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じ‐こく【時刻】🔗⭐🔉
じ‐こく【時刻】
①一瞬一瞬を刻みつつ流れるものとしての、とき。平家物語11「かくて―遥かに推し移りければ」
②時の流れにおけるある一瞬。時点。普通、地方時を用い、正子しょうしからの時間によって表す。「発車の―が迫る」
→時間。
⇒じこく‐とうらい【時刻到来】
⇒じこく‐ひょう【時刻表】
⇒時刻を回らす
じこく‐とうらい【時刻到来】‥タウ‥🔗⭐🔉
じこく‐とうらい【時刻到来】‥タウ‥
然るべき時機が来たこと。
⇒じ‐こく【時刻】
○至極に詰まるしごくにつまる
道理に詰まる。閉口する。
⇒し‐ごく【至極】
○地獄にも鬼ばかりではないじごくにもおにばかりではない
地獄のような辛いこの世にも慈悲深い人は居る。
⇒じ‐ごく【地獄】
○地獄にも知る人じごくにもしるひと
地獄のような所にも知己はできる。地獄にも知るべ。
⇒じ‐ごく【地獄】
○地獄の一丁目じごくのいっちょうめ
破滅や困難に向かう第一歩。
⇒じ‐ごく【地獄】
○地獄の上の一足飛びじごくのうえのいっそくとび
極めて危険なこと。浄瑠璃、冥途飛脚「詮議に来るは今の事、―、飛んでたもや」
⇒じ‐ごく【地獄】
○地獄の馬は顔ばかりが人じごくのうまはかおばかりがひと
心のきたない人をののしっていう。人面獣心の意。狂言、人馬「地獄の馬で顔ばかりが人ぢやといふが」
⇒じ‐ごく【地獄】
○地獄の釜の蓋もあくじごくのかまのふたもあく
正月と盆との16日は閻魔にお参りする日で、鬼さえもこの日は罪人を呵責かしゃくしないの意。殺生の戒めに用い、またこの日を藪入りとして、住込みの雇人にも休養を与えた。
⇒じ‐ごく【地獄】
○地獄の沙汰も金次第じごくのさたもかねしだい
地獄の裁判でも金で自由にできるという、金力万能をいう諺。
⇒じ‐ごく【地獄】
○地獄の地蔵じごくのじぞう
(→)「地獄で仏」に同じ。浄瑠璃、女殺油地獄「お吉と見るより―」
⇒じ‐ごく【地獄】
○地獄は壁一重じごくはかべひとえ
一歩道を踏みあやまれば、すぐに罪悪を犯すに至る。
⇒じ‐ごく【地獄】
じこく‐ひょう【時刻表】‥ヘウ🔗⭐🔉
じこく‐ひょう【時刻表】‥ヘウ
乗物の発着時刻を記載した表。時間表。タイム‐テーブル。
⇒じ‐こく【時刻】
○時刻を回らすじこくをめぐらす🔗⭐🔉
○時刻を回らすじこくをめぐらす
時を費やす。時間をかける。平治物語「逆徒の誅戮は掌たなごころの中うちに候間、―べからず」
⇒じ‐こく【時刻】
じこ‐けいやく【自己契約】
当事者の一方が同時に相手方の代理人となって締結する(実際は一方的に内容を決定する)契約。民法上、原則として禁止。
じこ‐けってい【自己決定】
自分にかかわることを他人の判断に任せるのではなく自ら決定すること。
⇒じこけってい‐けん【自己決定権】
じこけってい‐けん【自己決定権】
(self-determination)自分のことを自分で決める権利。国家の独立と内政不干渉の権利や、医療方針の決定などで個人の自律性が尊重される権利。
⇒じこ‐けってい【自己決定】
じこ‐げんいん【自己原因】
〔哲〕(causa sui ラテン)他のものに依存せず、自らが自己の存在の原因となっているもの。典型的例はスコラ哲学者の神やスピノザの実体(神)で、他者に制約されず自己の本質に基づいて存在している。自因。
じこ‐けんお【自己嫌悪】‥ヲ
自分で自分がいやになること。「―に陥る」
じこ‐げんきゅう【自己言及】‥キフ
言語表現(文)が自分自身を言及対象とすること。たとえば「この括弧内の文は偽である」という文は字義通り受け取れば、真偽が限りなく反転して循環に巻き込まれる。このような「嘘つきのパラドックス」や集合論のパラドックスが有名。ゲーデルの不完全性定理の証明などで利用される。
じこ‐けんじ【自己顕示】
自分の存在をことさらに目立たせること。「―欲」
しご‐こうい【死後行為】‥カウヰ
〔法〕(→)死因行為に同じ。
じこ‐こうたい【自己抗体】‥カウ‥
正常な自己の組織に対して作られた抗体。
しご‐こうちょく【死後硬直】‥カウ‥
死の直後、弛緩しかんした筋肉が一定時間後かたく短縮し、そのため関節の他動的屈曲が困難になって死体が硬化する現象。通常、死後2〜3時間で始まり、半日程で全身に及びやがて再び軟化する。屍硬直。死体強直。
じご‐ごうとう【事後強盗】‥ガウタウ
窃盗犯人が、奪った財物を取り返されるのを防ぎ、または逮捕を免れ、または罪跡を隠滅するために暴行・脅迫を加える罪。強盗と同じに扱われる。
しこ‐ごと【醜事】
みにくい事柄。わるい事。続日本紀20「かかる―は聞えじ」
じ‐こ‐さく【自小作】
①自作を主とし、小作もする農業。また、その農民。
②自作農と小作農。
じこさしず‐てがた【自己指図手形】‥ヅ‥
振出人が自己を受取人として記載した手形。自己受手形。
じこ‐し【事故死】
(病気によってではなく)事故で死ぬこと。
しこ‐しこ
①表面は弾力性があってしんは歯ごたえのするさま。「―しておいしいうどん」
②ぬかるみになったさま。〈日葡辞書〉
③地味な仕事を自分一人の関心で続けるさま。地道に努めるさま。「―と書きためた原稿」
じこ‐じつげん【自己実現】
自分の中にひそむ可能性を自分で見つけ、十分に発揮していくこと。また、それへの欲求。マズロー(A. Maslow1908〜1970)は、人の欲求階層の最上位に置いて重視した。
じこ‐しほん【自己資本】
企業が株式発行などによって調達した資本金と、企業内部で蓄積された積立金・準備金などの留保資本とを合計したもの。↔他人資本。
⇒じこしほん‐ひりつ【自己資本比率】
じこしほん‐ひりつ【自己資本比率】
企業の総資本に対する自己資本の割合。株主資本比率。
⇒じこ‐しほん【自己資本】
じこ‐しゅうごう【自己集合】‥シフガフ
〔化〕溶液内で分子が集合して複合体を形成する現象。
じこ‐しゅちょう【自己主張】‥チヤウ
自分の意見を強く言い張ること。また、自分の存在をアピールすること。
じこ‐じゅようき【自己受容器】
〔生〕生体のおかれている状態、特にその位置感覚など、力学的状態を直接感覚刺激として受容し、自身に感知させる受容器。筋の緊張度を知る筋紡錘や、平衡をつかさどる内耳の半規管の類。固有受容器。
じこ‐しょうか【自己消化】‥セウクワ
①生物体が死後、組織中に含まれる酵素の作用により次第に分解する現象。蛋白分解が主で、魚などではこのために味が変わりやすい。自己分解。自食作用。
②膵液の漏出による腹腔内の脂肪壊死。膵液中の消化酵素のために膵臓周辺に激しい炎症をおこす。→膵臓壊死
じこ‐しょうかい【自己紹介】‥セウ‥
初対面の人に自分の名前・身分・経歴・趣味などを自身で言い知らせること。
じご‐しょうだく【事後承諾】
承諾を要する事項を承諾なしに行なった場合、関係者がそれに対して後で承諾を与えること。
しご‐しょぶん【死後処分】
〔法〕(→)死因処分に同じ。
じご‐しょり【事後処理】
事件が起こったあとに、それによって生じた物事を処理すること。後始末。
し‐ごしらえ【仕拵え】‥ゴシラヘ
物事の準備・用意。支度。歌舞伎、傾城壬生大念仏「朝晩の―」
じ‐ごしらえ【地拵え】ヂゴシラヘ
①地面をならし固めること。地形じぎょう。
②人工造林の準備作業として、苗木植付のために伐採跡地の残材・枝条を整理すること。
し‐こじら・す【為拗らす】
〔他五〕
病気・感情などをこじらす。しこじらかす。しこじる。夏目漱石、道草「―・した体熱が除とれなかつた」
じご‐しん【事後審】
〔法〕下級審判決に対する上訴審の審理方法の一つ。原審判決の当否を、その後の資料を加えず、もっぱら原審における資料に基づいて原裁判所を標準に審理する方式。上告審、刑事の控訴審は基本的にこの方式をとる。↔続審↔覆審
じこ‐しんこく【自己申告】
自分のことに関して、他人の指示によらず自ら申告すること。
しこ・ず【譖づ】シコヅ
〔他上二〕
讒言ざんげんする。中傷する。孝徳紀「倉山田大臣を皇太子に―・ぢて曰まうさく」
じこ‐せいさん【自己生産】
自己の消費に充てるために自分でする生産。自給自足のための生産。
じこ‐せきにん【自己責任】
自分の判断がもたらした結果に対して自らが負う責任。
しご‐せん【子午線】
(meridian)(「子」は北、「午」は南の意)
①ある地点の天頂と天の北極と南極とを通過する天球上の大円。球面天文学上の座標の基準の一つ。
②地球上の1地点と地球の南北極とを含む平面が地球表面と交わった大円。経線。
⇒しごせん‐かんそく【子午線観測】
⇒しごせん‐こうど【子午線高度】
⇒しごせん‐つうか【子午線通過】
しごせん‐かんそく【子午線観測】‥クワン‥
天体が子午線を通過する時刻およびその時の高度の観測。
⇒しご‐せん【子午線】
しごせん‐こうど【子午線高度】‥カウ‥
天体が子午線を通過する時の高度。その天体の極大高度。南中高度。
⇒しご‐せん【子午線】
しこぜんしょ【四庫全書】
清の乾隆帝が編集させた中国最大の叢書。総計3462種、7万9582巻。経・史・子・集の4部に分ける。紀昀きいんらを総纂官として1772年四庫全書館を開設し、81年完成。宮中の文淵閣など7閣に分置。→四庫。
⇒しこぜんしょ‐かんめいもくろく【四庫全書簡明目録】
⇒しこぜんしょ‐そうもくていよう【四庫全書総目提要】
しこぜんしょ‐かんめいもくろく【四庫全書簡明目録】
四庫全書に著録された主要な作品について巻数・著者・主要内容を簡単に記した目録。20巻。1774年于敏中らが勅を奉じて撰。
⇒しこぜんしょ【四庫全書】
しこぜんしょ‐そうもくていよう【四庫全書総目提要】‥エウ
四庫全書の著録・存目ともに全作品の解題(提要)を集めて編纂した書。200巻。1782年、紀昀きいんらが勅を奉じて撰。これを補うものに「四庫全書未収書目提要」「続修四庫全書提要」がある。
⇒しこぜんしょ【四庫全書】
しごせん‐つうか【子午線通過】‥クワ
天体が日周運動で子午線を通ること。
⇒しご‐せん【子午線】
じこ‐そがい【自己疎外】‥グワイ
〔哲〕(Selbstentfremdung ドイツ)ヘーゲルの用語。精神や理念が自己を否定して、自己にとってよそよそしい他者となること。初期のマルクスはこれを資本主義体制のもとで、人間が本来自己の作り出した経済・政治・宗教などの社会的諸条件にとらわれ、主体としてのありかたを失う状態として論じた。→疎外
じこ‐そしき‐せい【自己組織性】
システムの活動自体によって、そのシステムの構造や形状が変化したり、新たな秩序を形成したりすること。プリゴジンの散逸構造が代表的。
しこたま
〔副〕
たくさん。どっさり。おびただしく。東海道中膝栗毛5「―ちそうになつて」。「―もうける」
しこた・める
〔他下一〕[文]しこた・む(下二)
①たくさん貯える。むやみに溜める。日本永代蔵1「その身一代に二千貫目―・めて」
②着服する。金品をごまかす。浮世草子、世間手代気質「利徳は隠して―・め、損は親方にかづけ」
しこたん【色丹】
歯舞はぼまい諸島の北東に位置する島。平地に乏しい。近海はタラ・カニ漁の中心。もと北海道根室支庁に所属。第二次大戦後、ロシア(旧ソ連)の統治下にある。
⇒しこたん‐そう【色丹草】
⇒しこたん‐はこべ【色丹繁縷】
⇒しこたん‐まつ【色丹松】
しこたん‐そう【色丹草】‥サウ
ユキノシタ科の多年草。最初に千島列島の色丹島で発見、命名。日本の中部以北の高山の岩地に生え、高さは約10センチメートル。葉は小さく密生。7〜8月頃5弁の小花を開き、花弁は帯黄白色で上部には紅色、下部には黄色の細点がある。
しこたんそう
⇒しこたん【色丹】
しこたん‐はこべ【色丹繁縷】
ナデシコ科の多年草。色丹島で初めて採集。日本の中部以北の高山の砂礫地に生え、高さは5〜20センチメートル。葉は笹葉形。7〜8月頃5弁の白花を開く。
⇒しこたん【色丹】
しこたん‐まつ【色丹松】
グイマツの別称。
⇒しこたん【色丹】
じこ‐ちゅう【自己中】
自己中心的の略。自分を中心に物事を考え、他人の都合を考えないこと。
じこ‐ちゅうしん【自己中心】
自分を第一に考えること。自分本位。
⇒じこちゅうしん‐せい【自己中心性】
じこちゅうしん‐せい【自己中心性】
〔心〕(ego-centrism)乳幼児期の思考様式で、自己の視点を超えて考えることができず、物事を相対化したり客観視したりできないこと。ピアジェの用語。
⇒じこ‐ちゅうしん【自己中心】
し‐こつ【死骨】
死体の骨。
し‐こつ【肢骨】
手足の骨。
し‐こつ【指骨】
①手の指をかたちづくる小さな管状骨。母指で2個、他の指で3個の指節骨から成り、中手骨に連結する。
②(→)趾骨しこつに同じ。
し‐こつ【趾骨】
足の指をかたちづくる骨で、手の指骨より短い。母趾で2個、他の趾で3個の趾節骨から成り、中足骨に連結する。指骨。
し‐こつ【歯骨】
顔面骨の一つ。下顎したあごの歯をささえる骨。後方の関節骨と共に下顎を形成する。哺乳類では発達して下顎骨かがくこつと呼ばれる。
し‐こつ【篩骨】
頭蓋とうがい骨の一部。鼻腔と前頭蓋窩および両眼窩との間にあり、蜂の巣状。篩骨の篩板の上には嗅球がのっており、篩板の小さな孔を嗅神経が通る。→頭蓋骨(図)
しこ‐つ‐おきな【醜つ翁】
かたくなな老人。万葉集17「狂たぶれたる―の言だにも」→しこ(醜)
しこつ‐こ【支笏湖】
北海道南西部にあるカルデラ湖。湖面標高248メートル。最大深度360メートル。面積78.4平方キロメートル。北岸に恵庭岳、南岸に樽前山たるまえさんの両火山がある。
支笏湖
撮影:新海良夫
しこつ‐とうや‐こくりつこうえん【支笏洞爺国立公園】‥ヱン
北海道南西部にある羊蹄ようてい山・有珠うす山・恵庭岳えにわだけなどの火山、支笏・洞爺両湖、登別・定山渓じょうざんけいなどの温泉を含む国立公園。種々の火山地形が見られ、豊富な温泉が特色。
じ‐こっぴ【地骨皮】ヂ‥
枸杞くこの根の皮。解熱剤として煎用。枸杞皮。
しこ‐でん【飼戸田】
平安時代、馬寮めりょうの飼戸に支給された田。
し‐ごと【仕事】
①する事。しなくてはならない事。特に、職業・業務を指す。〈日葡辞書〉。「―に出掛ける」「針―」
②事をかまえてすること。また、悪事。
③〔理〕力が働いて物体が移動した時に、物体の移動した向きの力と移動した距離との積を、力が物体になした仕事という。単位はジュール(J)。
⇒しごと‐うた【仕事唄】
⇒しごと‐おさめ【仕事納め】
⇒しごと‐がら【仕事柄】
⇒しごと‐かんすう【仕事関数】
⇒しごと‐ぎ【仕事着】
⇒しごと‐きゅう【仕事給】
⇒しごと‐ぐち【仕事口】
⇒しごと‐さき【仕事先】
⇒しごと‐ざん【仕事算】
⇒しごと‐し【仕事師】
⇒しごと‐だか【仕事高】
⇒しごと‐の‐げんり【仕事の原理】
⇒しごと‐ば【仕事場】
⇒しごと‐ばこ【仕事箱】
⇒しごと‐はじめ【仕事始め】
⇒しごと‐りつ【仕事率】
しごと‐うた【仕事唄】
仕事をしながらうたう唄。木挽こびき唄・田植唄の類。労働歌。
⇒し‐ごと【仕事】
しごと‐おさめ【仕事納め】‥ヲサメ
年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。〈[季]冬〉
⇒し‐ごと【仕事】
しごと‐がら【仕事柄】
仕事の性質上。「―出張が多い」
⇒し‐ごと【仕事】
しごと‐かんすう【仕事関数】‥クワン‥
金属や半導体の固体表面から1個の電子を外側に取り出すのに必要な最小のエネルギー。
⇒し‐ごと【仕事】
しごと‐ぎ【仕事着】
仕事をする時に着る衣服。
⇒し‐ごと【仕事】
しごと‐きゅう【仕事給】‥キフ
基本給算定方式の一形態。職務・職務遂行能力など仕事要素により算定。職務給・職能給など。↔生活給↔属人給。→総合決定給。
⇒し‐ごと【仕事】
しごと‐ぐち【仕事口】
仕事をして賃金を得るところ。はたらきぐち。「―を探す」
⇒し‐ごと【仕事】
しごと‐さき【仕事先】
仕事をしに出向く場所。勤務先や出張先など。
⇒し‐ごと【仕事】
しごと‐ざん【仕事算】
算数の問題の一つ。ひとりひとりが仕事を仕上げるのに要する日数を知ることにより、共同で仕上げるのに要する日数を知るもの。
⇒し‐ごと【仕事】
しごと‐し【仕事師】
①土木工事の労働者。
②巧みに事業を計画・経営する人。やりて。
⇒し‐ごと【仕事】
しごと‐だか【仕事高】
仕事のできあがり高。出来高。「―払い」
⇒し‐ごと【仕事】
しごと‐の‐げんり【仕事の原理】
道具を使うと小さな力で仕事をすることはできるが、仕事の総量は不変であるという力学上の基本原理。
⇒し‐ごと【仕事】
しごと‐ば【仕事場】
仕事をする所。作業場。
⇒し‐ごと【仕事】
しごと‐ばこ【仕事箱】
仕事に用いる道具を入れておく箱。大工の道具箱や針箱の類。
⇒し‐ごと【仕事】
しごと‐はじめ【仕事始め】
新年になって始めて仕事をすること。正月2日をその日とする地方が多い。現代の会社・商店等は正月4日が多い。事始め。仕始め。〈[季]新年〉
⇒し‐ごと【仕事】
しごと‐りつ【仕事率】
単位時間当りの仕事の量。単位はワット(W)または馬力。工率。
⇒し‐ごと【仕事】
しこ‐な【醜名】
①自分の名の謙称。大鏡伊尹「行成が―呼ぶべきにあらず」。類聚名義抄「諱、シコナ・イミナ」
②渾名あだな。おあん物語「彦根の事をいうてしかり給ふゆゑ、後々には子ども、―を彦根ばばといひし」
③(「四股名しこな」は当て字)相撲の力士の呼び名。梅ヶ谷・常陸山の類。
し‐こなし
①身のこなし。態度振舞い。浮世草子、御前義経記「寺中のお小姓にも見紛へるほどの―」
②うまく処置すること。切りまわし。
⇒しこなし‐がお【しこなし顔】
しこなし‐がお【しこなし顔】‥ガホ
相手をのんでかかる顔つき。好色二代男「―して振らるるなり」
⇒し‐こなし
し‐こな・す
〔他五〕
①程よくしおえる。うまくやりこなす。
②軽く扱う。やっつける。好色二代男「会うて―・して見せばやと」
しこ‐の‐き【醜の木】
荒削りで頑丈な木材。浄瑠璃、出世景清「上三尺の詰牢に、―をもつて蜘手格子に切り組んで」
しこ‐の‐みたて【醜の御楯】
天皇の楯となって外敵を防ぐ防人さきもりが自身を卑下していう語。万葉集20「けふよりはかへりみなくて大君の―と出で立つわれは」→しこ(醜)
じこ‐ばいばい【自己売買】
証券会社などが自己の勘定で有価証券の売買を行うこと。仕切売買。ディーリング。↔委託売買
じこ‐はさん【自己破産】
〔法〕債務者自身が自己に対して破産手続の開始を求めること。自然人が免責を得るためにすることが多い。
じこ‐ひてい【自己否定】
〔哲〕(Selbstnegation ドイツ)自己自身のあり方を否定すること。→否定の否定
じこ‐ひはん【自己批判】
自分で自分自身を批判すること。
じこふざい‐きょひ‐とっけん【自己負罪拒否特権】‥トク‥
自分が刑事責任を問われるおそれのある事項については供述を拒むことができる特権。
しこ‐ぶち
たくましく無骨なこと。丈夫なさま。「しこぶつ」とも。宇津保物語祭使「―に古めきたる箱二つに」
しこへい
〔植〕ガガイモの異称。
じこ‐べんご【自己弁護】
自分の正当性を主張し、相手の追及から自身をまもること。
じごぼう
〔植〕食用イグチ類の俗称。ヌメリイグチ・ハナイグチをいう。夏秋に、マツやカラマツ林などの地上に発生。傘の表面は黄褐色または赤褐色で粘液におおわれ、下面は黄色で多数の管孔がある。じこうぼう。じこぼう。
じごほう‐の‐きんし【事後法の禁止】‥ハフ‥
〔法〕行為時に法律上犯罪とされていなかった行為を、後に制定された法律によって処罰することを禁ずる原則。遡及処罰の禁止。罪刑法定主義の要請の一つ。
じこ‐ほぞん【自己保存】
生物が自己の生命を守り発展させようとすること。「―の本能」
ジゴマ【Zigomar】
フランスの連作探偵小説の主人公。レオン=サジイ(Léon Sazie)作。出没自在の悪漢。1911年に映画化されて有名。
じこ‐まんぞく【自己満足】
自分自身または自分の行為に、みずから満足すること。「―に陥る」
し‐こみ【仕込み】
①教えこむこと。しつけること。「お―がいい」
②酒や味噌・醤油などの醸造で、原料を混ぜて桶などにつめること。
③商店などで商品をあらかじめ仕入れること。
④芝居の開演に要する費用。
⑤中に装置すること。歌舞伎、幼稚子敵討おさなごのかたきうち「―の刀を抜いて」
⑥(「…じこみ」の形で接尾語的に)身につけたこと。「イギリス―のユーモア」
⇒しこみ‐おけ【仕込み桶】
⇒しこみ‐せいど【仕込制度】
⇒しこみ‐づえ【仕込み杖】
⇒しこみ‐っ‐こ【仕込みっ子】
しこみ‐おけ【仕込み桶】‥ヲケ
①酒・醤油の原料を仕込むのに用いる桶。
②漬物を仕込むのに用いる桶。
⇒し‐こみ【仕込み】
しこみ‐せいど【仕込制度】
問屋が生産者に資金・資材・食糧などを前貸しし、金利のほか生産物をおさえ、全剰余分を奪う制度。
⇒し‐こみ【仕込み】
しこみ‐づえ【仕込み杖】‥ヅヱ
中に刀などを仕込んだ杖。
⇒し‐こみ【仕込み】
しこみ‐っ‐こ【仕込みっ子】
芸妓家で、将来芸妓にするために諸芸を教えられている少女。
⇒し‐こみ【仕込み】
し‐こ・む【仕込む】
[一]〔他五〕
①教えこむ。教え馴らす。浄瑠璃、曾我五人兄弟「まだうら若き大尽殿粋に―・んで貰ひたし」。「犬に芸を―・む」
②作って備えておく。準備してたくわえて置く。歌舞伎、春花五大力「飯はがうぎに―・んでござりますな」
③酒・醤油などを醸造するために、原料を調合して桶などに詰める。「味噌を―・む」
④商人が商品を買い入れておく。仕入れる。「値上がりを見越して大量に―・んだ」
⑤中にこめて作る。中に装置する。浄瑠璃、出世景清「担ひ棒に―・みたる件の痣丸あざまるするりと抜いて」
[二]〔他下二〕
まわりを取り囲む。(垣などを)めぐらす。(糸などを)まきつける。源氏物語橋姫「あなたの御前は、竹編める透垣すいがい―・めて」。日葡辞書「シコメタユミ」
じこ‐むじゅん【自己矛盾】
〔哲〕(Selbstwiderspruch ドイツ)自己自身の思考や行為に一貫性を欠き、食い違いが生じること。
しこ‐め【醜女】
容貌のみにくい女。醜婦しゅうふ。また、黄泉よみにいるという女の鬼。古事記上「黄泉よもつ―を遣して追はしめき」
じ‐ごめ【地米】ヂ‥
その土地でとれた米。日本永代蔵5「当年のお仕舞は庭に三石、―と見えました」
しこめ・し【醜めし】
〔形ク〕
きたなく見える。みにくい。神代紀上「不須也いな凶目しこめき汚穢きたなき国」
しご‐めん【子午面】
子午線を含む平面。赤道面と直交。
⇒しごめん‐じゅんかん【子午面循環】
じこ‐めんえき【自己免疫】
免疫現象がふつう非自己の異物に対して起きるのに対して、個体が何らかの原因により自己の体の成分に対して抗体を形成し、免疫反応を起こすこと。
⇒じこめんえき‐しっかん【自己免疫疾患】
じこめんえき‐しっかん【自己免疫疾患】‥クワン
自己免疫を引き金として発生する疾患。エリテマトーデス・シェーグレン症候群・リウマチ様関節炎・自己免疫性溶血性貧血・橋本病・多発性硬化症など。
⇒じこ‐めんえき【自己免疫】
しごめん‐じゅんかん【子午面循環】‥クワン
子午面に沿った大気循環。ハドレー循環・フェレル循環・極循環がある。
⇒しご‐めん【子午面】
しこ‐や【醜屋】
きたない小屋。むさくるしい家。万葉集13「さし焼かむ小屋おやの―に」
しこ‐や【矢壺矢・矢籠矢・尻籠矢】
矢籠に入れる矢。〈日葡辞書〉
しご‐や【子午屋】
南北に棟を通した建物。↔卯酉ぼうゆう屋
じこ‐ゆうし【自己融資】
信用取引の際に、証券会社が顧客に対して行う融資。
じこ‐ゆうどう【自己誘導】‥イウダウ
回路内で電流に変化が生じるときに、この回路に電磁誘導によって起電力を生じる現象。電流の変化を妨げるように起こる。
しこり
表面は柔らかいが歯ごたえのあるさま。しこしこ。「―とした歯触り」
しこり【痼・凝】
①筋肉などがこってかたくなること。また、そのかたまり。「―ができる」
②物事が片づいた後などにまだ残っている何となくすっきりしない気分。また、その気分の原因をなすもの。「―を残す」
⇒しこり‐ばくち【痼博打】
しこり‐ばくち【痼博打】
ばくちに熱中すること。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「―の悪遊び」
⇒しこり【痼・凝】
じこ‐りゅう【自己流】‥リウ
(他人から指導されたのではない)自分一個の流儀。我流がりゅう。「―でやる」
しこ・る
〔自四〕
(サ変動詞「す」の連用形に「懲こる」の付いたもの)間違ったことをして懲りる。しそこなう。一説に、「しこ」は醜しこで、量や程度が増大するの意という。万葉集12「わがせこが来むと語りし夜は過ぎぬしゑやさらさら―・り来めやも」→商誤あきじこり
しこ・る【痼る・凝る】
〔自五〕
①固まる。一団となる。日葡辞書「ニンジュ(人数)ガシコッテイル」
②(主として、動詞の連用形に付く)一事に夢中になる。ふける。浄瑠璃、生玉心中「奥には猶も飲み―・り踊るやら歌ふやら」
③意地をはる。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「こつちは―・る、親父は叱る」
④筋肉などがこってかたくなる。「乳が―・る」
じこ・る【事故る】
〔自五〕
(「事故」を動詞化した語)事故が起こる。事故を起こす。特に交通事故にいう。
しころ【錏・錣・
】
①兜かぶとの鉢の左右から後方に垂れて頸を覆うもの。革または鉄札てつざねで綴るのを常とする。その鉢についた第一の板すなわち鉢付の板から菱縫の板までの枚数により、三枚兜・五枚兜などといい、また、その形状によって割錏・饅頭錏・笠錏などの名がある。後世、布の錏も用いた。平治物語(金刀比羅本)「三河守も―をかたむけて」→兜(図)。
②頭巾の四方に垂れて頸や頬を覆うもの。
③錏庇しころびさし・錏屋根の略。
⇒しころ‐ずきん【錏頭巾】
⇒しころ‐びき【錣引・錏曳】
⇒しころ‐びさし【錏庇】
⇒しころ‐ぶき【錏葺】
⇒しころ‐やね【錏屋根】
ジゴロ【gigolo フランス】
女にたかって生活する男。男妾。ひも。
しころ‐ずきん【錏頭巾】‥ヅ‥
①丸頭巾または角頭巾に錏をつけたもの。
②宗十郎頭巾の別称。
⇒しころ【錏・錣・
】
しころ‐びき【錣引・錏曳】
屋島の戦の時、平景清が源氏方の美尾谷みおのや十郎国俊と格闘し、国俊の兜の錏をつかんでひきちぎったという伝説。歌舞伎では、「一谷嫩軍記いちのたにふたばぐんき」の序幕につけた摩耶山の場で、非人姿の景清と巡礼姿の国俊とが争う「だんまり」が現行する。
⇒しころ【錏・錣・
】
しころ‐びさし【錏庇】
軒下から一段下がって片流れに取りつけた庇。
⇒しころ【錏・錣・
】
しころ‐ぶき【錏葺】
①錏のように重なった屋根の葺き方。
錏葺
②(山口地方で)瓦葺屋根。
⇒しころ【錏・錣・
】
しころ‐やね【錏屋根】
(→)錏庇しころびさしに同じ。
⇒しころ【錏・錣・
】
し‐こん【士魂】
武士の精神。
⇒しこん‐しょうさい【士魂商才】
し‐こん【支根】
主根から分かれた小さい根。↔主根
し‐こん【私恨】
ひそかに恨むこと。私怨。
し‐こん【紫金】
(→)紫磨金しまごんに同じ。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「竜宮の―を取つて」
し‐こん【紫根】
紫むらさき1の根を乾かしたもの。生薬・染料とする。
⇒しこん‐いろ【紫根色】
し‐こん【紫紺】
紺がかった紫色。濃い紫色。
Munsell color system: 8P2/4
し‐こん【歯根】
歯ぐきの中に入っている、歯の基部。
し‐こん【詩魂】
詩を作る心。詩情。
じ‐こん【自今・爾今】
今より後。この後。以後。爾後。日本永代蔵1「―は大分に貸すこと無用」
⇒じこん‐いご【自今以後】
じこん‐いご【自今以後】
今より後。西鶴諸国ばなし「―はかほ見知られて互にと申して」
⇒じ‐こん【自今・爾今】
しこん‐いろ【紫根色】
紫根で染めた濃厚な暗紫色。
⇒し‐こん【紫根】
じごんじ【自言辞・二言辞】
(「慈眼視衆生」という法華経の文句からという)ぐずぐず言うこと。口小言。浮世草子、寛闊役者気質「いや、おせうどのに対し、―云ふではなけれども」
しこん‐しょうさい【士魂商才】‥シヤウ‥
武士の精神と商人の才とを兼備すること。「和魂漢才」からの造語。
⇒し‐こん【士魂】
し‐こんでん【私墾田】
古代、農民などが自力で開墾した田。私有を認められた。治田ちでん。百姓治田。
し‐さ【示唆】
(ジサとも)それとなく気づかせること。また、暗にそそのかすこと。「―に富む」「―を与える」「大臣の更迭を―する談話」
し‐さ【咨嗟】
ためいきをついて嘆くこと。
し‐さ【視差】
(parallax)
①二つの違った場所から同一物を見た時の視方向の差。そこから生ずる視覚像の差異をいうこともある。両眼で対象を見た時に生ずる両眼視差、頭や身体を移動した時に発生する運動視差などがあり、それらによって遠近や奥行の知覚が生ずる。
②〔天〕天体の1点を2カ所から眺め比べた時の方向の差。天体までの距離の算定に用いる。
③カメラのファインダーの視野と実際に撮影される画面との差。
し‐ざ【四座】
⇒よざ
し‐ざ【視座】
物事を見る立場。視点。
じ‐さ【示唆】
⇒しさ
じ‐さ【自差】
磁気コンパスで、船体や機体自身のもつ磁性の影響で生じる誤差。
じ‐さ【時差】
①(→)均時差に同じ。
②地球上の各地方で用いている標準時の示す時刻の相互間の差。
③時刻のずれ。「―出勤」
じ‐ざ【侍坐】
貴人のそば近くに従いすわること。
シザーズ‐ジャンプ【scissors jump】
(scissorsは鋏はさみの意)陸上の跳躍競技で、跳び方の一つ。空中で足を鋏のように前後させるもの。はさみ跳び。
シザーズ‐パス【scissors pass】
ラグビー・バスケット‐ボールなどで、味方の選手同士が斜めにクロスして走りながら行うパス。
しさ‐あつりょくけい【示差圧力計】
圧力の差を測定する装置。例えば、U字管の両端における液面の高さの差で圧力差を測定するもの。差圧計。
し‐さい【子細・仔細】
①詳細。委細。「―に記す」「―に検討する」
②事のくわしい事情。いわれ。太平記2「事の―を申し入れんと」。「―に及ばず」「―ありげな表情」
③差支えとなる事柄。かれこれと言いたてるほどの事情。平治物語「平氏の一類を滅さんこと、何の―かあるべき」
⇒しさい‐がお【子細顔】
⇒しさい‐づら【子細面】
⇒しさい‐な・し【子細無し】
⇒しさい‐もの【子細者】
⇒しさい‐らし・い【子細らしい】
⇒子細に及ばず
し‐さい【司宰】
つかさどること。また、その人。
し‐さい【司祭】
(priest)キリスト教の聖職の一つ。ローマ‐カトリック教会では司教の下位、ギリシア正教・聖公会では主教の下位にあって、教会の儀式・典礼をつかさどる。祭司。
し‐さい【四祭】
中国周代の四季の祭祀。春は祠、夏は礿やく、秋は嘗、冬は烝という。
し‐さい【四塞】
(シソクとも)四方が山や川に囲まれている要害の地。
し‐さい【市債】
地方債の一種。地方公共団体である市が発行する債券。
し‐さい【私祭】
①私人の行う祭祀。
②神社で、大祭および公式の祭祀以外に行う祭。
③私邸内の神社の祭祀。
し‐さい【私債】
個人の債務。
し‐さい【詞彩】
詞ことばのうるわしいこと。詞のあや。
し‐さい【詩才】
詩を作る才能。
し‐ざい【死罪】
①死刑に処せられるべき、重い犯罪。
②犯罪人の生命を絶つ刑罰。絞罪・斬罪の類。現行刑法では死刑という。
③死に価するほどの罪の意で、多く書簡文・上表文の末尾に差し出がましさをわびる気持で用いる語。「頓首―」
し‐ざい【私財】
個人の私有財産。「―をなげうつ」
し‐ざい【私罪】
律令制で、官人の私的犯罪。↔公罪
し‐ざい【詩材】
詩の材料。
し‐ざい【資材】
ある物を作るもととなる材料。「建築―」
し‐ざい【資財】
①資産。財産。
②資本となる財産。
③律令では牛馬・奴婢・稲などの動産。
⇒しざい‐ちょう【資財帳】
じ‐さい【自裁】
自ら生命を絶つこと。自決。
じ‐さい【持斎】ヂ‥
〔仏〕
①戒律を守って身心を清浄しょうじょうに保つこと。
②八戒を守ること。特に、正午を過ぎて食事をしないこと。
じ‐ざい【自在】
①束縛も支障もなく、心のままであること。思いのまま。今昔物語集2「虚空に飛び昇る事、―なり」。「―に操る」「伸縮―」
②自在鉤かぎの略。
⇒じざい‐が【自在画】
⇒じざい‐かぎ【自在鉤】
⇒じざい‐しょくだい【自在燭台】
⇒じざい‐スパナ【自在スパナ】
⇒じざい‐だけ【自在竹】
⇒じざい‐つぎて【自在継手】
⇒じざい‐てん【自在天】
⇒じざい‐に【自在煮】
⇒じざい‐もち【自在餅】
じざい‐が【自在画】‥グワ
定規・コンパスなどを用いず、手だけで描く画。↔用器画。
⇒じ‐ざい【自在】
しさい‐がお【子細顔】‥ガホ
何かわけがありそうな顔つき。
⇒し‐さい【子細・仔細】
じざい‐かぎ【自在鉤】
炉・かまどなどの上に、上からつるし、鉄瓶・鍋・釜などを自在に上下させる装置の鉤。島崎藤村、家「暗い屋根裏からは煤すすけた竹筒の自在鍵が釣るしてあつて」
自在鉤
自在鉤
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
⇒じ‐ざい【自在】
しサイクル‐きかん【四サイクル機関】‥クワン
⇒よんサイクルきかん
じざい‐しょくだい【自在燭台】
高さを自由に調節できるようにつくった燭台。
⇒じ‐ざい【自在】
じざい‐スパナ【自在スパナ】
顎部をねじで自由に調節して、各種寸法のナットの締付けに使用できるような構造のスパナ。モンキー‐スパナ。モンキー‐レンチ。→スパナ(図)。
⇒じ‐ざい【自在】
じざい‐だけ【自在竹】
茶道で、釣釜をつるすときに用いる竹製の自在鉤。
⇒じ‐ざい【自在】
しざい‐ちょう【資財帳】‥チヤウ
寺院の財産目録。主として、古代に法隆寺・大安寺・元興寺などの大寺や国分寺・定額寺じょうがくじに作成・提出を義務づけたものを指す。→流記るき
⇒し‐ざい【資財】
じざい‐つぎて【自在継手】
(universal joint)軸がある角度をなして交わっている場合に用いる継手。動作中にこの角度が変化しても伝動作用に支障を来さない。万能継手。八方番つがい。
⇒じ‐ざい【自在】
しさい‐づら【子細面】
子細顔をののしっていう語。浄瑠璃、持統天皇歌軍法「弟照房めが、物をもいはぬ―は心えず」
⇒し‐さい【子細・仔細】
じざい‐てん【自在天】
(梵語Īśvara)シヴァ神の異名。→大自在天。
⇒じ‐ざい【自在】
しさい‐な・し【子細無し】
〔形ク〕
①かわった事情はない。別状ない。平家物語12「当時まで都に別の―・く候事」
②さしつかえない。謡曲、丹後物狂「鞠・小弓までは―・し」
③むずかしいことはない。面倒はない。源氏物語帚木「男しもなん、―・き者は侍るめる」
⇒し‐さい【子細・仔細】
じざい‐に【自在煮】
(→)自在餅に同じ。
⇒じ‐ざい【自在】











とき‐の‐きざみ【時の刻み】🔗⭐🔉
とき‐の‐きざみ【時の刻み】
①漏刻ろうこくにきざんである矢のきざみ。また、漏刻。天智紀「漏尅ときのきざみを新しき台うてなに置く」
②時計の目盛り。
広辞苑に「時刻」で始まるの検索結果 1-5。