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じ‐もく【除目】ヂ‥🔗⭐🔉
じ‐もく【除目】ヂ‥
(任官の人名を記した、目録の意)平安時代以後、諸司・諸国の主典さかん以上の官を任ずる儀式。公卿くぎょうが集まって約3日間清涼殿の天皇の前で行い、摂政の時はその直廬ちょくろで行うのを例とする。左大臣が一ノ上として執筆となり、一々任官の人を大間書おおまがきに注記する。県召あがためしには主に国司などの地方官を任じ、司召つかさめしには主に京官を任ずる。ほかに臨時除目(小除目)・女官除目などがあった。除書じょしょ。枕草子3「―の頃など、内裏わたりいとをかし」。枕草子25「―に司得ぬ人の家」
じょ【除】ヂヨ🔗⭐🔉
じょ【除】ヂヨ
(呉音。慣用音はジ)わりざん。和算では2桁以上の割り算を指す。
じょ‐えき【除役】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐えき【除役】ヂヨ‥
兵役の一部または全部を免除すること。
じょ‐がい【除外】ヂヨグワイ🔗⭐🔉
じょ‐がい【除外】ヂヨグワイ
ある範囲や規定の外におくこと。取りのけること。「―例」
じょ‐がい【除害】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐がい【除害】ヂヨ‥
害毒を除くこと。
じょ‐かん【除官】ヂヨクワン🔗⭐🔉
じょ‐かん【除官】ヂヨクワン
元の官をやめて、新しい官に任ずること。
じょ‐き【除棄】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐き【除棄】ヂヨ‥
すてること。とりのけること。
じょ‐きょ【除去】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐きょ【除去】ヂヨ‥
とりのぞくこと。「障害を―する」
じょ‐きん【除菌】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐きん【除菌】ヂヨ‥
細菌を取り除くこと。「―効果」
じょけい‐にち【除刑日】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょけい‐にち【除刑日】ヂヨ‥
江戸時代、重要な祝祭日や将軍の忌日などにより刑罰を執行しないことに定めた日。除日じょにち。
じょけん‐はんけつ【除権判決】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょけん‐はんけつ【除権判決】ヂヨ‥
公示催告手続において、所定の期日までに催告の目的たる請求または権利の届出がなされない場合、催告申立人の利益になるように法律関係の消滅または変更を行う判決。紛失した小切手の無効を宣言する判決の類。
じょ‐ごう【除号】ヂヨガウ🔗⭐🔉
じょ‐ごう【除号】ヂヨガウ
除法(割り算)を示す記号。すなわち「÷」。
じょこう‐えき【除光液】ヂヨクワウ‥🔗⭐🔉
じょこう‐えき【除光液】ヂヨクワウ‥
マニキュア・ペディキュアで、爪に塗ったエナメルを取り除く溶剤。
じょ‐さ【除沙】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐さ【除沙】ヂヨ‥
蚕座さんざに堆積した蚕の食い残しの桑や糞を取り除くこと。
じょ‐さい【除災】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐さい【除災】ヂヨ‥
災禍を消除すること。
⇒じょさい‐しょうふく【除災招福】
じょさい‐しょうふく【除災招福】ヂヨ‥セウ‥🔗⭐🔉
じょさい‐しょうふく【除災招福】ヂヨ‥セウ‥
災いを取り除き福を招き寄せること。現世利益りやくの最も一般的なもの。攘災じょうさい招福。
⇒じょ‐さい【除災】
じょ‐ざん【除算】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐ざん【除算】ヂヨ‥
除法。わりざん。
じょ‐しつ【除湿】🔗⭐🔉
じょ‐しつ【除湿】
空気中の湿気を取り除くこと。「―器」
じょ‐じつ【除日】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐じつ【除日】ヂヨ‥
(旧年を除く日の意)おおみそか。おおつごもり。(ジョニチは別義)
じょ‐しゃく【除籍】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐しゃく【除籍】ヂヨ‥
⇒じょせき1
じょ‐しゅう【除臭】ヂヨシウ🔗⭐🔉
じょ‐しゅう【除臭】ヂヨシウ
臭気を除き去ること。脱臭。
じょ‐しょ【除書】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐しょ【除書】ヂヨ‥
(→)除目じもくに同じ。
じょ‐じょ【除叙】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐じょ【除叙】ヂヨ‥
除官と叙位。
じょじん‐き【除塵機】ヂヨヂン‥🔗⭐🔉
じょじん‐き【除塵機】ヂヨヂン‥
屑くず繊維・ぼろなどにまざる砂塵などをふるい去る機械。不純物を送風機で除く構造。
じょじん‐き【除燼器】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょじん‐き【除燼器】ヂヨ‥
煙突の頭端に取りつけ、細い鉄網を用いて煤燼の飛散をさえぎる装置。除塵器。
じょ‐すい【除水】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐すい【除水】ヂヨ‥
水を排除すること。
じょ‐すう【除数】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐すう【除数】ヂヨ‥
割り算で、割る方の数。a÷bのb。法。
じょ・する【除する】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ・する【除する】ヂヨ‥
〔他サ変〕[文]除す(サ変)
①のぞく。取り去る。
②(旧官を除いて新官に任ずる意)官職に任ずる。
③割り算をする。わる。「6を2で―・する」
じょ‐せき【除夕】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐せき【除夕】ヂヨ‥
おおみそかの夜。除夜。
じょ‐せき【除斥】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐せき【除斥】ヂヨ‥
①のぞきしりぞけること。
②〔法〕
㋐裁判官・裁判所書記官・執行官などが、特定事件につき不公平な取扱いをするおそれの著しい法定の原因(除斥原因)がある場合に、その事件につき職務執行の資格を失うこと。
㋑財団の清算などで、期間内に届出・申出をしない債権者を、弁済・配当から除外すること。
⇒じょせき‐きかん【除斥期間】
じょ‐せき【除籍】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐せき【除籍】ヂヨ‥
①官人の資格を剥奪すること。特に平安時代、殿上人てんじょうびとが昇殿を停止された時、その氏名を日給の簡ふだから除くこと。じょしゃく。
②名簿や戸籍からその名を除くこと。「大学を―される」「―簿」
じょせき‐きかん【除斥期間】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょせき‐きかん【除斥期間】ヂヨ‥
①占有訴権、婚姻・縁組の取消権、買主の担保責任追求権などについて、法律上定められている存続期間。その期間の経過によって権利が消滅する。消滅時効と異なり、中断がなく、援用も必要としない。
②財団の清算などで、届出をしないと弁済・配当から除外される期間。
⇒じょ‐せき【除斥】
じょ‐せつ【除雪】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐せつ【除雪】ヂヨ‥
積雪を除去すること。ゆきかき。〈[季]冬〉。「―作業」
⇒じょせつ‐しゃ【除雪車】
じょせつ‐しゃ【除雪車】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょせつ‐しゃ【除雪車】ヂヨ‥
道路・線路上などの積雪を排除する車。ラッセル式・ロータリー式などがある。〈[季]冬〉
⇒じょ‐せつ【除雪】
じょ‐せん【除染】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐せん【除染】ヂヨ‥
放射性物質や有害化学物質による汚染を取り除くこと。
じょ‐そう【除草】ヂヨサウ🔗⭐🔉
じょ‐そう【除草】ヂヨサウ
雑草を除くこと。〈[季]夏〉
⇒じょそう‐き【除草器】
⇒じょそう‐ざい【除草剤】
じょ‐そう【除喪】ヂヨサウ🔗⭐🔉
じょ‐そう【除喪】ヂヨサウ
喪期を終え、または服喪をきりあげて喪を除くこと。除服じょぶく。じょも。
じょ‐そう【除霜】ヂヨサウ🔗⭐🔉
じょ‐そう【除霜】ヂヨサウ
①農作物などを霜害から守ること。
②電気冷蔵庫の霜取り。
じょそう‐き【除草器】ヂヨサウ‥🔗⭐🔉
じょそう‐き【除草器】ヂヨサウ‥
除草のための用具。草取り鎌・鍬・万能まんのうの類。
⇒じょ‐そう【除草】
じょそう‐ざい【除草剤】ヂヨサウ‥🔗⭐🔉
じょそう‐ざい【除草剤】ヂヨサウ‥
雑草を防除する目的で用いる薬剤。耕作地用は作物に作用しない性質のものが選ばれる。成分はさまざまで、二、四‐Dによんディー・塩素酸塩など。
⇒じょ‐そう【除草】
じょ‐ぞく【除族】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐ぞく【除族】ヂヨ‥
華族・士族の族籍を除くこと。
じょ‐たい【除隊】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐たい【除隊】ヂヨ‥
現役兵が服役解除とともに予備役に編入されて帰郷すること。↔入営
じょ‐だつ【除脱】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐だつ【除脱】ヂヨ‥
取り除くこと。
じょ‐ち【除地】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐ち【除地】ヂヨ‥
①江戸時代、朱印地・見捨地以外で、租税を免除された土地。のぞきち。よけち。
②没収した土地。とりあげた土地。
じょちゅう‐ぎく【除虫菊】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょちゅう‐ぎく【除虫菊】ヂヨ‥
キク科の多年草。作物としては普通は一年生。現在の栽培種はアドリア海東岸が原産。19世紀以降、世界各地で栽培され、日本には明治初期に導入。花はピレトリンを含み、乾かして粉状とし、蚤取粉・蚊取線香、また農薬の原料とする。ノミトリギク。シロムシヨケギク。
じょちゅうぎく

じょ‐でん【除田】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐でん【除田】ヂヨ‥
荘園制下、免租の田地。すなわち荒田・神田・寺田・荘官給田など。
じょ‐にち【除日】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐にち【除日】ヂヨ‥
〔史〕(→)除刑日じょけいにちに同じ。
じょ‐ばつ【除伐】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐ばつ【除伐】ヂヨ‥
幼齢林の手入れ法の一つ。不用の樹木を伐り除くこと。
○書は以て姓名を記するに足るのみしょはもってせいめいをきするにたるのみ
[史記項羽本紀]書は姓名を書くことができれば十分で、それ以上学ぶ必要はない。項羽が書・剣を学んで成らなかったのを、季父項梁に戒められた時の言葉。「剣は一人の敵、学ぶに足らず。万人の敵を学ばん」と続き、天下を取るための兵法を学ぶべきであるとした。
⇒しょ【書】
じょひ‐の‐り【除比の理】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょひ‐の‐り【除比の理】ヂヨ‥
a:b=c:dであるとき、(a−b):b=(c−d):dとなること。↔合比の理
じょびょう‐えんめい【除病延命】ヂヨビヤウ‥🔗⭐🔉
じょびょう‐えんめい【除病延命】ヂヨビヤウ‥
病気をのぞき、寿命を延ばすこと。源平盛衰記4「―の御祈は、御志を尽し御座おわしましけれども更に御験なし」
じょ‐ぶく【除服】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐ぶく【除服】ヂヨ‥
(ジョフクとも)喪の期間が終わって喪服をぬぐこと。また、喪があけること。忌みあけ。
じょ‐ほう【除法】ヂヨハフ🔗⭐🔉
じょ‐ほう【除法】ヂヨハフ
乗法の逆演算。すなわちaを被除数、bを除数とする除法とはbに掛ければ積がaとなるような数(すなわちa=b×cのc)を求めること。bが0以外の場合、一義的に求められる。わりざん。除算。
じょまく‐しき【除幕式】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょまく‐しき【除幕式】ヂヨ‥
銅像や記念碑などの建設を祝って、それをおおってある幕を取り去る儀式。
じょ‐めい【除名】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐めい【除名】ヂヨ‥
①名簿などから欠格者などの名を除くこと。団体などで、その構成員である資格を、その者の意思に反して奪うこと。「―処分」
②古代の律で、特定の重罪を犯した官人から、6年間、すべての位階・官職を剥奪する付加刑。
じょ‐めん【除免】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐めん【除免】ヂヨ‥
①(→)免除めんじょに同じ。
②古代の律で、官人から位階・官職を剥奪する刑。除名・免官・免所居官めんしょこかんの総称。「―官当」
じょ‐も【除喪】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐も【除喪】ヂヨ‥
⇒じょそう
じょ‐もう【除毛】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐もう【除毛】ヂヨ‥
無駄な毛を取り除くこと。脱毛。「―剤」
じょ‐や【除夜】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐や【除夜】ヂヨ‥
(「除日じょじつの夜」の意)おおみそかの夜。除夕じょせき。〈[季]冬〉
⇒じょや‐の‐かね【除夜の鐘】
じょ‐やく【除役】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐やく【除役】ヂヨ‥
課役を免ずること。
じょや‐の‐かね【除夜の鐘】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょや‐の‐かね【除夜の鐘】ヂヨ‥
除夜の夜半、正子ねの刻に諸方の寺々で、百八煩悩を除去する意を寓して108回撞つく鐘。〈[季]冬〉
除夜の鐘
撮影:関戸 勇
⇒じょ‐や【除夜】

じょ‐ゆう【除雄】ヂヨイウ🔗⭐🔉
じょ‐ゆう【除雄】ヂヨイウ
自家受粉を避けるため、花の雄性機能を除くこと。蕾つぼみを切開して雄しべを取り除くか、流水で花粉を洗い流したり熱処理によって花粉の機能を失わせたりする。動物の去勢に対応する。
じょ‐れい【除霊】ヂヨ‥🔗⭐🔉
じょ‐れい【除霊】ヂヨ‥
とりついたとされる霊を祈祷などで除くこと。
のき‐しん【除真】🔗⭐🔉
のき‐しん【除真】
立花りっかの真の枝が器の中心線上から左右のいずれかに出たもの。退真。
のけ‐がね【除け銀】🔗⭐🔉
のけ‐がね【除け銀】
分散(倒産)の時、債権者の手の及ばないよう、とりのけて隠しておく金銀。日本永代蔵6「小判は売りしゆんかと、相場きくなど、さながら―のやうに思はれける」
のけ‐ち【除地】🔗⭐🔉
のけ‐ち【除地】
年貢ねんぐを免除してある土地。
のけ‐みち【除け道】🔗⭐🔉
のけ‐みち【除け道】
分散(倒産)の時、債権者からの差押えを免れるよう、物をとりかくしておく手段。好色二代男「入口には番きびしく、諸道具の―も絶えて」
のけ‐もの【除け者】🔗⭐🔉
のけ‐もの【除け者】
仲間に加えられない者。仲間はずれ。「―にされる」
のけ‐もの【除け物】🔗⭐🔉
のけ‐もの【除け物】
とりのぞいたもの。
の・ける【退ける・除ける】🔗⭐🔉
の・ける【退ける・除ける】
〔他下一〕[文]の・く(下二)
①他の場所へ行かせる。しりぞかせる。源氏物語葵「よき女房車多くて、雑々ぞうぞうの人なきひまを思ひさだめて、皆さし―・けさする中に」
②物を他の場所へ移す。除く。徒然草「いらなくふるまひて木の葉をかき―・けたれど、つやつや物も見えず」。「不良品を―・ける」
③逃がす。浄瑠璃、博多小女郎波枕「そんな事気遣ひせず早う町を―・けましたい」
④別に取っておく。取り分ける。残しておく。洒落本、古契三娼「榎堂で取れたなまこ―・けて置いておまする程の真実に、外心はなかりき」
⑤仲間はずれにする。
⑥(動詞の連用形に助詞「て」の付いた形に続いて)「あえて…する」「…てしまう」の意を表す。狂言、宗論「これはいかな、取違へて―・けた」。浄瑠璃、心中重井筒「いつそ言うて―・けうか」。「即座にやって―・ける」
のぞき‐だか【除高】🔗⭐🔉
のぞき‐だか【除高】
江戸時代、村高の中で、年貢・諸役の一部または全部を免除された高。
のぞく【除】🔗⭐🔉
のぞく【除】
暦注の十二直の一つ。掃除・治療・煤払い・精進・沐浴などには吉、その他には凶という日。
のぞ・く【除く】🔗⭐🔉
のぞ・く【除く】
〔他五〕
(古くは清音)
①そこからなくする。取り除く。取り去る。三蔵法師伝承徳点「聖慈を飲沐して已に沈痛ちんとうを祛ノソク」。「雑草を―・く」
②それまで許されていた資格などを取り消す。隆信集「二条院の御時殿上―・かれたりしつぎの年の春、臨時祭の舞人にて参りたりしに」
③加えない。除外する。別にする。「但し未成年者を―・く」「二人を―・いて誰も知らない」「名簿から―・く」
④誅ちゅうする。殺す。「君側の奸を―・く」
のぞこ・る【除こる】🔗⭐🔉
のぞこ・る【除こる】
〔自四〕
のぞかれる。のぞかれてなくなる。今鏡「御さはりも―・らせ給ひ」
よけ‐の‐うた【除の歌】🔗⭐🔉
よけ‐の‐うた【除の歌】
虫よけのまじないの歌。4月8日灌仏会かんぶつえの日、甘茶で墨をすって、「千早ぶる卯月八日は吉日よかみさげ虫を成敗ぞする」などと書き、台所・便所などに張る。誹風柳多留初「―大家の内儀持ち歩き」→かみさげむし
よ・ける【避ける・除ける】🔗⭐🔉
よ・ける【避ける・除ける】
〔他下一〕[文]よ・く(下二)
①出会わないように脇へ寄る。さける。また、ものを脇へおしやる。古今著聞集19「この大路をこそ通らせ給ふべきに、いかにも―・けさせ給ひけり」。「水たまりを―・ける」「机を脇へ―・ける」
②前もって防ぐ。のがれる。日葡辞書「ミヅヲヨクル」。「霜を―・ける」
③(遊里語)嫌な客を近づけないようにする。また、大切な男をかばいかくす。色道大鏡「よくる。近づく事うるさしと思ふ者をよけて通す心也。又、なべての男に用を調へさせ、大切なる知音をかばひ置く心にもいふ也」
[漢]除🔗⭐🔉
除 字形
筆順
〔阝(左)部7画/10画/教育/2992・3D7C〕
〔音〕ジョ〈ヂョ〉(呉) ジ〈ヂ〉(慣)
〔訓〕のぞく・のける・よける
[意味]
①とりのける。とりはらう。のぞく。「除外・除名・除草・掃除そうじ・排除・免除・削除」。古いものをとり去る。旧官をのぞいて新官を授ける。「除夜・除目じもく」
②割り算をする。「除法・被除数・加減乗除」
[解字]
形声。「阝」(=盛り土)+音符「余」(=左右に押しのける)。じゃまな土を押しのける意。一説に、「余」を建物と解し、「除」は建物にのぼる土の階段の意とする。
[下ツキ
解除・刈除・加除・駆除・扣除・控除・削除・芟除・乗除・整除・切除・掃除・排除・防除・免除


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