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広辞苑の検索結果 (37)
した【舌】🔗⭐🔉
した【舌】
①脊椎動物の口中に突出した器官。横紋筋から成る舌筋とこれを覆う粘膜とから成る。味覚・咀嚼そしゃく・嚥下えんげおよび発音などの作用を営む。べろ。万葉集4「百年ももとせに老おい―出でてよよむとも」
②舌のような形のもの。「蛤の―」「笛の―」「鐙あぶみの―」
③しゃべること。弁舌。天草本伊曾保物語「―はこれ禍の門なりと申す諺がござれば」。「なめらかな―」
⇒舌が肥える
⇒舌がすべる
⇒舌が長い
⇒舌が伸びる
⇒舌が回る
⇒舌三寸に胸三寸
⇒舌三寸の囀りに五尺の身を破る
⇒舌の根の乾かぬうち
⇒舌は禍の根
⇒舌も引かぬ
⇒舌柔らかなり
⇒舌を食う
⇒舌を出す
⇒舌を鳴らす
⇒舌を二枚に使う
⇒舌を翻す
⇒舌を振るう
⇒舌を巻く
○舌が肥えるしたがこえる🔗⭐🔉
○舌が肥えるしたがこえる
おいしい物を食べ慣れていて、味のよしあしを識別する力がつくこと。
⇒した【舌】
した‐がさね【下襲】
①束帯の時、半臂はんぴの下に着た衣。背後の裾きょを長くして袍ほうの下から曳く。天皇の料は後世までそのままだが(続きの下襲)、臣下は鎌倉初期から裾を別にした(別裾べつきょの下襲)。室町末期から襟をつけた大帷おおかたびらが出来、裾をこれに添え、その上に袍を着る風を生じた。地紋と色目は公卿と殿上人てんじょうびととにより、また夏と冬とにより区別があった。
下襲
②下着したぎ。〈日葡辞書〉
②下着したぎ。〈日葡辞書〉
○舌がすべるしたがすべる🔗⭐🔉
○舌がすべるしたがすべる
話の勢いで、言ってはならないことをうっかり言う。口がすべる。
⇒した【舌】
した‐かぜ【下風】
木などの下を吹く風。千載和歌集秋「秋の来るけしきの森の―に」↔上風うわかぜ
した‐かた【下方】
①身分の低いこと。また、そういう人。しもざま。
②囃子方はやしかたの別称。
した‐かた【下形】
①形木かたぎ。模型。源氏物語梅枝「物の―・絵様などをも御覧じ入れつつ」
②素質。下地したじ。源氏物語藤袴「人がらもいとよく、おほやけの御後見となるべかめる―なるを」
③前もっての用意。源氏物語鈴虫「宮にも、物の心知り給ふべき―を聞え知らせ給ふ」
したがっ‐て【従って】
〔接続〕
(シタガヒテの音便)前に述べた事柄の順当な結果として後の事柄につなぐ語。それゆえに。それだから。「講師が休み。―本日は休講」
○舌が長いしたがながい🔗⭐🔉
○舌が長いしたがながい
多弁である。おしゃべりである。
⇒した【舌】
した‐がね【下金】
①下地したじに用いる金属。じがね。
②用いふるした金属。ふるがね。
⇒したがね‐や【下金屋】
したがね‐や【下金屋】
ふるがねを売買する商人。江戸時代に金銀の地金じがねを買い、金座・銀座に売り込むことを商売とした家。
⇒した‐がね【下金】
○舌が伸びるしたがのびる🔗⭐🔉
○舌が伸びるしたがのびる
広言を吐く。
⇒した【舌】
した‐がまえ【下構え】‥ガマヘ
かねてからの準備。用意。
○舌が回るしたがまわる🔗⭐🔉
○舌が回るしたがまわる
よどみなくしゃべる。「よく―奴だ」
⇒した【舌】
した‐がり【下刈り】
植栽した苗木の生育を妨げる雑草木を刈り払うこと。
した‐がり【下狩】
鷹狩などで、先に立って狩の獲物をとび立たせること。日葡辞書「シタガリノシュ(衆)」
しだ‐がわ【歯朶革】‥ガハ
藍地にシダの葉の形を白く染め抜いた革。品革しながわ。
歯朶革
した‐かわらけ【下土器】‥カハラケ
酒を飲む際、杯のしずくを受けるのに用いる皿。したいれ。
した‐き【下木】
①木の下などに生えている低い木。したばえ。古事記中「冬木のすからが―のさやさや」
②〔建〕継ぎ手・組み手において、下になる方の木。↔上木うわき。
③(→)代下木しろじたきに同じ。
した‐ぎ【下着】
肌に直接つける衣服。または上着の下に着る衣服。〈日葡辞書〉
した‐ぎえ【下消え】
積もった雪などの下の方が消えること。古今和歌集恋「かきくらし降る白雪の―に消えて物思ふころにもあるかな」
した‐ぎき【下聞き】
あらかじめ聞いておくこと。
した‐きゃはん【下脚絆】
脛当すねあての下につける脚絆。
した‐ぎ・ゆ【下消ゆ】
〔自下二〕
積もった雪などの下の方が消える。宇津保物語蔵開中「うきことのまだしら雪の―・えてふれどとまらぬ世の中はなぞ」
したきりすずめ【舌切雀】
昔話の一つ。原型として宇治拾遺物語に腰折雀(雀恩を報ゆる事)がある。室町末期の成立か。動物報恩説話。物羨み話。雀が糊をなめたといって、婆が舌を切る。爺が雀の宿を訪ねると、雀は土産に葛籠つづらを贈ったが、爺は軽い方を選んで帰ると、中から宝が出た。婆はうらやんで雀の宿を訪ね、重い葛籠をもらうと、中から蛇・百足むかでなどの怪物が出たという話。
し‐たく【支度・仕度】
①こまかく見積もること。計算すること。続日本紀40「此れを以て―するに、一度の運ぶ所僅かに十一日を支ふ」
②用意。準備。あらかじめ計画すること。また、その計画。竹取物語「石つくりの皇子みこは心の―ある人にて」。「食事の―」
③(外出・接待などの用意の意から)衣服をととのえること。身じたく。
④(近世語)食事をすること。東海道中膝栗毛7「空腹となりたるに、―せんとこの茶屋にはいれば」
⑤支度金の略。江戸生艶気樺焼えどうまれうわきのかばやき「―が金二百両」
⇒したく‐きん【支度金】
⇒支度違う
し‐たく【私宅】
個人の住宅。自宅。謡曲、草子洗「かの―へ忍び入り、歌を聞かばやと存じ候」
しだ・く
〔自他五〕
(古くはシタク)
①荒れる。乱れる。堀河百首秋「大原の野風に―・く刈萱のしどろにのみも乱れけるかな」
②(通例「踏み―・く」の形で)荒らす。にじる。蹂躙じゅうりんする。源氏物語橋姫「そこはかとなき水の流れどもを踏み―・く駒の足音も」
③(通例「噛み―・く」の形で)砕く。つぶす。ひしぐ。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「ずんずんに引裂き、口に含んで噛み―・き」
じ‐たく【自宅】
自分の家。「―から通学する」
したく‐きん【支度金】
就職その他の準備に要する金銭。
⇒し‐たく【支度・仕度】
した‐くくり【下括り】
①指貫さしぬきの裾を紐で括ること。げぐくり。太平記24「布衣ほいに―して」
②近世、女が着つけに用いる紐。今の腰紐のことか。
した‐くさ【下草】
①木陰こかげに生えている草。万葉集7「いはしろの野べの―われし刈りてば」
②日陰者のたとえ。源氏物語玉鬘「かかる―も頼もしくおぼしなりぬる」
⇒したくさ‐せん【下草銭】
しだ‐くさ【しだ草】
シダ類の草の一種。ノキシノブの古名ともいう。万葉集11「我が宿の軒の―生ひたれど」
したくさ‐せん【下草銭】
江戸時代、官有の山林・原野の下草を採取することを許された村または村民が上納した金銭。御林おはやし下草銭。下草運上うんじょう。下草永。
⇒した‐くさ【下草】
した‐くず・る【下崩る】‥クヅル
〔自下二〕
(「下」は心の意)心が折れて従う。なびき従う。和泉式部集「人に―・れたるといひたるに」
した‐かわらけ【下土器】‥カハラケ
酒を飲む際、杯のしずくを受けるのに用いる皿。したいれ。
した‐き【下木】
①木の下などに生えている低い木。したばえ。古事記中「冬木のすからが―のさやさや」
②〔建〕継ぎ手・組み手において、下になる方の木。↔上木うわき。
③(→)代下木しろじたきに同じ。
した‐ぎ【下着】
肌に直接つける衣服。または上着の下に着る衣服。〈日葡辞書〉
した‐ぎえ【下消え】
積もった雪などの下の方が消えること。古今和歌集恋「かきくらし降る白雪の―に消えて物思ふころにもあるかな」
した‐ぎき【下聞き】
あらかじめ聞いておくこと。
した‐きゃはん【下脚絆】
脛当すねあての下につける脚絆。
した‐ぎ・ゆ【下消ゆ】
〔自下二〕
積もった雪などの下の方が消える。宇津保物語蔵開中「うきことのまだしら雪の―・えてふれどとまらぬ世の中はなぞ」
したきりすずめ【舌切雀】
昔話の一つ。原型として宇治拾遺物語に腰折雀(雀恩を報ゆる事)がある。室町末期の成立か。動物報恩説話。物羨み話。雀が糊をなめたといって、婆が舌を切る。爺が雀の宿を訪ねると、雀は土産に葛籠つづらを贈ったが、爺は軽い方を選んで帰ると、中から宝が出た。婆はうらやんで雀の宿を訪ね、重い葛籠をもらうと、中から蛇・百足むかでなどの怪物が出たという話。
し‐たく【支度・仕度】
①こまかく見積もること。計算すること。続日本紀40「此れを以て―するに、一度の運ぶ所僅かに十一日を支ふ」
②用意。準備。あらかじめ計画すること。また、その計画。竹取物語「石つくりの皇子みこは心の―ある人にて」。「食事の―」
③(外出・接待などの用意の意から)衣服をととのえること。身じたく。
④(近世語)食事をすること。東海道中膝栗毛7「空腹となりたるに、―せんとこの茶屋にはいれば」
⑤支度金の略。江戸生艶気樺焼えどうまれうわきのかばやき「―が金二百両」
⇒したく‐きん【支度金】
⇒支度違う
し‐たく【私宅】
個人の住宅。自宅。謡曲、草子洗「かの―へ忍び入り、歌を聞かばやと存じ候」
しだ・く
〔自他五〕
(古くはシタク)
①荒れる。乱れる。堀河百首秋「大原の野風に―・く刈萱のしどろにのみも乱れけるかな」
②(通例「踏み―・く」の形で)荒らす。にじる。蹂躙じゅうりんする。源氏物語橋姫「そこはかとなき水の流れどもを踏み―・く駒の足音も」
③(通例「噛み―・く」の形で)砕く。つぶす。ひしぐ。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「ずんずんに引裂き、口に含んで噛み―・き」
じ‐たく【自宅】
自分の家。「―から通学する」
したく‐きん【支度金】
就職その他の準備に要する金銭。
⇒し‐たく【支度・仕度】
した‐くくり【下括り】
①指貫さしぬきの裾を紐で括ること。げぐくり。太平記24「布衣ほいに―して」
②近世、女が着つけに用いる紐。今の腰紐のことか。
した‐くさ【下草】
①木陰こかげに生えている草。万葉集7「いはしろの野べの―われし刈りてば」
②日陰者のたとえ。源氏物語玉鬘「かかる―も頼もしくおぼしなりぬる」
⇒したくさ‐せん【下草銭】
しだ‐くさ【しだ草】
シダ類の草の一種。ノキシノブの古名ともいう。万葉集11「我が宿の軒の―生ひたれど」
したくさ‐せん【下草銭】
江戸時代、官有の山林・原野の下草を採取することを許された村または村民が上納した金銭。御林おはやし下草銭。下草運上うんじょう。下草永。
⇒した‐くさ【下草】
した‐くず・る【下崩る】‥クヅル
〔自下二〕
(「下」は心の意)心が折れて従う。なびき従う。和泉式部集「人に―・れたるといひたるに」
した‐こき【舌扱き】🔗⭐🔉
した‐こき【舌扱き】
(→)「したかき(舌掻)」に同じ。
した‐ごわ・し【舌強し】‥ゴハシ🔗⭐🔉
した‐ごわ・し【舌強し】‥ゴハシ
〔形ク〕
舌がこわばって思うように言えない。源平盛衰記27「―・うして思ふ事をも云ひ置かず」
した‐たる・い【舌たるい】🔗⭐🔉
した‐たる・い【舌たるい】
〔形〕[文]したたる・し(ク)
①物の言い方がなまめき甘えたさまである。「したるし」「したったるい」とも。好色五人女1「―・き独言ひとりごといふこそおかしけれ」
②しつこく好意を示すさまである。歌舞伎、幼稚子敵討おさなごのかたきうち「大抵―・いお人じやない」
した‐つき【舌つき】🔗⭐🔉
した‐つき【舌つき】
舌がもたついて、物言いのはっきりしないこと。したたらず。源氏物語槿「こわづかひの、さすがに―にて、うちざれむとはなほ思へり」
した‐の‐さき【舌の先】🔗⭐🔉
した‐の‐さき【舌の先】
言葉の上だけ。口先。
した‐の‐つるぎ【舌の剣】🔗⭐🔉
した‐の‐つるぎ【舌の剣】
言葉が人を傷つけるのを剣にたとえていう語。
⇒舌の剣は命を絶つ
○舌の剣は命を絶つしたのつるぎはいのちをたつ
害意を含んだことばのために、しばしば命を失うことがある。沙石集5「口の虎身を害し、舌の剣命を絶つ」
⇒した‐の‐つるぎ【舌の剣】
○舌の剣は命を絶つしたのつるぎはいのちをたつ🔗⭐🔉
○舌の剣は命を絶つしたのつるぎはいのちをたつ
害意を含んだことばのために、しばしば命を失うことがある。沙石集5「口の虎身を害し、舌の剣命を絶つ」
⇒した‐の‐つるぎ【舌の剣】
した‐の‐ね【舌の根】
舌のつけね。
⇒舌の根の乾かぬうち
した‐の‐ね【舌の根】🔗⭐🔉
した‐の‐ね【舌の根】
舌のつけね。
⇒舌の根の乾かぬうち
○舌の根の乾かぬうちしたのねのかわかぬうち
いま言った言葉が終わるか終わらないうちに。多く、それと相反する言動をしたのを非難して言うのに使う。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「その―に、早く討て」。「気を付けますと言った―に、もう同じ間違いだ」
⇒した【舌】
○舌の根の乾かぬうちしたのねのかわかぬうち
⇒した(舌)(成句)
⇒した‐の‐ね【舌の根】
○舌の根の乾かぬうちしたのねのかわかぬうち🔗⭐🔉
○舌の根の乾かぬうちしたのねのかわかぬうち
いま言った言葉が終わるか終わらないうちに。多く、それと相反する言動をしたのを非難して言うのに使う。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「その―に、早く討て」。「気を付けますと言った―に、もう同じ間違いだ」
⇒した【舌】
○舌の根の乾かぬうちしたのねのかわかぬうち🔗⭐🔉
○舌の根の乾かぬうちしたのねのかわかぬうち
⇒した(舌)(成句)
⇒した‐の‐ね【舌の根】
した‐の‐はかま【下の袴】
(→)「したばかま」に同じ。〈新撰字鏡4〉
した‐の‐もの【下の物】
(女房詞)ふんどし。したおび。
した‐のり【下乗り】
調馬の習練に馬を乗りならすこと。
した‐ば【下葉】
草木の下の方の葉。↔上葉うわば
した‐ば【下歯】
①下あごに生えている歯。↔上歯うわば。
②(近世語)妻を卑しめていう語。浮世床2「―はむごくしねえがいいぜ」
した‐ば【下端】
物の下面。下の部分。したっぱ。
⇒下端に付く
した‐ば・う【下延ふ】‥バフ
〔自下二〕
(「下」は心の意)
①人知れず思いをかける。万葉集18「―・ふる心しなくば今日もへめやも」
②こっそり知らせる。万葉集9「黄泉よみに待たむと隠沼こもりぬの―・へ置きて」
した‐ばえ【下生え】
木の下に生えた草や低木など。
した‐ばえ【下延え】‥バヘ
人知れず思いをかけること。万葉集14「あが―を言出こちでつるかも」
した‐ばかま【下袴】
①指貫さしぬきの下にはく袴。指貫と同形で裾にくくりを入れず、ひだを下まで通さずにつまみとしたもの。地質は平絹、夏は生絹すずし。地下じげは布を用い、色は15歳まで濃い紫、壮年は紅、老年は白であった。したのはかま。
下袴
②素肌に着る短い袴。肌袴はだばかま。
③町人の着る略式の袴。
した‐ばき【下穿き】
腰から下にはくもの。特に、その肌着。
した‐ばき【下履き】
上履きに対して、屋外ではく、はきもの。
じた‐ばた
あわてもがくさま。
①手足を振り動かしてもがいたり暴れたりするさま。
②物事に抵抗してあがいたり騒いだりするさま。「今さら―しても仕方がない」
した‐ばたらき【下働き】
①他人の下について働くこと。また、その人。「部長の―」
②炊事その他の雑用をすること。また、その人。下回り。→中働き
した‐ばなし【下話】
本式な話合いの前にしておく打合せ。下相談。
②素肌に着る短い袴。肌袴はだばかま。
③町人の着る略式の袴。
した‐ばき【下穿き】
腰から下にはくもの。特に、その肌着。
した‐ばき【下履き】
上履きに対して、屋外ではく、はきもの。
じた‐ばた
あわてもがくさま。
①手足を振り動かしてもがいたり暴れたりするさま。
②物事に抵抗してあがいたり騒いだりするさま。「今さら―しても仕方がない」
した‐ばたらき【下働き】
①他人の下について働くこと。また、その人。「部長の―」
②炊事その他の雑用をすること。また、その人。下回り。→中働き
した‐ばなし【下話】
本式な話合いの前にしておく打合せ。下相談。
○舌は禍の根したはわざわいのね🔗⭐🔉
○舌は禍の根したはわざわいのね
禍は多く言葉から起こるものである。「口は禍の門」とも。
⇒した【舌】
した‐ばん【下盤】
断層面・鉱脈・鉱層などの下側の岩盤。↔上盤うわばん
したひ
(上代語。シタフの連用形から)赤く色づくこと。また、その色。紅葉。古事記中「秋山の―壮夫おとこ」
した‐び【下火】
①火災で、火勢の衰えること。
②転じて、物事の盛りが過ぎて勢いの弱ること。「学生運動が―になる」
③茶道の炭手前で、あらかじめ風炉・炉に入れておく火。
④料理で、天火などの下方から当てる火。
した‐び【下樋】
①地中に設けた樋とい。うずみひ。うめどい。古事記下「山高み―を走わしせ」
②箏などの腹部、すなわち甲と裏板との間の空洞の部分。万葉集7「琴とればなげき先立つけだしくも琴の―につまやこもれる」
した‐びえ【下冷え】
からだのしんそこから冷えるように感ずること。そこびえ。
した‐ひげ【下鬚】
口の下に生えたひげ。↔上髭うわひげ
した‐ひも【下紐】
(古くはシタビモ)
①装束の、小袖の上に結ぶ帯。下結う紐。小紐おひも。
②下裳したもまたは下袴の紐。
⇒したひも‐の【下紐の】
⇒下紐解く
した‐もと【舌許】🔗⭐🔉
した‐もと【舌許】
舌の根。舌。狂言、鱸庖丁「十二はいのうだらば、…―も立つまいし、足もとも定まるまい」
○舌も引かぬしたもひかぬ🔗⭐🔉
○舌も引かぬしたもひかぬ
まだ言い終わらない。浄瑠璃、嫗山姥こもちやまうば「たつた今恥ぢしめた―に無分別」
⇒した【舌】
した‐もみじ【下紅葉】‥モミヂ
下葉のもみじしたもの。詞花和歌集夏「―一葉づつ散る木のもとに」
した‐も・ゆ【下萌ゆ】
〔自下二〕
人目につかず芽ばえる。続後拾遺和歌集春「かげろふの―・え渡る春の早蕨さわらび」
した‐も・ゆ【下燃ゆ】
〔自下二〕
物の下にあって燃える。心中ひそかに思いを燃やす。栄華物語根合「―・ゆる嘆きをだにも知らせばや」
したや【下谷】
東京都台東区の一地区。もと東京市35区の一つ。
⇒したや‐いちばん【下谷一番】
⇒したや‐ぐみ【下谷組】
した‐や【下家・下屋】
①母屋おもやに付属する小さな家。納屋なやなど。
②縁の下。
したや‐いちばん【下谷一番】
(江戸時代の鞠唄まりうたに「おらが姉さん三人ござる。…一人姉さん下谷にござる。下谷一番伊達者だてしゃでござる」とある)はでな服装をする者のたとえ。
⇒したや【下谷】
した‐やかた【下館】
(→)「しもやしき」に同じ。
した‐やかた【下屋形】
2階造・3階造の屋形船の最下層の屋形。
した‐やく【下役】
下級の役人。また、配下の役人。下僚。↔上役うわやく
した‐やく【下訳】
翻訳に際して、まず草稿としての大まかな訳を行うこと。「―を依頼する」
したや‐ぐみ【下谷組】
江戸下谷根岸辺に住んでいた文人墨客の称。亀田鵬斎・大窪詩仏・菊池五山・大田南畝・谷文晁・市河米庵・酒井抱一など。下谷吟社。
⇒したや【下谷】
した‐やしき【下屋敷】
⇒しもやしき
した‐やす・し【下安し】
〔形ク〕
(「下」は心の意。多く「―・くあらぬ」「―・からぬ」と否定に用いる)心やすい。安心である。拾遺和歌集冬「水鳥の―・からぬ思ひには」
した‐やど【下宿】
①江戸時代、大名などが宿駅の本陣に泊まる時、家臣たちの宿泊する宿。また、下等な宿。鶉衣「―のさまは引おとりて、見せ先に居風呂すえふろふすぼり」
②江戸時代、大坂の東・西奉行所前にあった訴訟人の利用する休息宿。浄瑠璃、艶容女舞衣「―で支度して。酒もたんと呑んで居いれど」
③長期にわたり逗留する宿。別宅。男色大鑑「おやまの元祖大吉弥が―なるが相応なる商売せしといへり」
しだ‐やば【志太野坡】
江戸中期の俳人。蕉門十哲の一人。福井の人。はじめ江戸越後屋の手代、のち大坂などに住し、しばしば旅に出て、関西・九州に門人が多い。作はやや卑俗。「炭俵」撰者の一人。(1662〜1740)
→文献資料[炭俵]
⇒しだ【志太】
した‐やみ【下闇】
(→)「このしたやみ」に同じ。〈[季]夏〉
した‐やり【下槍】
槍合せの戦いで、槍搦やりがらみとなって下側に抑えられた槍。↔上槍うわやり
○舌を食うしたをくう🔗⭐🔉
○舌を食うしたをくう
舌を噛み切って死ぬ。
⇒した【舌】
○舌を出すしたをだす🔗⭐🔉
○舌を出すしたをだす
①陰でそしったり、ばかにしたりするさま。
②自分の失敗を恥じたり、てれかくしをしたりするさま。
⇒した【舌】
○舌を鳴らすしたをならす🔗⭐🔉
○舌を鳴らすしたをならす
①感嘆するさま。
②軽蔑や不満の気持を表すさま。舌打ちする。
⇒した【舌】
○舌を二枚に使うしたをにまいにつかう🔗⭐🔉
○舌を二枚に使うしたをにまいにつかう
前言と違うことを言う。また、相手によって違ったことを言う。二枚舌を使う。
⇒した【舌】
○舌を翻すしたをひるがえす🔗⭐🔉
○舌を翻すしたをひるがえす
びっくり仰天する。きもをつぶす。〈日葡辞書〉
⇒した【舌】
○舌を振るうしたをふるう🔗⭐🔉
○舌を振るうしたをふるう
①驚きおそれる。「舌を振る」とも。
②雄弁をふるう。
⇒した【舌】
○舌を巻くしたをまく🔗⭐🔉
○舌を巻くしたをまく
驚きおそれ、あるいは感嘆して、言葉も出ない。太平記1「諸人皆舌を巻き、口を閉づ」
⇒した【舌】
し‐たん【四端】
[孟子公孫丑上]仁・義・礼・智の道に進むいとぐち、すなわち惻隠そくいん・羞悪しゅうお・辞譲・是非の四つの心。孟子は人は生まれながらにしてこれを持つとして性善説を立てた。
し‐たん【肢端】
手足の末端。
し‐たん【咨嘆】
嘆息すること。
し‐たん【紫檀】
マメ科の常緑高木。インド・スリランカ原産。高さ10メートル。葉は3〜5枚の羽状複葉。黄色の蝶形花を総状につける。材は暗赤色で質堅く重く、銘木・器材として賞用。古くは材の紅色色素を染料として用いた。類似の数種も含めて紫檀材とされることがある。源氏物語絵合「左は―の箱に蘇芳の花足」→黒檀。
⇒したん‐ぬり【紫檀塗】
し‐だん【史談】
歴史上の物語。史話。
し‐だん【指弾】
つまはじきすること。転じて、非難すること。
し‐だん【師団】
①陸軍の編制単位の一つ。司令部を有し、独立して作戦する戦略単位。旅団の上に位する。
②陸上自衛隊の部隊の一種。現在、9個師団で、5個の方面隊に属し、連隊その他の直轄部隊から成り、作戦の基本単位とされる。「機甲―」
し‐だん【師檀】
〔仏〕師僧と檀那。寺僧と檀家。今昔物語集1「我、君と年来の―也」
し‐だん【詞壇】
文人の社会。文壇。詞場。
し‐だん【詩壇】
詩人の社会。
じ‐たん【自歎・自嘆】
自分をほめること。自讃。
じ‐たん【事端】
事柄のいとぐち。事件の端緒。
じ‐たん【時短】
時間短縮の略。労働時間短縮を指す。
じ‐だん【示談】
民事上の紛争を裁判によらず、当事者間の合意で解決すること。民法上の和解契約のこと。「―金」
したん‐かい【試胆会】‥クワイ
度胸だめしの催し。夏の夜などに青少年の間に行われる。きもだめし。
じだん‐ぐり
信州で、どんぐりをいう。(物類称呼)
じ‐だんだ【地団駄・地団太】ヂ‥
ジタタラ(地踏韛)の転。→踏韛たたら
⇒地団駄踏む
ぜつあつ‐し【舌圧子】🔗⭐🔉
ぜつあつ‐し【舌圧子】
〔医〕舌を下方に圧おすのに用いる金属性のへら。
ぜついん‐しんけい【舌咽神経】🔗⭐🔉
ぜついん‐しんけい【舌咽神経】
延髄のオリーブ後方から出て頸静脈孔を通り舌根・咽頭に分布する神経。知覚線維のほか運動線維・副交感神経線維を含む混合神経。第9脳神経。
ぜつ‐えん【舌炎】🔗⭐🔉
ぜつ‐えん【舌炎】
舌の炎症。舌尖・舌縁などに白色または灰白色の斑点を生じ、時に潰瘍を起こして激痛があり、発熱する。
ぜつ‐おん【舌音】🔗⭐🔉
ぜつ‐おん【舌音】
中国音韻学の用語。五音ごいんの一つ。歯音の破裂音および鼻音をいう。
ぜっ‐か【舌禍】‥クワ🔗⭐🔉
ぜっ‐か【舌禍】‥クワ
①他人の悪口・中傷などによって受けるわざわい。
②演説・講演などの内容が、法律にふれたり他人を怒らせたりして受けるわざわい。「―を招く」「―事件」↔筆禍
ぜっか‐じょう【舌下錠】‥ヂヤウ🔗⭐🔉
ぜっか‐じょう【舌下錠】‥ヂヤウ
舌の下にふくみ、唾液に溶かし粘膜から血液中に吸収させる錠剤。
ぜっか‐しんけい【舌下神経】🔗⭐🔉
ぜっか‐しんけい【舌下神経】
延髄の錐体とオリーブの間から起こり後頭骨の舌下神経管を通って舌筋に分布する運動神経。第12脳神経。
ぜっか‐せん【舌下腺】🔗⭐🔉
ぜっか‐せん【舌下腺】
口腔底の舌下襞ひだ内にある細長く扁平な唾液腺。唾液腺のなかでは最も小さく、多数の導管が舌下襞に開く。
ぜつ‐がん【舌癌】🔗⭐🔉
ぜつ‐がん【舌癌】
舌に生じる癌腫。高年の男性に多い。大部分は扁平上皮癌であり、崩壊して潰瘍かいようを生じ、激痛を発し、周囲に転移する。
ぜっ‐けん【舌剣】🔗⭐🔉
ぜっ‐けん【舌剣】
①するどい弁舌。舌鋒。
②害意のある言葉を剣にたとえていう語。
③告げ口で人をそこなうこと。
[漢]舌🔗⭐🔉
舌 字形
筆順
〔舌部0画/6画/教育/3269・4065〕
〔音〕ゼツ(呉)
〔訓〕した
[意味]
①した。口の中にあって、味を知り発音を助ける器官。したのように突き出たもの。「舌端・舌根・舌苔ぜつたい・湿舌」
②言葉。はなし。「弁舌・筆舌・毒舌・長広舌・舌戦・舌禍」
[解字]
解字
本字は[
]。口からしたを出したさまを表す会意文字。
[下ツキ
口舌・鴃舌・喉舌・湿舌・冗舌・饒舌・長広舌・毒舌・筆舌・弁舌・竜舌蘭・両舌・百舌もず
筆順
〔舌部0画/6画/教育/3269・4065〕
〔音〕ゼツ(呉)
〔訓〕した
[意味]
①した。口の中にあって、味を知り発音を助ける器官。したのように突き出たもの。「舌端・舌根・舌苔ぜつたい・湿舌」
②言葉。はなし。「弁舌・筆舌・毒舌・長広舌・舌戦・舌禍」
[解字]
解字
本字は[
]。口からしたを出したさまを表す会意文字。
[下ツキ
口舌・鴃舌・喉舌・湿舌・冗舌・饒舌・長広舌・毒舌・筆舌・弁舌・竜舌蘭・両舌・百舌もず
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した【舌】🔗⭐🔉
した [2] 【舌】
(1)脊椎動物の口腔底にあって粘膜におおわれた骨格筋性の器官。魚類は筋肉を欠き粘膜状,一般の動物では筋肉・腺をそなえ,可動性。ヒトでは唾液腺が開口し,味覚・触覚をつかさどるほか,咀嚼(ソシヤク)嚥下(エンゲ)を助け,発声器の一部でもある。べろ。
(2)物を言うこと。また,その言い方。くち。「その―にあひては,すなほに心よき人も/浴泉記(喜美子)」
(3)舌に似た形のもの。「鐙(アブミ)の―」
→簧(シタ)
した=が回・る🔗⭐🔉
――が回・る
すらすらとよどみなくしゃべる。口が達者である。「よく―・る男だ」
した=が縺(モツ)・れる🔗⭐🔉
――が縺(モツ)・れる
舌が自由に動かなくなって,言葉がうまくしゃべれなくなる。
した=の剣(ツルギ)は命(イノチ)を絶つ🔗⭐🔉
――の剣(ツルギ)は命(イノチ)を絶つ
言動を慎まないために命を落とすたとえ。「口の虎は身を破ぶる。―/十訓 4」
した=の根(ネ)の乾(カワ)かぬうち🔗⭐🔉
――の根(ネ)の乾(カワ)かぬうち
言い終えてすぐに。
〔前言に反する発言を非難するときに用いる〕
「―に約束をたがえては困る」
した=は禍(ワザワ)いの根(ネ)🔗⭐🔉
――は禍(ワザワ)いの根(ネ)
〔老子「夫舌禍福之門」〕
災いは多く言葉から起こるものである。口は禍いの門。
した=も引かぬ🔗⭐🔉
――も引かぬ
まだ言い終わらない。言い終えてすぐ。「愚痴文盲のお名が流れん笑止
と,―に六波羅よりはや使/浄瑠璃・平家女護島」

と,―に六波羅よりはや使/浄瑠璃・平家女護島」
した=を食(ク)・う🔗⭐🔉
――を食(ク)・う
舌をかみ切って死ぬ。「―・ふか身を投げるか/浄瑠璃・丹波与作(下)」
した=を出(ダ)・す🔗⭐🔉
――を出(ダ)・す
(1)陰でばかにする。心の中であざわらう。「腹の中で―・しているにちがいない」
(2)自分の失敗を恥じたり,ごまかしたりするしぐさにいう。
した=を鳴ら・す🔗⭐🔉
――を鳴ら・す
舌を上顎(ウワアゴ)に当ててはじき鳴らす。
(1)感嘆するさま。
(2)おいしい物を食べて満足しているさま。
(3)不満や軽蔑の気持ちを表すさま。
した=を吐(ハ)・く🔗⭐🔉
――を吐(ハ)・く
ひどくあきれる。「直行は―・きて独語(ヒトリゴ)ちぬ/金色夜叉(紅葉)」
した=を振る・う🔗⭐🔉
――を振る・う
(1)弁舌を振るう。雄弁を振るう。
(2)「舌(シタ)を振(フ)る」に同じ。「見聞の人―・はして懼(オソ)れ思はぬ者は無りけり/太平記 21」
した=を巻・く🔗⭐🔉
――を巻・く
〔漢書(揚雄伝)〕
(相手に圧倒されて)非常に驚く。感心する。「見事な采配(サイハイ)ぶりに―・く」
した-がわ【舌革】🔗⭐🔉
した-がわ ―ガハ [0] 【舌革】
靴の部分の名。つま先から履き口に向かって,ひもの下側を舌状に延びている革。
したきりすずめ【舌切り雀】🔗⭐🔉
したきりすずめ [5] 【舌切り雀】
昔話の一。動物報恩譚。雀に糊(ノリ)をなめられた老婆が怒って,雀の舌を切って追い出す。心配した老爺が雀の宿を訪問して歓待され,宝の入った軽いつづらをもらって帰る。うらやんだ老婆が行って重いつづらをもらうが,開けてみると中から蛇・化け物などが出るというのが荒筋。明治時代に国定教科書に採用され一般化。古典では「宇治拾遺物語」にみえる。
した-ざわり【舌触り】🔗⭐🔉
した-ざわり ―ザハリ [3] 【舌触り】
(食べ物や飲み物などが)舌に触れたときの感じ。「とろけるような―」
した-さんずん【舌三寸】🔗⭐🔉
した-さんずん [3] 【舌三寸】
「舌先三寸(シタサキサンズン)」に同じ。「男も女もつつしむべきは―/浄瑠璃・嫗山姥」
しただしさんば【舌出し三番】🔗⭐🔉
しただしさんば 【舌出し三番】
歌舞伎舞踊の一。長唄・清元。本名題「再春菘種蒔(マタクルハルスズナノタネマキ)」。二世桜田治助作詞。1812年江戸中村座初演。志賀山流の三番叟で復活した軽妙な踊り。舌出し三番叟。志賀山三番。種蒔三番。
した-たる・い【舌たるい】🔗⭐🔉
した-たる・い [4] 【舌たるい】 (形)[文]ク したたる・し
〔近世以降の語〕
(1)物の言いようが甘えたようである。また,態度がべたべたしている。「益々寄添ひつつ,―・いまでに語(コトバ)を和げて/金色夜叉(紅葉)」
(2)物の言い方がくどくどしている。したるし。「―・い愚痴沢山な自惚やら楽屋落やら列べれば/社会百面相(魯庵)」
した-つき【舌つき】🔗⭐🔉
した-つき 【舌つき】 (名・形動ナリ)
物の言い方がはっきりしないこと。またそのさま。舌たらず。「声(コワ)づかひの,さすがに―にて,うちざれむとは,なほ思へり/源氏(朝顔)」
した-つづみ【舌鼓】🔗⭐🔉
した-つづみ [3] 【舌鼓】
〔「したづつみ」とも〕
おいしい物を味わったときに鳴らす舌の音。
したつづみ=を打・つ🔗⭐🔉
――を打・つ
(1)おいしい物を味わった満足感を舌を鳴らして表す。
(2)不愉快な気持ちを,舌を鳴らして表す。「さりとは憎い奴と―・つ所へ帰りぬ/浮世草子・新色五巻書」
した-ど【舌疾】🔗⭐🔉
した-ど 【舌疾】 (形動ナリ)
早口なさま。舌速(シタバヤ)。「のたまふけはひの―にあはつけきを/源氏(賢木)」
した-ど・し【舌疾し】🔗⭐🔉
した-ど・し 【舌疾し】 (形ク)
物言いがはやい。早口だ。「小賽(シヨウサイ)小賽とこふ声ぞ,いと―・きや/源氏(常夏)」
した-の-ね【舌の根】🔗⭐🔉
した-の-ね [4] 【舌の根】
舌の付け根。
→舌の根の乾(カワ)かぬうち(「舌」の句項目)
した-ぶり【舌風・舌振り】🔗⭐🔉
した-ぶり 【舌風・舌振り】
(1)物の言い方。口のききよう。「―いと物さわやかなり/源氏(行幸)」
(2)「舌振(シタブ)るい」に同じ。「―ヲスル/日葡」
した-ぶるい【舌振るひ】🔗⭐🔉
した-ぶるい ―ブルヒ 【舌振るひ】
驚き恐れて,舌を震わせること。舌振り。「東国の兵これを見て,―して進まざりければ/盛衰記 35」
→舌を振る
ぜつあつ-し【舌圧子】🔗⭐🔉
ぜつあつ-し [4] 【舌圧子】
口腔内や咽頭を見るとき,舌を押し下げるために用いる篦(ヘラ)状の器具。圧舌子。
ぜついん-しんけい【舌咽神経】🔗⭐🔉
ぜついん-しんけい [5] 【舌咽神経】
延髄の上部より発し,舌根・咽頭に分布する,知覚および運動神経から成る神経。第九脳神経。
ぜつ-えん【舌炎】🔗⭐🔉
ぜつ-えん [0] 【舌炎】
舌の炎症。各種口腔疾患,胃炎,全身の感染症,ビタミン欠乏症の際にみられる。
ぜつ-おん【舌音】🔗⭐🔉
ぜつ-おん [2] 【舌音】
(1)舌先を歯または歯茎につけて発音する音。タ・ダ・ナ・ラ行などの各音。
(2)中国古代の音韻学で五音(ゴイン)の一。舌先を上の歯茎ないし硬口蓋につけて調音される音。「端」「定」「知」「娘」などの子音をさす。
ぜっ-か【舌下】🔗⭐🔉
ぜっ-か [1] 【舌下】
舌の下。
ぜっか-じょう【舌下錠】🔗⭐🔉
ぜっか-じょう ―ヂヤウ [3] 【舌下錠】
医薬品の迅速な全身への作用を目的とした錠剤。舌下に置いて舌でこね,素早く溶かして粘膜から吸収させる。狭心症の発作をコントロールするためなどに用いる。
→バッカル
ぜっか-しんけい【舌下神経】🔗⭐🔉
ぜっか-しんけい [4] 【舌下神経】
舌筋に分布する純運動性の神経。延髄の腹側から出る。第一二脳神経。
ぜっか-せん【舌下腺】🔗⭐🔉
ぜっか-せん [0] 【舌下腺】
舌の下部にあり,唾液を分泌する器官。
ぜっ-か【舌禍】🔗⭐🔉
ぜっ-か ―クワ [1][0] 【舌禍】
演説や講演などの内容が法律や他人の怒りにふれたために,災いにあうこと。「―をまねく」
ぜつ-がん【舌癌】🔗⭐🔉
ぜつ-がん [2] 【舌癌】
舌に発生する癌腫。
ぜっ-きん【舌筋】🔗⭐🔉
ぜっ-きん [0] 【舌筋】
舌を構成する筋肉。横紋筋で構成され,舌下神経の支配をうける。
ぜっ-こう【舌口】🔗⭐🔉
ぜっ-こう [0] 【舌口】
(1)舌と口。
(2)くちさき。くちまえ。
ぜっ-こう【舌耕】🔗⭐🔉
ぜっ-こう ―カウ [0] 【舌耕】
〔拾遺記「賈逵(カキ)非
力耕所
得,誦
経口倦。世所謂舌耕也」〕
弁舌によって生計をたてること。講義・演説などによって生活費を得ること。
力耕所
得,誦
経口倦。世所謂舌耕也」〕
弁舌によって生計をたてること。講義・演説などによって生活費を得ること。
ぜっ-こつ【舌骨】🔗⭐🔉
ぜっ-こつ [0] 【舌骨】
舌根の下部にある馬蹄形の小骨。
ぜっ-こん【舌根】🔗⭐🔉
ぜっ-こん [0] 【舌根】
(1)舌の最も奥の部分。舌の付け根。
(2)〔仏〕 五根,また六根の一。味覚を生ずる器官である舌,およびその味覚能力。
ぜつ-じょう【舌状】🔗⭐🔉
ぜつ-じょう ―ジヤウ [0] 【舌状】
舌のような形状。
ぜつじょう-かかん【舌状花冠】🔗⭐🔉
ぜつじょう-かかん ―ジヤウクワクワン [5] 【舌状花冠】
合弁花冠の一。一つの花の全花弁が融合して筒状となり,上部のみが平らで舌のような形をしたもの。タンポポなどの花冠。
ぜつ-じん【舌人】🔗⭐🔉
ぜつ-じん [0] 【舌人】
通訳をする人。通弁。通事。「長崎―の事跡に精(クワ)しい人の教を得た/伊沢蘭軒(鴎外)」
した【舌】(和英)🔗⭐🔉
した【舌】
the tongue.→英和
〜が荒れている One's tongue is rough.〜が回らない be tongue-tied.〜がもつれる have difficulty in articulation.〜を出(鳴ら)す put[stick]out (clack) one's tongue.〜を巻く be astounded.
したつづみ【舌鼓を打つ】(和英)🔗⭐🔉
したつづみ【舌鼓を打つ】
smack one's lips;eat with much gusto (食べる).
ぜっか【舌禍】(和英)🔗⭐🔉
ぜっか【舌禍】
an unfortunate slip of the tongue.→英和
ぜつがん【舌癌】(和英)🔗⭐🔉
ぜつがん【舌癌】
cancer on the tongue.→英和
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