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いお【魚】イヲ🔗⭐🔉
いお【魚】イヲ
うお。源氏物語帚木「荒海のいかれる―の」
い‐しる【魚汁】🔗⭐🔉
い‐しる【魚汁】
石川県能登特産の魚醤油うおじょうゆ。魚(イワシやサバ)またはイカを塩漬けし、発酵させて作る。よしる。いしり。よしり。
いろ‐み【色見】🔗⭐🔉
いろ‐み【色見】
①(「魚見」とも書く。「いろ」は「うを」の方言)魚の群れて来るのを見張ること。また、その人。うおみ。
②窯かまの中の陶磁器の焼き加減をみるための試験標本。焼成品と同質の材料で、ゼーゲル錐すいの一種。
うお【魚】ウヲ🔗⭐🔉
うお【魚】ウヲ
(古くはイヲとも)魚類の総称。さかな。継体紀「水下みなしたふ―も上に出て嘆く」→魚類
⇒魚心あれば水心あり
⇒魚と水
⇒魚の釜中に遊ぶが如し
⇒魚の水に離れたよう
⇒魚の水を得たるが如し
⇒魚の目に水見えず
⇒魚は江湖に相忘る
⇒魚は鯛
⇒魚氷に上る
⇒魚を得て筌を忘る
うお‐いちば【魚市場】ウヲ‥🔗⭐🔉
うお‐いちば【魚市場】ウヲ‥
魚介類を専門に取引する市場。鎌倉時代に成立、江戸時代に発達。雑魚場ざこば。うおいち。
うお‐がし【魚河岸】ウヲ‥🔗⭐🔉
うお‐がし【魚河岸】ウヲ‥
(魚市場のある河岸かしの意)
①東京都中央卸売市場本場魚類部の通称。1923年(大正12)までは日本橋に、今は中央区築地にある。かし。田山花袋、東京の三十年「例の―の白壁が晴れた碧あおい空に浮き出して並んでゐて」
②一般に、魚市場のこと。
うお‐きり【魚断】ウヲ‥🔗⭐🔉
うお‐きり【魚断】ウヲ‥
渓流で魚がさかのぼれないほど流れの激しいところ。鮎返し。
うお‐ぐし【魚串】ウヲ‥🔗⭐🔉
うお‐ぐし【魚串】ウヲ‥
魚を焼く時に刺して用いる串。竹・真鍮しんちゅう・鉄などで作る。
うお‐ごころ【魚心】ウヲ‥🔗⭐🔉
うお‐ごころ【魚心】ウヲ‥
「魚心あれば水心あり」の略。人情本、軒並娘八丈「水心で借した金、催促せぬは何と―ぢやあるまいか」
⇒魚心あれば水心
○魚心あれば水心うおごころあればみずごころ
(魚に心あれば、水にもそれに応ずる心があるの意。もと「魚、心あれば、水、心あり」の形だったもの)相手が好意を持てば、こちらもそれに応ずる用意があることにいう。
⇒うお‐ごころ【魚心】
○魚心あれば水心ありうおこころあればみずこころあり
⇒うおごころ(成句)
⇒うお【魚】
○魚心あれば水心うおごころあればみずごころ🔗⭐🔉
○魚心あれば水心うおごころあればみずごころ
(魚に心あれば、水にもそれに応ずる心があるの意。もと「魚、心あれば、水、心あり」の形だったもの)相手が好意を持てば、こちらもそれに応ずる用意があることにいう。
⇒うお‐ごころ【魚心】
○魚心あれば水心ありうおこころあればみずこころあり🔗⭐🔉
○魚心あれば水心ありうおこころあればみずこころあり
⇒うおごころ(成句)
⇒うお【魚】
うお‐ざ【魚座】ウヲ‥
①中世、魚商人が結成した同業組合。
②(Pisces ラテン)黄道上の第1星座。春分点を含む。水瓶座の東、牡羊座の西にある。晩秋の夕暮に南中。
魚座
うおじま‐どき【魚島時】ウヲ‥
瀬戸内海で鯛が多くとれ、大阪で安くうまい鯛が食べられる、陰暦3月から4月にかけての時期。うおじま。〈[季]春〉。日本永代蔵2「―に限らず、生船の鯛をいづくまでも無事に着けやうあり」
うお‐じょうゆ【魚醤油】ウヲジヤウ‥
魚介類を塩漬けにして発酵・熟成させて出てくる汁を漉して作った調味料。いかなご醤油・いわし醤油の類。秋田の「しょっつる」はその一つ。魚醤ぎょしょう。
うお‐じらみ【魚蝨】ウヲ‥
(→)「ちょう(金魚蝨)」に同じ。
うお‐すき【魚鋤】ウヲ‥
鍋料理の一つ。魚介類と野菜をすきやき風に煮ながら食べる。沖すき。
ヴォストーク【Vostok ロシア】
(東の意)1961年、世界最初の打上げに成功した、ソ連の有人人工衛星の名。→ガガーリン
うおぜっきょう【魚説経】ウヲ‥キヤウ
(→)「魚説法」に同じ。
うおぜっぽう【魚説法】ウヲ‥ポフ
狂言。住持の不在で、新発意しんぼちが説法に赴くが、経を知らないので、魚尽しの説法をし、施主になまぐさいと怒られる。魚説経。
うお‐たか【魚鷹】ウヲ‥
(好んで魚を捕らえて食うからいう)ミサゴの別称。
うお‐だな【魚店】ウヲ‥
さかなや。うおのたな。
うおづ【魚津】ウヲ‥
富山県北東部の市。富山湾に臨み、漁業が盛ん。県北東部の商工業・交通の中心地。蜃気楼の奇観や魚津埋没林は有名。人口4万6千。
ウォツカ【vodka ロシア】
ロシア原産の蒸留酒。ライ麦その他から製し、白樺の炭を用いて濾過する。無色・無味・無臭で、アルコール分40パーセント以上。ウォトカ。ウォッカ。
うおつき‐りん【魚付林】ウヲ‥
魚類を集め、またその繁殖・保護をはかる目的で設けた海岸林。森林が魚類の好む暗所をつくり、土砂の流入を抑えることから、漁場の保全に役立つ。
ウォッシャブル【washable】
色落ちや縮みを起こさずに水で洗えること。また、そのような衣類。
ウォッシュ‐アンド‐ウェア【wash-and-wear】
洗濯したあと、アイロンをかけないで着られるように加工した衣類。
ウォッチ【watch】
携帯用の時計。懐中時計・腕時計など。→クロック
ウォッチャー【watcher】
自然の動植物や社会現象を継続的に観察する人。「流行語‐―」
ウォッチング【watching】
観察すること。「バード‐―」
うお‐つり【魚釣り】ウヲ‥
さかなつり。
ウォトカ
⇒ウォツカ

うお‐ざ【魚座】ウヲ‥🔗⭐🔉
うお‐ざ【魚座】ウヲ‥
①中世、魚商人が結成した同業組合。
②(Pisces ラテン)黄道上の第1星座。春分点を含む。水瓶座の東、牡羊座の西にある。晩秋の夕暮に南中。
魚座

うお‐じょうゆ【魚醤油】ウヲジヤウ‥🔗⭐🔉
うお‐じょうゆ【魚醤油】ウヲジヤウ‥
魚介類を塩漬けにして発酵・熟成させて出てくる汁を漉して作った調味料。いかなご醤油・いわし醤油の類。秋田の「しょっつる」はその一つ。魚醤ぎょしょう。
うお‐すき【魚鋤】ウヲ‥🔗⭐🔉
うお‐すき【魚鋤】ウヲ‥
鍋料理の一つ。魚介類と野菜をすきやき風に煮ながら食べる。沖すき。
うおぜっきょう【魚説経】ウヲ‥キヤウ🔗⭐🔉
うおぜっきょう【魚説経】ウヲ‥キヤウ
(→)「魚説法」に同じ。
うおぜっぽう【魚説法】ウヲ‥ポフ🔗⭐🔉
うおぜっぽう【魚説法】ウヲ‥ポフ
狂言。住持の不在で、新発意しんぼちが説法に赴くが、経を知らないので、魚尽しの説法をし、施主になまぐさいと怒られる。魚説経。
うお‐たか【魚鷹】ウヲ‥🔗⭐🔉
うお‐たか【魚鷹】ウヲ‥
(好んで魚を捕らえて食うからいう)ミサゴの別称。
うおづ【魚津】ウヲ‥🔗⭐🔉
うおづ【魚津】ウヲ‥
富山県北東部の市。富山湾に臨み、漁業が盛ん。県北東部の商工業・交通の中心地。蜃気楼の奇観や魚津埋没林は有名。人口4万6千。
○魚と水うおとみず🔗⭐🔉
○魚と水うおとみず
互いに相手を欠くことのできない密接な間柄にたとえていう。水魚の交わり。
⇒うお【魚】
うお‐に【魚荷】ウヲ‥
「魚荷持ち」の略。近世、堺や大坂から京都へ魚介類の荷を運んだ人夫。手紙などもことづかったので魚荷飛脚ともいった。好色一代女3「此の文の届け賃、此方にて十文、―に相渡し申候」
うおぬま【魚沼】ウヲ‥
新潟県南東部の市。コシヒカリの産地。スキー場・温泉も多い。人口4万4千。
うお‐の‐たな【魚の棚】ウヲ‥
魚を売買する市。また、魚屋。狂言、鴈盗人「―の角から二軒目」
うお‐の‐ふえ【鰾】ウヲ‥
(→)「うきぶくろ」2に同じ。
うお‐に【魚荷】ウヲ‥🔗⭐🔉
うお‐に【魚荷】ウヲ‥
「魚荷持ち」の略。近世、堺や大坂から京都へ魚介類の荷を運んだ人夫。手紙などもことづかったので魚荷飛脚ともいった。好色一代女3「此の文の届け賃、此方にて十文、―に相渡し申候」
うおぬま【魚沼】ウヲ‥🔗⭐🔉
うおぬま【魚沼】ウヲ‥
新潟県南東部の市。コシヒカリの産地。スキー場・温泉も多い。人口4万4千。
うお‐の‐たな【魚の棚】ウヲ‥🔗⭐🔉
うお‐の‐たな【魚の棚】ウヲ‥
魚を売買する市。また、魚屋。狂言、鴈盗人「―の角から二軒目」
○魚の釜中に遊ぶが如しうおのふちゅうにあそぶがごとし🔗⭐🔉
○魚の釜中に遊ぶが如しうおのふちゅうにあそぶがごとし
[後漢書張綱伝]滅亡の近いことを知らないでのんきに暮らしていることにいう。
⇒うお【魚】
○魚の水に離れたよううおのみずにはなれたよう🔗⭐🔉
○魚の水に離れたよううおのみずにはなれたよう
唯一のたよりを失ってどうにも仕様のないさま。
⇒うお【魚】
○魚の水を得たるが如しうおのみずをえたるがごとし🔗⭐🔉
○魚の水を得たるが如しうおのみずをえたるがごとし
なくてはならぬものに巡り会えたさま。また、活躍にふさわしい時機を得て生き生きしているさま。水を得たうおのよう。
⇒うお【魚】
うお‐の‐め【魚の目】ウヲ‥
足のうらなどの表皮の角質層の一部が肥厚増殖して真皮内に深く入り込んだもの。豆大で、黄白色の円形。圧迫すると痛みを覚える。鶏眼けいがん。
うお‐の‐め【魚の目】ウヲ‥🔗⭐🔉
うお‐の‐め【魚の目】ウヲ‥
足のうらなどの表皮の角質層の一部が肥厚増殖して真皮内に深く入り込んだもの。豆大で、黄白色の円形。圧迫すると痛みを覚える。鶏眼けいがん。
○魚の目に水見えずうおのめにみずみえず
[埤雅釈魚、竜「竜に石見えず、人に風見えず、魚に水見えず、鬼に地見えず」]あまり身近すぎて、わが身に関する事はかえって気づかぬことにいう。
⇒うお【魚】
○魚は江湖に相忘るうおはこうこにあいわする
[荘子大宗師]「人は道術に相忘る」と対句をなし、魚が湖や川で、水の存在を忘れてのびのびとくらすように、大道を知る人は、小さな仁義を忘れて悠々と生きることにたとえる。
⇒うお【魚】
○魚は鯛うおはたい
魚類中、一番味のよいのは鯛であるように、その類の中で最もすぐれているものの意。尤之双紙もっとものそうし「人は武士柱は桧―小袖は紅梅花は三吉野」
⇒うお【魚】
○魚の目に水見えずうおのめにみずみえず🔗⭐🔉
○魚の目に水見えずうおのめにみずみえず
[埤雅釈魚、竜「竜に石見えず、人に風見えず、魚に水見えず、鬼に地見えず」]あまり身近すぎて、わが身に関する事はかえって気づかぬことにいう。
⇒うお【魚】
○魚は江湖に相忘るうおはこうこにあいわする🔗⭐🔉
○魚は江湖に相忘るうおはこうこにあいわする
[荘子大宗師]「人は道術に相忘る」と対句をなし、魚が湖や川で、水の存在を忘れてのびのびとくらすように、大道を知る人は、小さな仁義を忘れて悠々と生きることにたとえる。
⇒うお【魚】
○魚は鯛うおはたい🔗⭐🔉
○魚は鯛うおはたい
魚類中、一番味のよいのは鯛であるように、その類の中で最もすぐれているものの意。尤之双紙もっとものそうし「人は武士柱は桧―小袖は紅梅花は三吉野」
⇒うお【魚】
うお‐びしお【魚醤】ウヲビシホ
魚肉をしおからに作ったもの。
うお‐びしお【魚醤】ウヲビシホ🔗⭐🔉
うお‐びしお【魚醤】ウヲビシホ
魚肉をしおからに作ったもの。
○魚氷に上るうおひにのぼる
[礼記月令「孟春之月…魚上氷」]七十二候の一つ。陰暦正月の第3候。〈[季]春〉
⇒うお【魚】
うお‐み【魚見】ウヲ‥🔗⭐🔉
うお‐み【魚見】ウヲ‥
魚の所在または魚の群がり来る状況を見分けること。また、その人やその場所。色見。
うお‐や【魚屋】ウヲ‥🔗⭐🔉
うお‐や【魚屋】ウヲ‥
さかなや。昨日は今日の物語「―これを聞きてこれほど多き鯛を買はずして」
○魚を得て筌を忘るうおをえてせんをわする🔗⭐🔉
○魚を得て筌を忘るうおをえてせんをわする
[荘子外物](「筌」は魚を捕る竹製の具、うえ)魚を捕ってしまうと、それに用いた道具の功を忘れる。目的を達すると、その手段は不要になり、顧みられなくなるたとえ。恩知らずのたとえ。
⇒うお【魚】
ウォン【Wŏn】
大韓民国・朝鮮民主主義人民共和国の貨幣単位。後者では1ウォンは100チョン(Chŏn)。
ウォンサン【元山】
(Wŏnsan)朝鮮民主主義人民共和国南東部、江原北道の日本海沿岸に位置する港湾都市。同道の道都。人口30万(1993)。
ウォンテッド【wanted】
お尋ね者。指名手配されている者。
ウォンバット【wombat】
フクロネズミ目(有袋類)ウォンバット科の哺乳類。頭胴長約1メートルで、尾はほとんどない。体形はコアラに似る。体色は灰色から淡黄色。オーストラリア・タスマニアの丘陵地帯に3種が生息。夜行性で、草や根を食べる。
ウォンバット
ウォンバット
提供:東京動物園協会
う‐おんびん【ウ音便】
音便の一つ。「く」「ぐ」「ひ」「び」「み」がウの音となる現象。「白く」が「白う」、「したぐつ」が「したうづ」、「戦ひて」が「戦うて」、「飛びて」が「飛うで」、「頼みたる」が「頼うだる」となる類。→音便
うか【食】
(ウケの古形)たべもの。食物。ウカノミタマ・ウカノメの形で用いる。古事記上「宇迦之御魂神うかのみたまのかみ」
う‐か【羽化】‥クワ
①昆虫の蛹さなぎが変態して成虫となること。
②中国の神仙思想で、人間に羽が生えて空を飛ぶ仙人となること。「―登仙」
う‐か【雨下】
①雨が降ること。また、雨中。
②雨のように盛んに降りそそぐこと。「弾丸―」
う‐かい【鵜飼】‥カヒ
(ウガイとも)
①夏、かがり火をたいて鮎あゆなどを寄せ、飼い馴らした鵜を使ってとる漁。岐阜県長良川のは有名。〈[季]夏〉
②1を業とする人。鵜匠うじょう。
⇒うかい‐び【鵜飼火】
⇒うかい‐ぶね【鵜飼船】
⇒うかい‐べ【鵜飼部】
うかい【鵜飼】‥カヒ
能。榎並左衛門五郎原作、世阿弥改作の鬼物。甲斐の石和川いさわがわで禁漁を犯して殺された鵜飼が、旅僧を供養した功徳で成仏する。
う‐かい【有界】
〔仏〕(有世界の略)欲界・色界・無色界の総称。迷いの世界。
う‐かい【迂回・迂廻】‥クワイ
まわり道をすること。ある所を避け、遠まわりして行くこと。「―路」
⇒うかい‐せいさん【迂回生産】
⇒うかい‐ぼうえき【迂回貿易】
うがい【嗽】ウガヒ
水などを含んで口やのどをすすぐこと。
⇒うがい‐ぐすり【嗽薬】
⇒うがい‐だらい【嗽盥】
う‐がい【有涯】
〔仏〕限りあること。転変して常住ならない世界。この世。平家物語灌頂「―は秋の月、雲に伴つて隠れ易し」
うがい‐ぐすり【嗽薬】ウガヒ‥
うがいに用いる水薬。含嗽がんそう剤。
⇒うがい【嗽】
うかい‐こつ【烏喙骨】
(→)烏口骨うこうこつに同じ。
うかい‐せいさん【迂回生産】‥クワイ‥
直接に最終生産物を生産するのでなく、そのための用具や設備をまず生産し、それを用いてより多くの最終生産物を生産すること。
⇒う‐かい【迂回・迂廻】
うがい‐だらい【嗽盥】ウガヒダラヒ
うがいをした水を受けるたらい。〈日葡辞書〉
⇒うがい【嗽】
うかい‐とっき【烏喙突起】
(→)烏口突起に同じ。→烏口骨
うかい‐び【鵜飼火】‥カヒ‥
鵜飼の時に焚くかがり火。
⇒う‐かい【鵜飼】
うかい‐ぶね【鵜飼船】‥カヒ‥
①鵜飼をする時につかう船。鵜船。
②三重県櫛田川の三角洲地帯の塩田に産した塩を、桑名・名古屋に運んだ船の名。
⇒う‐かい【鵜飼】
うかい‐べ【鵜飼部】‥カヒ‥
大和時代、鵜を使って魚を捕らえ、朝廷に貢納することを世職とした品部しなべ。大化改新後も宮内省大膳職に所属。
⇒う‐かい【鵜飼】
うかい‐ぼうえき【迂回貿易】‥クワイ‥
為替管理上の障害を避けるなどの目的で、直接目的地に送らず他国を介し取引経路を遠回りにして行う貿易。
⇒う‐かい【迂回・迂廻】
うが・う【嗽ふ・漱ふ】ウガフ
〔自四〕
うがいをする。口をすすぐ。〈類聚名義抄〉
うか‐うか
①心が落ちつかないさま。不安なさま。椿葉記「天下も静かならず、御悩もひとかたならず、世の中は―として年も暮れぬ」
②周囲に気を配らず油断のあるさま。また、しっかりした考えや計画がないさま。うっかり。狂言、釣狐「唯―と狐を釣りまして御座る」。「―だまされる」「―してはいられない」
うかうか・し
〔形シク〕
軽はずみである。軽率である。小夜の寝覚「ただ男も女も―・しからず、正直に道理を知りたらんより外は何事もいたづらごとにて侍るにや」
うかがい【伺い】ウカガヒ
①神仏に託宣を請うこと。また、目上の人に指図を求めること。特に、官公庁で上司に許可・命令を求めること。「(お)―を立てる」
②「訪問すること」「聞くこと」「問うこと」などの謙譲語。「御機嫌―」
⇒うかがい‐しょ【伺い書】
⇒うかがい‐ぼん【伺い本】
うかがい【窺い】ウカガヒ
ひそかに敵陣のようすを探ること。また、その人。
⇒うかがい‐あし【窺い足】
うかがい‐あし【窺い足】ウカガヒ‥
しのびあし。ぬきあし。
⇒うかがい【窺い】
うかがい‐しょ【伺い書】ウカガヒ‥
上司の指令を請うために出す文書。
⇒うかがい【伺い】
うかがい‐し・る【伺い知る・窺い知る】ウカガヒ‥
〔他五〕
表面に現れていない事柄についておおよその見当をつける。察知する。「外からは―・ることができない」
うかがい‐ぼん【伺い本】ウカガヒ‥
(→)上本あげほんに同じ。
⇒うかがい【伺い】
うかが・う【伺う】ウカガフ
〔他五〕
(「窺う」から)
①(神仏または目上に対して)託宣または指図などをいただきたいと申し出る。平家物語5「院宣―・はうに一日が逗留ぞあらんずる」
②「聞く」「尋ねる」「問う」の謙譲語。お尋ねする。また、目上の人の話などを聞く。拝聴する。実悟旧記「誰に問ひ申すべき由、―・ひ申しければ」。「有益なお話を―・った」
③(自動詞として)「訪問する」の謙譲語。参上する。「先生のお宅に―・う」
④(自動詞として、「御機嫌を―・う」の意から)大勢の人の相手をしてお話しする。「一席―・う」
うかが・う【窺う】ウカガフ
〔他五〕
(古くは清音)
①のぞいて様子を見る。そっと様子をさぐる。竹取物語「あぐらを結ひあげて―・はせむに」。日葡辞書「シロノヨウジンノヤウヲウカガウ」。「寝息を―・う」「鼻息を―・う」「顔色を―・う」
②ひそかにつけ入るすきをねらう。時機の到来を待ち受ける。皇極紀「社稷くにを―・ふ権はかりことをわきはさむ」。宇津保物語俊蔭「武士の寝しづまるを―・ひて」。「反撃の機を―・う」
③見て察知する。「配慮が―・われる」
④手がかりを求めて調べる。平家物語1「近く本朝を―・ふに」
⑤いちおう心得ておく。徒然草「次に弓射、馬に乗ること、六芸に出せり。必ずこれを―・ふべし」
うがき【宇垣】
姓氏の一つ。
⇒うがき‐かずしげ【宇垣一成】
うがき‐かずしげ【宇垣一成】
軍人・政治家。備前出身。陸軍大将。大正末から昭和初めに4度陸相。軍縮と軍の近代化を断行。1931年の三月事件に関わる。同年朝鮮総督。37年軍部の反対で組閣に失敗。第二次大戦後、参議院議員。(1868〜1956)
宇垣一成
撮影:石井幸之助
⇒うがき【宇垣】
う‐かく【羽客】
仙人。古今和歌集類書纂要「道士を称して―と曰ふ」→羽化登仙
う‐かく【羽翮】
(「翮」は羽の根もと)はね。つばさ。平治物語「鴻鶴雲を凌ぐに必ず―の用に由る」
う‐がく【右楽】
「右方の楽」の略。↔左楽
う‐がく【有学】
〔仏〕仏教の四果のうち最後の阿羅漢果をまだ得ていないため、更に修行を必要とする段階。↔無学
うかさ・れる【浮かされる】
〔自下一〕[文]うかさ・る(下二)
①刺激を受けて心が正常でなくなる。何かに心を奪われる。好色一代女5「人に―・れて親の日をかまはず」。「海外旅行ブームに―・れる」
②茶類を飲んで興奮し、眠れなくなる。鯛の味噌津「茶に―・れると夜寝られませぬから」
③高熱により意識が不確かになる。「熱に―・れる」
うかし【浮かし】
①浮かすこと。また、浮かすもの。汁の実など。浄瑠璃、心中宵庚申「かき立て汁に小菜の―」
②(→)「うき(浮子)」に同じ。
⇒うかし‐びょうし【浮かし拍子】
うかし‐びょうし【浮かし拍子】‥ビヤウ‥
人の心を浮き立たせる拍子。浮き拍子。うかれ拍子。
⇒うかし【浮かし】
うか‐じん【宇賀神】
(→)「うかのかみ」に同じ。
うか・す【浮かす】
〔他五〕
①浮くようにする。浮かべる。赤染衛門集「筏の形を作りて―・したりしを見て」。「池に小舟を―・す」
②浮き立たせる。ひき立てて陽気にする。狂言、宗論「これから踊り念仏を初めて、きやつを―・いてやらう」
③本来の状態から浮き上がったようにする。今昔物語集19「神拝も―・し、朔幣なども止められて」。「腰を―・して逃げ腰になる」
④やりくりして余分が出るようにする。「時間を―・す」
うか‐たま【宇迦魂・倉稲魂】
(→)「うかのみたま」に同じ。
うがち【穿ち】
(動詞ウガツの連用形から)
①普通には知られていない裏の事情をあばくこと。人情の機微など、微妙な点を巧みに言い表すこと。人情本、春色辰巳園「もとこれ―のふみならず、只人情を尽さんとて」
②新奇で、凝ったことをすること。洒落本、大通契語「これはこの里の―にて道具屋と見せて引手茶屋」
⇒うがち‐すぎ【穿ち過ぎ】
うがち‐すぎ【穿ち過ぎ】
人情の機微や物事の本質をうまくとらえているようで、実はそれが行き過ぎ、事実からはずれていること。
⇒うがち【穿ち】
う‐かつ【迂闊】‥クワツ
①回り遠くて、実情にあてはまらないこと。迂遠。
②注意の足りないこと。うっかりしているさま。「―な話だが」「―にも忘れた」「―には手を出せない」
③大まかで、気の大きいこと。〈日葡辞書〉
うが・つ【穿つ】
〔他五〕
(奈良時代には清音)
①孔をあける。穴を掘る。つきぬく。土佐日記「棹は―・つ波の上の月を」。「点滴石を―・つ」
②せんさくする。普通には知られていない所をあばく。微妙な点を言い表す。浮世床2「人情のありさまをくはしく―・ちて」。「―・ったことを言う」「―・った見方」
③凝ったことをする。洒落本、浪花今八卦「紋も模様も大きに―・ち過ぎて賤しき場もありしが」
④中に体を通す。衣服・はきものなどを身につける。「敝履へいりを―・つ」
うか‐と
〔副〕
気がつかずに。うっかりと。
うか‐とうせん【羽化登仙】‥クワ‥
中国の神仙思想で、人間に羽が生えて仙人となって天に登ること。
うかぬ‐かお【浮かぬ顔】‥カホ
心配事などがあって、晴れ晴れしない顔。
うか‐ねら・う【窺狙ふ】‥ネラフ
〔他四〕
様子をうかがいねらう。万葉集8「小牡鹿おしか履ふみ起て―・ひ」
うか‐ねらう【窺狙ふ】‥ネラフ
〔枕〕
「とみ(跡見)」にかかる。
うか‐の‐かみ【宇賀の神】
穀物の神。転じて福の神とされ、弁才天と同一視され、天女形の像が多い。また、白蛇を神として祀ったもの、狐の神とする説もある。宇賀神うかじん。→うかのみたま
うかのひとごと【宇下の人言】
(ウゲノヒトゴトとも)松平定信著。誕生から1793年(寛政5)老中職を辞するまでの自伝。書名は「定信」を分解したもの。寛政の改革研究に不可欠の史料。
→文献資料[宇下人言]
うか‐の‐みたま【宇迦御魂・倉稲魂・稲魂】
食物、殊に稲をつかさどる神。「うかたま」「うけのみたま」とも。〈神代紀上訓注〉
うか‐の‐め【稲魂女】
(「食うかの女」の意)食物の神。女神であるのでいう。〈神武紀訓注〉
うかば・れる【浮かばれる】
〔自下一〕
①死者の霊が成仏できる。「これで父も―・れるでしょう」
②(多く打消の語を伴う)苦労などが報われる。「必死に勉強したのに不合格では―・れない」
うかび‐あが・る【浮かび上がる】
〔自五〕
①底の方から浮きあがる。
②見えなかったものがおもてにあらわれる。判明する。「犯人が―・った」「対立点が―・る」
③地位や境遇が、悪い状態から脱してよくなる。「最下位から―・る」
うかび・でる【浮かび出る】
〔自下一〕
明らかでなかった物事が現れる。浮かび上がる。
うか・ぶ【浮かぶ・泛ぶ】
[一]〔自五〕
➊浮力などによって、基底から離れて位置し、漂っている。
①水面・水中・空中などにおいて沈まず均衡を保っている。古今和歌集雑「わたつみの沖つしほあひに―・ぶあわの消えぬものから」。「空に雲が―・ぶ」
②浮動して定まらない。気持などがうわついている。源氏物語帚木「女の宿世はいと―・びたるなむあはれに侍る」。源氏物語夕顔「―・びたる心のすさびに人をいたづらになしつるかごと負ひぬべきが」
③根拠がない。確かでない。源氏物語東屋「ようも案内せで、―・びたる事を伝へける」
④心がうきうきする。気が晴れ晴れする。「心配気な、―・ばない顔色」
➋奥底にあるものごとが表面に姿を現す。
①水中から水面の方へ出てくる。今昔物語集19「母は一町ばかり下りて―・び沈みして流れ下りけるに」
②表面に出てくる。外面に現れる。蜻蛉日記下「あやしうも心細う、涙―・ぶ日なり」。「おのずとほほえみが―・んだ」
③意識の表面に出てくる。思い起こされる。更級日記「これを見るよりほかの事なければ、おのづからなどは、そらにおぼえ―・ぶを」。「故郷の山河が目に―・ぶ」「アイディアが―・ぶ」
④はっきりしなかった物事がくっきりと鮮明になる。「容疑者が―・ぶ」
⑤苦境を脱する。世に出る。立身出世する。源氏物語澪標「御子どもなど、沈むやうにものし給へるを、皆―・び給ふ」
⑥亡者の霊が成仏する。山家集「―・ばん末をなほ思はなん」→うかばれる。
[二]〔他下二〕
⇒うかべる(下一)
⇒浮かぶ瀬



お【魚】ヲ🔗⭐🔉
お【魚】ヲ
「いお」「うお」の略。複合語にのみ見える。「氷ひ―」「白しろ―」
ぎょ‐えい【魚影】🔗⭐🔉
ぎょ‐えい【魚影】
水中を泳ぐ魚の姿。釣りや漁業でいう語。「―が濃い」
ぎょ‐えん【魚塩】🔗⭐🔉
ぎょ‐えん【魚塩】
海産物の総称。
ぎょ‐か【魚蝦】🔗⭐🔉
ぎょ‐か【魚蝦】
魚と蝦えび。魚類の総称。
ぎょ‐かい【魚介】🔗⭐🔉
ぎょ‐かい【魚介】
魚と貝。
⇒ぎょかい‐るい【魚介類】
ぎょかい‐るい【魚介類】🔗⭐🔉
ぎょかい‐るい【魚介類】
魚・貝など水産動物の総称。水族。魚貝類。
⇒ぎょ‐かい【魚介】
ぎょ‐かん【魚貫】‥クワン🔗⭐🔉
ぎょ‐かん【魚貫】‥クワン
魚を串くしにさしたように、多くの人々が連なって進むこと。
ぎょ‐がん【魚眼】🔗⭐🔉
ぎょがん‐しゃしん【魚眼写真】🔗⭐🔉
ぎょがん‐しゃしん【魚眼写真】
魚眼レンズを用いて広い範囲をうつした写真。水中から外を眺めると、光線の屈折のため広い視野が得られるところからいう。
⇒ぎょ‐がん【魚眼】
ぎょがん‐せき【魚眼石】🔗⭐🔉
ぎょがん‐せき【魚眼石】
カリウム・カルシウムから成るケイ酸塩鉱物。正方晶系で、多くは柱状・板状。ガラス光沢があり、無色または白、多くは透明。
⇒ぎょ‐がん【魚眼】
ぎょがん‐レンズ【魚眼レンズ】🔗⭐🔉
ぎょがん‐レンズ【魚眼レンズ】
ほぼ180度の写角をもつ特殊用途の超広角レンズ。全天の雲の分布の撮影などに用いる。
⇒ぎょ‐がん【魚眼】
ぎょ‐ぐん【魚群】🔗⭐🔉
ぎょ‐ぐん【魚群】
魚のむれ。
⇒ぎょぐん‐たんちき【魚群探知機】
ぎょぐん‐たんちき【魚群探知機】🔗⭐🔉
ぎょぐん‐たんちき【魚群探知機】
魚群探索機の一種。超音波の反射から、魚の存否・種類・密度、海底の地形などを知る装置。底引網・巻網・マグロ延縄はえなわなどで用いる。魚探。→ソナー
⇒ぎょ‐ぐん【魚群】
ぎょ‐けい【魚形】🔗⭐🔉
ぎょ‐けい【魚形】
魚の形。魚に似た形。
⇒ぎょけい‐すいらい【魚形水雷】
ぎょけい‐すいらい【魚形水雷】🔗⭐🔉
ぎょけい‐すいらい【魚形水雷】
(→)魚雷ぎょらいに同じ。
⇒ぎょ‐けい【魚形】
ぎょ‐げんき【魚玄機】🔗⭐🔉
ぎょ‐げんき【魚玄機】
晩唐の女性詩人。字は幼微・蕙蘭。長安(陝西省西安)の人。温庭筠らと詩を交換。侍女を殺害した罪で処刑された。森鴎外に小説「魚玄機」がある。(844頃〜868)
ぎょさん【魚山】🔗⭐🔉
ぎょさん【魚山】
①声明しょうみょうの起源地として伝説に残る地名。中国の山東省東阿県にある。魏の曹植がここで空中に梵天の音を聞き、その音律を模したのが声明の起源という。
②京都の大原付近をいう。この地の来迎院で僧良忍が声明を興したことによる。
③声明の譜本の意。「―蠆芥たいがい集」「―声明六巻帖」
ぎょ‐しょう【魚醤】‥シヤウ🔗⭐🔉
ぎょ‐しょう【魚醤】‥シヤウ
(→)「うおじょうゆ」に同じ。
ぎょ‐しょう【魚礁】‥セウ🔗⭐🔉
ぎょ‐しょう【魚礁】‥セウ
海底の隆起部で、水深が浅く、漁場として利用される場所。海水の循環が活発で、栄養塩類に富み、太陽光線も届くので、魚類が集まる。→人工魚礁
ぎょ‐しん【魚信】🔗⭐🔉
ぎょ‐しん【魚信】
釣で、魚が餌に触れたことが、竿や糸に伝わること。また、浮子うきに現れること。あたり。
ぎょ‐すい【魚水】🔗⭐🔉
ぎょ‐すい【魚水】
魚と水。親密な間柄にいう。水魚。
ぎょ‐そう【魚倉】‥サウ🔗⭐🔉
ぎょ‐そう【魚倉】‥サウ
漁獲物を収納・保存する漁船内の施設。冷凍・冷蔵機能を備えるものもある。
ぎょ‐そう【魚巣】‥サウ🔗⭐🔉
ぎょ‐そう【魚巣】‥サウ
コイ・フナ・金魚などを池の中に養い、産卵時期に採卵を行い、その卵を孵化ふかさせるために用いる用具。金魚藻・棕梠皮しゅろがわ・藁わら・柳の根などを用いる。
ぎょ‐ぞく【魚族】🔗⭐🔉
ぎょ‐ぞく【魚族】
魚の種族。魚類。
ぎょ‐たい【魚袋】🔗⭐🔉
ぎょ‐たい【魚袋】
束帯着用の時の装飾具。節会せちえ・大嘗会御禊だいじょうえごけいなどの儀に際し、右腰に下げた。初めは袋形、後世は長方形の箱状の木を白鮫の皮で包み、金製または銀製の魚の形を表に六つ裏に一つ付け、紫または紺の組糸をつける。金魚袋(公卿の料)・銀魚袋(殿上人の料)の2種がある。唐代の魚符に模したもの。大鏡師輔「つけさせ給ふべき―のそこなはれたりければ」
魚袋

ぎょ‐たく【魚拓】🔗⭐🔉
ぎょ‐たく【魚拓】
魚の拓本。魚の表面に和紙を置き、魚の形を摺り写したもの。
ぎょ‐たん【魚探】🔗⭐🔉
ぎょ‐たん【魚探】
魚群探知機の略。
ぎょ‐ちゅう【魚虫】🔗⭐🔉
ぎょ‐ちゅう【魚虫】
魚と虫。虫魚。古今著聞集20「禽獣―」
ぎょ‐ちょう【魚鳥】‥テウ🔗⭐🔉
ぎょ‐ちょう【魚鳥】‥テウ
魚と鳥。
⇒ぎょちょう‐どめ【魚鳥留め】
ぎょちょう‐どめ【魚鳥留め】‥テウ‥🔗⭐🔉
ぎょちょう‐どめ【魚鳥留め】‥テウ‥
①魚鳥を捕ることや食べることを禁止すること。
②精進のため、喪中や忌日に魚鳥類を家の中にいれないこと。誹風柳多留147「精進の看板を出す―」
⇒ぎょ‐ちょう【魚鳥】
ぎょ‐りょう【魚綾・魚陵・魚竜・御綾】(織物)🔗⭐🔉
ぎょ‐りょう【魚綾・魚陵・魚竜・御綾】
綾織物の一種。一説に、麹塵色きくじんいろともいい、あるいは波に魚の紋のある綾織ともいう。平家物語9「―の直垂に緋縅の鎧着て」
さかな【肴・魚】🔗⭐🔉
さかな【肴・魚】
(酒菜さかなの意)
①酒を飲む時に添えて食う物。大和物語「かたい塩―にして酒を飲ませて」。「酒の―」
②酒席の興を添える歌舞や話題など。狂言、笠の下「のう御ぼう、なんぞ―が見たう御ざるの」。「上役の悪口を―にする」
③(「魚」と書く)(食用の)うお。魚類。「―を釣る」「白身の―」
⇒さかな‐うたい【肴謡】
⇒さかな‐かけ【肴懸】
⇒さかな‐がし【肴河岸】
⇒さかな‐ころがし【魚転がし】
⇒さかな‐じょうるり【肴浄瑠璃】
⇒さかな‐だい【肴台】
⇒さかな‐だな【肴店】
⇒さかな‐つり【魚釣】
⇒さかな‐まい【肴舞】
⇒さかな‐もの【肴物】
⇒さかな‐や【魚屋】
さかなやそうごろう【魚屋宗五郎】‥ラウ🔗⭐🔉
さかなやそうごろう【魚屋宗五郎】‥ラウ
歌舞伎脚本「新皿屋敷月雨暈しんさらやしきつきのあまがさ」の通称。河竹黙阿弥作の世話物。1883年(明治16)東京市村座初演。屋敷勤めの妹を殺された宗五郎が、禁酒を破って屋敷へ暴れこむ。→皿屋敷
すわやり【楚割・魚条】スハヤリ🔗⭐🔉
すわやり【楚割・魚条】スハヤリ
(「すわえわり」の転)魚肉を細く割いて乾かしたもの。削って食べる。すわり。〈倭名類聚鈔16〉
とと‐や【魚屋】🔗⭐🔉
とと‐や【魚屋】
高麗焼の抹茶茶碗で泉州堺の商人「ととや」というものが所蔵したとも、千利休が魚屋の店先で見出したからともいう。赤鼠色の土の上に青茶色の斑文があらわれたもの。斗々屋。
な【魚】🔗⭐🔉
な【魚】
(「肴な」と同源)食用とする魚類。さかな。まな。万葉集5「帯日売たらしひめ神の命の―釣らすと」
な‐おけ【魚桶】‥ヲケ🔗⭐🔉
な‐おけ【魚桶】‥ヲケ
(長崎県五島などで)鉤笥ちげ。
な‐ごや【魚小屋】🔗⭐🔉
な‐ごや【魚小屋】
出稼ぎの漁夫の宿泊所。また、魚の集散を便にするために造った小屋。納屋なや。番屋。
な‐だな【魚棚】🔗⭐🔉
な‐だな【魚棚】
(→)「かきだし(垣出)」に同じ。
な‐つぼ【魚壺】🔗⭐🔉
な‐つぼ【魚壺】
北海道松前地方で、鯡にしんを貯蔵するために、砂を掘って埋めた壺。
な‐な‐こ【魚子・斜子】🔗⭐🔉
な‐な‐こ【魚子・斜子】
①彫金の一技法。金属面に魚の卵のような粟粒文を密に表したもの。七子。魚々子。〈日葡辞書〉
②「ななこ織」の略。内田魯庵、おもひ出す人々「外出でかける時はイツデモ常綺羅じょうきらの―の紋付に一楽の小袖」
⇒ななこ‐おり【魚子織】
ななこ‐おり【魚子織】🔗⭐🔉
ななこ‐おり【魚子織】
経糸たていと・緯糸よこいとともに2本以上を一単位として平織にした絹織物。外観が魚卵のように粒だって見えるところから魚子と呼ばれたという。主に羽織・着尺きじゃくに供された。京魚子・桐生魚子・更級さらしな魚子(長野県)・川島魚子(岐阜県)など。七子織。
⇒な‐な‐こ【魚子・斜子】
な‐むら【魚群】🔗⭐🔉
な‐むら【魚群】
海中を遊泳する魚群。なぶら。なぐら。ふむら。おおね。
な‐や【魚屋】🔗⭐🔉
な‐や【魚屋】
魚を商う家。さかなや。
なんば‐うり【魚場売】🔗⭐🔉
なんば‐うり【魚場売】
鯡にしん漁場へ来る行商人。
[漢]魚🔗⭐🔉
魚 字形
筆順
〔魚部0画/11画/教育/2191・357B〕
〔音〕ギョ(漢)
〔訓〕うお・さかな (名)お
[意味]
うろこやひれがある水中動物。うお。さかな。「魚類・魚介・魚腹・養魚・鮮魚・金魚・木魚・人魚・熱帯魚」
[解字]
解字
うおの形を描いた象形文字。[
]は俗字。
[下ツキ
海魚・活魚・金魚・香魚・雑魚ざこ・紙魚・水魚・成魚・生魚・鮮魚・草魚・大魚・池魚・稚魚・釣魚・沈魚落雁・闘魚・蠹魚・人魚・年魚・鮑魚・木魚・游魚・幼魚・養魚・雷魚・魯魚
[難読]
魚子ななこ・魚籠びく




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