテルン第7回大会で戦術として採択。フランスでは36年〜38年、スペインでは36年〜39年政権を掌握。 ⇒じん‐みん【人民】 じんみん‐せんせん‐じけん人民戦線事件】 日中戦争下の左翼弾圧事件。1937年(昭和12)12月反ファッショ人民戦線の結成を企図したとして加藤勘十・山川均・荒畑寒村ら約400名を検挙、日本無産党などを解散、翌年2月大内兵衛・有沢広巳ら労農派教授グループを検挙。 ⇒じん‐みん【人民】 じんみん‐とうひょう人民投票‥ヘウ (→)レファレンダムに同じ。 ⇒じん‐みん【人民】 じんみんにっぽう人民日報】 (Renmin Ribao)中国共産党中央機関紙。1948年6月、党中央委員会の機関紙として創刊。49年4月より北京で発行。

しん‐みつ【慎密】🔗🔉

しん‐みつ慎密】 つつしみぶかくゆきとどくこと。

しん‐りょ【慎慮】🔗🔉

しん‐りょ慎慮】 つつしんで思慮すること。気をつけて考えること。

つつしま・る【慎まる】🔗🔉

つつしま・る慎まる】 〔他四〕 「つつしむ」の派生語。続日本紀30「諸もろもろの東国の人等―・り侍つかへ奉まつれ」

つつしみ【慎み】🔗🔉

つつしみ慎み】 ①つつしむこと。慎重にすること。「―のない振舞い」 ②物忌ものいみ。斎戒。源氏物語「さまざまの御祈、御―」 ③つつしみ忌むべきこと。死。平家物語3「いま百日の内に禄を重んずる大臣の―」 ④江戸時代、公家・武士に科した刑の一種。家内に屏居へいきょして昼間の外出を許さないもの。謹慎。

つつしみ‐ぶか・い【慎み深い】🔗🔉

つつしみ‐ぶか・い慎み深い】 〔形〕 差し出がましいところがなく、控え目である。「―・い態度」

つつし・む【慎む・謹む】🔗🔉

つつし・む慎む・謹む】 〔他五〕 (「包む」と同源。自分の身を包み引きしめる意) ①用心する。あやまちがないようにする。枕草子119「まうづる程のありさま、いかならんなど―・みおぢたるに平らかにまうで着きたるこそ」。玉塵抄18「おごらず―・んだ者なり」。「言行を―・む」 ②うやうやしくかしこまる。欽明紀「今願はくは帰りて以て―・みて」。平家物語10「―・んで以て承る所件の如し」。「―・んで弔意を表する」 ③物忌みする。謹慎する。源氏物語若菜下「さるべき御祈りなど常よりも取り分きて、今年は―・み給へ」。玉塵抄20「斉、ものいみすとよむぞ。心を―・む心ぞ」 ④度を越さないように控え目にする。「暴飲暴食を―・む」 ◇1・4には「慎」、2には「謹」を使う。

つつまし・い【慎ましい】🔗🔉

つつまし・い慎ましい】 〔形〕[文]つつま・し(シク) (「慎つつむ」の形容詞化) ①ある事柄をしたり、ある状態を他に知られたりすることが遠慮される。気恥かしく感じられる。源氏物語若紫「かのまだ見ぬ人々に事々しういひきかせつるを―・しうおぼせど」 ②その行為が他から見て控え目である。慎重である。「―・い式典」「―・く振る舞う」

つつまし‐やか【慎ましやか】🔗🔉

つつまし‐やか慎ましやか】 控え目で慎み深いさま。「―な物腰」「―に暮らす」

つつみ【慎・恙】🔗🔉

つつみ慎・恙】 ①さしつかえ。障害。また、病気。 ②はばかりつつしむこと。つつしみ。遠慮。浜松中納言物語4「―なく入り給ひて」

つつ・む【慎む】🔗🔉

つつ・む慎む】 〔他四〕 (「包む」と同源) ①堪えしのぶ。用心する。蜻蛉日記「さきのやうにやあらんとて、―・み給ふにやありけん、なほおぼつかなし」 ②はばかる。気がねする。遠慮する。源氏物語若紫「大人大人しう恥かしげなるに―・まれて」。平家物語2「或いは世を恐れ、或いは人目を―・むほどに」

[漢]慎🔗🔉

 字形  筆順 〔心(忄・)部10画/13画/常用/3121・3F35〕 [愼] 字形 〔心(忄・)部10画/13画/5638・5846〕 〔音〕シン(漢) 〔訓〕つつしむ・つつましい [意味] 気をつけてあやまちのないようにする。「慎重しんちょう・慎独・謹慎・戒慎・要慎」 [解字] 形声。「心」+音符「眞」(=充実している)。すみずみまで不足なく気を配る意。は異体字。

広辞苑で始まるの検索結果 1-22