さ （左・〈些・佐・作・査・砂・茶・唆・詐・〈瑣・鎖）→【字音語の造語成分】

さ［左］ 右（^ウ） [一](一)ひだり。 「左右^サユウ・左翼」 (二)左翼。 「極左^キヨクサ・左傾・左派」 [二]（略） 〔野球で〕左翼手。

さ［些］ 少しばかり。わずか。 「些些・些少」

さ［佐］ [一](一)〔味方になって〕たすける。 「佐幕・輔佐^ホサ」 (二)〔自衛隊で〕「将」に次ぐ階級。 「陸佐[1]・空佐[1]・一佐[1]」 [二]（略） 佐渡（^サドノ）国。 「佐州[1]」

さ［作］ (一)からだを動かして、何かをする。 「作業」 (二)たちいふるまい。 「動作・座作[0]・作法」

さ［査］ しらべて、事情を明らかにする。 「査定・検査・審査」

さ［砂］ すな。 「砂丘・砂金・砂鉄・白砂」 [表記]「〈沙」とも書く。

さ［茶］ ちゃ。 「茶菓・喫茶店」

さ［唆］ ある事を、自然にするようにしむける。そそのかす。 「教唆・示唆」

さ［詐］ うまいことを言って、だます。 「詐欺・詐取」

さ［瑣］ こまかくて、わずらわしい。 「瑣末・煩瑣」

さ［鎖］ (一)くさり。 「鎖骨・鉄鎖」 (二)とざす。 「鎖国・封鎖」

さ【小】【五月】【早】 （接頭） ()そのものを美化して見ていることを表わす。 「―枝・―百合^ユリ・―男鹿^オシカ・―霧^サギリ」 ()田植え（の時季）に関係が有ることを表わす。 「―少女^オトメ・―雨^サミダレ・―蠅^バエ」 ()同類の中で、早い時期に属することを表わす。 「―わらび」 [二]〔雅〕 その状態について何ほどか強調することを表わす。 「―迷ふ・―鋭^トし〔＝ 『聡^サトい』 の雅語形〕」

さ （接尾） (一)〔形容詞・形容動詞の語幹などに添えて〕 …（の）程度・…であることの意を表わす。 「金が欲し―に〔＝ほしい△ので（余りに）〕やった事に違いない／おもしろ―・静か―」 (二)〔雅〕 とき。おり。 「帰る―」 (三)方言らしい感じを出すために使う語。 「おらが国―で〔＝自分の国で〕」

さ （終助） (一)相手に強く△主張（反駁^ハンバク）する気持を表わす。 「そんな事あたりまえ―／僕だって分かる―」 (二)幾分の無責任さをこめて言う気持を表わす。 「まあ、いい―／結局同じ事―／心配する事は無い―」 (三)自分が直接経験しない事柄を説明したり 紹介したり する気持を表わす。 「昔 昔、おじいさんとおばあさんがあったと―／やっぱりあの人も行ったんだって―」 (四)強い疑問の意を表わす。 「どこへ行ったの―／いい事って何―／なぜいやなの―」 (五)〔文節の切れ目につけて〕 語調を整えながら話す気持を表わす。 「それが―、まずい事に―、相手に分かっちゃったんだ」 〔(二)(三)(四)が軽く添えるのに対し、(一)(五)は強く発音する〕

さ【然】[1] （副） 〔雅〕 前に述べられている事柄を承（^ウ）けて肯定する主体の気持を表わす。 「―〔＝そう〕思ひ給ふならむ／―はあらじ〔＝そうではあるまい〕／―はあれど〔＝そうではあるが〕／―あれ〔＝それはそれとして〕／―まで〔＝それ程〕悲しと思はず」

さ【左】[1] ひだり。 「―に掲げる文章〔＝縦書きの場合、『次行以下に示す文章』 の意〕／―右」

さ【差】[0] (一)〔量・質の〕ちがい。へだたり。 「―が△つく（開く）／著しい―を生じる／―を△設ける（縮める）／―別・大―」 (二)一つの数量からある数量を引いた残り（の数量）。 「―額・誤―」和

さーきっととれーにんぐ【サーキットトレーニング】[7] 〔circuit training〕 腕・足・腹筋の運動というふうに、刺激する場所を順順に変えて、休まずに行う鍛練法。持久力をつけるために行う。

サード 〔third〕 [一][1] (一)〔野球で〕(Ａ)〔←米 third base〕 三塁。 (Ｂ)〔←米 third baseman〕 三塁手。 (二)〔自動車の変速装置で〕第三速。 [二]（造語）第三（の）。

さーびすえーす【サービスエース】[5] 〔service ace〕〔バレーボール・テニス・卓球などで〕相手が受けることも出来ない見事なサーブ（による得点）。

さーびすえりあ【サービスエリア】[5] 〔service area〕 (一)〔ラジオ・テレビなどで〕そのラジオ・テレビ局の電波が届く範囲。 (二)〔バレーボールなどで〕サーバーが そこでサーブをするように定められた区域。〔そこ以外でのサーブは無効〕 (三)高速道路の、休息・給油などの設備の有る所。

さーびすぎょう【サービス業】サービスゲフ[4] 直接には生産に関係しない職業。旅館・飲食店・広告業など。

さーびすすてーしょん【サービスステーション】[6] 〔service station〕 (一)案内や いろいろのサービスをする所。 (二)〔自動車の〕給油所。

さーびすやーど【サービスヤード】[5] 〔和製英語〕 洗濯・ふろたきなどをするために、台所の外（^ソト）に別に作った土間。

さあらぬ【然有らぬ】[0]‐[2]、[3] 「そうでない」意の雅語的表現。 「―ていで〔＝なにげない そぶりで〕」

さい （才・再・西・災・〈采・砕・宰・栽・斎・彩・採・済・祭・細・菜・裁・最・催・債・〈塞・歳・載・際・〈賽）→【字音語の造語成分】

さい［才］ [一](一)木材の取引の単位。〔一才は、一寸角で長さが一間。ほぼ、三センチ角、一八二センチに相当〕 「二間^ケン才」 (二)船の積み荷、石材の単位。一立方尺〔=約〇・〇二七立方メートル〕。 (三)容積の単位。一勺（^シヤク）の十分の一〔=約一・八ミリリットル〕。 (四)織物で、一平方フィート〔=約九二九平方センチ〕。 [二]俗に、年齢の「歳」の代用字。

さい［再］ もう一度（…する）。 「再度・再考・再審・再教育[3]・再発行[3]・再出発・再三再四」

さい［西］ にし（の方）。 「西域・西海[0]・関西・東西^ザイ」せい

さい［災］ 人間社会にとってありがたくない、自然の出来事。わざわい。 「災害・災難・天災・人災」

さい［采］ (一)〔模様の意〕外観。 「風采・神采[0]」 (二)官給の領地。 「采邑^ユウ[0]」

さい［砕］ (一)くだく。くだける。 「砕石・砕片・粉砕」 (二)こまかいくず。 「零砕[0]」

さい［宰］ つかさどる。 「宰領・宰相・主宰」

さい［栽］ 植える。 「栽培・盆栽・前栽^センザイ」

さい［斎］ (一)物いみ△する（して、祭りを行う）。 「斎主・斎場・斎戒沐浴^モクヨク・潔斎」 (二)心静かに読書などする部屋。〔書斎の名や屋号・雅号・芸名などにも用いられる〕 「書斎・山斎[0]」 (三)〔仏教で〕心身をつつしんで行う法会（^ホウエ）。〔僧に供する食事のことにも言う〕 「斎日^ニチ[0]・斎会^エ」

さい［彩］ (一)絵の具でいろどる。 「彩色^シキ・彩雲・水彩画」 (二)美しいいろどり。 「色彩・光彩」 (三)色の種類を算（^カゾ）える語。 「五彩の絵の具／唐三彩」

さい［採］ △よい（必要な）物だけをえらび出す。 「採点・採録・採択・採集・採用・採血・伐採」

さい［済］ (一)仕事を全部しあげる。すます。 「未済・既済・返済」 (二)助けすくう。 「済世・済民[0]・救済」

さい［祭］ (一)まつる。まつり。 「祭礼・大祭・祝祭・一年祭[3]」 (二)特定の催し。 「前夜祭・文化祭[3]・芸術祭」

さい［細］ (一)ほそい。 「細流・細腰」 (二)こまかい。 「細大・細心・子細」 (三)くわしい。 「細論[0]・詳細・委細」

さい［菜］ (一)なっぱ。 「菜園・白菜・野菜」 (二)野菜。 「菜根[0]・菜食」 (三)おかず。 「総菜^ザイ・一汁^ジユウ三菜[0]」

さい［裁］ [一](一)衣服を仕立てるために布をたつ。 「裁縫・断裁」 (二)良い事を良い、悪い事を悪いとして処理する。さばく。 「裁決・裁判」 [二]（略） (一)裁縫。 「和裁・洋裁」 (二)裁判所。 「最高裁・家裁」

さい［最］ 同類の中で、その傾向がいちばん進んでいる。 「最大・最良・最高・最低」

さい［催］ (一)集会を開く。もよおす。 「開催・主催」 (二)せきたてる。 「催促」 (三)自然にそうならせる。 「催眠薬[3]・催涙弾」

さい［債］ [一](一)他人に果たすべき約束。負い目。 「債務・債券・負債・国債・書債」 (二)借金を取り立てる。 「債権・債鬼」 [二]（略） 公債。社債。 「起債・五分利債[3]」

さい［塞］ とりで。 「塞北[0]・要塞・防塞」 [表記]「〈砦」と書くも同義。例、「鹿砦^ロクサイ[0]」。

さい［歳］ (一)（特定の）一か年。 「歳旦^タン・歳末・歳費」 (二)時間の経過。〔年齢を算^カゾえる時にも用いられる〕 「歳月」

さい［載］ (一)のせ△る（て、運ぶ）。 「積載・満載」 (二)書類に書きしるす。 「載録・記載」 (三)一年間。歳。 「千載^センザイ一遇」

さい［際］ (一)他と接触する。 「交際・国際」 (二)偶然に出くわす。 「際会」 (三)ぎりぎりまで行った所。 「際限・天際[0]・水際[0]」

さい［賽］ お礼参り。 「賽銭・報賽」

さい【才】[1] 何かをする時に目立って現われる、頭の回転のよさと仕事の速さ・うまさ。 「―に走る／―能・天―」

さい【妻】[1] 「家内」の老人語。 「―子・―帯・良―・愛―・悪―」

さい【采】[1] (一)すごろくなどに使う、小形・立方体の用具。各面に、一から六までの目が刻んである。さいころ。 「―を振る〔＝筒^ドウの中に入れた采を振り出して、その 『目[二](三)』 で勝負を争う〕／―は投げられたり〔＝決断が下された以上は、やりぬくよりいたしかたがない〕」 (二)〔古〕 采配。 [表記](一)は、「〈・〈賽」とも書く。「｛〈骰子｝」（漢語表記）とも書く。

さい【細】[1] こまかい△こと（点）。

さい【最】[1] (一)同類の中で、第一等とされるもの。 「山は富士山を（以^モツて）―とする」 (二)その傾向の一番進んでいるもの。 「―敬礼・―後部[3]・―先端・―前列・―重点[3]」

さい【犀】[1] 熱帯地方にすむ哺乳動物。鼻の頭に角がある。頭が長く首は短く、四足はゾウに似る。全身の毛が少なく皮は厚い。角は漢方薬用。〔サイ科〕 [かぞえ方]一頭

さい【際】[1] 何かが行われる、特定の時点。 「出発の―〔＝おり〕は／この―〔＝(ａ)大事な時。非常時。 (ｂ)またとない時機。好機〕／実―」

さい【差異】[1] 他と比べて違う点。違い。 「―が生じる」 [表記]「差違^サヰ」とも書く。

さいあい【最愛】[0] 最もかわいがっていること。 「―の子」

さいあく【最悪】[0] ―な （都合が）最も悪い様子。 「―の事態を避ける」最良・最善

さいいき【西域】サイヰキ[0] せいいき。

さいう【細雨】[1] 「こさめ・ぬかあめ」の意の漢語的表現。

さいうよく【最右翼】[3] 〔旧軍関係で、右を先頭に成績順に横列したことから〕 そうなる傾向を最も多く持っていること。 「優勝候補の―」

さいうん【彩雲】[0] 「美しく照りはえる雲」の意の漢語的表現。〔具体的には、夕焼け・朝焼けなどを指す〕

さいえ【斎会】サイヱ[1] 僧尼を集めて、読経（^ドキヨウ）・供養をした法会（^ホウエ）。

さいえん【才媛】サイヱン[0] △文才（才能）のある婦人。才女。

さいえん【再演】[0] ―する 〔初演と違って〕同一の脚本に基づいて、もう一度△上演（出演）すること。

さいえん【再縁】[0] ―する 〔女性が〕二度目の結婚をすること。

さいえん【菜園】サイヱン[0] 野菜を植える、庭の一区画。 「家庭―・学校―」

さいえん【最遠】サイヱン[0] そのグループに該当するもののうちで最も遠い距離に在ること。 「地球から―の星雲」

さいおう【再往】サイワウ[0] (一)「再度」の意の漢語的表現。 「―の調査」 (二) 「一往も―も〔＝一度だけでなく、二度まで繰り返すこと〕」 [表記]「再応^サイオウ」とも書く。

さいおう【最奥】サイアウ[0] そのものの最も奥の方。

さいおうがうま【塞翁が馬】[3]‐[2]、[0]‐[2] 〔「塞翁」は、昔、中国北方の国境近くに住んでいた老人の意。その持ち馬がある日居なくなったかと思うと、しばらくして駿馬^シユンメを連れ帰った。むすこは馬に乗ってけがをしたので結局戦争に行かないで済んだ。近所の人たちは、そのたびごとに塞翁に同情の意を表したり 喜びの言葉を述べたり したが、老人は一向取りあわず、「福必ずしも福ならず、禍必ずしも禍ならず」と答えた故事に基づく〕 何がしあわせになり、何が不幸になるか、前もって知ることが出来ないことのたとえ。 「人間万事―」

さいか【才華】サイクワ[1][0] ちょっとした物事にもすぐ片鱗（^ヘンリン）を現わす すぐれた才能。

さいか【再嫁】[1][0] ―する 再縁。

さいか【西下】[1] ―する 東京から関西方面に行くこと。東上

さいか【災禍】サイクワ[1] 「災害」の意の漢語的表現。

さいか【採火】サイクワ[1] ―する オリンピックの聖火など、太陽熱などから火をとること。 「―台[0]」

さいか【裁可】[1] ―する 君主・天皇が決裁すること。

さいかい【再会】サイクワイ[0] ―する 〔長く別れていて〕また会うこと。 「―を期して別れた」

さいかい【再開】[0] ―する 〔中止していた会や機関などの活動を〕また始めること。 「予算審議の―に踏み切る／―にこぎつける／休戦会談―・スエズ運河―」

さいかい【斎戒】[0] ―する 神聖な行事に従事する人が、飲食・行動を慎んで、心身のけがれを除くこと。 「―沐浴^モクヨク」

さいかい【際会】サイクワイ[0] ―する 〔めったにない出来事に〕出くわすこと。 「倒産の危機に―する」

さいがい【災害】[0] 台風・洪水・地震・大火・伝染病などによる災難（と損害）。 「―が起こる／大―にあう／自然―・人為―・労働―」

さいがい【際涯】[0] 〔一続きの土地などの〕そこで終わるという所。 「―〔＝はてし〕の無い青空」

さいかいどう【西海道】サイカイダウ[3] もとの七道の一つ。九州と壱岐（^イキ）・対馬（^ツシマ）の称。

さいかいはつ【再開発】[3] ―する もう一度開発して新しくすること。 「人間―〔＝（アメリカなどで）経営者たちが新しい知識の吸収に努力すること〕・駅前―事業」

さいかく【才覚】[0] (一)すばやい頭の働き。 「―のある人／―が回る〔＝抜けめの無いくらい頭の回転が すばやい〕」 (二)―する 金を借りたり 計画を進めたり する上の、よいくふう。 「金の―をつける」

さいかん【才幹】[0] 物事をうまく処理する能力。働き。材幹[0]。

さいかん【再刊】[0] ―する (一)出版を中止していた（定期）刊行物を、また刊行すること。 (二)再版を刊行すること。 初刊

さいかん【彩管】サイクワン[0] 「絵筆」の意の漢語的表現。 「―をふるう」

さいかん【菜館】サイクワン[0] 中華料理店などにつける名。

さいき【才気】[1] すばらしい、頭の働き。 「―縦横^{ジユウオウ}〔＝精神力がずばぬけてすぐれており、いかなる問題に対しても即座に てきぱきと判断を下すことが出来ること〕」

さいき【再起】[1] ―する 失敗・病気などの悪い状態から立ち直って、再び前と同じように活動出来るようになること。 「―不能」

さいき【猜忌】[1] ―する 〔「猜」は「きらう」、「忌」は「にくむ」意〕 相手の人格を嫌う余り、顔を合わせるのも避けようと思うこと。 「―の念」

さいき【祭器】[1] 祭事に使う器具。

さいき【債鬼】[1] 〔人情味のない〕借金取り。 「―に責められる」

さ ・さ〜さいき ・さいき〜さいじじょう ・さいじつ〜さいちゅう ・さいちゅう〜さいぼう ・ざいほう〜さかい ・さかい〜さきっちょ ・さきっぽ〜さくてい ・さくてき〜ささかまぼこ ・ささぐり〜さしたてる ・さしたる〜さそり ・さた〜さっそく ・ざっそん〜サバイバル ・さばおり〜さめる ・さめる〜ざるご ・さることながら〜さんがい ・ざんがい〜さんざい ・さんざい〜さんする ・さんする〜さんとうがいさい ・さんとうせいじ〜さんゆこく ・さんよ〜さんわおん