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ほう【砲】ハウ🔗🔉

ほうハウ 火薬で弾丸を発する筒型の武器。おおづつ。

ほう‐えん【砲煙】ハウ‥🔗🔉

ほう‐えん砲煙ハウ‥ 大砲を発射する時の煙。「―弾雨」

ほう‐か【砲火】ハウクワ🔗🔉

ほう‐か砲火ハウクワ 火砲を発射した時に出る火。「―を浴びる」 ⇒砲火を交える

ほう‐か【砲架】ハウ‥🔗🔉

ほう‐か砲架ハウ‥ 砲身をのせる台。砲身を目標に向けてまわすとき支点となるもの。

○砲火を交えるほうかをまじえる🔗🔉

○砲火を交えるほうかをまじえる 相対して互いに発砲する。戦闘を開始する。 ⇒ほう‐か【砲火】 ほう‐かん芳甘ハウ‥ 芳香があって甘いこと。 ほう‐かん芳翰ハウ‥ 他人の手紙の尊敬語。貴翰。 ほう‐かん奉還‥クワン お返しすること。「大政―」 ほう‐かん宝冠‥クワン ①宝石でかざった冠。 ②「礼冠らいかん参照。 ③長い白木綿で頭を包み巻く頭巾の一種。法冠。奥の細道「木綿ゆうしめ身に引きかけ、―に頭を包み、強力と云ふものに導かれて」 ⇒ほうかん‐しょう【宝冠章】 ほう‐かん宝鑑】 ①とうといかがみ。宝物の鏡。 ②手本。模範。「文章―」 ほう‐かん放還ハウクワン はなちかえすこと。釈放。 ほう‐かん法官ハフクワン ①裁判官。司法の官吏。 ②律令制の式部省。平安朝では刑部省。のりのつかさ。 ほう‐かん砲艦ハウ‥ 沿岸・河岸の警備を主任務とする小形の軍艦。軽易な武器を備え、喫水きっすいをできるだけ浅くしたもの。 ほう‐かん幇間】 (「幇」は、たすける意)客の宴席に侍し、座を取り持つなどして遊興を助ける男。たいこもち。男芸者。 ほう‐かん鳳管‥クワンしょうの異称。和漢朗詠集「一声の―は秋秦嶺の雲を驚かす」 ほう‐がん包含ハウ‥ 要素や事情を中にふくみもつこと。「矛盾を―する」「経済的危機を―する」 ほう‐がん判官ハウグワン (ハンガンとも) ①⇒じょう(判官)。 ②(検非違使の尉(判官)であったからいう)源義経の称。 ③遊里で、大尽だいじん客のこと。 ⇒ほうがん‐だい【判官代】 ⇒ほうがん‐だち【判官館】 ⇒ほうがん‐びいき【判官贔屓】 ⇒ほうがん‐もの【判官物】 ほう‐がん芳顔ハウ‥ ①美しい顔。 ②他人の顔の尊敬語。 ほう‐がん砲丸ハウグワン ①大砲のたま。砲弾。 ②陸上競技の砲丸投に用いる金属球。重量は男子用7.257キログラム以上、女子用は4キログラム以上。 ⇒ほうがん‐なげ【砲丸投】 ⇒ほうがん‐の‐き【砲丸の木】 ほう‐がん砲眼ハウ‥ 堡塁・艦船・障壁などに設けた射撃口。砲口を露出して射撃するところ。 ほう‐がん鳳眼】 鳳凰の眼のように眦まなじり深く朱をふくむ人相。中国で、貴相としたもの。 ぼう‐かん坊官バウクワン ①春宮坊とうぐうぼうの職員。 ②門跡家の家司けいし。妻帯し、僧衣を着し帯刀する。房官。 ぼう‐かん坊間バウ‥ まちのなか。市中。 ⇒ぼうかん‐の‐しょ【坊間の書】 ぼう‐かん防寒バウ‥ 寒さをふせぐこと。「―衣」「―具」 ぼう‐かん望観バウクワン のぞみみること。観望。 ぼう‐かん傍観バウクワン かたわらで見ること。そのことに関わらないで、傍はたで見ていること。「けんかを―する」「拱手―」「―者」 ぼう‐かん暴漢】 乱暴をはたらく男。暴客。「―を取り押さえる」 ほうかん‐げきたく抱関撃柝ハウクワン‥ (「関」は門を開閉する閂かんぬきの意)門を守る人と拍子木をうって夜を警める人。身分の低い小役人。 ほうかん‐じ法観寺ホフクワン‥ 京都市東山区八坂にある臨済宗建仁寺派の寺院。聖徳太子の建立と伝える。1440年(永享12)再建。八坂の塔。八坂寺やさかでらほうがん‐し方眼紙ハウ‥ 一定の距離を置いて直角に交わる多数の縦線・横線を引き、多数の方形を描いた紙。土木・機械・建築などの見取図用、数学・統計用。セクション‐ペーパー。 ぼうかんし‐いく防乾紙育バウ‥ 養蚕法の一つ。蚕座の上面、あるいは上下面をパラフィン紙で覆い、乾燥による桑葉の萎しおれを防ぐ。 ほうかん‐しょう宝冠章‥クワンシヤウ 勲労ある女性に授与される勲章。1888年(明治21)制定。宝冠大綬章から宝冠波光章まで6段階ある。→瑞宝章→旭日きょくじつ ⇒ほう‐かん【宝冠】 ほうがん‐だい判官代ハウグワン‥ ①院庁の職員の一種。別当の下にあり、五位・六位の人を任じた。 ②国衙こくが・荘園の現地で管理・収納などをつかさどった職。 ⇒ほう‐がん【判官】 ほうがん‐だち判官館ハウグワン‥ (源義経が拠ったからいう)高館たかだちの別称。 ⇒ほう‐がん【判官】 ほうがん‐なげ砲丸投ハウグワン‥ 陸上競技のフィールド競技の一つ。直径2.135メートルのサークル内から砲丸を片手で投げ、その到達距離を競うもの。 ⇒ほう‐がん【砲丸】 ほうがん‐の‐き砲丸の木ハウグワン‥ (英名のcannonball tree の訳語)サガリバナ科の常緑高木。熱帯アメリカの原産。高さ30メートルもの大木となり、幹に直接総状花序を出して多数の朱色の6弁花をつける。果実は直径20センチメートルもある球形で砲丸に似る。 ⇒ほう‐がん【砲丸】 ぼうかん‐の‐しょ坊間の書バウ‥ 世間で広く読まれている書物。通俗書。 ⇒ぼう‐かん【坊間】 ほうがん‐びいき判官贔屓ハウグワン‥ 源義経を薄命な英雄として愛惜し同情すること。転じて、弱者に対する第三者の同情や贔屓ひいき⇒ほう‐がん【判官】 ほうがん‐もの判官物ハウグワン‥ 源義経に関する物語・伝説に取材した能・幸若舞・浄瑠璃・歌舞伎などの作品。 ⇒ほう‐がん【判官】 ほうき箒・帚ハウキ (ハハキの転)塵を掃除する道具。羽箒・棕梠しゅろ箒・草箒・竹箒などの種類がある。〈下学集〉 ⇒ほうき‐がみ【箒神】 ⇒ほうき‐ぎ【箒木】 ⇒ほうき‐ぐさ【箒草】 ⇒ほうき‐ざや【箒鞘】 ⇒ほうき‐じり【箒尻】 ⇒ほうき‐たけ【箒茸】 ⇒ほうき‐ぼし【箒星】 ⇒ほうき‐むし【箒虫】 ⇒ほうき‐め【箒目】 ⇒ほうき‐もろこし【箒蜀黍】 ほうき伯耆ハウ‥ 旧国名。今の鳥取県の西部。伯州。 ⇒ほうき‐りゅう【伯耆流】 ほう‐き芳卉ハウ‥ かんばしい草。芳草。 ほう‐き芳紀ハウ‥ 年頃の女性の年齢にいう語。「―まさに18歳」 ほう‐き邦基ハウ‥ 国家成立のもとい。 ほう‐き邦畿ハウ‥ 帝都に近い天子直轄の地。奥の細道「―千里を避けてかかる山陰に跡を残し給ふも、貴き故有りとかや」 ほうき宝亀】 奈良時代、光仁天皇朝の年号。瑞亀献上により、神護景雲4年10月1日(770年10月23日)改元、宝亀12年1月1日(781年1月30日)天応に改元。 ほう‐き宝器】 貴いうつわ。大切なたから。 ほう‐き放棄・抛棄ハウ‥ ①なげすてること。すておくこと。「責任を―する」 ②自分の権利・利益を使わずに喪失させること。「戦争の―」 ⇒ほうき‐じあい【放棄試合】 ほう‐き法規ハフ‥ 憲法・法律・命令・規則またはそれらの規定。「最高―」「交通―」 ⇒ほうき‐さいりょう【法規裁量】 ⇒ほうき‐めいれい【法規命令】 ほう‐き法喜ホフ‥ 〔仏〕(→)法悦ほうえつ1に同じ。 ほう‐き法器ホフ‥ 〔仏〕 ①仏法を受けるに足る素質をもつ人。仏教を信仰する因縁のある人。 ②仏具。 ほう‐き蜂起】 蜂が巣から一時に飛びたつように、大勢の人々が一斉に立ち上がって実力行使の挙にでること。平家物語5「奈良の大衆おびたたしく―す」。「武装―」 ほう‐き豊肌】 ふくよかなはだ。 ほう‐ぎ方技ハウ‥ わざ。術。特に、医術にいう。 ほうぎ包犠ハウ‥ [易経繋辞下]伏犠ふっきの別称。 ほう‐ぎ法義ホフ‥ 仏法の教義。仏教の義理。 ぼう‐き忘機・亡機バウ‥ 機心を忘れること。無心になること。日葡辞書「バウキ、ワスルルコト」 ぼう‐き耄期】 (「耄」は70歳以上、または80歳、90歳とも。「期」は百歳)ぼける年齢。老齢。 ぼう‐き望気バウ‥ 雲気を望み見て吉凶を判ずること。 ぼう‐き榜木バウ‥ 土地の境を標示する木。分木ぶんぎ。牓示杙ほうじぐいぼう‐き謗毀バウ‥ そしること。そしり。 ぼう‐ぎ妄議バウ‥ 道理の通らない議論。でたらめな議論。 ぼう‐ぎ防蟻バウ‥ シロアリの害を防ぐこと。 ぼう‐ぎ謀議】 計画し相談すること。計画の相談。「―をこらす」「共同―」 ぼう‐ぎ謗議バウ‥ 悪口をいうこと。あしざまに批評すること。 ほうき‐がみ箒神ハウキ‥ 出産の時に立ち合うという神。掃き神。産神うぶがみ⇒ほうき【箒・帚】 ほうき‐ぎ箒木ハウキ‥ ホウキグサの別称。ははきぎ。〈日葡辞書〉 ⇒ほうき【箒・帚】 ほうき‐ぐさ箒草ハウキ‥ アカザ科の一年草。中央・西アジアの原産で、中国を経て古く日本に渡来。高さ約1メートル。茎は赤色を帯び細かく分枝。夏、穂状に黄緑色の小花を開く。茎を乾して草箒を作り、果実は食用(「とんぶり」と呼ばれる)、強壮・利尿薬とする。観賞用にも栽培。ホウキギ。ハハキギ。 箒草の果実 撮影:関戸 勇 ⇒ほうき【箒・帚】 ほうき‐さいりょう法規裁量ハフ‥リヤウ 裁量行為のうち、法が本来予定する解釈適用等に関する客観的基準に拘束されるため、行政庁がその解釈適用を誤れば違法となる行為。↔自由裁量。 ⇒ほう‐き【法規】 ほうき‐ざや箒鞘ハウキ‥ (草箒に似ているからいう)毛皮で作った尻鞘。 ⇒ほうき【箒・帚】 ほうき‐じあい放棄試合ハウ‥ジアヒ 人数不足や事故、また審判の判定に対する不服などのため、成立または続行できず、その原因となった側を負けとする試合。→没収試合 ⇒ほう‐き【放棄・抛棄】 ほうき‐じり箒尻ハウキ‥ 江戸時代、敲たたき・拷問に用いた棒。割竹2本を麻苧あさおで包み、上を観世縒かんぜよりで巻き、持つ所に白革を巻いたもの。 ⇒ほうき【箒・帚】 ほうき‐たけ箒茸ハウキ‥ 担子菌類のきのこ。下部は1個の太い幹をなし、上部は分岐して末端細裂、樹枝状をなし、末端は淡紅色から淡紫色。高さ・幅ともに約20センチメートル。多くは、秋、広葉樹林中に発生。食用。ネズミタケ。 ⇒ほうき【箒・帚】 ほうき‐ぼし箒星ハウキ‥ 彗星すいせいの異称。保元物語(金刀比羅本)「―東方に出で」 ⇒ほうき【箒・帚】 ほうき‐むし箒虫ハウキ‥ 箒虫動物門。触手動物の一綱とされたこともある。体は細長い円筒形で暗色、前端に触手があり、その姿が箒に似る。雌雄異体。浅海の砂泥中などにすみ、世界で約20種。また、その一種。体長9センチメートルほどで、刺胞動物の一種ハナギンチャクの棲管せいかん中に共生する。 ⇒ほうき【箒・帚】 ほうき‐め箒目ハウキ‥ 箒で地面を掃いたあとにつく模様。 ⇒ほうき【箒・帚】 ほうき‐めいれい法規命令ハフ‥ 行政機関が発する命令で、法規たる実質を有するもの。日本国憲法の下では委任命令・執行命令のみが認められている。 ⇒ほう‐き【法規】 ほうき‐もろこし箒蜀黍ハウキ‥ モロコシの一変種。花穂から果実を除いて箒やブラシを作る。 ⇒ほうき【箒・帚】 ほう‐きゃく放却・抛却ハウ‥ うちすてておくこと。 ほう‐きゃく訪客ハウ‥ ⇒ほうかく ぼう‐きゃく忘却バウ‥ すっかり忘れること。「一切を―する」 ⇒ぼうきゃく‐きょくせん【忘却曲線】 ぼう‐ぎゃく暴虐】 あらくしいたげること。むごく苦しめること。「―の限りをつくす」「―な君主」 ぼう‐ぎゃく謀逆】 むほんをはかること。 ぼうきゃく‐きょくせん忘却曲線バウ‥ 〔心〕記憶し保持したことが、時間がたつにつれて、どのように忘れられてゆくかを示す曲線。保持曲線。 ⇒ぼう‐きゃく【忘却】 ほう‐きゅう俸給‥キフ 公務員に対して支給される給与。また、広く会社・銀行などの勤労者に対する給与をもいう。 ⇒ほうきゅう‐せいかつしゃ【俸給生活者】 ほう‐きゅう報仇‥キウ あだをむくいること。しかえしをすること。 ぼう‐きゅう茅宮バウ‥ かやぶきの宮殿。太平記35「城南の―に閑寂を耕してぞ隠居し給ひける」 ぼう‐ぎゅう犛牛・旄牛バウギウ ヤクの別称。 ほうきゅう‐せいかつしゃ俸給生活者‥キフ‥クワツ‥ 俸給によって生計をたてる人。サラリーマン。 ⇒ほう‐きゅう【俸給】 ほう‐ぎょ崩御】 天皇・太皇太后・皇太后・皇后の死去を敬っていう語。昔は上皇・法皇にもいった。 ほう‐ぎょ鮑魚ハウ‥ 塩漬にした魚。また、その悪臭を放つもの。今昔物語集10「忽ちに―と云ふ魚を多く召し集めて」 ⇒鮑魚の肆 ぼう‐きょ妄挙バウ‥ みだりなおこない。道理にはずれたふるまい。 ぼう‐きょ暴挙】 ①乱暴な行い。不法な行い。無謀な行い。「―をいさめる」「―に出る」 ②一揆を起こすこと。暴動。 ぼう‐ぎょ防御・防禦バウ‥ ふせぎまもること。敵の攻撃をふせぐこと。「攻撃は最大の―」 ⇒ぼうぎょ‐りつ【防御率】 ほう‐きょう方響ハウキヤウ 東アジアの打楽器。上下2段の木枠に長方形の鉄板または銅板を各段8枚ずつ懸け、2本の桴ばちで打って鳴らす。中国唐代に初めて作られ、日本では主として唐楽に用いられた。方磬ほうけい。 方響 ほう‐きょう方鏡ハウキヤウ 正方形または長方形の鏡。 ほう‐きょう包茎ハウキヤウ ⇒ほうけい ほう‐きょう邦疆・邦境ハウキヤウ くにのさかい。国境。 ほう‐きょう法橋ホフケウ ⇒ほっきょう ほう‐きょう封疆・封境‥キヤウ 封土のさかい。領土のさかい。 ほう‐きょう豊凶】 豊作と凶作。豊年と凶年。 ⇒ほうきょう‐こうしょう‐しけん【豊凶考照試験】 ほう‐きょう豊胸】 ふっくらと大きな女性の胸。豊乳。「―手術」 ほう‐きょう豊頬‥ケフ 肉づきのよい、ふっくらした頬。美人の形容に用いる。 ぼう‐きょう防共バウ‥ 共産主義の侵入や伸展を防止すること。「日独伊―協定」 ぼう‐きょう望郷バウキヤウ 故郷をしたいのぞむこと。故郷に思いをはせること。懐郷。思郷。「―の念」 ぼう‐ぎょう貌形バウギヤウ かたち。すがた。容姿ようし。太平記35「召仕はれける夫人の中に、―殊に類ひなく勝れたるを撰んで」 ほうきょういん‐とう宝篋印塔‥ケフ‥タフ 宝篋印陀羅尼を納める塔。後に、供養塔・墓碑塔として建てられた。呉越王の銭弘俶(929〜988)の八万四千塔(日本にも渡来)が原型で、鎌倉時代以後、一定の形式が成立。石造が多く、稀に金銅製や木製もある。 宝篋印塔 宝篋印塔(鎌倉・安養院) 撮影:関戸 勇 宝篋印塔(鎌倉・上杉憲方墓) 撮影:関戸 勇 ほうきょう‐こうしょう‐しけん豊凶考照試験‥カウセウ‥ 農事試験場で同一条件の下に各種の稲・麦などを栽培し、その年の豊凶を考察しようとした試験。1897年(明治30)から行われ、第二次大戦後は気象感応試験として続けられた。 ⇒ほう‐きょう【豊凶】 ほうぎょう‐づくり方形造ハウギヤウ‥ (「宝形造」とも書く)屋根の一形式。隅棟すみむねが屋根中央に集まるものをいう。地方によっては大棟のある寄棟造を指すこともある。 方形造 ほう‐ぎょく宝玉】 たからとして珍重する玉。

ほう‐かん【砲艦】ハウ‥🔗🔉

ほう‐かん砲艦ハウ‥ 沿岸・河岸の警備を主任務とする小形の軍艦。軽易な武器を備え、喫水きっすいをできるだけ浅くしたもの。

ほう‐がん【砲丸】ハウグワン🔗🔉

ほう‐がん砲丸ハウグワン ①大砲のたま。砲弾。 ②陸上競技の砲丸投に用いる金属球。重量は男子用7.257キログラム以上、女子用は4キログラム以上。 ⇒ほうがん‐なげ【砲丸投】 ⇒ほうがん‐の‐き【砲丸の木】

ほう‐がん【砲眼】ハウ‥🔗🔉

ほう‐がん砲眼ハウ‥ 堡塁・艦船・障壁などに設けた射撃口。砲口を露出して射撃するところ。

ほうがん‐なげ【砲丸投】ハウグワン‥🔗🔉

ほうがん‐なげ砲丸投ハウグワン‥ 陸上競技のフィールド競技の一つ。直径2.135メートルのサークル内から砲丸を片手で投げ、その到達距離を競うもの。 ⇒ほう‐がん【砲丸】

ほうがん‐の‐き【砲丸の木】ハウグワン‥🔗🔉

ほうがん‐の‐き砲丸の木ハウグワン‥ (英名のcannonball tree の訳語)サガリバナ科の常緑高木。熱帯アメリカの原産。高さ30メートルもの大木となり、幹に直接総状花序を出して多数の朱色の6弁花をつける。果実は直径20センチメートルもある球形で砲丸に似る。 ⇒ほう‐がん【砲丸】

ほう‐きん【砲金】ハウ‥🔗🔉

ほう‐きん砲金ハウ‥ 青銅の一種。普通成分は銅90パーセント、錫10パーセント位で、鋳造容易、摩耗・腐食に耐え、靱性に富むが、引張り強さは弱い。軸受や腐食を嫌う機械部品に用いる。もと、大砲に用いた。ガンメタル。

ほう‐げき【砲撃】ハウ‥🔗🔉

ほう‐げき砲撃ハウ‥ 砲弾による攻撃。「―を加える」

ほう‐こう【砲口】ハウ‥🔗🔉

ほう‐こう砲口ハウ‥ 砲身の前端の、弾丸の出る部位。

ほう‐こう【砲腔】ハウカウ🔗🔉

ほう‐こう砲腔ハウカウ 砲身の内部の空洞部。

ほう‐こう【砲熕】ハウ‥🔗🔉

ほう‐こう砲熕ハウ‥ 火砲。大砲。

ほう‐ざ【砲座】ハウ‥🔗🔉

ほう‐ざ砲座ハウ‥ 大砲を据える台座。

ほう‐さつ【砲殺】ハウ‥🔗🔉

ほう‐さつ砲殺ハウ‥ (明治期の語)銃砲で殺すこと。

ほう‐しゃ【砲車】ハウ‥🔗🔉

ほう‐しゃ砲車ハウ‥ 火砲の運搬に便利なように砲架に車輪を取り付けたもの。

ほう‐しゅ【砲手】ハウ‥🔗🔉

ほう‐しゅ砲手ハウ‥ 火砲を発射する役目の兵士。

ほう‐じゅつ【砲術】ハウ‥🔗🔉

ほう‐じゅつ砲術ハウ‥ 火砲を操作する術。「―家」

ほう‐しん【砲身】ハウ‥🔗🔉

ほう‐しん砲身ハウ‥ 大砲の、弾丸をこめて発射する円筒形の部分。

ほう‐せい【砲声】ハウ‥🔗🔉

ほう‐せい砲声ハウ‥ 火砲を打ち出す音。「遠雷のような―」「―がとどろく」

ほう‐せん【砲戦】ハウ‥🔗🔉

ほう‐せん砲戦ハウ‥ 火砲の射撃による戦闘。

ほう‐そう【砲創】ハウサウ🔗🔉

ほう‐そう砲創ハウサウ 火砲による創傷。

ほう‐だい【砲台】ハウ‥🔗🔉

ほう‐だい砲台ハウ‥ 攻城や海岸要塞での砲戦のため、火砲および関連施設を強固に防護した築造物。

ほう‐だん【砲弾】ハウ‥🔗🔉

ほう‐だん砲弾ハウ‥ 火砲の弾丸。先端のとがった円柱形を成し、内腔に爆薬を装填そうてん。爆発後、弾体が炸裂し、破片で破壊・殺傷の作用をする。

ほう‐とう【砲塔】ハウタフ🔗🔉

ほう‐とう砲塔ハウタフ (turret)軍艦・要塞・戦車などで、大砲・砲架・兵員などを防護するために厚い鋼で囲んだもの。目標に応じて回転する。 ⇒ほうとう‐せんばん【砲塔旋盤】

ほう‐どう【砲銅】ハウ‥🔗🔉

ほう‐どう砲銅ハウ‥ (→)砲金ほうきんに同じ。

ほうとう‐せんばん【砲塔旋盤】ハウタフ‥🔗🔉

ほうとう‐せんばん砲塔旋盤ハウタフ‥ (→)タレット旋盤に同じ。 ⇒ほう‐とう【砲塔】

ほう‐はつ【砲発】ハウ‥🔗🔉

ほう‐はつ砲発ハウ‥ 銃砲を発射すること。発砲。

ほう‐へい【砲兵】ハウ‥🔗🔉

ほう‐へい砲兵ハウ‥ 火砲を用いて敵を砲撃する任務の兵。陸軍の兵科の一つ。 ⇒ほうへい‐こうしょう【砲兵工廠】

ほうへい‐こうしょう【砲兵工廠】ハウ‥シヤウ🔗🔉

ほうへい‐こうしょう砲兵工廠ハウ‥シヤウ 陸軍造兵廠の旧称。田山花袋、東京の三十年「それに―の活躍した煤烟ばいえんの光景は、今でも私の眼にちらついて見えた」 ⇒ほう‐へい【砲兵】

ほう‐もん【砲門】ハウ‥🔗🔉

ほう‐もん砲門ハウ‥ ①火砲の弾丸を発射する口。 ②堅塁・艦船・障壁などに設けた射撃口。 ⇒砲門を開く

○砲門を開くほうもんをひらく🔗🔉

○砲門を開くほうもんをひらく 砲撃を開始する。また、戦いを始める。 ⇒ほう‐もん【砲門】 ほうや保谷】 東京都西東京市の地名。もと近郊農業地帯、第二次大戦後は住宅地化。 ぼう‐や坊やバウ‥ (ヤはもと呼びかけの助詞) ①男児を親しんでいう語。江戸時代は女児にも用いた。 ②世間馴れしていない若い男。おぼっちゃん。「いつまでも―で困る」 ぼう‐やき棒焼バウ‥ 35ミリ‐ネガの6齣こま続きのものを1枚の印画紙に焼き付けた印画。また、その類。 ほう‐やく方薬ハウ‥ ①薬剤を調合すること。 ②処方によって調合した薬。 ③(「方薬」は当て字か)愚かな行い。おろかもの。戴恩記「そこは利根者かと思へば―なり」 ⇒ほうやく‐ばらい【方薬払い】 ほう‐やく邦訳ハウ‥ 外国文を日本語に訳すこと。また、その訳したもの。和訳。 ほうやく‐ばらい方薬払いハウ‥バラヒ おろかで役に立たないものを追放すること。あほうばらい。甲陽軍鑑6「―といふ物になりければ」 ⇒ほう‐やく【方薬】 ほう‐ゆ芳油ハウ‥ 台湾産の芳樟ほうしょう(匂いクス)を水蒸気蒸留して得た無色揮発性の精油。多量のリナロールおよび微量の樟脳を含む。石鹸香料として広く用いる。芳樟油。 ほう‐ゆう包有ハウイウ ①つつみもつこと。 ②兼ね有すること。 ほう‐ゆう朋友‥イウ [易経下経兌](古くはボウユウ。「朋」は同門、「友」は同志)ともだち。友人。色葉字類抄「ボウイウ」 ⇒ほうゆう‐ちき【朋友知己】 ほう‐ゆう封邑‥イフ 封ぜられた領地。 ぼう‐ゆう亡友バウイウ 今はなき友人。死んだ友。 ぼう‐ゆう卯酉バウイウ 東と西。東西。 ⇒ぼうゆう‐せん【卯酉線】 ⇒ぼうゆう‐や【卯酉屋】 ぼう‐ゆう忘憂バウイウ ①うれいを忘れること。 ②[陶淵明、飲酒詩]酒の異称。忘憂の物。 ③萱草かんぞうの異称。 ⇒ぼうゆう‐の‐もの【忘憂の物】 ぼう‐ゆう暴勇】 荒々しい勇気。無鉄砲な勇気。 ぼうゆう‐せん卯酉線バウイウ‥ 天頂において、子午線と直角に交わる大圏たいけん。球面天文学で、子午線と共に天球上の基準線として用いる。卯酉圏。 ⇒ぼう‐ゆう【卯酉】 ほうゆう‐ちき朋友知己‥イウ‥ 友人や知人。親しい人の総称。 ⇒ほう‐ゆう【朋友】 ぼうゆう‐の‐もの忘憂の物バウイウ‥ 酒の異名。忘憂。 ⇒ぼう‐ゆう【忘憂】 ぼうゆう‐や卯酉屋バウイウ‥ 東西に棟を通した建物。↔子午屋 ⇒ぼう‐ゆう【卯酉】 ほう‐よ方輿ハウ‥ 地球。大地。輿地。坤輿こんよほう‐よ宝輿】 天子の乗物。 ほう‐よ豊予】 豊後ぶんごと伊予いよ⇒ほうよ‐かいきょう【豊予海峡】 ほう‐よ鳳輿(→)鳳輦ほうれんに同じ。 ほう‐よ褒誉】 ほめること。また、ほまれ。 ほう‐よう包容ハウ‥ ①包み入れること。 ②人を寛大に受け入れること。 ⇒ほうよう‐りょく【包容力】 ほう‐よう芳容ハウ‥ ①美しい容姿。 ②他人の容貌・人格の尊敬語。 ほう‐よう奉養‥ヤウ 親や目上の人に仕えて養うこと。 ほう‐よう抱擁ハウ‥ だきかかえること。抱き合って愛撫すること。「帰ってきた息子を―する」 ほう‐よう放養ハウヤウ はなし飼いにすること。 ほう‐よう放鷹ハウ‥ たかがり。鷹野たかの。〈[季]冬〉 ほう‐よう法要ホフエウ 〔仏〕 ①法義の枢要。教法の肝要。 ②法会ほうえ。法事。「―を営む」 ほう‐よう泡影ハウヤウ ⇒ほうえい ほう‐よう苞葉・包葉ハウエフ (→)ほうに同じ。 ほう‐よう蜂腰‥エウ ①蜂のようにくびれた腰。やなぎごし。 ②こしおれうた。 ③蜂腰病の略。 ⇒ほうよう‐びょう【蜂腰病】 ほう‐よう褒揚‥ヤウ ほめあげること。奨励のためほめたてること。 ぼう‐よう妄用バウ‥ いい加減に用いること。 ぼう‐よう茫洋・芒洋バウヤウ 果てしなく、広々としているさま。広くて目当てのつかないさま。「―たる大海」「―とした人柄」 ぼう‐よう望洋バウヤウ 遠方をながめること。また、ひろびろとして目当てのつかないさま。 ぼう‐よう貌容バウ‥ かおかたち。姿。みめ。容貌。 ぼうよう‐の‐たん亡羊の嘆バウヤウ‥ [列子説符「大道は多岐にして以て羊を亡い、学者は多方にして以て生を喪う」](逃げた羊を追うのに岐路が多くてその行方を失って嘆く意)学問の道があまりに多方面に分かれているため、真理の得がたいのを嘆くこと。また、方法に迷って思案にくれること。多岐亡羊。 ほうよう‐びょう蜂腰病‥エウビヤウ 詩八病の一つ。五言一句のうち第2字と第4字または第2字と第5字とが、声調を同じくするもの。 ⇒ほう‐よう【蜂腰】 ぼうよう‐ほろう亡羊補牢バウヤウ‥ラウ [戦国策楚策「羊を亡うしないて牢を補う、未だ遅しと為さざるなり」](「牢」は、家畜小屋の意)失敗しても即座に手を打てば、それ以上ひどいことにはならないということ。 ほうよう‐りょく包容力ハウ‥ 人を寛大に受け入れることができる心の大きさ。 ⇒ほう‐よう【包容】 ほうよ‐かいきょう豊予海峡‥ケフ 愛媛県佐田岬半島と大分県佐賀関半島とによって挟まれた海峡。瀬戸内海の一門口で、豊後水道の北口に当たる。速吸はやすい瀬戸。 ⇒ほう‐よ【豊予】 ほう‐よく豊沃】 土地がよく肥えていること。肥沃。「―な平野」 ほう‐よく鵬翼】 鵬おおとりの翼。転じて、飛行機。 ぼう‐よみ棒読みバウ‥ ①漢文を返点かえりてんに従わず、まっすぐに音読すること。 ②文章を抑揚や区切りをつけずに読むこと。「せりふを―する」 ほう‐らい奉礼】 修験者しゅげんじゃ。山伏。 ほう‐らい咆雷ハウ‥ ほえるような雷鳴。天草本平家物語「浪―の如くにふきたつて」 ほうらい蓬莱】 ①[史記秦始皇本紀]三神山の一つ。中国の伝説で、東海中にあって仙人が住み、不老不死の地とされる霊山。蓬莱山。蓬莱島。よもぎがしま。竹取物語「東の海に―といふ山あるなり」 ②富士・熊野・熱田など霊山・仙境の称。 ③台湾の異称。 ④蓬莱1にかたどった台上に、松竹梅・鶴亀・尉じょううばなどを配し、祝儀などの飾り物に用いるもの。蓬莱台。島台。 ⑤新年の祝儀に三方さんぼうの盤上に白米を盛り、上に熨斗鮑のしあわび・伊勢海老・勝栗・昆布・野老ところ・馬尾藻ほんだわら・串柿・裏白・譲葉・橙・橘などを飾ったもの。年賀の客にも饗した。蓬莱飾。宝莱。江戸では食積くいつみ。〈[季]新年〉。日本永代蔵4「春の物とて是非調へて―を飾りける」 ⑥地歌。端歌物。松卯作詞。広橋勾当・城菊作曲。5の飾り物の名を綴る。 ⑦山田流箏曲。山田検校作曲。浦島伝説を主題とする。 ⑧長唄。4世杵屋六三郎作曲。遊郭を蓬莱山に見立てた独吟物。 ⇒ほうらい‐おり【蓬莱織】 ⇒ほうらい‐かざり【蓬莱飾】 ⇒ほうらい‐さん【蓬莱山】 ⇒ほうらい‐ちく【蓬莱竹】 ⇒ほうらい‐どう【蓬莱洞】 ⇒ほうらい‐まい【蓬莱米】 ⇒ほうらい‐まめ【蓬莱豆】 ぼう‐らい暴雷】 はげしいかみなり。海道記「―雲を響かして日月光を覆はれ」 ほうらい‐おり蓬莱織】 紋織物の一種。経たてに濃淡2色または4色の糸を用い、緯よこに普通1色の絹糸あるいは綿糸を用いて経糸で浮文様を織り出した織物。 ⇒ほうらい【蓬莱】 ほうらい‐かざり蓬莱飾(→)蓬莱5に同じ。 ⇒ほうらい【蓬莱】 ほうらい‐さん蓬莱山】 ①(→)蓬莱1に同じ。今昔物語集11「絵に書ける―に似たり」 ②霊山の美称。 ③池坊好みの銅製の薄端うすばた。銘が花器名として慣用されるようになったもの。 ④幸若舞こうわかまいの一つ。(→)浜出はまいでに同じ。 ⇒ほうらい【蓬莱】 ほうらいじ‐さん鳳来寺山】 愛知県東部にある火山。標高695メートル。山頂付近に真言宗鳳来寺がある。コノハズクの生息地としても知られる。→峰の薬師 ほうらい‐ちく蓬莱竹】 竹の一種。中国原産。高さ5メートル。節から多数の枝を出し、葉は互生叢状。観賞用として庭園に植える。 ⇒ほうらい【蓬莱】 ほうらい‐どう蓬莱洞】 蓬莱1にあって仙人の住むという宮殿。蓬莱宮。平家物語5「―の雲の底にも天仙空しく垂跡の塵を隔つ」 ⇒ほうらい【蓬莱】 ほうらい‐まい蓬莱米】 台湾で栽培された日本稲、およびこれを基礎として育成された稲からとれる米の称。伊沢多喜男(1869〜1949)の命名。 ⇒ほうらい【蓬莱】 ほうらい‐まめ蓬莱豆】 源氏豆の別称。 ⇒ほうらい【蓬莱】 ほう‐らく放楽ハウ‥ なぐさみ。たのしみ。法楽ほうらくほう‐らく法楽ホフ‥ ①〔仏〕 ㋐仏法を敬愛し、善を行い、徳を積んで自ら楽しむこと。 ㋑法会の終りに、詩歌を誦しまたは楽などを奏して本尊に供養すること。狭衣物語3「―荘厳のためとさへ、なり給へるも」 ②神仏の手向けにするわざ。今昔物語集19「この神に―し奉りて過しけるほどに」 ③なぐさみ。たのしみ。「聞くも―、見るも―」 ⇒ほうらく‐かかい【法楽歌会】 ⇒ほうらく‐ずきん【法楽頭巾】 ⇒ほうらく‐のう【法楽能】 ⇒ほうらく‐れんが【法楽連歌】 ⇒ほうらく‐わか【法楽和歌】 ほう‐らく炮烙・焙烙ハウ‥ ①あぶりやくこと。また、つつみやくこと。 ②⇒ほうろく。 ③殷いんの紂王ちゅうおうの行なった刑罰。油を塗った銅柱を炭火の上に架け渡して罪人を渡らせたという。太平記38「倒懸身を苦しめ―骨を砕く時に至つて」 ⇒ほうらく‐ずきん【焙烙頭巾】 ほう‐らく崩落】 くずれおちること。また、相場が急に大幅に下落すること。「岩盤の―」「株が―する」 ほう‐らく豊楽】 物がゆたかで、人民が楽しむこと。 ぼう‐らく暴落】 物の値段が急に大きく下落すること。「株価が―する」↔暴騰 ほうらく‐かかい法楽歌会ホフ‥クワイ 神仏に手向ける和歌の会。 ⇒ほう‐らく【法楽】 ほうらく‐ずきん法楽頭巾ホフ‥ヅ‥ (→)焙烙ほうろく頭巾に同じ。 ⇒ほう‐らく【法楽】 ほうらく‐ずきん焙烙頭巾ハウ‥ヅ‥ ⇒ほうろくずきん。好色一代女5「夏冬なしの―」 ⇒ほう‐らく【炮烙・焙烙】 ほうらく‐せん包絡線ハウ‥ 〔数〕(envelope)ある一群の曲線のすべてに接する定曲線があるとき、これをその曲線群の包絡線という。例えば、一定点からの距離が一定な直線群の包絡線は円である。 ほうらく‐のう法楽能ホフ‥ 神仏に手向ける能楽。 ⇒ほう‐らく【法楽】 ほうらく‐やき豊楽焼⇒とよらくやき ほうらく‐れんが法楽連歌ホフ‥ 神仏に手向ける連歌。 ⇒ほう‐らく【法楽】 ほうらく‐わか法楽和歌ホフ‥ 神仏に手向ける和歌。奉納和歌。 ⇒ほう‐らく【法楽】 ほう‐らち放埒ハウ‥ ⇒ほうらつ ほう‐らつ放埒ハウ‥ (馬が埒らちをはなれる意) ①気ままにふるまうこと。徒然草「道の掟正しく、これを重くして―せざれば」。「―な若者」 ②酒色にふけり、素行がおさまらないこと。放蕩。浄瑠璃、女殺油地獄「与兵衛に指さす身の―」。「―な生活」 ⇒ほうらつ‐ざんまい【放埒三昧】 ほうらつ‐ざんまい放埒三昧ハウ‥ 社会的な制約を無視して、好き勝手に振る舞うさま。「―に明け暮れる」 ⇒ほう‐らつ【放埒】 ほう‐らん芳蘭ハウ‥ 香りのよい蘭。 ほう‐らん抱卵ハウ‥ 親鳥が卵をかかえて温めること。 ほう‐らん放濫ハウ‥ 気ままなこと。しまりがなく道理にそむくこと。 ほう‐らん峰巒】 山のみね。 ほう‐らん蓬乱】 よもぎのように乱れること。 ぼう‐らん棒蘭バウ‥ ラン科の多年草。西南日本の落葉樹などの樹上に着生。葉は棒状肉質で常緑。夏、淡紅色の花を数個集めて開く。漢名、釵子股。 ほうりハフリ ⇒はふり ほう‐り方里ハウ‥ 縦横1里の面積。平方里。 ほう‐り法吏ハフ‥ 司法の官吏。裁判官。法官。 ほう‐り法理ハフ‥ 法の原理。法の道理。 ⇒ほうり‐がく【法理学】 ほう‐り鳳梨】 パイナップルの漢名。 ぼう‐り棒利バウ‥ 元金をなしくずしに返済する場合に、完済まで毎回元金全額に対する利息を支払う方法。 ぼう‐り暴吏】 非道なことをする官吏。 ぼう‐り暴利】 不当の利益。法外な利得。「―をむさぼる」 ⇒ぼうり‐とりしまり‐れい【暴利取締令】 ほうり‐あ・げる放り上げるハフリ‥ 〔他下一〕[文]はふりあ・ぐ(下二) 上に向かって投げる。「帽子を―・げる」 ほうり‐がく法理学ハフ‥ (穂積陳重のぶしげの造語)実定法上の諸概念の分析を主とする非形而上学的な英米流の法哲学の意味で用いられることもあるが、今日では法哲学と同義に用いられることが多い。 ⇒ほう‐り【法理】 ほう‐りき法力ホフ‥ 〔仏〕 ①仏法の功徳力。仏法の威力。 ②仏法を修行して得た不思議な力。 ほうり‐こ・む放り込むハフリ‥ 〔他五〕 投げ入れる。乱暴に入れる。「新聞を―・む」「納戸に―・む」 ほうり‐だ・す放り出すハフリ‥ 〔他五〕 ①放って外へ出す。投げ出す。「窓から―・す」 ②雇人などを、乱暴に追い出す。「秘書を―・す」 ③やっていることを、中途でやめてしまう。「仕事を―・す」 ④世話すべきものを、うちすてておく。「子どもを―・しておく」 ほう‐りつ法律ハフ‥ 広義では法と同じ。狭義では国会で制定された規範を指し、憲法・条約・命令などから区別される法の一形式。 ⇒ほうりつ‐あん【法律案】 ⇒ほうりつ‐か【法律家】 ⇒ほうりつ‐がく【法律学】 ⇒ほうりつ‐きはん【法律規範】 ⇒ほうりつ‐こうい【法律行為】 ⇒ほうりつこん‐しゅぎ【法律婚主義】 ⇒ほうりつ‐じじつ【法律事実】 ⇒ほうりつ‐じむしょ【法律事務所】 ⇒ほうりつ‐しん【法律審】 ⇒ほうりつ‐ちつじょ【法律秩序】 ⇒ほうりつ‐はつあんけん【法律発案権】 ⇒ほうりつ‐ふじょ【法律扶助】 ⇒ほうりつ‐もんだい【法律問題】 ⇒ほうりつ‐ようけん【法律要件】 ほうりつ‐あん法律案ハフ‥ 法律とするための事項を条文の形に整えて、国会に提出する文書。政府が提出するものと議員が提出するものとがある。 ⇒ほう‐りつ【法律】 ほうりつ‐か法律家ハフ‥ 法律の専門家。 ⇒ほう‐りつ【法律】 ほうりつ‐がく法律学ハフ‥ 広義では法に関する体系的な学問を指し、法解釈学のほかに、法哲学・法制史・法社会学・比較法学・立法政策などを含む。狭義では実定法の内容を体系的・整合的に説明する法解釈学(解釈法学)を指す。法学。 ⇒ほう‐りつ【法律】 ほうりつ‐きはん法律規範ハフ‥ 法律としての性質をもつ規範。 ⇒ほう‐りつ【法律】 ほうりつ‐こうい法律行為ハフ‥カウヰ 法律的効果の発生を目的としてなされる行為。行為能力を有する当事者の意思表示とその内容が確定可能・適法であることを要する。 ⇒ほう‐りつ【法律】 ほうりつこん‐しゅぎ法律婚主義ハフ‥ 事実上夫婦の関係にあっても、法律に定める手続(市区町村長への届出)をしなければ有効な婚姻と認めない主義。↔事実婚主義。 ⇒ほう‐りつ【法律】 ほうりつ‐じじつ法律事実ハフ‥ 法律要件を構成する個々の事実。意思表示、時の経過、人の生死など。 ⇒ほう‐りつ【法律】 ほうりつ‐じむしょ法律事務所ハフ‥ 弁護士が法律に関する諸事務を取り扱う所。 ⇒ほう‐りつ【法律】 ほうりつ‐しん法律審ハフ‥ 訴訟事件の法律問題のみを審査する裁判所。民事訴訟法上、上告審は法律審である。→事実審⇒ほう‐りつ【法律】 ほうりつ‐ちつじょ法律秩序ハフ‥ (→)法秩序に同じ。 ⇒ほう‐りつ【法律】 ほうりつ‐はつあんけん法律発案権ハフ‥ 法律案を議会に提出する権利。一般に立法権は議会に属するが、議院内閣制の下では、発案権は内閣または個々の議員にある。→発案権⇒ほう‐りつ【法律】 ほうりつ‐ふじょ法律扶助ハフ‥ 資力がないために法律の保護を受けられない者に対する社会的扶助。公私の団体による無料法律相談、法律扶助協会による弁護士報酬の立替えなど。 ⇒ほう‐りつ【法律】 ほうりつ‐もんだい法律問題ハフ‥ ①法律上特に研究を要する問題。 ②訴訟で、事実問題、すなわち事実関係の確定についての問題に対して、その事実に関係する法律の解釈・適用の問題をいう。 ⇒ほう‐りつ【法律】 ほうりつ‐ようけん法律要件ハフ‥エウ‥ 権利義務関係の変動を生じさせる一定の社会関係。売買・時効・弁済など。 ⇒ほう‐りつ【法律】 ぼうり‐とりしまり‐れい暴利取締令】 物価騰貴に際し、買占め・売惜しみを抑制するために発せられた農商務省令。1917年(大正6)公布、のち改正を重ねたが、46年廃止、物価統制令に吸収された。 ⇒ぼう‐り【暴利】 ほうり‐な・げる放り投げるハフリ‥ 〔他下一〕 ①遠くへ投げる。無造作に投げる。「石を―・げる」「窓からゴミを―・げる」 ②なすべき事を途中でやめてしまう。投げ出す。放り出す。「仕事を―・げて遊びに行く」 ほう‐りゃく方略ハウ‥ ①はかりごと。計略。計画。 ②(方略試・方略策の略)古代の官吏採用試験の一形式。国政の根本にかかわる問題、「何故に周代に聖多く殷代に賢少なきや」の類の課題に対して、答案を漢文で2編作成するもの。律令制では秀才試の科目、のち文章得業生もんじょうとくごうしょう試の科目とされた。→対策1 ほうりゃく宝暦】 (年号) ⇒ほうれき ぼう‐りゃく暴掠】 暴力でうばいとること。 ぼう‐りゃく謀略】 人をおとしいれるはかりごと。策略。「―をめぐらす」「―事件」 ほう‐りゅう放流ハウリウ ①せきとめた水を流すこと。「ダムを―する」 ②養殖や漁によって得た稚魚を河川等に放し流すこと。 ③島流しにすること。所払いにすること。追放すること。蘭学事始「蛮人の種子の分は残らず此地を―せられしが」 ほう‐りゅう法流ホフリウ 仏法の伝統。仏法の流派。法統。太平記12「―相続の門弟一人も無く」 ぼう‐りゅう傍流バウリウ ①本流から分かれた流れ。 ②主流から離れた流派や系統。 ぼう‐りゅう膨隆バウ‥ ふくらみもりあがること。「腹部―」 ほうりゅう‐じ法隆寺ホフ‥ 奈良県生駒郡斑鳩いかるが町にある聖徳宗の総本山。南都七大寺の一つ。もと法相ほっそう宗。607年聖徳太子の開基創建と伝える。670年に焼失し、8世紀初めまでに漸次再建。現存する世界最古の木造建築物で飛鳥様式の金堂・五重塔を中心とする西院と、天平様式の夢殿を中心とする東院とに分かれる。金堂の釈迦三尊・薬師如来・四天王、夢殿の救世くせ観音、百済くだら観音などの諸仏像、玉虫厨子・橘夫人厨子などをはじめ各時代にわたり遺宝が多い。1949年金堂の内部・壁画は失火により損壊したが復元。法隆寺学問寺。斑鳩寺。鵤寺いかるがでら。 法隆寺伽藍配置 法隆寺 提供:NHK 法隆寺 提供:NHK ほう‐りょ芳慮ハウ‥ 他人の心または考えの尊敬語。 ぼう‐りょ亡虜バウ‥ 逃亡したとりこ。また、逃亡した者をさげすんでいう語。 ほう‐りょう方量ハウリヤウ ①かぎり。際限。きり。狂言、不聞座頭きかずざとう「めくらぢやとおもうてあなどつて居たれば―もない」 ②草などが蔓延すること。 ほう‐りょう方領ハウリヤウ ①直垂ひたたれのように、前身まえみの正面中央を欠いて、背から前身の左右にとりつけたえりの様式。かくえり。↔盤領まるえり→垂領たりくび。 ②堂上家とうしょうけが、局住つぼねずみの勤仕中に、家領以外に受ける知行。 ほう‐りょう法量ホフリヤウ 仏像の寸法。立・坐の全高をいう場合、丈六・半丈六・等身などの称がある。昔からの慣習により、髪際はっさいから測る。 ほう‐りょう豊漁‥レフ 魚などが豊富にとれること。大漁。「さんまの―」 ぼう‐りょう坊領バウリヤウ 僧坊の所有する領地。 ほう‐りょく法力ハフ‥ 法律の力。法の威力・効力。 ぼう‐りょく暴力】 乱暴な力。無法な力。なぐる・けるなど、相手の身体に害をおよぼすような不当な力や行為。「―行為」「―をふるう」 ⇒ぼうりょく‐かくめい【暴力革命】 ⇒ぼうりょく‐だん【暴力団】 ⇒ぼうりょくだん‐たいさく‐ほう【暴力団対策法】 ぼうりょく‐かくめい暴力革命】 武力によって遂行される革命。↔平和革命。 ⇒ぼう‐りょく【暴力】 ぼうりょく‐だん暴力団】 暴力に訴えて私的な目的を達しようとする反社会的団体。 ⇒ぼう‐りょく【暴力】 ぼうりょくだん‐たいさく‐ほう暴力団対策法‥ハフ 暴力団員による暴力的要求行為に対する規制措置や、対立抗争時の事務所の使用制限等を定めた法律。正式名称は「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律」。1991年制定。暴対法。 ⇒ぼう‐りょく【暴力】 ほう‐りん宝輪(→)九輪くりん1に同じ。 ほう‐りん法輪ホフ‥ (仏の教化が衆生の悪をくだき、展転して他に伝わるのを、車輪にたとえていう語)仏の教え。仏法。→転法輪 ボウリングbowling】 室内競技の一つ。片手で直径約22センチメートルのボールを転がして、約18メートル先に三角形に並んでいる10本の木製の標的(ピン)を倒し、その数を競う。 ほうりん‐じ法輪寺ホフ‥ ①奈良県生駒郡斑鳩いかるが町三井にある聖徳宗の寺。聖徳太子の病気平癒を祈ってその子山背大兄王やましろのおおえのおうらが建立したと伝える。三重塔は飛鳥様式の遺構で、1944年炎上、75年再建。薬師如来坐像・虚空蔵こくうぞう菩薩立像は飛鳥時代の木彫として重要。三井寺。御井寺。法琳寺。 ②京都市西京区嵐山にある真言宗の寺。713年(和銅6)行基の創建と伝える葛井寺を平安初期に道昌が再興。日本三虚空蔵の一つ。嵯峨虚空蔵。→十三参り ほう・る放る・抛るハフル 〔他五〕 (「はふる」の転) ①投げてやる。投げる。「ボールを―・る」 ②すべき仕事に手をつけない。放置する。すておく。また、やっていることを中途でやめる。「試験を―・る」「―・っておくと手おくれになる」 ③(西日本で)捨てる。 ボウルbowl】 ①⇒ボール ②アメリカン‐フットボールで、特別の大試合。「スーパー‐―」 ⇒ボウル‐ゲーム【bowl game】 ほう‐るい方類ハウ‥ たぐい。種別。 ほう‐るい法涙ホフ‥ 仏の功徳に感じて出る涙。 ほう‐るい法類ホフ‥ 同宗で同派に属し親しい関係にある寺院、または僧侶。 ほう‐るい砲塁ハウ‥ 大砲をすえつけたとりで。 ほう‐るい堡塁】 敵の襲撃を防ぐため、石・土・砂・コンクリートなどでかためた堅固な構築物。とりで。 ぼう‐るい防塁バウ‥ 敵の攻撃を防ぐためのとりで。 ボウル‐ゲームbowl game】 アメリカン‐フットボールで、シーズン終了後、各地域で好成績を収めた大学同士が対戦する大会。米国の四大ボウル(ローズ‐ボウル・オレンジ‐ボウル・シュガー‐ボウル・フィエスタ‐ボウル)が有名。 ⇒ボウル【bowl】 ほう‐れい宝鈴】 仏前に供える鈴の美称。 ほう‐れい法令ハフ‥ ①おきて。のり。きまり。太平記2「再犯赦さざるは―の定る所なれば」 ②法律および命令の総称。広義の法律を指すこともある。 ⇒ほうれい‐しんさけん【法令審査権】 ⇒ほうれい‐ぜんしょ【法令全書】 ほう‐れい法例ハフ‥ ①さだめ。おきて。法律上のしきたり。 ②ある法令に通じて適用される規則。 ③明治31年(1898)法律10号。法律の施行時期および慣習の効力のほか国際私法について規定した法律。2006年の全部改正により、「法の適用に関する通則法」と改称。 ほう‐れい報礼】 他人から受けた恩にむくいること。また、そのための金品。謝礼。 ほう‐れい豊麗】 ゆたかでうるわしいこと。「―の美」 ぼう‐れい亡霊バウ‥ ①この世に現れた死者のたましい。亡魂。 ②その復活かと恐れられる、今は亡びた過去のもの。「ファシズムの―」 ③そこにいない者の霊。「私の―が出たのか」 ぼう‐れい坊令バウ‥ 律令制で、平城京・平安京などの各坊内を監督し、坊長とともに、戸口調査・賦役催促などに任じた役人。4坊に一人置かれた。 ぼう‐れい傍例バウ‥ (古くはホウレイとも)現在行われている例。慣例。しきたり。平家物語2「侍品の者の受領検非違使になる事、先例―なきにあらず」 ぼう‐れい暴戻】 あらあらしく道理にもとること。「―な帝王」「―の限りを尽くす」 ほうれい‐しんさけん法令審査権ハフ‥ (→)違憲立法審査権に同じ。 ⇒ほう‐れい【法令】 ほうれい‐ぜんしょ法令全書ハフ‥ 毎月の諸法令を集め編纂した政府の定期刊行物の名称。1867年(慶応3)以来現在に至る。 ⇒ほう‐れい【法令】 ほう‐れき宝暦】 天子の年齢。宝算。 ほうれき宝暦】 (ホウリャクとも)[貞観政要]江戸中期、桃園・後桜町天皇朝の年号。寛延4年10月27日(1751年12月14日)改元、宝暦14年6月2日(1764年6月30日)明和に改元。 ⇒ほうれき‐じけん【宝暦事件】 ⇒ほうれき‐れき【宝暦暦】 ほう‐れき鳳暦】 ①こよみ・暦数の美称。 ②天子の治世の年数。また、天子の年齢。宝暦。平家物語5「金闕―御願円満」 ほうれき‐じけん宝暦事件】 宝暦8年(1758)、関白近衛内前うちさきらが、徳大寺公城きんなりら桃山天皇の近習公家を処罰した事件。竹内式部から神道講義を受けた徳大寺らが天皇に進講、朝廷内の秩序弛緩を危惧していた近衛は、近習公家27人を止官・永蟄居えいちっきょなどに処し、竹内を京都所司代に告訴、竹内は重追放とされた。明治維新後、幕府による尊王論弾圧事件と見なされた。 ⇒ほうれき【宝暦】 ほうれき‐れき宝暦暦】 宝暦5年(1755)に施行され、寛政9年(1797)まで行われた暦。→暦法(表) ⇒ほうれき【宝暦】 ほう‐れつ芳烈ハウ‥ ①香気のはげしいこと。 ②立派な手柄。義烈。 ほう‐れつ放列ハウ‥ (俗に「砲列」とも書く)射撃できるように大砲を横に並べた隊形。また比喩的に、それに似た態勢。「―を敷く」「カメラの―」 ほう‐れん鳳輦】 ①屋形の上に金銅の鳳凰をつけた輿こし。即位・大嘗会だいじょうえなど晴の儀式の行幸に際しての天皇の乗物。鸞輿らんよ。鳳輿。 鳳輦 ②天皇の乗物の美称。平家物語12「主上は―にめして池の汀へ行幸なる」 ほう‐れんげ宝蓮華】 蓮華の美称。平治物語「明遍の菩提心を祈りし夢の枕には―下りてうつつにあり」 ほうれん‐そう菠薐草ハウ‥サウ (「菠薐ほうれん」は唐音。もとネパールの地名)アカザ科の一年生または二年生葉菜。雌雄異株。イラン原産とされる。16世紀頃に渡来。世界各地で広く栽培する。品種が多く、東洋種と西洋種に分ける。「法蓮草」「鳳蓮草」とも書く。スピナック。〈[季]春〉。好色一代男8「―のひたし物」 ほう‐れんだい宝蓮台】 蓮台の美称。 ぼう‐ろ防露バウ‥ 結露を防ぐこと。 ぼう‐ろ茅廬バウ‥ ①かやぶき屋根の家。茅屋。茅舎。 ②自宅の謙譲語。 ほう‐ろう宝楼】 楼の美称。 ほう‐ろう放浪ハウラウ さまよい歩くこと。さすらうこと。「諸国を―する」「―生活」 ほう‐ろう法臘ホフラフ 〔仏〕比丘びく・比丘尼になった以後の年数。一夏いちげ90日間の安居あんごを終われば1を加算する。法歳。夏臘げろうほう‐ろう崩漏】 (ボウロウとも) ①漢方で、子宮の内部が爛ただれて出血する病気の称。 ②しまりのない下痢。〈日葡辞書〉 ほう‐ろう報労‥ラウ 骨折りにむくいること。労務に対する報酬。 ⇒ほうろう‐きん【報労金】 ほう‐ろう琺瑯ハフラウ (enamel)おもに鉄器など金属の素地に釉うわぐすりを塗って焼き、ガラス質に変えて、これで表面をおおったもの。防錆ぼうせい・装飾などを目的とする。釉の成分は珪石・長石・硼砂ほうしゃ・粘土・蛍石・酸化錫・炭酸ナトリウムなど。装飾品では七宝しっぽう焼がある。琺瑯引。瀬戸引。エナメル引。 ⇒ほうろう‐しつ【琺瑯質】 ぼう‐ろう望楼バウ‥ 遠くを見るための高い建物。ものみやぐら。「消防署の―」 ほうろう‐きん報労金‥ラウ‥ 〔法〕遺失物法上、遺失主が拾得者に支払うべき報酬金。遺失物の価格の100分の5以上、100分の20以下。 ⇒ほう‐ろう【報労】 ほうろう‐しつ琺瑯質ハフラウ‥ (→)エナメル質に同じ。 ⇒ほう‐ろう【琺瑯】 ほう‐ろく俸禄】 職務に対する報酬の米または銭。扶持ふち。俸秩ほうちつほう‐ろく焙烙・炮烙ハウ‥ (ホウ(焙)は慣用音)素焼きの平たい土鍋。火にかけて食品を炒ったり蒸し焼きにしたりするのに用いる。ほうらく。炒鍋いりなべ。早鍋わさなべ。〈日葡辞書〉 ⇒ほうろく‐うり【焙烙売】 ⇒ほうろく‐がんす【焙烙鑵子】 ⇒ほうろく‐じあい【焙烙仕合】 ⇒ほうろく‐ずきん【焙烙頭巾】 ⇒ほうろく‐ちょうれん【焙烙調練】 ⇒ほうろく‐びや【炮烙火矢・焙烙火矢】 ⇒ほうろく‐むし【焙烙蒸し】 ⇒ほうろく‐やき【焙烙焼き】 ⇒ほうろく‐わり【焙烙割り】 ⇒焙烙の一倍 ほうろく‐うり焙烙売ハウ‥ 焙烙を売り歩いた行商人。昨日は今日の物語「脚気臑かっけずねの―」 ⇒ほう‐ろく【焙烙・炮烙】 ほうろく‐がんす焙烙鑵子ハウ‥グワン‥ 素焼きの鑵子かんす。狂言、今神明「―に、ひの木ぢやおけに水のみの端の欠けたに」 ⇒ほう‐ろく【焙烙・炮烙】 ほうろく‐じあい焙烙仕合ハウ‥アヒ 剣道などで、焙烙を頭にのせて互いに打ち合い、割られた方を負けとする仕合。焙烙調練。 ⇒ほう‐ろく【焙烙・炮烙】 ほうろく‐ずきん焙烙頭巾ハウ‥ヅ‥ 焙烙の形をした頭巾。僧侶・老人が用いる。大黒頭巾。法楽頭巾。法禄頭巾。耄碌もうろく頭巾。浄瑠璃、心中天の網島「―の青道心、墨の衣の玉襷」 ⇒ほう‐ろく【焙烙・炮烙】 ほうろく‐ちょうれん焙烙調練ハウ‥テウ‥ (→)焙烙仕合に同じ。 ⇒ほう‐ろく【焙烙・炮烙】

ほう‐るい【砲塁】ハウ‥🔗🔉

ほう‐るい砲塁ハウ‥ 大砲をすえつけたとりで。

ほう‐れつ【放列】ハウ‥🔗🔉

ほう‐れつ放列ハウ‥ (俗に「砲列」とも書く)射撃できるように大砲を横に並べた隊形。また比喩的に、それに似た態勢。「―を敷く」「カメラの―」

[漢]砲🔗🔉

 字形  筆順 〔石部5画/10画/常用/4304・4B24〕 [] 字形 〔石部5画/10画〕 〔音〕ホウ〈ハウ〉(漢) 〔訓〕つつ [意味] 火薬で弾丸を発射する円筒形の兵器。つつ。おおづつ。「大砲・鉄砲・砲火・砲弾・高射砲」 [解字] 形声。「石」+音符「」(=まるくつつむ)。まるい石を遠くに飛ばすいしゆみの意。が本字。 [下ツキ 加農砲・火砲・艦砲・臼砲・巨砲・空砲・号砲・午砲・山砲・重砲・祝砲・主砲・大砲・弔砲・鉄砲・発砲・野砲・礼砲

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