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さあというとき【さあという時】🔗🔉

さあというとき【さあという時】 重大な物事が差し迫って、行動を起こすことが必要になったとき。 《例文》 「さあという時にうろたえないよう、日ごろの修練が必要である。」 《類句》いざという時。

さいおうがうま【塞翁が馬】▽中国🔗🔉

さいおうがうま【塞翁が馬】▽中国 人生の幸不幸は予測しがたいことのたとえ。「人間万事塞翁(さいおう)が馬」とも。 《参考》 昔、国境の塞(トリテ゛)の辺りに住んでいた老人の馬が逃げた(不幸)が、数か月たったらこの馬が良馬を連れて戻って来た(幸)。彼の息子がこの馬を乗り回していて落馬し、けがをした(不幸)が、そのため、戦争が起こったときに兵役を免れて無事だった(幸)という。 《出典》 〔淮南子(エナンシ゛)・人間訓〕 《類句》禍福(カフク)は糾(アサ゛ナ)える縄の如(コ゛ト)し。

さいくはりゅうりゅうしあげをごろうじろ【細工は流流仕上げを御覧じろ】🔗🔉

さいくはりゅうりゅうしあげをごろうじろ【細工は流流仕上げを御覧じろ】 物事のやり方にはいろいろあるが、やり方だけを批判せずに結果を見てから批判してくださいということ。 《参考》 (イ)「流流」は、細工の種類・仕方がいろいろあること。 (ロ)よい出来栄えを確信を持って予告することば。

さいくびんぼうひとだから【細工貧乏人宝】🔗🔉

さいくびんぼうひとだから【細工貧乏人宝】 器用な人は、人に重宝がられるばかりで自分のためにはならず、いつも貧乏であるということ。 《類句》器用貧乏人宝。

さいげつひとをまたず【歳月人を待たず】▽中国🔗🔉

さいげつひとをまたず【歳月人を待たず】▽中国 時は、人の都合に関係なく過ぎて行き、とどまることがない。 《参考》 過ぎて行く時間の非情さを詠嘆したことば。 《出典》 盛年重ネテ来(キタ)ラズ、一日(イチシ゛ツ)再ビ晨(アシタ)ナリ難シ、時ニ及ンデ当(マサ)ニ勉励スベシ、歳月ハ人ヲ待タズ。〔陶淵明(トウエンメイ)・雑詩〕 《類句》光陰人を待たず。時人を待たず。

さいごのしんぱん【最後の審判】▽西洋🔗🔉

さいごのしんぱん【最後の審判】▽西洋 キリスト教で、この世の終わりに神によって行われ、善人は永遠の祝福を、悪人は永遠の刑罰を受けるという裁きのこと。

さいごをかざる【最後を飾る】🔗🔉

さいごをかざる【最後を飾る】 物事の終わりをりっぱで華々しいものにすること。 《例文》 「好試合の最後を飾る美技。」

さいごをとげる【最期を遂げる】🔗🔉

さいごをとげる【最期を遂げる】 死ぬこと。 《例文》 「刀折れ矢尽きて壮烈な最期を遂げた。」 栄えていた組織などが衰え滅びること。 《例文》 「新政権は党内の反対派のためにあえない最期を遂げた。」

さいしさいにたおれる【才子才に倒れる】🔗🔉

さいしさいにたおれる【才子才に倒れる】 才知のある人が自分の才知に頼りすぎてかえって失敗すること。

さいしたびょう【才子多病】🔗🔉

さいしたびょう【才子多病】 才能のある人は体が弱くて病気がちであるということ。 《例文》 「才子多病のことばどおり、彼が大成せずに夭折(ヨウセツ)したことは、惜しんでも余りある。」 《参考》 「佳人(カシ゛ン)薄命(ハクメイ)」と並べて用いることがある。

さいしんのうれえ【采薪の憂え】▽中国🔗🔉

さいしんのうれえ【采薪の憂え】▽中国 《病身で薪(タキキ゛)を採(ト)りに行くこともできないの意》自分の病身をへりくだって言うことば。「采薪の憂い」とも。 《参考》 一説に、薪採りの疲労のためにおこった病気ともいう。 《出典》 〔孟子(モウシ)・公孫丑下篇〕

さいだいたすうのさいだいこうふく【最大多数の最大幸福】▽西洋🔗🔉

さいだいたすうのさいだいこうふく【最大多数の最大幸福】▽西洋 社会における善は、最も多くの人々にもたらす最も大きい幸福であるということ。 《参考》 イギリスの思想家ベンサムのことば(the greatest happiness of the greatest number)から。

さいにおぼれる【才に溺れる】🔗🔉

さいにおぼれる【才に溺れる】 自分の才能を過信し、かえってその才能を生かすことができなかったり、自らをだめにしてしまったりすることのたとえ。 《例文》 「彼は才におぼれ、結局何一つまとまった仕事をなし得なかった。」

さいにはしる【才に走る】🔗🔉

さいにはしる【才に走る】 自分の才能を頼みすぎ、それをひけらかすような行動をすること。 《例文》 「有能ではあるが、あまり才に走った行動が多すぎ、みんなから憎まれてしまった。」

さいはいをふる【采配を振る】🔗🔉

さいはいをふる【采配を振る】 全体を統率して指図することのたとえ。 《例文》 「気丈者の祖母が永い経験から、家事、商事、総(スヘ゛)てに采配を振って居てくれた。」《島木赤彦(シマキ゛アカヒコ)・雨蛙》 《参考》 「采配」は、はたきのような形の道具。昔、大将が戦場で部下を指揮するときに振った。

さいはなげられたり【賽は投げられたり】▽西洋🔗🔉

さいはなげられたり【賽は投げられたり】▽西洋 こういう状態になった以上、断固として実行するほかないということ。 《参考》 (イ)ジュリアス・シーザーが、ルビコン河を渡って進撃するときに言ったことば。 (ロ)「賽」は、さいころ。

さいふのくちをしめる【財布の口を締める】🔗🔉

さいふのくちをしめる【財布の口を締める】 節約して金を使わないように気を付けること。 《例文》 「金というものは生かして使うべきで、ただ財布の口を締めてさえいればいいというものではない。」

さいふのしりをおさえる【財布の尻を押さえる】🔗🔉

さいふのしりをおさえる【財布の尻を押さえる】 財布の紐を握る

さいふのそことこころのそこはひとにみせるな【財布の底と心の底は人に見せるな】🔗🔉

さいふのそことこころのそこはひとにみせるな【財布の底と心の底は人に見せるな】 他人にはむやみに自分の計略・手段を知らせたり、本心を明かしたりするものではないということ。

さいふのそこをはたく【財布の底を叩く】🔗🔉

さいふのそこをはたく【財布の底を叩く】 持ち合わせの金を残らず使ってしまうこと。「財布をはたく」とも。 《例文》 「気前のよい男なので、財布の底をはたいておごってくれた。」 《参考》 財布の底をたたいて金をすっかり出す動作から生まれた表現。

さいふのひもをくびにかけるよりはこころにかけよ【財布の紐を首に懸けるよりは心に懸けよ】🔗🔉

さいふのひもをくびにかけるよりはこころにかけよ【財布の紐を首に懸けるよりは心に懸けよ】 財布のひもを首に懸けて盗まれないように用心するよりは、むだ遣いをしないように用心すべきであるということ。

さいふのひもをにぎる【財布の紐を握る】🔗🔉

さいふのひもをにぎる【財布の紐を握る】 その家庭や団体などの金銭の使用を決定する権限を持つこと。「財布の尻(シリ)を押さえる」とも。 《例文》 「女房に財布の紐を握られているので、酒もろくに飲めない。」 《参考》 昔の財布は袋状で、口にひもがついていた。

さおはさんねんろはみつき【棹は三年艪は三月】🔗🔉

さおはさんねんろはみつき【棹は三年艪は三月】 櫂は三年艪は三月

さかさにふってもはなぢもでない【逆さに振っても鼻血も出ない】🔗🔉

さかさにふってもはなぢもでない【逆さに振っても鼻血も出ない】 《逆さまにつるして振っても鼻血さえも出ないの意》支払うべき金銭が全然ないことのたとえ。「逆さに振っても鼻血しか出ない」「逆さに吊(ツル)して振っても鼻血しか出ない」とも。 《類句》無い袖(ソテ゛)は振れない。

さかずきをかえす【杯を返す】🔗🔉

さかずきをかえす【杯を返す】 注がれた杯の酒を飲み干してその杯を相手に返し、酒を注ぐ。返杯する。 子分のほうから、親分子分の関係を断つ。 《例文》 「どっち道、私は子分の杯を返すつもりでいるので、」《獅子文六(シシフ゛ンロク)・てんやわんや》 《参考》 やくざの世界などでは、親分子分の関係を結んだしるしとして子分は親分から杯をもらうが、子分のほうから親分との縁を切ろうとするときは、その杯を親分に返す。

さかずきをもらう【杯を貰う】🔗🔉

さかずきをもらう【杯を貰う】 酒席で、相手の杯を受け取り、その相手から酒を注いでもらう。 子分にしてもらう。 《参考》 やくざの世界などでは、親分子分の関係を結んだしるしとして子分は親分から杯をもらう。

さきだつものはかね【先立つものは金】🔗🔉

さきだつものはかね【先立つものは金】 何事をするにも、特に、すぐれた計画を実行するような場合にでも、まず必要なものは金銭である。

さきぼうをかつぐ【先棒を担ぐ】🔗🔉

さきぼうをかつぐ【先棒を担ぐ】 お先棒を担ぐ

さきをあらそう【先を争う】🔗🔉

さきをあらそう【先を争う】 人より有利になろうとして争って進むこと。 《例文》 「野菜の原価販売をすると聞けば、物価高にあえぐ主婦たちは先を争って買いに行く。」

さぎをからす【鷺を烏】🔗🔉

さぎをからす【鷺を烏】 《白い鷺を黒い烏だと言うの意》正しいことを正しくないとし、正しくないことを正しいと主張することのたとえ。「烏を鷺」とも。 《類句》鹿を指して馬と言う。白を黒と言う。

さきんずればひとをせいす【先んずれば人を制す】▽中国🔗🔉

さきんずればひとをせいす【先んずれば人を制す】▽中国 人より先に物事を行えば有利になるということ。 《参考》 秦(シン)の始皇帝の死によって秦国が衰え始めたとき、ある長官が、「人に先んじて兵を出して秦を討った者が天下を取ることになるだろう。」と実力者項梁(コウリョウ)に言ったという。 《出典》 吾聞ク、先ンズレバ即(スナワ)チ人ヲ制シ、後ルレバ則チ人ノ制スル所ト為(ナ)ルト。〔史記(シキ)・項羽本紀〕

さくしさくにおぼれる【策士策に溺れる】🔗🔉

さくしさくにおぼれる【策士策に溺れる】 策略に巧みな人は、策略に頼りすぎてかえって失敗したり自滅したりするということ。 《例文》 「準備工作が念入りすぎて人々から反感を買ったのは策士策におぼれた形だ。」

さくらおるばかかきおらぬばか【桜折る馬鹿柿折らぬ馬鹿】🔗🔉

さくらおるばかかきおらぬばか【桜折る馬鹿柿折らぬ馬鹿】 桜は、枝を折ると木が弱って枯れることが多いので枝を折ってはならないし、かきは、枝を折ると翌年は枝が茂って実が多くなるので、枝を折ったほうがよいということ。 《参考》 (イ)七音・七音として口調を整えた表現。 (ロ)他に「桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿」「桃を切る馬鹿梅切らぬ馬鹿」などともいう。

さぐりをいれる【探りを入れる】🔗🔉

さぐりをいれる【探りを入れる】 相手が隠している意向・ようすなどを知ろうとして、それとなく探ってみる。 《例文》 「いろいろと探りを入れてみたが、相手は用心深くて真意をつかむことができなかった。」

さくをほどこす【策を施す】🔗🔉

さくをほどこす【策を施す】 効果が現れるように計画を立てて実行する。 《例文》 「病状がこう進んでは策を施すすべもない。」

さけとあさねはびんぼうのちかみち【酒と朝寝は貧乏の近道】🔗🔉

さけとあさねはびんぼうのちかみち【酒と朝寝は貧乏の近道】 酒を飲んだり朝寝をしたりして仕事を怠けているとたちまち貧乏になるということ。

さけにのまれる【酒に呑まれる】🔗🔉

さけにのまれる【酒に呑まれる】 酒を飲んで酔い、正気を失う。 《例文》 「酒は飲んでも酒に呑まれるな。」

さけのみほんしょうたがわず【酒飲み本性違わず】🔗🔉

さけのみほんしょうたがわず【酒飲み本性違わず】 酒の酔い本性違わず

さけのよいほんしょうたがわず【酒の酔い本性違わず】🔗🔉

さけのよいほんしょうたがわず【酒の酔い本性違わず】 酔っ払いは、酒に酔っても本来の性質は変わらないということ。 《類句》酒飲み本性違わず。上戸(シ゛ョウコ゛)本性違わず。生酔(ナマヨ)い本性違わず。

さけはうれいのたまははき【酒は憂いの玉箒】▽中国🔗🔉

さけはうれいのたまははき【酒は憂いの玉箒】▽中国 酒はどんな心の悩みも払いのけてくれるものであるということ。「酒は憂いを払う玉箒」とも。 《参考》 「玉箒」は、玉を飾ったほうき。 《出典》 応(マサ)ニ詩ヲ釣ル鈎(ハリ)ト呼ビ、亦(マタ)愁イヲ掃(ハラ)ウ帚(ハハキ)ト号スベシ。〔蘇軾(ソショク)・洞庭春色〕

さけはのむとものまるるな【酒は飲むとも飲まるるな】🔗🔉

さけはのむとものまるるな【酒は飲むとも飲まるるな】 酒を飲んでも、酔って本性を失うような飲み方をしてはいけない。

さけはひゃくやくのちょう【酒は百薬の長】▽中国🔗🔉

さけはひゃくやくのちょう【酒は百薬の長】▽中国 酒は、適度に飲むならばどんな薬にもまさる最良の薬である。 《出典》 夫(ソ)レ塩ハ食肴(ショクコウ)ノ将、酒ハ百薬ノ長ニシテ、嘉会(カカイ)の好ナリ。〔漢書(カンシ゛ョ)・食貨志下篇〕 《対句》酒は百毒の長。

ささやきせんり【囁き千里】▽中国🔗🔉

ささやきせんり【囁き千里】▽中国 《ささやきが千里先まで聞こえるの意》秘密の漏れやすく広がるのが速いことのたとえ。 《出典》 耳ニ附スルノ言(耳に口を寄せた内緒話)、千里ニ聞コユルナリ。〔淮南子(エナンシ゛)・説林訓〕 《類句》こそこそ三里。囁き八丁。内緒話は江戸まで聞こえる。

さじょうのろうかく【砂上の楼閣】🔗🔉

さじょうのろうかく【砂上の楼閣】 《柔らかい砂の上に建てた高い建物の意》 基礎がしっかりしていないため崩れ滅びやすい物事のたとえ。 非常に空想的・理想的で実現の不可能な物事のたとえ。 《参考》 「空中桜閣」とも。

さじをなげる【匙を投げる】🔗🔉

さじをなげる【匙を投げる】 《薬を調合するさじを投げ捨てるの意》治療の方法がなくて医者が見放すことのたとえ。 よりよくしようとしてもその方法がなくてあきらめることのたとえ。 《例文》 「あれこれと努力を重ねてみたが、うまくゆかず、根気のいい彼もついにさじを投げてしまった。」

さいおうがうま【塞翁が馬】🔗🔉

さいおうがうま【塞翁が馬】 人生、思いがけないことが幸福を招いたり、不幸につながったりして、だれにも予測はつかないということ。また、だからやたらに喜んだり悲しんだりしてもはじまらないということ。 ◎「塞翁」は昔中国で、北辺の国境近くに住んでいた老人のこと。あるとき、その老人の馬が逃げてしまったが(不幸)、まもなくその馬がすぐれた一頭の馬を連れて戻ってきたので人々が祝福した(幸)。ところが老人の子がその馬に乗って落ち、けがをしてしまった(不幸)。だが、けがをしたおかげで、若者たちのほとんどが戦死をしたというのに、老人の子は兵役をまぬがれて死なずにすんだ(幸)という故事から。「人間万事塞翁が馬」とも言う。 〔出〕淮南子(えなんじ) 〔類〕禍福は糾える縄の如し 〔較〕Joy and sorrow are today and tomorrow.(今日の喜び明日は悲しみ)

さいかいもくよく【斎戒沐浴】🔗🔉

さいかいもくよく【斎戒沐浴】 神聖なことをするときに、飲食やおこないを慎み、心身を清めること。 ◎「斎戒」は飲食やおこないを慎んで心身を清めること。「沐浴」は水を浴びて、髪やからだをきれいに洗い清めること。

さいかんのしょうはく【歳寒の松柏】🔗🔉

さいかんのしょうはく【歳寒の松柏】 どんな苦しい事態に陥っても、決して節操を変えず、信念を貫きとおすことのたとえ。 ◎「歳寒」は寒い季節の意。常緑樹の松や柏(このてがしわ)が冬になっても緑の色を変えることがないことから。「松柏の操」とも言う。 〔出〕論語

さいがいはわすれたころにやってくる【災害は忘れた頃にやってくる】🔗🔉

さいがいはわすれたころにやってくる【災害は忘れた頃にやってくる】 →天災は忘れた頃にやってくる

さいきかんぱつ【才気煥発】🔗🔉

さいきかんぱつ【才気煥発】 頭の回転がはやく、すぐれた才知が際だって活発で、目だつこと。 ◎「煥発」は外に輝き現れるの意。なお、勅令などを発布する意の「渙発」と書き誤らないように。

さいくはりゅうりゅう しあげをごろうじろ【細工は流々 仕上げを御覧じろ】🔗🔉

さいくはりゅうりゅう しあげをごろうじろ【細工は流々 仕上げを御覧じろ】 ものごとのやり方にはいろいろな流儀がある。だから、やり方についてあれこれ口を出さずに、でき上がった結果を見て批評してほしいということ。 ◎「流々」は流儀や流派によって、さまざまなやり方があるの意。

さいくびんぼうひとだから【細工貧乏人宝】🔗🔉

さいくびんぼうひとだから【細工貧乏人宝】 →器用貧乏人宝

さいげつ ひとをまたず【歳月 人を待たず】🔗🔉

さいげつ ひとをまたず【歳月 人を待たず】 時の流れは人を待っていてはくれず、どんどん過ぎていく。だから、時間をだいじにせよということ。 〔出〕陶淵明(とうえんめい) 〔類〕光陰に関守なし/光陰矢の如し 〔較〕Time and tide wait for no man.(時の流れは人を待たない)

さいごにわらうものがもっともよくわらう【最後に笑う者がもっともよく笑う】🔗🔉

さいごにわらうものがもっともよくわらう【最後に笑う者がもっともよく笑う】 途中の経過はどうであれ、結果がよければ最高であるということ。また、早まって喜ぶなということ。 ◎英語のHe laughs best who laughs last.から。 〔類〕終わりよければすべてよし

さいし さいにたおれる【才子 才に倒れる】🔗🔉

さいし さいにたおれる【才子 才に倒れる】 才知のすぐれている人は、自分の才知を過信しすぎて、かえってしくじってしまうことがあるということ。 〔類〕策士策に溺れる

さいしたびょう【才子多病】🔗🔉

さいしたびょう【才子多病】 ぬきんでた才能の持ち主は、とかく病弱な人が多いということ。 〔類〕佳人薄命 〔較〕Whom the gods love die young.(神の愛したもう者は若死にする)

さいしょくけんび【才色兼備】🔗🔉

さいしょくけんび【才色兼備】 すぐれた才能とともに、美しい容貌(ようぼう)をも兼ね備えていること。 ◎「才色」は「才知」と「容色」の意。ふつう女性について言う。

さいしんのうれい【采薪の憂い】🔗🔉

さいしんのうれい【采薪の憂い】 自分が病気であることをへりくだって言うことば。 ◎いつもなら薪(たきぎ)を采(と)りに行くのに、それもできないほど、からだが弱っているの意から。 〔出〕孟子(もうし)

さいずるほとけのはなをかく【彩ずる仏の鼻を欠く】🔗🔉

さいずるほとけのはなをかく【彩ずる仏の鼻を欠く】 念を入れすぎたため、かえってたいせつな部分をこわしてしまうたとえ。 ◎「彩ずる」は彩色を施して飾るの意。仏像を作り上げるのに、もう少しよくしようと手を入れているうちに肝心な鼻を欠いてしまうことから。 〔類〕過ぎたるは猶及ばざるが如し

さいせいのこころざし【済世の志】🔗🔉

さいせいのこころざし【済世の志】 世の中の弊害を取り除いて、世の人々を救おうとする志のこと。 ◎「済世」は世を済(すく)う(救う)の意。

さいなんならたたみのうえでもしぬ【災難なら畳の上でも死ぬ】🔗🔉

さいなんならたたみのうえでもしぬ【災難なら畳の上でも死ぬ】 災難はいつどこで起こるかわからないということ。 ◎畳の上のような安全な場所でさえ滑って転び、頭の打ちどころが悪くて死ぬことだってあるの意から。

さいなんのさきぶれはない【災難の先触れはない】🔗🔉

さいなんのさきぶれはない【災難の先触れはない】 人はいつ災難に遭うかわからない。だから常日ごろから用心を怠るなという戒め。 〔類〕天災は忘れた頃にやってくる

さいのかわら【賽の河原】🔗🔉

さいのかわら【賽の河原】 どんなに努力しても徒労に終わることのたとえ。 ◎「賽の河原」は冥途(めいど)の三途(さんず)の川のほとりにあるという河原。死んだ子が、親の供養のために石を積んで塔をつくろうとすると、鬼が来てくずしてしまうということから。

さいはなげられた【賽は投げられた】🔗🔉

さいはなげられた【賽は投げられた】 もうこうした事態になった以上、考え悩んではいられない。ほぞを固めて断行するのみだということ。 ◎勝負を決めるさいころはもう振られてしまったの意で、ラテン語のAlea jacta est.から。英語訳はThe die is cast.シーザーがルビコン川を渡ってローマへ進撃するときに言ったことば。ルビコン川を武装して渡ることは禁じられていたので、これを犯すことは宣戦を布告することであった。「賽」は、「采」とも書く。 〔類〕乾坤一擲(けんこんいってき)/一か八か/のるかそるか

さいふのそことこころのそこはひとにみせるな【財布の底と心の底は人に見せるな】🔗🔉

さいふのそことこころのそこはひとにみせるな【財布の底と心の底は人に見せるな】 うまく世渡りするには、財産がどれだけあるか、また何を考えているかを、人に知られてはいけないということ。

さいふのひもはくびにかけるよりこころにかけよ【財布の紐は首に掛けるより心に掛けよ】🔗🔉

さいふのひもはくびにかけるよりこころにかけよ【財布の紐は首に掛けるより心に掛けよ】 財布の紐を首に掛けて金を盗まれないように気をつけるよりも、紐をしっかり心に掛けて、むだ遣いをしないよう心がけるほうがだいじだということ。

さおだけでほしをうつ【竿竹で星を打つ】🔗🔉

さおだけでほしをうつ【竿竹で星を打つ】 とてもできるはずのないことをしようとする愚かさのたとえ。また、思うところになかなか届かず、もどかしいことのたとえ。 ◎届くはずもない竿竹で、遠い空にある星を打ち落とそうとする意から。 〔類〕蒟蒻で石垣を築く

さおのさきのすず【竿の先の鈴】🔗🔉

さおのさきのすず【竿の先の鈴】 やかましいこと、よくしゃべることのたとえ。 ◎竿の先に鈴をつけると、揺れてうるさく鳴ることから。「竿の先に鈴」とも言う。いろはがるた(京都)。 〔類〕笹の葉に鈴/雲雀の口に鳴子

さおはさんねん ろはみつき【棹は三年 櫓は三月】🔗🔉

さおはさんねん ろはみつき【棹は三年 櫓は三月】 →櫂は三年櫓は三月

さかはずれはせぬもの【酒外れはせぬもの】🔗🔉

さかはずれはせぬもの【酒外れはせぬもの】 酒好きな人といっしょのときには、仲間はずれにならないで、少しだけでもいいから付き合って飲んでみせるものだということ。

さかやへさんり とうふやへにり【酒屋へ三里 豆腐屋へ二里】🔗🔉

さかやへさんり とうふやへにり【酒屋へ三里 豆腐屋へ二里】 生活するのにひどく不便な場所のたとえ。 ◎酒屋へ行くのに三里、豆腐屋へは二里もあるほど人里離れている土地の意から。なお、一里は約四キロメートル

さきがちはくそがち【先勝ちは糞勝ち】🔗🔉

さきがちはくそがち【先勝ちは糞勝ち】 勝負事で最初のうち勝つのは当てにならないということ。 ◎「始めの勝ちは糞勝ち」とも言う。 〔較〕At the game"s end we shall see who gains.(勝負の終わりに勝者がわかる)

さきだつものはかね【先立つ物は金】🔗🔉

さきだつものはかね【先立つ物は金】 何をするのにも、まず第一に必要な物は金だということ。 ◎「先立つ物」は、真っ先に必要とする物の意。

さきんずればひとをせいす【先んずれば人を制す】🔗🔉

さきんずればひとをせいす【先んずれば人を制す】 どんな場合でも相手より一歩先んじて手を打てれば、断然有利になって相手を制することができるということ。 〔出〕史記 〔類〕先手は万手/早い者勝ち 〔較〕First come,first served.(最初に来た者が最初に接待される)

さぎとからす【鷺と烏】🔗🔉

さぎとからす【鷺と烏】 正反対なことのたとえ。 ◎真っ白な鷺と真っ黒な烏のことから。 〔類〕雪と墨

さぎとからすといいくるめる【鷺と烏と言いくるめる】🔗🔉

さぎとからすといいくるめる【鷺と烏と言いくるめる】 まちがっていることが明白なのに、ああだこうだと理屈をむりやりこじつけて、ごまかすこと。 ◎「言いくるめる」はことばで相手を丸め込む意。白い鷺をさしてどこまでも烏だと言い張ることから。略して「鷺を烏」とも言う。 〔例〕「鷺草をからすだろうと水を打ち」(古川柳) 〔類〕這っても黒豆/鹿を指して馬となす/柄のない所に柄をすげる 〔較〕make black white(黒を白と言いくるめる)

さくし さくにおぼれる【策士 策に溺れる】🔗🔉

さくし さくにおぼれる【策士 策に溺れる】 策略に秀でた人は、策を弄(ろう)しすぎて、逆に失敗してしまうことがあるということ。 〔類〕才子才に倒れる

さけかってしりきられる【酒買って尻切られる】🔗🔉

さけかってしりきられる【酒買って尻切られる】 好意でしてやったことが、逆に仇(あだ)となって返ってくることのたとえ。 ◎酒を買ってきてもてなしたら、相手が酔って、尻を切られるような目に遭うことから。 〔類〕恩を仇で返す

さけがさけをのむ【酒が酒を飲む】🔗🔉

さけがさけをのむ【酒が酒を飲む】 →人酒を飲む酒酒を飲む酒人を飲む

さけとさんにはこりたものがない【酒と産には懲りた者がない】🔗🔉

さけとさんにはこりたものがない【酒と産には懲りた者がない】 酒を飲みすぎれば相当つらいし、出産の苦しみもかなりのものだが、苦しいからといってやめたという者はいない。酒を飲むこと、子供を持つことはつらく、苦しいこともあるが、それなりの楽しみや喜びもあるということ。

さけなくてなんのおのれがさくらかな【酒なくて何の己が桜かな】🔗🔉

さけなくてなんのおのれがさくらかな【酒なくて何の己が桜かな】 花見に酒はつきもの、酒も飲まずに花見をするのはつまらないということ。 〔例〕「酒なくて見ればさくらも河童(かっぱ)の屁(へ)」(古川柳) 〔較〕No sport,no pie.(パイがあっての気晴らし)

さけにべつちょうあり【酒に別腸あり】🔗🔉

さけにべつちょうあり【酒に別腸あり】 人には酒専用の特別の腸があって酒を飲む量はからだの大小には関係がないということ。 〔出〕通俗編

さけのみ ほんしょうたがわず【酒飲み 本性違わず】🔗🔉

さけのみ ほんしょうたがわず【酒飲み 本性違わず】 酒を飲めば酔って、一見ふだんとは違って見えるものの、人の生来の性質は変わることはないということ。 ◎「酒の酔い本性違わず」「生酔い本性違わず」とも言う。 〔較〕In wine there is truth.(酒中に真実あり)

さけはうれいのたまははき【酒は憂いの玉箒】🔗🔉

さけはうれいのたまははき【酒は憂いの玉箒】 酒に酔えば、気にかかっている悩みごとや心配ごとも忘れ去ることができるということ。 ◎「箒」はほうきのことで「帚」とも書く。心の憂いを払ってくれるほうきのようにすばらしいものだと酒を賛美することば。「酒は憂いを払う玉箒」「憂いを払う玉箒」とも言う。 〔出〕蘇軾(そしょく) 〔類〕酒は天の美禄/酒は百薬の長 〔較〕Wine is panacea of all ill.(酒は万能薬である)

さけはかん さかなはさしみ しゃくはたぼ【酒は燗 肴は刺身 酌は髱】🔗🔉

さけはかん さかなはさしみ しゃくはたぼ【酒は燗 肴は刺身 酌は髱】 酒を飲むには燗をほどよくするのがよく、酒の肴には刺身が抜群、酌をしてもらうなら美人に限るということ。 ◎「髱」は日本髪の背の方に張り出した部分の名。転じて若い女性や美人のこと。

さけはさんこんにかぎる【酒は三献に限る】🔗🔉

さけはさんこんにかぎる【酒は三献に限る】 酒は適量を飲むのがよく、酔いつぶれるほど飲むなということ。 ◎「三献」は式三献ともいい、三三九度のもとになったもので、昔、人をもてなすとき、酒を三杯勧めることを一献(いっこん)と言い、それを三回繰り返したこと。酒はこの三献程度がほどよいの意から。

さけはしょあくのもと【酒は諸悪の基】🔗🔉

さけはしょあくのもと【酒は諸悪の基】 世の中にはびこる悪事は、どれもこれも酒が原因で起こるということ。

さけはてんのびろく【酒は天の美禄】🔗🔉

さけはてんのびろく【酒は天の美禄】 酒のうまさ、酔い心地のすばらしさを賛美することば。 ◎「美禄」はよい俸祿、給与のこと。酒は天から与えられたありがたい俸禄の意から。「天の美禄」「美禄」とも言う。 〔出〕漢書(かんじょ) 〔類〕酒は憂いの玉箒(たまははき)/酒は百薬の長

さけはのむとものまるるな【酒は飲むとも飲まるるな】🔗🔉

さけはのむとものまるるな【酒は飲むとも飲まるるな】 酒は適度に飲むのならいっこうにさしつかえないが、飲んでひどく酔っぱらい、ブレーキがきかなくなるような、つまり酒に飲まれてしまうような飲み方はしてはいけないという戒めのことば。 〔例〕「思案して飲んでも酒にまた飲まれ」(古川柳)

さけはのむべしのむべからず【酒は飲むべし飲むべからず】🔗🔉

さけはのむべしのむべからず【酒は飲むべし飲むべからず】 酒には人それぞれ適量がある。適度になら飲んだほうがよいが、飲みすぎるとからだをこわしたり、とんでもない失敗をしたりするから、決して飲みすぎてはいけないという戒めのことば。

さけはひゃくやくのちょう【酒は百薬の長】🔗🔉

さけはひゃくやくのちょう【酒は百薬の長】 酒は適量を守って飲めば、どんな薬よりもすぐれた薬だということ。 ◎単に「百薬の長」とも言う。 〔出〕漢書(かんじょ) 〔例〕「百薬の長も風邪(かぜ)には生姜(しょうが)入り」(古川柳) 〔類〕酒は天の美禄/酒は憂いの玉箒(たまははき) 〔較〕Good wine engenders good blood.(よい酒はよい血を作る)

さこうべん【左顧右眄】🔗🔉

さこうべん【左顧右眄】 まわりのことを気にしてあちらを見たり、こちらを見たりしてようすをうかがい、決断しかねてためらうこと。 ◎「眄」は流し目の意。左を顧(かえり)みたり、右を流し目で見たりすることから。「右顧左眄(うこさべん)」とも言う。 〔出〕曹植(そうち)

さこんのさくら うこんのたちばな【左近の桜 右近の橘】🔗🔉

さこんのさくら うこんのたちばな【左近の桜 右近の橘】 紫宸殿(ししんでん)の正面階段下の両わきに植えられている、向かって右側の桜と、左側の橘の名高い一対の樹木。 ◎「左近の桜」は左近衛府(さこんえふ)の役人がこの桜から南に並んだことから、「右近の橘」は右近衛府(うこんえふ)の役人がこの橘から南に並んだことからの名。 〔例〕「左近葉になると右近が口を開き」(古川柳)

ささのはにすず【笹の葉に鈴】🔗🔉

ささのはにすず【笹の葉に鈴】 ぺらぺらとよくしゃべることや、落ち着きなくそわそわしていることの形容。 ◎笹の葉に鈴をつけると、風に揺れて鈴が鳴り続けることから。 〔類〕竿の先の鈴/雲雀の口に鳴子

ささやきせんり【囁き千里】🔗🔉

ささやきせんり【囁き千里】 内緒話や秘密の話というのはとかく漏れやすく、あっという間に広まるものだというたとえ。 ◎囁くように小さな声で話したことが、またたくうちに千里も離れた遠い所に伝わるということから。 〔出〕淮南子(えなんじ)

さじのさきよりくちのさき【匙の先より口の先】🔗🔉

さじのさきよりくちのさき【匙の先より口の先】 薬の調合をする匙加減は下手なのに、口だけは達者で、患者にお世辞など言って腕の悪いのをとりつくろうやぶ医者を皮肉って言うことば。 〔例〕「匙で頭を掻(か)きながらまた殺し」(古川柳)

さじょうのろうかく【砂上の楼閣】🔗🔉

さじょうのろうかく【砂上の楼閣】 基盤がしっかりしていないがゆえに、かんたんに崩れてしまうもの、また、実現不可能な計画のたとえ。 ◎「楼閣」は高い建物のこと。砂の上に建てた高い建物はすぐに倒壊してしまうの意から。 〔類〕空中楼閣

さじをなげる【匙を投げる】🔗🔉

さじをなげる【匙を投げる】 治療の方法がなくなって、医者が患者を見放すこと。転じて、どんな手を打っても成功の見込みが立たず、もうだめだとあきらめること。 ◎医者が患者を見放し、薬を調合するための匙を投げることから。

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