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まい‐ご【迷子】マヒ‥🔗⭐🔉
まい‐ご【迷子】マヒ‥
(マヨヒゴの約)
①道にまよった子。連れにはぐれた子。「―になる」
②歌舞伎の下座音楽の一つ。迷子を探す鉦・太鼓をリズム化したもの。
⇒まいご‐いし【迷子石】
⇒まいご‐ふだ【迷子札】
まいご‐いし【迷子石】マヒ‥🔗⭐🔉
まいご‐いし【迷子石】マヒ‥
氷河によって遠方から運ばれて来た岩塊が、氷河の融けた後に残ったもの。岩石の種類が周囲のそれと異なることから名づけられた。かつて氷床に覆われた地域に主に分布。漂石。棄子石。迷塊。
⇒まい‐ご【迷子】
まいご‐ふだ【迷子札】マヒ‥🔗⭐🔉
まいご‐ふだ【迷子札】マヒ‥
迷子になった時の用心に、住所・氏名を記して子どもの腰につけておく札。
⇒まい‐ご【迷子】
まゆ・う【紕ふ・迷ふ】マユフ🔗⭐🔉
まゆ・う【紕ふ・迷ふ】マユフ
〔自四〕
(マヨウの転)布が古びて、経糸たていと・緯糸よこいとが乱れて片寄る。万葉集11「袖は―・ひぬ」
まよい【迷い・紕】マヨヒ🔗⭐🔉
まよい【迷い・紕】マヨヒ
①布の経糸たていと・緯糸よこいとがほつれて片寄ること。万葉集7「肩の―は誰か取り見む」
②髪などが乱れること。乱れ。源氏物語椎本「末まで塵の―なく」
③迷うこと。まどい。「心の―」「何の―もなく生きる」
④まぎれること。まぎれ。源氏物語若紫「朝ぼらけ霧立つ空の―にも」
⑤成仏の妨げとなる死者の妄執。悟りが得られないこと。
⇒まよい‐がみ【迷い神】
⇒まよい‐ご【迷い子】
⇒まよい‐ばし【迷い箸】
⇒まよい‐ぼし【迷い星】
まよい‐い・ず【迷ひ出づ】マヨヒイヅ🔗⭐🔉
まよい‐い・ず【迷ひ出づ】マヨヒイヅ
〔自下二〕
あてどもなく家を出る。
まよい‐がみ【迷い神】マヨヒ‥🔗⭐🔉
まよい‐がみ【迷い神】マヨヒ‥
人を迷わすという神。宇治拾遺物語13「この辺には―有んなる辺ぞかし」
⇒まよい【迷い・紕】
まよい‐ご【迷い子】マヨヒ‥🔗⭐🔉
まよい‐ご【迷い子】マヨヒ‥
道に迷った子。まいご。東海道中膝栗毛3「―をたづぬる声」
⇒まよい【迷い・紕】
まよい‐ばし【迷い箸】マヨヒ‥🔗⭐🔉
まよい‐ばし【迷い箸】マヨヒ‥
(→)「惑まどい箸」に同じ。
⇒まよい【迷い・紕】
まよい‐ぼし【迷い星】マヨヒ‥🔗⭐🔉
まよい‐ぼし【迷い星】マヨヒ‥
惑星のこと。
⇒まよい【迷い・紕】
まよ・う【迷う・紕う】マヨフ🔗⭐🔉
まよ・う【迷う・紕う】マヨフ
〔自五〕
布の織目がゆるんで薄くなり、糸が片寄るのが原義。転じて、ものごとの整理がつかなくなる意。後に「まどう(惑)」と混同。
①布の糸が乱れて片寄る。万葉集14「風の音との遠きわぎもが着せし衣袂のくだり―・ひ来にけり」
②ものがもつれからむ。乱れる。源氏物語総角「髪はけづることもし給はで、程へぬれど―・ふ筋なくうちやられて」。源氏物語玉鬘「まかで参る車多く―・ふ」
③あちこちへ移り動く。入り乱れる。源氏物語野分「風さわぎ村雲―・ふ夕にも忘るる間なく忘られぬ君」
④道が分からなくてうろうろする。源氏物語須磨「いづかたの雲路に我も―・ひなむ月の見るらむこともはづかし」。「山で―・った」
⑤入りまじって見分けがつかなくなる。まぎれる。新古今和歌集秋「霜を待つ籬の菊の宵の間におき―・ふ色は山の端の月」
⑥心が定まらず、途方にくれる。決断がにぶる。心がぐらつく。源氏物語東屋「しめゆひし小萩がうへも―・はぬにいかなる露にうつる下葉ぞ」。狂言、布施無経ふせないきょう「愚僧は―・うた」。「身のふりかたに―・う」
⑦死人の霊が妄執もうしゅうのために成仏できない。謡曲、八島「―・ひけるぞや、生死しょうじの海山を離れやらで帰る八島の恨めしや」
⑧誘惑されて、判断力を失う。「女に―・う」「金に―・う」
⑨(「まどう(償)」との混同によって)償う。弁償する。旧宝幢院文書「各買ひ―・はせ、還付せしめ」
まよわか・す【迷はかす】マヨハカス🔗⭐🔉
まよわか・す【迷はかす】マヨハカス
〔他四〕
「まよわす」に同じ。
まよわし‐がみ【迷わし神】マヨハシ‥🔗⭐🔉
まよわし‐がみ【迷わし神】マヨハシ‥
人を迷わせるという神。
まよわ・す【迷わす】マヨハス🔗⭐🔉
まよわ・す【迷わす】マヨハス
〔他五〕
迷うようにする。迷わせる。まどわす。「世人を―・す」
めい【迷】🔗⭐🔉
めい【迷】
(「名」をもじって皮肉にいう)珍妙なこと。「―文句」
めい‐かい【迷界】🔗⭐🔉
めい‐かい【迷界】
〔仏〕迷いの世界。有情うじょうが流転する境界。三界さんがい。衆生界しゅじょうかい。↔仏界
めい‐きゅう【迷宮】🔗⭐🔉
めい‐きゅう【迷宮】
簡単には出口がわからないように作った宮殿。
⇒めいきゅう‐いり【迷宮入り】
めいきゅう‐いり【迷宮入り】🔗⭐🔉
めいきゅう‐いり【迷宮入り】
事件が解決せず、真相が分からないままになってしまうこと。お宮入り。
⇒めい‐きゅう【迷宮】
めい‐ご【迷悟】🔗⭐🔉
めい‐ご【迷悟】
迷うことと悟ること。迷いと悟り。沙石集6「法の体は―なく、凡聖なし」
めい‐こん【迷魂】🔗⭐🔉
めい‐こん【迷魂】
迷って浮かばれない亡者の魂。
めい‐さい【迷彩】🔗⭐🔉
めい‐さい【迷彩】
艦船・飛行機・戦車・火砲・戦闘服などに灰・白・青など数色を不規則に塗って、敵の眼を欺瞞ぎまんする一手段。建造物・路面などに施すこともある。カムフラージュ。「―を施す」「―服」
めい‐しゅう【迷執】‥シフ🔗⭐🔉
めい‐しゅう【迷執】‥シフ
〔仏〕迷った心で物事に執着すること。また、その執念。
めい‐じょう【迷情】‥ジヤウ🔗⭐🔉
めい‐じょう【迷情】‥ジヤウ
まよいの心。生死を超越することのできない凡夫の心。
めいし‐るい【迷歯類】🔗⭐🔉
めいし‐るい【迷歯類】
両生類を三分する亜綱の一つ。絶滅した多様な種類を含む。歯の断面にエナメル質の複雑な模様があることからの名。両生類の分類が大きく改変されたため現在は用いない。
めい‐しん【迷信】🔗⭐🔉
めい‐しん【迷信】
迷妄と考えられる信仰。また、道理にあわない言い伝えなどを頑固に信ずること。その判定の標準は常に相対的で、通常、現代人の理性的判断から見て不合理と考えられるものについていう。→俗信。
⇒めいしん‐か【迷信家】
⇒めいしん‐はん【迷信犯】
めい‐しん【迷津】🔗⭐🔉
めい‐しん【迷津】
〔仏〕(悟りの彼岸に対していう。津は渡し場)迷いの世界。三界・六道のことをいう。迷界。
⇒めいしん‐じこう【迷津慈航】
めいしん‐か【迷信家】🔗⭐🔉
めいしん‐か【迷信家】
迷信を信ずる人。御幣かつぎ。
⇒めい‐しん【迷信】
めいしん‐じこう【迷津慈航】‥カウ🔗⭐🔉
めいしん‐じこう【迷津慈航】‥カウ
〔仏〕迷いの世界から悟りの彼岸へ渡す慈悲の船。仏法や仏の慈悲をいう。
⇒めい‐しん【迷津】
めいしん‐はん【迷信犯】🔗⭐🔉
めいしん‐はん【迷信犯】
迷信的な手段により実現不能な結果を実現させようとする行為。丑うしの時参りの類。犯罪とはならない。→不能犯
⇒めい‐しん【迷信】
めい‐そう【迷走】🔗⭐🔉
めい‐そう【迷走】
定まった経路をとらず、不規則に方向を変えながら進むこと。
⇒めいそう‐しんけい【迷走神経】
⇒めいそう‐たいふう【迷走台風】
めい‐そう【迷想】‥サウ🔗⭐🔉
めい‐そう【迷想】‥サウ
迷っている考え。
めいそう‐しんけい【迷走神経】🔗⭐🔉
めいそう‐しんけい【迷走神経】
延髄のオリーブ後方から起こり、頸静脈孔を通って頸部・胸部・腹部にまで広く分布する神経。運動・知覚・副交感神経線維を含む混合神経で、喉頭諸筋の運動や、咽頭・喉頭の知覚、気管支・食道・心臓・胃・腸などの運動・分泌を支配する。第10脳神経。
⇒めい‐そう【迷走】
めいそう‐たいふう【迷走台風】🔗⭐🔉
めいそう‐たいふう【迷走台風】
進路方向や速度が不規則に変化する台風。
⇒めい‐そう【迷走】
めい‐ちょう【迷鳥】‥テウ🔗⭐🔉
めい‐ちょう【迷鳥】‥テウ
普通は棲息も渡来もしない地に、台風などの偶然の機会に迷いこむ鳥。→渡り鳥
めい‐ちょう【迷蝶】‥テフ🔗⭐🔉
めい‐ちょう【迷蝶】‥テフ
台風などに運ばれて、原産地外に迷いこんだ蝶。普通は、土着・繁殖するに至らない。
めい‐びゅう【迷謬】‥ビウ🔗⭐🔉
めい‐びゅう【迷謬】‥ビウ
まよいあやまること。また、迷いと誤り。
めい‐ぶん【迷文】🔗⭐🔉
めい‐ぶん【迷文】
(名文をもじって)意味のわからない珍妙な文章。
めい‐む【迷夢】🔗⭐🔉
めい‐む【迷夢】
夢のようなおろかしい考え。心のまよい。「―をさます」
めい‐む【迷霧】🔗⭐🔉
めい‐む【迷霧】
方角がわからないほどの深い霧。転じて、心の迷いをたとえていう語。
めい‐もう【迷妄】‥マウ🔗⭐🔉
めい‐もう【迷妄】‥マウ
物事の道理に暗く、実体のないものを真実のように思いこむこと。また、心のまよい。「―を破る」「―をひらく」
めい‐ろ【迷路】🔗⭐🔉
めいろ【迷盧】🔗⭐🔉
めいろ【迷盧】
〔仏〕(蘇迷盧そめいろの略)(→)須弥山しゅみせんに同じ。
めい‐わく【迷惑】🔗⭐🔉
めい‐わく【迷惑】
①どうしてよいか迷うこと。平家物語5「皇居に馴れざるが故に心―す」
②困り苦しむこと。難儀すること。天草本伊曾保物語「狼咽のどに大きな骨を立てて―ここに窮まつて」
③他人からやっかいな目にあわされて困ること。謡曲、丹後物狂「さぞ花松殿は、ご―に思しめさうずる」。「―をかける」「―な駐車」
⇒めいわく‐せんばん【迷惑千万】
⇒めいわく‐メール【迷惑メール】
めいわく‐せんばん【迷惑千万】🔗⭐🔉
めいわく‐せんばん【迷惑千万】
まったく迷惑であるさま。「―な話だ」
⇒めい‐わく【迷惑】
めいわく‐メール【迷惑メール】🔗⭐🔉
めいわく‐メール【迷惑メール】
(→)スパムに同じ。
⇒めい‐わく【迷惑】
[漢]迷🔗⭐🔉
迷 字形
筆順
〔辶(辶)部6画/9画/教育/4434・4C42〕
[
] 字形
〔辶(辶)部6画/10画〕
〔音〕メイ(慣) マイ(呉)
〔訓〕まよう
[意味]
①行くべき道が分からなくなる。ふみまよう。(道に)さまよう。「迷路・迷走・低迷」
②心をまどわされる。とまどう。まぎらわしい。「迷妄・迷信・迷彩・昏迷こんめい・頑迷」
③珍妙。こっけい。「迷文・迷案・迷文句」▶③は、「名めい」をもじっていう語。
[解字]
形声。「辶」+音符「米」(=小つぶで見えにくい)。行く道が分からない意。
筆順
〔辶(辶)部6画/9画/教育/4434・4C42〕
[
] 字形
〔辶(辶)部6画/10画〕
〔音〕メイ(慣) マイ(呉)
〔訓〕まよう
[意味]
①行くべき道が分からなくなる。ふみまよう。(道に)さまよう。「迷路・迷走・低迷」
②心をまどわされる。とまどう。まぎらわしい。「迷妄・迷信・迷彩・昏迷こんめい・頑迷」
③珍妙。こっけい。「迷文・迷案・迷文句」▶③は、「名めい」をもじっていう語。
[解字]
形声。「辶」+音符「米」(=小つぶで見えにくい)。行く道が分からない意。
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