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おに【鬼】🔗🔉

おに】 (「隠おに」で、姿が見えない意という) ①天つ神に対して、地上などの悪神。邪神。 ②伝説上の山男、巨人や異種族の者。 ③死者の霊魂。亡霊。「護国の―となる」 ④恐ろしい形をして人にたたりをする怪物。もののけ。 ⑤想像上の怪物。仏教の影響で、餓鬼、地獄の青鬼・赤鬼があり、美男・美女に化け、音楽・双六・詩歌などにすぐれたものとして人間世界に現れる。後に陰陽道の影響で、人身に、牛の角や虎の牙を持ち、裸で虎の皮のふんどしをしめた形をとる。怪力で性質は荒い。 ⑥鬼のような人。 ㋐非常に勇猛な人。 ㋑無慈悲な人。借金取り。債鬼。 ㋒ある事に精魂を傾ける人。「仕事の―」 ㋓鬼ごっこなどで、人をつかまえる役。 ⑦貴人の飲食物の毒見役。おにやく。→おにくい→おにのみ。 ⑧紋所の名。鬼の形をかたどる。めんおに。かたおに。 ⑨名詞に冠して、勇猛・無慈悲・異形・巨大の意をあらわす語。「―武者」「―婆」「―やんま」 ⇒鬼が住むか蛇が住むか ⇒鬼が出るか蛇が出るか ⇒鬼が出るか仏が出るか ⇒鬼が笑う ⇒鬼とも組みそう ⇒鬼に金棒 ⇒鬼に衣 ⇒鬼の居ぬ間に洗濯 ⇒鬼の霍乱 ⇒鬼の首を取ったよう ⇒鬼の空念仏 ⇒鬼の目にも涙 ⇒鬼は外、福は内 ⇒鬼も十八番茶も出花 ⇒鬼を欺く ⇒鬼を酢にして食う

おにおう‐どうざぶろう【鬼王団三郎】‥ワウダウ‥ラウ🔗🔉

おにおう‐どうざぶろう鬼王団三郎‥ワウダウ‥ラウ 曾我物の登場人物。曾我兄弟の二人の郎等、鬼王とその弟団三郎。「曾我物語」では鬼王丸(鬼王)と丹三郎(道三郎)。

おにおしだし【鬼押出】🔗🔉

おにおしだし鬼押出】 群馬県西端、長野県境の浅間山北斜面の溶岩流地域。1783年(天明3)の大爆発時に噴出し、多数の死者を出した。 鬼押出と浅間山 撮影:佐藤 尚

おに‐おどし【鬼威し】🔗🔉

おに‐おどし鬼威し】 御事始おことはじめに、長い竿の先に目籠めかごをつけ、それに柊ひいらぎまたは樒しきみの葉などをつけて高く立てるもの。

おに‐おに【鬼鬼】🔗🔉

おに‐おに鬼鬼】 子供の遊戯の一つ。おにごっこ。

おに‐おに・し【鬼鬼し】🔗🔉

おに‐おに・し鬼鬼し】 〔形シク〕 鬼のようなさまである。無慈悲である。あらあらしい。源氏物語夕霧「いと―・しう侍るさがなものを」 ○尾に尾をつけるおにおをつける 物事をおおげさに言う。尾鰭おひれをつける。 ⇒お【尾】

おに‐が‐しま【鬼ヶ島】🔗🔉

おに‐が‐しま鬼ヶ島】 鬼の住んだという想像上の島。「保元物語」、また「一寸法師」「桃太郎」の伝承によって有名。 →文献資料[平家女護島]

おに‐が‐じょう【鬼ヶ城】‥ジヤウ🔗🔉

おに‐が‐じょう鬼ヶ城‥ジヤウ 三重県熊野市の海岸にあって、熊野浦の北端をなす大小数十個の洞窟群の称。 鬼ヶ城(1) 撮影:的場 啓 鬼ヶ城(2) 撮影:的場 啓

○鬼が住むか蛇が住むかおにがすむかじゃがすむか🔗🔉

○鬼が住むか蛇が住むかおにがすむかじゃがすむか 人の心の底にどんな考えがあるか、はかりかねることにいう。 ⇒おに【鬼】

○鬼が出るか蛇が出るかおにがでるかじゃがでるか🔗🔉

○鬼が出るか蛇が出るかおにがでるかじゃがでるか 前途にどんな恐ろしいことがあるか予想できないことにいう。 ⇒おに【鬼】

○鬼が出るか仏が出るかおにがでるかほとけがでるか🔗🔉

○鬼が出るか仏が出るかおにがでるかほとけがでるか 前途の吉兆・運命がはかりにくいことにいう。 ⇒おに【鬼】 おに‐かます鬼魣】 カマス科の海産の硬骨魚。全長1.5メートル。体はやや細長く、歯は鋭い。全世界の熱帯海域に分布し、人に危険。食用となるがシガテラ毒をもつものがある。ドクカマス。バラクーダ。 おに‐がみ鬼神】 荒々しく恐ろしい神。きじん。 おにがら‐やき鬼殻焼】 イセエビなどを殻のまま付け焼きにした料理。 おに‐かわ鬼皮‥カハ 果実の外皮などの厚く固いもの。 おに‐がわら鬼瓦‥ガハラ ①(古くは魔よけとして)屋根の棟の両端に用いる鬼の面にかたどった瓦。また同様の所に用いるのは鬼の面がなくてもいう。 鬼瓦 ②いかつく醜い顔にたとえる語。 ⇒鬼瓦にも化粧 おにがわら鬼瓦‥ガハラ 狂言。帰国する大名が因幡堂に参り、屋根の鬼瓦を見て女房の顔を思い出して泣くが、めでたい折だからとしいて哄笑する。

おにがら‐やき【鬼殻焼】🔗🔉

おにがら‐やき鬼殻焼】 イセエビなどを殻のまま付け焼きにした料理。

おに‐がわら【鬼瓦】‥ガハラ🔗🔉

おに‐がわら鬼瓦‥ガハラ ①(古くは魔よけとして)屋根の棟の両端に用いる鬼の面にかたどった瓦。また同様の所に用いるのは鬼の面がなくてもいう。 鬼瓦 ②いかつく醜い顔にたとえる語。 ⇒鬼瓦にも化粧

おにがわら【鬼瓦】‥ガハラ(作品名)🔗🔉

おにがわら鬼瓦‥ガハラ 狂言。帰国する大名が因幡堂に参り、屋根の鬼瓦を見て女房の顔を思い出して泣くが、めでたい折だからとしいて哄笑する。 ○鬼が笑うおにがわらう 実現性のないことや予想のつかないことを言った時にからかうことば。「来年のことを言うと―」 ⇒おに【鬼】 ○鬼瓦にも化粧おにがわらにもけしょう 醜い容貌の者も、化粧次第で美しくなる。 ⇒おに‐がわら【鬼瓦】

○鬼が笑うおにがわらう🔗🔉

○鬼が笑うおにがわらう 実現性のないことや予想のつかないことを言った時にからかうことば。「来年のことを言うと―」 ⇒おに【鬼】

○鬼瓦にも化粧おにがわらにもけしょう🔗🔉

○鬼瓦にも化粧おにがわらにもけしょう 醜い容貌の者も、化粧次第で美しくなる。 ⇒おに‐がわら【鬼瓦】 おに‐ぎ鬼木・御新木(→)「おにうちぎ(鬼打木)」に同じ。 オニキスonyx⇒オニックス おに‐ぎた鬼北】 (畿内・中国地方の船乗りの語)2月の風。うしとら、すなわち北東(鬼門)から吹く風。(物類称呼) おにきり鬼切】 源氏重代の名刀。源満仲が戸隠山の鬼を斬ったという。新田義貞が討死した時、足利高経が得た。太平記32「此の太刀多田満仲が手に渡て、…其名を―と云ふなり」 お‐にぎり御握り】 にぎりめし。おむすび。 お‐にく尾肉ヲ‥ 鯨の尾の付け根の霜降肉。刺身にして美味。尾の身。 お‐にく御肉】 ハマウツボ科の寄生植物。高山の陰地で、ミヤマハンノキの根に寄生。高さ約30センチメートル。茎と、鱗片状の葉は黄褐色。夏、葉腋に暗紫色唇形の花を密生し、全体が肉穂状となる。全草を乾したものは強壮剤とし、中国産の別種の生薬、肉蓯蓉にくしょうようの代用品。きむらたけ。 おにく オニク 提供:OPO おに‐くい鬼食い‥クヒ 食物の毒見。→鬼飲み おに‐くさ鬼草】 海産の紅藻。テングサ科の一種。本州中部以南に産。線状で幅が広く、不規則に分枝して高さ4〜20センチメートル。暗紅紫色。寒天の原料とするが良質ではない。オニテングサ。 おに‐ぐも鬼蜘蛛】 コガネグモ科のクモ。体長約2.5センチメートル。全体強剛で暗褐色、歩脚は太く長い。夏、軒下などに円網を張る。日本全土に分布。カネグモ。カミナリグモ。ダイミョウグモ。 おに‐ぐるみ鬼胡桃】 胡桃、特に野生のものの別称。〈[季]秋〉 おに‐げし鬼罌粟】 ケシ科の多年草。西アジア・トルコの原産。高さ約1メートル。ケシに似るが、茎に粗毛があり、葉は大きく羽状。5月頃、深紅色の大花を開く。観賞用に栽培。麻酔物質を含まない。 おに‐ご鬼子】 ①親に似ない子。おにっこ。 ②鬼のように荒々しい子。 ③歯がはえて生まれた子。 おにこうべ‐おんせんきょう鬼首温泉郷‥カウベヲン‥キヤウ 宮城県北西部、大崎市にある温泉群。荒雄岳の南麓にある雌釜・雄釜の間歇かんけつ泉が有名。 おに‐ここめ鬼ここめ】 醜悪な鬼。十訓抄「―をも物ならず思へる武士はおそろしきものぞ」 おに‐ごころ鬼心】 鬼のようなむごい心。落窪物語3「―の人も、え憎みたてまつらじ」 おに‐ごっこ鬼ごっこ】 子供の遊戯の一つ。鬼になった者が他の者を追いまわし、つかまった者が次の鬼となる。おにあそび。おにごと。 おに‐ごと鬼事】 ①能や狂言などの鬼の演技。また、その演目。鬼物。 ②おにごっこ。 おに‐ころし鬼殺し】 辛くて強い酒。また、きつくて悪酔いをする酒。俚言集覧「鬼殺し。酒名、麁悪そあくなる酒をいふ、又おによけともいふ」 おに‐さくざ鬼作左】 (性質が勇猛だったからいう)本多作左衛門重次のあだ名。 おに‐ザラサ鬼更紗】 太い糸で織った綿布に染めた更紗。 お‐にし御西】 西本願寺(本派本願寺)の敬称。 おに・し鬼し】 〔形シク〕 鬼のようである。荒々しく恐ろしい。源氏物語玉鬘「かの―・しき人の追ひ来るにやと思ふに」 おに‐しばり鬼縛り】 ジンチョウゲ科の落葉低木。高さ約1メートル。葉は秋に生じ翌年夏に落葉するのでナツボウズともいう。春、ジンチョウゲに似た淡黄緑色の花を開き、楕円形の果実は赤熟、有毒。樹皮は和紙の原料。樹皮が非常に強いことからの名。 おに‐しぼり鬼絞り】 絞り染の一種。大きく括くくりよせて絞ったもの。 おにしみず鬼清水‥シミヅ 狂言。(→)「清水」に同じ。 おに‐すぎはら鬼杉原】 和紙の名。漉込すきこみ杉原および小高檀紙こだかだんしの別称。 おに‐そてつ鬼蘇鉄】 ソテツ科の常緑植物。南アフリカ東部の原産。幹は2メートルに達し、上部は綿毛で覆われる。葉は長さ1〜2メートルの羽状葉で、束生。明治初年に日本に移入。観賞用として温室などで栽培。 おに‐たびらこ鬼田平子】 キク科の越年草。各地の路傍や庭に普通の雑草。タンポポに似た根出葉があり、茎は20〜80センチメートル。茎、葉とも紫褐色を帯び、毛が多い。春、黄色で小形の頭状花がつぎつぎに咲く。

おに‐ぐるみ【鬼胡桃】🔗🔉

おに‐ぐるみ鬼胡桃】 胡桃、特に野生のものの別称。〈[季]秋〉

おに‐ご【鬼子】🔗🔉

おに‐ご鬼子】 ①親に似ない子。おにっこ。 ②鬼のように荒々しい子。 ③歯がはえて生まれた子。

おに‐ここめ【鬼ここめ】🔗🔉

おに‐ここめ鬼ここめ】 醜悪な鬼。十訓抄「―をも物ならず思へる武士はおそろしきものぞ」

おに‐ごっこ【鬼ごっこ】🔗🔉

おに‐ごっこ鬼ごっこ】 子供の遊戯の一つ。鬼になった者が他の者を追いまわし、つかまった者が次の鬼となる。おにあそび。おにごと。

おに‐ころし【鬼殺し】🔗🔉

おに‐ころし鬼殺し】 辛くて強い酒。また、きつくて悪酔いをする酒。俚言集覧「鬼殺し。酒名、麁悪そあくなる酒をいふ、又おによけともいふ」

おに‐さくざ【鬼作左】🔗🔉

おに‐さくざ鬼作左】 (性質が勇猛だったからいう)本多作左衛門重次のあだ名。

おに‐ザラサ【鬼更紗】🔗🔉

おに‐ザラサ鬼更紗】 太い糸で織った綿布に染めた更紗。

おに・し【鬼し】🔗🔉

おに・し鬼し】 〔形シク〕 鬼のようである。荒々しく恐ろしい。源氏物語玉鬘「かの―・しき人の追ひ来るにやと思ふに」

おに‐しぼり【鬼絞り】🔗🔉

おに‐しぼり鬼絞り】 絞り染の一種。大きく括くくりよせて絞ったもの。

おにっ‐こ【鬼っ子】🔗🔉

おにっ‐こ鬼っ子(→)「おにご」に同じ。

○鬼とも組みそうおにともくみそう🔗🔉

○鬼とも組みそうおにともくみそう ①強そうに見えるさま。 ②無慈悲に見えるさま。浄瑠璃、冥途飛脚「鬼とも組まん八右衛門ほろりつと涙ぐみ」 ⇒おに【鬼】 おに‐なべな鬼山芹菜】 ラシャカキグサの別称。

おに‐なべな【鬼山芹菜】🔗🔉

おに‐なべな鬼山芹菜】 ラシャカキグサの別称。 ○鬼に金棒おににかなぼう ただでさえ勇猛な鬼に金棒を持たせる意から、強い上にもさらに強さが加わることのたとえ。 ⇒おに【鬼】 ○鬼に衣おににころも 表面はおだやかで、内心は恐ろしいことのたとえ。僧などにいう。狼に衣。浄瑠璃、凱陣八島「衣引きかづきし有様はさながら―なり」 ⇒おに【鬼】 ○鬼の居ぬ間に洗濯おにのいぬまにせんたく 遠慮する人のいない間に、命の洗濯をする。思う存分心をくつろげることにいう。 ⇒おに【鬼】 ○鬼の霍乱おにのかくらん いつもは極めて壮健な人が病気になることのたとえ。 ⇒おに【鬼】 ○鬼の首を取ったようおにのくびをとったよう 非常な功名を立てたように喜ぶことのたとえ。 ⇒おに【鬼】

○鬼に金棒おににかなぼう🔗🔉

○鬼に金棒おににかなぼう ただでさえ勇猛な鬼に金棒を持たせる意から、強い上にもさらに強さが加わることのたとえ。 ⇒おに【鬼】

○鬼に衣おににころも🔗🔉

○鬼に衣おににころも 表面はおだやかで、内心は恐ろしいことのたとえ。僧などにいう。狼に衣。浄瑠璃、凱陣八島「衣引きかづきし有様はさながら―なり」 ⇒おに【鬼】

○鬼の居ぬ間に洗濯おにのいぬまにせんたく🔗🔉

○鬼の居ぬ間に洗濯おにのいぬまにせんたく 遠慮する人のいない間に、命の洗濯をする。思う存分心をくつろげることにいう。 ⇒おに【鬼】

○鬼の霍乱おにのかくらん🔗🔉

○鬼の霍乱おにのかくらん いつもは極めて壮健な人が病気になることのたとえ。 ⇒おに【鬼】

○鬼の首を取ったようおにのくびをとったよう🔗🔉

○鬼の首を取ったようおにのくびをとったよう 非常な功名を立てたように喜ぶことのたとえ。 ⇒おに【鬼】 おに‐の‐こ鬼の子】 ミノムシの異称。〈[季]秋〉。枕草子43段に「蓑虫みのむしいとあはれなり。鬼の生みたりければ、親に似て、これも恐ろしき心あらむとて」とある。 おに‐の‐さら鬼の皿】 ①おにごっこ。 ②「鬼の皿幾皿六皿七皿八皿」と唱え、左右の手をよせて数える子供の遊戯。 おに‐の‐しこくさ鬼の醜草】 シオン(紫苑)の異称か。藻塩草「紫苑。―、これにつき様々の儀あり、しをんにて無きと云ふ説もあり」

おに‐の‐こ【鬼の子】🔗🔉

おに‐の‐こ鬼の子】 ミノムシの異称。〈[季]秋〉。枕草子43段に「蓑虫みのむしいとあはれなり。鬼の生みたりければ、親に似て、これも恐ろしき心あらむとて」とある。

おに‐の‐さら【鬼の皿】🔗🔉

おに‐の‐さら鬼の皿】 ①おにごっこ。 ②「鬼の皿幾皿六皿七皿八皿」と唱え、左右の手をよせて数える子供の遊戯。

おに‐の‐しこくさ【鬼の醜草】🔗🔉

おに‐の‐しこくさ鬼の醜草】 シオン(紫苑)の異称か。藻塩草「紫苑。―、これにつき様々の儀あり、しをんにて無きと云ふ説もあり」 ○鬼の空念仏おにのそらねんぶつ 無慈悲な者が心にもない慈悲をよそおうことのたとえ。 ⇒おに【鬼】

○鬼の空念仏おにのそらねんぶつ🔗🔉

○鬼の空念仏おにのそらねんぶつ 無慈悲な者が心にもない慈悲をよそおうことのたとえ。 ⇒おに【鬼】 おに‐の‐ねんぶつ鬼の念仏】 大津絵の有名な画題。鬼が法衣を着て、傘を負い、奉加帳・鉦かね・撞木しゅもくをもつ。 おに‐の‐ま鬼の間】 清涼殿の西廂の南隅の一室。殿上の間との境の南壁に、白沢はくたく王が五鬼を斬る絵がある。古今著聞集11「―の壁に、白沢王をかかれたる事は」→清涼殿(図) おにのままこ鬼の継子】 狂言。鬼が、子を抱いた女に会い、子をかわいがれば妻になろうといわれて子供をあやすうち、本性が出て一口に食おうとする。「鬼の養子」とも。 おに‐のみ鬼飲み】 酒・湯など飲物の毒見。→鬼食い おにのめ‐さし鬼の目刺し(→)目突柴めつきしばに同じ。

おに‐の‐ねんぶつ【鬼の念仏】🔗🔉

おに‐の‐ねんぶつ鬼の念仏】 大津絵の有名な画題。鬼が法衣を着て、傘を負い、奉加帳・鉦かね・撞木しゅもくをもつ。

おに‐の‐ま【鬼の間】🔗🔉

おに‐の‐ま鬼の間】 清涼殿の西廂の南隅の一室。殿上の間との境の南壁に、白沢はくたく王が五鬼を斬る絵がある。古今著聞集11「―の壁に、白沢王をかかれたる事は」→清涼殿(図)

おにのままこ【鬼の継子】🔗🔉

おにのままこ鬼の継子】 狂言。鬼が、子を抱いた女に会い、子をかわいがれば妻になろうといわれて子供をあやすうち、本性が出て一口に食おうとする。「鬼の養子」とも。

おに‐のみ【鬼飲み】🔗🔉

おに‐のみ鬼飲み】 酒・湯など飲物の毒見。→鬼食い

おにのめ‐さし【鬼の目刺し】🔗🔉

おにのめ‐さし鬼の目刺し(→)目突柴めつきしばに同じ。 ○鬼の目にも涙おにのめにもなみだ 無慈悲な人にも、時には慈悲の心が生ずることのたとえ。 ⇒おに【鬼】

○鬼の目にも涙おにのめにもなみだ🔗🔉

○鬼の目にも涙おにのめにもなみだ 無慈悲な人にも、時には慈悲の心が生ずることのたとえ。 ⇒おに【鬼】 おに‐の‐やがら鬼の矢柄】 大形の腐生ラン。地下に太い芋状の根茎があり、菌が共生する。地上茎は夏に生じ、緑葉はなく、肉色で高さ約1メートル。花茎に黄褐色の鱗片葉を多数つけ、葉腋につぼ形の花が付く。山地林下に生える。名は根茎の形から。ヌスビトノアシ。 おに‐ば鬼歯】 ①外方へ牙のように生え出た八重歯。 ②古い籾落し器の一種。横に柄をつけた杵きねほどの大きさのもので、打面が歯型に刻んである。 おに‐ばす鬼蓮】 スイレン科の一年生水草。本州以西の池沼に生え、全体にとげをもつ。葉は水面に浮かび皺があり、裏面は赤または紫色で、径2メートルを超えるものもある。夏、とげの多い花柄を出して紫色花を開き、液果を結ぶ。地下茎は食用、種子は生薬名を芡実けんじつといい、漢方で強壮剤とする。イバラバス。ミズブキ。 おにばす オニバス 撮影:関戸 勇

おに‐の‐やがら【鬼の矢柄】🔗🔉

おに‐の‐やがら鬼の矢柄】 大形の腐生ラン。地下に太い芋状の根茎があり、菌が共生する。地上茎は夏に生じ、緑葉はなく、肉色で高さ約1メートル。花茎に黄褐色の鱗片葉を多数つけ、葉腋につぼ形の花が付く。山地林下に生える。名は根茎の形から。ヌスビトノアシ。

おに‐ば【鬼歯】🔗🔉

おに‐ば鬼歯】 ①外方へ牙のように生え出た八重歯。 ②古い籾落し器の一種。横に柄をつけた杵きねほどの大きさのもので、打面が歯型に刻んである。

○鬼は外、福は内おにはそとふくはうち🔗🔉

○鬼は外、福は内おにはそとふくはうち 「福は内、鬼は外」に同じ。→福(成句) ⇒おに【鬼】 おに‐ばば鬼婆】 ①老婆の姿をした鬼。「安達ヶ原の―」 ②奸悪または無慈悲な老女。おにばばあ。傾城禁短気「腰ぬけて―となつて嫁子をいじり」 おに‐ばん鬼番(→)鬼役おにやくに同じ。 おに‐び鬼火】 ①火山などで、硫黄の燃える炎。伊豆風土記逸文「山岸の窟いわやの中に火焔ほのおさかりに発おこりて…いたく燐おにびひかる」 ②湿地に小雨の降る闇夜などに燃え出て、空中に浮遊する青火。燐化水素の燃焼との説があるが、不明。陰火。ゆうれいび。きつねび。火の玉。 ③出棺の時の門火かどび⇒おにび‐たき【鬼火焚】 おにび‐たき鬼火焚】 九州一帯で、左義長さぎちょうの火祭行事のこと。鬼火。 ⇒おに‐び【鬼火】 おに‐ひとくち鬼一口】 (伊勢物語の「鬼はや女をば一口にくひてけり」から出た語) ①鬼に一口に食われるような危険なこと。浄瑠璃、傾城酒呑童子「―を遁れし心」 ②物事の容易なことのたとえ。浄瑠璃、栬狩剣本地「―に噛んでやる」 おに‐ひとで鬼海星】 トゲヒトデ目のヒトデ。直径40センチメートルに達する大形種。腕は13〜14本で、一面に2〜3センチメートルの鋭い有毒なとげに覆われる。サンゴ礁のイシサンゴ類を食害。紀伊半島や四国南端、南西諸島以南に広く分布。 おに‐ふうふ鬼夫婦】 性格など似ない者同士の夫婦。 おに‐ふすべ鬼燻べ】 (「鬼瘤」とも書く)担子菌類ホコリタケ科のきのこ。竹やぶ・草地・雑木林などに生える。扁球形で、しばしば50センチメートル以上に達する。若いときは固い灰白色で、しだいに表皮が不規則に破れて黄褐色のスポンジ状となり、さわると胞子が煙のように出る。 オニフスベ 撮影:関戸 勇 おに‐ぼし鬼星】 〔天〕二十八宿の一つ。(→)鬼宿きしゅくに同じ。 おに‐まい鬼舞‥マヒ 鬼の仮面をかぶって舞う舞。剣を持って踊るのを鬼剣舞おにけんばいという。→剣舞けんばい おにまる鬼丸】 ①足利氏重代の太刀。粟田口国綱の作。北条時頼の愛刀。足利義昭から豊臣秀吉に伝え、今は御物。 ②源氏重代の宝剣髭切ひげきりの別称。 おに‐みかげ鬼御影】 粗粒の御影石(花崗岩)。 おに‐みそ鬼味噌】 ①塩気が多くて味のからい焼味噌。 ②外見は強そうだが実は弱い人のたとえ。よわみそ。太平記33「唐橋や塩の小路の焼けしこそ桃井殿は―をすれ」 おに‐むしゃ鬼武者】 きわめて勇猛な武者。荒武者。 おに‐むすめ鬼娘】 ①屍体したいを食うという娘。 ②気の強い娘。 ③奸悪かんあくな娘。 ④醜く恐ろしい姿の娘。 おに‐もじ鬼綟‥モヂ 綿の撚糸よりいとまたは麻糸の太いもので目を荒くからめ織りにした布。日本永代蔵2「麻袴に―の肩ぎぬ」

おに‐び【鬼火】🔗🔉

おに‐び鬼火】 ①火山などで、硫黄の燃える炎。伊豆風土記逸文「山岸の窟いわやの中に火焔ほのおさかりに発おこりて…いたく燐おにびひかる」 ②湿地に小雨の降る闇夜などに燃え出て、空中に浮遊する青火。燐化水素の燃焼との説があるが、不明。陰火。ゆうれいび。きつねび。火の玉。 ③出棺の時の門火かどび⇒おにび‐たき【鬼火焚】

おにび‐たき【鬼火焚】🔗🔉

おにび‐たき鬼火焚】 九州一帯で、左義長さぎちょうの火祭行事のこと。鬼火。 ⇒おに‐び【鬼火】

おに‐ひとくち【鬼一口】🔗🔉

おに‐ひとくち鬼一口】 (伊勢物語の「鬼はや女をば一口にくひてけり」から出た語) ①鬼に一口に食われるような危険なこと。浄瑠璃、傾城酒呑童子「―を遁れし心」 ②物事の容易なことのたとえ。浄瑠璃、栬狩剣本地「―に噛んでやる」

おに‐ひとで【鬼海星】🔗🔉

おに‐ひとで鬼海星】 トゲヒトデ目のヒトデ。直径40センチメートルに達する大形種。腕は13〜14本で、一面に2〜3センチメートルの鋭い有毒なとげに覆われる。サンゴ礁のイシサンゴ類を食害。紀伊半島や四国南端、南西諸島以南に広く分布。

おにまる【鬼丸】🔗🔉

おにまる鬼丸】 ①足利氏重代の太刀。粟田口国綱の作。北条時頼の愛刀。足利義昭から豊臣秀吉に伝え、今は御物。 ②源氏重代の宝剣髭切ひげきりの別称。

おに‐みかげ【鬼御影】🔗🔉

おに‐みかげ鬼御影】 粗粒の御影石(花崗岩)。

○鬼も十八番茶も出花おにもじゅうはちばんちゃもでばな🔗🔉

○鬼も十八番茶も出花おにもじゅうはちばんちゃもでばな 鬼でも年頃になれば美しく見え、番茶も出ばなはかおりがよい。どんな女でも年頃には女らしい魅力が出るという意。 ⇒おに【鬼】 お‐にもつ御荷物⇒にもつ2 おに‐もの鬼物】 能や狂言で、鬼をシテとする曲。 おに‐やく鬼役】 主人のために飲食物の毒見をする役。鬼番。 おに‐やぶそてつ鬼藪蘇鉄】 オシダ科の常緑多年生シダ。暖地の海岸に多く、高さ約1メートル。葉柄は太く、褐色の鱗片を密生。葉の羽片は舟形で、柄の両側に並び、厚く光沢がある。イソヘゴ。オニシダ。 おに‐やらい鬼遣らい‥ヤラヒ (→)追儺ついなに同じ。〈[季]冬〉。蜻蛉日記「―来ぬる、とあれば」 おに‐やんま鬼蜻蜓】 オニヤンマ科のトンボ。日本最大のトンボで体長10センチメートルをこえるものがある。体は黒色で黄斑がある。 おにやんま オニヤンマ 提供:ネイチャー・プロダクション お‐ニュー御ニュー】 服飾品などで、おろしたてのもの。新品。「―の靴」 おに‐ゆり鬼百合】 山野に自生するユリの一種。地下の鱗茎は白色。茎は高さ約1メートル、黒紫色の斑点がある。葉は狭長、葉腋に黒紫色の珠芽むかごを生ずる。夏、暗紫色の斑点をもつ径約10センチメートルの橙色の花を下向きに開く。実のなることはほとんどない。中国大陸原産ともいわれる。鱗茎は食用、花は観賞用。テンガイユリ。巻丹。〈[季]夏〉 おにゆり オニユリ 提供:OPO おに‐わたし鬼渡し】 おにごっこ。浮世床「―や草履隠しをする仲間だはな」 おにわ‐ばん御庭番‥ニハ‥ 江戸幕府の職名。江戸城奥庭の番人であるが、将軍専属の隠密の役を勤めた。若年寄の支配。吉宗の末年に創置。御目見おめみえ以下の者でも、竹箒を手に将軍の前に出て直接命をうけ、諸大名の動静・治績などを探って報告した。 おにわ‐やき御庭焼‥ニハ‥ 江戸時代、諸藩主や重臣、富裕な商人などが自らの好みに合わせて庭内の窯で焼かせた茶器などの陶器。紀州徳川氏の偕楽園焼、水戸徳川氏の後楽園焼など。庭焼。 おに‐わらわ鬼童‥ワラハ ミノムシのような姿の童。枕草子138「使にいきける―は」→鬼の子

おに‐やらい【鬼遣らい】‥ヤラヒ🔗🔉

おに‐やらい鬼遣らい‥ヤラヒ (→)追儺ついなに同じ。〈[季]冬〉。蜻蛉日記「―来ぬる、とあれば」

○鬼を欺くおにをあざむく🔗🔉

○鬼を欺くおにをあざむく 力強く、または容貌が醜く、鬼かと思われるほどである。 ⇒おに【鬼】

○鬼を酢にして食うおにをすにしてくう🔗🔉

○鬼を酢にして食うおにをすにしてくう 恐ろしいものを何とも思わないことにいう。 ⇒おに【鬼】 お‐ぬ小沼ヲ‥ 小さな沼。また、沼。万葉集12「ゆくへ無み隠こもれる―の」 お‐ぬ小野ヲ‥ (怒・努・奴などの万葉仮名を「ぬ」と読んで生じた語)おの。「見はるかす―も木原も香ごもりて幸ふごとし」(茂吉)→ぬ(野) お‐ぬし御主】 〔代〕 (二人称。同輩以下に用いる)おまえ。そなた。狂言、末広がり「その末広がりを―は見たことがあるか」。〈日葡辞書〉 お‐ぬる御温】 (女房詞)発熱。 お‐ね尾根ヲ‥ 谷と谷との間の山地突起部の連続。山の峰つづき。山の稜線。峰。「―伝い」 オネーギンOnegin⇒エヴゲニー=オネーギン お‐ねえさん御姉さん】 「ねえさん」の丁寧語。 オネゲルArthur Honegger】 フランス生れのスイスの作曲家。「六人組」の一人。映画音楽やラジオ音楽でも活躍。交響曲のほか、劇的オラトリオ「ダヴィデ王」「火刑台上のジャンヌ=ダルク」など。(1892〜1955) お‐ねこ雄猫・男猫ヲ‥ おすの猫。 お‐ねじ雄螺子ヲネヂ 丸棒の外側に螺旋らせん状の溝を刻んだねじ。↔めねじ。 ⇒おねじ‐きり【雄螺子切】 おねじ‐きり雄螺子切ヲネヂ‥ (→)ダイス1に同じ。 ⇒お‐ねじ【雄螺子】 お‐ねしょ (幼児語)寝小便。夜尿。 お‐ねつお熱】 (主に女学生が用いた語)特定の異性やスターなどに愛着して熱中すること。のぼせること。「今、あたし、あの人に―なの」 お‐ねつ悪熱ヲ‥ 悪寒おかんの後に発する熱。 お‐ねば御粘】 (女性語) ①水を多くして炊いた飯から取ったねばねばした汁。にぬき。 ②煮え立って釜の外にあふれ出る飯のねばねばした汁。 お‐ねば御根葉・大根葉】 菜や大根の双葉の大きくなったもの。間引き菜。浄瑠璃、心中宵庚申「夕飯の―きざめ」 お‐ねむ御睡】 (幼児語)ねむいこと。 お‐ねり御煉】 穀粉に熱湯をそそいで煉った食品。煉りっぽ。 お‐ねり御邌・御練】 ①大名行列や祭礼の行列などが、ゆるゆる歩くこと。 ②寺院で法会のとき行う行道ぎょうどうおねんぶり (→)「ねむりながし(眠り流し)」に同じ。 おの】 [一]〔名〕 その人自身。自分。おのれ。万葉集5「―が身しいたはしければ」 [二]〔代〕 ①(一人称)われ。あれ。おのれ。 ②(二人称。相手をののしっていう)きさま。宇治拾遺物語9「―、後に会はざらんやは」 おのヲノ 木を伐りまたは割るのに用いる道具。楔くさび形の堅牢な鉄の刃に堅い木の柄をつけたもの。よき。狭刃せば。今昔物語集6「―を以て裂き砕けるが如し」 斧 提供:竹中大工道具館 ⇒斧の柄朽つ お‐の小野ヲ‥ (オは接頭語)野。野原。古事記「相模さがむの―に」 おの小野ヲ‥ ①京都市山科区小野。真言宗小野流の本山、小野門跡すなわち随心院があり、小野小町の伝説に富む。 ②山城国愛宕おたぎ郡八瀬村・大原村(京都市左京区)にあった郷。古代、小野朝臣の領邑りょうゆう。 ③滋賀県彦根市の町。古代の犬上鳥籠とこ駅の地ともいう。 ④兵庫県の市。もと一柳氏1万石の陣屋があった。算盤・刃物を産する。人口5万。 おの小野ヲ‥ 姓氏の一つ。古代の豪族。姓は臣。八色姓やくさのかばねで朝臣。近江国滋賀郡小野村より起こると伝え、山城国愛宕郡小野郷などに勢力をもつ。 ⇒おの‐あずさ【小野梓】 ⇒おの‐がどう【小野鵞堂】 ⇒おの‐こざん【小野湖山】 ⇒おの‐ただあき【小野忠明】 ⇒おの‐ただしげ【小野忠重】 ⇒おの‐ちっきょう【小野竹喬】 ⇒おの‐とおざぶろう【小野十三郎】 ⇒おの‐の‐いもこ【小野妹子】 ⇒おの‐の‐おつう【小野お通】 ⇒おの‐の‐おゆ【小野老】 ⇒おの‐の‐こうたいこう【小野皇太后】 ⇒おの‐の‐こまち【小野小町】 ⇒おの‐の‐たかむら【小野篁】 ⇒おの‐の‐とうふう【小野道風】 ⇒おの‐の‐よしふる【小野好古】 ⇒おの‐らんざん【小野蘭山】 おの 〔感〕 驚き怪しむ時に発する語。〈新撰字鏡2おのあし‐るい斧足類ヲノ‥ (→)二枚貝類に同じ。 おの‐あずさ小野梓ヲ‥アヅサ 明治期の政治家・政治学者。土佐出身。大隈重信をたすけ、立憲改進党結成・東京専門学校設立に参加。自由主義的啓蒙家としてもすぐれる。著「国憲汎論」など。(1852〜1886) ⇒おの【小野】 おの‐いし斧石ヲノ‥ カルシウム・鉄・マンガン・マグネシウムなどを含むホウ素ケイ酸塩鉱物。斧の刃の形に似る。ふせき。 お‐の‐え尾上ヲノヘ (「峰の上」の意)山の峰つづきの高所。 おのえ尾上ヲノヘ ①兵庫県加古川市の加古川河口東岸の地名。(歌枕)→尾上の松。 ②「加賀見山旧錦絵かがみやまこきょうのにしきえ」中の人物。 →文献資料[加賀見山旧錦絵(草履打の段)] ⇒おのえ‐いだはち【尾上伊太八】 ⇒おのえ‐の‐まつ【尾上の松】 おのえ尾上ヲノヘ 姓氏の一つ。 ⇒おのえ‐きくごろう【尾上菊五郎】 ⇒おのえきくごろう‐げきだん【尾上菊五郎劇団】 ⇒おのえ‐さいしゅう【尾上柴舟】 ⇒おのえ‐しょうろく【尾上松緑】 ⇒おのえ‐ばいこう【尾上梅幸】 ⇒おのえ‐まつすけ【尾上松助】 ⇒おのえ‐まつのすけ【尾上松之助】 おのえ‐いだはち尾上伊太八ヲノヘ‥ 新内。「伊太八」とも。本名題「帰咲名残命毛かえりざきなごりのいのちげ」。初世鶴賀若狭掾作詞・作曲。原田伊太八なる武士と吉原の遊女尾上の心中未遂事件を題材としたもの。 ⇒おのえ【尾上】 おのえ‐きくごろう尾上菊五郎ヲノヘ‥ラウ 歌舞伎俳優。屋号、音羽屋。 ①(初代)京都の人。初め若衆方。のち女形から立役に転じ、三都の劇場に名声を博した。(1717〜1783) ②(3代)江戸の人。初代の高弟尾上松緑の養子。怪談狂言で名を挙げた化政期の名優。(1784〜1849) ③(5代)本名、寺島清。3代の孫。13代市村羽左衛門が1868年(明治1)襲名。世話物に長じ、9代市川団十郎と並称。(1844〜1903) ④(6代)本名、寺島幸三。5代の長男。初め丑之助。1903年(明治36)襲名。中村吉右衛門と菊吉時代を形成した昭和の名優。舞踊と世話物を得意とした。日本俳優学校を創立。文化勲章。(1885〜1949) ⇒おのえ【尾上】 おのえきくごろう‐げきだん尾上菊五郎劇団ヲノヘ‥ラウ‥ 6代尾上菊五郎の死を機に7代梅幸・2代松緑らが尾上菊五郎一座を改組した劇団。「源氏物語」の舞台のほか、新作歌舞伎や河竹黙阿弥ものを通し上演。 ⇒おのえ【尾上】 おのえ‐さいしゅう尾上柴舟ヲノヘ‥シウ 歌人・書家・国文学者。名は八郎。岡山県生れ。東京女高師教授。落合直文の門人。のち自然主義の影響を受けた新風を樹立。歌集「静夜」「永日」など。書は仮名書きをよくし、「平安朝時代の草仮名の研究」の著がある。(1876〜1957) 尾上柴舟 撮影:田沼武能 ⇒おのえ【尾上】 おのえ‐しょうろく尾上松緑ヲノヘ‥ (2代)歌舞伎俳優。本名、藤間豊。7代松本幸四郎の3男。1935年松緑襲名。6代菊五郎の芸風を継承。文化勲章。(1913〜1989) ⇒おのえ【尾上】 おのえ‐の‐まつ尾上の松ヲノヘ‥ 兵庫県加古川市尾上神社の境内にある天然記念物の松。赤松と黒松が合着。幹は赤松、枝は黒松に似る。→相生あいおいの松 ⇒おのえ【尾上】 おのえ‐ばいこう尾上梅幸ヲノヘ‥カウ 歌舞伎俳優。 ①(6代)本名、寺島栄之助。5代尾上菊五郎の養子。名女形として15代市村羽左衛門とのコンビで一世を風靡。(1870〜1934) ②(7代)本名、寺島誠三。6代尾上菊五郎の養子。1947年梅幸襲名。女形・二枚目役を得意とした。(1915〜1995) ⇒おのえ【尾上】 おのえ‐まつすけ尾上松助ヲノヘ‥ 歌舞伎俳優(初代は文化頃)。4代は市村家橘(後の5代尾上菊五郎)の門に入り、1882年(明治15)松助襲名。近代脇役の名優。(1843〜1928) ⇒おのえ【尾上】 おのえ‐まつのすけ尾上松之助ヲノヘ‥ 映画俳優。本名、中村鶴三。岡山生れ。初期剣劇忍術映画のスター。「目玉の松ちゃん」と愛称。(1875〜1926) ⇒おのえ【尾上】 おの‐おの各・各々】 [一]〔名・副〕 多くの人や物の一つ一つ。めいめい。それぞれ。各自。「―意見を述べる」 [二]〔代〕 (二人称。多人数をさす)みなさん。おのおのがた。平家物語3「是御覧ぜよ、―」 ⇒おのおの‐がた【各々方】 おのおの‐がた各々方】 〔代〕 (二人称)みなさんがた。(江戸時代の武士ことば) ⇒おの‐おの【各・各々】 おの‐おれ斧折れヲノヲレ (樹が堅いからいう)カバノキ科の落葉高木。寒地に生える。5月頃黄褐色の花穂をつける。材は堅く建築・細工などに用い、また良質の炭を作る。オンノレ。ミネバリ。アズサ。 ⇒おのおれ‐かんば【斧折れ樺】 おのおれ‐かんば斧折れ樺ヲノヲレ‥ オノオレの別称。 ⇒おの‐おれ【斧折れ】 おの‐が己が】 ①(主格として)自分が。私が。 ②(連体格として)自分の。私の。 ⇒おのが‐いろいろ【己が色色】 ⇒おのが‐さまざま【己が様様】 ⇒おのが‐じし【己がじし】 ⇒おのが‐しなじな【己が品品】 ⇒おのが‐ちりぢり【己が散り散り】 ⇒おのが‐でに【己がでに】 ⇒おのが‐どち【己がどち】 ⇒おのが‐むきむき【己が向き向き】 ⇒おのが‐よよ【己が世世】 おのが‐いろいろ己が色色】 それぞれ異なったさま。おもいおもい。続古今和歌集釈教「雲しきてふる春雨はわかねども秋の垣根は―」 ⇒おの‐が【己が】 おのが‐さまざま己が様様(→)「おのがいろいろ」に同じ。伊勢物語「―年のへぬれば」 ⇒おの‐が【己が】 おのが‐じし己がじし】 めいめい。それぞれ。各自。万葉集12「―人死にすらし」。「―新しきを開かんと思へるぞ、若き人のつとめなる」(藤村) ⇒おの‐が【己が】 おのが‐しなじな己が品品(→)「おのがいろいろ」に同じ。 ⇒おの‐が【己が】 おのが‐ちりぢり己が散り散り】 めいめいばらばら。古今和歌集雑体「秋の紅葉と人々は―わかれなば」 ⇒おの‐が【己が】 おのが‐でに己がでに】 自分で。みずから。 ⇒おの‐が【己が】 おの‐がどう小野鵞堂ヲ‥ダウ 書家。名は鐧之助かんのすけ。藤枝の人。東宮職御用掛・女子学習院教授。御家流から新たに鵞堂流を起こし、仮名書きを得意とした。(1862〜1922) ⇒おの【小野】 おのが‐どち己がどち】 自分たち同士。各自お互いに。源氏物語少女「更に思ひ寄らざりけることと―嘆く」 ⇒おの‐が【己が】 お‐の‐かみ男神ヲ‥ ①男性神。 ②男神である山。 おのが‐むきむき己が向き向き】 めいめいの心の向いた方。おもいおもい。万葉集9「はふ蔦の―天雲の別れし往けば」 ⇒おの‐が【己が】 おのが‐よよ己が世世】 (男女が)めいめい別の生活を送ること。後撰和歌集「笛竹のもとの古音ふるねはかはるとも―にはならずもあらなむ」 ⇒おの‐が【己が】 お‐の‐こ男・男の子ヲ‥ (「を(男)のこ(子)」の意、「め(女)のこ(子)」の対。平安時代以後、多くは低いものとして扱う男性にいう) ①成人の男子。男性。おとこ。万葉集20「鳥が鳴くあづま―は出で向かひかへりみせずて」 ②男の子。むすこ。源氏物語玉鬘「むすめどもも―どもも」 ③宮中の殿上に奉仕する男。枕草子9「―ども召せば蔵人忠隆・なりなか参りたれば」 ④召使の男。下男。郎党。竹取物語「家に使はるる―どものもとに」 ⑤目下めしたの男の名の下につけて呼ぶ語。徒然草「又五郎―を」 ⇒おのこ‐ご【男の子子】 ⇒おのこ‐じ‐もの【男の子じもの】 ⇒おのこ‐はらから【男同胞】 ⇒おのこ‐みこ【男御子】 ⇒おのこ‐やつこ【男の子奴】 ⇒おのこ‐やもめ【男の子鰥】 おのこ‐ご男の子子ヲ‥ ①男の子。むすこ。源氏物語玉鬘「―三人あるに」 ②男性。源氏物語少女「―にはうち解くまじきものなり」 ⇒お‐の‐こ【男・男の子】 おの‐ごこう小野御幸ヲ‥カウ 白河院が雪の朝、洛北小野に住む皇太后歓子を訪れた時、随身が急ぎこれを皇太后に知らせたところ「雪を見るのに内にはお入りになるまい」と庭上のしつらいを美しくととのえて迎えたので、特に叡感あったという風流話。雪見御幸。古今著聞集・十訓抄・今鏡所見。これを描いたのが鎌倉末の「雪見御幸絵巻」。→小野おのの皇太后 おの‐こざん小野湖山ヲ‥ 幕末・明治の漢詩人。本姓は横山。近江国生れ。梁川星巌やながわせいがんの玉池吟社に参加、後に三河吉田藩儒者。安政の大獄に連座。維新後、上京、詩文で一家をなす。詩集「湖山楼詩鈔」など。(1814〜1910) ⇒おの【小野】 おのこ‐じ‐もの男の子じものヲ‥ (→)「おとこじもの」に同じ。 ⇒お‐の‐こ【男・男の子】 おのこ‐はらから男同胞ヲ‥ 男のきょうだい。兄。また、弟。源氏物語少女「―とて近くも寄せ侍らねば」 ⇒お‐の‐こ【男・男の子】 おのこ‐みこ男御子ヲ‥ 男の御子。皇子。源氏物語桐壺「玉の―さへ生れ給ひぬ」 ⇒お‐の‐こ【男・男の子】 おのこ‐やつこ男の子奴ヲ‥ 男の奴隷。 ⇒お‐の‐こ【男・男の子】 おのこ‐やもめ男の子鰥ヲ‥ おとこやもめ。〈類聚名義抄〉 ⇒お‐の‐こ【男・男の子】 おのころ‐じま磤馭慮島】 日本神話で、伊弉諾いざなぎ・伊弉冉いざなみ二尊が天の浮橋に立って、天瓊矛あまのぬほこで滄海を探って引き上げた時、矛先からしたたり落ちる潮の凝って成った島。転じて、日本の国を指す。 おのさと‐としのぶオノサト‐トシノブヲ‥ 画家・版画家。本名、小野里利信。長野県生れ。キュビスム・構成主義を経て、方形を単位とするモザイク状の画面に円形が現れ出る独特の抽象様式を確立。(1912〜1986) おの‐さま己様】 〔代〕 (二人称)あなた。そなた。おまえさま。おのさん。浄瑠璃、卯月潤色「いやわれよりも―の」 お‐のし御主】 〔代〕 「おぬし」の転。 おの‐ず‐から自ずからオノヅカラ 〔名・副〕 (「己おのつ柄から」の意。「から」はそれ自身の在り方の意) ①もとからもっているもの。ありのままのもの。土佐日記「この言葉の歌のやうなるは、楫取かじとりの―の言葉なり」 ②もとからもっているものの(在り方の)ままに。ひとりでに。自然に。おのずと。万葉集13「山の辺の五十師いしの御井は―成れる錦を」。「事は―明らかになる」 ③(そうあっても不自然ではないと考えられる範囲の可能性を認めて) ㋐もしかして。新古今和歌集「―いはぬを慕ふ人やあると」 ㋑たまたま。偶然に。枕草子8「―端つかた局などにゐたらむ時も言へかし」 おの‐ず‐と自ずとオノヅト 〔副〕 ひとりでに。自然に。おのずから。「年をとれば―分かってくる」 おのだ小野田ヲ‥ 山口県山陽小野田市の地名。明治中期以来、セメント・化学工業が盛ん。 おの‐ただあき小野忠明ヲ‥ 江戸初期の剣客。通称、次郎右衛門。前名、神子上みこがみ典膳。安房の人。伊東一刀斎に入門、秘伝を伝授され、徳川秀忠に仕える。小野派一刀流の祖。(1565〜1628) ⇒おの【小野】 おの‐ただしげ小野忠重ヲ‥ 版画家・版画史研究者。東京生れ。1932年、新版画集団を結成。民衆派の版画家として知られ、洋風画研究にも携わる。作「工場街」、著「版画の歴史」「江戸の洋画家」。(1909〜1990) ⇒おの【小野】 おの‐ちっきょう小野竹喬ヲ‥チクケウ 日本画家。名は英吉。岡山県生れ。京都市立絵画専門学校卒。土田麦僊ばくせんらと国画創作協会を創立。文化勲章。(1889〜1979) ⇒おの【小野】 おのづか小野塚ヲ‥ 姓氏の一つ。 ⇒おのづか‐きへいじ【小野塚喜平次】 おのづか‐きへいじ小野塚喜平次ヲ‥ 政治学者。長岡生れ。東大教授。東大総長。近代的政治学を開拓。対露強硬論を主張。主著「政治学大綱」。(1870〜1944) ⇒おのづか【小野塚】 おの‐づくり斧旁ヲノ‥ 漢字の旁つくりの一つ。「斯」「新」などの旁の「斤」の称。 おの‐づま己妻・己夫】 自分の妻。また、自分の夫。万葉集14「―を人の里に置き」 おのでら小野寺ヲ‥ 姓氏の一つ。 ⇒おのでら‐じゅうない【小野寺十内】 おのでら‐じゅうない小野寺十内ヲ‥ジフ‥ 赤穂義士の一人。名は秀和。浅野家の京都留守居。伊藤仁斎に経書を学び、和歌をよくした。(1643〜1703) ⇒おのでら【小野寺】 おの‐と斧音ヲノ‥ 斧の音。万葉集14「打つや―の」 おの‐とおざぶろう小野十三郎ヲ‥トヲ‥ラウ 詩人。本名、藤三郎。大阪生れ。短歌的抒情を否定し、工業に蝕まれる風景を抑制的に唱って批判をこめる。大阪文学学校校長。詩集「大阪」「重油富士」など。(1903〜1996) 小野十三郎 撮影:田村 茂 ⇒おの【小野】 おの‐とも‐おの‐や (オノは感動詞)何と驚いたことに。おやおやまあ。万葉集18「針袋取り上げ前に置き反さへば―裏も継ぎたり」 おの‐の‐いもこ小野妹子ヲ‥ 飛鳥時代の官人。遣隋使となり607年隋に渡り、翌年隋使の裴世清はいせいせいとともに帰国。同年隋使・留学僧らとともに再び隋に赴く。隋では蘇因高そいんこうと称した。609年帰国。墓誌の出土した毛人えみしの父。生没年未詳。 →資料:『隋書倭国伝』 ⇒おの【小野】

き【鬼】🔗🔉

】 ①死人のたましい。亡魂。 ②〔天〕二十八宿の一つ。鬼宿。たまほめぼし。

きいち‐ほうげん【鬼一法眼】‥ホフ‥🔗🔉

きいち‐ほうげん鬼一法眼‥ホフ‥ 伝説上の人物。京都一条堀川に住んだ陰陽師で文武の達人とされ、世に京流の元祖とし、また、堀川流という。源義経がその娘と通じて伝家の兵書「六韜三略りくとうさんりゃく」を盗み学んだというので有名。「おにいちほうげん」とも。 ⇒きいちほうげん‐さんりゃくのまき【鬼一法眼三略巻】

きいちほうげん‐さんりゃくのまき【鬼一法眼三略巻】‥ホフ‥🔗🔉

きいちほうげん‐さんりゃくのまき鬼一法眼三略巻‥ホフ‥ 浄瑠璃。文耕堂・長谷川千四合作の時代物。1731年(享保16)初演。「義経記」中の鬼一法眼と能の「湛海」などによって脚色。3段目の「菊畑」、4段目の桧垣茶屋から大蔵卿館、5段目の五条橋などが有名。後に歌舞伎化。 ⇒きいち‐ほうげん【鬼一法眼】

きかい‐が‐しま【鬼界ヶ島】🔗🔉

きかい‐が‐しま鬼界ヶ島】 ①九州南方の諸島の古称。罪人を島流しにした。平家物語(長門本)では、今の薩南諸島から沖縄まで12島。一説に鹿児島県大隅諸島の硫黄島を指し、能楽「俊寛」はこれに従う。 ②能楽「俊寛」を喜多流でいう称。 ③浄瑠璃「平家女護島へいけにょごのしま」2段目の通称。 ④鹿児島県奄美諸島、奄美大島の東方にある島。喜界島。

き‐き【鬼気】🔗🔉

き‐き鬼気】 ぞっとするような恐ろしいけはい。「―迫る情景」

き‐ぎょう【鬼形】‥ギヤウ🔗🔉

き‐ぎょう鬼形‥ギヤウ 鬼のすがた。

き‐さい【鬼才】🔗🔉

き‐さい鬼才】 人間のものとは思われないほどすぐれた才能。また、その才能を持った人。「一代の―」

きしぼ‐じん【鬼子母神】🔗🔉

きしぼ‐じん鬼子母神⇒きしもじん。浮世草子、新色五巻書「不思議や―十羅刹女かたちを現はし給ひ」

きしも【鬼子母】🔗🔉

きしも鬼子母】 (キシボとも)鬼子母神きしもじん⇒きしも‐じん【鬼子母神】

きしも‐じん【鬼子母神】🔗🔉

きしも‐じん鬼子母神】 (キシボジンとも)(梵語Hārītī 訶梨帝)王舎城の夜叉やしゃ神の娘。千人(万人とも)の子を生んだが、他人の子を奪って食したので、仏は彼女の最愛の末子を隠して戒めた。以後、仏法の護法神となり、子宝・安産・育児などの祈願を叶えるという。また、法華経を受持する者を守護するともいう。像容に、1児を懐にし吉祥果(ざくろ)を持つ天女形と、忿怒相の鬼形とがある。歓喜母。訶梨帝母かりていも。誹風柳多留24「―などを売るのはやすいやつ」 鬼子母神 ⇒きしも【鬼子母】

しこ【醜・鬼】🔗🔉

しこ醜・鬼】 ①強く頑丈なこと。古事記「大国主神。亦の名は…葦原―男神」 ②頑迷なこと。醜悪なこと。憎みののしったり卑下したりする場合に用いる。万葉集20「―の御楯みたて

[漢]鬼🔗🔉

 字形  筆順 〔鬼部0画/10画/常用/2120・3534〕 〔音〕(呉)(漢) 〔訓〕おに [意味] ①死者のたましい。祖先の霊。「鬼籍・鬼哭きこく・幽鬼」 ②おに。 ㋐人に災難をもたらす悪神。「鬼門・鬼気・悪鬼・疑心暗鬼」 ㋑力が強く恐ろしい容貌をした怪物。「鬼畜・鬼面・債鬼・吸血鬼・百鬼夜行」 ③人間わざをこえたすぐれたはたらき・力。「鬼才・神出鬼没」 ▷字訓「おに」は、「隠」(=形を表さないもの)の字音「オン」の転という。 [解字] 古代人が想像した頭の大きい亡霊の形を描いた象形文字。 [下ツキ 悪鬼・疫鬼・餓鬼・債鬼・邪鬼・殺鬼・点鬼簿・百鬼夜行・幽鬼・厲鬼・癘鬼 [難読] 鬼灯ほおずき

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