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かん‐こう【慣行】クワンカウ🔗🔉

かん‐こう慣行クワンカウ ①従来からのならわしとして行われること。「―にとらわれる」 ②いつもすること。常に行うこと。「―の早朝マラソン」 ⇒かんこう‐はん【慣行犯】

かんこう‐はん【慣行犯】クワンカウ‥🔗🔉

かんこう‐はん慣行犯クワンカウ‥ (→)常習犯に同じ。 ⇒かん‐こう【慣行】

かん‐しゅう【慣習】クワンシフ🔗🔉

かん‐しゅう慣習クワンシフ ある社会の内部で歴史的に発達し、その社会の成員に広く承認されている伝統的な行動様式。ならわし。風習。「―に従う」 ⇒かんしゅう‐ふうたい【慣習風袋】 ⇒かんしゅう‐ほう【慣習法】

かんしゅう‐ふうたい【慣習風袋】クワンシフ‥🔗🔉

かんしゅう‐ふうたい慣習風袋クワンシフ‥ 商取引上の慣習で、計らずに総重量から差し引くことが認められている風袋量。→風袋⇒かん‐しゅう【慣習】

かんしゅう‐ほう【慣習法】クワンシフハフ🔗🔉

かんしゅう‐ほう慣習法クワンシフハフ 慣習に基づいて成立した法。慣習に法としての効力が認められたもの。現行法では、法としての効力を持たない「事実たる慣習」から区別され、商慣習法には民法にまさる効力が認められている。不文法の一種。 ⇒かん‐しゅう【慣習】

かん‐じゅく【慣熟】クワン‥🔗🔉

かん‐じゅく慣熟クワン‥ なれて上手になること。

かん‐しゅだん【慣手段】クワン‥🔗🔉

かん‐しゅだん慣手段クワン‥ いつもきまってとる手段。慣用手段。常套手段。

かんせい‐けい【慣性系】クワン‥🔗🔉

かんせい‐けい慣性系クワン‥ ニュートンの運動の法則が成立する物理系あるいは世界。その中の座標系は互いに等速度運動をしている。 ⇒かん‐せい【慣性】

かんせい‐こうほう【慣性航法】クワン‥カウハフ🔗🔉

かんせい‐こうほう慣性航法クワン‥カウハフ 移動する物体の加速度を連続測定して出発地点からの移動経路を求める航法。ミサイル・航空機・潜水艦で用いる。 ⇒かん‐せい【慣性】

かんせい‐しつりょう【慣性質量】クワン‥リヤウ🔗🔉

かんせい‐しつりょう慣性質量クワン‥リヤウ ニュートンの運動の第2法則で定まる質量。物体に力が働いた時に、物体の慣性によって生じる抵抗の大きさを示す物体固有の量。→質量⇒かん‐せい【慣性】

かんせい‐の‐ほうそく【慣性の法則】クワン‥ハフ‥🔗🔉

かんせい‐の‐ほうそく慣性の法則クワン‥ハフ‥ 「運動の法則」参照。 ⇒かん‐せい【慣性】

かんせい‐モーメント【慣性モーメント】クワン‥🔗🔉

かんせい‐モーメント慣性モーメントクワン‥ 回転運動における剛体の慣性の大きさを表す量。質量が回転軸から遠くに分布しているほど大きい。慣性能率。 ⇒かん‐せい【慣性】

かん‐よう【慣用】クワン‥🔗🔉

かん‐よう慣用クワン‥ つかいなれること。広く一般に用いられること。「―に従う」「―されている言い方」 ⇒かんよう‐おん【慣用音】 ⇒かんよう‐く【慣用句】 ⇒かんよう‐ご【慣用語】 ⇒かんよう‐しゅだん【慣用手段】 ⇒かんよう‐よみ【慣用読み】

かんよう‐おん【慣用音】クワン‥🔗🔉

かんよう‐おん慣用音クワン‥ 呉音・漢音・唐音以外に、日本で昔から通用している字音。「消耗」の「耗こう」を「もう」、「輸出」の「輸しゅ」を「ゆ」として用いる類。 ⇒かん‐よう【慣用】

かんよう‐く【慣用句】クワン‥🔗🔉

かんよう‐く慣用句クワン‥ 二つ以上の語から構成され、句全体の意味が個々の語の元来の意味からは決まらないような慣用的表現。「骨を折る」「油を売る」「間髪を入れず」など。イディオム。 ⇒かん‐よう【慣用】

かんよう‐ご【慣用語】クワン‥🔗🔉

かんよう‐ご慣用語クワン‥ ①一般に習慣として使われている言葉。きまり文句。 ②正しい語法にかなっていないが、慣用されている語。 ⇒かん‐よう【慣用】

かんよう‐しゅだん【慣用手段】クワン‥🔗🔉

かんよう‐しゅだん慣用手段クワン‥ つかいなれた手段。いつも用いる手。 ⇒かん‐よう【慣用】

かんよう‐よみ【慣用読み】クワン‥🔗🔉

かんよう‐よみ慣用読みクワン‥ 漢字・ローマ字などで記された語の慣用的な読み方。→慣用音 ⇒かん‐よう【慣用】

かん‐れい【慣例】クワン‥🔗🔉

かん‐れい慣例クワン‥ しきたり。ならわし。「―に従う」

ならい【慣・習い・倣い】ナラヒ🔗🔉

ならい慣・習い・倣いナラヒ ①なれること。しきたり。習慣。源氏物語夕霧「例もあつしうのみ聞き侍りつる―に」 ②世の常。きまり。方丈記「朝に死に夕に生るる―、ただ水の泡にぞ似たりける」。「世の―」 ③ならうこと。学ぶこと。学習。練習。狂言、料理聟「―に参りました」 ④口授されて学ぶべき秘事など。「口伝くでんの―」 ⇒ならい‐ごと【習い事】 ⇒ならい‐しょう【習い性】 ⇒ならい‐せんばん【倣い旋盤】 ⇒ならい‐もの【習い物】 ⇒習い性と成る

なら・う【慣らう・倣う】ナラフ🔗🔉

なら・う慣らう・倣うナラフ 〔自五〕 (習ウと同源) ①たびたび経験して馴れる。土佐日記「男も―・はぬは、いと心細し。まして女は舟底に頭をつきあてて、音をのみぞ泣く」 ②習慣となる。例となる。源氏物語若菜下「幼くよりさるたぐひなき御有様に―・ひ給へる御心には」 ③あることのままに従って行う。準ずる。模倣する。源氏物語澪標「例に―・ひて懐に設けたる柄みじかき筆など御車とどむる所にて奉れり」。「前例に―・う」 ④なれ親しむ。源氏物語若菜上「若きどち頼み―・ひて、おのおのは又なく契りおきてければ、かたみにいと深くこそ頼みはべりしか」

ならし【馴らし・慣らし】🔗🔉

ならし馴らし・慣らし】 ①ならすこと。なれるようにすること。練習。源氏物語柏木「―の枝に馴らさなむ」 ②しきたり。ならわし。習慣。宇津保物語国譲中「水はまづすみかはるともまとゐゐる今日の―はいつか絶ゆべき」

なら・す【慣らす・馴らす】🔗🔉

なら・す慣らす・馴らす】 〔他五〕 ①なれるようにする。なれ親しませる。なれさせる。平家物語4「よしなかりける人を此の六七年手―・して、かかるうき目を見るよ」。「体を冬の寒さに―・す」 ②習う。練習する。源氏物語若菜下「十余日とさだめて舞など―・し」 ③(動物を)手なずける。なつける。飼いならす。「野生の動物を―・す」 ④なれ過ぎて心安く扱う。十訓抄「すべて人の振舞はおもらかに詞ずくなにて、人をも―・さず、人にも―・されず」

ならわし【習わし・慣わし】ナラハシ🔗🔉

ならわし習わし・慣わしナラハシ ①なれさせること。源氏物語澪標「たが―にかあらん…物怨じなどし給ふよ」 ②学習。練習。源氏物語少女「舞―などは里にていとよう仕たてて」 ③しきたりとして決まっている事柄。ならい。習慣。風習。「わが家の―」 ⇒ならわし‐がお【習わし顔】 ⇒ならわし‐もの【習わし物】

な・る【慣る・馴る・狎る・熟る】🔗🔉

な・る慣る・馴る・狎る・熟る】 〔自下二〕 ⇒なれる(下一)

なれ【慣れ・馴れ】🔗🔉

なれ慣れ・馴れ】 なれること。なじむこと。習慣。万葉集5「うるはしき君が手―の琴にしあるべし」

な・れる【慣れる・馴れる・狎れる】🔗🔉

な・れる慣れる・馴れる・狎れる】 〔自下一〕[文]な・る(下二) 物事に絶えず触れることによって、それが平常と感じられるようになる意。 ①たびたび経験して常の事となる。また、たびたび行なってそのことに熟達する。古今和歌集「みても又またも見まくのほしければ―・るるを人はいとふべらなり」。源氏物語桐壺「年ごろ、常のあつしさになり給へれば、御目―・れて」。「―・れた手つき」「寒さに―・れる」 ②隔てなくむつぶ。なじみになる。また、獣などがなつく。万葉集14「苗代の小なぎが花を衣に摺り―・るるまにまにあぜかかなしけ」。源氏物語若菜下「猫のかしづきをして撫で養ひ給ふ。人げ遠かりし心もいとよく―・れて」 ③なじんでうちとけすぎる。源氏物語若菜下「憚りもなく聞ゆ、心やすく若くおはすれば、―・れ聞えたるなめり」。「―・れていい気になる」 ④衣類など着古してよれよれになる。また、からだによくなじむ。万葉集9「紐とかず丸寝をすれば吾が着たる衣は―・れぬ」。源氏物語若紫「白き衣、山吹などの―・れたる着て走りきたる女子」。「靴が足に―・れる」 ⑤使い古す。古くさくなる。源氏物語蓬生「御調度どもも、いと古体に―・れたるが、昔やうにてうるはしきを」 ⑥新鮮でなくなる。くさる。甲陽軍鑑10「くさるといふ心がけもなくて取り出でて、料理の時、魚の―・れたる詮索もなく」 ⑦(「熟れる」と書く)よく熟成する。まじり合ってよくととのう。「―・れ過ぎた鮨をあるじの遺恨かな」(蕪村)。「味噌が―・れる」 ⑧(動詞の連用形に付いて)しょっちゅう…して具合よくなる。「使い―・れた万年筆」 ◇広く一般には「慣」を使う。2は「馴」、3は「狎」を使うことが多い。

[漢]慣🔗🔉

 字形  筆順 〔心(忄・)部11画/14画/教育/2023・3437〕 〔音〕カン〈クヮン〉(呉)(漢) 〔訓〕れる・らす・ならわし [意味] くり返し行ってなれる。ならわし。「慣習・慣行・慣例・習慣・旧慣」 [解字] 形声。「心」+音符「貫」(=つらぬく)。一貫したやりかたで行われ心がそれになれる意。

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