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広辞苑の検索結果 (47)

は【破】🔗🔉

】 ①雅楽で、序・破・急3楽章の一つ。拍節的リズムで、ゆったりと奏される楽章。曲によっては入破じゅはという。 ②能楽では、楽章でなく、曲風で序・破・急を分け、破は変化をつけた部分。

は‐え【破壊】‥ヱ🔗🔉

は‐え破壊‥ヱ やぶれこわれること。やぶりこわすこと。はかい。日本霊異記「僧の過を説く時は、多くの人の信を―し」

は‐おく【破屋】‥ヲク🔗🔉

は‐おく破屋‥ヲク こわれた家。あばらや。廃屋。

は‐か【破瓜】‥クワ🔗🔉

は‐か破瓜‥クワ ①(「瓜」の字を二分すると、二つの「八」の字の形となるからいう) ㋐女性の16歳の称。思春期の年ごろ。「―期」 ㋑(8の8倍は64であるからいう)男性の64歳の称。 ②女性の処女膜の破れること。

は‐かい【破戒】🔗🔉

は‐かい破戒】 戒を破ること。受戒した者が戒法に違うこと。「―僧」↔持戒。 ⇒はかい‐むざん【破戒無慙】 ⇒破戒の出家は牛に生るる

はかい【破戒】(作品名)🔗🔉

はかい破戒】 長編小説。島崎藤村作。1906年(明治39)刊。被差別部落出身の小学校教師瀬川丑松うしまつが、父の戒めを破って自分の素姓を告白し、周囲の因襲と戦う苦悩を描く。日本自然主義文学の先駆。 →文献資料[破戒]

はかい‐おうりょく【破壊応力】‥クワイ‥🔗🔉

はかい‐おうりょく破壊応力‥クワイ‥ 物体が破壊せずにもちこたえられる最大の応力。破壊強さ。極限強さ。 ⇒は‐かい【破壊】

はかいかつどう‐ぼうし‐ほう【破壊活動防止法】‥クワイクワツ‥バウ‥ハフ🔗🔉

はかいかつどう‐ぼうし‐ほう破壊活動防止法‥クワイクワツ‥バウ‥ハフ 暴力主義的破壊活動を行なった団体に対する規制措置を定めるとともに、その種の活動に関する団体等規正令の刑罰規定を補整した法律。治安立法の一種で、1952年公布・施行。破防法。→団体等規正令⇒は‐かい【破壊】

はかい‐しけん【破壊試験】‥クワイ‥🔗🔉

はかい‐しけん破壊試験‥クワイ‥ ①材料試験の一種。材料から採取した試験片または材料そのものに破壊するまで荷重を加え、材料の靱性・強度その他の機械的諸性質を検査するもの。 ②機械などを、それが破壊するような厳しい条件で試験すること。 ⇒は‐かい【破壊】

はかい‐てき【破壊的】‥クワイ‥🔗🔉

はかい‐てき破壊的‥クワイ‥ 物事をこわしてしまうほどに、強力で荒っぽいさま。「―言動」↔建設的。 ⇒は‐かい【破壊】 ○破戒の出家は牛に生るるはかいのしゅっけはうしにうまるる 破戒僧は次の世には牛になる意で、僧の品行をいましめていう語。狂言、骨皮「総じて―といふ」 ⇒は‐かい【破戒】

はかい‐りょく【破壊力】‥クワイ‥🔗🔉

はかい‐りょく破壊力‥クワイ‥ ものを破壊する力。比喩的に、その言動が相手を打ちのめす力。「―の強い爆薬」「―のある発言」 ⇒は‐かい【破壊】

はか‐き【破瓜期】‥クワ‥🔗🔉

はか‐き破瓜期‥クワ‥ 月経の始まる年ごろ。思春期。

はか‐びょう【破瓜病】‥クワビヤウ🔗🔉

はか‐びょう破瓜病‥クワビヤウ 統合失調症の一型。10歳代後半から20歳代初めに不眠・憂鬱症・厭世的となり、幻視・幻聴・妄想などを起こす。破瓜期前後に起こることからいう。

は‐げ【破夏】🔗🔉

は‐げ破夏】 〔仏〕夏安居げあんごを中途でやめること。また、安居中の禁足を破って外出すること。

は・す【破す】🔗🔉

は・す破す】 〔他サ変〕 ①破る。こわす。 ②他の説を言いやぶる。説破する。 ③(そろばんで)珠をくずす。御破算にする。〈日葡辞書〉

はっ・す【破す】🔗🔉

はっ・す破す】 〔他サ変〕 破門する。追放する。天草本伊曾保物語「今日より鳥類の一門を―・するぞ」

は‐の‐まい【破の舞】‥マヒ🔗🔉

は‐の‐まい破の舞‥マヒ 能の舞事まいごとの一つ。序の舞・中の舞の後、謡一段を置き、再び舞う短い舞。

やぶ・く【破く】🔗🔉

やぶ・く破く】 〔他五〕 (「破る」と「裂く」との混成語)破り裂く。やぶる。

やぶ・ける【破ける】🔗🔉

やぶ・ける破ける】 〔自下一〕 やぶれ裂ける。破れる。

やぶ・る【破る・敗る】🔗🔉

やぶ・る破る・敗る】 [一]〔他五〕 ①固いものを突いてこわす。くだく。万葉集16「小螺しただみをい拾ひりひ持ち来て石もちつつき―・り」。「壁を―・る」 ②(紙・布など平らなものを)裂く。やぶく。「障子を―・る」「証文を―・る」 ③傷つける。そこなう。神代紀「性かむさがそこなひ害やぶることを好む」。沙石集3「身体髪膚を―・らずして」 ④他人の心に反するようなことをする。源氏物語紅葉賀「まづくねくねしく恨むる人の心―・らじと思ひて」 ⑤妨げて成り立たなくする。だめにする。平家物語3「青嵐夢を―・つて、その面影も見えざりけり」。「型を―・る」「静寂を―・る」 ⑥守るべきことにそむき反する。犯す。源氏物語東屋「深き契りを―・りて」。徒然草「万の戒を―・りて、地獄に落つべし」。「約束を―・る」 ⑦抵抗を排してつきぬける。突破する。平家物語9「そこを―・つて行く程に土肥次郎実平二千余騎で支へたり」 ⑧戦いや勝負事で相手を負かす。(記録などを)更新する。「強敵を―・る」「世界記録を―・る」 [二]〔自下二〕 ⇒やぶれる(下一)

やぶれ【破れ】🔗🔉

やぶれ破れ】 ①破れること。破れたもの。また、破れた部分。東大寺諷誦文稿「尊きも卑しきも五竜の残ヤブレを脱まぬがれず」 ②事が成立しないこと。破裂。破綻はたん。 ③(「敗れ」とも書く)敗北。負け。 ⇒やぶれ‐がさ【破れ傘】 ⇒やぶれ‐かぶれ【破れかぶれ】 ⇒やぶれ‐こもち【破れ子持】 ⇒やぶれ‐そう【破れ僧】 ⇒やぶれ‐そうぶ【破菖蒲】 ⇒やぶれ‐ついじ【破れ築地】 ⇒やぶれ‐め【破れ目】 ⇒やぶれ‐や【破れ屋】

やぶれ‐がさ【破れ傘】🔗🔉

やぶれ‐がさ破れ傘】 ①やぶれたからかさ。 ②〔植〕キク科の多年草。山野に自生。高さ約1メートル。葉は大形で円形、深裂し、破れた傘に似る。夏、白色の頭状花を円錐花序に多数つける。〈[季]夏〉 やぶれがさ ヤブレガサ 提供:OPO ⇒やぶれ【破れ】

やぶれ‐かぶれ【破れかぶれ】🔗🔉

やぶれ‐かぶれ破れかぶれ】 やけを起こし、自暴自棄であるさま。「―になってあばれる」 ⇒やぶれ【破れ】

やぶれ‐こもち【破れ子持】🔗🔉

やぶれ‐こもち破れ子持】 子持の女をののしっていう語。宇津保物語蔵開上「あな見ぐるし、なぞの―か物は見るとて」 ⇒やぶれ【破れ】

やぶれ‐そう【破れ僧】🔗🔉

やぶれ‐そう破れ僧】 有髪うはつの僧。また、破戒の僧。 ⇒やぶれ【破れ】

やぶれ‐ついじ【破れ築地】‥ヂ🔗🔉

やぶれ‐ついじ破れ築地‥ヂ こわれた築地塀。 ⇒やぶれ【破れ】

やぶれ‐め【破れ目】🔗🔉

やぶれ‐め破れ目】 破れたところ。やれめ。 ⇒やぶれ【破れ】

やぶれ‐や【破れ屋】🔗🔉

やぶれ‐や破れ屋】 いたみこわれた家。むさくるしい家。 ⇒やぶれ【破れ】

やぶ・れる【破れる・敗れる】🔗🔉

やぶ・れる破れる・敗れる】 〔自下一〕[文]やぶ・る(下二) ①形がこわれる。くだける。平家物語灌頂「甍いらか―・れては霧不断の香を焼き」 ②(紙・布など平らなものが)裂ける。やぶける。宇津保物語蔵開下「君はあや・かいねりの所々―・れたる一かさね、すすけたる白ぎぬ着て」。「襖が―・れる」 ③害される。傷つく。十訓抄「―・れたる蛇を見て薬をつけて癒やす」 ④失敗して心に痛手を受ける。「恋に―・れる」 ⑤物事が成り立たなくなる。だめになる。源氏物語「除目の夜なりけれど、かくわりなき御さはりなれば、皆事―・れたるやうなり」。「交渉が―・れる」「均衡が―・れる」「夢が―・れる」 ⑥戦いや勝負事に負ける。三宝絵詞「そのいくさ―・れぬ」。「試合に―・れる」 ◇「敗れる」は、ふつう6で使う。

や・る【破る】🔗🔉

や・る破る】 [一]〔他四〕 やぶる。引きちぎる。土佐日記「とまれかうまれとく―・りてむ」 [二]〔自下二〕 やぶれる。ちぎれる。神楽歌、採物「笹分けば袖こそ―・れめ」

やれ【破れ】🔗🔉

やれ破れ】 ①やぶれること。やぶれた所。やぶれたもの。「垣根の―をつくろう」 ②印刷物のきずもの。

やれ‐がき【破れ垣】🔗🔉

やれ‐がき破れ垣】 やぶれた垣。

やれ‐がさ【破れ笠】🔗🔉

やれ‐がさ破れ笠】 やぶれた笠。

やれ‐ぐるま【破れ車】🔗🔉

やれ‐ぐるま破れ車】 こわれた車。

やれ‐こも【破れ薦】🔗🔉

やれ‐こも破れ薦】 やぶれた薦。万葉集13「かき棄てむ―を敷きて」

やれ‐ごろも【破れ衣】🔗🔉

やれ‐ごろも破れ衣】 やぶれた衣服。

やれ‐ばしょう【破れ芭蕉】‥セウ🔗🔉

やれ‐ばしょう破れ芭蕉‥セウ 風雨にたたかれて傷みやぶれた芭蕉の葉。〈[季]秋〉

やれ‐はす【破れ蓮・敗荷】🔗🔉

やれ‐はす破れ蓮・敗荷】 秋の深まりとともに破れて無残な姿となった蓮の葉。やれはちす。〈[季]秋〉

やれ‐ま【破れ間】🔗🔉

やれ‐ま破れ間】 やぶれたすきま。仁徳紀「星辰ほしのひかりやれまより漏りて」

やれ‐め【破れ目】🔗🔉

やれ‐め破れ目】 やぶれたところ。やぶれめ。

やれ‐やれ【破れ破れ】🔗🔉

やれ‐やれ破れ破れ】 ひどくやぶれているさま。ぼろぼろ。宇治拾遺物語8「果てには―と着なしてありけり」

われ【割れ・破れ】🔗🔉

われ割れ・破れ】 ①われること。われたもの。破片。かけら。 ②勝負がつかないこと。わけ。「―相撲」 ③相談などがまとまらないこと。 ④相場が下落して、ある値段以下になること。→台割れ

われ‐て【割れて・破れて】🔗🔉

われ‐て割れて・破れて】 〔副〕 しいて。無理に。ぜひ。伊勢物語「男―逢はむといふ」

わ・れる【割れる・破れる】🔗🔉

わ・れる割れる・破れる】 〔自下一〕[文]わ・る(下二) 固体に深いひびが入り、そこがはっきりした切れ目になって分かれ、元の形にもどらない状態となる意。 ①一つのものが二つ以上に分かれる。裂ける。くだける。万葉集11「高山ゆ出で来る水の岩に触れ―・れてそ思ふ妹に逢はぬ夜は」。東大寺諷誦文稿「法を聞きつるのちは、卵かいワレて出でぬるがごとし」。詞花和歌集「瀬を早み岩にせかるる滝川の―・れても末にあはむとぞ思ふ」。永仁五年歌合「江に棄つる―・れたる船も身を海にうきて渡るもあはれとぞ見る」。日葡辞書「ツボ・チャワンガワルル」「タケガワルル」。「意見が―・れる」「―・れるような拍手」 ②裂け目ができる。「大地が―・れる」「額が―・れる」 ③決裂する。甲陽軍鑑2「公方家の諸侯、三善家の侍と二つに―・れ」。日葡辞書「クニガワルル」「ウチワ(内輪)ガワルル」 ④秘密などがさらけ出される。浄瑠璃、栬狩剣本地「奥様に知らせ、いつそ―・れて出ようか」。「犯人ほしが―・れる」 ⑤勝負事などで、勝負がつかないで終わる。引分けとなる。伊勢物語踊「―・れたるは半月の夜の相撲かな」 ⑥今まで持ちこたえていた線が維持できなくなる。相場が下落して、ある値段以下になる。稲の穂「相場二匁五分で持ち合うて居る時…二匁以下に成つたを―・れると言ふ」 ⑦野球で、真直ぐ進んで来た投球が急に下方に落ちる。「縦に―・れるカーブ」

われ‐われ【破破・割れ割れ】🔗🔉

われ‐われ破破・割れ割れ】 別れ別れ。てんでんばらばら。三河物語「一門の衆も―に成りて」

[漢]破🔗🔉

 字形  筆順 〔石部5画/10画/教育/3943・474B〕 〔音〕(呉)(漢) 〔訓〕やぶる・やぶれる [意味] ①こわす。くだく。こわれる。裂ける。「破損・破片・破裂・打破・爆破・難破船」 ②だめにする。だめになる。「破約・破産・破談・破局」 ③敵をやっつける。うちやぶる。「撃破・論破」 ④やりとげる。果たす。「読破・看破・走破」 ⑤楽曲で変化の多い部分。「序破急」 [解字] 形声。「石」+音符「皮」(=くだき割る音)。石で物をたたいてうち割る意。 [下ツキ 喝破・看破・撃破・小破・翔破・説破・走破・大破・打破・椎破・踏破・道破・読破・突破・難破・爆破・発破・連破・論破 [難読] 破落戸ごろつき・ならずもの・破子わりご・破籠わりご

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は【破】🔗🔉

[1] 【破】 日本の芸能の理論用語。「序破急」の第二区分。 →序破急

は-おく【破屋】🔗🔉

は-おく ―ヲク [0][1] 【破屋】 こわれ破れた家。あばらや。

は-か【破瓜】🔗🔉

は-か ―クワ [1] 【破瓜】 〔「瓜」の字を縦に二分すると,八が二つになることから〕 (1)〔孫綽「情人碧玉歌」〕 (八の二倍で)女の一六歳。思春期の頃。「―期」 (2)〔通俗編(婦女)〕 (八の八倍で)男の六四歳。 (3)性交によって処女膜が破れること。

はか-き【破瓜期】🔗🔉

はか-き ハクワ― [2] 【破瓜期】 女子の一五,六歳の頃。思春期。

はか-びょう【破瓜病】🔗🔉

はか-びょう ハクワビヤウ [0] 【破瓜病】 精神分裂病の型の一。特に思春期(破瓜期)に多いので,この名がある。

は-げ【破夏】🔗🔉

は-げ [0] 【破夏】 〔仏〕 夏安居(ゲアンゴ)の期間に禁を破って外出すること。

は・す【破す】🔗🔉

は・す 【破す】 (動サ変) 破る。こわす。(論などを)うちやぶる。「埒(ラチ)のほか達磨(ダルマ)を―・する人をこそ法知らずとは云ふべかりけれ/沙石 5」

は-の-まい【破の舞】🔗🔉

は-の-まい ―マヒ [1] 【破の舞】 能の舞の一。女性や天女の軽やかな短い舞。序の舞や中の舞の後,謡をはさんで舞う。「羽衣」「松風」「野宮」「右近」にある。

やぶ・く【破く】🔗🔉

やぶ・く [2] 【破く】 (動カ五[四]) 〔「やぶる」と「さく」が混交した語〕 紙や布など薄いものをひきさく。やぶりさく。「手紙を―・く」 [可能] やぶける

やぶ・ける【破ける】🔗🔉

やぶ・ける [3] 【破ける】 (動カ下一) 紙や布など薄いものがさける。やぶれる。「紙が―・ける」 〔「破く」の自動詞形〕

やぶり-つぎ【破(り)継ぎ】🔗🔉

やぶり-つぎ [0] 【破(り)継ぎ】 仮名料紙の一種。異種の料紙を重ねて波形に切り,2ミリメートルぐらいずらして継ぎ重ねる。 ⇔切り継ぎ ⇔重ね継ぎ

やぶる【破】🔗🔉

やぶる [2] 【破】 暦注の十二直の一。訴訟談判・家屋の取り壊しなどに吉,約束相談に凶という日。

やぶ・る【破る】🔗🔉

やぶ・る [2] 【破る】 ■一■ (動ラ五[四]) (1)紙・布などを裂いたり穴をあけたりする。「手紙を―・る」「障子を―・る」 (2)(固い物を)傷をつけてこわす。また,砕く。「殻を―・ってひなが出る」 (3)相手側の備え・守りなどを打ちくだいて通過する。「警戒網を―・る」「関所を―・る」 (4)安定していた状態を乱す。「静寂を―・る」「記録を―・る」 (5)規則・約束などに背く行為をする。「誓いを―・る」 (6)相手を負かす。「優勝候補を―・る」 (7)人の体や心を傷つける。「額―・りて陀羅尼こめたるこそ/宇治拾遺 1」 〔「破れる」に対する他動詞〕 [可能] やぶれる ■二■ (動ラ下二) ⇒やぶれる

やぶれ【破れ】🔗🔉

やぶれ [3] 【破れ】 (1)破れること。破れていること。また,破れたところや物。「靴下の―」「―太鼓」「―障子」 (2)事がうまくゆかないこと。破綻(ハタン)。「先のつまりたるは―に近き道なり/徒然 83」 (3)負け。敗北。

やぶれ-がさ【破れ傘】🔗🔉

やぶれ-がさ [4] 【破れ傘】 (1)破れた傘。 (2)キク科の多年草。山地の林下に生える。茎は高さ約1メートルで,分枝しない。根葉は柄が長く,葉身は大きい円形で掌状に七〜九深裂し,裂片はさらに切れ込む。夏,茎頂に白色の頭花を円錐状につける。[季]夏。 破れ傘(2) [図]

やぶれ-かぶれ【破れかぶれ】🔗🔉

やぶれ-かぶれ [4] 【破れかぶれ】 (名・形動) どうにでもなれとやけになる・こと(さま)。自暴自棄。捨て鉢。「こうなったら―だ」「―になる」「―な気持ち」

やぶれ-ごろも【破れ衣】🔗🔉

やぶれ-ごろも [4] 【破れ衣】 破れた衣服。つづれ。

やぶれ-そう【破れ僧】🔗🔉

やぶれ-そう 【破れ僧】 有髪の僧。また,破戒僧。「―烏帽子きたれば/七十一番職人歌合」

やぶれ-め【破れ目】🔗🔉

やぶれ-め [0][4] 【破れ目】 破れたところ。やれめ。

やぶ・れる【破れる】🔗🔉

やぶ・れる [3] 【破れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 やぶ・る (1)紙・布などが裂けたり,穴があいたりする。やぶける。「―・れたシャツ」 (2)(固いものが)傷がついてこわれる。また,砕ける。「血管が―・れる」 (3)安定していた状態が失われる。「均衡が―・れる」 (4)事が成立しないで終わる。「夢が―・れる」「恋に―・れる」 (5)傷を負う。「―・れたる蛇を見て,薬をつけていやす/十訓 1」 〔「破る」に対する自動詞〕

やり-す・つ【破り捨つ】🔗🔉

やり-す・つ 【破り捨つ】 (動タ下二) 破り捨てる。「残しおかじと思ふ反古(ホウゴ)など―・つる/徒然 29」

や・る【破る】🔗🔉

や・る 【破る】 ■一■ (動ラ四) やぶる。裂く。「むつかしき反故など―・りて/源氏(浮舟)」 ■二■ (動ラ下二) 裂ける。やぶれる。こわれる。「―・れたる草鞋に編笠着て/太平記 11」

やれ【破れ】🔗🔉

やれ [2] 【破れ】 〔動詞「やる(破)」の連用形から〕 (1)破れること。また,破れたところ。やぶれ。「―穴」「―縁」「襖の―をつくろう」 (2)印刷の過程で刷り損じた紙。損紙。

やれ-あな【破れ穴】🔗🔉

やれ-あな [0] 【破れ穴】 やぶれてできた穴。やぶれ穴。「浴衣(ユカタ)の肩に…大きな―があるを/当世書生気質(逍遥)」

やれ-えん【破れ縁】🔗🔉

やれ-えん [2][0] 【破れ縁】 破れた濡れ縁。

やれ-がき【破れ垣】🔗🔉

やれ-がき [2] 【破れ垣】 こわれた垣根。

やれ-がさ【破れ笠】🔗🔉

やれ-がさ [3] 【破れ笠】 破れた笠。

やれ-ごろも【破れ衣】🔗🔉

やれ-ごろも [3] 【破れ衣】 破れた衣服。

やれ-ぞうり【破れ草履】🔗🔉

やれ-ぞうり ―ザウリ [3] 【破れ草履】 破れた草履。

やれ-ばしょう【破れ芭蕉】🔗🔉

やれ-ばしょう ―バセウ [3] 【破れ芭蕉】 葉の破れたバショウ。[季]秋。《横にやれ終には縦に―/虚子》

やれ-はす【破れ蓮・敗荷】🔗🔉

やれ-はす [0] 【破れ蓮・敗荷】 葉の破れたハス。やれはちす。はいか。[季]秋。

やれ-はちす【破れ蓮】🔗🔉

やれ-はちす [3] 【破れ蓮】 「破(ヤ)れ蓮(ハス)」に同じ。[季]秋。

やれ-め【破れ目】🔗🔉

やれ-め [0][3] 【破れ目】 破れた所。やぶれめ。

わり-ご【破り子・破り籠・🔗🔉

わり-ご [0] 【破り子・破り籠・】 (1)ヒノキなどの薄板で作った容器。深いかぶせ蓋(ブタ)が付く。食物を携帯するのに用いた。めんぱ。 (2){(1)}に入れた食物。弁当。「道のほどの―などせさす/宇津保(吹上・上)」 破り子(1) [図]

わりご-そば【破り子蕎麦】🔗🔉

わりご-そば [4] 【破り子蕎麦】 破り子様の容器に蕎麦を入れ,つゆと薬味をかけて食べるもの。

われ-がね【破れ鐘・割れ鐘】🔗🔉

われ-がね [0] 【破れ鐘・割れ鐘】 割れてひびの入った鐘。また,大きな濁った声のたとえ。「―のような声でどなる」

われ-ごえ【破れ声】🔗🔉

われ-ごえ ―ゴ [3][0] 【破れ声】 太い濁った声。がらがら声。

われ-ぜに【破れ銭・割れ銭】🔗🔉

われ-ぜに 【破れ銭・割れ銭】 室町時代,ひびが入ったり,破損したりしている銭。撰(エ)り銭の対象となった。

われ-て【破れて】🔗🔉

われ-て 【破れて】 (副) 無理やりに。しいて。ぜひにも。「二日といふ夜,男,―あはむといふ/伊勢 69」

われ-なべ【破れ鍋・割れ鍋】🔗🔉

われ-なべ [0] 【破れ鍋・割れ鍋】 割れてひびの入った鍋。

われなべ=に綴(ト)じ蓋(ブタ)🔗🔉

――に綴(ト)じ蓋(ブタ) 破れ鍋にもふさわしい蓋があるように,どんな人にも相応の配偶者があること。また,配偶者は身分相応の者がよいことのたとえ。

われ-め【割れ目・破れ目】🔗🔉

われ-め [0] 【割れ目・破れ目】 割れた所。さけめ。ひび。「コンクリートの―」「壁に―が入る」

われ-もの【割れ物・破れ物】🔗🔉

われ-もの [0] 【割れ物・破れ物】 (1)割れやすい物。特に,ガラス器・陶磁器など。「―注意」 (2)割れた物。

わ・れる【割れる・破れる】🔗🔉

わ・れる [0] 【割れる・破れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 わ・る (1)力が加えられて,いくつかの部分に分かれる。くだける。「窓ガラスが―・れる」「卵が―・れた」 (2)切れ目や裂け目ができる。「大地震で地面が―・れた」「打たれて額が―・れる」 (3)まとまっていたものの,まとまりが失われる。分裂する。「党が二つに―・れる」「意見が―・れる」「票が―・れる」「ボリュームを上げると音が―・れる」「内輪ガ―・ルル/日葡」 (4)これまでわからなかったことが明らかになる。《割》「身元が―・れる」「話の筋が―・れる」「ほし(=犯人)が―・れる」「種が―・れる」 (5)(「割れるような」などの形で)(ア)声や音が非常に大きいの意を表す。「―・れるような拍手」「―・れんばかりの大歓声」(イ)頭痛がはげしい様子をいう。「頭が―・れそうに痛い」 (6)基準としていたある数値よりも小さくなる。《割》「一ドル一〇〇円の大台が―・れた」 (7)手形を割り引いてもらって現金になる。《割》 (8)あれやこれやと思って心が乱れる。「宵のまにいでて入りぬるみか月の―・れて物思ふころにもあるかな/古今(雑体)」 (9)分かれる。「瀬を早み岩にせかるる滝川の―・れても末に逢はむとぞ思ふ/詞花(恋上)」 〔「割る」に対する自動詞〕 [慣用] 尻が―・底が―・面が―

やぶる【破る】(和英)🔗🔉

やぶる【破る】 tear (裂く);→英和 [破壊]break;→英和 destroy;→英和 disturb;→英和 violate(犯す);→英和 [負かす]beat;→英和 defeat.→英和 記録(約束,因習)を〜 break a record (promise,an old custom).→英和

やぶれ【破れ】(和英)🔗🔉

やぶれ【破れ】 a rent;→英和 a tear.→英和

やぶれかぶれ【破れかぶれに】(和英)🔗🔉

やぶれかぶれ【破れかぶれに】 desperately;→英和 recklessly.→英和 〜になる become desperate.

やぶれめ【破れ目】(和英)🔗🔉

やぶれめ【破れ目】 a rent;→英和 a tear.→英和

やぶれる【破れる】(和英)🔗🔉

やぶれる【破れる】 be broken (こわれる);be torn (裂ける);break up[off](交渉などが);be worn out (すり切れる);burst (破裂する).→英和

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