複数辞典一括検索+

あい・ぶ【歩ぶ】🔗🔉

あい・ぶ歩ぶ】 〔自四〕 あるく。出歩く。あゆぶ。通言総籬つうげんそうまがき「喜のぼう、―・ばつせへ。今夜は一町目のつもりだ」

あゆ・ぶ【歩ぶ】🔗🔉

あゆ・ぶ歩ぶ】 〔自四〕 (→)「あゆむ」に同じ。今昔物語集1「翁…杖にかかりて疲れ―・ぶ」

あゆまい【歩まひ】アユマヒ🔗🔉

あゆまい歩まひアユマヒ 歩きぶり。源氏物語行幸「面持・―など大臣といはむに」

あゆみ【歩み】🔗🔉

あゆみ歩み】 ①あるくこと。足のはこび。足並。歩行。歩調。万葉集6「馬の―押さへとどめよ」。梁塵秘抄「―を運びて来しかども、十六羅漢にも後れにき」。「―をとめる」「―をそろえる」 ②物事の進行。傾城禁短気「筆の―」。「この1年の―を顧みると」 ③(→)「歩み板」4の略。 ④和船で水夫が棹を押す所。また、帆柱を挟んで2本並行に船尾まで渡した材。 ⑤〔機〕ねじ山の間隔。ねじが1回転したとき進む距離。ピッチ。 ⑥〔建〕並んだ数個の部材などの間の距離。 ⑦相場の歩調。値段の推移。足取り。 ⇒あゆみ‐あい【歩み合い】 ⇒あゆみ‐あし【歩み足】 ⇒あゆみ‐いた【歩板】 ⇒あゆみ‐ぶり【歩み振り】 ⇒あゆみ‐より【歩み寄り】

あゆみ‐あい【歩み合い】‥アヒ🔗🔉

あゆみ‐あい歩み合い‥アヒ (→)「あゆみより」に同じ。 ⇒あゆみ【歩み】

あゆみ‐あし【歩み足】🔗🔉

あゆみ‐あし歩み足】 剣道・柔道での足の運び方。普通の歩みのように、前進・後退をする。→送り足⇒あゆみ【歩み】

あゆみ‐いた【歩板】🔗🔉

あゆみ‐いた歩板】 ①歩いて渡るためにかけ渡す板。 ②船から船へ、または船から岸へかける橋板。歩みの板。平家物語8「千余艘が…―をひき並べひき並べ渡いたれば」 ③平安時代の木材規格。長さ2丈、厚さ2寸5分以上のもの。 ④歌舞伎の劇場で、本花道と仮花道とを正面2階の桟敷の下でつなぐ幅の狭い板の通路。観客の往来用にも演技にも用いたが、座席の枡形を廃した時になくなった。歩あゆみ。歌舞伎、傾情吾嬬鑑ト書「権八、以前の形にて出て来る。―の中程にて」 ⇒あゆみ【歩み】

あゆみ‐ぶり【歩み振り】🔗🔉

あゆみ‐ぶり歩み振り】 あるきかた。あるきぶり。 ⇒あゆみ【歩み】

あゆみ‐より【歩み寄り】🔗🔉

あゆみ‐より歩み寄り】 折れ合うこと。双方の条件・主張を近づけ合うこと。歩み合い。 ⇒あゆみ【歩み】

あゆみ‐よ・る【歩み寄る】🔗🔉

あゆみ‐よ・る歩み寄る】 〔自五〕 ①あるいて近寄る。「ゆっくり2、3歩―・る」 ②転じて、互いに譲歩し合う。折れ合う。「労使が―・る」

あゆ・む【歩む】🔗🔉

あゆ・む歩む】 〔自五〕 (アは足。一説に、ユムはヨム(数える意)の転か) ①足を動かして進む。あるく。万葉集7「妹が家に早く至らむ―・め黒駒」 ②ゆっくりと、着実に進行する。「研究一筋の道を―・む」「事態は解決に向けて―・む」

あよ・ぶ【歩ぶ】🔗🔉

あよ・ぶ歩ぶ】 〔自四〕 あゆむ。宇治拾遺物語9「鬼は―・びかへりぬ」

あよ・む【歩む】🔗🔉

あよ・む歩む】 〔自四〕 あゆむ。草根集「旅ゆく人の―・む姿は」

ありき【歩き】🔗🔉

ありき歩き】 出歩くこと。あるき。枕草子88「一の人の御―」 ⇒ありき‐がみ【歩神】 ⇒ありき‐ぞめ【歩き初め】

ありき‐がみ【歩神】🔗🔉

ありき‐がみ歩神(→)「あるきがみ」に同じ。 ⇒ありき【歩き】

ありき‐ぞめ【歩き初め】🔗🔉

ありき‐ぞめ歩き初め(→)「あるきぞめ」に同じ。 ⇒ありき【歩き】

あり・く【歩く】🔗🔉

あり・く歩く】 〔自四〕 あちこち移動する意。人間以外のものの動作にも用い、乗物を使う場合にもいう。平安物語文学で多く使われ、万葉集や漢文訓読体では「あるく」が使われる。 ①動きまわる。出あるく。経めぐる。伊勢物語「野に―・けど、心は空にて」。宇津保物語嵯峨院「面白き所々―・きて、をかしき所々見る」 ②往来する。枕草子114「菰積みたる舟の―・くこそ」 ③出回る。世に広まる。枕草子319「それより(この草子は)―・きそめたるなめり」 ④とかくしつつ日を送る。(他の動詞に添えても使い)…してすごす。…しつづける。大鏡道隆「大臣になずらふる宣旨かぶらせ給ひて―・き給ひし御ありさま」。大和物語「かぎりなくかなしとのみ思ひ―・くほどに」 ⑤(他の動詞に添えて)…してまわる。あちこちで…する。あれこれとたちまわって…する。宇津保物語吹上下「六十余国をおこなひ―・きけるを」

あるき【歩き】🔗🔉

あるき歩き】 ①あるくこと。行きめぐること。徒歩。万葉集14「百ももづ島足柄小舟―多み」。「近いから―で行こう」 ②江戸時代、村役人などに属し、走り使いをした小使。 ⇒あるき‐がみ【歩き神】 ⇒あるき‐ぞめ【歩き初め】 ⇒あるき‐タバコ【歩き煙草】 ⇒あるき‐づめ【歩き詰め】 ⇒あるき‐ぶり【歩き振り】

あるき‐がみ【歩き神】🔗🔉

あるき‐がみ歩き神】 人をそぞろ歩きや旅に誘い出す神。ありきがみ。梁塵秘抄「足の裏なる―」 ⇒あるき【歩き】

あるき‐ぞめ【歩き初め】🔗🔉

あるき‐ぞめ歩き初め】 子供が初めて歩き出すこと。またその時の祝い。ありきぞめ。 ⇒あるき【歩き】

あるき‐タバコ【歩き煙草】🔗🔉

あるき‐タバコ歩き煙草】 路上などで、歩きながらタバコを吸うこと。 ⇒あるき【歩き】

あるき‐づめ【歩き詰め】🔗🔉

あるき‐づめ歩き詰め】 長時間休まず歩き続けること。 ⇒あるき【歩き】

あるき‐ぶり【歩き振り】🔗🔉

あるき‐ぶり歩き振り】 歩くようす。歩きつき。 ⇒あるき【歩き】

あるき‐まわ・る【歩き回る】‥マハル🔗🔉

あるき‐まわ・る歩き回る‥マハル 多くの土地をめぐって歩く。「注文取りに―・る」

ある・く【歩く】🔗🔉

ある・く歩く】 〔自五〕 ①一歩一歩踏みしめて進む。歩行する。あゆむ。天草本伊曾保物語「踊つつ跳ねつして喜うで道を―・いた」。「―・いて帰る」 ②あちこち移動する。徒歩または乗物で動き回る。万葉集3「河風の寒き長谷はつせを嘆きつつ君が―・くに」。「名所を―・く」「日本の各地を―・く」 ③野球で、打者が四死球で一塁に進む。 ④(動詞の連用形、またはそれに接続助詞「て」の付いた形を受けて)…してまわる。万葉集5「這ひ乗りて遊び―・きし」。「悪口を言いふらして―・く」

おさ‐むし【筬虫・歩行虫】ヲサ‥🔗🔉

おさ‐むし筬虫・歩行虫ヲサ‥ ①オサムシ科のうちオサムシ亜科に属する、比較的大形の甲虫類の総称。体は細長く、筬に似る。大多数の種は後翅がなく飛行不能のため、地域分化が著しい。成虫、幼虫ともに肉食。美麗種や体形の変わったものが多い。オオオサムシ・アオオサムシ・マイマイカブリなど。→ごみむし。 アオオサムシ 撮影:海野和男 ②ヤスデの古名。 ③ワラジムシの異称。

かち‐いくさ【徒歩軍・歩兵】🔗🔉

かち‐いくさ徒歩軍・歩兵】 ①徒歩の兵士。歩卒。徒武者。ほへい。 ②歩兵の合戦。歩兵戦。かちだち。

かち‐ぐそく【歩具足】🔗🔉

かち‐ぐそく歩具足】 歩卒がつける粗末な具足。雑兵ぞうひょう具足。

かち‐しゅう【歩行衆・徒士衆】🔗🔉

かち‐しゅう歩行衆・徒士衆】 (カチシュとも)徒歩で行列の供をしたり警固にあたったりする侍。特に、江戸時代、徒組かちぐみに属する者。御徒衆。

かち‐だち【徒立ち・歩行立ち】🔗🔉

かち‐だち徒立ち・歩行立ち】 ①(騎馬に対して)徒歩であること。平家物語7「馬をも射させ―になり」 ②歩兵の合戦。かちいくさ。保元物語「―などはしらず、馬上のわざは、坂東武者にはいかでか及ばん」

かち‐ゆみ【歩射・徒弓】🔗🔉

かち‐ゆみ歩射・徒弓】 徒歩で弓を射ること。射場での的射を総称していう。ぶしゃ。源氏物語若菜下「―のすぐれたる上手どもありければ」↔騎射うまゆみ

ごみ‐むし【芥虫・歩行虫】🔗🔉

ごみ‐むし芥虫・歩行虫】 オサムシ科のうち、オサムシ類以外の甲虫の総称。体は長楕円形で、多くは黒褐色、光沢がある。石やごみなどの下に多く、肉食性。日本に1000種以上が分布。その一種のゴミムシは、体長約13ミリメートル、黒色で光沢がにぶい。草むらの中、石の下などに多く、夜行性。 ごみむし

ふ【歩】🔗🔉

】 (慣用音)(「歩兵ふひょう」の略。雑兵の意)将棋の駒の一つ。前方に一つずつしか動かせない。成れば金将と同資格になり、「と金」という。兵ひょう→ぶ→ほ(歩)

ぶ【夫】🔗🔉

】 (呉音) ①夫役の人夫。よほろ。栄華物語「千人の―どもを奉る」 ②(「歩」とも書く)戦にかり集められた人足。雑兵。太平記10「伊達・南部二人は、かたちをやつし―になり」 →ふ(夫)

ぶ【歩】🔗🔉

】 (呉音) ①左右の足を一度ずつ前に出した長さ。6尺。源氏物語絵合「御たきものども…百―のほかを多く過ぎ匂ふまで」 ②㋐土地面積の単位。1歩は普通、曲尺かねじゃく6尺平方で、1坪に同じ。→大→半→小。 ㋑(「町」「段(反)」などの下に付けて)その面積に端数のないことを表す語。「1町―」 ③⇒ぶ(分)1㋑。 ④(→)「ぶ(分)」2に同じ。 ⑤歩合ぶあい。割合。 ⑥徒歩の雑兵。夫→ほ→ふ(歩) ⇒歩に首を提げられる

ぶ‐あい【歩合】‥アヒ🔗🔉

ぶ‐あい歩合‥アヒ ①〔数〕ある数の他の数に対する比の値を数で表したもの。5の100に対する比を5分とする類。また、ある金額と他の金額との割合。 ②取引の額に応じて取る手数料または報酬。 ⇒ぶあい‐きゅう【歩合給】 ⇒ぶあい‐ざん【歩合算】 ⇒ぶあい‐せいど【歩合制度】 ⇒ぶあい‐だか【歩合高】

ぶあい‐きゅう【歩合給】‥アヒキフ🔗🔉

ぶあい‐きゅう歩合給‥アヒキフ 売上高・契約高などの成績に応じて支給される給料。 ⇒ぶ‐あい【歩合】

ぶあい‐ざん【歩合算】‥アヒ‥🔗🔉

ぶあい‐ざん歩合算‥アヒ‥ 元金と歩合と期間との間に成立する関数関係を用いて歩合高・合計高・残高などを算出する計算法。百分算。 ⇒ぶ‐あい【歩合】

ぶあい‐せいど【歩合制度】‥アヒ‥🔗🔉

ぶあい‐せいど歩合制度‥アヒ‥ 賃金の支払形態の一つ。生産高から直接経費を差し引いた残りを、一定の割合で分配するもの。 ⇒ぶ‐あい【歩合】

ぶあい‐だか【歩合高】‥アヒ‥🔗🔉

ぶあい‐だか歩合高‥アヒ‥ 歩合算で、元高に歩合を乗じた積。 ⇒ぶ‐あい【歩合】

ぶ‐がり【歩刈】🔗🔉

ぶ‐がり歩刈(→)坪刈つぼがりに同じ。

ぶくち‐きん【歩口金】🔗🔉

ぶくち‐きん歩口金】 奈良県吉野地方の林業で慣行的に行われる一種の地代。

ぶぐわ‐そうえん【歩桑桑園】‥グハサウヱン🔗🔉

ぶぐわ‐そうえん歩桑桑園‥グハサウヱン カイコノウジバエが産卵していない桑を栽培する桑園で、原蚕種飼育に用いられる。

ふ‐さんびょう【歩三兵】‥ビヤウ🔗🔉

ふ‐さんびょう歩三兵‥ビヤウ 初心者に将棋を教えるとき、上手が盤上に王将1枚だけを置き、歩3枚を持駒として指すこと。

ぶ‐しゃ【歩射】🔗🔉

ぶ‐しゃ歩射】 ①馬に乗らずに徒歩で弓を射ること。かちゆみ。↔騎射。 ②(「奉射」とも書く)神社で主として正月に行う、悪魔をはらい豊作を祈る行事。大的を射、射損ずれば不吉とした。御弓の神事・蟇目ひきめ神事などとも呼ぶ。→おびしゃ

ぶづみ‐よきん【歩積預金】🔗🔉

ぶづみ‐よきん歩積預金】 拘束性預金の一種。銀行が商業手形の割引に際し、割引金額の一部を預金として強制的に積み立てさせるもの。

ぶ‐どまり【歩留り】🔗🔉

ぶ‐どまり歩留り】 ①原料の使用量に対する製造品の量の比率。「―がいい」 ②食品の、その原形物に対する可食率。主に魚類・野菜類・粉類についていう。

○歩に首を提げられるぶにくびをさげられる🔗🔉

○歩に首を提げられるぶにくびをさげられる 雑兵のような賤しい者に首を打たれる。「歩に首打たるる」とも。 ⇒ぶ【歩】 ぶ‐にち侮日】 日本をあなどること。 ふにゃ‐ふにゃ ①物が柔らかくてしまりや手ごたえのないさま。「―のボール」 ②自主性に欠けていて頼りないさま。「―した態度」 ふ‐にゅう不入‥ニフ 国司や守護が検田・租税徴収・検断などのために派遣した使を、荘園に立ち入らせないこと。国使不入。→不輸不入 ふ‐にゅう腐乳】 豆腐を発酵させてつくった食品。中国で、粥かゆに添えたり調味料に用いたりする。 ブニュエルLuis Buñuel】 映画監督。スペイン生れ。メキシコとヨーロッパで活動。作は初期の短編「アンダルシアの犬」のほか、「忘れられた人々」「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」など。(1900〜1983) ふ‐にょい不如意】 ①思いのままにならないこと。どちりなきりしたん「継父ままちちにあひていかほどの―をかしのぐべき」 ②生計の困難なこと。金の工面がつかないこと。貧乏。醒睡笑「手前―なれば、孝養のいとなみも調へがたし」。「手元―」 ふ‐にょう富饒‥ネウ (フジョウ・フウジョウとも)富んで物の多いこと。今昔物語集4「忽ちに宿業滅して必ず―を得べし」 ふ‐にん不妊】 妊娠しないこと。 ⇒ふにん‐しゅじゅつ【不妊手術】 ⇒ふにん‐しょう【不妊症】 ⇒ふにん‐せい【不妊性】 ふ‐にん赴任】 任地へ赴おもむくこと。「単身―」 ぶ‐にん夫人⇒ふじん。「摩耶まや―」 ぶ‐にん無人】 人数の少ないこと。人手の足りないこと。無人数。ぶにんじゅ。浄瑠璃、博多小女郎波枕「風体は―の暮しでも、内証の栄耀は千貫目持と」。「―の家」 ぶ‐にん補任】 (フニン・ホニンとも) ①職に補し官に任ずること。 ②補任状の略。 ⇒ぶにん‐じょう【補任状】 ふ‐にんき不人気】 人気がないこと。評判が悪いこと。 ふにん‐しゅじゅつ不妊手術】 生殖腺を除去しないで生殖を不能にする手術。精管や卵管の結紮けっさつなど。母体保護法に基づいて行われる。 ⇒ふ‐にん【不妊】 ふにん‐しょう不妊症‥シヤウ 妊娠しない病症。妊娠可能年齢の女性が正常の性交を反復しても妊娠し得ないもの。原因としては、男性の無精子症など、また女性の卵管通過障害など。 ⇒ふ‐にん【不妊】 ふ‐にんじょう不人情‥ジヤウ (ブニンジョウとも)人情のないこと。人情にそむくこと。夏目漱石、道草「ことによると己の方が―に出来ているのかも知れない」 ぶにん‐じょう補任状‥ジヤウ 中世、将軍・大名・荘園領主などが、その部下の者を守護・地頭・荘司・名主などの職に補任する時に与えた辞令。 ⇒ぶ‐にん【補任】 ふにん‐せい不妊性「不稔性ふねんせい参照。 ⇒ふ‐にん【不妊】 ぶ‐にんそう不人相・無人相‥サウ 人相のよくないこと。愛敬あいきょうのない顔つき。誹風柳多留拾遺7「朝帰り下女おはむきに―」 ふ‐ぬけ腑抜け】 (はらわたを抜きとられている意)いくじのないこと。まぬけ。こしぬけ。東海道中膝栗毛7「―なわろぢや」。「―のようになる」 ふね船・舟・槽】 ①木材・鉄などで造り、人や物をのせて水上を渡航するもの。 ②水・酒などを入れる箱形の器。湯ぶね・酒槽さかぶね・紙漉槽かみすきぶね・馬糧桶うまぶねの類。 ③棺。「船入ふないり」 ④刺身などを入れて売る底の浅い容器。 ◇「舟」は、手でこぐ小型のものに使うことが多い。「槽」は、2に使う。 ⇒船がすわる ⇒船に刻みて剣を求む ⇒船は水より火を恐る ⇒船を漕ぐ ふ‐ねい不佞】 ①才知のないこと。 ②自己の謙称。黄表紙、孔子縞于時藍染こうしじまときにあいぞめ「―は浅草無宿でござる」 ふねい普寧】 兀庵ごったんの諱いみなぶねいおう‐りょう武寧王陵‥ワウ‥ 韓国忠清南道公州市にある百済の武寧王(在位501〜523)夫妻の陵墓。円墳で、塼築せんちくの墓室がある。豊富な副葬品と共に2枚の刻字石板が出土、そのうちの1枚には寧東大将軍百済斯麻王の名が記される。 プネウマpneuma ギリシア】 (息・風の意)ギリシア哲学で、人間の生命の原理。聖書では、精神的生命の原理、霊。

ぶ‐ねり【歩練り】🔗🔉

ぶ‐ねり歩練り】 生糸を精練するとき、セリシンを所定の量だけ残存させる方法。例えば30パーセント残存させる3歩練りなど。↔本練り ○船を漕ぐふねをこぐ 居眠りをすることをいう。「会議中に―」 ⇒ふね【船・舟・槽】

ぶ‐びき【分引き・歩引き】🔗🔉

ぶ‐びき分引き・歩引き】 何分かの割引をすること。歩合ぶあいを減ずること。↔歩増し

ふ‐ひょう【歩兵】‥ヒヤウ🔗🔉

ふ‐ひょう歩兵‥ヒヤウ (ブヒョウとも) ①徒歩かちの兵。雑兵。ほへい。 ②将棋の歩

ぶ‐まし【歩増し】🔗🔉

ぶ‐まし歩増し】 歩合ぶあいを増すこと。↔歩引き

ぶ‐まわし【歩回し】‥マハシ🔗🔉

ぶ‐まわし歩回し‥マハシ 金を貸して利息を取ること。

ぶ‐もどし【歩戻し】🔗🔉

ぶ‐もどし歩戻し】 支払代金の一定の割合を支払者に戻すこと。

ぶ‐わり【歩割・分割】🔗🔉

ぶ‐わり歩割・分割】 分けて割りつけること。また、割りつけたもの。

ほ【歩】🔗🔉

】 ①あゆむこと。あゆみ。また、あしどり。「―を運ぶ」「―を進める」 ②歩兵の略。 ③ひとあゆみの長さ。また、あゆみの回数を数える語。 →ふ→ぶ(歩)

ほ‐いっぽ【歩一歩】🔗🔉

ほ‐いっぽ歩一歩】 1歩ずつ。少しずつ。「―と完成に近づく」

ほ‐きゃく【歩脚】🔗🔉

ほ‐きゃく歩脚】 ①節足動物の体節付属肢のうち、歩行に使用するもの。昆虫の脚、エビの胸脚など。→蜘蛛くも(図)→海老えび(図)。 ②広く、陸上動物の歩行に用いる脚。

ほこう‐き【歩行器】‥カウ‥🔗🔉

ほこう‐き歩行器‥カウ‥ 幼児や足腰の弱い人、身体の不自由な人の歩行を助ける用具。 ⇒ほ‐こう【歩行】

ほこう‐しゃ【歩行者】‥カウ‥🔗🔉

ほこう‐しゃ歩行者‥カウ‥ 歩いている人。「―優先」 ⇒ほ‐こう【歩行】

ほこうしゃ‐てんごく【歩行者天国】‥カウ‥🔗🔉

ほこうしゃ‐てんごく歩行者天国‥カウ‥ 車両の通行を禁止し歩行者に車道も開放すること。また、その道路。 ⇒ほ‐こう【歩行】

ほ‐しょう【歩哨】‥セウ🔗🔉

ほ‐しょう歩哨‥セウ 兵営・陣地の要所に立って警戒・監視の任にあたること。また、その兵。「―に立つ」

ほ‐しょう【歩障】‥シヤウ🔗🔉

ほ‐しょう歩障‥シヤウ 竹または木の枠に布を張りめぐらした、移動用の屏障具。女性が外出の時にかざして身をかくし、また葬列の棺の前後などをおおった。

ほ・す【歩す】🔗🔉

ほ・す歩す】 〔自サ変〕 ①あゆむ。あるく。 ②(漢詩作法で)次韻する。和韻する。

ほ‐すう【歩数】🔗🔉

ほ‐すう歩数】 歩いて足を踏む回数。 ⇒ほすう‐けい【歩数計】

ほ‐すう【歩趨】🔗🔉

ほ‐すう歩趨】 歩くことと小ばしりに走ること。また、その足どり。

ほすう‐けい【歩数計】🔗🔉

ほすう‐けい歩数計】 歩行の際の振動によって、歩数を自動的に記録する計器。陸地測量の際の概略の距離を知るなどに使用。測歩器。 ⇒ほ‐すう【歩数】

ほ‐そく【歩測】🔗🔉

ほ‐そく歩測】 一定の歩幅で歩いて、その歩数で距離をはかること。測歩。「土地を―する」

ほ‐そつ【歩卒】🔗🔉

ほ‐そつ歩卒】 徒歩の兵卒。歩兵。〈色葉字類抄〉

ほ‐ちょう【歩調】‥テウ🔗🔉

ほ‐ちょう歩調‥テウ ①歩行の調子。行進の足どり。「―を速める」「―をとる」 ②行動の調子。足なみ。「仕事の―を揃える」

ぼっ‐か【歩荷】🔗🔉

ぼっ‐か歩荷】 山を越えて荷を運んだり、山小屋へ物資を運んだりするのを仕事とする人。

ほ‐てい【歩程】🔗🔉

ほ‐てい歩程】 歩く道のり。歩く距離や時間。

ほ‐ど【歩度】🔗🔉

ほ‐ど歩度】 人馬の行進中の速度・歩幅の程度。途歩みちあし・常歩なみあし・速歩はやあし・駈歩かけあしなど。「―を速める」

ほ‐どう【歩道】‥ダウ🔗🔉

ほ‐どう歩道‥ダウ 道路を区切って人の歩く部分と定めたところ。人道。「横断―」↔車道。 ⇒ほどう‐きょう【歩道橋】

ほどう‐きょう【歩道橋】‥ダウケウ🔗🔉

ほどう‐きょう歩道橋‥ダウケウ 横断歩道に代わるものとして設けた陸橋。 ⇒ほ‐どう【歩道】

ほ‐はば【歩幅】🔗🔉

ほ‐はば歩幅】 歩く時に1歩で進む距離。

ほ‐ぶ【歩武】🔗🔉

ほ‐ぶ歩武】 ①(「歩」は6尺、「武」は半歩)わずかの距離。咫尺しせき。 ②あしどり。あゆみ。「―堂々」

ほ‐へい【歩兵】🔗🔉

ほ‐へい歩兵】 ①徒歩で戦う兵。雑兵ぞうひょう。源平盛衰記42「此奴原は近国の―にこそ有めれ」 ②陸軍の中心的兵科。小銃・機関銃・軽砲などを備え火戦および白兵戦を行う。近年は機械化されている場合もある。

ほ‐ほ【歩歩】🔗🔉

ほ‐ほ歩歩】 一あし一あし。一あしずつ。

ほ‐よう【歩揺】‥エウ🔗🔉

ほ‐よう歩揺‥エウ (歩くと揺れる意)古代中国の女性の髪飾り。かんざし。長恨歌「雲鬢花顔、金―」

ほ‐ろう【歩廊】‥ラウ🔗🔉

ほ‐ろう歩廊‥ラウ ①板敷ではなく、敲土たたきつちまたは敷瓦などにした廊下。 ②プラットホーム。

[漢]歩🔗🔉

 字形  筆順 〔止部4画/8画/教育/4266・4A62〕 [] 字形 〔止部3画/7画〕 〔音〕(漢) (呉) (慣) 〔訓〕あるく・あゆむ [意味] [一] ①あるく。あしどり。あゆみ。「歩を運ぶ」「歩行・徒歩・散歩・歩兵・歩調」 ②片足をふみ出した長さ。「一歩前進、二歩後退」「歩測・万歩計」▶一歩は、もと、左右の足をひとあしずつふみ出した、今でいう二歩の長さ(=六尺)をいう。「歩武」 [二] ①尺貫法の面積の単位。六尺平方。坪つぼ。約三・三平方メートル。 ②もうけなどの割合。分。「歩が悪い」「歩合ぶあい・日歩ひぶ」 [三]将棋の駒こまの名。「歩兵ふひょう・成歩なりふ」 [解字] 解字会意。右の足跡と左の足跡の形。左右の足を踏み出してあるく意。 [下ツキ 一歩・闊歩・牛歩・競歩・玉歩・巨歩・国歩・五十歩百歩・散歩・襲歩・譲歩・初歩・進歩・酔歩・速歩・退歩・反歩・段歩・地歩・町歩・天歩・独歩・徒歩・日進月歩・漫歩・遊歩・蓮歩

広辞苑で始まるの検索結果 1-83もっと読み込む