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かく【核】🔗🔉

かく【核】 (1)〔物〕原子核のこと。 (2)〔物〕気体の凝縮や液体の沸騰,また液体中から結晶が生成する時などに,その液滴・気泡・微結晶を作り出す最初のきっかけとなるもの。 (3)〔化〕錯化合物において,その中心となる原子。核原子。 (4)〔化〕有機環式化合物の環形結合を成している部分。ベンゼン核など。 (5)〔生〕真核生物の細胞内にあって,核膜に包まれ,遺伝物質を内蔵する球状構造のもの。主に DNA とタンパク質との複合体から成る。1 から数個の仁を有し,細胞の再生と生存に不可欠。細胞核。 (6)核兵器のこと。「―廃絶」 (7)地球の中心核。地球内部の約 2900km 以深の部分。鉄・ニッケルなどから成り,液状の外核と固体状の内核とに分けて考えられている。地核。コア。 (8)植物の種子を保護する堅い部分。内果皮が硬化したもの。 (9)真珠の養殖で,母貝の体内に入れる小球。 (10)ものごとの中心となるもの。核心。「組織の―を作る」

かくいがく【核医学】🔗🔉

かくいがく【核医学】 放射性同位体を用いて診断や癌などの治療を行う医学の一分野。

かくえき【核液】🔗🔉

かくえき【核液】 細胞の核を満たす液状物質。

かくおうだん【核黄疸】🔗🔉

かくおうだん【核黄疸】 新生児期に血液中のビリルビンの量が異常に増えて脳内に沈着して起こる疾患。重度の黄疸を呈し,生存しても脳性小児麻痺や難聴などの後遺症が残る。

かくか【核果】🔗🔉

かくか【核果】 ⇒かっか(核果)

かくがいいでんし【核外遺伝子】🔗🔉

かくがいいでんし【核外遺伝子】 ⇒プラズマジーン

かくがいでんし【核外電子】🔗🔉

かくがいでんし【核外電子】 原子核のまわりをとり囲んでいて,原子核とともに原子を構成する電子。

かくかくさんぼうしじょうやく【核拡散防止条約】🔗🔉

かくかくさんぼうしじょうやく【核拡散防止条約】 ⇒核不拡散条約

かくかぞく【核家族】🔗🔉

かくかぞく【核家族】 夫婦と未婚の子だけから成る家族。マードック(G. P. Murdock)によって人類社会に普遍的に存在すると主張された。

かくがた【核型】🔗🔉

かくがた【核型】 各生物の種に固有な,染色体の数および形態による類型。

かくささつ【核査察】🔗🔉

かくささつ【核査察】 国際原子力機関が行う,各国原子力施設の査察。核不拡散条約に加盟する非核保有国は受け入れの義務をもつ。

かくさん【核酸】🔗🔉

かくさん【核酸】 塩基・糖・リン酸からなるヌクレオチドが長い鎖状に結合した高分子物質。デオキシリボ核酸とリボ核酸に大別され,生物の増殖をはじめとする生命活動の維持に重要な働きをする。ヌクレイン酸。

かくさんはっこう【核酸発酵】🔗🔉

かくさんはっこう【核酸発酵】 微生物を利用して核酸およびその関連物質を大量に生産する方法。イノシン酸(鰹節(かつおぶし)のうま味の成分)やグアニル酸(椎茸(しいたけ)のうま味の成分)などの食品添加物や医薬品を製造する。

かくし【核子】🔗🔉

かくし【核子】 〔nucleon〕 原子核を構成する素粒子である陽子と中性子の総称。

かくし【核糸】🔗🔉

かくし【核糸】 ⇒染色糸

かくシェルター【核シェルター】🔗🔉

かくシェルター【核シェルター】 核兵器攻撃に備えたシェルター。

かくじききょうめい【核磁気共鳴】🔗🔉

かくじききょうめい【核磁気共鳴】 磁場中に置かれた磁気モーメントをもつ原子核が,特定の周波数の電磁波を吸収して,エネルギーの低いスピン状態からエネルギーの高いスピン状態に移り変わること。NMR。

かくじききょうめいえいぞうほう【核磁気共鳴映像法】🔗🔉

かくじききょうめいえいぞうほう【核磁気共鳴映像法】 〔magnetic resonance imaging〕 人体の細胞がもつ磁気を核磁気共鳴を利用して検出し,その情報をコンピューターにより画像化する診断法。生体に害を与えず,任意の断層像や,軟らかい組織を診断できる。MRI 。

かくしつ【核質】🔗🔉

かくしつ【核質】 細胞核の,核膜に包まれた原形質の総称。核液・染色質・仁・小顆粒などから成る。→細胞質

かくじっけん【核実験】🔗🔉

かくじっけん【核実験】 核分裂や核融合の実験,とりわけ原子爆弾や水素爆弾など核爆発装置を実際に爆発させて,性能・破壊力を確かめる実験。

かくジャックぼうしじょうやく【核ジャック防止条約】🔗🔉

かくジャックぼうしじょうやく【核ジャック防止条約】 正称,核物質の防護に関する条約。貯蔵中や輸送中の核物質の不法な取得と使用の防止,関係者の処罰,容疑者の引渡し等について定めた条約。1980 年署名,87 年発効。

かくしゅ【核種】🔗🔉

かくしゅ【核種】 〔nuclide〕 固有の原子番号・質量数によって区分される原子核。一つの元素には,一般に質量数の異なる数種の核種が存在し,互いに同位核と呼ばれる。

かくしょうたい【核小体】🔗🔉

かくしょうたい【核小体】 真核生物の細胞核にある,RNA とタンパク質を含む小体。仁(じん)。

かくしん【核心】🔗🔉

かくしん【核心】 物事の中心である大切な部分。

かくせんそう【核戦争】🔗🔉

かくせんそう【核戦争】 核兵器を使用する戦争。

かくせんりゃく【核戦略】🔗🔉

かくせんりゃく【核戦略】 核戦争に対処するために必要とされる戦略・戦術の総体。核を使用しない場合の通常戦略と区別していう。

かくせんりょく【核戦力】🔗🔉

かくせんりょく【核戦力】 核兵器中心の軍事力。射程の長い戦略核兵器,通常兵器の戦場での使用を目的として開発された戦術核兵器などがある。

かくそう【核相】🔗🔉

かくそう【核相】 有性生殖を行う生物の状態を,染色体数の構成で表現したもの。一組みの染色体をもつ状態(減数分裂から受精まで)を単相,二組みの染色体をもつ状態(受精から減数分裂まで)を複相という。

かくそうこうたい【核相交代】🔗🔉

かくそうこうたい【核相交代】 有性生殖を行う生物の生活史において,核相が単相と複相とに交互に交代すること。核相交番。

かくだんとう【核弾頭】🔗🔉

かくだんとう【核弾頭】 ミサイルの先端部に装着した,核爆発を起こす装置。

かくたんぱくしつ【核蛋白質】🔗🔉

かくたんぱくしつ【核蛋白質】 核酸とタンパク質が結合した複合タンパク質の総称。染色体やリボソームを構成し,ある種のウイルスの構成物質でもある。

かくねんりょう【核燃料】🔗🔉

かくねんりょう【核燃料】 原子炉で核反応を起こしてエネルギーの発生源となる物質。一般には核分裂反応を利用するウラン 235 やプルトニウム 239 など,広義には核融合反応を利用する重水素なども含めていう。

かくねんりょうサイクル【核燃料サイクル】🔗🔉

かくねんりょうサイクル【核燃料サイクル】 ウラン採掘から核燃料の製造,原子力発電を経て,使用済み核燃料の貯蔵または再処理までの過程の総称。サイクルとして完結しているわけではない。原子燃料サイクル。

かくのかさ【核の傘】🔗🔉

かくのかさ【核の傘】 核兵器保有国が,核兵器によって同盟国の安全を守る保障。

かくのふゆ【核の冬】🔗🔉

かくのふゆ【核の冬】 核戦争後,地球上の気温が低下する現象。核爆発による火災で大量の煤塵が吹き上げられて日射を吸収することによる。人間や動植物の生存を脅かすもので,1982 年から核戦争による環境破壊の要因の一つとして注目されるようになった。

かくはいきぶつ【核廃棄物】🔗🔉

かくはいきぶつ【核廃棄物】 核燃料の使用に伴い生じた廃棄物。→放射性廃棄物

かくばくはつ【核爆発】🔗🔉

かくばくはつ【核爆発】 核分裂または核融合による爆発。

かくはんのう【核反応】🔗🔉

かくはんのう【核反応】 原子核がほかの粒子と衝突して別の種類の原子核に変わること。核分裂や核融合なども核反応である。原子核反応。

かくふかくさんじょうやく【核不拡散条約】🔗🔉

かくふかくさんじょうやく【核不拡散条約】 〔Nuclear Nonproliferation Treaty〕 核兵器拡散の防止を目的とし,核兵器保有国の核兵器委譲の禁止,非保有国の製造等の禁止,原子力の平和利用のための国際原子力機関による査察等が規定される条約。正式名称は,「核兵器の不拡散に関する条約」。1968 年アメリカ・イギリス・ソ連で作成,70 年に発効。日本は 76 年(昭和 51)批准。核拡散防止条約。NPT 。

かくぶそう【核武装】🔗🔉

かくぶそう【核武装】 核兵器を装備・配置すること。

かくぶっしつぼうごじょうやく【核物質防護条約】🔗🔉

かくぶっしつぼうごじょうやく【核物質防護条約】 平和利用を目的とする核物質の国際輸送に関連して,不法な取得・使用・脅迫等の犯罪が発生した場合の措置について定めた条約。1987 年発効。

かくぶつりがく【核物理学】🔗🔉

かくぶつりがく【核物理学】 ⇒原子核物理学

かくぶんれつ【核分裂】🔗🔉

かくぶんれつ【核分裂】 (1)〔物〕トリウム・ウラン・プルトニウムなどの原子核が陽子・中性子・アルファ線・ベータ線との衝突によって,ほぼ同じ質量の二つの原子核に分裂すること。分裂の際に 2〜3 個の中性子が放出される。これを利用してさらに連鎖反応を起こさせると大きなエネルギーを放出する。 (2)〔生〕細胞分裂の過程で,核が分裂し二つの嬢核を形成すること。

かくへいき【核兵器】🔗🔉

かくへいき【核兵器】 核反応によって,核エネルギーを爆発的に放出するようにした兵器の総称。原子爆弾や水素爆弾,核弾頭を装着したミサイルなど。

かくへんかん【核変換】🔗🔉

かくへんかん【核変換】 ある核種が,核反応によって,別の核種に変わること。

かくまく【核膜】🔗🔉

かくまく【核膜】 細胞の核物質を包む膜。二重膜構造で,ところどころ小孔が開いており,核と細胞質との間の物質の移動に関与する。

かくミサイル【核ミサイル】🔗🔉

かくミサイル【核ミサイル】 核弾頭を装置できるミサイル。

かくゆうごう【核融合】🔗🔉

かくゆうごう【核融合】 水素・ヘリウムなどの軽い原子核間の反応でより重い原子核になり,大きなエネルギーを放出すること。水素爆弾は水素の同位体を用いて瞬間的な核融合反応を起こさせるもの。融合反応。原子核融合。

かくゆうごうかがくけんきゅうじょ【核融合科学研究所】🔗🔉

かくゆうごうかがくけんきゅうじょ【核融合科学研究所】 プラズマに関する研究を行う研究機関。1989 年(平成 1)設立。文部省所轄。大学共同利用機関の一。名古屋市千種区に所在。

かくよくし【核抑止】🔗🔉

かくよくし【核抑止】 核兵器による反撃の脅威により,核戦争また核兵器の使用が抑止されるとして核兵器の保有を正当化する説。核戦略理論の基本的な考え方。「―力」

かくりょく【核力】🔗🔉

かくりょく【核力】 核子の間に作用して原子核を構成する力で,到達距離が短く強い力。核力が中間子によって媒介されることは湯川秀樹によって明らかにされた。核力の根源はハドロン間の強い相互作用にある。

かっか【核果】🔗🔉

かっか【核果】 液果の一種。外果皮は薄く,多肉・多漿質の中果皮と,厚く堅い内果皮とをもつ果実。モモ・ウメなど。石果。かくか。

さね【実・核】🔗🔉

さね【実・核】 〔物の中核の意〕 (1)果実のたね。核(かく)。 (2)〔建〕板と板とをはぎ合わせるとき,一方の板の側面につける細長い突出部。他方の板に細長い溝を作ってこれとかみ合わせる。さねほぞ。 (3)陰核。ひなさき。

さねぶとなつめ【核太棗】🔗🔉

さねぶとなつめ【核太棗】 ナツメの一変種。薬用に栽植される。仁(じん)を漢方で強壮・鎮静剤とする。さねぶと。

どうりょくろかくねんりょうかいはつじぎょうだん【動力炉・核燃料開発事業団】🔗🔉

どうりょくろかくねんりょうかいはつじぎょうだん【動力炉・核燃料開発事業団】 新型動力炉や核燃料サイクルの開発などのために,1967 年(昭和 42)設立の特殊法人。動燃。

【核】🔗🔉

【核】 〔画 数〕10画 − 常用漢字 〔区 点〕1943〔JIS〕334B〔シフトJIS〕8A6A 〔音 訓〕カク・さね 〔名乗り〕さね 〔熟語一覧〕 →陰核(いんかく) →外核(がいかく) →海底非核化条約(かいていひかくかじょうやく) →開放性結核(かいほうせいけっかく) →核(かく) →核医学(かくいがく) →核液(かくえき) →核黄疸(かくおうだん) →核果(かくか) →核外遺伝子(かくがいいでんし) →核外電子(かくがいでんし) →核拡散防止条約(かくかくさんぼうしじょうやく) →核家族(かくかぞく) →核型(かくがた) →核査察(かくささつ) →核酸(かくさん) →核酸発酵(かくさんはっこう) →核子(かくし) →核糸(かくし) →核シェルター(かくシェルター) →核磁気共鳴(かくじききょうめい) →核磁気共鳴映像法(かくじききょうめいえいぞうほう) →核質(かくしつ) →核実験(かくじっけん) →核ジャック防止条約(かくジャックぼうしじょうやく) →核種(かくしゅ) →核小体(かくしょうたい) →核心(かくしん) →核石器(かくせっき) →核戦争(かくせんそう) →核戦略(かくせんりゃく) →核戦力(かくせんりょく) →核相(かくそう) →核相交代(かくそうこうたい) →核弾頭(かくだんとう) →核蛋白質(かくたんぱくしつ) →核燃料(かくねんりょう) →核燃料サイクル(かくねんりょうサイクル) →核の傘(かくのかさ) →核の冬(かくのふゆ) →核廃棄物(かくはいきぶつ) →核爆発(かくばくはつ) →核反応(かくはんのう) →核不拡散条約(かくふかくさんじょうやく) →核武装(かくぶそう) →核物質防護条約(かくぶっしつぼうごじょうやく) →核物理学(かくぶつりがく) →核分裂(かくぶんれつ) →核兵器(かくへいき) →核変換(かくへんかん) →核膜(かくまく) →核ミサイル(かくミサイル) →核融合(かくゆうごう) →核融合科学研究所(かくゆうごうかがくけんきゅうじょ) →核抑止(かくよくし) →核力(かくりょく) →核果(かっか) →休止核(きゅうしかく) →凝結核(ぎょうけつかく) →業務核都市(ぎょうむかくとし) →極核(きょっかく) →菌核(きんかく) →菌核病(きんかくびょう) →金核本位制(きんかくほんいせい) →頸部リンパ節結核(けいぶリンパせつけっかく) →結核(けっかく) →結核菌(けっかくきん) →結核予防法(けっかくよぼうほう) →原核生物(げんかくせいぶつ) →原子核(げんしかく) →原子核乾板(げんしかくかんぱん) →原子核物理学(げんしかくぶつりがく) →原子核崩壊(げんしかくほうかい) →原子核融合(げんしかくゆうごう) →国際核燃料サイクル評価(こくさいかくねんりょうサイクルひょうか) →細胞核(さいぼうかく) →実・核(さね) →核太棗(さねぶとなつめ) →痔核(じかく) →重核子(じゅうかくし) →使用済み核燃料(しようずみかくねんりょう) →小児結核(しょうにけっかく) →真核生物(しんかくせいぶつ) →人工放射性核種(じんこうほうしゃせいかくしゅ) →精核(せいかく) →静止核(せいしかく) →石核(せっかく) →石核石器(せっかくせっき) →戦域核(せんいきかく) →戦術核(せんじゅつかく) →戦略核(せんりゃくかく) →粟粒結核(ぞくりゅうけっかく) →大脳基底核(だいのうきていかく) →多核体(たかくたい) →脱核(だっかく) →短距離核戦力(たんきょりかくせんりょく) →地核(ちかく) →中核(ちゅうかく) →中核市(ちゅうかくし) →中核農家(ちゅうかくのうか) →中距離核戦力(ちゅうきょりかくせんりょく) →腸結核(ちょうけっかく) →デオキシリボ核酸(デオキシリボかくさん) →同位核(どういかく) →同重核(どうじゅうかく) →動力炉・核燃料開発事業団(どうりょくろかくねんりょうかいはつじぎょうだん) →内核(ないかく) →熱核(ねつかく) →熱核反応(ねつかくはんのう) →肺結核(はいけっかく) →反核(はんかく) →非核(ひかく) →非核三原則(ひかくさんげんそく) →非核自治体宣言(ひかくじちたいせんげん) →非核地帯(ひかくちたい) →氷晶核(ひょうしょうかく) →部分的核実験禁止条約(ぶぶんてきかくじっけんきんしじょうやく) →米朝核枠組協定(べいちょうかくわくぐみきょうてい) →陰核(へのこ) →包括的核実験禁止条約(ほうかつてきかくじっけんきんしじょうやく) →放射性核種(ほうしゃせいかくしゅ) →南太平洋非核地帯条約(みなみたいへいようひかくちたいじょうやく) →娘核種(むすめかくしゅ) →雄核(ゆうかく) →ラテンアメリカ核兵器禁止条約(ラテンアメリカかくへいききんしじょうやく) →卵核(らんかく) →リボ核酸(リボかくさん) →臨界前核実験(りんかいぜんかくじっけん)

核融合科学研究所🔗🔉

核融合科学研究所 〒509-5202 岐阜県土岐市下石町322-6 Tel.0572-58-2006 >>> http://www.nifs.ac.jp/

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