複数辞典一括検索+![]()
![]()
ふり‐だし【振出し】🔗⭐🔉
ふり‐だし【振出し】
①中のものを小さい穴から振って出す器具。
②為替または手形・小切手を発行すること。「―局」「―人」
③振出し薬の略。
④道中双六の起点。さいころを振り始めるからいう。転じて、物事の出発点。でだし。
⇒ふりだし‐ぐすり【振出し薬】
⇒ふりだし‐ざお【振出し竿】
⇒ふりだし‐てがた【振出手形】
⇒ふりだし‐にん【振出人】
⇒振出しに戻る
ふりだし‐ぐすり【振出し薬】🔗⭐🔉
ふりだし‐ぐすり【振出し薬】
布の袋に入れたまま湯に浸し、振り動かしてその薬気を出す薬剤。湯剤。ふりだし。
⇒ふり‐だし【振出し】
ふりだし‐ざお【振出し竿】‥ザヲ🔗⭐🔉
ふりだし‐ざお【振出し竿】‥ザヲ
元竿に竿が全部納まる仕組みの竿。
⇒ふり‐だし【振出し】
○振出しに戻るふりだしにもどる🔗⭐🔉
○振出しに戻るふりだしにもどる
新たにやり直すために出発点にもどる。「議論が―」
⇒ふり‐だし【振出し】
ふりだし‐にん【振出人】
為替または手形・小切手の発行人。
⇒ふり‐だし【振出し】
ふり‐だ・す【振り出す】
〔他五〕
①振って中から出す。
②振りはじめる。
③振出し薬を湯の中で振って薬の成分を出す。
④市いちで、せりの手を振って値をつける。世間胸算用5「宿の亭主は売り口銭一割のきほひにかかつて、―・しける」
⑤為替または手形・小切手を発行する。
ふり‐だ・す【降り出す】
〔自五〕
雨や雪などが降り始める。
ふり‐た・てる【振り立てる】
〔他下一〕[文]ふりた・つ(下二)
①勢いよく立てる。万葉集15「大船に戕牁かし―・てて」。「頭を―・てる」
②声を張りあげる。古今和歌集夏「声―・てて鳴くほととぎす」
③振って鳴らす。宇津保物語祭使「高麗鈴を―・つるに劣らず」
④茶を振り出してたてる。浄瑠璃、生写朝顔話「駒沢が戻り次第に―・てて、われらが先へ服加減」
ブリタニア【Britannia ラテン】
ブリテン島、特にその南部地方とフランス北西部のブルターニュ地方との中世初期の称。古代にはケルト族が住み、その民間伝承は西洋中世宮廷文学の源泉。
ブリタニカ‐ひゃっかじてん【ブリタニカ百科事典】‥ヒヤククワ‥
(Encyclopaedia Britannica)イギリスの百科辞書。大項目主義により編集。1768年創刊。3巻。1943年以後アメリカのシカゴ大学が編纂の中心。
ブリヂストン‐びじゅつかん【ブリヂストン美術館】‥クワン
東京の京橋にある美術館。1952年開設。実業家石橋正二郎が収集したフランス印象派絵画・日本洋画などを展示。
ふり‐ちん
男子が下半身を露出させていること。ふるちん。
ふ‐りつ【府立】
府で設立すること。「―病院」
ブリッキ
ブリキの訛。
ふり‐つけ【振付け】
歌舞伎・舞踊・ダンスなどでふりを考案して演者に習得させること。「―師」
ふり‐つ・ける【振り付ける】
〔他下一〕
①嫌って相手にしない。振る。遊子方言「大きに―・けてやりんした」
②振付けをする。
ぶりっ‐こ【ぶりっ子】
(「ぶり」は「ぶる」から)それらしく見せようとする態度が見えすいて鼻につく人。特に、かわいく見せようとする人。
ブリッジ【bridge】
①橋。橋梁。跨線橋。
②列車の車両と車両との間にある場所。
③船橋。艦橋。
④(→)架工歯かこうし。
⑤眼鏡の左右のレンズをつなぐ部分。
⑥弦楽器の駒。
⑦トランプ遊戯の一つ。オークション‐ブリッジ・コントラクト‐ブリッジなど。
⑧レスリングで、あお向けになって、頭と両足を支えとして体を橋状に反らせること。
⑨コンピューター‐ネットワークで、ケーブルを流れるデータを中継する機器。
ブリッジタウン【Bridgetown】
西インド諸島の東端、バルバドス共和国の首都。バルバドス島の南西岸にある。人口6千(1990)。
ブリッジマン【Percy Williams Bridgman】
アメリカの物理学者・科学哲学者。超高圧装置を開発し、物性を研究。また、操作主義を唱えた。ノーベル賞。(1882〜1961)
フリッシュ【Karl von Frisch】
オーストリア生れの感覚・行動生理学者。ミツバチの感覚生理とコミュニケーションを研究。著「ミツバチの生活」。ノーベル賞。(1886〜1982)
フリッシュ【Max Frisch】
スイスのドイツ系作家。小説「シュティラー」「ホモ‐ファーベル」など。(1911〜1991)
フリッター【fritter】
揚げ物料理。魚介・野菜・果物などに、泡立てた卵白を加えた軽い衣をつけて揚げたもの。ベニェ。
ふり‐つづ・く【降り続く】
〔自五〕
長い間続いて降る。
ふり‐つづみ【振鼓】
①雅楽の打楽器。小型の太鼓二つを互いに直角に重ねて柄で貫き、球を結んだ糸をつけ、柄を振ると球が鼓面を打ち鳴らすもの。奈良時代に中国から伝来。今日では楽器としての用法は廃れ、道楽みちがく・行道ぎょうどうおよび舞楽「一曲」で舞人の一人が手に持つ。鼗とう。
振鼓
②1に似せて作った玩具。でんでん太鼓。
③鈴太鼓の別称。
ふり‐つの・る【降り募る】
〔自五〕
いよいよ激しく降る。
フリップ【flip】
(flip chartから)テレビ放送などで、視聴者の理解を助けるための大型の図示カード。
⇒フリップ‐フロップ‐かいろ【フリップフロップ回路】
フリップ‐フロップ‐かいろ【フリップフロップ回路】‥クワイ‥
(flip-flop circuit)二つの安定状態をもつ電子回路。加える信号によって交互に変化する二つの状態を0と1に対応させて1ビットの情報が保持できる。
⇒フリップ【flip】
ふり‐つ・む【降り積む】
〔自五〕
(→)「ふりつもる」に同じ。古今和歌集雑「ささの葉に―・む雪の」。「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪―・む」(三好達治)
ふり‐つ・める【振り詰める】
〔自下一〕
自分に言い寄る異性を嫌って相手にしない。きらいぬく。浮世風呂4「―・めた女郎もとうとう真実にほれてくるわさ」
ふり‐つも・る【降り積もる】
〔自五〕
雪が降ってつもる。後撰和歌集冬「ふる里の雪は花とぞ―・る」
ふり‐て【振り手】
常に客を振る遊女。浄瑠璃、双生隅田川「野上の宿で全盛の太夫、海道一の―」
ふり‐で【振出】
紅べにを水に振り出して染めること。永久百首「紅の―の色の岡つつじ」
ブリティッシュ‐コロンビア【British Columbia】
カナダ太平洋岸の州。山岳地帯で、針葉樹林が広がり林業が産業の中心。国立公園が多く観光業も盛ん。州都ヴィクトリア。
ふり‐てがた【振手形】
江戸時代、両替屋の預金者がその両替屋を支払人として、あるいは両替屋相互に相手を支払人として振り出す手形。記名式で所持人払いになっている。振出手形。振差紙。大坂手形。
ブリテン【Britain】
⇒グレート‐ブリテン
ブリテン【Benjamin Britten】
イギリスの作曲家。詩人オーデン、テノール歌手ピアーズらと親交。歌劇「ピーター=グライムズ」、「戦争レクイエム」などを作曲。(1913〜1976)
ふり‐どけい【振時計】
(→)「ふりこどけい」に同じ。
ふり‐とば・す【振り飛ばす】
〔他五〕
振って飛ばす。
ぶり‐なわ【振縄】‥ナハ
数百の木片をつけた長い縄を引いて、その木片が海中で一斉にゆれ光るのに驚く魚を網中に追いやる漁具。タイ漁などに用いる。葛縄かずらなわ。
プリニウス【Plinius】
①(Gaius Plinius Secundus)大プリニウス。ローマの将軍・官吏。騎兵隊長・属州総督・海軍提督を歴任。軍事・歴史・修辞学・自然学を研究。ヴェスヴィオ火山の爆発の際、調査を試み有毒ガスのため窒息死。現存著作「博物誌」37巻。(23〜79)
②(Gaius Plinius Caecilius Secundus)小プリニウス。大プリニウスの甥で養子。法律家・政治家。その書簡は、公表を予期して書いたもので文学的香気が高い。(61頃〜113頃)
ふり‐にげ【振り逃げ】
野球で、打者が第三ストライクを空振りしても、捕手がその投球を直接捕球しなければアウトにならないで一塁に走ることができるプレー。走者が一塁にいない場合、あるいは二死の時に成立する。
ブリヌイ【bliny ロシア】
そば粉とイーストで作るロシアのパンケーキ。キャビアなどとともに食べる。ブリン。ブリニ。
ふり‐ぬ・く【振り抜く】
〔他五〕
ふりはなす。宇治拾遺物語2「その手にさげたる相撲をば投げければ、―・きて、二三段ばかり投げられて倒れ伏しにけり」
ブリネル‐こうど【ブリネル硬度】‥カウ‥
(考案者であるスウェーデンの技術者J. A. Brinell1849〜1925の名に因む)材料物質の硬度を表す尺度の一つ。直径1センチメートルの焼入れした鋼球を外力で試料の表面に押し込み、できた「ヘこみ」の面積で外力を除して表す。
ふり‐のこ・す【降り残す】
〔自四〕
雨がそこだけ降らないで残す。奥の細道「五月雨の―・してや光堂ひかりどう」
フリノロジー【phrenology】
(→)骨相学こっそうがく。
ふり‐は・う【振り延ふ】‥ハフ
〔自下二〕
わざわざする。ことさらにする。宇津保物語俊蔭「かく―・へ給へるに、いかで隠れむとて」
ふり‐はえ【振り延へ】‥ハヘ
〔副〕
わざわざ。ことさら。ふりはえて。源氏物語夕霧「いと軽らかならぬ御さまにて、かく―急ぎ渡らせ給へる御心ばへを」
⇒ふりはえ‐て【振り延へて】
ふりはえ‐て【振り延へて】‥ハヘ‥
〔副〕
(→)「ふりはえ」に同じ。土佐日記「くすし―とうそ、白散、さけ加へてもて来たり」。日葡辞書「フリハエテユク」
⇒ふり‐はえ【振り延へ】
ふり‐は・つ【旧り果つ】
〔自下二〕
ふるくなってしまう。すっかり老いてしまう。詞花和歌集春「―・つるまで惜しむ心を」
ふり‐はな・す【振り放す】
〔他五〕
①振ってはなれさせる。ふりすてる。ふりはなつ。「取りすがる相手を―・す」
②追ってくる者を引き離す。ふりきる。「2位を―・す」
ふり‐はな・つ【振り放つ】
〔他五〕
(→)「ふりはなす」に同じ。
ふり‐はな・る【振り離る】
〔自下二〕
ふりすてて離れる。源氏物語夕顔「人に似ぬ心強さにても、―・れぬるかな」
ふり‐はば【振り幅】
⇒しんぷく
ふり‐はら・う【振り払う】‥ハラフ
〔他五〕
振ってはなれさせる。まとわりつくものを遠ざける。払いのける。「涙を―・う」「追いすがる者を―・う」「不吉な考えを―・う」
ふり‐ばり
女をののしっていう語。ふんばり。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「死女郎しにめろうの―め、竹の鞭ぶちをくらふなよ」
ふり‐びしゃ【振飛車】
将棋の一戦法。飛車をもとの位置から左へ移して駒組みすること。移す位置によって中飛車・四間飛車・三間飛車・向かい飛車などと呼ぶ。
ふり‐びと【降り人】
天から降って来た人。また、天から降って来たように、どこからともなく突然来た人。風姿花伝「これ―なるが故に、内裏に奏聞す」
ふり‐ふ【振り歩】
(→)「振り駒」に同じ。
ふり‐ふり
舞い落ちるさま。ひらひら。今昔物語集26「観音を念じ奉りて、足を離れて網の上にをどりければ、―と落つるほどに」
ぶり‐ぶり
怒って口をきかないさま。ぷりぷり。
ぶり‐ぶり【振振】
八角形の槌つちの頭に似た木製の玩具。長い紐を付けて振り回して遊び、また、毬杖ぎっちょうのように玉を打ち合う。近世、紐を柄に変え、玉を車とし、魔除けのために年始の飾物として贈答した。振振毬杖。玉振振。玉毬杖。〈[季]新年〉。松の葉2「正月は節分豆、―にかき玉」
振振
⇒ぶりぶり‐ぎっちょう【振振毬杖】
ぷり‐ぷり
①さわるとはね返すほど弾力があるさま。弾んで揺れ動くさま。「―した魚肉」
②不機嫌で取りつくしまのないさま。ぶりぶり。「1日中―している」「―怒って帰る」
ぶりぶり‐ぎっちょう【振振毬杖】‥チヤウ
(→)振振に同じ。
⇒ぶり‐ぶり【振振】
プリペアード‐ピアノ【prepared piano】
作曲家の指示に従って弦にボルトなどを取り付け、音色を変化させたピアノ。1940年ケージが創始。
プリペイド‐カード【prepaid card】
代金前払いで現金同様に使えるカード。電話機・券売機・自動改札機などで使える。
ふり‐ほど・く【振り解く】
〔他五〕
ふり動かして、もつれやからまりをほどく。「しがみつく手を―・く」
フリ‐マ
フリー‐マーケットの略。
プリマ【prima イタリア】
(「第1の」の意)プリマ‐ドンナ・プリマ‐バレリーナの略。
⇒プリマ‐ドンナ【prima donna イタリア】
⇒プリマ‐バレリーナ【prima ballerina イタリア】
ふり‐まが・う【降り紛ふ】‥マガフ
[一]〔自四〕
入りまじって降って見分けにくい。続千載和歌集冬「神無月時雨と共に―・ふ木の葉も冬の始めなりけり」
[二]〔他下二〕
降って見分けがつかないようにする。新古今和歌集冬「草も木も―・へたる雪もよに」
ふり‐ま・く【振り撒く】
〔他五〕
まきちらす。あちこちに注ぐ。「水を―・く」「愛嬌を―・く」「噂を―・く」
ふり‐まぐわ【振馬鍬】‥グハ
馬鍬の一種。底部の板に交錯した歯が植えてあり、上部の横柄を両手で握り、左右に振り動かして土塊をくだくもの。
プリマコフ【Evgenii M. Primakov】
ソ連・ロシアの政治家。国際政治についてゴルバチョフを補佐。ロシア期に入り、1998〜99年首相。(1929〜)
ふり‐まさ・る【旧り増さる】
〔自四〕
ますますふるくなって行く。一層年老いて行く。古今和歌集冬「雪もわが身も―・りつつ」
ふり‐まさ・る【降り増さる】
〔自五〕
ますます激しく降る。新古今和歌集恋「いとど時雨の―・るらむ」
プリマス【Plymouth】
①イギリス、イングランド南西部デヴォン州の港湾都市。1620年ピルグリム‐ファーザーズはここを最後の寄港地としてアメリカへ向かった。人口25万6千(1996)。
②アメリカ、ボストン南東の小都市。ピルグリム‐ファーザーズの最初の上陸地。
⇒プリマス‐ロック【Plymouth Rock】
プリマス‐ロック【Plymouth Rock】
鶏の一品種。アメリカ原産。羽毛に黒の横斑のある横斑種が代表的で卵肉兼用。
プリマスロック
撮影:小宮輝之
⇒プリマス【Plymouth】
プリマ‐ドンナ【prima donna イタリア】
①歌劇中の主役をつとめる女声歌手。転じて、名声高い女声歌劇歌手。
②花形の女性。
⇒プリマ【prima イタリア】
プリマ‐バレリーナ【prima ballerina イタリア】
主役をつとめるバレリーナ。
⇒プリマ【prima イタリア】
ふり‐まわし【振回し】‥マハシ
財政上の融通。金銭のやりくり。日本永代蔵5「是より商売かへて、小さき紙屋も生薬屋になりやすく、今二千貫目の―」
ふり‐まわ・す【振り回す】‥マハス
〔他五〕
①振りながらまわす。「刀を―・す」
②むやみに使う。「権力を―・す」
③ひけらかす。「通つうを―・す」
④思うままに人を動かす。翻弄する。「捜査陣を―・す」「デマに―・される」
ふり‐みせ【振り見せ】
日本舞踊で、振付師が自分で工夫した振りを踊ってみせ、上演者の注文を聞くこと。
ふり‐みだ・す【振り乱す】
〔他五〕
髪などを振って乱す。
ふり‐みだ・る【降り乱る】
〔自下二〕
雪などが乱れて降る。はげしく降る。源氏物語浮舟「雪にはかに―・れ」
プリミティブ【primitive】
原始的なさま。素朴なさま。「―‐アート」
ふりみ‐ふらずみ【降りみ降らずみ】
降ったり降らなかったり。降ったり止んだり。十六夜日記「―時雨も断えず」→み(接尾)3
ふり‐む・く【振り向く】
[一]〔自五〕
顔を後ろに向けて見る。かえりみる。また、注意を向ける。「後ろを―・く」「バーゲンには―・きもしない」
[二]〔他下二〕
⇒ふりむける(下一)
ふり‐む・ける【振り向ける】
〔他下一〕[文]ふりむ・く(下二)
①他の方向を、特に、後ろを向かせる。「顔を―・ける」
②他の用途などに回してあてる。「積立金を返済に―・ける」
プリムラ【Primula ラテン】
サクラソウ科サクラソウ属の植物(その学名)。北半球の温帯から寒帯に約500種が分布。サクラソウ・クリンソウなどを含む。園芸用の在来種はニホンサクラソウ。また、同属のうち、欧米で観賞用に品種改良されたものの総称。プリムラ‐ポリアンサ、プリムラ‐マラコイデスなど。
プリムラ
提供:OPO
プリムローズ【primrose】
①〔植〕サクラソウを含むプリムラ類の英語名。
②淡緑黄色。
プリモ‐デ‐リベラ【José Antonio Primo de Rivera】
スペインの政治家、ミゲルの息子。1933年ファシスト的なファランヘ党を組織。35年共和国政府に逮捕され、死刑。(1903〜1936)
プリモ‐デ‐リベラ【Miguel Primo de Rivera y Orbaneja】
スペインの将軍・独裁者。1923年に軍事独裁政権を樹立、30年失脚。(1870〜1930)
ふり‐もの【降り物】
雨・雪など、天から降ってくるもの。特に連歌・俳諧で降水現象を表す語の総称。連理秘抄「霧に―」
プリモルスキー【Primorskii】
ロシア、シベリアの南東端、黒竜江(アムール川)・ウスリー川・日本海に囲まれた地方。1860年北京条約2によりロシア領となる。中心都市ウラジヴォストーク。沿海地方。沿海州。
ブリャート【Buryat】
ロシア、シベリア南部の共和国。バイカル湖東部に位置し、モンゴル系のブリャート人が全人口の4分の1を占める。面積35万1000平方キロメートル。人口98万1千(2002)。首都ウラン‐ウデ。ブリャーチヤ。
ぶ‐りゃく【武略】
軍事上の策略。いくさのかけひき。戦略。軍略。
⇒ぶりゃく‐じょう【武略状】
ぶりゃく‐じょう【武略状】‥ジヤウ
戦国時代、陰謀を企て、同志を集めるために用いた檄げき文。
⇒ぶ‐りゃく【武略】
ふり‐や・む【降り止む】
〔自五〕
雨など、降っていたものがやむ。
ふ‐りゅう【風流】‥リウ
①⇒ふうりゅう。
②日本芸能の一つ。「みやびやかな」の意から出たもので、趣向を凝らした作り物や仮装を伴う。下学集「風流。風情義也。日本俗呼拍子物はやしもの曰風流」。太平記23「御堂の庭に桟敷を打つて舞台をしき、種々の―を尽さんとす」
㋐中世の群舞。衣裳を飾って踊る。
㋑民俗芸能の群舞。念仏踊・太鼓踊・獅子踊・小歌踊・盆踊・奴踊・練物などで、現在も広く行われる。「浮立」とも書く。
㋒延年舞の演目の一群。大風流・小風流の別がある。神仙や唐土の古人などの登場人物が問答をかわし、歌舞となる。
㋓能楽で、特別な場合に式三番(翁)に付加して行う演目。狂言方が担当するので、狂言風流ともいう。
⇒ふりゅう‐おどり【風流踊】
⇒ふりゅう‐がさ【風流傘】
⇒ふりゅう‐ざ【風流者】
ふ‐りゅう【浮流】‥リウ
うかび流れること。
⇒ふりゅう‐きらい【浮流機雷】
ふりゅう‐おどり【風流踊】‥リウヲドリ
(→)風流2に同じ。
⇒ふ‐りゅう【風流】
ふりゅう‐がさ【風流傘】‥リウ‥
趣向をこらし種々飾りたてた長柄の傘。祭礼の行列などに用いた。
⇒ふ‐りゅう【風流】
ふりゅう‐きらい【浮流機雷】‥リウ‥
①(→)浮遊機雷に同じ。
②繋留索の切れて流れ出した機雷。
⇒ふ‐りゅう【浮流】
ブリューゲル【Pieter Brueghel】
フランドル派最大の画家。20代でイタリアを旅し、風景画家として出発。晩年は農民を多く描いたため「農民ブリューゲル」の異名がある。平凡な風俗画の中に複雑な寓意をこめた。作「村の結婚式」「農民の踊り」「雪中の狩人」など。大ブリューゲル。二人の子、ピーテル(1564〜1638)(小ブリューゲル)とヤン(Jan B.1568〜1625)(花のブリューゲル)も画家。(1525頃〜1569)
ブリューゲル
提供:Lebrecht Music & Arts/APL
「村の結婚式」
提供:ullstein bild/APL
フリューゲル‐ホルン【Flügelhorn ドイツ】
金管楽器。トランペットやコルネットと同類。有弁で、音色は柔らかい。
ふりゅう‐ざ【風流者】‥リウ‥
風流に凝る人。意匠家。考案家。大鏡伊尹「この花山院は―にさへおはしましけるこそ」
⇒ふ‐りゅう【風流】
ブリュージュ【Bruges】
ブルッヘのフランス語名。
ブリューソフ【Valerii Y. Bryusov】
ロシアの詩人・文芸学者。ロシアに象徴主義の文学運動を根づかせた。革命後は文化関係の要職につき啓蒙活動。詩集「傑作」「花冠」など。(1873〜1924)
フリュート【flute】
⇒フルート
ふりゅう‐もんじ【不立文字】‥リフ‥
悟りは文字・言説をもって伝えることができず、心から心へ伝えるものである意。「以心伝心」と共に、禅宗の立場を示す標語。→教外きょうげ別伝
フリュオリネ【fluorine オランダ】
フッ素。〈舎密開宗〉
ふり‐ゆ・く【旧り行く】
〔自四〕
年月を経て行く。ふるくなって行く。老いて行く。古今和歌集春「ももちどり囀る春はものごとにあらたまれどもわれぞ―・く」
ブリュッケ【Die Brücke ドイツ】
(橋の意)キルヒナー・ヘッケル(E. Heckel1883〜1970)らが1905年にドレスデンで結成した画家団体。ドイツ表現主義運動の端緒。
ブリュッセル【Bruxelles フランス】
ベルギー王国の首都。同国中央部に位置し、市街は美しく大広場(グラン-プラス)は世界遺産。EUやNATOの本部の所在地。人口96万4千(2000)。英語名ブラッセル。
ブリュッセル(1)
撮影:田沼武能
ブリュッセル(2)
提供:JTBフォト
ブリュッセル(3)
提供:JTBフォト
ブリュメール【Brumaire フランス】
フランス革命暦の第2月。霧月。
⇒ブリュメール‐じゅうはちにち【ブリュメール十八日】
ブリュメール‐じゅうはちにち【ブリュメール十八日】‥ジフ‥
ナポレオンが1799年11月9日(革命暦8年霧月18日)にクーデターにより総裁政府を倒し、統領(執政)政府を樹立し、自ら第一統領(執政)となって、軍事独裁を開始した事件。
⇒ブリュメール【Brumaire フランス】
ブリュンティエール【Ferdinand Brunetière】
フランスの文芸批評家。古典主義者。テーヌの後をうけつぎ進化論の見地を文学史の研究に適用。(1849〜1906)
ふ‐りょ【不慮】
おもいがけない(よくない)こと。不意。意外。「―の災難」
⇒ふりょ‐の‐ほか【不慮の外】
ふ‐りょ【俘虜】
戦闘で、敵軍にとらえられた者。とりこ。捕虜。「―収容所」
ぶ‐りょ【無慮】
⇒むりょ
ふ‐りょう【不良】‥リヤウ
①よくないこと。わるいこと。「栄養―」「―品」
②品行のわるいこと。また、そういう人。「―におどされる」
⇒ふりょう‐こうい‐しょうねん【不良行為少年】
⇒ふりょう‐さいけん【不良債権】
⇒ふりょう‐しょうじょ【不良少女】
⇒ふりょう‐しょうねん【不良少年】
ふ‐りょう【不猟】‥レフ
猟でえものがない、または少ないこと。
ふ‐りょう【不漁】‥レフ
漁獲の少ないこと。↔大漁↔豊漁
ぶ‐りょう【無聊】‥レウ
①心配事があって楽しくないこと。新花つみ「―の事なりとて、ひたすら避してうけざりけり」
②つれづれなこと。たいくつ。「―を慰める」「―な日々」
ふ‐りょうけん【不料簡】‥レウ‥
よくない料簡。よくない考え。「―を起こすな」
ぶりょうげん【武陵源】
(Wulingyuan)中国湖南省北西部の景勝地。張家界(国家森林公園)・索渓峪・天子山・楊家界からなる世界遺産。奇峰奇石がそびえる。
武陵源
提供:JTBフォト
ふりょう‐こうい‐しょうねん【不良行為少年】‥リヤウカウヰセウ‥
少年法上の非行少年には該当しないが、喫煙等の問題行動が見られる少年。警察の補導活動の対象となる。
⇒ふ‐りょう【不良】
ふりょう‐さいけん【不良債権】‥リヤウ‥
回収できる見込みのない債権。
⇒ふ‐りょう【不良】
ふりょう‐しょうじょ【不良少女】‥リヤウセウヂヨ
不良行為をする少女。非行少女。→虞犯ぐはん少年。
⇒ふ‐りょう【不良】
ふりょう‐しょうねん【不良少年】‥リヤウセウ‥
不良行為をする少年。非行少年。→虞犯ぐはん少年
⇒ふ‐りょう【不良】
ぶりょう‐とうげん【武陵桃源】‥タウ‥
[陶淵明、桃花源記]世間とかけはなれた別天地。理想郷。桃源郷。→桃花源記
ふ‐りょく【浮力】
流体内にある物体の表面に働く流体の圧力差によって、物体が重力に反して鉛直上方に押し上げられる力。浮力の方が重量より大きければ物体は浮く。
ふ‐りょく【富力】
富の力。
ぶ‐りょく【武力】
武勇の力。また、軍隊の力。兵力。「―に訴える」「―行使」
⇒ぶりょく‐かくめい【武力革命】
ぶ‐りょく【無力・不力】
①力の無いこと。勢力のないこと。
②貧困。また、貧乏になること。狂言、箕被みかずき「しんだい―したれば、女房にさへ見捨てられた」
⇒ぶりょく‐じん【無力人】
ぶりょく‐かくめい【武力革命】
武力によって遂行される革命。暴力革命。
⇒ぶ‐りょく【武力】
ぶりょく‐じん【無力人】
貧乏人。〈日葡辞書〉
⇒ぶ‐りょく【無力・不力】
ふりょ‐の‐ほか【不慮の外】
(同意の語を重ねて意味を強めた語)思いがけないこと。思いのほか。今昔物語集4「―に一人の比丘にあひて」
⇒ふ‐りょ【不慮】
ブリリアンティン【brilliantine】
①毛髪用チック・ポマードの一種。つや出し油。
②光沢のよい毛織物の一種。
ブリリアント【brilliant】
①輝かしいさま。見事なこと。
②多角に仕上げたダイヤモンド。通常58面体にしたもの。「―‐カット」
③欧文活字の大きさを表す古い呼び名の一つ。約3.5ポイント大の活字。
フリル【frill】
幅の狭い布片やレースなどで、襞ひだをとったりギャザーを寄せたりして波形にした飾縁かざりぶち。婦人服・子供服の衿えり・袖口・裾などにつける。
プリ‐レコ
(prerecordingの略)映画制作で、音や声だけを先に録音し、後で画面を撮影すること。↔アフ‐レコ
ふり‐わけ【振分け】
①ふりわけること。二つにわけること。
②前後にわけてかつぐこと。
③二つの場所の中間地点。
④「ふりわけがみ」の略。
⇒ふりわけ‐がみ【振分け髪】
⇒ふりわけ‐すがた【振分け姿】
⇒ふりわけ‐にもつ【振分け荷物】
ふりわけ‐がみ【振分け髪】
男児・女児の髪型の一つ。髪を肩までの長さに切り、左右に分けさばいたまま垂らしたもの。はなちがみ。はなち。髪振。(書名別項)
⇒ふり‐わけ【振分け】
ふりわけがみ【振分髪】
歌論書。1冊。小沢蘆庵著。1796年(寛政8)刊。前半は歌論、後半は詞ことばの働きや「てにをは」などのことを述べた、作歌初学の手引書。
ふりわけ‐すがた【振分け姿】
振分け髪にしている姿。浄瑠璃、妹背山婦女庭訓「わけもなぎさに戯れる雁、つばさ振袖―」
⇒ふり‐わけ【振分け】
ふりわけ‐にもつ【振分け荷物】
旅装束などで、振分けにした荷物。
⇒ふり‐わけ【振分け】
ふり‐わ・ける【振り分ける】
〔他下一〕[文]ふりわ・く(下二)
①二つに分ける。半分にする。「髪を―・ける」
②割りあてて分ける。分配する。「仕事を―・ける」
③前後に分けて担う。「荷物を―・ける」
ふ‐りん【不倫】
人倫にはずれること。人道にそむくこと。特に、男女の関係について言う。「―の愛」
プリン
プディングの訛。カスタード‐プディングのこと。
プリン【purine】
複素環式化合物の一つ。化学式C5H4N4 無色の針状結晶。その誘導体のアデニン・グアニンなどは、ピリミジン誘導体とともに核酸の重要な成分。
⇒プリン‐たい【プリン体】
プリンキパトゥス【principatus ラテン】
(→)元首政治。
プリンキピア【Principia】
ニュートンの主著Philosophiae naturalis principia mathematica(「自然哲学の数学的諸原理」)(1687年)の略称。ニュートン力学の確立を示し、近代科学の方法論に大きな貢献をした。
ブリンクリー【Francis Brinkley】
イギリスの海軍士官。1867年(慶応3)来日。海軍砲術学校・工部大学校で教鞭をとり、81年(明治14)「ジャパン‐メール」紙を経営、30年間日本紹介に尽力。東京で没。(1841〜1912)
フリンジ【fringe】
糸や毛糸を束ねた布端の房ふさ。へり飾り。
⇒フリンジ‐ベネフィット【fringe benefit】
プリンシプル【principle】
原理。原則。主義。
フリンジ‐ベネフィット【fringe benefit】
労働者に対する追加的な給付。主たる報酬以外の、諸手当・有給休暇・社宅などをいう。付加給付。
⇒フリンジ【fringe】
プリンス【prince】
①皇太子。王子。皇子。親王。「―‐オブ‐ウェールズ」
②ある集団の中で、将来を嘱望される男性。「政界の―」
プリンス‐エドワード‐とう【プリンスエドワード島】‥タウ
(Prince Edward Island)カナダ大西洋岸セント‐ローレンス湾内の島で、同国最小の州。ジャガイモ生産が中心産業。モンゴメリー(Lucy M. Montgomery1874〜1942)の小説「赤毛のアン」の舞台。
プリンストン【Princeton】
アメリカ北東部、ニュー‐ジャージー州中部の都市。1696年クエーカー教徒が初めて入植。プリンストン大学(1746年創立)や高等研究所(1930年創立)がある。
プリンス‐メロン
(和製語)南欧系露地メロンとマクワウリとの交配種。果皮は淡緑色でなめらか。果肉は甘い。
プリンセス【princess】
①皇女。王女。王子妃。王妃。
②ある集団の中で、将来を嘱望される女性。
⇒プリンセス‐ライン【princess line】
プリンセス‐ライン【princess line】
(エドワード7世の妃アレクサンドラ(1844〜1925)が好んだことにちなむ)ウェストの切替えがなく、縦の切替えのみで体の線に沿わせ、裾をフレアーにしたシルエット。ドレスやコートに用いる。
⇒プリンセス【princess】
プリンター【printer】
①印刷工。印刷機。
②写真の焼付機。
③コンピューターで、情報を出力用紙に印字する装置。印字機。
プリン‐たい【プリン体】
核酸の構成成分として生体内に存在する塩基性化合物の総称。
⇒プリン【purine】
フリント【flint】
(→)火打石。
⇒フリント‐ガラス【フリント硝子】
プリント【print】
①印刷すること。
②印刷物。特に、講演や講義のための補助印刷物。「―を配る」
③映画・写真で、原板(陰画)から陽画を焼き付けること。また、その焼き付けたもの。
④捺染なっせん。また、捺染された布地。「―のネクタイ」
⇒プリント‐アウト【print out】
⇒プリント‐ごうはん【プリント合板】
⇒プリント‐はいせん【プリント配線】
⇒プリント‐ばん【プリント板】
プリント‐アウト【print out】
コンピューターやワープロで、ファイルの内容を印刷物として出力すること。
⇒プリント【print】
フリント‐ガラス【フリント硝子】
鉛を含むガラス。主に酸化ナトリウム・酸化カリウム・酸化鉛・ケイ酸を成分とする。屈折率が大きく、光沢に富む。光学ガラス用のほか、装飾・工芸用。鉛ガラス。
⇒フリント【flint】
プリント‐ごうはん【プリント合板】‥ガフ‥
塗装合板の一種。表面に木目模様などを印刷して化粧仕上げした合板。
⇒プリント【print】
プリント‐はいせん【プリント配線】
写真製版・印刷の技術を応用して、絶縁基板上に銅箔などでできた電気回路を作ること。
⇒プリント【print】
プリント‐ばん【プリント板】
プリント配線の形成された絶縁基板。電子部品を組み込んだものをもいう。
⇒プリント【print】
ふる【旧・古・故】
①ふるいこと。年を経たこと。遠い昔のものであること。「―歌」「―道」「―狸」
②使いふるしたもの。「お―」「―道具」
ふる【柲・柯】
斧の柄。から。〈倭名類聚鈔15〉
フル【full】
いっぱいであるさま。全部。十分。「―回転」「力を―に発揮する」
ふ・る【旧る】
〔自上二〕
ふるくなる。年を経てふるびる。万葉集17「奈良の都は―・りぬれど」。平家物語3「―・りたる障子なんどに書き置かれたる筆のすさみを見給ひて」
ふ・る【狂る】
〔自下二〕
⇒ふれる(下一)
ふ・る【振る・震る】
[一]〔他五〕
本来は、物をゆり動かして活力を呼びおこす呪術的行為。その信仰の衰えとともに、単に物理的な振動を与える意となる。
①ゆり動かして活力を呼びさます。万葉集3「大夫の心―・りおこし剣刀つるぎたち腰に取りはき」
②神霊の活力を呼びさます。また、それを降下・鎮座させる。大鏡道長「鹿島遠しとて大和国三笠山に―・り奉りて春日明神と名づけ奉りて」
③神座をかつぐ。神輿みこしをかつぐ。平家物語1「山門の大衆、日吉の神輿を陣頭へ―・り奉る」
④一端をとって他端をゆり動かす。万葉集1「君が袖―・る」。「バットを―・る」
⑤全体をゆり動かす。左右や前後に動かす。源氏物語夕霧「もはら承け引かずと、頭―・りてただいひにいひはなてば」。仮名草子、伊曾保「尾を―・り足許に来てねぶりつき」。「腰を左右に―・る」
⑥嫌って相手にしない。はねつける。源氏物語夕顔「あやしう人に似ぬ心強さにても―・りはなれぬるかな」。遊子方言「あいらが―・られずば、―・らるる者はあるまいぢやないか」。「恋人に―・られる」
⑦むだにする。捨てる。浄瑠璃、関取千両幟「うつくしう―・つてやり、あいつに勝を譲つておいて」。「大臣の地位を棒に―・る」
⑧まきちらす。ふりまく。また、手をゆり動かして、握った物を下に投げる。四条流庖丁書「酒をかけて塩を―・りて焼きたる鳥、必ず酸すくなるなり」。「さいころを―・る」
⑨くばり当てる。割り当てる。ふり替える。顕輔集「火きりとて近江より貢御に参らするもちひは…前左衛門佐基俊の君のもとへ―・るとて」。花暦八笑人「皆を呼ばつし、役を―・つてみよう」。去来抄「行く春は行く歳にも―・るべし」。「漢字に仮名を―・る」「受付順に番号を―・る」
⑩奴やっこが左右の手を振り特有な恰好をして歩く。浄瑠璃、薩摩歌「御前が近い、競り合はず、下馬先して、―・りませい、ないと応へて―・り出だす」
⑪せんじ出す。「薬を―・る」
⑫柵・塀などを設置する。浄瑠璃、最明寺殿百人上臈「山手には、二重三重の柵を―・り」
⑬向きを移し変える。「針路を東南に―・る」「わき目も―・らず働く」
⑭大きく動かして移す。「飛車を―・る」
⑮為替かわせまたは手形などを発行する。「手形を―・る」
[二]〔自四〕
物が生命力を発揮して、生き生きと小きざみに動く意。
①(波が)たつ。おこる。万葉集11「風を痛み甚いた―・る浪の間なく吾が念もふ君は相念ふらむか」
②(風が)吹く。源氏物語順集「夜を寒みことにしもいる松風は君にひかれて千代ぞ―・るらむ」
③(大地などが)ゆれうごく。震動する。栄華物語花山「大風吹き、なゐなどさへ―・りて」
④(磁石の針などが)ゆれ動いて一定の方角をさし示す。好色二代男「方角見を取り出だし、この剣先の―・る方へ御趣向と申す」
ふ・る【降る】
〔自五〕
①空から雨・雪などが落ちる。また、涙が落ちる、霜が置くことにもいう。万葉集10「今行きて聞くものにもが明日香川春雨―・りて滝つ瀬の音を」。源氏物語幻「雪いたう―・りてまめやかに積りにけり」。源氏物語桐壺「長き夜あかず―・る涙かな」。天草本平家物語「庭の萩原霜―・りて」。「夏の太陽が―・り注ぐ庭」「―・るほどの縁談」
②(多く「―・って湧く」の形で)突然に現れる。思いがけず生ずる。浄瑠璃、曾我扇八景「―・つて湧いたる御機嫌と勇み給ふぞ道理なる」。「災難が―・って湧く」
⇒降れば土砂降り
ふ・る【触る】
[一]〔自四〕
(下二段活用「触る」の古形)さわる。接触する。神代紀上「真髪―・る奇稲田媛くしいなだひめ」。万葉集20「大君のみことかしこみ磯に―・りうのはら渡る父母をおきて」
[二]〔自下二〕
⇒ふれる(自下一)。
[三]〔他下二〕
⇒ふれる(他下一)
ブル
①ブルジョア・ブルジョアジーの略。
②ブルドッグの略。
③ブルドーザーの略。
ブル【bull】
(牡牛の意)取引で、強気筋のこと。
ぶ・る【振る】
[一]〔接尾〕
(名詞・形容詞語幹に付いて五段活用の動詞をつくる)それらしい様子をする。そのふりをする。「学者―・る」「偉えら―・る」
[二]〔自五〕
(接尾語が独立して)てらう。きどる。虚勢をはる。「いつも―・ってる気障きざなやつ」
ふる‐あと【旧跡・古跡】
ふるいあと。物事のかつてあったあと。きゅうせき。こせき。
ふるい【震い】フルヒ
①ふるえること。わななくこと。ふるえ。戦慄。好色五人女4「身に―出でて足元も定めかね」
②瘧おこりが起こること。
⇒ふるい‐ごえ【震い声】
⇒ふるい‐ふで【震い筆】
⇒ふるい‐やまい【震い病】
ふるい【篩】フルヒ
粉または粒状のものをその大きさによって選り分ける道具。普通、曲物まげものの枠の底に、馬尾・銅線・絹・竹などを細かく格子状に編んで作った網を張ったもの。とおし。〈倭名類聚鈔16〉
⇒ふるい‐かん【篩管】
⇒ふるい‐ぶ【篩部】
⇒篩にかける
ふる‐い【古井】‥ヰ
ふるく荒れた井。長く使わなかった井戸。古井戸。為忠百首「―におろす釣瓶緒の」
ふ‐るい【不類】
よくないこと。毛詩抄「四国が君の礼を破たは、我物ぢやほどに―なやうなれども」
ふる・い【古い・旧い・故い】
〔形〕[文]ふる・し(ク)
①昔のことである。源氏物語夕顔「長生殿の―・きためしはゆゆしくて」。平家物語3「この―・き詩歌を口ずさみ給へば」。「―・く栄えた町」
②存在してから長い年月をへている。以前から伝わっている。源氏物語蓬生「親の御影とまりたる心地する―・きすみか」。枕草子25「―・きものどもの、さもえ行き離るまじきは」。「―・い友人」
③長い間使いならしてふるびている。源氏物語葵「―・き枕、―・きふすま誰と共にか」。「―・い机」
④年老いている。年功をつんでいる。源氏物語蓬生「―・き女ばらなどは」。平家物語7「汝らは―・い者どもなり。軍の様をも掟おきてよ」
⑤陳腐だ。珍しくない。時代遅れである。また、現在のものより前のものである。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「何の事とはお軽、―・いが惚れた、女房になつてたもらぬか」。「頭が―・い」「―・い考え方」「型の―・い自動車」
⑥新鮮でない。「―・い魚」
⇒故きを温ね新しきを知る
ぶ‐るい【部類】
①種類によって区分けすること。また、その区分け。部わけ。「和歌の―」「秀才の―に入る」
②仲間。狂言、釣狐「某が―眷属を残らず釣り取つて」
⇒ぶるい‐き【部類記】
ふるい‐あが・る【震ひ上がる】フルヒ‥
〔自四〕
恐怖や寒さなどでちぢみ上がる。ふるえ上がる。源氏物語浮舟「あやしき童べの雪遊びしたるけはひのやうにぞ、―・りける」
ふる‐いえ【古家】‥イヘ
ふるくなった家。
ふるい‐おこ・す【奮い起こす】フルヒ‥
〔他五〕
はげまして、心を引き立てる。「勇気を―・す」
ふるい‐おと・す【振るい落とす】フルヒ‥
〔他五〕
①振っておとす。
②(「篩い落とす」とも書く)篩ふるいにかけて落とす。転じて、多くの中からよくないものを除き捨てる。「試験で―・す」
ふるい‐かん【篩管】フルヒクワン
〔生〕
⇒しかん(篩管)。
⇒ふるい【篩】
ぶるい‐き【部類記】
宮中での年中行事等、特定の内容の記事を古記録などから抜き出し部類分けしたもの。元服・御産・行幸などさまざまの部類記がある。
⇒ぶ‐るい【部類】
ふる‐いけ【古池】
古くからあった池。ふるびた池。「―や蛙かわず飛びこむ水の音」(芭蕉)
ふるい‐ごえ【震い声】フルヒゴヱ
ふるえごえ。わななきごえ。
⇒ふるい【震い】
ふるい‐た・つ【奮い立つ・奮い起つ】フルヒ‥
〔自五〕
心がいさみたつ。奮起する。「勝報に―・つ」
ふるいち【古市】
姓氏の一つ。
⇒ふるいち‐こうい【古市公威】
ふるいち‐こうい【古市公威】‥ヰ
土木工学者。江戸の生れ。工科大学(現、東大工学部)学長。近代土木技術の確立、土木行政の改善、土木法規の制定などに寄与。(1854〜1934)
⇒ふるいち【古市】
ふるいち‐こふんぐん【古市古墳群】
大阪府羽曳野市と藤井寺市にまたがる大古墳群。墳長約420メートルの誉田御廟山こんだごびょうやま古墳(応神天皇陵)などの前方後円墳のほか、円墳や方墳など約100基から成る。
ふるい‐つ・く【震い付く】フルヒ‥
〔自五〕
①激しくふるえる。天草本伊曾保物語「病者の言ふは、今朝こんちょうよりしたたか―・いたと」
②感情が激して、だきつく。むしゃぶりつく。森鴎外、雁「おとなしい中に意気な処ところのある、―・きたいやうな顔をしてゐた」
ふる‐いど【古井戸】‥ヰド
ふるく荒れた井戸。ふるい。
②1に似せて作った玩具。でんでん太鼓。
③鈴太鼓の別称。
ふり‐つの・る【降り募る】
〔自五〕
いよいよ激しく降る。
フリップ【flip】
(flip chartから)テレビ放送などで、視聴者の理解を助けるための大型の図示カード。
⇒フリップ‐フロップ‐かいろ【フリップフロップ回路】
フリップ‐フロップ‐かいろ【フリップフロップ回路】‥クワイ‥
(flip-flop circuit)二つの安定状態をもつ電子回路。加える信号によって交互に変化する二つの状態を0と1に対応させて1ビットの情報が保持できる。
⇒フリップ【flip】
ふり‐つ・む【降り積む】
〔自五〕
(→)「ふりつもる」に同じ。古今和歌集雑「ささの葉に―・む雪の」。「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪―・む」(三好達治)
ふり‐つ・める【振り詰める】
〔自下一〕
自分に言い寄る異性を嫌って相手にしない。きらいぬく。浮世風呂4「―・めた女郎もとうとう真実にほれてくるわさ」
ふり‐つも・る【降り積もる】
〔自五〕
雪が降ってつもる。後撰和歌集冬「ふる里の雪は花とぞ―・る」
ふり‐て【振り手】
常に客を振る遊女。浄瑠璃、双生隅田川「野上の宿で全盛の太夫、海道一の―」
ふり‐で【振出】
紅べにを水に振り出して染めること。永久百首「紅の―の色の岡つつじ」
ブリティッシュ‐コロンビア【British Columbia】
カナダ太平洋岸の州。山岳地帯で、針葉樹林が広がり林業が産業の中心。国立公園が多く観光業も盛ん。州都ヴィクトリア。
ふり‐てがた【振手形】
江戸時代、両替屋の預金者がその両替屋を支払人として、あるいは両替屋相互に相手を支払人として振り出す手形。記名式で所持人払いになっている。振出手形。振差紙。大坂手形。
ブリテン【Britain】
⇒グレート‐ブリテン
ブリテン【Benjamin Britten】
イギリスの作曲家。詩人オーデン、テノール歌手ピアーズらと親交。歌劇「ピーター=グライムズ」、「戦争レクイエム」などを作曲。(1913〜1976)
ふり‐どけい【振時計】
(→)「ふりこどけい」に同じ。
ふり‐とば・す【振り飛ばす】
〔他五〕
振って飛ばす。
ぶり‐なわ【振縄】‥ナハ
数百の木片をつけた長い縄を引いて、その木片が海中で一斉にゆれ光るのに驚く魚を網中に追いやる漁具。タイ漁などに用いる。葛縄かずらなわ。
プリニウス【Plinius】
①(Gaius Plinius Secundus)大プリニウス。ローマの将軍・官吏。騎兵隊長・属州総督・海軍提督を歴任。軍事・歴史・修辞学・自然学を研究。ヴェスヴィオ火山の爆発の際、調査を試み有毒ガスのため窒息死。現存著作「博物誌」37巻。(23〜79)
②(Gaius Plinius Caecilius Secundus)小プリニウス。大プリニウスの甥で養子。法律家・政治家。その書簡は、公表を予期して書いたもので文学的香気が高い。(61頃〜113頃)
ふり‐にげ【振り逃げ】
野球で、打者が第三ストライクを空振りしても、捕手がその投球を直接捕球しなければアウトにならないで一塁に走ることができるプレー。走者が一塁にいない場合、あるいは二死の時に成立する。
ブリヌイ【bliny ロシア】
そば粉とイーストで作るロシアのパンケーキ。キャビアなどとともに食べる。ブリン。ブリニ。
ふり‐ぬ・く【振り抜く】
〔他五〕
ふりはなす。宇治拾遺物語2「その手にさげたる相撲をば投げければ、―・きて、二三段ばかり投げられて倒れ伏しにけり」
ブリネル‐こうど【ブリネル硬度】‥カウ‥
(考案者であるスウェーデンの技術者J. A. Brinell1849〜1925の名に因む)材料物質の硬度を表す尺度の一つ。直径1センチメートルの焼入れした鋼球を外力で試料の表面に押し込み、できた「ヘこみ」の面積で外力を除して表す。
ふり‐のこ・す【降り残す】
〔自四〕
雨がそこだけ降らないで残す。奥の細道「五月雨の―・してや光堂ひかりどう」
フリノロジー【phrenology】
(→)骨相学こっそうがく。
ふり‐は・う【振り延ふ】‥ハフ
〔自下二〕
わざわざする。ことさらにする。宇津保物語俊蔭「かく―・へ給へるに、いかで隠れむとて」
ふり‐はえ【振り延へ】‥ハヘ
〔副〕
わざわざ。ことさら。ふりはえて。源氏物語夕霧「いと軽らかならぬ御さまにて、かく―急ぎ渡らせ給へる御心ばへを」
⇒ふりはえ‐て【振り延へて】
ふりはえ‐て【振り延へて】‥ハヘ‥
〔副〕
(→)「ふりはえ」に同じ。土佐日記「くすし―とうそ、白散、さけ加へてもて来たり」。日葡辞書「フリハエテユク」
⇒ふり‐はえ【振り延へ】
ふり‐は・つ【旧り果つ】
〔自下二〕
ふるくなってしまう。すっかり老いてしまう。詞花和歌集春「―・つるまで惜しむ心を」
ふり‐はな・す【振り放す】
〔他五〕
①振ってはなれさせる。ふりすてる。ふりはなつ。「取りすがる相手を―・す」
②追ってくる者を引き離す。ふりきる。「2位を―・す」
ふり‐はな・つ【振り放つ】
〔他五〕
(→)「ふりはなす」に同じ。
ふり‐はな・る【振り離る】
〔自下二〕
ふりすてて離れる。源氏物語夕顔「人に似ぬ心強さにても、―・れぬるかな」
ふり‐はば【振り幅】
⇒しんぷく
ふり‐はら・う【振り払う】‥ハラフ
〔他五〕
振ってはなれさせる。まとわりつくものを遠ざける。払いのける。「涙を―・う」「追いすがる者を―・う」「不吉な考えを―・う」
ふり‐ばり
女をののしっていう語。ふんばり。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「死女郎しにめろうの―め、竹の鞭ぶちをくらふなよ」
ふり‐びしゃ【振飛車】
将棋の一戦法。飛車をもとの位置から左へ移して駒組みすること。移す位置によって中飛車・四間飛車・三間飛車・向かい飛車などと呼ぶ。
ふり‐びと【降り人】
天から降って来た人。また、天から降って来たように、どこからともなく突然来た人。風姿花伝「これ―なるが故に、内裏に奏聞す」
ふり‐ふ【振り歩】
(→)「振り駒」に同じ。
ふり‐ふり
舞い落ちるさま。ひらひら。今昔物語集26「観音を念じ奉りて、足を離れて網の上にをどりければ、―と落つるほどに」
ぶり‐ぶり
怒って口をきかないさま。ぷりぷり。
ぶり‐ぶり【振振】
八角形の槌つちの頭に似た木製の玩具。長い紐を付けて振り回して遊び、また、毬杖ぎっちょうのように玉を打ち合う。近世、紐を柄に変え、玉を車とし、魔除けのために年始の飾物として贈答した。振振毬杖。玉振振。玉毬杖。〈[季]新年〉。松の葉2「正月は節分豆、―にかき玉」
振振
⇒ぶりぶり‐ぎっちょう【振振毬杖】
ぷり‐ぷり
①さわるとはね返すほど弾力があるさま。弾んで揺れ動くさま。「―した魚肉」
②不機嫌で取りつくしまのないさま。ぶりぶり。「1日中―している」「―怒って帰る」
ぶりぶり‐ぎっちょう【振振毬杖】‥チヤウ
(→)振振に同じ。
⇒ぶり‐ぶり【振振】
プリペアード‐ピアノ【prepared piano】
作曲家の指示に従って弦にボルトなどを取り付け、音色を変化させたピアノ。1940年ケージが創始。
プリペイド‐カード【prepaid card】
代金前払いで現金同様に使えるカード。電話機・券売機・自動改札機などで使える。
ふり‐ほど・く【振り解く】
〔他五〕
ふり動かして、もつれやからまりをほどく。「しがみつく手を―・く」
フリ‐マ
フリー‐マーケットの略。
プリマ【prima イタリア】
(「第1の」の意)プリマ‐ドンナ・プリマ‐バレリーナの略。
⇒プリマ‐ドンナ【prima donna イタリア】
⇒プリマ‐バレリーナ【prima ballerina イタリア】
ふり‐まが・う【降り紛ふ】‥マガフ
[一]〔自四〕
入りまじって降って見分けにくい。続千載和歌集冬「神無月時雨と共に―・ふ木の葉も冬の始めなりけり」
[二]〔他下二〕
降って見分けがつかないようにする。新古今和歌集冬「草も木も―・へたる雪もよに」
ふり‐ま・く【振り撒く】
〔他五〕
まきちらす。あちこちに注ぐ。「水を―・く」「愛嬌を―・く」「噂を―・く」
ふり‐まぐわ【振馬鍬】‥グハ
馬鍬の一種。底部の板に交錯した歯が植えてあり、上部の横柄を両手で握り、左右に振り動かして土塊をくだくもの。
プリマコフ【Evgenii M. Primakov】
ソ連・ロシアの政治家。国際政治についてゴルバチョフを補佐。ロシア期に入り、1998〜99年首相。(1929〜)
ふり‐まさ・る【旧り増さる】
〔自四〕
ますますふるくなって行く。一層年老いて行く。古今和歌集冬「雪もわが身も―・りつつ」
ふり‐まさ・る【降り増さる】
〔自五〕
ますます激しく降る。新古今和歌集恋「いとど時雨の―・るらむ」
プリマス【Plymouth】
①イギリス、イングランド南西部デヴォン州の港湾都市。1620年ピルグリム‐ファーザーズはここを最後の寄港地としてアメリカへ向かった。人口25万6千(1996)。
②アメリカ、ボストン南東の小都市。ピルグリム‐ファーザーズの最初の上陸地。
⇒プリマス‐ロック【Plymouth Rock】
プリマス‐ロック【Plymouth Rock】
鶏の一品種。アメリカ原産。羽毛に黒の横斑のある横斑種が代表的で卵肉兼用。
プリマスロック
撮影:小宮輝之
⇒プリマス【Plymouth】
プリマ‐ドンナ【prima donna イタリア】
①歌劇中の主役をつとめる女声歌手。転じて、名声高い女声歌劇歌手。
②花形の女性。
⇒プリマ【prima イタリア】
プリマ‐バレリーナ【prima ballerina イタリア】
主役をつとめるバレリーナ。
⇒プリマ【prima イタリア】
ふり‐まわし【振回し】‥マハシ
財政上の融通。金銭のやりくり。日本永代蔵5「是より商売かへて、小さき紙屋も生薬屋になりやすく、今二千貫目の―」
ふり‐まわ・す【振り回す】‥マハス
〔他五〕
①振りながらまわす。「刀を―・す」
②むやみに使う。「権力を―・す」
③ひけらかす。「通つうを―・す」
④思うままに人を動かす。翻弄する。「捜査陣を―・す」「デマに―・される」
ふり‐みせ【振り見せ】
日本舞踊で、振付師が自分で工夫した振りを踊ってみせ、上演者の注文を聞くこと。
ふり‐みだ・す【振り乱す】
〔他五〕
髪などを振って乱す。
ふり‐みだ・る【降り乱る】
〔自下二〕
雪などが乱れて降る。はげしく降る。源氏物語浮舟「雪にはかに―・れ」
プリミティブ【primitive】
原始的なさま。素朴なさま。「―‐アート」
ふりみ‐ふらずみ【降りみ降らずみ】
降ったり降らなかったり。降ったり止んだり。十六夜日記「―時雨も断えず」→み(接尾)3
ふり‐む・く【振り向く】
[一]〔自五〕
顔を後ろに向けて見る。かえりみる。また、注意を向ける。「後ろを―・く」「バーゲンには―・きもしない」
[二]〔他下二〕
⇒ふりむける(下一)
ふり‐む・ける【振り向ける】
〔他下一〕[文]ふりむ・く(下二)
①他の方向を、特に、後ろを向かせる。「顔を―・ける」
②他の用途などに回してあてる。「積立金を返済に―・ける」
プリムラ【Primula ラテン】
サクラソウ科サクラソウ属の植物(その学名)。北半球の温帯から寒帯に約500種が分布。サクラソウ・クリンソウなどを含む。園芸用の在来種はニホンサクラソウ。また、同属のうち、欧米で観賞用に品種改良されたものの総称。プリムラ‐ポリアンサ、プリムラ‐マラコイデスなど。
プリムラ
提供:OPO
プリムローズ【primrose】
①〔植〕サクラソウを含むプリムラ類の英語名。
②淡緑黄色。
プリモ‐デ‐リベラ【José Antonio Primo de Rivera】
スペインの政治家、ミゲルの息子。1933年ファシスト的なファランヘ党を組織。35年共和国政府に逮捕され、死刑。(1903〜1936)
プリモ‐デ‐リベラ【Miguel Primo de Rivera y Orbaneja】
スペインの将軍・独裁者。1923年に軍事独裁政権を樹立、30年失脚。(1870〜1930)
ふり‐もの【降り物】
雨・雪など、天から降ってくるもの。特に連歌・俳諧で降水現象を表す語の総称。連理秘抄「霧に―」
プリモルスキー【Primorskii】
ロシア、シベリアの南東端、黒竜江(アムール川)・ウスリー川・日本海に囲まれた地方。1860年北京条約2によりロシア領となる。中心都市ウラジヴォストーク。沿海地方。沿海州。
ブリャート【Buryat】
ロシア、シベリア南部の共和国。バイカル湖東部に位置し、モンゴル系のブリャート人が全人口の4分の1を占める。面積35万1000平方キロメートル。人口98万1千(2002)。首都ウラン‐ウデ。ブリャーチヤ。
ぶ‐りゃく【武略】
軍事上の策略。いくさのかけひき。戦略。軍略。
⇒ぶりゃく‐じょう【武略状】
ぶりゃく‐じょう【武略状】‥ジヤウ
戦国時代、陰謀を企て、同志を集めるために用いた檄げき文。
⇒ぶ‐りゃく【武略】
ふり‐や・む【降り止む】
〔自五〕
雨など、降っていたものがやむ。
ふ‐りゅう【風流】‥リウ
①⇒ふうりゅう。
②日本芸能の一つ。「みやびやかな」の意から出たもので、趣向を凝らした作り物や仮装を伴う。下学集「風流。風情義也。日本俗呼拍子物はやしもの曰風流」。太平記23「御堂の庭に桟敷を打つて舞台をしき、種々の―を尽さんとす」
㋐中世の群舞。衣裳を飾って踊る。
㋑民俗芸能の群舞。念仏踊・太鼓踊・獅子踊・小歌踊・盆踊・奴踊・練物などで、現在も広く行われる。「浮立」とも書く。
㋒延年舞の演目の一群。大風流・小風流の別がある。神仙や唐土の古人などの登場人物が問答をかわし、歌舞となる。
㋓能楽で、特別な場合に式三番(翁)に付加して行う演目。狂言方が担当するので、狂言風流ともいう。
⇒ふりゅう‐おどり【風流踊】
⇒ふりゅう‐がさ【風流傘】
⇒ふりゅう‐ざ【風流者】
ふ‐りゅう【浮流】‥リウ
うかび流れること。
⇒ふりゅう‐きらい【浮流機雷】
ふりゅう‐おどり【風流踊】‥リウヲドリ
(→)風流2に同じ。
⇒ふ‐りゅう【風流】
ふりゅう‐がさ【風流傘】‥リウ‥
趣向をこらし種々飾りたてた長柄の傘。祭礼の行列などに用いた。
⇒ふ‐りゅう【風流】
ふりゅう‐きらい【浮流機雷】‥リウ‥
①(→)浮遊機雷に同じ。
②繋留索の切れて流れ出した機雷。
⇒ふ‐りゅう【浮流】
ブリューゲル【Pieter Brueghel】
フランドル派最大の画家。20代でイタリアを旅し、風景画家として出発。晩年は農民を多く描いたため「農民ブリューゲル」の異名がある。平凡な風俗画の中に複雑な寓意をこめた。作「村の結婚式」「農民の踊り」「雪中の狩人」など。大ブリューゲル。二人の子、ピーテル(1564〜1638)(小ブリューゲル)とヤン(Jan B.1568〜1625)(花のブリューゲル)も画家。(1525頃〜1569)
ブリューゲル
提供:Lebrecht Music & Arts/APL
「村の結婚式」
提供:ullstein bild/APL
フリューゲル‐ホルン【Flügelhorn ドイツ】
金管楽器。トランペットやコルネットと同類。有弁で、音色は柔らかい。
ふりゅう‐ざ【風流者】‥リウ‥
風流に凝る人。意匠家。考案家。大鏡伊尹「この花山院は―にさへおはしましけるこそ」
⇒ふ‐りゅう【風流】
ブリュージュ【Bruges】
ブルッヘのフランス語名。
ブリューソフ【Valerii Y. Bryusov】
ロシアの詩人・文芸学者。ロシアに象徴主義の文学運動を根づかせた。革命後は文化関係の要職につき啓蒙活動。詩集「傑作」「花冠」など。(1873〜1924)
フリュート【flute】
⇒フルート
ふりゅう‐もんじ【不立文字】‥リフ‥
悟りは文字・言説をもって伝えることができず、心から心へ伝えるものである意。「以心伝心」と共に、禅宗の立場を示す標語。→教外きょうげ別伝
フリュオリネ【fluorine オランダ】
フッ素。〈舎密開宗〉
ふり‐ゆ・く【旧り行く】
〔自四〕
年月を経て行く。ふるくなって行く。老いて行く。古今和歌集春「ももちどり囀る春はものごとにあらたまれどもわれぞ―・く」
ブリュッケ【Die Brücke ドイツ】
(橋の意)キルヒナー・ヘッケル(E. Heckel1883〜1970)らが1905年にドレスデンで結成した画家団体。ドイツ表現主義運動の端緒。
ブリュッセル【Bruxelles フランス】
ベルギー王国の首都。同国中央部に位置し、市街は美しく大広場(グラン-プラス)は世界遺産。EUやNATOの本部の所在地。人口96万4千(2000)。英語名ブラッセル。
ブリュッセル(1)
撮影:田沼武能
ブリュッセル(2)
提供:JTBフォト
ブリュッセル(3)
提供:JTBフォト
ブリュメール【Brumaire フランス】
フランス革命暦の第2月。霧月。
⇒ブリュメール‐じゅうはちにち【ブリュメール十八日】
ブリュメール‐じゅうはちにち【ブリュメール十八日】‥ジフ‥
ナポレオンが1799年11月9日(革命暦8年霧月18日)にクーデターにより総裁政府を倒し、統領(執政)政府を樹立し、自ら第一統領(執政)となって、軍事独裁を開始した事件。
⇒ブリュメール【Brumaire フランス】
ブリュンティエール【Ferdinand Brunetière】
フランスの文芸批評家。古典主義者。テーヌの後をうけつぎ進化論の見地を文学史の研究に適用。(1849〜1906)
ふ‐りょ【不慮】
おもいがけない(よくない)こと。不意。意外。「―の災難」
⇒ふりょ‐の‐ほか【不慮の外】
ふ‐りょ【俘虜】
戦闘で、敵軍にとらえられた者。とりこ。捕虜。「―収容所」
ぶ‐りょ【無慮】
⇒むりょ
ふ‐りょう【不良】‥リヤウ
①よくないこと。わるいこと。「栄養―」「―品」
②品行のわるいこと。また、そういう人。「―におどされる」
⇒ふりょう‐こうい‐しょうねん【不良行為少年】
⇒ふりょう‐さいけん【不良債権】
⇒ふりょう‐しょうじょ【不良少女】
⇒ふりょう‐しょうねん【不良少年】
ふ‐りょう【不猟】‥レフ
猟でえものがない、または少ないこと。
ふ‐りょう【不漁】‥レフ
漁獲の少ないこと。↔大漁↔豊漁
ぶ‐りょう【無聊】‥レウ
①心配事があって楽しくないこと。新花つみ「―の事なりとて、ひたすら避してうけざりけり」
②つれづれなこと。たいくつ。「―を慰める」「―な日々」
ふ‐りょうけん【不料簡】‥レウ‥
よくない料簡。よくない考え。「―を起こすな」
ぶりょうげん【武陵源】
(Wulingyuan)中国湖南省北西部の景勝地。張家界(国家森林公園)・索渓峪・天子山・楊家界からなる世界遺産。奇峰奇石がそびえる。
武陵源
提供:JTBフォト
ふりょう‐こうい‐しょうねん【不良行為少年】‥リヤウカウヰセウ‥
少年法上の非行少年には該当しないが、喫煙等の問題行動が見られる少年。警察の補導活動の対象となる。
⇒ふ‐りょう【不良】
ふりょう‐さいけん【不良債権】‥リヤウ‥
回収できる見込みのない債権。
⇒ふ‐りょう【不良】
ふりょう‐しょうじょ【不良少女】‥リヤウセウヂヨ
不良行為をする少女。非行少女。→虞犯ぐはん少年。
⇒ふ‐りょう【不良】
ふりょう‐しょうねん【不良少年】‥リヤウセウ‥
不良行為をする少年。非行少年。→虞犯ぐはん少年
⇒ふ‐りょう【不良】
ぶりょう‐とうげん【武陵桃源】‥タウ‥
[陶淵明、桃花源記]世間とかけはなれた別天地。理想郷。桃源郷。→桃花源記
ふ‐りょく【浮力】
流体内にある物体の表面に働く流体の圧力差によって、物体が重力に反して鉛直上方に押し上げられる力。浮力の方が重量より大きければ物体は浮く。
ふ‐りょく【富力】
富の力。
ぶ‐りょく【武力】
武勇の力。また、軍隊の力。兵力。「―に訴える」「―行使」
⇒ぶりょく‐かくめい【武力革命】
ぶ‐りょく【無力・不力】
①力の無いこと。勢力のないこと。
②貧困。また、貧乏になること。狂言、箕被みかずき「しんだい―したれば、女房にさへ見捨てられた」
⇒ぶりょく‐じん【無力人】
ぶりょく‐かくめい【武力革命】
武力によって遂行される革命。暴力革命。
⇒ぶ‐りょく【武力】
ぶりょく‐じん【無力人】
貧乏人。〈日葡辞書〉
⇒ぶ‐りょく【無力・不力】
ふりょ‐の‐ほか【不慮の外】
(同意の語を重ねて意味を強めた語)思いがけないこと。思いのほか。今昔物語集4「―に一人の比丘にあひて」
⇒ふ‐りょ【不慮】
ブリリアンティン【brilliantine】
①毛髪用チック・ポマードの一種。つや出し油。
②光沢のよい毛織物の一種。
ブリリアント【brilliant】
①輝かしいさま。見事なこと。
②多角に仕上げたダイヤモンド。通常58面体にしたもの。「―‐カット」
③欧文活字の大きさを表す古い呼び名の一つ。約3.5ポイント大の活字。
フリル【frill】
幅の狭い布片やレースなどで、襞ひだをとったりギャザーを寄せたりして波形にした飾縁かざりぶち。婦人服・子供服の衿えり・袖口・裾などにつける。
プリ‐レコ
(prerecordingの略)映画制作で、音や声だけを先に録音し、後で画面を撮影すること。↔アフ‐レコ
ふり‐わけ【振分け】
①ふりわけること。二つにわけること。
②前後にわけてかつぐこと。
③二つの場所の中間地点。
④「ふりわけがみ」の略。
⇒ふりわけ‐がみ【振分け髪】
⇒ふりわけ‐すがた【振分け姿】
⇒ふりわけ‐にもつ【振分け荷物】
ふりわけ‐がみ【振分け髪】
男児・女児の髪型の一つ。髪を肩までの長さに切り、左右に分けさばいたまま垂らしたもの。はなちがみ。はなち。髪振。(書名別項)
⇒ふり‐わけ【振分け】
ふりわけがみ【振分髪】
歌論書。1冊。小沢蘆庵著。1796年(寛政8)刊。前半は歌論、後半は詞ことばの働きや「てにをは」などのことを述べた、作歌初学の手引書。
ふりわけ‐すがた【振分け姿】
振分け髪にしている姿。浄瑠璃、妹背山婦女庭訓「わけもなぎさに戯れる雁、つばさ振袖―」
⇒ふり‐わけ【振分け】
ふりわけ‐にもつ【振分け荷物】
旅装束などで、振分けにした荷物。
⇒ふり‐わけ【振分け】
ふり‐わ・ける【振り分ける】
〔他下一〕[文]ふりわ・く(下二)
①二つに分ける。半分にする。「髪を―・ける」
②割りあてて分ける。分配する。「仕事を―・ける」
③前後に分けて担う。「荷物を―・ける」
ふ‐りん【不倫】
人倫にはずれること。人道にそむくこと。特に、男女の関係について言う。「―の愛」
プリン
プディングの訛。カスタード‐プディングのこと。
プリン【purine】
複素環式化合物の一つ。化学式C5H4N4 無色の針状結晶。その誘導体のアデニン・グアニンなどは、ピリミジン誘導体とともに核酸の重要な成分。
⇒プリン‐たい【プリン体】
プリンキパトゥス【principatus ラテン】
(→)元首政治。
プリンキピア【Principia】
ニュートンの主著Philosophiae naturalis principia mathematica(「自然哲学の数学的諸原理」)(1687年)の略称。ニュートン力学の確立を示し、近代科学の方法論に大きな貢献をした。
ブリンクリー【Francis Brinkley】
イギリスの海軍士官。1867年(慶応3)来日。海軍砲術学校・工部大学校で教鞭をとり、81年(明治14)「ジャパン‐メール」紙を経営、30年間日本紹介に尽力。東京で没。(1841〜1912)
フリンジ【fringe】
糸や毛糸を束ねた布端の房ふさ。へり飾り。
⇒フリンジ‐ベネフィット【fringe benefit】
プリンシプル【principle】
原理。原則。主義。
フリンジ‐ベネフィット【fringe benefit】
労働者に対する追加的な給付。主たる報酬以外の、諸手当・有給休暇・社宅などをいう。付加給付。
⇒フリンジ【fringe】
プリンス【prince】
①皇太子。王子。皇子。親王。「―‐オブ‐ウェールズ」
②ある集団の中で、将来を嘱望される男性。「政界の―」
プリンス‐エドワード‐とう【プリンスエドワード島】‥タウ
(Prince Edward Island)カナダ大西洋岸セント‐ローレンス湾内の島で、同国最小の州。ジャガイモ生産が中心産業。モンゴメリー(Lucy M. Montgomery1874〜1942)の小説「赤毛のアン」の舞台。
プリンストン【Princeton】
アメリカ北東部、ニュー‐ジャージー州中部の都市。1696年クエーカー教徒が初めて入植。プリンストン大学(1746年創立)や高等研究所(1930年創立)がある。
プリンス‐メロン
(和製語)南欧系露地メロンとマクワウリとの交配種。果皮は淡緑色でなめらか。果肉は甘い。
プリンセス【princess】
①皇女。王女。王子妃。王妃。
②ある集団の中で、将来を嘱望される女性。
⇒プリンセス‐ライン【princess line】
プリンセス‐ライン【princess line】
(エドワード7世の妃アレクサンドラ(1844〜1925)が好んだことにちなむ)ウェストの切替えがなく、縦の切替えのみで体の線に沿わせ、裾をフレアーにしたシルエット。ドレスやコートに用いる。
⇒プリンセス【princess】
プリンター【printer】
①印刷工。印刷機。
②写真の焼付機。
③コンピューターで、情報を出力用紙に印字する装置。印字機。
プリン‐たい【プリン体】
核酸の構成成分として生体内に存在する塩基性化合物の総称。
⇒プリン【purine】
フリント【flint】
(→)火打石。
⇒フリント‐ガラス【フリント硝子】
プリント【print】
①印刷すること。
②印刷物。特に、講演や講義のための補助印刷物。「―を配る」
③映画・写真で、原板(陰画)から陽画を焼き付けること。また、その焼き付けたもの。
④捺染なっせん。また、捺染された布地。「―のネクタイ」
⇒プリント‐アウト【print out】
⇒プリント‐ごうはん【プリント合板】
⇒プリント‐はいせん【プリント配線】
⇒プリント‐ばん【プリント板】
プリント‐アウト【print out】
コンピューターやワープロで、ファイルの内容を印刷物として出力すること。
⇒プリント【print】
フリント‐ガラス【フリント硝子】
鉛を含むガラス。主に酸化ナトリウム・酸化カリウム・酸化鉛・ケイ酸を成分とする。屈折率が大きく、光沢に富む。光学ガラス用のほか、装飾・工芸用。鉛ガラス。
⇒フリント【flint】
プリント‐ごうはん【プリント合板】‥ガフ‥
塗装合板の一種。表面に木目模様などを印刷して化粧仕上げした合板。
⇒プリント【print】
プリント‐はいせん【プリント配線】
写真製版・印刷の技術を応用して、絶縁基板上に銅箔などでできた電気回路を作ること。
⇒プリント【print】
プリント‐ばん【プリント板】
プリント配線の形成された絶縁基板。電子部品を組み込んだものをもいう。
⇒プリント【print】
ふる【旧・古・故】
①ふるいこと。年を経たこと。遠い昔のものであること。「―歌」「―道」「―狸」
②使いふるしたもの。「お―」「―道具」
ふる【柲・柯】
斧の柄。から。〈倭名類聚鈔15〉
フル【full】
いっぱいであるさま。全部。十分。「―回転」「力を―に発揮する」
ふ・る【旧る】
〔自上二〕
ふるくなる。年を経てふるびる。万葉集17「奈良の都は―・りぬれど」。平家物語3「―・りたる障子なんどに書き置かれたる筆のすさみを見給ひて」
ふ・る【狂る】
〔自下二〕
⇒ふれる(下一)
ふ・る【振る・震る】
[一]〔他五〕
本来は、物をゆり動かして活力を呼びおこす呪術的行為。その信仰の衰えとともに、単に物理的な振動を与える意となる。
①ゆり動かして活力を呼びさます。万葉集3「大夫の心―・りおこし剣刀つるぎたち腰に取りはき」
②神霊の活力を呼びさます。また、それを降下・鎮座させる。大鏡道長「鹿島遠しとて大和国三笠山に―・り奉りて春日明神と名づけ奉りて」
③神座をかつぐ。神輿みこしをかつぐ。平家物語1「山門の大衆、日吉の神輿を陣頭へ―・り奉る」
④一端をとって他端をゆり動かす。万葉集1「君が袖―・る」。「バットを―・る」
⑤全体をゆり動かす。左右や前後に動かす。源氏物語夕霧「もはら承け引かずと、頭―・りてただいひにいひはなてば」。仮名草子、伊曾保「尾を―・り足許に来てねぶりつき」。「腰を左右に―・る」
⑥嫌って相手にしない。はねつける。源氏物語夕顔「あやしう人に似ぬ心強さにても―・りはなれぬるかな」。遊子方言「あいらが―・られずば、―・らるる者はあるまいぢやないか」。「恋人に―・られる」
⑦むだにする。捨てる。浄瑠璃、関取千両幟「うつくしう―・つてやり、あいつに勝を譲つておいて」。「大臣の地位を棒に―・る」
⑧まきちらす。ふりまく。また、手をゆり動かして、握った物を下に投げる。四条流庖丁書「酒をかけて塩を―・りて焼きたる鳥、必ず酸すくなるなり」。「さいころを―・る」
⑨くばり当てる。割り当てる。ふり替える。顕輔集「火きりとて近江より貢御に参らするもちひは…前左衛門佐基俊の君のもとへ―・るとて」。花暦八笑人「皆を呼ばつし、役を―・つてみよう」。去来抄「行く春は行く歳にも―・るべし」。「漢字に仮名を―・る」「受付順に番号を―・る」
⑩奴やっこが左右の手を振り特有な恰好をして歩く。浄瑠璃、薩摩歌「御前が近い、競り合はず、下馬先して、―・りませい、ないと応へて―・り出だす」
⑪せんじ出す。「薬を―・る」
⑫柵・塀などを設置する。浄瑠璃、最明寺殿百人上臈「山手には、二重三重の柵を―・り」
⑬向きを移し変える。「針路を東南に―・る」「わき目も―・らず働く」
⑭大きく動かして移す。「飛車を―・る」
⑮為替かわせまたは手形などを発行する。「手形を―・る」
[二]〔自四〕
物が生命力を発揮して、生き生きと小きざみに動く意。
①(波が)たつ。おこる。万葉集11「風を痛み甚いた―・る浪の間なく吾が念もふ君は相念ふらむか」
②(風が)吹く。源氏物語順集「夜を寒みことにしもいる松風は君にひかれて千代ぞ―・るらむ」
③(大地などが)ゆれうごく。震動する。栄華物語花山「大風吹き、なゐなどさへ―・りて」
④(磁石の針などが)ゆれ動いて一定の方角をさし示す。好色二代男「方角見を取り出だし、この剣先の―・る方へ御趣向と申す」
ふ・る【降る】
〔自五〕
①空から雨・雪などが落ちる。また、涙が落ちる、霜が置くことにもいう。万葉集10「今行きて聞くものにもが明日香川春雨―・りて滝つ瀬の音を」。源氏物語幻「雪いたう―・りてまめやかに積りにけり」。源氏物語桐壺「長き夜あかず―・る涙かな」。天草本平家物語「庭の萩原霜―・りて」。「夏の太陽が―・り注ぐ庭」「―・るほどの縁談」
②(多く「―・って湧く」の形で)突然に現れる。思いがけず生ずる。浄瑠璃、曾我扇八景「―・つて湧いたる御機嫌と勇み給ふぞ道理なる」。「災難が―・って湧く」
⇒降れば土砂降り
ふ・る【触る】
[一]〔自四〕
(下二段活用「触る」の古形)さわる。接触する。神代紀上「真髪―・る奇稲田媛くしいなだひめ」。万葉集20「大君のみことかしこみ磯に―・りうのはら渡る父母をおきて」
[二]〔自下二〕
⇒ふれる(自下一)。
[三]〔他下二〕
⇒ふれる(他下一)
ブル
①ブルジョア・ブルジョアジーの略。
②ブルドッグの略。
③ブルドーザーの略。
ブル【bull】
(牡牛の意)取引で、強気筋のこと。
ぶ・る【振る】
[一]〔接尾〕
(名詞・形容詞語幹に付いて五段活用の動詞をつくる)それらしい様子をする。そのふりをする。「学者―・る」「偉えら―・る」
[二]〔自五〕
(接尾語が独立して)てらう。きどる。虚勢をはる。「いつも―・ってる気障きざなやつ」
ふる‐あと【旧跡・古跡】
ふるいあと。物事のかつてあったあと。きゅうせき。こせき。
ふるい【震い】フルヒ
①ふるえること。わななくこと。ふるえ。戦慄。好色五人女4「身に―出でて足元も定めかね」
②瘧おこりが起こること。
⇒ふるい‐ごえ【震い声】
⇒ふるい‐ふで【震い筆】
⇒ふるい‐やまい【震い病】
ふるい【篩】フルヒ
粉または粒状のものをその大きさによって選り分ける道具。普通、曲物まげものの枠の底に、馬尾・銅線・絹・竹などを細かく格子状に編んで作った網を張ったもの。とおし。〈倭名類聚鈔16〉
⇒ふるい‐かん【篩管】
⇒ふるい‐ぶ【篩部】
⇒篩にかける
ふる‐い【古井】‥ヰ
ふるく荒れた井。長く使わなかった井戸。古井戸。為忠百首「―におろす釣瓶緒の」
ふ‐るい【不類】
よくないこと。毛詩抄「四国が君の礼を破たは、我物ぢやほどに―なやうなれども」
ふる・い【古い・旧い・故い】
〔形〕[文]ふる・し(ク)
①昔のことである。源氏物語夕顔「長生殿の―・きためしはゆゆしくて」。平家物語3「この―・き詩歌を口ずさみ給へば」。「―・く栄えた町」
②存在してから長い年月をへている。以前から伝わっている。源氏物語蓬生「親の御影とまりたる心地する―・きすみか」。枕草子25「―・きものどもの、さもえ行き離るまじきは」。「―・い友人」
③長い間使いならしてふるびている。源氏物語葵「―・き枕、―・きふすま誰と共にか」。「―・い机」
④年老いている。年功をつんでいる。源氏物語蓬生「―・き女ばらなどは」。平家物語7「汝らは―・い者どもなり。軍の様をも掟おきてよ」
⑤陳腐だ。珍しくない。時代遅れである。また、現在のものより前のものである。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「何の事とはお軽、―・いが惚れた、女房になつてたもらぬか」。「頭が―・い」「―・い考え方」「型の―・い自動車」
⑥新鮮でない。「―・い魚」
⇒故きを温ね新しきを知る
ぶ‐るい【部類】
①種類によって区分けすること。また、その区分け。部わけ。「和歌の―」「秀才の―に入る」
②仲間。狂言、釣狐「某が―眷属を残らず釣り取つて」
⇒ぶるい‐き【部類記】
ふるい‐あが・る【震ひ上がる】フルヒ‥
〔自四〕
恐怖や寒さなどでちぢみ上がる。ふるえ上がる。源氏物語浮舟「あやしき童べの雪遊びしたるけはひのやうにぞ、―・りける」
ふる‐いえ【古家】‥イヘ
ふるくなった家。
ふるい‐おこ・す【奮い起こす】フルヒ‥
〔他五〕
はげまして、心を引き立てる。「勇気を―・す」
ふるい‐おと・す【振るい落とす】フルヒ‥
〔他五〕
①振っておとす。
②(「篩い落とす」とも書く)篩ふるいにかけて落とす。転じて、多くの中からよくないものを除き捨てる。「試験で―・す」
ふるい‐かん【篩管】フルヒクワン
〔生〕
⇒しかん(篩管)。
⇒ふるい【篩】
ぶるい‐き【部類記】
宮中での年中行事等、特定の内容の記事を古記録などから抜き出し部類分けしたもの。元服・御産・行幸などさまざまの部類記がある。
⇒ぶ‐るい【部類】
ふる‐いけ【古池】
古くからあった池。ふるびた池。「―や蛙かわず飛びこむ水の音」(芭蕉)
ふるい‐ごえ【震い声】フルヒゴヱ
ふるえごえ。わななきごえ。
⇒ふるい【震い】
ふるい‐た・つ【奮い立つ・奮い起つ】フルヒ‥
〔自五〕
心がいさみたつ。奮起する。「勝報に―・つ」
ふるいち【古市】
姓氏の一つ。
⇒ふるいち‐こうい【古市公威】
ふるいち‐こうい【古市公威】‥ヰ
土木工学者。江戸の生れ。工科大学(現、東大工学部)学長。近代土木技術の確立、土木行政の改善、土木法規の制定などに寄与。(1854〜1934)
⇒ふるいち【古市】
ふるいち‐こふんぐん【古市古墳群】
大阪府羽曳野市と藤井寺市にまたがる大古墳群。墳長約420メートルの誉田御廟山こんだごびょうやま古墳(応神天皇陵)などの前方後円墳のほか、円墳や方墳など約100基から成る。
ふるい‐つ・く【震い付く】フルヒ‥
〔自五〕
①激しくふるえる。天草本伊曾保物語「病者の言ふは、今朝こんちょうよりしたたか―・いたと」
②感情が激して、だきつく。むしゃぶりつく。森鴎外、雁「おとなしい中に意気な処ところのある、―・きたいやうな顔をしてゐた」
ふる‐いど【古井戸】‥ヰド
ふるく荒れた井戸。ふるい。
広辞苑に「振出し」で始まるの検索結果 1-4。